沖縄の旧盆2026年・中日(ナカビ)はいつ?お中元の選び方・タブー・マナーを解説

沖縄の旧盆2026年・中日(ナカビ)はいつ?お中元の選び方・タブー・マナーを解説

2026.04.28

沖縄の旧盆2026年・中日(ナカビ)は8月26日(水)です。分家がムチスク(宗家)へ持参するお中元の選び方・金額目安・タブー・包み方・表書きまで詳しく解説。訪問できない時の郵送マナーも紹介します。

沖縄の旧盆・中日(ナカビ)には、分家がムチスク(宗家・本家)へお中元を持参して挨拶まわりをする風習があります。

ただ
「何を選べばいい?」
「包み方のマナーは?」

と迷う方も多いですよね。

本記事では、沖縄の旧盆で持参するお中元の選び方・金額目安・タブー・包み方・表書きまでまとめて解説します。

訪問できない時の対応や全国のお中元との違いも分かりますので、旧盆前にぜひご確認ください。

沖縄でお中元を持参する、2024年の中日は?

◇沖縄の旧盆で中日は、2026年8月26日(水)です

沖縄の旧盆は毎年旧暦7月13日~15日の3日間、中日(ナカビ)は真ん中の旧暦7月14日です。
新暦2026年は8月25日(火)~8月27日(木)なので、2026年の中日(ナカビ)は8月26日(水)となります。

 ●沖縄の旧盆では中日(ナカビ)に、沖縄の父方血族で繋がる先祖代々位牌「トートーメー」を継承する本家「ムチスク(宗家)」へ、親族である分家の人々がお線香をあげるため、挨拶まわりをする風習です。

この時、ムチスク(宗家)を訪れる分家の人々は、手土産としてお中元を持参します。
そのため全国的なお中元とは、手渡すタイミングが少し異なるでしょう。 

◇ムチスク(宗家)へ挨拶まわりをします

家に仏壇のない親族「分家」の人々は、トートーメーを祀るムチスク(宗家)へ、お中元を持参して挨拶まわりをする風習です。
ムチスク(宗家)の人々も準備があるので、午後を目安に訪れることをおすすめします。

 ●夫婦それぞれにトートーメーがあるため、複数のムチスク(宗家)へ挨拶まわりが行われ、主に夫婦の実家への挨拶まわりが多いでしょう。

沖縄の旧盆にお中元を持参した時は、まずトートーメーへご挨拶をしてお中元を供えます。
お仏壇でお線香をあげて手を合わせ、お中元を供えてください。

◇分家の人々をおもてなしします

ムチスク(宗家)では、お昼頃から分家の人々が訪れるので、お昼時であれば簡単なお昼ごはんを、午後であればおやつを出してもてなす流れが古くからの風習です。

 ●沖縄の旧盆ではお中元をいただいても、お返しの引き物は用意していないので、お昼ごはんやおやつでもてなしてください。

昔ながらの沖縄の旧盆では、お昼ごはんは素麺(そうめん)のお汁「スーミン汁(素麺汁)」を、おやつ時は沖縄の伝統的な甘味「あまがし」が定番です。

家族でいただくスーミン汁やあまがしは、お仏壇にも供えてくださいね。
沖縄の旧盆で、トートーメーを祀るムチスク(宗家)が供える、ナカビ(中日)のお供え物や過ごし方について、詳しくは下記コラムをご参照ください。 

[沖縄の旧盆:中日(ナカビ)の過ごし方]
【沖縄の旧盆】2026年旧盆の中日「ナカビ」は8月26日(水)!お供え物や過ごし方

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お供物(お中元)を初盆に贈るマナー

◇沖縄と全国では、お中元のタイミングが違います

沖縄と全国ではお中元のタイミングや、金額目安が違うので注意をしてください。
現代の全国的なお中元は、一般的に健康を気遣う相手に、郵送で送り合う品です。

一方、沖縄では分家が本家「ムチスク(宗家)」へ旧盆の中日(ナカビ)に挨拶へ伺う際、手土産として持参する役割が、より強いでしょう。

◇全国的なお中元を送るタイミングは7月1日~立秋です
・お中元の金額は、約3千円~5千円を目安とします。
・お中元は送る相手への暑中見舞いです。

全国的なお中元を送るタイミングも、お盆の時期が目安となりますが、お盆期間中に届けるとは限りません。
また沖縄は旧盆ですので、全国とはお盆の日程も異なります。

●全国的なお中元を送るタイミングは、毎年7月1日~立秋、もしくは8月15日までが目安です。

関東地方では7月1日~15日頃のお中元が多く、関西地方では7月1日~立秋頃のタイミングが良いでしょう。

遅くても8月15日までを目安にお中元を送り、遅くなったら表書きを「残暑御見舞い」とします。

また全国的なお中元はご挨拶ですので、お中元をいただいたら、コチラからも同等のお中元を送る「送り合い」がマナーです。

◇沖縄のお中元を送るタイミングは旧盆期間です
・お中元の金額は、約千円~3千円を目安とします。
・沖縄のお中元は、まず御仏前へ供えます。

分家が沖縄の旧盆にムチスク(宗家)を訪問できなかった場合にも、お中元を送ることは多々ありますが、届けるタイミングは旧盆期間であることが多いです。

 ●沖縄でお中元の金額目安が千円~3千円になる理由は、受けた側がお礼を返さなくても良い範囲の金額として、相手が気遣うことのないよう配慮するためです。

そのため分家からお中元を受けたムチスク(宗家)は、必ずしもお返しをお渡しする必要はありません。

ただし郵送でお中元をいただいた場合には、受け取ったことのご報告と、感謝の気持ちを込めて、お礼状を送ると良いでしょう。

沖縄県内のお中元、おすすめは?

◇沖縄では旧盆時期に、お中元が並びます

沖縄では旧盆が近くなると、スーパーなど商業施設では、さまざまなお中元の品々が並ぶでしょう。

 ●このなかから選んで問題ないのですが、故人が亡くなって初めて迎える初盆(ミーボン)や法要を伴う旧盆では、より品選びに配慮します。

また沖縄ではお中元を持参するムチスク(宗家)や親族の家族構成も意識して、より助かる品や分けやすい品、便利な品選びをすると気が利くでしょう。

◇沖縄の旧盆で持参するお中元は、千円~3千円が目安です

全国的な郵送で届けるお中元とは違い、沖縄の旧盆で中日(ナカビ)に持参するお中元の金額目安は、千円~3千円と低めに設定します。

全国的なお中元はお互いに送り合いますし、法要で受け取る供物や御香典に対しては、お礼の引き物を準備しますよね。

けれども沖縄の旧盆で受け取るお中元は、基本的に引き物は用意しません。
そのため受け取った側が気を遣わない程度の金額として、千円~3千円が適切です。

沖縄のお中元でおすすめの品々

◇親族で分けやすい「消え物」が良いでしょう

お盆はお祝いでもありますが、ご先祖様が帰省する供養行事ですので、弔事マナーに倣った「消え物」を選ぶ人々が多いです。

「消え物」とは食べ物や洗剤など、消えて無くなる品を指します。
沖縄でお中元の金額目安が約千円~3千円と低めなので、食べ物などが丁度良い価格帯ですよね。

洗剤やサラダ油など、どの家庭でも日常的に使われる品は喜ばれます。
また食べ物とは違い、使用期限も比較的長いので安心です。

高齢世帯で食べ物に制限があったり、あまりたくさん食べ物があっても困る相手であれば、日用品は丁度良い品選びとなるでしょう。

またタオルもお中元だけではなく、香典返しなどにも比較的多く選ばれる品です。 

②飲み物

コーヒーやお茶などは嗜好品ではありますが、葬儀や法要での引き物に選ばれます。
沖縄の旧盆に子どもが集まるならば、子ども達が喜ぶ100%オレンジジュースやカルピスなどのジュース類も喜ばれるでしょう。

沖縄では中日(ナカビ)や最終日のウークイ(御迎え)に、集まった親族が御仏前で会食を楽しむことも多いため、ビールなどのお酒類も喜ばれる傾向です。

③食べ物

◇「消え物」の定番は食べ物ですよね。
全国的にも御仏前に供える「五供(ゴクウ)」には、食べ物である「飲食(おんじき)」が含まれるため、弔事用で準備をする初盆(ミーボン)で持参するお中元でも問題はありません。

 ●海苔などの日常的に使用する食べ物も人気がありますが、沖縄では旧盆に多くの親族が集まるムチスク(宗家)が多いため、集まった人々で分けやすい個包装の乾き菓子は人気です。

またお供物にも適したナイムン(果物)も良いですね。
スイカやメロン、マンゴーなどの丸い果物がお供え物に良いとされます。

お中元マナー:「お中元」とは

◇全国的にお盆は供養行事です。
沖縄の旧盆では豚肉料理を供える家庭が多いですが、全国的にお盆は供養行事ですので、沖縄であっても旧盆に持参するお中元に対しては、仏教の教えに倣った方が良いでしょう。

全国的にお中元は相手の健康を気遣うものですので、御仏前に供えることを前提とはしていませんが、沖縄の旧盆で持参するお中元の場合、御仏前に供えるためです。

◇暑い真夏に腐りやすい生ものは危険です

沖縄の旧盆は毎年旧暦7月13日~15日、地域によっては16日の4日間日程もあります。
真夏の盛りに冷蔵庫にも入れず、御仏前に数日お供えをするため、腐りやすい生ものは避けた方が良いでしょう。

例えば、海ブドウや車エビなどは腐りやすく、御仏前に供えるには向いていません。
同じ食べ物であれば、マンゴーやスイカなどの果物がおすすめです。

◇刺激の強い五辛を避けます

仏教において唐辛子やネギなどの辛味の強いもの「五辛(ごしん)」は「怒り」を表すため、御仏前に供える沖縄のお中元には向いていません。

例えば唐辛子ネギなどの他、香りの強いラッキョウ・ニラ・あさつきなども、御仏前に供える品としてはタブーです。 

◇殺生を連想させる肉類や魚類も避けましょう

仏教においてタブーとなる「殺生(せっしょう)」を連想させる、肉類や魚類も沖縄の旧盆で供えるお中元では避けましょう。

 ●沖縄では御仏前に豚の三枚肉の煮つけなど、豚肉料理を供えますが、これは沖縄では独自の祖霊文化が根付いているためで、全国的には肉類は供えません

沖縄でもお食事として豚肉料理を供える風習は残っていますが、お中元としては避けた方が無難です。

④現金・金券

◇商品券などの金券も、沖縄のお中元では避けます

初盆(ミーボン)や法要を伴う沖縄の旧盆では、ご香典を包むことは問題ありません。
ただ日常的な沖縄の旧盆で、金額がハッキリと分かる現金や金券を選ぶことは失礼です。

 ●もともとお中元は目下から目上の人へご挨拶をするものです。
 …目上の人へ対して、金額が分かる商品券や現金をお渡しすることは失礼にあたります。

ただし近年では郵送するお中元や引き物、香典返しにおいて、受け取った人が自由に品を選ぶ「カタログギフト」が人気です。

◇縁起の悪い品はギフト全般のタブーです

沖縄の旧盆でお中元に選ぶ品は、食べ物や日用品が多いため、まず選ぶ人はいませんが、刃物や履物などにも注意をしてください。

包丁やキッチンバサミなどの刃物は「縁を切る」とされて縁起が悪く、靴やサンダルなどの履物は目上の人へ送る場合、「相手を踏みつける」とされて失礼にあたるためです。

2023年、お中元を送る時期で表書きも違う?

◇沖縄の旧盆では、お中元は掛け紙が良いでしょう

葬儀や法要で仏壇に供える供物は弔事として包みますよね。
供物には白い掛け紙を掛けて、白×黒の水引を用いた結びきり、関西であれば白×黄色の水引を用いた水引となり、お祝いを表す熨斗(のし)は付けません

 ●けれどもお中元はお祝いの慶事として包みます。
 …そのため紅×白の水引を用いた蝶結び、熨斗(のし)も付けるのがマナーです。

沖縄では旧盆にお中元を持参しますが、ご先祖様が帰省するお祝いの供養行事と捉えて、慶事として包む分家の人々が多いでしょう。

ただ親族の考え方や、家族が亡くなって10年以内で迷うなどがあれば、弔事でも慶事でもない、白い掛け紙のみを巻く選択もできます。

慶事としてのお中元

◇お中元に白い掛け紙のみを巻きます

全国的に水引や熨斗(のし)のない掛け紙のみの贈り物は、御見舞い・火災見舞いなど、災難に遭われた方々への贈り物に用いられることが多いです。

初盆(ミーボン)でもなく、法要も伴わないものの、故人が亡くなって10年以内など、まだ慶事用でお中元を包むのはためらわれる場合や、ムチスク(宗家)の状況、考え方で判断します。

迷った時には掛け紙のみのお中元が良いでしょう。

慶事としてのお中元

◇日常的なお中元は紅×白の蝶々結びです

もともとお中元は相手の健康を気遣う、ご挨拶としての品です。
毎年「今年もお互いに元気でご挨拶ができましたね」と言う意味合いもあるでしょう。

 ●そのため沖縄の旧盆で持参するとしても、日常的なお中元であれば、紅×白の水引を掛けた慶事用の包み方でも、失礼にはあたりません。
 …来年も元気にご挨拶ができるよう、蝶々結びで整えます。

慶事として包む場合には、お祝いを意味する熨斗(のし)を付けることができます。
ただし初盆(ミーボン)や法要を伴う沖縄の旧盆では、弔事用に包むので注意をしてください。

弔事としてのお中元

◇初盆(ミーボン)や法要を伴うお中元は、白×黒の結びきりです

沖縄の旧盆でも、故人が亡くなって初めて迎える初盆(ミーボン)は弔事として行います。
地域によっては1年目の旧盆だけではなく、3年目までを初盆(ミーボン)とすることもあるでしょう。

 ●従来の沖縄の風習では、初盆(ミーボン)は従来よりも小さな規模で行う供養行事として、故人とごく近しい家族のみで過ごす旧盆となります。

一方、近年増えた全国的な初盆に倣った旧盆では法要を執り行いますが、いずれの場合にもお中元を持参する場合は、弔事として包むのがマナーです。

●水引の結び方は「二度と起こらないよう」結びきりで整えます。
水引は基本的に白×黒ですが、黄色×白、青×白でも良いでしょう。

また沖縄の三回忌「サンニンチ(三年忌)」や七回忌「ナナニンチ(七年忌)」など、法要を伴う沖縄の旧盆で持参するお中元も、弔事として包みます

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内のしと外のし

◇沖縄で持参するお中元は外のしが一般的です

お中元には包装紙の内側に掛け紙を包む「内のし」と、包装紙の表側に掛け紙を包む「外のし」があります。

 ●郵送の場合は表書きや氏名が丸見えにならぬよう、「内のし」で整えます。
 …一方、沖縄では旧盆の中日(ナカビ)に手土産として持参するので、「外のし」が良いでしょう。

外のしで包むことで、ご先祖様にも誰からのお中元かが分かります。
またムチスク(宗家)の人々も、誰からいただいたお中元なのかがひと目で分かり、ウークイ(御送り)の儀式でウチカビ(打ち紙)を焚く時にも、ご先祖様へ伝えやすいです。

沖縄の旧盆:お中元の表書き

◇掛け紙の上部に「お中元」と書きます

沖縄の旧盆で持参するお中元の表書きは、基本的に掛け紙の上部に「お中元」で良いです。
もしくは「暑中御見舞い」「残暑御見舞い」でも問題はありません。

 ●本来は「お中元」の下部に、送り主の氏名を書きます。
 …沖縄の旧盆でのお中元は家単位のものが多いため苗字のみを書きますが、実家へ持参するお中元であれば、氏名のないケースも実際には多いでしょう。

ただ気の置けない相手でない限り、送り主が分からず受け取り側が困ることもあるため、送り主の名前は必須です。

◇立秋を過ぎたら「残暑御見舞い」となります

沖縄の旧盆で持参する手土産は「お中元」「御中元」が適切ですが、暑中御見舞い・残暑御見舞いの表書きにする場合、時期で判断するので注意をしてください。

「暑中御見舞い」は二十四節気の立秋まで、「残暑御見舞い」は立秋を過ぎてから用いる表書きです。

 ●二十四節気は毎年少しずつ日程が異なりますが、2026年の立秋は8月7日(金)となります。
 …2026年沖縄の旧盆は8月25日(火)~8月27日(木)ですので、今年は「お中元」もしくは「残暑御見舞い」が適切ですね。

暑中御見舞い・残暑御見舞いを表書きとする場合は、高齢であったり体調を崩していたなど、相手の健康を気遣う意味合いが強い贈り物に適しています。

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供物として包む場合

◇「供物」「御香典」「御仏前」などの表書きです

初盆(ミーボン)や法要を伴う沖縄の旧盆でお中元を持参する場合、これは御仏前に供える供物として持参します。

そのため表書きも「お中元」ではなく、御仏前へ供える「供物」「御香典」「御仏前」などが適切です。

ご先祖様への供える供物が基本ですので、選ぶ品もお線香やロウソクなど、葬儀や法要で供えるような品々が好まれます。

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沖縄でお中元の供え方

◇沖縄ではお中元を、まず御仏前へ供えます

沖縄では旧盆の中日(ナカビ)にお中元を持参するので、分家の人々は家長へご挨拶をした後、御仏前でお線香をあげてご挨拶をしながら、供物を供える流れが伝統的な風習です。

ムチスク(宗家)へ到着したら、玄関先で家長へご挨拶する際、ひと言「拝ませてください」と伝えた後に御仏前へと行きます。

 ●お線香をあげて合掌をし「お供えします」とご先祖様へ伝えましょう。
 …そこでムチスク(宗家)の家長に「お中元をお供えします」とお断りした後、お中元を供える流れです。

お中元を御仏前に供えた後は、その上にウチカビ(打ち紙)を3枚置きます。
置いたウチカビ(打ち紙)は最終日のウークイ(御送り)で焚きますが、詳しくは後述しますので、どうぞ最後までお読みください。

◇供えるお線香は「サンブンウコー(三本御香)」です

御仏前で供えるお線香は、本数に意味や格があります。
分家の人々がムチスク(宗家)へ訪問した時、御仏前に供えるお線香であれば、ご挨拶を捧げるサンブンウコー(三本御香)が適切です。

 ●「サンブンウコー(三本御香)」は、沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」であれば半分に割った「半ヒラ」、日本線香であれば3本をあげますが、日本線香1本でも問題ありません。

沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」とは、沖縄独自のお線香の形で、日本線香6本が縦にくっついた板状のものです。
沖縄線香「ヒラウコー(平御香)が出されたら、縦半分に折って半ヒラ(半分)を供えます。

◇現代では日本線香を供える家庭も多いです

ただ現代では沖縄でも、コンパクトな仏壇に交換しているムチスク(宗家)も増えました。

旧盆用に大きなウコール(香炉)を準備していることもありますが、コンパクトな仏壇に合わせた小さなウコール(香炉)では、多くのお線香を供えると危険です。
なかには線香の多さに耐えられず、ウコール(香炉)が割れてしまった事例もあります。

そのため状況によっては日本線香を供えることもあるでしょう。
日本線香3本供える人も多いですが、1本に簡略化しても失礼にはあたりません。

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ウチカビ(打ち紙)を置く

◇沖縄の旧盆では、供えたお中元にウチカビ(打ち紙)3枚を置きます

「ウチカビ(打ち紙)」とは、沖縄であの世のお金です。
かつては藁半紙に刻印して作っていましたが、現代では沖縄のスーパーなどで販売されているでしょう。

ウチカビ(打ち紙)を焚くことで煙になって、あの世へお金を「送金」します。
ただお中元にウチカビ(打ち紙)を置くことは、ムチスク(宗家)で行うことも多いです。

沖縄で旧盆に訪問できない時は?

◇旧盆期間を目安にお中元を郵送します

現代では全国的なお中元の場合、郵送が一般的ですが、沖縄でお中元を郵送する場合、中日(ナカビ)に訪問できない時の代用であることが多いです。

そのため「訪問できずにすみません」との気持ちを込めて贈ります。
ムチスク(宗家)でお手間を取らせるため、できるならば一筆箋を添えても良いでしょう。

全国的にも本来のお中元は夏場のご挨拶まわりに持参する手土産でしたが、いつしか郵送し合う習慣へと移り変わりました。 

◇沖縄でもお中元を郵送する場合は、金額相場が高くなる傾向です

現代では他県から沖縄へ旧盆ナカビにお中元を送る場合、高く設定することで郵送料が無料になるなど、現実的な側面もあるでしょう。

 ●ただ沖縄でお中元を郵送する時に金額相場が高くなるのは、ご挨拶に伺えなかったお詫びの気持ちや、代理でお線香やウチカビ(打ち紙)を焚いていただく手間暇へのお礼の気持ちが強いことも理由にあります。

この他、本州の人々から送られるお中元は、全国的な金額目安に倣っているため金額も高くなります。

沖縄でお中元が届いたら?

◇ムチスク(宗家)の人々が代理で供えます

沖縄で旧盆時期に親族からお中元が郵送で届いたら、受け取ったムチスク(宗家)の家族が、送った親族の代理として、御仏前に手を合わせて供えましょう。

 ●御仏前では代理として「サンブンウコー(三本御香)」を供えます。
 …沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」であれば、半分に割る日本線香3本分の「半ヒラ」です。
 日本線香なら3本、もしくは1本を供えます。

お線香をあげたら「○○町○○(住所)の〇〇(干支)、○○からです」と、ご先祖様へお伝えしてから、お中元を供えましょう。

◇お中元に乗せたウチカビ(打ち紙)は、最終日に焚きます

沖縄の旧盆で供えたお中元の上に置かれたウチカビ(打ち紙)は、ご先祖様をお見送りする最終日「ウークイ(御送り)]の儀式のなかで、焚いて煙として天へ送ります。

ムチスク(宗家)の人々は、最終日にいない分家の人々のお中元を代理で焚きましょう

最終日、お中元に乗せたウチカビ(打ち紙)を焚く時にも、御仏前に供えた時と同じように「○○町○○(住所)の〇〇(干支)、○○からです」とご紹介をする風習です。

[ウチカビ(打ち紙)について詳しく]
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まとめ:沖縄では旧盆の中日(ナカビ)にお中元を持参します

◇沖縄の旧盆2026年は8月25日(火)~27日(木)、
中日(ナカビ)の8月26日(水)がお中元を持参する挨拶まわりに最も適切なタイミングです。

お中元は御仏前に供える品として、タブーや包み方のマナーを押さえた上で選びましょう。

訪問できない場合は旧盆期間中に郵送し、一筆箋を添えると気持ちが伝わります。
形は変わっても、ご先祖様と親族が集う旧盆の温かさは、これからも大切にしていきたいですね。

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まとめ

沖縄の旧盆:中日(ナカビ)のお中元マナー
①沖縄でお中元
・ご先祖様へ供える
・金額目安…約千円~3千円
・送るタイミング…旧盆期間
(2026年8月25日~27日)

 
②全国的なお中元
・暑中のお伺い、ご挨拶
・金額目安…約3千円~5千円
・送るタイミング…7月1日~立秋
(2026年7月1日~8月7日)

 
③沖縄でおすすめのお中元
・洗剤などの日用品
・ジュースなどの飲み物
・個包装の乾き菓子などの食べ物

 
④沖縄でタブーのお中元
・腐りやすい生もの
・辛味の強い五辛
・殺生を連想する肉類、魚類
・現金、金券
・その他、刃物や履物など

 
⑤通常のお中元
●慶事用
[水引]
・紅×白
・蝶々結び
[表書き]
・お中元
・暑中御見舞い
・残暑御見舞い
(立秋以降)

 
⑥状況に合わせたお中元
(御見舞いを伴うなど)
●日常用
[水引]
・なし
[表書き]
・お中元
・御見舞い
…など

 
⑦初盆や法要を伴うお中元
●弔事用
[水引]
(下記いずれか)
・白×黒
・白×黄(特に関西地方)
・白×青
[表書き]
・供物
・御香典
・御仏前

 
⑧お中元の扱い
・御仏前に供える
・ウチカビ(打ち紙)を置く
・最終日にウチカビ(打ち紙)を焚く

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