お中元マナーとは?暑中御見舞いとの違いや送り状、誰が誰に渡すか、手渡しマナーも解説

2023.06.19
お中元マナーとは?暑中御見舞いとの違いや送り状、誰が誰に渡すか、手渡しマナーも解説

全国的には送る相手や時期で、お中元のマナーも変わります。沖縄では旧盆に持参するお中元ですが、全国的にはお盆時期とは限らず、お世話になった人へ上半期の感謝を伝える品です。本記事では全国的や沖縄のお中元マナー、添え状や手渡しの作法も解説します。

・全国的なお中元マナーとは?
・お中元は、誰が誰に渡すの?
・お中元と暑中見舞いは違う?

沖縄では旧盆の手土産として持参するお中元ですが、全国的には夏場に感謝を伝える品として送ります。
目上の人へ送るお中元は、特にマナーへの配慮が必要です。

本記事を読むことで、配慮をしたい全国的なお中元の概要やマナーが分かります。添え状や、手渡しする時の渡し方まで解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
 

お中元マナーとは

お中元マナー:「お中元」とは
◇お中元マナーでは、基本的に目下の人が目上の人へ送ります

沖縄では旧盆の手土産としてお中元がありますが、全国的には上半期にお世話になった感謝を込めて、部下や下請けなど、目下の人が目上の人へ送るのがお中元マナーです。

お中元マナーとして、基本的に表書きは「お中元」がベストですが、送る時期や目的によって3種類の贈り物があります。
 

<お中元マナー:3つの表書き>
・お中元
・暑中お見舞い(暑中御見舞い)
・残暑お見舞い(残暑御見舞い)

 
この3つの大きな違いは、送る時期です。
ただお中元と暑中お見舞いマナーとして、送る相手や目的による表書きの使い分けもあるでしょう。
 

お中元マナー:「お中元」とは

お中元マナー:「お中元」とは
◇「お中元」とは、1月から上半期の感謝を表す夏の贈り物です

「お中元」は目下の人が目上の人に対して、上半期の感謝を伝えるために送る品を差します。

お中元はもともと、中国に根付く道教による「三元信仰」を由来とするため、送る時期が「中元」とされる旧暦7月15日まででした。
この風習から、2023年の今も、お中元には送る時期が決まっている点が特徴です。
 

<お中元とは>
[目的] 上半期の感謝を伝える
[時期] 7月初旬~8月15日頃まで
(地域により異なる)
[特徴] ・目下から目上に送る
・送る時期が決まっている

 
お中元マナーの基本としては、梅雨明け時期の7月初旬から、二十四節気の立秋が始まる前日までに送ります。

ただ旧暦時代からの風習だったお中元のマナーは、新暦(現代のグレゴリオ暦)への変換により、地域によって送る時期がさまざまです。
 

地域で違う、お中元を送る時期のマナー

◇お中元マナーとして、送る時期は先方の地域に合わせます

大まかには関西地方・関東地方・沖縄県内で、お中元時期が分かれますが、お中元を送る側が、先方に合わせるのがお中元マナーです。

下記は大まかなお中元時期の分け方ですが、一般的には7月初旬~8月15日頃と捉えると良いでしょう。
 

<地域で違うお中元を送る時期>
[地域] [お中元時期]
・関東地方 ・新暦7月1日~15日頃
・関西地方 ・新暦7月15日~8月15日頃

 
先方のお中元時期を計る目安としては、お盆日程があります。
もともとお盆時期にお中元が重なるため、お盆時期に合わせた判断がベストです。

お中元を送る時期のマナーについて、より詳しく知りたい場合は、下記をご参照ください。
 

 

お中元マナー:暑中お見舞い

お中元マナー:暑中お見舞い
◇暑中お見舞いは、暑い夏日に先方の体を気遣う贈り物です

一方「暑中お見舞い」は、よりカジュアルな贈り物で、ご挨拶に近いでしょう。
そのため、贈り先のお中元マナーを確認する必要がない点も便利です。
 

<お中元マナー:暑中お見舞いとは>
[目的] [時期] [特徴]
・暑い夏日に体を気遣う ・夏場
(梅雨明け~立秋の始まりまで)
・ご挨拶をしたい人
・体を気遣いたい人
・送る時期が決まっていない

 
2023年、立秋の始まりは8月8日(火)なので、暑中見舞いの表書きで夏の贈り物を送る目安としては、2023年8月7日(月)頃までが良いでしょう。

暑い夏に体を気遣う目的なので、送る品も涼しいゼリーなど、暑さを凌ぐための品選びが多いです。
 

 

体を壊された相手には「お見舞い」

◇病気で入院されたなど、特別な事情があれば「お見舞い」を送ります

暑中お見舞いも暑い夏に体を気遣う目的で送りますが、多くは子ども夫婦など、目下の親族から、親や祖父母など、目上の親族へ毎年送る役割が強いです。
 

<お中元マナー:お見舞い>
・病気が治った…「快気祝い」
・病気の治療中…「お見舞い」

 
そのため上半期に入院されたなど、特別な事情で体を気遣う時には、「お見舞い」「快気祝い」などの表書きで送ります。

お中元マナー同様に、暑中お見舞いも一度送ると、毎年送るものと捉える人が多いためです。
 

お中元マナー:残暑お見舞い

◇二十四節気「立秋」に入ってから送る品は、「残暑お見舞い」です

お中元マナーに迷った時に「暑中お見舞い」はよりカジュアルで便利ですが、毎年8月8日頃に訪れる、二十四節気「立秋(りっしゅう)」が過ぎると、表書きは「残暑お見舞い」になります。
 

<お中元マナー:残暑お見舞いとは>
[目的] [時期] [特徴]
・残暑残る暑さのなか、体を気遣う ・残暑
(立秋の始まり~9月初旬まで)
・ご挨拶をしたい人
・体を気遣いたい人
・送る時期が決まっていない

 
暑中お見舞いはお中元マナーと違い、地域よっての細かな時期はないのですが、大まかに二十四節気で暑い夏が終わるとされる「立秋(りっしゅう)」が境です。
 

●2023年の立秋の始まりは、8月8日(火)となります。

 
立秋を過ぎてから夏の贈り物を届けたい場合には、「残暑お見舞い」や「残暑お伺い」の表書きにすると良いでしょう。
 

その年限りの贈り物は「お礼」

◇一度だけ送る夏の贈り物は、「お礼」とします

お中元マナーでは、一度送ったら毎年送るのが定説です。

そのため上半期にお世話になったなど、特別な事情でその年だけ夏の贈り物を送る場合には、お中元や暑中お見舞いなどの表書きは避けた方が良いでしょう。
 

<お中元マナー:お礼(御礼)>
・その年のみ送る品
・特別な事情により送る品

 
「お礼」とすることで、特定の物事への感謝の品として、夏の贈り物を届けることができます。

お中元マナーとして、お中元は日ごろの心遣いや気遣い、関係性への感謝なので、「お礼」とは少しばかり意味合いが異なるためです。
 

お中元の品を選ぶマナー

お中元の品を選ぶマナー
◇全国的なお中元の金額相場は、約3千円~1万円です

以上が沖縄県内と県外、お中元を贈る時期のマナーですが、沖縄県内外ではお中元の金額相場にも違いがあります。

沖縄は父方の血族である「門中(むんちゅう)」文化も根強く、繋がりが深いため贈る先も多くなることから、全国的なお中元と比べると、一人当たりのお中元金額相場は安くなる傾向です。
 

<お中元マナー:金額相場>
[エリア] [金額相場]
・沖縄 ・千円~3千円
・全国 ・3千円~1万円

 
全国のお中元マナーの傾向として、手土産で持参する場合には約3千円~5千円のお菓子などが多く、郵送になると約5千円ほどが相場になります。

沖縄から全国へ送るお中元の場合、マンゴーなどご当地の果物を選ぶ人も多く、金額相場も高くなる傾向です。
 

お中元マナーは、毎年送る

◇お中元マナーとして、一度送ったら毎年送ることが前提です

前述したように目下から目上へ、関係性の?継続や日ごろの心遣いへの感謝を伝える役割があるため、一度送ったら、毎年送り続けることを前提として、品選びをします。
 

<お中元マナー:毎年送る>
・金額的にムリをしない
・毎年、安定して購入できる

 
毎年、安定して購入できる品選びの例として、季節の果物老舗の名物品などがあるでしょう。

近年では通信販売も充実しているため、毎年登録して同じ送り先に送るよう、手配することもできます。
 

家族構成にも配慮した、お中元マナー

◇お中元マナーとして押し付けにならないよう、家族構成に配慮します

例えばひとり暮らしなのに、賞味期限の短い生ものを大量が届くと迷惑ですよね。

高齢のご夫婦に、大掛かりな処理が必要な海老やイカ、高カロリーな肉類も「届いて困った…」などの声がありました。
 

<お中元マナー:家族構成を確認>
●家族構成で品選びをします
・ひとり暮らし
・子どもの有無
・高齢者の有無

 
例えば子どもや高齢者がいる家庭には、ご家族みんなで食べやすい、柔らかいものを選ぶ配慮などもあるでしょう。

一方、取引先の会社へ贈るのであれば、数も多く小分けできる渇き菓子なども好評です。
 

お中元の熨斗(のし)マナー

お中元の熨斗(のし)マナー
◇お中元を郵送するなら外熨斗(そとのし)、持参するなら内熨斗(うちのし)です

お中元マナーとして配慮したいポイントが、品の掛け紙と熨斗(のし)でしょう。
お中元をお店で購入すると、内熨斗・外熨斗のいずれかを選びます。
 

<お中元マナー:熨斗の種類>
[熨斗の種類] [状態]
・内熨斗 ・包装紙の内側に掛け紙
・外熨斗 ・包装紙の外側に掛け紙

 
現代、熨斗は一般的に掛け紙に印刷されていますので、必然的に掛け紙とともに熨斗の場所も決まるでしょう。

内熨斗であれば外から見えませんし、外熨斗だと外から掛け紙や熨斗が見て取れます。
 

内熨斗を掛ける

◇「内熨斗」とは、お中元の品に直接熨斗を掛け、その上から包装する方法です

包装の内側に熨斗があるので「内熨斗」と言います。

熨斗(のし)の付け方は基本的に贈り主の好みで選びますが、特に沖縄県外へ郵送するお中元マナーとして、内熨斗を選ぶ贈り主が多いでしょう。
 

外熨斗を掛ける

◇「外熨斗」では、お中元の品を包装紙で包んでから、熨斗を掛けます

沖縄の旧盆に持参するお中元の多くが、この外熨斗です。
全国的にも手土産として持参するお中元マナーでは、外熨斗がベターでしょう。

特にお仏前に供物として供えるお中元であれば、外熨斗が見栄えが良いです。
 

※ただし全国的にお仏前に供える品は「供物」ですので、表書きを「供物」や「お仏前」などとして整えます。

 

お中元の表書きの書き方マナー

お中元の表書きの書き方マナー
◇お中元マナーとしては、中央上に表書き、下に送り主のフルネームです

基本的にお店で購入した場合、お店で表書きと送り主のフルネームを伝えると、お中元マナーに倣い準備した掛け紙を掛けてくれます。
ただ自分で表書きを書く場合には、下記のように整えてください。
 

<お中元の表書きマナー>
[中央、水引の上部] [中央、水引きの下部]
・表書き
(お中元、暑中見舞いなど)
・送り主のフルネーム

 
家からのお中元であれば、苗字のみを記載しても良いでしょう。
マジックペンなどでも良いですが、筆ペンなどで書くとより丁寧な印象です。
 

お中元の水引きマナー

2023年、お中元を送る時期で表書きも違う?
◇お中元の水引きマナーは、紅白の蝶結びです

紅白はおめでたい事柄を表しますが、蝶々結びは何度でもほどいて結ぶことができることから、何度でも祝いたい事柄に対して使用する水引きの形となります。

お中元は毎年訪れるもの、来年もまた、健康に迎えていただきたいですよね。
紅白の水引きには、蝶々結び以外にもあるので注意をしてください。
 

<お中元の水引きマナー:種類>
[水引きの種類] [意味] [利用シーン]
●紅白の蝶結び ・何度も祝いたい ・出産祝い
・出世祝い
・合格祝い
●紅白の結び切り ・繰り返されない祝い事 ・結婚祝い
・新築祝い

 
また水引きには黒白などもありますが、これは弔事に使用するのでタブーです。

沖縄では旧盆にお中元を持参するため、しばしば水引きに迷う人もいます。
ただ旧盆はご先祖様が帰省し、家族でおもてなしをするお祝い事です。
通常の旧盆で持参するお中元マナーであれば、紅白の蝶々結びが良いでしょう。
 

初盆に送る品は「お供物」

◇初盆を迎える家庭に送る贈り物は、お中元ではなく「お供物」です

ただし沖縄・全国に共通するお中元マナーとして、下記のような家へ贈る品は、お中元ではなくお供物として送ります。
 

<お中元マナー:お供物>
[状況] [内容] [表書き]
●初盆 ・亡くなって初めてのお盆 ・お供物
・ご香典
●喪中 ・亡くなって1年以内 ・お供物
●忌中
・亡くなって四十九日以内 ・お供物
・ご香典
・ご霊前

 
法要が執り行われる初盆に贈り物を届けるならば、表書きは「ご香典」や「ご供物」、選ぶ品も日ごろのお中元とは変えて、先方に配慮すると良いでしょう。
 

・肉や魚などを避ける
・お線香やロウソクなど

 
辛いものや殺生を連想さえる肉や魚は避け、進物用お線香など、ご香典やお供物としてタブーを避けた品を選ぶと丁寧です。
 

 

お中元を持参するマナー

2023年、お中元時期は?
◇お中元の品は風呂敷や紙袋で持参し、名前を先方が読めるように差し出します

お中元を持参する場合には、風呂敷で包むとされていますが、現代は紙袋に入れても散るいても良いでしょう。
 

<お中元を持参するマナー>
[準備] ・掛け紙、熨斗は「外熨斗」
・風呂敷か紙袋に入れて持ち歩く
[渡すタイミング] ・部屋に通され、挨拶の後
・椅子などに座る前
[差し出すマナー] ・紙袋(風呂敷)から取り出す
・自分の方に向けて確認
・時計回りに180度回す
(両手でゆっくり回す)
・先方に文字が見えるように整える
・両手で差し出す

 
座敷間だった場合には、自分と先方との間に机を挟まずに、机の脇に出て両手でスッと差し出すように渡すのが、お中元の正しい渡し方マナーです。
 

・心ばかりの品です
・お口に合うと嬉しいのですが…

 
などなど、ひと言添えながらお渡しすると良いでしょう。
その前にお中元の品などをいただいていた時には、「先日はお祝いをちょうだいしまして、誠にありがとうございました」などと添えると丁寧です。
 

お中元は目下から目上に送るマナーです

2023年お中元の時期は7月初旬~8月7日(月)が目安です
このようにお中元は梅雨明けの7月初旬から、立秋を迎える前日2023年は8月7日(月)頃を目安に、上半期の感謝夏日の健康伺いとして、目下から目上に送ります。

また最後のお中元マナーとして、お中元の品には送り状を添えると丁寧です。
お中元を受け取る準備として別に送ると、尚良いとされます。
 

<お中元の送り状を贈るマナー>
・お中元が届く数日前に手紙やハガキを届ける
・お中元に手紙やハガキを同封する

 
通信販売でもお中元の送り状が同封できる場合には、お中元の品と一緒に送っても良いですし、生ものであれば別郵便で送ると、先方も受け取る準備ができて丁寧です。
 

[お中元の送り状:マナーや例文]
・お中元の送り状マナーとは?必ず必要?別に送るなら何日前まで?挨拶文の例文もご紹介!

 


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