【2026年】沖縄で秋のお彼岸にやることは?お供えや拝み方を解説

【2026年】沖縄で秋のお彼岸にやることは?お供えや拝み方を解説

2026.07.24

沖縄で秋のお彼岸にやることは、ヒヌカン・仏壇への「家拝み」と、屋敷の神々様へ巡拝する「屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)」です。2026年の日程とあわせて、お供え物や拝み方をわかりやすく解説します。

沖縄で秋のお彼岸にやることは、
・ヒヌカン(火の神)への拝み
・家拝み(イエウガミ)
…仏壇への拝み
・屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)…家を守護する神々様へ巡拝
…です。

全国的な秋のお彼岸のようにお墓参りをやることではなく、自宅での先祖供養神様への感謝が、沖縄の秋のお彼岸でのやることです。

本記事では、沖縄の秋のお彼岸でやること、2026年の日程とあわせて、お供え物の内容拝み方の手順を解説します。

沖縄で秋のお彼岸とは?

◇沖縄で秋のお彼岸にやることの中心は、
家拝み(イエウガミ)
(ヒヌカン(火の神)と仏壇への拝み)
屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)
(家を守護する神々様へ巡拝)
…です。

全国的なお彼岸のようにお墓参りが必須ではなく、自宅での先祖供養を大切にする風習が根づいています。
※一部の地域や家では、秋のお彼岸に限ってお墓参りを行う風習も残っています。

[沖縄の御嶽巡拝]
沖縄の御嶽(ウタキ)とは?琉球開闢七御嶽を巡る、沖縄のカミウガミ(神拝み)を解説!

[参照]
内閣府沖縄総合事務局「沖縄の伝統文化」

県内でお墓を探す-供養の窓口おススメ霊園

沖縄では春と秋のお彼岸で意味が違う?

◇沖縄で秋のお彼岸にお墓参りをする風習があるのは、秋の方が先祖供養の意味合いが強いとされるためです。
…一方、春のお彼岸は先祖供養に加えて自然崇拝の意味合いも強く、「今ここにあるもの」への感謝を捧げる期間とされます。

◇沖縄では、
・春のお彼岸は「内祀り御願(ウチマチヒングァン)」
・秋のお彼岸は「外祀り御願(フカマチヒングァン)」
…と呼び分ける地域がありました。

「内(家の中)」「外(家の外)」という言葉の通り、春は仏前での家拝みが中心、秋は一部の地域でお墓参りも行われる、という違いです。

ただし現代でもこの風習は残っているものの、春秋を問わず家拝みを中心に行う家が多い傾向です。

改葬・墓じまい・墓地引取り

2024年沖縄で秋のお彼岸①ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)

◇屋敷の御願でやることは、家の四隅や門、台所、トイレなど、家を守護する神々様を巡拝し、日ごろの感謝を捧げることです。
…かつては地域の祭祀をノロやカミンチュといった役割の人々が担ってきましたが、屋敷の御願は各家庭でやることができる、より身近な先祖供養の形です。

[参照]
環境省 九州地方環境事務所(やんばる)「祭りと行事」

◇屋敷の御願で巡拝する神々様は下記の6柱です。
ユンシヌカミ(四隅の神)は東西南北の4か所を巡るため、合計10か所を巡拝する形になります。

●屋敷の御願で巡拝する神々様6柱
・ヒヌカン(火の神)
・仏壇(祖霊神)
・ユンシヌカミ(四隅の神)
・ジョウヌカミ(門の神)
・フールヌカミ(トイレの神)
・ナカジンヌカミ(中陣の神)

仏壇(祖霊神)以降の神々様は同じお供え物で巡拝できますが、ヒヌカン(火の神)だけは別にお供えを用意します。

屋敷の御願を行う前には、家を清浄な状態にするための大掃除を行う家も多いです。

[屋敷の御願]
沖縄ではお彼岸に何をする?ヒヌカンやお仏壇、屋敷の神様に拝む「屋敷の御願」を解説!

[屋敷の御願とは]
【屋敷の御願とは】6柱10か所の拝み方と現代のやり方を全解説|旧暦12月24日・春彼岸・秋彼岸

①ヒヌカンへのお供え物

◇ヒヌカンへは、お米(ハナグミ)・ウチャヌク・ウサク(お酒)を供えます。
…お線香は「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」で、ヒラウコー(平御香)ならタヒラ半(2枚半)、日本線香なら15本、簡易的には5本です。

[ヒヌカンへの拝み方]
【図解】沖縄のお彼岸で行う屋敷の御願(1)ヒヌカンの拝み方|お供え物や拝み言葉とは

①仏壇へのお供え物

◇仏壇(祖霊神)は、故人の魂として屋敷の御願に含めない家もあります。
…含める場合は、
・ウチャヌク(おもちの3段重ね)
・果物の盛り合わせ
・ウサク(お酒)
・ハナグミ(花米)

…を供えます。

お線香は「ジュウニフンウコー(十二本御香)」で、ヒラウコーならタヒラ(2枚)、日本線香なら12本、簡易的には4本です。

[仏壇への拝み方]
【図解】沖縄のお彼岸で行う屋敷の御願(2)お仏壇(祖霊神)への拝み方|お供え物は?

沖縄のお彼岸:屋敷の御願でのお供え物

◇仏壇からナカジンヌカミ(中陣の神)までの5柱9か所は、同じお供え物・お線香で巡拝できます。
…お供え物は、
・ウチャヌク(おもちの3段重ね)
・シルカビ
・ナイムン(果物)
・ウサク(お酒)
・ハナグミ(乾いたお米)
・アライグミ(洗ったお米)

お線香は仏壇と同じ「ジュウニフンウコー(十二本御香)」です。持ち運びやすいよう、ビンシー(瓶子)にまとめる家も多く見られます。

[シルカビとは]
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[四隅の神]
【図解】屋敷の御願(3)ユンシヌカミ(四隅の神)拝み処とお供え物

[門の神]
【図解】屋敷の御願(4)ジョウヌカミ(門の神)|供え物や拝み言葉

[トイレの神]
【図解】屋敷の御願(5)フールヌカミ(トイレの神)|お供え物は?

[中陣の神]
【図解】屋敷の御願(6)ナカジンヌカミ(中陣の神)とは?拝み方は?

住宅事情や家庭の事情によって、屋敷の御願でやることを簡略化する家も増えています。

◇マンションなど集合住宅では、全ての神々様を巡拝するのが難しいことも多いです。
…そのため、力の大きな神様や、屋敷の神々をつなぐ神様、1か所のみを拝む家が増えています。

よく選ばれるのは、玄関に鎮座するとされる「トゥパシラヌカミ(戸柱の神)」で、玄関の扉を開けて外に向かってお供え物を供え、拝みます。

[集合住宅での屋敷の御願]
沖縄のお彼岸で家に拝む「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」|マンションでの拝み方は?

◇屋敷の御願でやることの一つに、お米を供えることがあります。
・炊く前のお米「ハナグミ(花米)」…神様のお食事
・水で7回すすいだ「アライグミ(洗い米)」
…を添える地域もありますが、扱いは地域によって差があります。

お供え物をまとめて持ち運べる「ビンシー(瓶子)」があれば便利ですが、必須ではなく、お盆やタッパーでも代用できます。

[ビンシー・ミハナ]
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[春の屋敷の御願]
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沖縄で秋のお彼岸:家拝み(イエウガミ)

◇沖縄で秋のお彼岸にやることの多くは、御仏前で先祖供養を行う「家拝み(イエウガミ)」です。
…お彼岸に先祖供養を行う朝は、まずヒヌカンへ拝みを捧げてから、午後や夕方頃に御仏前へご馳走を供えて先祖供養を行う家が多く見られます。

朝一番、日ごろヒヌカンのお世話を担う家族が、
・ウサク(お酒)
・ミジトゥ(お水)
・マース(お塩)
・ウチャワキ(お茶脇のおかず)

…を供え、今日がお彼岸の日であることをご報告します。

[ヒヌカンの遥拝所としての役割]
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[ヒヌカンの仕立て方]
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◇仏壇へのお供え物は、重箱料理のご馳走「ウサンミ(御三味)」が基本です。
…近年は核家族化もあり、小さな重箱やお皿盛りで済ませる家庭も増えました。

基本のお供え物(供え花・お茶・お酒)に加え、
・お菓子(ムィグワーシ)
・果物(ナイムン)の盛り合わせ
・白い団子「ダーグ」7個

…を御膳に添えます。

祀っているご先祖様の人数分だけ、お箸を添えるのがマナーです。

[ウサンミ(御三味)の作り方]
沖縄の旧盆で供える重箱料理、定番おかずの作り方

[重箱料理]
【沖縄の旧盆2026】お供え物の重箱料理とは?慶事・弔事で違う作り方・並べ方を解説

◇お線香は「ジュウニフンウコー(十二本御香)」が基本です。
…最初に家長が供えて拝み、家族が続きます。

日ごろの御守護への感謝を伝えてウートゥートゥーしたら、集まった家族が1人ずつ「サンブンウコー(三本御香)」を順番に供えて拝みます。

[お線香の本数]
沖縄でお線香を供える本数は?沖縄線香ヒラウコー(平御香)|内容で違うコーブンとは?

屋敷の御願でナカジンヌカミへの拝み方

◇御仏前に供えたお供え物は、しばらくしたら下げて家族でいただきます(ウサンデー)。
…宴が終盤に差しかかったら、あの世のお金「ウチカビ(打ち紙)」「カビバーチ(紙鉢)」の中で焚き、供えていたお酒をかけてあの世へ届けます。

家長は5枚、集まった家族・親族は3枚のウチカビを添えるのが目安です。

[ウチカビとは]
旧盆で焚くウチカビとは?沖縄線香ヒラウコー、神様へ供えるシルカビの作り方も解説!

沖縄で秋のお彼岸③集まった人々が拝む

◇秋のお彼岸でやることの一つ、お線香の本数も、実は時代とともに変化しています。
…本来は
・家長が「ジュウニフンウコー(十二本御香)」
・家族・親族は「サンブンウコー(三本御香)」

…を供えるとされてきました。

◇現代では、天・地・海の3柱の神様を三位一体として1柱と捉え、本来の本数の1/3を供える考え方が広がり始めています。
・「ジュウニフンウコー」なら日本線香4本
・「ジュウゴフンウコー」なら日本線香5本

…という具合です。

もともと沖縄でも、大切な御願には香りのある日本線香が使われてきました(「カバシウコー(香り御香)」とも呼ばれます)。

沖縄線香ヒラウコー(平御香)はでんぷん製で安価な反面、香りがありません。
近年はコンパクト仏壇の普及で香炉も小さくなり、ヒラウコー12本・15本では香炉が割れるケースも出てきたため、日本線香を供える家庭が増えています。

[沖縄でお線香の本数について詳しく]
沖縄でお線香を供える本数は?沖縄線香ヒラウコー(平御香)|内容で違うコーブンとは?

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沖縄で秋のお彼岸③集まった人々が拝む

◇秋のお彼岸でやることの一つとして、一部の地域や門中では、家族のみでお墓参りに行く「外拝み(ソトウガミ)」を行う家もあります。
…清明祭(シーミー)のような大所帯での参拝ではなく、身内だけの少人数で行うため、重箱料理などの準備は必要ありません。

お墓参りに適した日取り、時間帯、持ち物やマナーについては、下記で詳しく解説しています。

[お墓参りのタブー]
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沖縄で秋のお彼岸だけ、お墓参りをするのはなぜ?

◇忌中や喪中でない時期の秋のお彼岸は「祖先祭」として、清明祭(シーミー)と同じくお祝い事(慶事)にあたります。
…ただし家族が亡くなって間もない時期は、弔事としてやることが変わります。

※また、喪中の期間は全国的に1年間が目安ですが、沖縄の一部地域では3年間とする家もあります。

◇「忌中(きちゅう)」は、故人が亡くなってから四十九日の法要「スーコー(焼香)」までの期間です。
…この間、故人はまだ成仏していないとされ、家族も「死の穢れ」をまとう期間として外出やお祝い事を控えます。

そのため、忌中に迎えるお彼岸では、通常の先祖供養行事は行わず、家族のみでそっと手を合わせます。

[喪中と忌中]
忌中・忌明けとは?喪中との違いや忌中にやってはいけないこと、忌明けにすることを解説

◇「喪中(もちゅう)」は、故人が亡くなってからイヌイ(一年忌)までの1年間です。
…忌中を過ぎて喪中に迎えるお彼岸では、先祖供養行事は行いますが、慶事ではなく弔事として進めます。

お供え物は、あんこの入っていない白もちや、返し昆布などの弔事用のおかずを用意するのが特に注意したい点です。

なお、喪中に迎える清明祭(シーミー)は慶事のため控え、代わりに弔事とされる十六日祭(ジュールクニチー)にお墓参りを行います。

[重箱料理の詰め方・並べ方]
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沖縄で秋のお彼岸に実家に行けない場合

秋のお彼岸で先祖代々位牌のトートーメーを祀る実家やムチスク(宗家)に行けない場合にやることは、早めに連絡をしたうえで、気持ちとして供物を届けることです。

個包装のお菓子や、お線香を贈る方法もあります。

◇秋のお彼岸で、供物をいただいた家族がやることは
・御仏前に供えながらご先祖様へ報告
・代理でお線香「サンブンウコー(三本御香)」を供える
(または日本線香1本でも良い)
…ことです。

ウチカビ(打ち紙)を焚く際にも、供物を贈ってくれた家族の代わりに焚くのが基本です。

[進物を贈る]
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◇遠方に住み、頻繁に帰省できない場合には、「位牌分け」もあります。
自宅に位牌を祀り、秋のお彼岸や旧盆に合わせて先祖供養を行う方法です。

仏壇は大きなものでなくても、数千円~数万円ほどの簡易的なステージ(祭壇)で問題ありません。

[位牌分けとは]
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沖縄と全国で違う、お彼岸の過ごし方

◇2026年(令和8年)の秋のお彼岸日程は、9月20日(日)~26日(土)までの7日間。
秋分の日(9月23日)を中日とした前後3日間が正式なお彼岸期間です。

日程は国立天文台が発表する暦要項に基づいて毎年決まります。
この期間中、沖縄では「屋敷の御願」や「家拝み(イエウガミ)」を行う家庭が多く、秋の節目として祖霊へ感謝を捧げる大切な時期です。

[参照]
国立天文台(NAOJ)「何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?」

◇本州では「おはぎ」や「ぼたもち」が代表的な行事食です。
…一方、沖縄では秋彼岸に特別な料理を用意する風習はあまり見られません。

仏壇には果物や素朴なお菓子を供え、ご先祖様が好んだものを無理のない範囲で用意するのが自然な形です。

◇はい、お彼岸を迎える前には仏壇や仏具を丁寧に掃除して、清浄な状態を整えます。
…沖縄ではご先祖様や神々様を「カミ(神)」として敬う風習があるため、仏壇の掃除も立派な供養のひとつです。

日頃の感謝を込めて手入れをすることで、心の整理にもつながります。

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まとめ:沖縄のお彼岸は家拝み(イエウガミ)が基本です

◇沖縄で秋のお彼岸にやることの基本は、
・御仏前で先祖供養を行う「家拝み(イエウガミ)」
・家を守る神々様へ感謝を捧げる「屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)」
です。

一部の地域では秋のお彼岸に限ってお墓参りを行う風習も残っていますが、現代の沖縄では御仏前での供養が中心です。

●沖縄には、故人が7代を経て家を守護する祖霊神「カミ(神)」になるという祖霊信仰があります。
…お彼岸は子々孫々に続く血筋への感謝を捧げる意味合いが強い行事です。

とはいえ、故人を偲ぶ気持ちがあれば形式にこだわる必要はなく、それぞれの家に合った拝みや供養で秋のお彼岸を迎えましょう。

[2026年お彼岸日程]
2026年沖縄の秋のお彼岸は9月20日~9月26日!過ごし方解説

仲間さん
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