【沖縄のお供養】御願で違う☆ヒラウコー(お線香)の本数とは

2021.11.17
【沖縄のお供養】御願で違う☆ヒラウコー(お線香)の本数とは

沖縄では御願にヒラウコー(お線香)は欠かすことができませんよね。御願事や祈願内容によって、お線香の本数が変わるなど複雑で、戸惑う声も少なくありません。御願内容や祈願事に合わせ、柔軟に賢く本数や種類を使い分けることができると良いですよね。今回は、沖縄の御願では欠かせないお線香を供える本数について、基本的な本数や特別なパターンをいくつかお伝えします。

沖縄では御願にヒラウコー(お線香)は欠かすことができませんよね。ただ沖縄では御願事や祈願内容によってヒラウコー(お線香)の本数が変わるなど複雑で、戸惑う声も少なくありません。

また沖縄の御願では「ヒラウコー」と呼ばれる板状の沖縄線香が基本と思われていますが、実は香りが高い日本線香「カバシウコー」も、沖縄の御願事や祈願内容によって、特別な時などに用いるともされてきました。

沖縄で御願内容や祈願事に合わせ、その時々で柔軟に賢く、本数や種類を使い分けることができると良いですよね。

そこで今回は、沖縄の御願では欠かせないお線香を供える本数について、基本的な本数や特別なパターンをいくつかお伝えします。どうぞ参考にしてください。

ヒラウコー(沖縄線香)と日本線香

ヒラウコー(沖縄線香)と日本線香
沖縄の御願ではヒラウコー(沖縄線香)やお線香は大きな意味合いを持っています。

ヒヌカンの神様はウコール(香炉)の灰に宿りますし、御嶽(うたき)の神様を迎え入れるにはお線香に移っていただきますよね。

人が逝去した時にも、マブイ(魂)をお線香に移して家へ連れて帰るなど、沖縄の御願ではヒラウコー(沖縄線香)やお線香に、神様や人々のマブイ(魂)が移る呪具として扱われやすいです。

沖縄の御願ではヒラウコー(沖縄線香)のイメージが強いですが、祈願事により賢くヒラウコー(沖縄線香)と日本線香を使い分けてください。

【 沖縄の御願で扱う、ヒラウコーと日本線香 】

(1) ヒラウコー(沖縄線香)

→ お線香6本がくっついて板状になったヒラウコーは安くて日常的に利用しやすいですが、香りがないことが特徴です。「今日もご飯が食べられますように」のような、日常的な沖縄の御願で用います。

※ またヒラウコー(沖縄線香)を二枚重ねて供えると「夫婦和合」を意味するなど、「和合」の御願にも用いられることが多いです。

(2) 日本線香

→ 沖縄の御願では香りのないヒラウコー(沖縄線香)に対して、香りの高い「カバシウコー(香り線香)」と呼ばれ、特に神様や故人と繋がりたい時に使います。香りによって、その時々で違う伝えたい事柄を無言語化して伝える役割も大きいです。

・ 「商談が成功しますように」「合格しますように」などの特別な祈願事の他、故人とより繋がりたい時、今会えない人々へ語り掛ける時などにも用います。

・ また「ミティン(三天)」の神様へ祈願事をする時には、日本線香三本を拝する(チジウコー)家も多いです。

ミティン(三天)とは、リュウグ(竜宮=海の神様)/ジーチ(地神=土地神様)/ウティン(天=天の神様)の三天で、多くの家ではよりパーソナルな祈願事で用いられます。

日本線香を供える時の「三位一体」

日本線香を供える時の「三位一体」
もともとヒラウコー(沖縄線香)は、カバシウコー(日本線香)が高かった昔に、その代用品として用いられてきた地域も多いです。

そのため価格的にヒラウコー(沖縄線香)よりも割高ではあるものの、求めやすくなった現代では、できるならカバシウコー(日本線香)を供えるに越したことはありません。

ただ沖縄の御願では、「ジュウニフンウコー(十二本線香)」や「ジュウゴフンウコー(十五本線香)」が基本的な本数など、本数も多いですよね。

最近ではヒヌカンセットも家に合わせた可愛らしい仏具を揃える家も増えましたし、お仏壇もコンパクトになり、この多い本数が、沖縄で御願を遠ざける遠因にもなっていました。

ただ実は、香り高く天や故人と繋がりやすい、効力の高いカバシウコー(日本線香)では、本数にまつわる下記のような風習を持つ地域も多いです。

【 沖縄の御願で扱う日本線香の本数 】

● カバシウコー(日本線香)は香りが高いため効力も高く、一本でも故人のマブイ(魂)や、ウティン(天)との繋がりが深くなりやすいと言われます。

→ 「サンティン(三天)」であるリュウグ(竜宮=海の神様)・ジーチ(地神=土地神様)・ウティン(天の神様)を「三位一体」とし、日本線香一本を三本として考える家も多いです。

ですから例えば、サンブンウコー(三本線香)であれば日本線香一本、ジュウニフンウコー(十二本線香)は日本線香四本、ジュウゴフンウコー(十五本線香)なら日本線香五本を供えることもできます。

お仏壇とヒヌカンで違う本数

お仏壇とヒヌカンで違う本数
沖縄では御願内容で本数が変わりますが、例えば毎月旧暦一日・十五日にヒヌカンへ拝む時など、日常的な沖縄の御願では、ヒヌカン・お仏壇それぞれに基本的な本数があります。

※ 以下、例えば「ジュウゴフンウコー」は本来「十五本御香」ですが、分かりやすいよう「十五本線香」などと訳します。また、「ジュウゴフンウコー」は「ジュウゴコー(十五香)」と呼ぶ地域も多いです。

【 沖縄の御願☆ヒヌカンとお仏壇へ、基本の本数 】

(1) ヒヌカン → ジュウゴフンウコー(十五本線香)です。

・カバシウコー(日本線香)の場合 … 十五本、もしくは五本
・ヒラウコー(沖縄線香)の場合 … タヒラ半(二枚と半分)

(2) お仏壇 → ジュウニフンウコー(十二本線香)です。

・カバシウコー(日本線香)の場合 … 十二本、もしくは四本
・ヒラウコー(沖縄線香)の場合 … タヒラ(二枚)

(3) 家長以外が供える(※) → サンブンウコー(三本線香)

・カバシウコー(日本線香)の場合 … 三本、もしくは一本
・ヒラウコー(沖縄線香)の場合 … 半分(お線香三本分に割って供える)

(※)「家長以外が供える」場合はサンブンウコー(三本線香)とお伝えしましたが、これはお仏壇についてです。

沖縄の御願では、ヒヌカンに関しては家の女性(妻や母など、台所を担う女性)が拝まなければなりません。そして家の女性以外は触ったり、拝まないとされてきました。

ヒヌカンに供えたウサギムン(お供え物)も、ウサンデー(下げたもの)は女性のみがいただくほどですので、それ以外の方々はお線香を供えたり、拝んだりは一般的に行いません。

沖縄の御願や、祈願内容で違う本数

沖縄の御願や、祈願内容で違う本数
沖縄では台所の神様として、ヒヌカンへ拝みを捧げる時には「ジュウゴフンウコー(十五本線香)」を用いますが、故人のマブイ(魂)や遠方の神々様の窓口として、ヒヌカンへ拝む時には「ジュウニフンウコー(十二本線香)」で繋がります。

このように、日常的な沖縄の御願で用いるお線香の本数とは違う、特別な本数や、意味合いもありますので、沖縄の御願や祈願内容に合わせて、柔軟に変更できると良いでしょう。

※ ヒヌカンへ捧げる「ジュウニフンウコー(十二本線香)」については、別記事「沖縄でヒヌカンを通して、御嶽(うたき)の神々様へ拝む方法」でお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。

【 沖縄の御願☆内容や祈願事で違う本数 】

(1) チジウコー(頂御香)=サンブンウコー(三本線香)

→ パーソナルな願い事で用います。またミティン(三天)との繋ぎもチジウコーの三本です。

※日本線香三本若しくは一本 / ヒラウコー(沖縄線香)半分

(2) ジュウニフンウコー(十二本線香)

→ お仏壇の他にも、お墓でも用いるなど主にご先祖様への拝みで用います。また床の間の神様「トゥクヌカミ」様への沖縄の御願も十二本です。

※日本線香十二本若しくは四本 / ヒラウコー(沖縄線香)チュヒラ(二枚)

(3) ウスリコー(畏れ香)=ジュウナナフンウコー(十七本線香)

→ 「下げ御願(解き御願)」など、一度お願いした祈願事を下げる時に用います。

※日本線香十七本若しくは五本+二本 / ヒラウコー(沖縄線香)二枚+半分+1/3

ただ、できるだけウスリコー(ウスリコーブン=畏れ香)は行わない方が良いとも言われます。

またこの他に、屋外で行う沖縄の御願に関しては、「ヒジュルウコー(冷たい御香)」がありますよね。火災予防の観点から、現代の屋外で行う沖縄の御願では、主にヒジュルウコーを選ぶように勧められるようになりました。

● ヒジュルウコー(冷たい線香)は、火を付けずに供えるお線香の供え方で、「シルカビ(白紙)」を座布団にして差し出します。

詳しくは別記事「【沖縄の御願】ヒラウコーの供え方と、シルカビ・ウチカビ」でお伝えしますので、コチラも楽しみにお待ちください。

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の御願で供えるお線香の基礎知識と、沖縄の御願事や祈願内容、供える先で違う本数や供え方についてお伝えしました。

本文中でもお伝えしたように、沖縄では御願と言えばヒラウコー(平線香=沖縄線香)を用いると思われてきましたが、実は香り高くマブイ(魂)へ届きやすいカバシウコー(香り線香=日本線香)は、特別な沖縄の御願や繋ぎの御願で重宝されます。

それぞれの供え方の基本を理解していると、その都度都度で賢く用途に合わせて使い分けることができますので、試してみてはいかがでしょうか。

気持ちを伝えるお線香に関しては別記事「沖縄で贈るお線香☆家康から伝わる沈香10の徳」「沖縄でお線香を贈る人が急増☆お香で違うメッセージとは」などでもお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。

まとめ

沖縄の御願で用いるお線香、本数の基本

・日常的にはヒラウコーを用いる
・特別な祈願事には日本線香を用いる
・繋ぎの御願では日本線香を用いる
・自分事の祈願では日本線香を用いる
・ヒヌカンへは十五本線香(日本線香五本)
・お仏壇へは十二本線香(日本線香四本)
・他家での拝みは三本線香
・三天へ自分事の拝みは三本線香
・繋ぎの御願ではヒヌカンでも十二本線香
・床の間の神様へは十二本線香
・祈願を下げる時は十七本線香
・ヒジュルウコーは火を灯さずに供える線香
・ヒジュルウコーはシルカビを座布団にする


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