【沖縄の旧盆】ナカビ(中日)の挨拶まわり☆お中元(手土産)タブーは?行けない時は?

2023.05.11
【沖縄の旧盆】ナカビ(中日)の挨拶まわり☆お中元(手土産)タブーは?行けない時は?

沖縄の旧盆ではナカビ(中日)に分家がお中元を持参して、お仏壇のあるムチスク(宗家)へ挨拶まわりをしますよね。慣れないとお中元マナーやタブー、渡し方などが気になります。本記事では沖縄のお中元マナーやタブー、訪問できない時の対処法を解説します。

・沖縄の旧盆、ナカビの挨拶まわりとは?
・旧盆ナカビにはお中元を持参する?
・沖縄のお中元タブーやマナーは?

沖縄の旧盆で「ナカビ(中日)」とは、初日ウンケーと最終日ウークイに挟まれた、中央の日です。「ナカヌヒー(中の日)」とも呼びますね。

沖縄の旧盆ではナカビに、分家の人々が位牌を祀るムチスク(宗家)へ挨拶まわりをします。

本記事を読むことで、分家の人々が沖縄の旧盆ナカビに訪問する際、お中元の有無やタブーが分かります。最後には沖縄の旧盆でナカビに訪問できない時の対応も解説していますので、どうぞ最後までお読みください。
 

沖縄の旧盆で「ナカビの挨拶まわり」とは?

沖縄の旧盆で「ナカビの挨拶まわり」とは?
◇沖縄の旧盆では、ナカビに分家の人々がムチスク(宗家)へ挨拶に訪れます

「ムチスク(宗家)」とは全国的な本家を差し、主に先祖代々位牌「トートーメー」を祀る家です。沖縄では地域によって「ムートゥーヤー」とも呼ぶでしょう。

沖縄の旧盆でナカビと言えば、分家の人々がムチスクを訪れる日です。
夫方・妻方と複数の家をまわる家族も多く、分家にとって最も忙しい日かもしれません。
 

<沖縄の旧盆:ナカビの挨拶まわり>
●分家の人々がムチスクを訪ねる
・お中元(手土産)を持参する
・ご先祖様へ拝む
・ムチスクよりもてなしを受ける

 
分家のなかでも家族であれば、初日のウンケーや最終日ウークイも参加したりしますが、縁遠い間柄であれば、沖縄の旧盆ではナカビのみの訪問も多いでしょう。

昔ながらの沖縄の旧盆では、ムチスクでお昼ごはんのスーミン汁(素麺汁)やおやつ時にはあまがしなど、おもてなしを受けました。

現代は必ずではありませんが、できるだけ気持ちとしておもてなしは受けたいところです。
 

 

沖縄の旧盆で、ナカビに挨拶をするマナー

沖縄の旧盆で、ナカビに挨拶をするマナー
◇沖縄の旧盆では、分家がナカビに挨拶に行く際、お中元を持参します

沖縄では旧盆のナカビがお中元を届ける日です。
分家の人々は沖縄の旧盆、ナカビにムチスクへ訪問すると、家長へご挨拶をした後、お仏壇に拝みます。
 

<沖縄の旧盆:ナカビの挨拶>
●ムチスクへ到着
・玄関先で家長へご挨拶
・「拝ませてください」とお仏前へ行く
・お線香をあげて合掌
・「お供えします」とお中元を供える
・ウチカビを3枚、お中元の上に置く

※ウチカビについては後述します。

 
このように沖縄の旧盆では、ナカビにムチスクに到着したら、家長へのご挨拶早々にお仏前へ拝んだ後、お中元をお仏前に供えるのがマナーです。

お仏前にお中元を供える時は家長にひと言、「お供えします」と添えてください。
 

挨拶まわりのお線香

挨拶まわりのお線香
◇沖縄の旧盆でナカビに挨拶する際、供えるお線香はサンブンウコー(三本御香)です

お仏前で供えるお線香は、本数に意味や格があります。
ムチスクの家長は、ウンケーやウークイの儀礼でジュウニフンウコー(十二本御香)を供えることもありますが、ご挨拶ではそれほど供える必要はありません。
 

<沖縄の旧盆:ナカビ挨拶での本数>
●サンブンウコー(三本御香)
・日本線香…3本、もしくは1本
・沖縄線香(ヒラウコー)…半ヒラ(半分)

 
沖縄線香(ヒラウコー)とは、沖縄独自のお線香の形で、日本線香6本が縦にくっついた板状のものです。
沖縄線香(ヒラウコー)が出されたら、縦半分に折って半ヒラ(半分)を供えます。
 

●ただ沖縄では旧盆期間は、香り高い「カバシウコー」である日本線香を供える風習があります。

 
日本線香を供える場合、1本に簡略化しても失礼にはあたりません。
本数の多い沖縄では、「三位一体」として3本を1本として計算し簡略化する流れもあるためです。
 

ウチカビを置く

ウチカビを置く
◇沖縄の旧盆で供えるお中元は、ウチカビ3枚を置きます

「ウチカビ(打ち紙)」とは、沖縄であの世のお金です。
ウチカビ(打ち紙)を焚くことで煙になって、あの世へお金を「送金」します。
 

 
ただ、お仏壇のお供物にウチカビを置くことは、ムチスクの家族が行うことも多いでしょう。これは最終日ウークイの際、ムチスクの人々が代理でウチカビを焚いてくれるためです。
 

<沖縄の旧盆:ナカビのお中元にウチカビ>
●ムチスクでウチカビを代理で焚いてくれる
・「○○町○○(住所)、○○からです」と焚く

 
最終日のウークイに同席するのであれば、ウチカビを置く必要はありませんが、沖縄の旧盆でナカビの挨拶のみを行う場合は、ウークイの時に代理で焚いてもらいます。
 

 

沖縄の旧盆:ナカビお中元の金額目安

沖縄の旧盆:ナカビお中元の金額目安
◇沖縄の旧盆ナカビに持参するお中元は、約千円~3千円が金額目安です

現代では都心部を中心に約5千円ほどを金額目安として準備する家庭も増えました。

ただ一般的に、ムチスクに変な気を使わせないよう、沖縄の旧盆ナカビに持参するお中元は、あまり高額なお中元は用意しません
 

<沖縄の旧盆:ナカビお中元の金額目安>
●約千円~3千円ほど
・洗剤などの日用品
・ビール
・個包装の渇き菓子
・海苔やお茶など
・子どもが喜ぶお菓子や飲み物
お供物としてのナイムン(果物)

 
沖縄の旧盆でムチスクは、ナカビにいただいたお中元を、最終日に集まった親族に配ることが多いです。
そのため沖縄の旧盆では分けやすいお中元が好まれます。
 

●特に沖縄の旧盆でナカビに持参するお中元は、ムチスクからはお昼ごはんやおやつのおもてなしが「お返し」です

 
沖縄の旧盆でナカビの挨拶まわりで持参するにあたり、あまりに高価な品を選んでしまうと、ムチスクでは返礼に困ってしまう可能性もあるでしょう。
 

 

全国と沖縄の違いに注意

全国と沖縄の違いに注意
◇全国的なお中元は、約5千円~1万円が金額目安です

反対に沖縄から県外へお中元を贈る場合、送る時期や金額目安の違いに注意をしてください。

お中元は、沖縄の旧盆でナカビに持参する手土産の役割が強いですが、そもそも全国的なお中元は、役割自体が違います。
 

<沖縄と全国のお中元の違いとは>
●沖縄
[時期]旧盆の間
[金額目安]約千円~3千円
[目的]ご先祖様へのお供物

●全国
[時期]新暦7月1日~8月15日頃
[金額目安]約5千円~1万円以上
[目的]暑中御見舞い

 
全国的にお中元は、暑いさなかの健康を伺うお見舞いとして贈る役割があり、8月15日を過ぎると「残暑御見舞い」として贈ります。

2023年沖縄の旧盆日程は8月28日(月)~30日(水)ですから、沖縄の習慣でお中元を他県へお中元を贈ってしますと、全く時期がずれてしまうでしょう。
 

 

沖縄の旧盆ナカビ、お中元マナー

沖縄の旧盆ナカビ、お中元マナー
◇沖縄の旧盆では、生ものなど、足の速いものは避けます

反対に父方の血族で集まる「門中(むんちゅう)」文化が今も残る沖縄では、旧盆に多くのお中元が集まるムチスクも多いです。

そうなると最終日ウークイで集まった親族に分けても、多くのお中元が後々まで残るムチスクもあるでしょう。
 

<沖縄の旧盆:ナカビのお中元マナー>
●タブーとされるお中元
①生もの…腐りやすい
・海ぶどう
・車海老

②香辛料…辛みは怒りを表す
・唐辛子
・ラッキョウ
・ネギ
・ニラ
・あさつき
…など

③肉や魚…殺生
④刃物…縁を切る
⑤現金や商品券…金品を恵む

 
商品券は現代、出産祝いなどあらゆるシーンで利用されますが、沖縄のお中元でムチスクへ持参するには、上から施す「金品を恵む」意味があるため避けます。

また沖縄の旧盆でナカビのお中元としては滅多に選ばれませんが、靴などの履物は「踏みつける」、下着や肌着も「施し」とされるためタブーです。
 

初盆の家は「供物」

初盆の家は「供物」
◇沖縄で初盆の家に持参するお中元は「供物」です

「供物」はお仏前に供える品ですので、基本的に弔事として包みます
例えば表書きは「供物」ですし、おめでたい熨斗は付けません。
 

<初盆で届ける品は供物>
・表書き…供物、御香典、お仏前
・熨斗…なし
・水引き…結び切り
・水引きの色…白×黒、黄色×白、青×白

 
沖縄の旧盆でナカビのお中元は「慶事」として包むため、熨斗も付けますし、表書きは「お中元」、水引きも白×赤などが多いです。
 

●内容も、仏教色がより強くなるため、香辛料や肉・魚類にはより気を付けます。

 
初盆の家へ持参する品であれば、お店で「弔事用に整えてください」とお願いすると良いでしょう。
 

 

沖縄の旧盆:ナカビに挨拶できない!

沖縄の旧盆:ナカビに挨拶できない!
◇沖縄の旧盆で、ナカビに挨拶ができない時は、お中元を贈ります

沖縄でお中元を郵送するケースでは、ナカビに挨拶できないため「訪問できずにすみません」と言う意味が大きいです。
そのため沖縄では旧盆の期間にお中元を届ける風習があります。
 

<沖縄の旧盆:ナカビにお中元を届ける>
[届ける期間]旧盆時期(2023年8月28日~30日)
[お中元の金額目安]約3千円~5千円

 
沖縄では旧盆ナカビにお中元が届いたら、ムチスクではお仏壇へ代理でお供えをして、翌日ウークイのウチカビまで代理で焚く家も多いです。

ムチスクでお手間を取らせるため、できるならば一筆箋を添えても良いでしょう。
 

郵送のお中元は金額目安が高くなる

郵送のお中元は金額目安が高くなる
◇沖縄の旧盆でナカビにお中元を郵送する場合、金額目安が高くなる傾向です

現代では他県から沖縄へ旧盆ナカビにお中元を送る場合、高く設定することで郵送料が無料になるなど、現実的な側面もあるでしょう。

ただお中元を郵送する場合、下記のような気持ちもあり、持参するお中元よりも高くなる傾向があります。
 

・ご挨拶に伺えなかった
・代理でお線香やウチカビを焚いていただく

 
この他、時期こそ沖縄の旧盆ナカビに合わせて届けられるものの、他県から送られるお中元では、全国的な料金目安に倣った品であることも多いです。
 

沖縄の旧盆:ナカビにお中元が届いた

沖縄の旧盆:ナカビにお中元が届いた
ムチスクが、沖縄の旧盆でナカビにお中元を受けた場合、代わりにお仏壇にお中元を供えます。
 

<沖縄の旧盆:ナカビにお中元が届いた>
●お線香…サンブンウコー(三本御香)
・日本線香…3本、もしくは1本
・沖縄線香(ヒラウコー)…半ヒラ(半分)

●お中元の贈り主をご先祖様へ報告する
「○○○○(住所)、○○(干支)の○○○○(名前)からです。」

 
この時にお供えしたお中元の上にウチカビを3枚置き、最終日ウークイでウチカビを焚く時に一緒に焚きます。(ウチカビを置かない地域や家もあります。)
 

 

沖縄の旧盆ナカビは、分家が挨拶まわりをします

沖縄の旧盆:ウークイの過ごし方
旧暦7月13日~15日、2023年8月28日(月)~30日(水)に行う沖縄の旧盆、ナカビは8月29日(火)です。

この日はお仏壇のない分家の人々が、お仏壇のあるムチスクへ、お中元を持参して挨拶まわりをします。

昔の沖縄では旧盆に親族が集まると、お互いの子ども達の成長を報告し合い、「大きくなったねー」「頑張ってるねー」と、褒め合い合戦があったものです。

ムチスクの子ども達は、ウンケーのトゥーブシ(松明)の灯りで追いかけっこ、翌日ナカビには親戚が集まり、御馳走と誉め言葉に囲まれました

ただ現代ではコロナ禍もあり、位牌分けをしてそれぞれの家庭で沖縄の旧盆を営む様子も見受けるようになっています。
 

 


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