【沖縄の旧盆】2023年の旧盆ナカヌヒーは8月29日(火)☆お供え物と拝み方を解説

2023.05.03
【沖縄の旧盆】2023年の旧盆ナカヌヒーは8月29日(火)☆お供え物と拝み方を解説

2023年沖縄の旧盆、ナカヌヒー(中日)は2日目の2023年8月29日(火)!お供え物は三食のごはんとおやつ、お仏壇のあるムチスク(宗家)は訪れる分家の人々をもてなします。今回はお仏壇のある家の旧盆、ナカヌヒー1日の過ごし方をお伝えします。

・沖縄の旧盆で「ナカヌヒー」とは?
・2023年、沖縄の旧盆「ナカヌヒー」はいつ?
・沖縄では「ナカヌヒー」になにをする?

沖縄の旧盆で「ナカヌヒー(中日)」とは、初日「ウンケー(御迎え)」と最終日「ウークイ(御見送り)」に挟まれた、中の日を差し、毎年旧暦7月13日~15日ですので、ナカヌヒーは旧暦7月14日です。

2023年、沖縄の旧盆でナカヌヒーは8月29日(火)!
本記事を読むことで、2023年沖縄の旧盆、ナカヌヒーの日程や過ごし方、拝み方が分かります。
 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーのお供え物は?

沖縄の旧盆:ナカヌヒーのお供え物は?
◇沖縄の旧盆で、ナカヌヒーのお供え物と言えば、スーミン汁(素麺汁)とあまがしです
 
朝からご先祖様がいらっしゃるナカヌヒーには、3食お供え物を供えます。
そのなかでもスーミン汁はお昼ご飯に、あまがしは3時のおやつに供える風習がありました。
 

<沖縄の旧盆2023年:ナカヌヒーのお供え物>
・朝ごはん…「ヒティミティムン」
・お昼ごはん…「アサバン」
・3時のおやつ…マドゥヌムン
・夕ごはん…ユウバン

 
また沖縄の旧盆の風習でナカヌヒーは、分家の人々がムチスク(本家)を尋ね、お仏壇に手を合わせる日です。一般的には、お昼時や午後を目安に尋ねるでしょう。

そこで先祖代々位牌「トートーメー」をお仏壇に祀るムチスク(本家)では、分家の人々の来訪時に、お客様としてもてなし、スーミン汁やあまがしをふるまう習慣がありました。
 

 

お仏壇へ供える時の注意点

◇お仏壇に供える時には、お箸を添えます

お仏壇はご先祖様へのお供えなので、お膳にごはんを整えたらお箸を添えます。
一方で神様であるヒヌカン(火の神様)などにはお箸を添えません。
 

・祀るご先祖様が1人…お箸は1膳
・祀るご先祖様が複数…複数のお箸

 
複数のご先祖様を祀っている場合、お膳を2膳用意する家も多いでしょう。
箸休めの酢の物「ウサチ」なども添えます。

最終日のウークイ(御迎え)で出す重箱料理の「ウサンミ(御三味)」では、重箱の上にお箸を乗せて、供えてください。
 

 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーの朝

沖縄の旧盆:ナカヌヒーの朝
◇沖縄の旧盆でナカヌヒーの朝ごはんは「ヒティミティムン」と言います

沖縄でお仏壇に供える御膳の基本は、ご飯と汁物、酢の物などの副菜です。

ご馳走を家族と共食する際は、豚の三枚肉の煮付けなどの「ウチャワキ(お茶脇)」などのおかずを供えますが、沖縄の旧盆でナカヌヒーの朝は、基本の御膳で問題ありません。
 

<2023年沖縄の旧盆:ナカヌヒーの朝ごはん>
・ご飯(若しくはお粥)
・ウサチ(酢の物)
・汁物

 
沖縄では旧盆のナカヌヒーに、前日のショウガの葉を混ぜたジューシー(沖縄風炊き込みご飯)「ウンケージューシー(御迎えジューシー)」をお粥にする家もあります。
お粥などにしても良いでしょう。
 

[ウンケージューシーのレシピ]
・【沖縄の旧盆料理レシピ】初日「ウンケージューシー」|ショウガの葉で悪しき者を退散!

 

ナカヌヒーの朝:ヒヌカン

ナカヌヒーの朝:ヒヌカン
◇「ヒヌカン(火の神)」とは、台所に祀る家を守護する神様です

お台所にヒヌカン(火の神様)がいらっしゃる家では、お仏壇にお供えをする前、朝一番でヒヌカンにも拝みます

ヒヌカン様へはいつも通りの拝みで問題ありません。
ミジトゥ(お水)とウブク(ごはん)をお取替えして、下記のように唱えて手を合わせます。
 

<沖縄旧盆2022年☆ナカビのヒヌカン>
「ウートゥートゥー、ヒヌカンヌ ウカミガナシー、
(あな尊き ヒヌカンの神様)

チューヤ、ヒチグァッチヌ ナカビヌヒ ナトゥーリビン、
(今日は旧盆のナカビの日です)

ウブンヌ ウトゥムチ リッパニシミティ クィミスーリー。
(お盆のおもてなしを無事にさせてください)」

 
沖縄の旧盆では、ヒヌカン(火の神様)がお台所にある家では、前日のウンケーですでにご報告するので、ナカヌヒーは簡単なご報告です。
 

●ヒヌカン(火の神様)は神様なので、ウブク(ごはん)にお箸を添える必要はありません

 
沖縄では昔から、(昔は)台所を担ってきた女性の間で代々継承されてきました。
不安定な現代、家計安泰を守護するとして、新たに仕立てる家も増えています。
 

 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーの昼

沖縄の旧盆:ナカヌヒーの昼
◇沖縄の旧盆で、ナカヌヒーの昼ごはんは「アサバン」です

昔ながらの沖縄の旧盆では、ナカヌヒーのアサバンと言えば「スーミン汁(素麺汁)」でしょう。
「スーミン汁」は本州で言うにゅう麺で、温かな汁を掛けていただきます。

沖縄南部などでは豊作への感謝も込めて、さつま芋などのイモ類をふかして輪切りにし、キュウリとともに供える地域も多いです。
 
いも類とキュウリさん
 

<2023年沖縄の旧盆:ナカヌヒーの昼ごはん>
・スーミン汁(素麺汁)
・ウサチ(酢の物)

[地域によって(南部など)]
・イモ類とキュウリのおかず
※ターンム(田芋)・さつま芋・チンヌク(里芋)など

 
先祖代々位牌「トートーメー」を祀る本家「ムチスク(宗家)」では、お昼頃から分家の人々が手土産を持って訪れます。

昔ながらの沖縄の旧盆では、ナカヌヒーの昼ごはんで用意したスーミン汁をお昼ごはんとして分家の人々にふるまいました
 

[ムチスク(宗家)を訪問する手土産]
・【沖縄の旧盆】2023年8月29日のナカビ(中日)☆持参する手土産にタブーはある?

 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーのおやつ

沖縄の旧盆:ナカヌヒーのおやつ
◇沖縄の旧盆で、ナカヌヒーのおやつは「マドゥヌムン」です

沖縄の旧盆でナカヌヒーには15時のおやつもお供えをします。

沖縄の言葉で「おやつ」は「マドゥヌムン」と言い、昔ながらの沖縄の旧盆では、マドゥヌムンと言えば、あまがしやぜんざいでした。
 

<2023年沖縄の旧盆:ナカヌヒーのおやつ>
・あまがし
・ぜんざい
…など。

 
今でも沖縄ではぜんざい屋さんが人気で、観光客が訪れるお店も多いですよね。
スーパーなどで沖縄ぜんざいも販売しているので、用意しやすいのではないでしょうか。

ただ現代の暮らしに合わせ、また故人の生前の嗜好を考慮して、違うおやつをお供えしても問題はありません。
 

 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーの夜

沖縄の旧盆:ナカヌヒーの夜
◇沖縄の旧盆で、ナカヌヒーの夜ごはんは「ユウバン」です

沖縄の旧盆、ナカビ(中日)のユウバン(夕ごはん)は、沖縄では御馳走料理でもある煮付けが多いでしょう。
 

・豆腐
・大根
・シブイ(冬瓜)
・豚肉
…など。

 
煮付け料理は翌日、沖縄旧盆の最終日となるウークイの夜にお供えする、重箱料理のご馳走、ウサンミ(御三味)にも詰めることができますから、ここで作っておくと一石二鳥です。
 

<2023年沖縄の旧盆:ナカヌヒーの夜ごはん>
・ご飯
・ウサチ(酢の物)
・汁物
・煮物

 
ここでも、ご先祖様へ供えるお膳にはお箸を添えます。

お仏壇へお供えをする時には、お線香を供えて「ウートゥートゥー(あな尊い)」と拝み供えてください。
これは分家が訪問する際に、手土産である供物をお仏壇へ供える時にも同じです。
 

[スーミン汁、沖縄の煮ものレシピ]
・【沖縄の旧盆料理レシピ】ナカヌヒーのお昼はスーミン汁!夜はシブイと鳥手羽の煮もの!

 

現代、沖縄の旧盆でのナカヌヒー

現代、沖縄の旧盆でのナカヌヒー
◇現代の沖縄の旧盆では、ナカヌヒーのお供え物を自由に供える家が増えています

ここまで、昔から続く伝統的な沖縄の旧盆、ナカヌヒーで供えるウサギムン(お供え物)をお伝えしましたが、現代ではもっと気楽に供える家も増えました。

理由には先祖代々位牌「トートーメー」を永代供養やお焚き上げなどで閉じて、家族個人を祀る位牌「カライフェー(唐位牌)」が増えたこともあるでしょう。

面識のないご先祖様ではなく、生前を知る故人を供養する目的が大きくなりつつあります。
 

<2023年沖縄の旧盆:現代のナカヌヒー>
・家族が食べるごはんを供える
故人が生前に好きだったごはんを供える

 
沖縄の旧盆で、ナカヌヒーはご先祖様と穏やかに1日を過ごす日です。
そのためご先祖様と共食し供に過ごすことが目的ですので、お仏壇を囲んで家族が食事を共にいただくならば、失礼にはならないでしょう。
 

 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーのグイス(拝み言葉)

沖縄の旧盆:ナカヌヒーのグイス(拝み言葉)
◇ごはんやおやつを供える時「ぜひいただいてください」と拝みます

沖縄の旧盆のなかでもナカヌヒーは、そんなに畏まった拝み事はありません。

お食事を供える際「昼食をお供えしますよ、ぜひいただいてください」と、ご先祖様にお声掛けをするだけです。
 

<2023年沖縄の旧盆:ナカヌヒーの拝み方>
「ウートゥートゥー ウヤフジガナシー、
(あな尊き ご先祖様)

マグクルクミティ アサバン ウサギティーイ ビングトゥ。
(まごころを込めた昼食を お供えいたしました。)

ウキトゥイジュラスァ ウタビミスーリー。」
(受け取ってください。)

 
…ただ家や地域によって習慣も違います。一例として捉えていただければ良いでしょう。
 

沖縄のグイスは現代語でも良い

◇沖縄のグイス(拝み言葉)は、沖縄言葉でご先祖様と会話しています

「グイス」とは本州の言葉にすると「祝詞(のりと)」ですが、沖縄のグイスは沖縄言葉でご先祖様へ話し掛ける「拝み言葉」です。
 

●家庭でのグイスであれば、現代の言葉で話しかけても問題はありません

 
地域によっても違いますし、例えば「ウサガティンクィミスーリー(召し上がってください)」などの言い回しでも良いでしょう。

昔ながらの沖縄言葉が難しい時にも、気負わずに現代の言葉で、ご先祖様に「ウートゥートゥー」と手を合わせ、語り掛けてください。
 

お仏壇へのお線香

お仏壇へのお線香
◇お仏壇(ご先祖様)へ供えるお線香の本数は、ジュウニフンウコー(十二本御香)です

沖縄の旧盆でナカヌヒーに三食のごはんを供える際、家の家長は「ジュウニフンウコー(十二本御香)」を供えます。

ヒヌカン(火の神様)など神様へはジュウゴフンウコー(十五本御香)の時が多いのですが、基本的にご先祖様である仏壇では、ジュウニフンウコーです。

ただしお線香が繋がっていない「イッポンウコー(日本線香)」の場合、3本を1本として計算し供える家も増えました。
 

<2023年沖縄の旧盆:ナカヌヒーのお線香>
●お線香は「ジュウニフンウコー(十二本御香)」

・日本線香…12本、もしくは4本
・ヒラウコー(平御香=沖縄線香)…タヒラ(二枚)

 
現代では小さなお仏壇が増え、ウコール(香炉)も小さくなったため、そもそもウコール(香炉)が、昔のように12本のお線香を供える容量ではなくなった背景もあります。

大量のお線香を供えるとパリンと割れる可能性もあるので、小さなウコール(香炉)では注意をしてください。
 

小さなお仏壇で来訪者が多い場合

◇来訪者が多のに小さなお仏壇の家では、沖縄では旧盆用に大きなウコール(香炉)を準備する家が増えています

現代の沖縄の旧盆では、トートーメーを祀るムチスク(宗家)であっても、お仏壇やウコール(香炉)が小さい家も増えました。
 

●家の立て替えや引っ越しで、昔ながらの大きな沖縄仏壇から、コンパクトなお仏壇へ取り替えたケースなどです。

 
このようなケースで、現代の沖縄では旧盆の時にのみ出す目的で、大きなウコール(香炉)を準備するムチスク(宗家)が増えました。
 

沖縄の旧盆:ナカヌヒーにお中元が届いたら?

沖縄の旧盆:ナカヌヒーにお中元が届いたら?
◇訪問できない分家から、沖縄の旧盆ナカヌヒーにお中元が届いたら、お仏壇に供えます

お仏壇のあるムチスク(宗家)では、この時期に訪問できない分家からお中元(お供物)も届くでしょう。
 

●沖縄で旧盆時期に届くお中元は、お仏壇に一度供える風習があります。

 
分家にとっても「訪問できずにごめんなさい」の気持ちを込めて送る家が多いですから、お仏壇に代理で供えてください。
 

 

お中元の供え方

◇沖縄の旧盆でナカヌヒーにお中元を供える際、ウチカビ3枚をお中元の上に置きます

沖縄の旧盆でナカヌヒーに届いたお中元は、いわば訪問する分家が持参する手土産と同じです。

そのため受け取ったムチスク(宗家)では、ご先祖様にお中元が届いたことを知らせて、送った分家の代わりに最終日にはウチカビを焚きます。
 

<2023年沖縄の旧盆:お中元の供え方>
●お線香は「サンブンウコー(三本御香)」
・日本線香…3本、もしくは1本
・ヒラウコー(平御香=沖縄線香)…半ヒラ(縦半分に割る)

●贈った人を伝える
・「○○○○(住所)、○○(干支)の○○○○(名前)からです。」

●ウートゥートゥー
・合掌して拝む

●ウチカビ3枚をお供え物の上に置く

 
家長が沖縄の旧盆で、ナカヌヒーのごはんを供える際はジュウニフンウコー(十二本御香)なのに、お中元を供える際はサンブンウコー(三本御香)になるのは、分家の代理で供えているためです。

●分家がお線香を供える際は、サンブンウコー(三本御香)です

お中元の上に置くウチカビが3枚なのも同じことで、ムチスク(宗家)の家長は本来5枚を焚きます。
 

 

近年増えた、分家の「家拝み」

◇コロナ禍を経て、沖縄の旧盆に訪問できない分家が、それぞれに位牌を仕立てる「位牌分け」の流れも産まれました

本州では遺骨を分ける分骨もありますが、沖縄に多いのは位牌のみを分ける方法が多いでしょう。
 

<コロナ禍で増えた「位牌分け」>
●本州の「位牌分け」と似た形で、それぞれの家に故人の魂を込めた位牌を祀る方法です。

 
特に頻繁にお墓参りをしない沖縄では、「お墓と位牌は繋がっている」との考え方があるため、位牌を通して供養する分家も見受けるようになりました。
 

 

沖縄の旧盆でナカヌヒーではご先祖様と過ごします

沖縄の旧盆でナカヌヒーではご先祖様と過ごします
初日のウンケー(御迎え)、最終日のウークイ(御見送り)に挟まれた、沖縄の旧盆ナカヌヒーは、ご先祖様を囲んで穏やかに過ごす1日です。

お仏壇のない分家では、ご先祖様や故人を祀るムチスク(宗家)を訪れ、お仏壇に手を合わせ、お仏壇を囲んで時を過ごします。

朝・昼・夜ごはんはお盆に乗せた御膳の形で供えてください。
少し経ったらお供え物を下げる「ウサンデー」を行い、下げたお供え物は家族でいただきます
 


前の記事
次の記事

関連記事

沖縄の七草粥、ナンカヌシク(七日節句)の過ごし方|2024年はいつ?沖縄の七草は?
沖縄の七草粥、ナンカヌシク(七日節句)の過ごし方|2024年はいつ?沖縄の七草は?
【沖縄のヒヌカン】家の守護神ヒヌカンが持つ5つの役割。日々のお世話やタブー3つの知識
【沖縄のヒヌカン】家の守護神ヒヌカンが持つ5つの役割。日々のお世話やタブー3つの知識
沖縄観音巡り「琉球七観音」とは?沖縄の観音信仰「養い親」とは?七か所の霊場と拝み方
沖縄観音巡り「琉球七観音」とは?沖縄の観音信仰「養い親」とは?七か所の霊場と拝み方
喪中はがきはいつ出す?親しい人へひと言添えても良い?年末の訃報やタブー|マナー解説
喪中はがきはいつ出す?親しい人へひと言添えても良い?年末の訃報やタブー|マナー解説

カテゴリー

topへ戻る