沖縄で増えた分骨の手続きと予算の目安。埋葬した後も分骨はできるの?

2022.03.05
沖縄で増えた分骨の手続きと予算の目安。埋葬した後も分骨はできるの?

葬送が多様に広がる沖縄では、分骨によって故人や遺族それぞれの希望を叶える選択が増えていますよね。また墓じまいによってお墓のない葬送が増え、両親やパートナーなど、取り出した遺骨の一部を手元供養に切り替えるケースも増えました。今回は、分骨のタイミングや手続き、予算の目安までお伝えします。

葬送が多様に広がる沖縄では、分骨によって故人や遺族それぞれの希望を叶える選択が増えていますよね。沖縄で分骨が増えた背景には海洋散骨などの葬送セレモニーや、手元供養の急増があります。

また沖縄で分骨による手元供養が増えた理由として、お墓の継承問題が深刻化したことで、墓じまいが増えていることもあるでしょう。

墓じまいによってお墓のない葬送が増え、両親やパートナーなど、取り出した遺骨の一部(近しい家族の遺骨など)を、沖縄では手元供養に切り替えるケースも増えました。

今回は、今沖縄に多い分骨について、分骨のタイミングや分骨に必要な手続き、予算の目安までお伝えします。

沖縄に多い、分骨のタイミング

沖縄に多い、分骨のタイミング
全国的には一度お墓に埋葬してしまうと、なかなか遺骨を取り出してまで分骨を行う機会は少ないでしょう。

遺骨の取り出しには「改葬許可証」が必要になる自治体が多く、手続きも複雑になるうえ、墓石を移動しなければならないので石材業者へ依頼するなどの手続きも必要です。

そうなると石材業者へ支払う費用も発生しますが、費用の目安は1万円~3万円はするでしょう。(近年のコンパクトなお墓などでは、自分達で遺骨を取り出す事例も増えています。)

ただ、近年の沖縄では個人墓地に建つお墓を墓じまいして、民間霊園などの霊園へ改葬(お墓の引っ越し)が増えました。この機会に分骨をする事例も見受けます。

【 沖縄に多い分骨のタイミング 】

(1) 沖縄の火葬場で分骨
→ 最も手続きも少なく、スムーズに進む分骨のタイミングが火葬場です。骨壺を準備して骨上げのタイミングで分けます。

(2) 沖縄で埋葬後の分骨
→ 最近では、一度埋葬したものの、手間暇を掛けても遺骨を取り出して手元供養へ切り替えるケースも増えました。グリーフケア(※)の広がりにより、哀しみを癒すひとつの手段として、踏み切る体験談が多いです。

(3) 沖縄で墓じまい後の分骨
→ 近年、個人墓地を中心に増えている墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)において、両親やパートナーなど、ごく近しい家族のみ分骨して、一部を手元供養や、個人墓、納骨堂などに改葬する体験談も増えています。

やはり、沖縄で最も多い分骨のタイミングは火葬場ですが、特に沖縄では葬儀当日に納骨式まで済ませる習慣があるため、「慌ただしいなかでパートナーの遺骨を納骨してしまったものの、手元供養にして哀しみを癒したい」などの相談や体験談も多いです。

(※)グリーフケアとは、「グリーフ」が大切な人を亡くした喪失感・哀しみなどを表し、それをケアすることを差します。

グリーフケアに関しては、別記事でも詳しくお伝えしていますので、コチラもご参照ください。(リンクがない記事は、後ほど順番にアップしていきます。)

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沖縄で火葬場での分骨

沖縄で火葬場での分骨
沖縄で最もスムーズな分骨のタイミングが火葬場ですが、突然の訃報などでは、家族はバタバタとした流れのまま、「気付いたら納骨式まで済んでいた…」などの体験談は少なくありません。

葬儀後に納骨式が行われる沖縄では、生前からお互いに希望の葬送や供養を話し合ったり、考えておくと良いでしょう。今なお、生前に亡き後の話をするのはタブーとも言われますが、配偶者同士がお互いに納得できる葬送が実現します。

【 沖縄で火葬場の分骨。手続きと流れ 】

(1) 骨上げの時に分骨します
→ 火葬場に分骨する分の骨壺を持って行き、骨上げの時に分けて持ち帰る方法が一般的です。骨壺は火葬場で購入できる施設もあるでしょう。

※ 一般的な白い骨壺であれば2千円~3千円ほどで購入できます。ただし七法焼きなど、骨壺によって価格帯には幅がありますので、注意をしてください。

(2) 火葬場で分骨証明を発行してもらいます
→ 分骨証明書は後々埋葬(収蔵)する墓地管理者へ、遺骨が正しい所在であることを証明する時に用います。分骨証明書がなければ後々埋葬時に霊園が断ることもあるでしょう。

※ 分骨証明書を発行する費用の目安…約300円/1通

火葬場で分骨証明書を発行してくれますが、葬儀後のタイミングでは葬儀スタッフに相談する方がスムーズかもしれません。

埋葬後の分骨

埋葬後の分骨
沖縄で埋葬後に分骨をする場合、分骨証明書は遺骨が埋葬されている霊園で発行してもらいます。沖縄では個人墓地も多いですが、そもそも分骨証明が必要になるのは、新しい墓地への遺骨の所在証明が目的です。

そのため分骨前に新しい墓地管理者に相談をすると良いでしょう。

沖縄で分骨して新しい墓地に埋葬する場合、「改葬許可証」を役所から発行してもらう流れになりますが、新しい墓地管理者から「受入証明(うけいれしょうめい)」、もしくはそれに当たる書類をもらうことで、改葬(お墓の引っ越し)が可能です。

【 沖縄で埋葬後の分骨。手続きと流れ 】

● 霊園の場合
(1) 霊園へ連絡をする
・遺骨を取り出す日程を決める
石材業者へ墓石移動の依頼

(2) 遺骨を取り出す
・墓石の移動…費用の目安、2万円~3万円
・遺骨の取り出し

(3) 分骨
・骨壺…費用の目安、シンプルな骨壺で約2千円~

(4) 分骨証明書の発行
・分骨証明書を発行する費用目安…約300円/1通~

● 個人墓地の場合
(1) 石材業者へ墓石移動の依頼
(2) 遺骨の取り出し
(3) 分骨

…以上となりますが、プレート一枚など、墓石を自分達で移動できるお墓の場合には、石材業者へ依頼せず、自分達で移動しても法的に問題はありません。

墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)の場合

墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)の場合
沖縄で遺骨を取り出して分骨するだけではなく、墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)を行う場合には、「改葬許可証」を役所から発行してもらいます。

またお墓を閉じることになるため、一般的には閉眼供養を行いますので、読経供養のお礼としてお布施をお渡ししてください。

【 沖縄で埋葬後の分骨。墓じまい・改葬の場合 】

(1) 遺骨の受け入れ先を決める… お墓を閉じる場合、取り出した遺骨をどこかに埋葬しなければなりません(※)。

・合葬墓や納骨堂、シンボルツリー型の樹木葬など…約10万円ほど~
・集合墓など…約50万円ほど~
・個人墓など…約100万円ほど~
・手元供養など…約10万円ほど~(※2)
・散骨(海洋散骨、空中散骨など)…粉骨3万円ほど~、散骨3万円ほど~

(2) 改装許可証の発行… 遺骨が埋葬されている役所で改葬許可証を発行してもらいます。それには旧墓地、新墓地からいくつかの書類提出が必要です。

・新墓地から受入証明
・旧墓地から埋蔵証明(個人墓地では必要なし)

※ それぞれ約300円/1通ほど

(3) 墓じまい・改葬の日程調整と予約… 霊園であれば霊園に連絡をして石材業者への依頼まで一括で予約をする方がスムーズです。個人墓地なら石材業者へ石材移動の依頼をしましょう。

※ また墓じまいで閉眼供養を行う場合は、読経供養の手配もしてください。

(4) 墓じまい… 墓じまいでは遺骨を取り出して閉眼供養を行いますので、石材業者とお坊さんへの読経供養の依頼が必要です。

・石材業者への支払い… 5万円ほど~(墓石の状態や遺骨の数などにより、価格幅は広いでしょう。)

・お坊さんへの支払い… 閉眼供養のお布施として1万円~3万円ほど

(5) 新墓地へ納骨… 納骨式ではお墓の開眼供養を行いますので、お坊さんへ読経供養のお布施を払います。

・お坊さんへの支払い… 開眼供養のお布施として1万円~3万円ほど

沖縄で分骨のみ進める場合には、それほどコストは掛かりませんが、墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)になると、コストも掛かりますし手順も複雑です。

詳しくは別記事「沖縄で墓じまいをするには。手続きや費用の目安、個人墓地まで解説!」や「沖縄で墓じまいをするには。取り出した遺骨の行く先はどうすれば良い?」などもご参照ください。

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で分骨を進める場合の手続きや、それぞれのパターンで掛かる費用目安をお伝えしました。

また最近では一度納骨したものの、グリーフケア(大切な人を亡くした喪失感・哀しみを癒すこと)のために、遺骨を取り出して手元供養に切り替える事例も増えています。(もちろん、最初から手元供養にした方が手続きはシンプルです。)

詳しくは別記事「沖縄で納骨した遺骨を手元供養にしたい!遺骨を取り出す改葬手続きとは」でお伝えしています。コチラも併せてご参照ください。

血筋や家から個人の時代へと葬送も移り変わり、それぞれが故人を偲び、心の繋がりを重視した供養や葬送を選ぶようになりました。この機会に、納得できる葬送や供養を、改めて検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ

分骨の手続きと予算目安
●火葬場での分骨
・骨上げの時に分骨
・火葬場で分骨証明を発行(約300円/1通)

●埋葬後の分骨
(1)霊園の場合
・日程を決める
・石材業者へ墓石移動の依頼
・遺骨を取り出す
・分骨証明書の発行(約300円/1通)

(2)個人墓地の場合
・石材業者へ墓石移動の依頼
・遺骨の取り出し
・分骨


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