【沖縄の葬儀】通夜での喪主挨拶。把握したい6つのタイミングと挨拶例文

2022.10.06
【沖縄の葬儀】通夜での喪主挨拶。把握したい6つのタイミングと挨拶例文

沖縄の通夜で喪主挨拶を行う時は、訃報から心が落ち着く間もなく戸惑う人も多いです。ただ通夜における喪主挨拶は重要な役割を果たします、しっかりと勤めたいですよね。今回は通夜で喪主挨拶を行う6つのタイミングと、参考にしたい例文をお伝えします。

沖縄の通夜で喪主挨拶を行う時、訃報から心を落ち着ける間もなく行うことも多いため、戸惑う人も多いです。

ただ施主と喪主を分けている場合でも、沖縄の通夜で喪主挨拶は重要な役割を果たします、しっかりと勤めたいですよね。

大切な家族が亡くなると、哀しみを感じる間もない短い時間のなか、喪主やご遺族は色々な決断が迫られます。
そのため沖縄の通夜で喪主挨拶を行う時には、例文も参考にして準備をしておくと安心です。

今回は、沖縄の通夜で行う喪主挨拶のタイミングを、参考にしたい例文とともにお伝えします。
 

沖縄の通夜で行う喪主挨拶、5つのタイミング

沖縄の通夜で行う喪主挨拶、5つのタイミング
沖縄の通夜で行う喪主挨拶は、参列者へ遺族代表として伝える、最初の言葉です。
沖縄の通夜では一般的に、喪主挨拶をスムーズに進めるため、行うタイミングを把握して、例文を元に自分なりに文章を用意しておきます。

ただご遺族としては、大切な家族が亡くなって当日・翌日のことですので、例文を参考にしながらも、伝えたい部分のみをお伝えしても、理解してもらえます。

それでは、喪主挨拶の6つのタイミングを見ていきましょう。
以下をご覧ください。
 

<沖縄の葬儀、喪主挨拶5つのタイミング>
(1)世話役の人々を迎える
(2)僧侶を迎える
(3)参列者を迎える
(4)通夜終了時の喪主挨拶
(5)通夜振る舞いの喪主挨拶
(6)通夜振る舞い終了の喪主挨拶

 
ちなみに「世話役」とは、近所の人々や故人の知人友人など、沖縄で葬儀をサポートしてくれる人や、その取りまとめ役の人を差します。

今では葬儀社スタッフが全てを担う沖縄の葬儀も多いですが、地方や自宅葬などで世話役をお願いした場合には必要になるでしょう。
 

※沖縄の通夜での流れについては、下記をご参照ください。
【沖縄の葬儀】事前に把握したい通夜の流れ、喪主が準備したい9つの手順

 

(1)世話役の人々を迎える

(1)世話役の人々を迎える
沖縄の葬儀をサポートしてくれる世話役の人々お手伝いの人々が早めに到着したら、大変な時にサポートしてくださる感謝を込めて、お迎えができるとベストです。

故人の友人などで喪主からは面識がない世話役の人もいるかもしれません。
下記のようにご挨拶をすると良いでしょう。
 

<沖縄で世話役への喪主挨拶>
喪主の○○○○でございます。
この度はお世話になります。
行き届かないことも多くあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。」

 
通夜前ですので、お迎えしたら手短にご挨拶をして問題はありません。

世話役やお手伝いの人々には、葬儀の後に「志」や「心付け」などの表書きで、千円~3千円ほどを目安に、お礼の気持ちをお金として包むと良いでしょう。
 

世話役の依頼は特に自宅葬で多いです。頼み方などは下記をご参照ください。
【沖縄の葬儀】世話役やお手伝いを頼む自宅葬。祭壇や飲食など5つの準備

 

(2)僧侶を迎える

(2)僧侶を迎える
読経供養をお願いする際にはお布施もお渡ししますので、この時も沖縄の葬儀では、失礼のない喪主挨拶は不可欠になるでしょう。

読経供養を依頼した僧侶は、お迎えをして控室へご案内してください。
 

<沖縄で僧侶への喪主挨拶>
「ご多用のなか読経供養をありがとうございます。
不慣れな部分もあるかもしれませんが、本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
控室はこちらでございます。」

 
一般的にお布施は読経供養を終えた後、僧侶がお帰りになる時に、控室でお渡しします。

読経供養の目安は約3万円~/1回となり、厚手の白い封筒に「お布施」の表書きで用意するのがマナーです。
 

※僧侶へお渡しするお布施のマナーは、下記をご参照ください。
沖縄の法要でお布施を包む。僧侶へ渡す時の準備やマナーとは

 

(3)参列者を迎える

(3)参列者を迎える
そして沖縄の一般葬は100名を超える参列者など、大規模な葬儀が多かったため、一般的に世話役の人々か葬儀社スタッフが、参列者を迎えてくれます。

ただ最近では小規模な家族葬も増えました。
余裕があれば感謝をもって、参列者をお迎えできると良いでしょう。
 

<沖縄で参列者への喪主挨拶>
「本日はご多用のなか、お越しいただきありがとうございます。」

 
沖縄では葬儀が始まると喪主や遺族は忙しくなります。
上記のように手短で構いませんが、「わざわざ」や「忙しい」などの忌み言葉には注意をして、ご挨拶をすると良いでしょう。
 

忌み言葉については、下記をご参照ください。
【現代沖縄の葬儀マナー】忌み言葉5つのポイント。宗旨宗派まで配慮して

 

(4)通夜終了時の喪主挨拶

(4)通夜終了時の喪主挨拶
通夜終了時の喪主挨拶は、読経後(参列者がお焼香を済ませた後)です。
 

<沖縄で通夜に喪主挨拶を行うタイミング>
●沖縄の通夜での喪主挨拶は、通夜の読経供養が終わり、参列者がお焼香を済ませた後に、祭壇の前に立ち、参列への感謝を込めて行います。

 
ただし沖縄の葬儀でも地域によって違いがあり、特に通夜振る舞いがある時には、参列者はお焼香後にそのまま通夜振る舞いの席へ移ることもあるでしょう。
 

※この場合、喪主は基本的に最後になるので、喪主挨拶は不要です。
(ただし参列者が少ない場合があるので、その時は一緒にお食事をすることもあります。)

 

通夜での喪主挨拶の例文

沖縄の通夜終了時の喪主挨拶は、気持ちが向かなければ良いのですが、故人の最期の時を参列者の皆さまに伝えることもあります。

また通夜振る舞いがあれば、通夜振る舞いのご案内を行ってください。
 

<沖縄の通夜で行う喪主挨拶>
「本日はご多忙のところ、母○○のためにお越しいただき、まことにありがとうございました。

母は、兼ねてより治療をしておりました大腸癌により、2ヶ月ほど前から入院していましたが、○○日に容態が急変し、○○日○○時○○分に息を引き取りました。

享年52歳と短い人生でしたが、入院の間も趣味の絵手紙を楽しみ、皆さまとの会話を楽しむ母でしたので、幸せな人生だったと存じております。

皆さまの生前のご厚情を、深く感謝申し上げます。

母の在りし日の思い出をお聞かせ願えればと、別室にお食事の用意をさせていただいております。
ご都合が宜しければ召し上がってください。」

 

通夜振る舞いがない場合

通夜振る舞いがない場合、翌日、沖縄の葬儀・告別式のご案内をお伝えします。
通夜振る舞いのご案内の代わりに、明日の日程と場所をご案内してください。
 

<沖縄で通夜振る舞いがない、喪主挨拶のご案内>
「なお、葬儀・告別式は、明日午後14時より、同じくこの斎場で執り行う予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。」

 
…などです。
そのうえで「本日はまことにありがとうございました。」と改めて感謝を伝え、喪主挨拶を締めると良いでしょう。
 

(5)通夜振る舞いの喪主挨拶

沖縄の通夜振る舞いの喪主挨拶では、通夜振る舞いの席も穏やかな時間が流れるよう、ひと言添えると良いかもしれません。
 

<沖縄で行う通夜振る舞いの喪主挨拶>
「本日は、母のためにお時間をいただき、まことにありがとうございました。
母もさぞ喜んでいることと存じます。

人の笑顔が好きな母でしたので、どうぞ湿っぽくならずに、明るく思い出話に花を咲かせていただければと思います。

○○様、献杯の挨拶をお願いできますでしょうか。」

 
通夜振る舞いの喪主挨拶の後に、故人が生前親しくしていた人や血縁の深い人から、献杯の挨拶を行う場合がありますが、仏教上の作法ではないので、必ずしなければならない儀礼ではありません。

キリスト教式などでは人が亡くなると神に召されるため「喜ばしいこと」ですが、沖縄の葬儀に多い仏教式では、お悔みの席なので「乾杯(かんぱい)」ではなく、故人に捧げる意味合いとして、「献杯(けんぱい)」を使います。
 

※ご遺族が通夜や葬儀に向けて行う葬儀社との打ち合わせについては、下記をご参照ください。
沖縄で行う葬儀社との打ち合わせのポイント。事前準備や依頼できる範囲

 

(6)通夜振る舞い終了の喪主挨拶

(6)通夜振る舞い終了の喪主挨拶
通夜振る舞い終了の合図として、沖縄では喪主挨拶を行います。
通夜振る舞い終了の目安は、始まってから2時間程度が一般的です。

ただ自宅で行う通夜などの場合、会場の時間がありませんので、残りたい人はそのまま残る通夜も少なくありません。
 

<沖縄で行う通夜振る舞い終了の喪主挨拶>
「皆さま、本日はご多用のなかでのご参列、まことにありがとうございました。
ご遠方の方もいらっしゃるかと思いますので、ここで一旦終了とさせていただきます。

明日の葬儀・告別式は午後14時より、○○斎場で行いますので、お時間が許せばご会葬いただければ有難いです。

雨も降って参りました、どうぞ足元に注意してお帰りください。
本日は心より、ありがとうございました。」

 
このように、明日の葬儀・告別式のご案内をしながら終了します。
 

最後に

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の通夜で行う喪主挨拶のタイミングと例文をお伝えしました。

沖縄ではナンカスーコー(週忌焼香)も多いため、何度も参列して、参列のたびに千円ほどの御香典を包む人も多いですが、全国的には通夜と葬儀のいずれかに一度の御香典を多めに包みます。

喪主や遺族はお帰りの際に引き物を用意して、御香典のお返しとしますが、なかには地域的な慣習の違いから、「御香典の金額が大きくて恐縮した!」などの声も聞こえるようになりました。

この場合には全国的な葬儀マナーとして、四十九日法要を目安に、いただいた御香典の半額ほどの価格帯を目安に、改めて御香典返しをお送りします。

今では全国でも、葬儀の帰りに御香典返しを用意して、これでお礼を終わりとするスタイルが増えましたが、気になるご遺族は参考にしてください。
 

※現代に多い御香典返し、沖縄・全国の御香典返しマナーについては下記をご参照ください。
【沖縄の葬儀】御香典返しを改めて贈る人は?失礼にならない5つのマナー

 

まとめ

沖縄の通夜で行う喪主挨拶、6つのタイミング

(1)世話役の人々を迎える
(2)僧侶を迎える
(3)参列者を迎える
(4)通夜終了時
(5)通夜振る舞い
(6)通夜振る舞い終了


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