沖縄で法要に包むお布施の金額目安。沖縄で戒名まで依頼する?

2022.01.08
沖縄で法要に包むお布施の金額目安。沖縄で戒名まで依頼する?

独自の供養文化を持つ沖縄でも、法要ではお布施を包んで僧侶へ読経を依頼するようになりましたよね。そのため曖昧だったお布施の金額目安について「どれくらい包めば良いのか…」と、戸惑う声も多いです。そこで今回は、沖縄の法要でお布施を包む金額目安を、葬儀時にお布施に含まれることも多い「戒名料」とともにお伝えします。

独自の供養文化を持つ沖縄でも、法要ではお布施を包んで僧侶へ読経を依頼するようになりましたよね。お供え物には豚肉も供え檀家制度もないながら、法要時にはその時々で僧侶へ読経供養を依頼する、御願と仏教を混合した習慣がより強くなりました。

そのため今まで沖縄では曖昧だったお布施の金額目安や僧侶へお渡しする時のマナーですが、最近では本州に倣い丁寧に包み僧侶へお布施をお渡しする家が増えています。

ただ沖縄でお布施をどれくらい包めば良いのか…、戸惑う声も多いです。

そこで今回は、沖縄の法要でお布施を包む金額目安を、葬儀時に沖縄でお布施に含まれることも多い、「戒名料」までお伝えします。どうぞ参考にしてください。

※ 沖縄で法要でお布施を包む時のマナーに関しては別記事「沖縄の法要でお布施を包む。僧侶へ渡す時の準備やマナーとは」でお伝えしています。

沖縄で法要時に包むお布施の金額目安

沖縄で法要時に包むお布施の金額目安
御香典など沖縄では冠婚葬祭に包む金額が比較的低いと言われていますが、最近では地域葬儀(法要)のスタイルによって金額目安の幅が広くなりました。

那覇市など都心部では移住者や若い世代が多いため、本州に倣って沖縄でも御香典やお布施の目安は高い傾向にありますし、反対に南部や北部、離島地域などの地方では、昔ながらの沖縄の習慣に倣い、あまり多くを包まない地域もあります。

ただ沖縄でもお布施は「読経供養の料金」ではなく徳を積むための行のひとつなので、ハッキリと定められた金額はなく正解はありません

【 沖縄で法要時に包むお布施の金額目安 】

● 一般的に沖縄のお布施では、1度の読経供養に付き3万円~5万円が目安です。

→ ただし葬儀で執り行う繰り上げ初七日法要など、1度に2回分の法要を行う場合には、その2倍となる6万円~10万円が目安になります。

ただ沖縄の法事ではお布施の他に、それぞれの状況に応じたお金を包むでしょう。例えば「御車代」や「御膳料」などです。また、地域によっては葬儀や法事法要に関わったスタッフへ向け「寸志」を配ることもあります。

【 沖縄で包むお布施目安と、お布施以外の金額目安 】

(1)お布施→ 1度の読経供養に付き3万円~5万円

(2)御車代→ 3千円~5千円ほど
・僧侶に出張による読経供養を依頼した場合に包んでください。
・依頼した僧侶の寺院から法要会場までのタクシー代を目安とします。

(3)御膳料→ 千円~3千円ほど
法要後の会食(仕出し弁当など)を僧侶が断られた時にお渡ししてください。
・1人分の御膳料を目安に包みます。

(4)寸志→ 千円~3千円/1人ほど
・葬儀社スタッフや納骨式の石材店スタッフなど、法要法事に関わってくれたスタッフに配る「チップ」ですが、事前に費用に含まれるとして辞退される業者が増えました。

ただし沖縄では法要後に会食の場を持たないことも多く、この場合には御膳料は必要ありません。仕出し弁当を準備した場合には、他の仕出し弁当よりも少し高級なお弁当を手土産としてお渡しする家も見受けます。

沖縄の葬儀で20万円以上のお布施?

沖縄の葬儀で20万円以上のお布施?
ただ沖縄の葬儀ではお布施を20万円以上包む事例もあります。ある調査では、九州/沖縄地方で包むお布施の平均額が374.133円でした。(※)この場合多くは葬儀社が予め見積りに入れているので、葬儀費用に含まれるケースも多いでしょう。

(※2019年度「お布施の平均金額・相場のデータ」安心葬儀より)

前項でご紹介した沖縄のお布施相場から見て、「どうして沖縄の葬儀のお布施が20万円以上になるの?」と驚く方も多いのではないでしょうか。

それでも全国平均と比較すると九州/沖縄地方は葬儀のお布施平均が安い方で、全国平均では約47万円にも上ります。これはお布施に「戒名料」が含まれているためです。

【 沖縄で包むお布施目安。戒名料 】

● 「戒名料」とは亡き後に仏様の弟子になっていただく名前です。本来は生前からいただくものなのですが、現代では位牌を仕立てるとともに戒名をいただく習慣があります。

→ 戒名には位(ランク)があり、(本来は日々積み重ねた行や徳によって判断されるものですが、現代では)、お布施の金額によって位(ランク)が上がる傾向です。

檀家制度がある本州では寺院墓地にお墓を建てる場合、その寺院の宗旨宗派に倣った戒名を授からなければ納骨できない事例もあります。

なかには葬儀社のセッティングで他の寺院から戒名を授かり、予定していた寺院墓地で納骨ができなかった…、などのトラブルもあるため戒名料はしっかりと支払う家が多いのです。

【 沖縄で包むお布施。戒名料の金額目安 】

● 宗旨宗派や地域、寺院により戒名料の細かな傾向はありますが、大まかな目安としては下記のような位(ランク)と料金目安があります。

(1)信士/信女(しんじ/しんにょ)→10万円~30万円ほど
(2)居士/大姉(こじ/だいし)→30万円~80万円ほど
(3)院号(※)→100万円~

(※)「院号」とは院信士/院信女など、より高い位として「院」が戒名につくものです。さらに高い位(ランク)として「院殿号」もありますが、本州でもあまり多くはありません。

ただし、すでに先祖代々墓がある本州の家では、菩提寺が提示する金額に倣うため、戒名料が高くなりがちですが、沖縄では菩提寺がないので、3~10万円を目安に安い金額で戒名をいただくことも多いです。

沖縄で戒名は必要?

沖縄で戒名は必要?
そのため戒名をいただかない場合、沖縄ではお布施の平均額は葬儀でも3万円~5万円と大きく違うため、檀家制度がなく個人墓地に建つお墓も多い沖縄では「そもそも戒名は必要なの?」との声も多く聞こえます。

確かに、独自の供養文化を辿る昔ながらの沖縄では、そもそも戒名を持つ故人は少ない傾向です。位牌には故人の生前の名前をそのまま記載してきました。

【 沖縄で包むお布施。戒名まで必要? 】

● 現代では葬儀社が戒名料まで含めて「葬儀料」として見積もりを出すため、それほど気にせずに戒名をいただく家が多い傾向ですが、沖縄では必ずしも必要ではありません。

→ ただ寺院墓地に納骨する場合、その寺院の僧侶から戒名をいただくのが一般的な流れです。宗旨宗派が自由な民間霊園や公営墓地、沖縄に多い個人墓地に建つお墓では、戒名がなくても納骨できます。

ですから菩提寺を持たない場合は、戒名や戒名をいただく先に気を回す必要もありません。気になるならばネットや葬儀社に相談して安い価格帯で戒名をいただいても、納骨先トラブルは起きにくいでしょう。

【 沖縄で包むお布施。戒名は自分でも付けられる? 】

● さらに菩提寺との関係性さえクリアしているならば、実は自分で戒名を付けることも可能です。

沖縄のように特定の菩提寺がなく、独自の供養文化で供養ができる(本州であっても無宗教であれば)、前述したように生前の名前を位牌に掘っても問題ありませんし(むしろ沖縄では生前の名前を記載してきました)、戒名の成り立ちを確認して自分で戒名を付けることができます。

迷ったら葬儀社や僧侶へ相談を

迷ったら葬儀社や僧侶へ相談を
以上が沖縄でお布施を包む時の金額目安ですが、迷ったら直接僧侶へ相談してみても問題はありません。

最近の沖縄では喪主が直接寺院へ読経供養を依頼するのではなく、葬儀社が手配して進めることも多いですから、その場合には葬儀社スタッフへ確認をしてください。

葬儀社などで紹介された僧侶の場合「1回の読経供養で3万円」など、はっきりと金額を提示してくれるケースも増えました。

【 沖縄で包むお布施。僧侶へ直接相談する 】

● ただ僧侶へ直接ご相談する時には、「法要の料金は何円ですか?」などの直接的な言い方は失礼に当たります。もともとお布施は読経供養に対する料金ではなく、仏様へ徳を積む行のひとつ「布施行」だからです。

→ 「どれくらいお包みすれば良いでしょうか?」など、少しオブラートに包んだ言い方をすると良いでしょう。

法要の度に僧侶へ相談すると良いですが、沖縄の葬儀でお布施についてご相談する時には、戒名料をお布施に含めるか、別々に包むかまで尋ねておくと安心です。

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の法要でお布施を包む時の金額相場と、沖縄の葬儀でお布施の金額に影響する「戒名」についてお伝えしました。

すでに先祖代々墓があり菩提寺があるならば、その菩提寺が提示した戒名料を包む必要がありますが、檀家制度が根付いていない沖縄では先祖代々墓がもともと少なく、寺院墓地もあまりありません。

昔ながらの沖縄では生前の名前をそのまま位牌に記載する家も多いので、戒名を付けなくてもトラブルになる可能性は、本州ほど多くはないでしょう。

沖縄では家族が位牌に名前を記載していましたが、最近では仏具店で名前の彫刻を依頼することが多いです。彫刻をして色を付けることで、後々まで擦れることなく美しい状態を保つことができます。
まとめ

沖縄のお布施金額目安と戒名料
●お布施の金額目安
(1)お布施→3万円~5万円/1回の読経供養
(2)御車代→ 3千円~5千円ほど
(3)御膳料→ 千円~3千円ほど
(4)寸志→ 千円~3千円/1人ほど

●位による戒名料の目安
(1)信士/信女→10万円~30万円ほど
(2)居士/大姉→30万円~80万円ほど
(3)院号→100万円~

●沖縄は檀家制度が根付いていない
・必ずしも戒名が必要ではない
・安い料金で戒名を依頼することもある
・家族が戒名を付けることもある

●僧侶や葬儀社へ直接相談しても良い
・お布施は徳を積む「布施行」
・僧侶へは遠回しに訪ねる


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