・2024年2月の年中行事は何がある?
・2024年2月3日(土)の節分の仕方は?
・ひな祭りの準備はいつ頃から始めると良い?
2024年2月の年中行事と言えば節分ですよね。
ただこの他にも、お稲荷さんをいただく初午(はつうま)や針供養、2月19日(月)から始まる二十四節気「雨水(うすい)」では、お雛様を飾り始めます。
本記事を読むことで、2024年2月に行う全国の年中行事、節分や初午(はつうま)、針供養やお雛様の準備など、行事の進め方や意味が分かります。
2024年2月の年中行事とは
◇2024年2月3日(土)は節分です
2024年2月3日(土)は節分、沖縄でも今では豆まきや恵方巻で楽しみますよね。
立春の始まりの日が節分ですが、おしなべて2月3日が節分の暦です。
立春の前に訪れる「冬土用」は、土をいじってはいけないとされる18日間で、2024年は2月3日(土)が土用明けとなります。
今ではすっかり少なくなりましたが、沖縄のなかには、この間に地域の土地神様「トゥーティークン(土帝君)」へ拝みに行く家もあるでしょう。
<2024年2月の年中行事> | ||
[日にち] | [年中行事] | [内容] |
①2024年2月3日(土) | ●節分 | ・土用明け ・豆まき ・恵方巻 |
②2024年2月12日(月) | ●初午(はつうま) | ・2月初の「午の日」 ・稲荷神社詣 ・お稲荷さん ・初午団子 |
③2024年2月8日(木) | ●針供養 | ・針の供養 ・豆腐やこんにゃくに刺す ・針供養の寺院に奉納 |
④2024年2月11日(日) | ●建国記念の日 | ・建国を偲ぶ日 ・振替2月12日(月) |
⑤2024年2月14日(火) | ●聖バレンタインデー | ・チョコレートを渡す |
⑥2024年2月19日(月) | ●雨水(二十四節気) | ・お雛様の準備 |
⑦2024年2月24日(土) | ●二の午 | ・2月2回目の「午の日」 |
⑧2024年2月23日(金) | ●天皇誕生日 |
2月は結婚式も多い時期で、2月2日(金)の「夫婦の日」、2月7日(水)「ふたり仲良くの日」、2月11日(日)「ふたりで一緒に生きていこうの日」などの語呂合わせが広まっています。
また婚約などおめでたい席は、2月9日(金)「福の日」がありますが、2024年2月9日(金)は、沖縄では旧正月を控えた大晦日「トゥシヌユール(年の夜)」、行事が重なるでしょう。
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2024年2月の行事:節分
◇2024年2月3日(土)は節分、豆まきや恵方巻が有名です
季節の変わり目「立春」はその昔、とても重要な暦でした。
二十四節気は毎年暦が少しずつ異なりますが、通例として2月3日は立春の前日、立春の日をお正月とすると、節分は大晦日の役割です。
そのため一部地域では節分を「年越し」とも言います。
<2024年2月の行事:節分> | |
[行事] | [内容] |
①豆まき | ●一家の主が豆を撒く ・「鬼は外」で外へ2回 ・「福は内」で家内に2回 ・玄関で撒く ・豆は「年齢+1」食べる |
②恵方巻 | ●2024年の恵方…東北東(甲辰) ・恵方を向いて、巻き寿司を一本食べる (巻き寿司で福を巻き込む) |
③鰯柊(イワシヒイラギ) | ・鰯(イワシ)の頭を柊の枝に刺す ・家の玄関などに立てる (家から厄を祓う) |
④行事食 | ・焼いた鰯(イワシ) |
恵方巻はもともと関西で、海苔問屋協同組合が節分のイベントに始めたものでしたが、「福を巻き込む」「福を切らない(一本食べる)」などの縁起担ぎが、家庭で楽しめるイベントとして、全国各地に広がりました。
2024年2月の行事:初午
◇2024年2月12日(月)は稲荷神社へ参拝する初午です
毎年2月の「午の日」は、商売繁盛の稲荷神(いなりしん)へ、商売繁盛や五穀豊穣を祈願し参拝します。
「初午」と呼ばれる所以は、「2月初めての午の日」のためで、2月2回目の午の日は「二の午」、3回目は「三の午」ですが、2024年は初午・二の午までです。
<2024年2月の行事:午の日> | |
[午の日] | [日程] |
①初午 | ・先負(丙午) ・2024年2月12日(月) |
②二の午 | ・先負(戊午) ・2024年2月24日(月) |
初午の行事食は「初午いなり」、お稲荷さんが有名ですよね。
初午の日の「初午いなり」は、油揚げの端っこを少し立てて、狐様に見立てたお稲荷さんが人気です。
また全国的には養蚕業者が商売繁盛を込めたことを由来として、繭(まゆ)に見立てた白だんご「初午だんご」を撒く神社もあります。
2024年2月の行事:針供養
◇2024年2月8日(木)は、針を供養する日です
沖縄ではあまり広まっていませんが、洋裁など針仕事が多い事業所や個人では、一年で使用した針を寺院や神社で供養してもらう「針供養」が2月8日に行われます。
関西など地域によっては12月8日が針供養の日で、寺院や神社で供養してもらう他、家庭で柔らかい豆腐に針を刺して供養する「お針様」も有名です。
針は消耗品なので、使えなくなった縫い針に感謝を捧げて寺社に納め、裁縫技術の向上を願います。
<2024年2月の行事:針供養> | |
①寺院・お寺で供養 | ・寺院・神社に納める (事前に確認) |
②自宅で針供養 | ・豆腐かこんにゃくに刺す ・刺したまま庭などに埋める ・清めの塩を振る |
針供養で豆腐やこんにゃくが用いられる理由は、ずっと厚い固い布を差してきたお針様に、柔らかな豆腐やこんにゃくで休んでいただく意味があります。
ファッション関係、和・洋裁を学んでいる方に知られる行事です。
神社やお寺でも供養ができますが、和装の専門学校などでは、宮司を招いて針供養を行い、裁縫技術の向上を祈念する場合もあります。
2024年2月の行事:雨水
◇2024年2月19日(月)から始まる雨水の節気に、お雛様を飾ります
昔のお雛様は「流し雛」として、身代わり人形を川に流す厄払い行事がありました。
そのため「水」と関わりが深い行事とされています。
そこで毎年3月3日のひな祭りに向けて、雨水の節気にお雛様を飾ると良い、とする地域も多いです。
<お雛様を飾るタイミング> | |
①雨水(うすい) | ・2024年3月19日(月)~ |
②立春(りっしゅん) | ・2024年2月4日(日)~2月18日(日) |
またお雛様は桜など、春を迎える行事としても楽しまれていますよね。
そのため立春の節気を目安に飾る家庭もあるでしょう。
2024年2月:沖縄の旧暦1月カレンダー
◇2024年2月、沖縄の旧暦1月の二十四節気は大寒→立春→雨水です
2024年2月、旧暦12月22日~1月20日に当たる二十四節気は大寒→立春→雨水、節分を迎えて春を迎える準備を始める節気となります。
三月の和名は「弥生(やよい)」、いよいよ(弥)草花などの生命(生)が芽吹く、生い茂るとの意味です。
<2024年2月の行事:二十四節気> |
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【二十四節気】大寒(だいかん) | ||
●七十二候 | ||
(末候) | 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) | ・1月30日(火)~2月3日(土) |
【二十四節気】立春(りっしゅん) | ||
●七十二候 | ||
(初候) | 東風解凍(はるかぜこおりをとく) | ・2月4日(日)~2月8日(木) |
(次候) | 黄鶯睍睆(うぐいすなく) | ・2月9日(金)~2月13日(火) |
(末候) | 魚上氷(うおこおりをいずる) | ・2月14日(水)~2月18日(日) |
【二十四節気】雨水(うすい) | ||
●七十二候 | ||
(初候) | 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) | ・2月19日(月)~2月23日(金) |
(次候) | 霞始靆(かすみはじめてたなびく) | ・2月24日(土)~2月28日(水) |
(末候) | 草木萌動(そうもくめばえいずる) | ・2月29日(木)~3月4日(月) |
暮らしのなかで2月は、歳末期の3月に向けて忙しい月です。
受験生は受験シーズンを迎え、確定申告に追われる人もいるでしょう。
時候の挨拶は「余寒の候」「残寒の候」「余寒厳しき折から」など、まだまだ寒い季節への心遣いをのぞかせると良いでしょう。
まとめ:2024年2月は節分、お雛様の準備です
2024年は2月3日(土)の節分から始まり、卒業シーズンに向けて忙しい月ですよね。
沖縄では2024年2月に旧正月を迎えるため、旧正月の準備や行事はもちろん、片付けに追われる家もあるでしょう。
キンカンやみかんが美味しい季節でもありますから、果物や白菜、かぶなどの季節の野菜をいただき、元気に乗り切っていきましょう!