沖縄では定年後も仕事を続けたい人が多いですよね。
現代では住宅ローンの完済年齢も85歳と高くなっていますから、現実的な金銭面の問題として、働き続けたい人もいますが、そればかりではありません。
・年金の繰り下げ受給(※)をしたいため
・社会との関わりが欲しいから
・いつまでも若々しくいたい
・成し遂げたい事柄がある
…などなどの声がありました。
それぞれの理由によって、また体力によって、働き方もさまざまな選択ができるでしょう。
(※)年金の繰り下げ受給は、原則的な年金受給年齢である65歳を超えて、75歳までの間に受給を開始する方法です。
年金の繰り下げ受給を行うことで、1カ月の延長につき0.7%の年金増額が期待できます。
・【沖縄で老後資金計画】年金受給年齢を決める、繰り上げ・繰り下げ受給とは?
定年後に仕事を続ける方法
定年後に仕事を続ける選択肢は多岐に渡りますが、自分の体力やプライベートと仕事とのバランスである「ワーク・ライフ・バランス」に対する希望によって、働き方が変わります。
(1)雇用延長
(2)再就職(正社員)
(3)フリーランス(独立)
(4)アルバイト
(5)派遣社員
現代ではシニア雇用に力を入れた派遣会社も多く、定年後に仕事を続けたいならば、サポートが付きやすい時代です。
ただし職場は若い人々が多くなるため、これまでのキャリアに執着してしまうと、働き続けることが困難になりやすいため、初心に戻る気持ちで続けることがポイントとも言われています。
・【沖縄で老後資金計画】定年後の仕事は再雇用のみ?月5万円稼ぐ5つの働き方
定年後に挑戦したい12の仕事場
「自分は大丈夫だ!」と思っていても、いざ働き始めると現役時代よりは体力の衰えを実感する時代…、定年後に仕事を続けるにしても、ムリをせず楽しい仕事時間を過ごしたいですよね。
そこで経験者からの声で「満足している!」と評価が高い、定年後に挑戦したい12の仕事場をご紹介します。
(1)不動産管理者
(2)警備員
(3)清掃スタッフ
(4)事務員
(5)軽作業
(6)家事代行
(7)代行ドライバー
(8)集団調理補助
(9)販売接客業
(10)塾講師&家庭教師
(11)Webライター
(12)コンサルタント
特に定年後は仕事をしていても体力も落ちているので、なるべく長く働き続けるよう、体力を使わない・適度な運動の仕事を厳選しました。
自分の経験を活かしてキャリアアップしながら、「自分に合った就職先」を探しましょう!
(1)不動産管理者
「不動産管理員」は定年後でも人気がある仕事で、主に居住者が快適かつ安全に過ごせるよう、清掃や設備の点検などを行います。
●ワーク・ライフ・バランスを保って、定年後も仕事を続けることができる点はメリットで、求人サイトでは、下記のような募集も多いです。
・午前中の3時間だけきてくれれば大丈夫
・短時間勤務でもOK
60代以上の求人も多い職種ですが、より確実に不動産管理者になりたい場合、「マンション管理士」や「管理業務主任者」などの資格も役立つでしょう。
あまり体力を使わずに自分のペースで仕事することができる点もメリットです。
自分のライフスタイルに合わせ、定年後に仕事を続けたい人はご検討ください。
(2)警備員
定年後の仕事として警備員に挑戦するのであれば、主に①工場②学校③施設、が職場となることが多いでしょう。
みなさんがご存知の工場の入り口に立っている警備員がわかりやすい例ですね。
●警備員の仕事は、入り口付近で立つ業務ばかりではありません。
・警備業務
・巡回業務
・交通誘導
…などの警備も多いです。
そのため事務などの内勤とは違い身体を動かす職種にはなりますが、反対に「適度に体を動かしながら働きたい!」と考えるシニア層に人気があります。
●ただし冬場は寒く、夏場は外仕事で暑いです。
しっかりと対策をとる必要があるので、体力に自信がある方はトライしてみてはいかがでしょうか。
(3)清掃スタッフ
定年後の仕事に清掃スタッフを選ぶ人も、「適度に運動しながら働きたい!」と選ぶケースが多いです。
実際に身体活動の強度を示す「メッツ指標」では、柔軟体操・ウォーキングに匹敵する運動量が期待できます。
●清掃スタッフとひと口に言っても、屋内と屋外、家庭内の業務があるでしょう。
・屋内清掃(オフィス/店舗など)
・屋外清掃(外壁/窓ガラスなど)
・家庭内(家事代行など)
…家事代行については、特に60代以上の女性に人気がある職種で登録制の派遣業者もあるほどですので、詳しくは別項目でお伝えします。
(4)事務員
事務員は主に「Word(ワード) ・Excel(エクセル)」を使った業務が多いでしょう。
定年後も体力を必要としない仕事である点がメリットで、デスクワークで身体への負担を軽減できます。
●パソコンを毎日使っていた人なら経験を活かせるでしょう。
資格を必要とせず敷居も低い職種ですが、Word(ワード) やExcel(エクセル)の技術に二の足を踏む人も少なくありません。
派遣会社に登録すると、現代ではシニア層を対象としたWord(ワード) ・Excel(エクセル)講座なども見受けます。
いずれも雇用を促進するため、無料で開催している講座が多いので、このような講座から挑戦してみても良いのかもしれません。
(5)軽作業
定年後に続ける仕事としては、比較的体力を使わずにお仕事ができる点がメリットです。
事務員と同じく、シニア層の女性に人気が高い職種でしょう。
●軽作業は主に、下記のような軽めの作業をする仕事です。
・ピッキング
・検品
・シール貼り
デメリットとして軽作業は、主に地味な作業を淡々とこなす業務となります。
そのため「私はもっと体を動かした働き方がしたい!」という方は不向きです。
働く前に業務形態をみて決めるようにしましょう。
(6)家事代行
家事代行の求人もシニア層に門戸が広い業種ですが、より確実に定年後も仕事を続けたい場合、資格を取得する方法もあるでしょう。
・ハウスクリーニングアドバイザー(日本生活環境支援協会)
・家政士(日本看護家政協会)
・整理収納アドバイザー(ハウスキーピング協会)
…などの家事代行サービス業者が、定期的に求人募集をしています。
日常的に家事をこなしているなら、家事代行でも活躍できるでしょう。
●また、お客様のご要望で外に買い出しに行くことがあるので、適度な運動もすることができます。
(7)代行ドライバー
定年後に続ける仕事では「立ち仕事は避けたい」とする人も少なくありません。
代行ドライバーであれば、ひとつの場所に留まることなく、それでいて警備員や清掃業ほどの立ち仕事もなく、体力的にバランスの良い仕事が期待できます。
…などの運転代行業者で定期的に求人募集をしているので、チェックしてみてください。
特に現役時代から日常的に運転をしてきた人であれば、事務作業や立ち仕事で受けるストレスが軽減されます。
(8)集団調理補助
日ごろから料理が好きな人でも、定年後から始める仕事としては気後れしがちな人も多いですが、集団調理補助であれば、「料理とかやったことないから不安」という未経験者でも受け付けてくれる職種です。
●集団調理補助は、調理のなかでも主に下記のような業務を担当します。
・料理の盛り付け
・簡単な料理製造
簡単な業務内容で単純作業の職場も多いでしょう。
そのため初心者でも働きやすく、優しく丁寧に教えてくれるのが特徴です。
(9)販売接客業
現役時代に接客業を行っていて、人と接することが好きな人に希望が多い、定年後の仕事が販売接客業です。
職場の年齢層も幅広く、お客様の出入りがあるので活気ある職種であることが何よりのメリットです。
●販売接客業は主に、下記のような職場での仕事です。
・コンビニ
・ファミリーレストラン
接客はもちろん販売までやるので、人が好きなうえに体力に自信がある人は特に、定年後の仕事におすすめでしょう。
(10)塾講師&家庭教師
学歴や学力に自信があるシニアであれば、定年後の仕事は塾講師や家庭教師などが人気です。
時給が高いうえに体力を使うことなく、定年後も長く継続できます。
●ただし現場からの声として、定年後に塾講師の仕事を検討するのであれば、時代に合わせて下記4つの動向に対応しなければなりません。
・ICT化への対応…ZoomやSkypeなど、遠隔での授業などです。
・時代に対応する能力…子どもとのジェネレーションギャップを埋める
・最新の入試動向への対応
・放課後の授業に対応できる体力
などなどです。
塾講師や家庭教師の対象となる子ども達は、今の時間に勝負を掛けて受験しているため、それに対応できる意欲や能力が求められます。
けれども生きがいややりがい、社会への貢献を目的としているならば、子どもと一緒に目標に向かって進む塾講師や家庭教師はピッタリでしょう。
●また家庭教師であれば大学生なども行っているため、資格がなくても仕事ができるのがポイントです。
(11)Webライター
現代、在宅ワークとしてニーズが高い業種がWebライターです。
ネット上で打ち合わせや納品が完結する業種のため、請負先も年齢を重視していないため、定年後でも挑戦できる仕事である点がメリットです。
ただし業務上で利用するツール(chatworkやslack)や、パソコンも使いこなさなければなりません。
●Webライターの主な業務は、サイトの記事を執筆する仕事です。
・体力面でのデメリットを補填できる
・在宅で仕事ができる
時間に縛られることがなく、自分の好きな時間に取り組めるでしょう。
ただしデスクワークなので「体を動かして働きたい」人には不向きになります。
(12)コンサルタント
現役時代に業績を残した人々であれば、定年後にフリーコンサルタントの仕事に就く人も少なうありません。
フリーコンサルタントは業務委託契約でひとつの企業に属さないため、定年後に仕事を続けても自由を保つことができます。
●フリーコンサルタントは下記のような業務形態が多いでしょう。
・スポット業務…セミナーや講演など
・プロジェクト業務…プロジェクトごとの契約
・継続業務…業務委託契約が多く、長期的に契約
もちろん顧問としての仕事もコンサルタントの一種になりますが、顧問の場合は自分がなりたいからと就業できるものでもありません。
フリーコンサルタントとして定年後も仕事を続けるのであれば、履歴書やSWOT分析などの自己PR商材を作成し、丹念に営業する力も必要です。
そのため、定年後も仕事に意欲があり、精力的な人に向いているでしょう。
最後に
以上が定年後に仕事を継続したい時に人気が高い職業でしたが、ここまで読み進めると、選ぶ職業によってワーク・ライフ・バランスが大きく違うことにも気づくのではないでしょうか。
ワーク・ライフ・バランスとは、プライベート時間と仕事時間のバランスです。
警備員や清掃業などの業務であれば、自分の時間を優先してシフトを自由に変更できます。
年金受給を受けながら、足りない5万円ほどの収入(※)を目指し、気ままに働くこともできるでしょう。
けれどもコンサルタント業になると、定年後でも仕事を趣味としている人が多い傾向です。
それぞれ、定年後の仕事との向き合い方や希望に合わせて、自分に合った職業を選ぶようにしてください。
・【沖縄で老後資金計画】定年後の仕事は再雇用のみ?月5万円稼ぐ5つの働き方
まとめ
定年後の仕事におすすめ、12の職業
(1)不動産管理者
(2)警備員
(3)清掃スタッフ
(4)事務員
(5)軽作業
(6)家事代行
(7)代行ドライバー
(8)集団調理補助
(9)販売接客業
(10)塾講師&家庭教師
(11)Webライター
(12)コンサルタント