【沖縄の葬儀】家族葬や一日葬、ホテル葬。現代10の葬儀スタイル|その2

2022.10.23
【沖縄の葬儀】家族葬や一日葬、ホテル葬。現代10の葬儀スタイル|その2

沖縄で人数を限定する家族葬が増えるなか、より自由度が高い葬儀スタイルが増えています。故人に近しい身内のみで行う葬儀が増え、ご遺族や故人の遺志に添うスタイルが注目されています。今回はその1に続き、自由度の高い5つの葬儀スタイルをご紹介します。

【沖縄の葬儀】家族葬や一日葬、ホテル葬。現代10の葬儀スタイル|その1」でお伝えしましたが、沖縄で人数を限定する家族葬が増えるなか、より自由度が高い葬儀スタイルが増えています。

新型コロナの影響から、人数を制限する沖縄の葬儀が増えた背景がありますが、一方で故人に近しい身内のみで行う沖縄の葬儀が増え、ご遺族や故人の遺志に添った葬儀が増えました。

今回はパート1に引き続き、沖縄で増える自由度の高い5つの葬儀スタイルをご紹介します。

 

沖縄で増える5つの葬儀スタイル

沖縄で増える5つの葬儀スタイル
特定の寺院を家で信仰する檀家制度を持たない沖縄では、葬儀の形も自由度は高い傾向にありますが、一方で沖縄独自の御願文化があります。

そのため沖縄の御願文化に倣った葬儀や法要なども見受けますが、現代では「形よりも心」として、人数を限定した生前の故人と親しくしていた人々が、より故人を偲ぶ姿が多いです。

<沖縄で増える、5つの葬儀スタイル>
(1)自由葬
(2)ホテル葬
(3)自宅葬
(4)安置葬
(5)散骨

現代沖縄の葬儀のなかでも、特に自由葬やホテル葬においては、仏教のしきたりに倣わないものが増えています。

またこのような自由な葬儀が増える背景には、家族が亡くなったら最初に火葬して、骨壺を前に行う沖縄の葬儀が増えたためです。

骨壺を前にして行うため場所を選ばない他、改めて参列者にスケジュールを組んでもらうこともできるため、密葬の後に行う「偲ぶ会」や「お別れ会」の様相が強いでしょう。

(1)自由葬

●「自由葬」は、特定の宗旨宗派に倣わない葬儀スタイルです。

後にお伝えするホテル葬などとともに行うケースが多く、従来の葬儀の席順に倣うことなく、また読経供養やお焼香、献花(キリスト教式)などのプログラムもありません。

ご遺族の自由に進める葬儀
・席次や花の配置の順番に苦慮しない
故人の好きな花贈り物を持参できる
読経供養や焼香などを行わない
・参列者が次々と故人へのメッセージを伝えるものもある

ともかくご遺族が生前の故人のキャラクターや、故人の遺志に添い、自由にプログラムを決めて執り行う自由葬が多いでしょう。

参列者がマイクを前に、次々と弔意を述べる葬儀もあれば、故人の映像を流すものもあり、なかには同窓会のようにゲームなどで賑やかに見送るものもありました。

【注意点】
読経供養を行わないため、高齢の親族などから理解が得られない可能性もあるでしょう。
(従来の沖縄の葬儀の後、自由葬を執り行うケースもあります。)

(2)ホテル葬

(2)ホテル葬
●「ホテル葬」は、ホテルを会場とした葬儀です。

ホテルを会場としているため、多くは火葬を済ませた「骨葬」での葬儀が多いでしょう。
立食形式を選ぶご遺族が多く、御香典の代わりに会費制を設ける葬儀が少なくありません。

会費制で行う
立食形式を取る
・思い思いに故人を偲ぶ
故人の思い出話に花を咲かせる
故人の映像や音楽を流すなどの演出

沖縄の葬儀のなかでも自由葬と併せて組み立てるものが多く、特に自由度が高いスタイルと言えます。
会費制のホテル葬では、葬儀予算が立てやすく、ご遺族の負担も軽減する傾向です。

【注意点】
※自由葬と同じく、高齢の親族などから理解が得られない可能性があります。
この他、予約時には葬儀を受け付けてくれるのか(ご遺骨の扱いなど)を確認してください。

(3)自宅葬

(3)自宅葬
●「自宅葬」は、自宅で執り行う葬儀です。

沖縄の葬儀では昔からあるスタイルですが、近隣住民の人々に世話役を頼む従来の葬儀とは違い、葬儀社スタッフがサポートしてくれるものが多いでしょう。

病院の霊安室から直接自宅へ安置することもありますが、こちらも現代の沖縄の葬儀では、最初に身内のみで火葬を済ませ、骨壺で自宅へ移動する家も増えました。

近所の高齢者の人々が参列しやすい
長い入院生活を余儀なくされた故人を、家に帰したい
住み慣れた家からお見送りがしたい
・参列者は自由な時間に訪問できる
・通夜の夜も、ひと晩中より添える

沖縄で葬儀社スタッフがサポートしてくれる自宅葬では、ご遺族がまだ病院の霊安室にいる頃、先に自宅へ行って葬儀会場を整えてくれる場合も多いです。

ただし自宅ですので、留守番係会計係なども必要になるでしょう。
信頼できる人々のなかから、数人は葬儀をサポートしてくれる世話役を依頼すると、何かと助かります。

※沖縄の葬儀で自宅葬を選んだ場合の進め方は、下記をご参照ください。
【沖縄の葬儀】自宅葬を進める3つの注意点、失礼のない世話役の決め方

 

(4)安置葬

●「安置葬」は、葬儀を中心とするのではなく、故人のご遺体を安置する期間に、生前に故人と親しくしていた人々が面会をしたり、最期のお別れができる葬儀です。

沖縄の自由な葬儀のなかでも、特に最近出てきた葬儀スタイルで、コロナ禍により火葬場がひっ迫し、火葬まで待機日数が長くなったことも、少なからず背景にあります。

安置期間中の面会が可能
・安置期間も故人に付き添いができる
・安置期間も故人とともに宿泊ができる

けれどもより故人に近しい人々が、心ある最期の時間を過ごし、お別れができるため、ご遺族にも受け入れられるようになりました。

病院の入室制限から、危篤時に立ち会えなかった故人と親しい友人知人などが、安置期間中に面会ができる点もメリットです。

(5)散骨

(5)散骨
●「散骨」とは、故人のご遺骨を粉骨して海や山などに撒くセレモニーです。

木のふもとにご遺骨を埋葬する「樹木葬」などと同じ、自然葬のひとつで、ご遺骨が手元に残らない葬送なので、火葬場でご遺骨を分ける「分骨」をして行うケースもあります。

自然や海が好きだった故人へ
・葬儀の後、セレモニーとして行うケースも多い
お墓を持たない葬送のひとつとして
その場所に来るたびに、故人を思い出す
・故人が好きだった思い出の場所へ帰す

…などなどのメリットがあり、「散骨」とひと口に言っても海洋葬里山散骨、風船などで空へ飛ばす「空葬」、なかにはロケットで宇宙へご遺骨を飛ばす「ロケット葬」まであるでしょう。

【注意点】
※ご遺骨の全てを散骨した場合、手元にご遺骨が残りません
また散骨は一定のマナーに添って行う必要があるので、散骨業者に依頼して散骨セレモニーを行うのが適切です。

最後に

以上が現代の沖縄で増えた、5つの葬儀スタイルです。
このように沖縄では100人以上の規模の大きな一般葬から、参列者を限定して、本当に生前の故人と親しかった人々が集う、人数を限定した家族葬へと変化しつつあります。

同じように父方の血筋で入った門中墓から、民間霊園の登場により、継承者を必要としないお墓も販売され、「お墓を持たない」葬送も増えました。

昔ながらの門中墓の墓じまいが進み、その後は墓地管理者がご家族に代わり永代に渡りご遺骨を供養・管理する「永代供養」が広がり、納骨堂や樹木葬などの需要が増えた他、近年では手元供養の選択肢も見受けます。

※現代の沖縄で増える「お墓を持たない」葬送については、下記をご参照ください。
【沖縄のお墓】沖縄で増える「入るお墓がない!」問題、5つの解決方法とは

 

まとめ

現代の沖縄で増えた10の葬儀スタイル

<前半>
(1)一日葬
(2)リビング葬
(3)ガーデン葬
(4)音楽葬
(5)花葬

<後半>
(6)自由葬
(7)ホテル葬
(8)自宅葬
(9)安置葬
(10)散骨


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