【手元供養の体験談】お母様の遺言で手元供養へ。親族からの反対は今も続く

2022.11.04
【手元供養の体験談】お母様の遺言で手元供養へ。親族からの反対は今も続く

今年お母様が亡くなった比嘉朋子さん(仮名)38歳が、手元供養を決断した体験談です。お母様はまだ64歳でしたが、生前より終活に興味があり、エンディングノートを残していたことがきっかけです。ただ手元供養を進めるにあたり、親族の反対もありました。

【手元供養の体験談】お母様の遺言で手元供養へ。親族からの反対は今も続く
今年お母様の比嘉松子さん(仮名)が亡くなった、比嘉朋子さん(仮名)38歳が、手元供養を決断した体験談です。
お母様はまだ64歳でしたが、生前より終活に興味があり、エンディングノートを残していました。
 

お墓には入りたくない
家の片隅に置いて欲しい

 
以上のことがエンディングノートに書いてあり、また生前にもお母様が手元供養を希望していたことは、会話のなかで知っていました。
けれども実際に手元供養を進めるにあたり、親族の反対もあったと言います。
 

生前からのお母様の希望で手元供養へ

生前からのお母様の希望で手元供養へ
お母様にステージ4の大腸がんが見つかったのは今年の1月、きっかけは排便が困難になったことと吐き気でした。

今から思うと背中やお腹をさすっていたり、特にダイエットもしていないのに、痩せていたかもしれない…、と朋子さんは今も思い出すそうです。
 

<お母様の終活とエンディングノート>
・お墓には入りたくない
・家の片隅に置いて欲しい

 
ただ本人は意識的か無意識か、以前から終活に興味があり、エンディングノートを書いていました。

また終活を進めるにあたり、手元供養の仏壇仏具を見て「これ可愛いね」などと話をしていたので、朋子さんをはじめ、お父様の和夫さん(仮名/70歳)、弟の和樹さん(仮名/33歳)も、自然と手元供養を進めます。
 

親族からの反対

親族からの反対
けれども「お墓に入りたくない」と言うお母様の遺志を叶えるにあたり、親族からの反対も多くありました。
 

門中墓に入らない
・お墓に入らないと成仏しない
・家に遺骨を置くなんて!(祟りがある)
・遺骨を残して、子どもや孫の世代にどうする?
・遺骨が腐ったりしない?
・家にご遺骨を置いていては、前に進めない

 
…などなど批判もあれば、心から心配する声もありました。
そこで一度家族で話し合うことにもなりましたが、下記のような結論に至ります。
 

●「一度お墓に埋葬してしまうと取り出すのは難しいが、家にある遺骨なら、いつでも納骨できるので、今は手元供養にしよう。」

 

近所の寺院でご住職に相談

近所の寺院でご住職に相談
この結論に至るにあたりお父様の和夫さんとしては、親族から言われた「お墓に入らないと故人は成仏しないのでは?」との言葉でした。

また「お墓に入らないまま、どうやって供養をするの?」の言葉も気に掛かり、近所のご住職へ、成仏について相談をしています。

…そこでお父様がご住職から受けた返答は、以下です。
 

<手元供養をしても良いか?>
●確かに仏教の教えとしては、「遺骨は埋葬すると成仏しない」との考え方はありますが、最近では手元供養を選ぶご家族も増えました。

…ご家族が手元供養を望むならば、周囲の人々が言われていることを、さほど気にする必要はないでしょう。

 
沖縄ではユタさんへ指示する家もありますが、朋子さんご家族は特別な家付きのユタさんもおらず、特定の仏教宗派への信仰や、菩提寺もありませんので、ある意味では、無宗教とも言えます。

以上のご住職のアドバイスを聞き、お父様は手元供養への気持ちを強くしました。
 

残りの遺骨をどうするか

(3)ご遺体を火葬するタイミング
ただ火葬場から持ち帰った骨壺のまま、仏壇へ祀るには大きすぎます。

また全ての意見を聞き入れる必要はないものの、「遺骨は腐ったりしない?」の意見は、もっともだと考えたそうです。
 

<遺骨の扱いと、残りの遺骨をどうするか>
●そこで専門の業者に遺骨を粉骨してもらい、粉状のパックにしています。
(委託粉骨で約3万円/1柱~)

…それでも準備をした骨壺には収まりきらず、現在は残りの遺骨をお仏壇の引き出しに納めていますが、今後の扱いを検討中です。

・海洋散骨
・樹木葬
・このまま保管

 
…などなどの選択肢のなかで、「このまま保管して、お父様が亡くなった時に一緒に葬送する」流れになっています。
 

リビングの棚上仏壇を選択

お母様のご遺骨は手元供養ではありますが、通常のお仏壇を新しく仕立てることにしました。
ただ、大きな仏壇を置くスペースがないため、リビングの棚に置く「棚上仏壇」を選んでいます。
 

<リビングの棚上仏壇で手元供養>
棚上仏壇…約500,000円
繰り出し位牌…約55,000円
骨壺…約50,000円
・仏具セット…約33,000円
・おりん…約33,000円
・写真立て…約16,000円
・お線香(消耗品)…約3,300円
・ロウソク…約700円
——————————
・合計…約691,000円

 
費用は葬儀と含めて、供養事で利用できるメモリアルローンでの購入を検討していましたが、お父様がもともと建墓費用目的に150万円ほどの貯蓄をしていたため、この貯蓄を利用しました。
 

※仏壇や葬儀の費用に利用できるメモリアルローンについては下記をご参照ください。
沖縄で利用される「メモリアルローン」とは?メリット・デメリットを解説!

 

父が亡くなってからどうするか

粉骨した一部は海洋散骨の選択も
また手元供養を行うにあたり、親族からの反対の声のなかでも「遺骨を残して、子どもや孫の世代にどうする?」との意見は最もですよね。

配偶者であるお父様や、お母様を知る朋子さんご兄弟であればともかく、その下の孫の世代になると、思い出のない遺骨が家に残されているとは、あまり良い気持ちではないかもしれません。
 

<父が亡くなってからを検討する>
●最終的には、お父様が亡くなった時、お母様のご遺骨とともに葬送すると決めました。

海洋散骨
樹木葬
・納骨堂

 
お母様が「お墓に入りたくない」とエンディングノートに書いていたので、以上3つの方法を検討しています。

お母様が「お墓に入りたくない」と言ったのは、親族とともに門中墓に入りたくなかったのか、それとも「お墓」に入りたくなかったのか…、その真意が分からないため、いずれにしてもお墓に入らない葬送を検討しているそうです。
 

お墓のいらない葬送については、下記をご参照ください。
【沖縄のお墓】沖縄で増える「入るお墓がない!」問題、5つの解決方法とは

 

最後に

以上が、生前のお母様の希望(エンディングノートによる意志)を尊重して、手元供養にした比嘉朋子さん(仮名)の体験談です。

最後の項で「お墓」に入りたくないのか、門中墓に入りたくないのか…、お母様の真意が分からない旨をお伝えしましたが、お父様としては「閉所恐怖症だから、お墓に入りたくないんじゃないか?」と考えています。

そのため小さなスペースに入らない葬送として、お父様は自分亡き後、お母様と一緒に海洋散骨されることを希望しているとのことでした。

「散骨はバルーン葬や宇宙葬もあるらしいぞ!お母さんはどれが楽しいだろうねぇ」と、調べているお父様を見て、朋子さんは「元気になっているのかな?」と感じるそうです。
 

海洋散骨については、下記にも詳しいので参考にしてください。
沖縄で注目される「海洋散骨」とは?費用相場で違う3つの形式を解説!

 

まとめ

お母様の遺志で手元供養にした体験談
[1]エンディングノートでの遺志表示
・お墓に入りたくない
・家の片隅に置いて欲しい

[2]親族からの反対
・門中墓に入らない
・お墓に入らないと成仏しない
・家に遺骨を置くなんて!(祟りがある)
・遺骨を残して、子どもや孫の世代にどうする?
・遺骨が腐ったりしない?
・家にご遺骨を置いていては、前に進めない

[3]近所のご住職へ相談

[4]粉骨
・粉骨…約3万円/1柱

[5]残りの遺骨をどうするか
・仏壇の引き出しに保管

[6]棚上仏壇を仕立てて手元供養
・合計…約691,000円

[7]お父様亡き後、どうするか
・海洋散骨
・樹木葬
・納骨堂


前の記事
次の記事

関連記事

宗家じゃないけどどうして?沖縄でお仏壇を仕立てる家が急増!
宗家じゃないけどどうして?沖縄でお仏壇を仕立てる家が急増!
赤ちゃんの手元供養の仕方は?戒名や名づけ、戸籍には入る?水子供養はいつまでに行う?
赤ちゃんの手元供養の仕方は?戒名や名づけ、戸籍には入る?水子供養はいつまでに行う?
沖縄で手元供養が急増の理由☆儀式から家族の供養へ
沖縄で手元供養が急増の理由☆儀式から家族の供養へ
自宅で供養する「自宅墓」とは?違法にならない?費用やメリット・デメリット、仕立て方
自宅で供養する「自宅墓」とは?違法にならない?費用やメリット・デメリット、仕立て方

カテゴリー

topへ戻る