【沖縄の旧盆】供え花にタブーはある?お仏壇やお墓に供える6つのタブー

2022.07.15
【沖縄の旧盆】供え花にタブーはある?お仏壇やお墓に供える6つのタブー

沖縄の旧盆に供えるお花に基本的な決まり事はありませんが、棘や毒のある花を避けるなど、いくつかのタブーがあります。また暑い最中に数日間に渡って供えるお花なので、現実的にも丈夫なお花が良いでしょう。今回は供え花6つのタブーをお伝えします。

沖縄の旧盆に供え花は欠かせませんよね。
今では故人が生前に好きだった花々を添えるなど、御仏前に供えるお花も決まり事が少なくなりました。

けれども真夏の暑いさなかに3日間~4日間に渡り、沖縄の旧盆で供えるお花ですから、沖縄では旧盆に供えるお花のタブーを紐解いていくと、手入れ面でも大変な事柄など、納得できるものも少なくありません。

沖縄では旧暦7月13日~15日の日程で行う旧盆、2023年度は8月28日(月)~30日(水)です!
今回は、沖縄の旧盆で供えるお花、花選び6つのタブーをお伝えします。

 

沖縄の旧盆でお花を供える意味

沖縄の旧盆、供え花のタブーとは
沖縄だけではなく、全国的にもお仏壇やお墓にお花を供えることは、大切な供養のひとつとされています。

もともとはお釈迦様が前世で修行されていた時、出会った仏様にお花を供えたことから始まりますが、この他にも厳しい自然のなかで美しく咲く姿を、修行をする人々と重ね合わせてきました。

<沖縄の旧盆、お花の意味>
(1)イチミ(生きる身)の心を穏やかにする
(2)仏の道(善い道)へ歩む誓いを立てる(信心)
(3)お墓やお仏壇を美しく祀る
(4)諸行無常を体現する
(5)魂へ香りのご馳走を届ける

…などなどがあります。

諸行無常を体現するのは、美しい花もいずれは朽ちて散ることから、その様子を眺めながら諸行無常を体感する…、などとされてきました。

またご先祖様へ故人の魂は、御馳走をいただくことはできませんが、香りを届けることができるため、花々の香りを届ける意味合いも大きいです。

また全国的なお盆では、鬼灯(ほおずき)ミソハギなど、沖縄の旧盆ではメドバキなど、お盆に供える花々の場合、上記の意味合いとはまた別の意味合いもあるでしょう。

沖縄の旧盆に供える、供え花の作法

沖縄の旧盆では、先祖代々位牌のトートーメーを中心にして、その左右に対に2組の仏花を供えます。

先祖代々位牌のトートーメーを祀るムチスク(本家/宗家)は、供え花の作法に倣いお花を揃える家が一般的ですが、分家などで供え花を持参する(贈る)のであれば、ブリザーブドフラワーなどでも良いでしょう。

<沖縄の旧盆、供え花の作法>
(1)左右1対(2組)で揃える
(2)本数は奇数(5本/7本/9本など)
(3)色は①六金色(ろっこんじき)②五金色(ごこんじき)
・六金色…青/白/薄紅か橙色/黄/赤/5色の混合色
・五金色…青/白/紫(黒)/黄/赤
(4)供える側に向ける

花は中央にメインの花、その周りに束ねるようにひし形を目安にまとめます。

花の色目「六金色」や「五金色」は、中国の影響を受けてきた沖縄で、中国で伝わる「五行」に基づく色目です。

四十九日前の忌中であれば、ユリや菊などの供養と関係性の深い白い花、色を差しても淡い色目を少し入れる程度ですが、沖縄の旧盆はご先祖様や故人の魂をおもてなしする供養行事なので、ある程度の色目はあっても構いません。

ただ後ほどお伝えしますが、あくまでも派手にならない配慮が必要です。

※今回は簡単に触れました。
沖縄旧盆でのお花の供え方や、意味合いについては下記をご参照ください。
【沖縄の旧盆2023年】お盆に供える花の種類は?選び方5つのポイント

 

沖縄の旧盆、供え花のタブーとは

沖縄の旧盆、供え花のタブーとは
全国的にも沖縄でも、旧盆は祝い事なのでお花も、弔事ほど決まり事はありません。
※ただし、沖縄の旧盆でも初盆(みーぼん)は弔事になるのでご注意ください。

一般的なお墓参りやお仏壇に供える仏花としての作法はありますが、沖縄でも旧盆に供えるお花に、故人が生前好きだった花々を選ぶ家も多いです。

ただお仏壇へお墓参りで供える仏花には、下記のようなタブーがあります。

<沖縄の旧盆、供え花のタブー>
(1)棘(トゲ)のある花
(2)のある花
(3)ツルがある花
(4)不吉な花
(5)香りの強い花
(6)枯れやすい花

 

また花粉が飛び散る、激しい花々は、タブーと言うよりも、周囲に花粉が付いて取れにくく、シミや汚れの原因になるため、特にお墓参りのお花としては避けがちです。

キリスト教では大切な存在であり、仏花としても重宝される花にユリがありますが、実はユリも花粉が気になります。

ただ、お仏壇やお墓に供える場合には花粉を取って束ねると良いでしょう。
お花屋さんでも「花粉を取ってください」と注文すれば、取ってくれます。

※沖縄では旧盆前、タナバタ(旧暦7月7日/2023年8月22日)にお墓参り行事があります。
この時の供え花でユリを準備する時には、花粉を取って持参すると良いでしょう。
【沖縄の旧盆】2023年8月22日(火)タナバタ(七夕)☆お供え物と拝み方

 

(1)棘(トゲ)のある花

棘(トゲ)のある花は、つんけんした様子を「トゲトゲしい」などと例えるように、どこか攻撃的な印象を与えます。

<(1)棘(トゲ)のある花>
・薔薇(バラ)
アザミ
…など

 

また、実際に供える時にケガもしやすいですよね。
お仏前や墓前で血が流れることは良くないため、その意味合いでもトゲのある花々は避けた方が良いでしょう。

●ただ、故人が生前にバラが好きだったなどの理由で、バラを供えたい時には、棘(トゲ)を取って供えれば問題はありません。

 

棘(トゲ)も花粉同様、お花屋さんで「お仏前に供えるので棘(トゲ)を取ってください。」とお願いすると、取ってくれるでしょう。

(2)毒のある花

沖縄の旧盆では毒を持つ花々も、供え花として相応しくありません。
その昔の日本では、暗殺のために「毒を盛る」行為などもありましたから、仏様へ毒を供えることになってしまいます。

<(2)毒のある花>
・鈴蘭(スズラン)
・水仙(スイセン)
彼岸花

 

ちなみに彼岸花はお彼岸に供えるお花のイメージを持つ人々も多く、毒のある花として仏花には相応しくないと聞くと、驚く人々も見受けます。

けれども彼岸花は墓地と人々の居住区域を分ける境界線に植えられてきた花で、彼岸花が咲き誇る境界線を越えると、お墓が並ぶ「あの世(彼岸)」に辿り着くとして「彼岸花」と呼ばれてきました。

ではなぜ、墓地周辺に彼岸花を植えたかと言うと、ネズミなどの野生動物対策です。

昔の日本では遺体を土葬してきましたから(沖縄では風葬)、ネズミなどがお墓を荒らさぬよう、毒のある彼岸花を墓地周辺に植えてきた歴史があります。

(3)ツルがある花

沖縄の旧盆でツルのあるお花を供えると、ご先祖様や故人の魂がツルに捉われて、後生(あの世)へ戻れなくなります。

<(3)ツルがある花>
・スイートピー
クレマチス

 

通夜や葬儀などの弔事でも、もともと後ろ髪を引かれながら極楽浄土へ向かう故人の魂が、ツルに絡まり捉われて、冥土(極楽浄土)へ旅立てなくなり、成仏できません

ただコチラも、「あれ?スイートビーの供え花見たことあるぞ」と言う人もいるでしょう。
ツルを切り取ることで、供えることも可能です。

(4)不吉な花

不幸な死を連想させるお花も、沖縄の旧盆では供え花として避けられます。

弔事と言えば白×黒ですが、供え花に関しては白をベースにして淡い色を揃えるように、不吉な色合いの黒いお花も、避けた方が良いでしょう。

<(4)不吉な花>
椿(ツバキ)
・黒百合(クロユリ)
・黒薔薇(クロバラ)
…など

 

椿(ツバキ)は、花が枯れると花首からポトンと落ちます。
武士社会だった昔の日本で、この花の落ち方が斬首のように見え、不吉な花とされました。

また黒百合(クロユリ)黒薔薇(クロバラ)は、その深みある漆黒の色合いが不吉に見える他、花言葉も怖いものとして避けられています。

黒百合(クロユリ)…呪い/復讐
・黒薔薇(クロバラ)…憎しみ/恨み

供え花を贈る時には、現代ではネットも広がりすぐに調べるため、花言葉も重視される傾向です。
個性的な花を贈りたい場合には、花言葉までチェックして選ぶと良いでしょう。

(5)香りの強い花

沖縄の旧盆で欠かせないお花は、確かに香りをご先祖様や故人の魂へ届ける役割を果たしますが、あまりにキツイ香りは避けた方が良いでしょう。

香(こう/かおり)」に当たるお供え物はお線香ですが、あまりにお花の香りの主張が激しすぎると、お線香の香りも届かなくなってしまいます。

<(5)臭いのキツイ花>
・百合(ユリ)
・薔薇(バラ)

 

また、香りの強すぎる花は虫が集まりやすい点も難点です。

沖縄の旧盆は夏真っただ中に行われるなか、3日間~4日間にかけてお供えされるので、できるだけ清潔に保つよう、供え花にも配慮をします。

(6)枯れやすい花

全国的にも沖縄でも旧盆は3日~4日間の日程で行われます。

沖縄では初日ウンケー(お出迎え)の日にお仏壇を整えて、ウークイ(お見送り)まで過ごしますから、特に夏真っただ中の暑いさなか、枯れやすい弱い花はしおれてしまいがちです。

<(6)枯れやすい花>
スイートピー
ダリア(フリル咲き/ストレートカクタス咲き)
・イングリッシュローズ

 

冬場であれば椿(ツバキ)やサザンカなども枯れやすい部類に入ります。

フリル咲きのダリアが3日間の内にどんどん花を散らしてしまうように、咲き姿がゴージャスな花々ほど枯れやすい傾向にあるようです。

●ただ切り花はいずれ枯れる花ではあります。
少しでも長持ちできるよう、家でも工夫をして供えると良いでしょう。

・新鮮な水に小まめに取り替える
・余分なつぼみなどは取り除く
・茎を斜めに切る
延命剤を利用する
ハイター(漂白剤)を利用する

…などなどの方法があります。
ちなみにハイターを利用する場合には、水1リットルに対して漂白剤は5~6mlです。
漂白剤を入れることで、水中の菌が滅菌され繁殖を抑え、水が清潔に保たれます。

最後に

以上が沖縄の旧盆で供える花選びで知っておきたい、供え花6つのタブーです。

これは沖縄の旧盆で供える花ばかりではなく、お墓参りやスーコー(焼香=法要)など、あらゆる弔事の贈り花、供え花で意識をすると良いでしょう。

また最近では、沖縄の旧盆に届けるお花や供え花として、タブーを気にせず手入れも必要のない方法として、フェイクフラワーも選ばれるようになりました。

昔のフェイクフラワーは「造花」と分かるものばかりでしたが、今では可愛らしく飾ることができます。

また、沖縄の旧盆に向けて届ける贈り花としては、半永久的に花持ちして手入れがいらないブリザーブドフラワーや、ハーバリウムも選ばれるようになりました。

※沖縄の旧盆で、具体的におすすめの花々の種類については下記をご参照ください。
【沖縄の旧盆2023年】お盆に供える花の種類は?選び方5つのポイント

 

まとめ

沖縄の旧盆、供え花のタブーとは

(1)棘(トゲ)のある花
(2)毒のある花
(3)ツルがある花
(4)不吉な花
(5)香りの強い花
(6)枯れやすい花


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