◇2026年の新暦7月は、沖縄の旧暦では旧暦5月17日~6月18日にあたります。
梅雨が明けてマリンスポーツのベストシーズンに入り、公立の小中学校も夏休みが始まる時期ですね。
旧暦行事では、月の始まりと中日に行うヒヌカンへの定期的な拝み、そして7月28日(火)には稲の収穫祭「六月ウマチー(ルクグァチウマチー)」が訪れます。
また7月13日〜15日は関東の一部地域で行われる「新暦盆」の時期でもあります。
本記事では、2026年7月に訪れる沖縄の旧暦行事を、カレンダーとあわせて解説します。家庭で行うお供え物や拝み方、二十四節気・七十二候もあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご確認ください。
※本記事は、沖縄の旧盆・供養文化に精通した「供養ギャラリー」スタッフが監修しています。沖縄県内のお客様からよくいただくご相談をもとに、実践的な情報をお届けします。
2026年7月|沖縄の旧暦行事カレンダー

◇2026年の新暦7月は、沖縄の旧暦では旧暦5月17日〜6月18日にあたります。
…梅雨明けとともにマリンスポーツのベストシーズンに入り、公立の小中学校も夏休みが始まる時期ですよね!
旧暦行事では月末の7月28日(火)に、現代では家計を守護するウグァン(御願)としても位置付けられる「六月ウマチー(ルクグァチウマチー)」が訪れるほか、全国的な新暦盆や新暦七夕もこの月に重なります。
2026年7月の旧暦行事一覧表
2026年7月に訪れる沖縄の旧暦行事・全国行事・節気をまとめました。旧暦カレンダーの参考にしてください。
●沖縄の旧暦行事
| 新暦 | 旧暦 | 行事 |
|---|---|---|
| 2026年7月9日(木) | 旧暦5月25日 | ジュウグニチ(十五日)の拝み |
| 2026年7月21日(火) | 旧暦6月1日 | チイタチ(1日)の拝み |
| 2026年7月28日(火) | 旧暦6月15日 | ジュウグニチの拝み/六月ウマチー |
●沖縄の記念日
| 新暦 | 行事 |
|---|---|
| 2026年7月8日(水) | 那覇の日 |
| 2026年7月15日(水) | マンゴーの日 |
●全国行事
| 新暦 | 行事 |
|---|---|
| 2026年7月7日(火) | 新暦七夕 |
| 2026年7月13日(月)〜15日(水) | 新暦盆(七月盆) |
| 2026年7月20日(月) | 海の日 |
●節気
| 新暦 | 旧暦 | 節気 |
|---|---|---|
| 2026年7月7日(火) | 旧暦5月23日 | 小暑の入り |
| 2026年7月22日(水) | 旧暦6月2日 | 大暑の入り |
クウェーブン(食べる運)として、ウマチーと同じく家計へのウグァン(御願)ができる「六月カシチー(ルクグァチカシチー)」は2026年は8月6日(木)・7日(金)にあたるため、7月のカレンダーには含まれません。
※詳しくは新暦8月のカレンダーコラムをご参照ください。
[沖縄の新暦8月・旧暦行事カレンダー]
・【2026年沖縄旧暦カレンダー】新暦8月|旧盆・六月カシチー・旧暦タナバタの行事を解説
旧暦5月・6月の「チイタチ・ジュウグニチ」の拝み

◇沖縄では毎月旧暦1日(チイタチ)と旧暦15日(ジュウグニチ)に、ヒヌカン(火の神)へ手を合わせる風習があります。
…2026年7月はこの定期的な拝みが2回訪れます。
●2020年コロナ渦では、飲食店をはじめとする多くの事業で予定が崩れました。
…そのため、以降は神頼みではありませんが、家の守護神とされるヒヌカン(火の神)を、集落の拝所から新しく仕立てる家庭も増えています。
新しい形で祀るヒヌカンは、手元供養やペット供養で用いるような、コンパクトでおしゃれな仏壇仏具で祀る家庭が増えた点も、近代の特徴的な姿です。
[ヒヌカン(火の神)の始め方・祀り方]
・【沖縄のヒヌカン】ヒヌカンの始め方。親から引き継ぐ、一から仕立てる2つの方法を解説
ヒヌカンへの定期的な拝みとは
◇ヒヌカン(火の神)は沖縄の台所に祀られる、家を守護する神様です。
…毎月旧暦1日・15日に手を合わせることで、日々の暮らしの安泰を祈願します。
<2026年7月のチイタチ・ジュウグニチ>
●2026年7月9日(木)
(旧暦5月25日)
…ジュウグニチ(十五日)の拝み
●2026年7月21日(火)
(旧暦6月1日)
…チイタチ(1日)の拝み
●2026年7月28日(火)
(旧暦6月15日)
…ジュウグニチ(十五日)の拝み/六月ウマチー<ヒヌカンへのお供え物>
●白ウブク(白ご飯)…小さな仏飯器に3膳
●お茶・お水…取り替える
●お線香はジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー2枚半(タヒラ半)
・日本線香15本
・簡易版(日本線香)5本
チイタチ・ジュウグニチは難しい作法は必要ありません。
毎月手を合わせてヒヌカンやご先祖様への感謝を伝えることが、日々の暮らしの安定につながるとされています。
コロナ禍以降、新たにヒヌカンを仕立てる家庭が増えていますが、まずは気軽に始めてみてはいかがでしょうか。[ヒヌカン(火の神)の拝み方]
・【沖縄のヒヌカン】旧暦1日・15日ヒヌカンの拝み方☆お供え物やお線香の本数も解説!新暦七夕(7月7日)と沖縄の旧暦タナバタの違い
◇2026年7月7日(火)は全国的な新暦七夕です。
…笹に短冊を飾り織姫と彦星の伝説にちなんで願いごとをする、ロマンチックな行事として知られていますね。しかし沖縄の「タナバタ」は全国の七夕とは全く異なる意味を持ちます。全国的な新暦七夕とは
◇全国的な七夕は毎年新暦7月7日に行われます。
…中国から伝わった「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が起源とされ、織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が1年に1度だけ天の川を渡って会えるという伝説にちなんでいます。笹の葉に短冊を飾り、書道や裁縫の上達、願いごとを書く風習が今も全国各地に残っています。沖縄でも新暦七夕に短冊を飾る家庭や学校行事として取り入れているところもありますね。
沖縄の旧暦タナバタはいつ?
◇一方、沖縄の旧暦タナバタは旧暦7月7日に行われます。
…2026年は8月19日(水)です。(全国の七夕とは1ヶ月以上ずれています。)沖縄の旧暦タナバタは願いごとをする行事ではなく、旧盆6日前にご先祖様へ「もうすぐウンケーですよ」とご案内する、家族でお墓参りをする日です。
<新暦七夕と沖縄の旧暦タナバタの違い>
●新暦七夕(7月7日)
織姫と彦星の伝説にちなんだ願いごとの行事
●沖縄の旧暦タナバタ(2026年は8月19日)
ご先祖様へ旧盆のご案内をするお墓参りの日
ヒーナシタナバタとしてお墓事・仏壇事にも最適な日また「ヒーナシタナバタ(日無し七夕)」として神様の目が届かない日とされ、お墓事・仏壇事を日取りを気にせず進められる貴重な日としても知られています。
全国的な新暦盆(7月13日〜15日)とは
◇2026年7月13日(月)〜15日(水)は、「新暦盆(七月盆)」です。
…主には、関東の一部地域で行われる時期となります。
沖縄では旧盆が主流のため馴染みが薄いですが、県外の親族へお中元を贈る際には知っておきたい行事のひとつです。[全国3つのお盆日程]
・2026年のお盆休みはいつから?最大9連休の仕組みと7月盆・8月盆・沖縄旧盆の日程まとめ新暦盆を行う地域へお中元を贈るタイミング
◇お盆はもともと旧暦7月13日〜15日に行われてきた行事です。
全国的にはこの日程をそのまま新暦にあてはめた「新暦盆(七月盆)」、1ヶ月ずらした「月遅れ盆(八月盆)」、そして沖縄のように旧暦のまま行う「旧盆」の3つのスタイルがあります。<全国3つのお盆日程>
●新暦盆(七月盆)
・毎年7月13日〜15日
・主に関東の一部地域
●月遅れ盆(八月盆)
・毎年8月13日〜15日
・全国的に最も多い
●沖縄の旧盆
・旧暦7月13日〜15日
・2026年は8月25日〜27日新暦盆(七月盆)を行う地域へお中元を贈る場合は、7月13日までに届くよう手配すると、先方がお盆期間中にお仏前へお供えすることができます。
ただしお中元はもともと生きている方への健康伺いとして贈るものなので、必ずしもお盆日程に合わせる必要はありません。
マンゴーなど旬の時期がある品であれば、通常のお中元時期に合わせても問題ないでしょう。
[お中元を贈るタイミング]
・2026年お中元の時期はいつからいつまで?関西・関東・沖縄で送るタイミングが違う?旧暦6月15日「六月ウマチー」2026年は7月28日(火)
◇2026年7月28日(火)、旧暦6月15日は「ルクグァチウマチー(六月ウマチー)」です。
…稲の収穫に感謝する農耕儀礼で、現代では家庭の収入安泰・家計安定を祈願する日として親しまれています。[沖縄のウマチー(御祭)]
・沖縄グングァチウマチー(五月御祭)とは?2026年の日程・5つの御願・ミハナ(御花)の力を解説ウマチーのお供え物と拝み方
◇ウマチー(御祭)はもともと麦や稲の収穫祭として、琉球王朝時代から続く重要な農耕儀礼でした。
…現代では農耕が衰退したため、ヒヌカンやお仏壇にお米や発酵飲料を供えて家計安泰を祈願する家庭が増えています。
<ウマチーのお供え物>
●ウガンジュ(拝所)
・ミキ・ウンサク(神酒)
…ヤクルト・ヨーグルトドリンクなど発酵飲料でも可
・ハナグミ(花米)…お米のこと
[お線香]
ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー…2枚半(タヒラ半)
・日本線香…15本、もしくは5本(簡易版)
●神棚やヒヌカン(火の神)
・ミキ(神酒)
・果物や菓子など盛り合わせ
・ハナグミ(花米)
[お線香]
ジュウニフンウコー(十二本御香)
・ヒラウコー…2枚(タヒラ)
・日本線香…12本、もしくは4本(簡易版)お供え物を整えたら、家族の健康と収入安泰を願いながら手を合わせます。難しいグイス(拝み言葉)が分からない場合は、自分の言葉で気持ちを伝えるだけで十分です。
【スタッフのマメ知識】
ウマチーのお供えに使う「ハナグミ(花米)」は「ミハナ(御花)」とも呼ばれる精米されたお米のことです。
乾いたお米は「カラミハナ(乾いた花米)」と呼ばれますが、7回水ですすいだお米「アライミハナ(洗い花米)」を一緒に供える地域もあります。
アライミハナは神様ではなく、かつて生きていたご先祖様へ向けて供えるとされ、7回すすぐのは「この世からあの世を繋ぐ7つの関所」に由来するとも言われています。
ビンシー(瓶子)を使う時には、中央にアライミハナ(洗い花米)を入れることが多いです。
供える量は地域や家によって異なります。
ウグァン(御願)行事によっては、クゴーミハナ(九合の米)やクサ(三合の米)などを供えることもあるでしょう。
(スタッフ経験談より)[ハナグミ(花米)について、より詳しく]
・沖縄のビンシー(瓶子)とは?神様へ供えるミハナ(御花)、クバンチンとは?詳しく解説なぜ「家計安泰」の祈願になったのか
◇人が食する稲や穂を育てる農耕儀礼は「クェーブン(食べる運)」を運ぶとされます。
…「家族が日々食べ物に困らぬよう、食べ物が尽きぬ家計を与えてください」という祈願が、現代では家計安泰・収入安定の祈願として定着しました。●集落や門中単位のウマチーが廃れつつあるなかで、家族単位で旧暦行事を守ろうとする動きが高まっています。
…特にコロナ禍以降、ヒヌカンを新たに仕立てて旧暦行事を取り入れる家庭が増えました。六月ウマチーは地域によっては今も綱引きや相撲大会などの集落行事として残っています。また離島では宮古地方の「麦プーリィ・粟プーズ」、八重山地方の「プーリィ」など、独自の収穫祭として続いているところもあります。
【スタッフのマメ知識】
ウマチーのお供えの定番「ミキ(神酒)」は、祭祀のときに神様へおそなえする酒のことです。
本来は未熟の麦や稲の穂を刈り取り、すり潰して水を加えて発酵させて作るもので、琉球王朝時代には口で噛んで発酵させる「口噛み酒」が若い女性の役割だったとも伝えられています。某人気アニメ映画で知られるようになりましたよね。
現代では神役を担う人が減ったこともあり、ヤクルトやヨーグルトドリンクなど市販の発酵飲料で代用する家庭がほとんどです。
(スタッフ経験談より)[家庭で行うグングァッチウマチー(五月御祭)の拝み方]
・沖縄のウマチー・カシチーとは?2026年はいつ行うの?家計安泰!お供え物や拝み言葉離島に残る収穫祭|粟プーリィ・プーリィとは
◇六月ウマチーの吉日には、沖縄の離島でも独自の収穫祭が行われています。
点2026年のカレンダーでは旧暦6月吉日にあたる7月28日(火)前後がその時期です。
<離島の収穫祭>
【宮古地方|粟プーズ(旧暦6月吉日)】
…宮古地方では「夏プーズ」あるいは「六月プーズ」とも呼ばれる、粟の収穫感謝祭です。
拝み方:
…神女が中心となって聖地の中のムトゥ(御嶽)へ、それぞれのムトゥに粟でつくった神酒をおそなえし、豊作への感謝と来年の豊穣を祈願します。
お供え物:
・粟でつくった酒(神酒)
●お線香…ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコーなら…タヒラ半(2枚半)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)【八重山地方|プーリィ(旧暦6月吉日)】
…八重山諸島では「プール」あるいは「プーリィ」とも呼ばれる、稲と粟のはなやかな豊年祭・収穫儀礼です。
拝み方:
…島によって祭り方は異なりますが、2日間に分けて行われます。
・1日目
…神女を中心に御嶽(拝所)へ神酒と花米・料理をおそなえし、今年の収穫物の神への感謝の祈りをささげます。
・2日目
…旗頭・太鼓・綱引きなどを行い、アカマタ・クロマタなどを迎えるところもある。
●村あげての翌年の豊作を予祝します。
お供え物:
神酒と花米と料理都市部ではなかなか見られなくなりましたが、離島では今も地域ぐるみで受け継がれています。沖縄を訪れる機会があれば、ぜひ旧暦カレンダーと合わせて確認してみてください。
2026年7月の二十四節気・七十二候
◇2026年7月は二十四節気で「小暑(しょうしょ)」から「大暑(たいしょ)」へと移る時期です。
…沖縄では梅雨明けとともに本格的な夏が始まり!マリンスポーツのベストシーズンに入ります。●また暑中お見舞い・お中元を贈る時期の目安は小暑から立秋前日までです。
…2026年は7月7日(火)〜8月6日(木)がベストです。8月7日(金)の立秋以降は「残暑お見舞い」として贈ることができます。<2026年7月の二十四節気・七十二候>
【二十四節気】夏至(げし):続き
七十二候 読み方 期間 末候:半夏生 はんげしょうず 7月2日(木)〜7月6日(月) 【二十四節気】小暑(しょうしょ):2026年7月7日(火)
七十二候 読み方 期間 初候:温風至 あつかぜいたる 7月7日(火)〜7月11日(土) 次候:蓮始開 はすはじめてひらく 7月12日(日)〜7月16日(木) 末候:鷹乃学習 たかすなわちわざをなす 7月17日(金)〜7月22日(水) 【二十四節気】大暑(たいしょ):2026年7月23日(木)
七十二候 読み方 期間 初候:桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ 7月23日(木)〜7月27日(月) 次候:土潤溽暑 つちうるおうてむしあつし 7月28日(火)〜8月1日(土) 末候:大雨時行 たいうときどきにふる 8月2日(日)〜8月6日(木) ●2026年7月は和名で「文月(ふみづき)」。
もともと7月7日の七夕に筆の上達を願い、文を披露したことから「文披月(ふみひらづき)」が転じたとも言われています。●土用の丑の日は2026年は7月19日(日)と8月1日(土)の2回あります。
暑い夏を乗り切るために、うなぎを食べる風習は今も全国的に根付いていますね。沖縄では「土用の丑の日」の認知はまだ薄いですが、近年はうなぎのお中元として県外から贈られるケースも増えています。まとめ|2026年7月の沖縄旧暦行事
◇2026年7月は旧暦5月17日〜6月18日にあたり、梅雨明けとともに沖縄の本格的な夏が始まる時期です。
2025年はユンヂチ(閏月)の年でしたが、2026年はユンヂチがなく通常の旧暦年です。月末のルクグァチウマチー(六月ウマチー・2026年7月28日)には、ヒヌカンや集落のウガンジュ(拝所)で、ミキ(神酒)とミハナ(御花)を供えて手を合わせながら、家族の収入安泰・家計安定を祈願してみてはいかがでしょうか。
ウマチー(御祭)は廃れつつある沖縄の旧暦行事ですが、コロナ禍以降は単位で取り入れる家庭が増えています。日々の暮らしの安定を願いながら、旧暦カレンダーを参考に旧暦行事を続けてみてください。
<2026年7月の主な行事まとめ>
●沖縄の旧暦行事
・2026年7月9日(木)|旧暦5月25日…ジュウグニチの拝み
・2026年7月21日(火)|旧暦6月1日…チイタチの拝み
・2026年7月28日(火)|旧暦6月15日…六月ウマチー/ジュウグニチの拝み
●全国行事
・2026年7月7日(火)…新暦七夕
・2026年7月13日(月)〜15日(水)…新暦盆(七月盆)
・2026年7月20日(月)…海の日
●節気
・2026年7月7日(火)…小暑の入り
・2026年7月23日(木)…大暑の入り














