2025年お中元いつからいつまで

2025年お中元の時期はいつからいつまで?関西・関東・沖縄で送るタイミングが違う?

2025.05.31

2025年もお中元を送る時期になりました。沖縄では旧盆が目安ですが、本州では異なります。また関東・関西で違うお中元の時期に、迷う人々は多いですよね。本記事では、全国各地で違う2025年にお中元を送る適切な時期や、送り方マナーを解説します。

各地で梅雨が明け始め、2025年もお中元を送る時期になりました。
沖縄でお中元を送る時期は旧盆が目安ですが、本州では異なります。

また2025年も関東・関西で違うお中元の時期に、迷う人々は多いですよね。
本記事では、全国各地で違う2025年にお中元を送る適切な時期や、送り方マナーを解説します。

2023年、お中元時期は?

沖縄以外の地域では、昔から二十四節気の暦上で、秋が始まる「立秋(りっしゅう)」までに、お中元や暑中御見舞いのハガキを贈るとしています。

二十四節気とは、春夏秋冬をさらに6つの分けた、季節を表すもので、おおまかには毎年同じ頃に訪れますが、細かな日にちは変化するでしょう。
 

<2025年:全国のお中元時期の目安>
●2025年の立秋の始まりは、8月7日(木)です。
…2025年にお中元を出す時期は、7月初旬~8月6日(水)が目安となります。

2025年のお中元時期がいつから始まるか?は、目安として梅雨明けです。
地域によって異なりますが、おおよそ7月1日頃から送れば、問題ないでしょう。

2025年現代では、お中元時期を早める家も増え、6月下旬に届くこともあります。

2025年は立秋が8月7日(木)!残暑見舞いに切り替わるタイミングに注意

立秋を迎えると、暦の上では季節が「秋」に変わるため、
8月7日以降に届く贈り物は「お中元」ではなく「残暑見舞い」として扱われます。

そのため、2025年にお中元を贈る場合は、
8月6日(水)までに相手先へ到着するように手配するのが基本マナーです。

特に沖縄県など配送に日数がかかる地域や、繁忙期にあたる配送会社を利用する場合は、
できるだけ余裕を持った手配を心がけましょう。

2025年、お中元時期を考慮する指標として、「そもそもなぜお中元を送るのか?」を理解すると分かりやすいですよね。

もともとお中元は送るものではなく、目下の者が目上の人の家を訪問する際に持参した手土産でした。
 

<お中元の意味合いとは>
・上半期のお心遣いへの感謝
・先方のお身体を気遣う

もともとお中元には、このような意味合いがあります。
そのためお中元は、夏場に喉を通りやすい、涼し気なゼリーや果物などを選ぶと良いでしょう。
 

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2023年、関東・関西でお中元時期が違うの?

関東地域では梅雨明けの7月初旬を目安に、2025年7月15日頃にはお中元を送る家が多くありますが、関西地域では2025年8月15日頃がお中元の最終時期と考える家が多いです。
 

<2025年お中元:全国で違う時期>
[時期][エリア]
・梅雨明け~立秋の始まりまで
・2025年7月初旬~8月6日(水)
・全国的
・毎年7月15日~8月15日●広い地域
・関西
・中国
・四国
・東海
・北海道
・北陸
…など
・毎年7月1日~7月15日・関東
・東北
・北陸
…など
・旧暦7月13日~15日
※2025年9月4日(木)~6日(土)
・沖縄

2025年に最も広い地域でお中元時期を、7月15日~8月15日頃を目安としています。
関東、北陸など、7月1日~15日の早い時期を目安とするエリアでも、地域によって異なるでしょう。

2025年にお中元を送る先の風習が分からない場合には、7月15日頃に日にちを指定すると安全です。

関東と関西など、地域によってお中元時期が異なる理由は、もともとお中元はお盆を目安としていたためです。

旧暦(太陰暦)の時代から風習があったお盆は、もともと旧暦7月13日~15日(16日)に行われてきましたが、新暦(グレゴリオ暦)になった際に、全国で対応が分かれました。
 

<全国で違うお盆の日程>
[お盆][時期]
・月遅れ盆・新暦8月13日~15日(16日)
・新盆(しんぼん)・新暦7月13日~15日(16日)
・旧盆(きゅうぼん)・旧暦7月13日~15日(16日)

関西に多い月遅れ盆では、旧暦の暦を1ヶ月ずらして、真夏にお盆が行われます。
対して関東に多い新盆は、旧暦の暦をそのままグレゴリオ暦に充てました。
沖縄の旧盆は、旧暦で行われるため、毎年時期が変わります。 

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沖縄で秋彼岸にムチスク(本家)に行けない

2025年現在、全国的いお中元を送る時期や意味合いは、暑さの厳しい時期に先方の健康を気遣い、上半期の感謝を伝えるためですが、沖縄では違います。 

<2025年、沖縄でのお中元時期と役割>
[お中元時期][役割]
・旧盆の間・ムチスク(宗家)への手土産 ●旧盆に訪問できない場合
・ご挨拶
・お線香を代理で供えていただく

沖縄のムチスク(宗家)とは、全国的には「本家」を差し、沖縄では先祖代々位牌である「トートーメー」を祀る家です。

沖縄のお中元は、旧盆にムチスクに行く時の手土産であり、訪問できない時にはお詫びも込めたご挨拶と、「代わりにお線香を供えてください(供養をしてください)」との気持ちも込められています。
 

沖縄では、お中元の贈答文化が全国と少し異なります。
お中元の時期そのものも、全国の8月初旬にあわせるより、
旧盆に合わせて贈る文化が今も色濃く残っています。

2025年の沖縄の旧盆は、9月4日(木)~6日(土)です。
そのため、沖縄では「お中元」という名目でも、
実質的には旧盆のお供えや、帰省時の手土産として贈られることが多くなります。

沖縄向けにお中元を贈る場合は、

▶ 8月後半~旧盆にかけて届ける
▶ できれば旧盆入り前に届くよう手配する


など、地域の慣習に配慮すると、より喜ばれるでしょう。

「お中元」の言葉や風習は、もともと中国で信仰される宗教「道教」における年中行事「中元」が起源です。

ただ沖縄をはじめ日本では先祖崇拝の民衆文化があったため、この文化と道教の「中元」が融合した風習と言えるでしょう。
 

<道教の「三元信仰」>
[三元][日取り]
・上元・旧暦1月15日
・中元・旧暦7月15日
・下元・旧暦10月15日

道教ではこの三元の日取りに、地宮と呼ばれる神様が、生きる人々の善悪を判別して罪を許すとされてきました。

ですから、道教でこの三元の日取りは「贖罪(しょくざい)の日」でもあります。
日本では江戸時代頃から、お中元の風習が広がりました。
 

<江戸時代のお中元>
・上半期の行いを詫びる
・上半期の御恩に感謝する

江戸時代以降、このような意味合いでお中元を親類縁者、お世話になった人々へ、気持ちを届けるようになっています。

この中国から来た道教の行事「中元」の影響が今でも色濃く残る地域が沖縄です。
沖縄では今も、旧暦7月15日の中元を目安にお中元を送ります。

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2023年、お中元を送る時期で表書きも違う?

2025年全国的なお中元時期は、2025年8月6日(水)の立秋の入りの前日までが目安ですが、仮に立秋を過ぎてしまっても、表書きで対応すれば問題はありません。 

<2025年お中元:表書き>
[送る時期][表書き]
・2025年8月6日(水)
※立秋まで
・暑中お見舞い
・お中元
…など
・2025年8月7日(木)~15日(金)
※立秋から8月15日まで
・お中元
・お礼
…など
・2025年8月15日(金)~・残暑お見舞い
・残暑御見舞い
…など

二十四節気から見ると、立秋を過ぎた2025年8月7日(木)以降は「残暑御見舞い」などと書きますが、暑中見舞いハガキや手紙での配慮と考えても構いません。

お中元は毎年8月15日までを時期とする地域もあるため、「お中元」の表書きでも、失礼にはならないでしょう。

もしもお中元の贈り時期を過ぎてしまった場合は、
焦らず、「残暑見舞い」として改めて贈るのがマナーです。

切り替えのポイントは次の通りです。

表書き
 → お中元 → 残暑見舞いに変更(熨斗紙の表記も「残暑見舞い」へ)

贈る時期
 → 立秋(8月7日)以降~8月末頃までを目安に手配します。

メッセージ例
 → 「残暑厳しき折、心ばかりの品をお届けいたします」
 → 「夏の疲れが出やすい頃かと存じます。ご自愛ください」

タイミングを逃しても、きちんとした形で気持ちを伝えることが大切です。

2025年8月7日(木)の立秋が、全国的なお中元を送る時期であることは変わりませんので、7月初旬~7月15日と時期がずれる関東圏でも、立秋までは「お中元」で構いません。

<2025年お中元:関東圏の表書き>
[送る時期][表書き]
・2025年7月1日~8月6日(水)
※立秋まで
・お中元
・お礼(御礼)
・2025年8月7日(木)~・残暑御見舞い
・残暑お見舞い

送る時期に配慮したいものの、立秋は2025年8月7月(木)から始まることに変わりはないため、7月15日を過ぎたからといって、立秋前なのに「残暑お見舞い」に変える必要はないでしょう。

立秋前は「暑中」、立秋を過ぎると「残暑」になる考え方は同じなので、7月15日を過ぎた場合には「お中元」などの当たり障りのない表書きで送ります。

お中元は一度送ったら、毎年送るマナーがあるため、その年だけ送りたい場合には、表書きを「お中元」とはせずに「お礼(御礼)」にすると良いでしょう。 

<その年だけ送るお中元の表書き>
●その年だけ送る・お礼
・御礼
●毎年お中元時期に送る・お中元
・暑中見舞い
・暑中御見舞い

何らかの事情でその年だけ特別にお中元を贈りたい場合には、表書きによって先方も来年度のお中元の送り先とするため、表書きには注意をしてください。

基本的には今までお伝えした事柄を守れば良いのですが、目上の人へお中元を送る、より良いマナーとしては、「御伺い」を表書きに付けることもあります。「お見舞い」ではなく「御伺い」にすることで、より尊敬の意を表すためです。 

<目上の人へのお中元の表書き>
●暑中御見舞い→暑中御伺い
●残暑御見舞い→残暑御伺い

また、沖縄の人々が県外にお中元を贈る時のマナーとして迷いやすい事柄が、「送り主の記載」です。

沖縄同様、贈り先の地域によっても違いはありますが、一般的には送り主は記載するものの、苗字のみを記載することが多いでしょう。

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2023年、お中元時期に届いたら?

反対に、思いがけずお中元が届いた場合、お返しはどうすれば良いでしょうか。
地域によっても違いがありますが、一般的にはもらった相手によって対応が変わります。
 

<2025年お中元時期に、誰から届いた?>
・同僚や目上の人から
・部下や目下の人から

 
今では「感謝の気持ちを伝える贈り物」として立場は緩くなりました。
ただ昔は、基本的に全国的なお中元は、部下から上司など、目下の人から目上の人へ贈るとされてきたために、対応も変わります。
 

●いずれにしてもお礼のご連絡はすぐにしましょう。

同僚や目上の人からお中元が届いた場合、お礼の品を送る判断が多いです。
本来はこちらから送るべきであったのに、先方から届いたことになるため、少なくとも丁寧なお礼状は送ります。

<同僚や目上の人から>
●お礼の品を送る

[金額目安]
・いただいた品と同程度

[お礼状]
・手書きで丁寧に書く

目上の人に対しては、最後に今後も健康に過ごされるよう、心遣いの一言を添えると良いです。

目下の人からもらった場合は、必ずしもお礼の品をお返しする必要はありません。
ただしお中元が届いたことは、なるべく早く伝えてお礼を述べます。
 

<目下の人からのお中元>
●お礼状を送る

 
とても親しい間柄であれば、電話やメールでお礼を伝えるのも良いでしょう。
ただ一般的には、お中元が届いたこと、「美味しくいただきました」などの届いた品への感想、そしてお礼の言葉を添えます。

沖縄県内で送り合うお中元の多くが、親族間でのものが多いでしょう。先祖代々位牌「トートーメー」を祀るムチスク(宗家)に、親族から旧盆時期に合わせてお中元が届いたら、電話などでお礼を述べてお線香を代わりに上げるのみです。 

<沖縄でお中元が旧盆時期に届いたら>
・電話などでお礼を言う
・代理でお仏前にお供えする
・代理でお線香を供える
代理でウチカビを焚く

沖縄でお中元をムチスク(宗家)へ旧盆時期に送る場合、多くは「旧盆に参加できずにごめんなさい」との意味合いがあります。
そのため送られた家の代理として、ご先祖様供養をすると良いでしょう。

金額的にも千円~2千円ほどのお中元が多いため、電話やハガキでお礼を伝えれば、お返しの品は必要ありません。 

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2023年お中元の時期は7月初旬~8月7日(月)が目安です

2025年にお中元を送る時期は、全国的に7月初旬~8月6日(水)頃が良いでしょう。
関東圏では7月15日頃まで、関西圏では8月15日頃までがお中元時期です。

一方、沖縄県内で送るお中元は、旧盆に合わせて届ける品が多いため、毎年旧暦7月13日~15日にあたる、2025年は9月4日(木)~6日(土)頃に届けます。

金額目安は沖縄県内であれば約千円~2千円ほどで良いすが、全国的には約3千円~1万円以上が目安です。平均的には約5千円ほどとして、選ぶと良いでしょう。

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