【2023年お彼岸とは】沖縄で秋彼岸の拝み方は?お供え物やお墓参りに良い暦も解説!

2023.06.09
全国的なお墓参り行事とは違い、沖縄のお彼岸では必ずしもお墓参りをする訳ではありません。 本記事では沖縄のお彼岸とはなにか?考え方や、沖縄ならではのお供え物や拝み方を解説します。 後半は現代に変化する、新しい沖縄のお彼岸もご紹介しています。

全国的なお墓参り行事とは違い、沖縄のお彼岸では必ずしもお墓参りをする訳ではありません。本記事では沖縄のお彼岸とはなにか?考え方や、沖縄ならではのお供え物や拝み方を解説します。後半は現代に変化する、新しい沖縄のお彼岸もご紹介しています。

・沖縄ではお彼岸をするの?
・沖縄でのお彼岸の拝み方は?
・沖縄のお彼岸のお供え物は?

全国的にお彼岸とはお墓参り行事ですが、沖縄のお彼岸は必ずしもお墓参りをする訳ではありません

本記事を読むことで、沖縄でのお彼岸とは何か?お彼岸の基礎知識や、沖縄でのお彼岸の考え方や行う事柄、沖縄ならではのお彼岸の拝み方が分かります。

後半では現代の生活や住まいに合わせて変化しつつある、新しい沖縄でのお彼岸の形もご紹介しているので、どうぞ最後までお読みください。
 

沖縄のお彼岸とは?

門前でのグイス(拝み言葉)
◇沖縄のお彼岸とは、ご先祖様供養ですが、沖縄には祖霊信仰があります

沖縄のお彼岸も全国と同じく、ご先祖様を供養する7日間です。
けれども仏教が根付く本州とは違い、沖縄は祖霊信仰がありますので、ご先祖様は家を守護する神様である点が違うでしょう。
 

<沖縄のお彼岸とは>
[守護に感謝] ・屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)
[トートーメー] ・ヒヌカン
・お仏前
[お墓参り] ・春彼岸…家拝み(イエウガミ)
・秋彼岸…外拝み(ソトウガミ)

 
仏教の教えが根付く本州のお彼岸とは違い、沖縄のお彼岸は神道的な意味が強いため、必ずお墓参りを行う訳ではありません。

沖縄では秋彼岸にお墓参りを行う家や門中を見受けるものの、全ての家や門中での慣わしではなく、お彼岸をイエウガミ(家拝み)のみで済ませる家も多いでしょう。
 

 

沖縄の春彼岸・秋彼岸の違い

沖縄の春彼岸・秋彼岸の違い
◇沖縄でお墓参りに行くなら、秋彼岸が多いです

沖縄では春彼岸と秋彼岸で、少し役割が違います。
沖縄の春彼岸は神道に倣い、神羅万象への感謝を行う役割があり、沖縄では秋彼岸が先祖供養です。
 

<沖縄のお彼岸とは:春と秋の違い>
[春彼岸] ●ウチマチヒングァン(内祀り御願)
・家で供養する
・(春が訪れる)自然や命に感謝をする
[秋彼岸] ●フカマチヒングァン(外祀り御願)
・お墓参りをする
・ご先祖様の供養をする

 
風葬の歴史があった沖縄では、お墓参りは気軽にできるものではなかったこと、清明祭(シーミー)などのお墓参り行事が他にあることも、全国のお彼岸とは違う一因かもしれません。
 

沖縄の秋彼岸:屋敷の御願でのお供え物

ビンシーとともに供えるもの
◇沖縄の秋彼岸で行う屋敷の御願では、お米やウチャヌク、お酒を供えます

屋外なのでお供え物を持ち運びやすいビンシー(瓶子)にまとめる家もありますが、なければお盆に整えた「仮ビンシー」でも構いません。
 

<2023年沖縄の秋彼岸:屋敷の御願でのお供え物>
[お供え物] ・ウチャヌク…3組
・シルカビ
・果物を盛り合わせ
・ウサク(お酒)
・花米…2皿
・洗い米…1皿
[お線香] ●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・日本線香…12本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ(2枚)

 
沖縄で秋彼岸に行う屋敷の御願では、最初にヒヌカン→お仏壇と拝んでから、屋敷の神々様へと移ります。
 

 

花米・洗い米とは

◇「花米(ハナグミ)」は、そのままのお米です

「花米(ハナグミ)」は、「カラミハナ」とも呼ばれ、まだ炊いていないお米をそのまま供えます。

一方「洗い米(アライグミ)」は「アライミハナ」とも呼ばれる、水ですすいだお米です。
 

<花米・洗い米とは>
[お米の種類] [意味] [内容]
・花米(ハナグミ) 穢れていないお米 お米
・洗い米(アライグミ) 禊を落としたお米 お米を水で7回すすぐ

 
沖縄のお彼岸で屋敷の御願を行う時には、お盆やビンシーの手前側に、左右1対で整えて、中央に洗い米(洗い米)を配置します。
 

地域で違う「洗い米(アライグミ)」

◇洗い米(アライミハナ)は、地域によってご先祖様にのみ供えます

ただ水で7回すすいで「禊(みそぎ)」を落とした洗い米(アライグミ)の捉え方はさまざまです。
そもそも神様は「禊を落とす」必要がありません
 

<沖縄のお彼岸:洗い米を供えない場合>
●洗米の代わりに…、
・お塩
・クバンチン…十円玉3枚
…などを供える

 
洗い米(アライグミ)はご先祖様に供えるお米」として、外回りのお供え物に加えない家もあれば、洗い米(アライグミ)にクバンチン(十円玉3枚)を差す家もあるなど、対応はさまざまです。
 

 

屋敷の御願:沖縄の春彼岸、秋彼岸の違い

2023年9月20日~:秋のお彼岸
◇沖縄でお彼岸に行う屋敷の御願は、春彼岸のみとする家もあります

沖縄ではお彼岸に「屋敷の御願(ヤシチヌウグァン)」を行うとお伝えしましたが、春と秋彼岸の役割の違いなどから、屋敷の御願は春彼岸のみとする家もあります。

また屋敷の御願で敷地の東西南北に鎮座する「四隅の神(ユンスミヌカミ)」に拝みを捧げますが、沖縄では春彼岸と秋彼岸で、廻り方が違う集落もあるでしょう。
 

<沖縄の春と秋彼岸:四隅の神>
[春彼岸]
●北を始点として時計回り(右回り)、
・北→東→南→西

[秋彼岸]
●北を起点に反時計回り(左回り)
・北→西→南→東

 
糸満市の幸地腹門中など大きな門中墓では、どちらも代表者が家族・親族のヒラウコーを持ちお墓参りをした後、家で拝みを捧げます。

この他、沖縄の大きな門中墓では、秋彼岸に仮墓である「シルヒラシ」から本墓へ遺骨を埋葬する習わしも見受けるでしょう。
 

 

沖縄のお彼岸:現代の屋敷の御願

◇現代の沖縄では、屋敷の御願を玄関先のみで済ませる家も増えました

マンションなど集合住宅が増えた現代の沖縄では、間取りも昔の平屋とは違うため、全ての屋敷の神々様を巡拝するのは難しい家も多いです。

そのため以下の神々様全てか、いずれか一柱のみを拝む家も増えました。
 

<現代の屋敷の御願>
[拝む神様] [読み方] [場所]
・火の神 ヒヌカン 台所
・祖霊 トートーメー お仏壇
・豚便所の神 フールヌカミ トイレ
・戸柱の神 トゥパシラヌカミ 玄関

 
玄関には家の大黒柱でもある「戸柱の神(トゥパシラヌカミ)」がいらっしゃるとするとされ、戸柱の神を拝む家が多いでしょう。

また「豚便所の神(フールヌカミ)」は力がある神様とされ、例えば悪口や噂話など、外部からの攻撃を跳ね付けてくれるとされます。
 

 

そもそも「お彼岸」とは?

そもそも「お彼岸」とは?
◇「お彼岸」は、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近くなる日です

全国的にも沖縄でも、お彼岸は春と秋の2回ありますよね。
春分の日・秋分の日を中心に前後3日、合計7日間がお彼岸なので、毎年日程が異なります
 

<お彼岸とは>
・春分の日・秋分の日が中央点
・国立天文台で発表

 
そのためお彼岸行事は毎年決まった暦ではありません。
ちなみに「彼岸の入り」はお彼岸が始まった日、「彼岸明け」は最終日です。
 

春分の日・秋分の日が中央点

◇お彼岸は春分の日・秋分の日を中心として、前後3日間の7日間です

お彼岸の中心にあたる春分の日・秋分の日は、太陽の自転がそれぞれ春分点・秋分点に達した日となり、この日を境に季節が変わります。

春分の日・秋分の日は、赤道に太陽が到達する日なので、太陽の出入りが一直線(180℃)になる日でもあるため、真東から太陽が昇り、真西に沈むでしょう。
 

<お彼岸とは:春分・秋分の日>
●赤道に太陽が到達する
・太陽の出入りが一直線
・真東から真西へ太陽が動く

●あの世とこの世が使づく
・昼(この世)と夜(あの世)が半々になる
・太陽の動きが直線(180度)になる

 
春分の日であれば、この日を境にだんだんと暑くなり、秋分の日なら、この日を境にだんだんと寒くなります。

昼と夜の時間も同じくらいになり、太陽の動きも直線になること、特に沖縄ではお彼岸に西方のニライカナイへ近づくとして、あの世と近くなる日とされてきました。
 

国立天文台で発表

◇春分の日・秋分の日は国立天文台で発表されるため、日程は毎年変わります

沖縄でも全国でもお彼岸日程が毎年変わるのは、国立天文台が発表するためです。
毎年2月頃、翌年の春分の日・秋分の日を発表します。
そのため、何年も先のお彼岸日程を予め知ることはできません。
 

<現代の屋敷の御願>
●2023年9月20(水)~26日(月)です
[彼岸] [日程] [六曜]
・彼岸入り 9月20日(水) 先勝(辛巳)
9月21日(木) 友引(壬午)
9月22日(金) 先負(癸未)
・中日(秋分の日) 9月23日(土) 仏滅(甲申)
9月24日(日) 大安(乙酉)
9月25日(月) 赤口(丙戌)
・彼岸明け 9月26日(火) 先勝(丁亥)

 
前述したように沖縄の秋彼岸では、お墓参りをする家も多いです。
沖縄ではお墓参りを避けたい日取りとして、干支日や六曜などを気にする人もいるでしょう。
 

 

2023年沖縄の秋彼岸:お墓参り

2023年沖縄の秋彼岸:お墓参り
◇沖縄でお彼岸にお墓参りをする場合、友引・仏滅の他、干支日を避けます

沖縄の秋彼岸で2023年度にフカマチフィングァン(外で祀る御願)を行う家では、お墓参りに当たり六曜を気にすることも少なくありません。

また沖縄ではお参りをする人は、同じ干支の日ではお参りを避けるとも言われてきました。
 

<2023年沖縄の秋彼岸☆避けたい暦>
[六曜]
・友引…友を引く
・仏滅…縁起の悪い日
・先勝…午前中が良い
・赤口…怪我をしやすい

[干支]
・干支日…参拝者と同じ干支の日

 
ただいずれにしても、お墓参りは午前中が良いとされるため、いずれの日程でも午前中に済ませると良いでしょう。
お墓参りのみを目的とし、日が暮れてからのお参りは避けます。
 

 

 

沖縄の秋彼岸:家拝み(イエウガミ)

◇沖縄では秋彼岸の日、家の女性が最初にヒヌカンへご報告をします

その後、家長がお仏壇にお供え物(ウサギムン)を供えた後、集まった人々が順番にお線香を3本供え、手を合わせながら、持参したお供え物(ウサギムン)があれば、それも供えましょう。

この時、「○○(住所)に住む○○(干支)の女(性別)からお供え物です」などと説明をすると、尚丁寧です。
 

<沖縄の秋彼岸の拝み方>
(1)ヒヌカンへご報告
・台所を担う者がお線香を供えて拝む [お線香の本数]
●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・日本線香…15本もしくは5本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ半(2枚半)
(2)お仏壇へお供え物(ウサギムン)
・ウチカビをお供え物の上に乗せる [ウチカビの枚数]
・家長…5枚、
・集まった人々…3枚
・家長がお線香を供えて拝む [お線香の本数]
●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・日本線香…12本もしくは4本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ(2枚)
(3)集まった人々が、順番でお線香を供える [お線香の本数]
●サンブンウコー(三本御香)
・日本線香…3本もしくは1本
・ヒラウコー(沖縄線香)…半ヒラ(半分
(4)ウチカビを焚く お供え物に乗せていたウチカビ
・カビアンジ/カビバーチ(火鉢)
燃えた頃にお酒を掛ける
・燃えた後は門前で流す
(5)ウハチ(お初)抜く
(おかずを最初に取り分けること)
・ウハチをお仏壇へ供える
(6)ウサンデー
(お供え物を下げ、一緒にいただくこと)

 
昔は沖縄の秋彼岸に、ウハチ(お初)もカビアンジ/カビバーチ(火鉢)に入れ、ご先祖様へのお土産としていました。

けれども今では、お供えをした後に、家族の誰かがいただく風習が増えています。
 

ウハチ(お初)とは?

「ウハチ(お初)」とは最初の御馳走です。
ご先祖様には最初にご馳走を口にしていただき、その後イチミ(生きている者)がいただきます。
 

<ウハチ(お初)の供え方>
・重箱料理の上に、ひっくり返して乗せる
・別皿に取り分ける

 
昔は沖縄の秋彼岸には重箱料理でご馳走をお供えしたいたので、お重の上におかずをひっくり返して乗せ、これを「ウハチ(お初)」としていました。

けれども今は、最初からウハチ(お初)をお皿に取り分け、お仏壇へお出ししている家庭が多いでしょう。
 

沖縄の秋彼岸:ヒヌカンのお供え物

お仏壇の供養
沖縄では秋彼岸の朝、ヒヌカン(火の神様)へ拝みを捧げ、「これからお彼岸を行いますので、無事にご先祖様へ届きますように。」とご報告をします。

また沖縄では家によってお彼岸に屋敷の御願を行いますから、この場合には家回りの神様へ供える盆を用意しなければなりません。
 

<沖縄の秋彼岸:ヒヌカン>
[いつものお供え物] ・ウサク(酒)
・ミジトゥ(水)
・塩
・チャーギなどの供え葉
[お彼岸のお供え物] ・ウハチ(お初)
(重箱料理からおかずをお皿に盛り分ける)
[お線香] ●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・日本線香…15本もしくは5本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ半(2枚半)

 
この他、沖縄で秋彼岸に準備するお供え物(ウサギムン)は、(1)ヒヌカン(2)お仏壇(3)外回り用、の3点です。
 

お仏壇のお供え物

神様(屋敷の神様/ヒヌカン)へのお供え物にお箸などは必要ありません。

ご先祖様(お仏壇/お墓)へはお箸を添えます。
魂が一柱であれば一膳のお箸を、複数であれば複数のお箸を添えてください。
 

<沖縄の秋彼岸:お仏壇>
[いつものお供え物] ・供え花…2組(左右1対)
・ウチャトゥ(お茶)…2つ(左右1対)
・ウサク(お酒)
[お彼岸のお供え物] ・ムィグワーシ(お菓子)の盛り合わせ
・果物の盛り合わせ
[御膳] ・重箱料理取り分けたおかず皿
・ダーグ(団子)7個
※お膳の上
・ウチカビ5枚
・お箸
[お線香] ●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・日本線香…12本もしくは4本
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ(2枚)

 
昔の沖縄の秋彼岸では重箱料理のウサンミを、おもち重2段+おかず重2段のチュクン(4段)を並べて供えていました。

これがおもち重1段+おかず重1段のカタシー(2段)にいつしか変わり、最近では重箱に盛らずにお皿にウハチ(お初)を取り分けて供える習慣になっています。
 

 

沖縄の秋彼岸:現代のお線香

沖縄の秋彼岸:現代のお線香
昔ながらの沖縄の秋彼岸では、お仏壇に供えるお線香の本数は、下記の本数です。
 

<2023年沖縄の秋彼岸:昔のお線香>
・家長…ヒラウコー(沖縄線香)をタヒラ(2枚)
・子・孫・親族…半ヒラ(半分の3本分)

 
けれども現代のマンションや戸建てに合わせて仏壇が小さくなってきたうえ、新型コロナ感染拡大を迎えて、沖縄の供養の風習が大きく変わってきています。
 

<2023年沖縄の秋彼岸:今のお線香>
●サンブンウコー(三本御香)
・3本の由来はサンシン(三神)
・ウティン(天)
・ジーチ(地)
・リュウグ(竜宮=海)
●カバシウコー(日本線香)
・3本を1本とする
・三位一体
・宇宙
[現代多い、お線香の本数] ・家長…日本線香4本(12本でも良し)
・子・孫・親族…日本線香1本(3本でも良し)

 
現代の暮らしに合わせ、マンションや新しい家にも迎えることができる、棚上仏壇やモダン仏壇、ミニ仏壇が増えたことも大きいです。
 

<2023年沖縄の秋彼岸:日本線香の例>
●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・ヒラウコー(沖縄線香)…タヒラ(2枚)
・日本線香…12本、もしくは4本(12本÷3=4本)

 
昔は値段が高くて供えることができなかった香り高い「カバシウコー(日本線香)」を主に供えて供養をする家庭が増えています。
 

 

喪中で迎える沖縄のお彼岸は?

喪中で迎える沖縄のお彼岸は?
◇沖縄で喪中のお彼岸は、弔事として行います

沖縄の秋彼岸は「祖先祭」でお祭りですから、清明祭(シーミー)と同じく慶事として行いますが、喪中や忌中ではどうなるのでしょうか。

喪中(もちゅう)」とは、故人が無くなって1年以内、「忌中(きちゅう)」とは、故人が亡くなって、まだ成仏していないとされる四十九日までを差します。
 

<沖縄の秋彼岸:喪中や忌中はどうする?>
[喪中]
故人が亡くなって1年まで
・お彼岸は行う
・お供え物(ウサギムン)は弔事用
[忌中]
故人が亡くなって四十九日
・お彼岸は行わない

 
ちなみに清明祭(シーミー)の場合は控えて、その代わりに後生(あの世)のお正月である十六日(ジュールクニチー)にお墓参りをします。
 

 

沖縄で秋彼岸にムチスク(本家)に行けない

沖縄で秋彼岸にムチスク(本家)に行けない
◇沖縄で秋彼岸に、ムチスク(本家)に行けない時は、供物を送ると丁寧です

沖縄では秋彼岸に来訪できない家族や親族は、トートーメー(先祖代々位牌)が祀られているムチスク/ムートゥーヤー(本家/宗家)の家の人にお願いし、お線香やウチカビを代理で焚いてもらいました。
 

<沖縄の秋彼岸:訪問できない>
●遠方などでお願いした場合には、日ごろのトートーメーのお世話への感謝も兼ね、お線香などのお供物を贈るのも丁寧です。

 
頼まれた家の人は「○○家の○○からです。」とご先祖様へ伝え、代理でお線香やウチカビを焚きます。
 

 

分家でもご先祖様に家の守護をしてもらう

◇長く帰省できない家では、小さなお仏壇を仕立てる人も増えました

ただ最近では、同じ地域で密集して暮らすこともなくなり、全国や世界へと移住する親族・家族が増えました。
 

<沖縄ならではの伝承>
・お墓とお仏壇はつながっている

 
そこでコンパクトな仏壇などを仕立て、頻繁にムチスク/ムートゥーヤー(本家/宗家)を訪れなくても、ご先祖様に拝みを捧げます。
 

<お墓ネットワーク>
・分家でも小さなお仏壇や祭壇を設ける
・お彼岸などでそれぞれに拝む

 
沖縄ではお墓とお仏壇がつながっているとされるため、分骨などもせずに祭壇のみを設けるケースも多いでしょう。

もともと本州のような檀家制度がなく、独自の文化を築いてきた沖縄で秋彼岸はコロナ禍を経て、より自由な供養の場として広がっています。
 

 

沖縄のお彼岸は家拝み(イエウガミ)が基本です

沖縄のお彼岸は家拝み(イエウガミ)が基本です
全国的にお彼岸とは、あの世とこの世が最も近づく日として、お墓参り行事を行いますが、沖縄のお彼岸では家拝み(イエウガミ)が中心になるでしょう。

また人が亡くなると7代目にして家を守護するカミとなる沖縄の祖霊崇拝により、沖縄の秋彼岸は本州の故人を供養する意味とは異なる、子々孫々に脈々と続く血筋や、それにより「今ここにいる」ことへの感謝を捧げる御願が多いです。
 

・本州のお彼岸…故人を供養する
・沖縄のお彼岸…祖霊への感謝を捧げる

 
けれども沖縄のお彼岸であっても、大切な家族である故人を供養する役割でも、全く問題はありません。

それぞれの家が、その時々で必要な拝みや供養を捧げると良いでしょう。
 

 


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