2024年沖縄のハマウイ(浜降り)はいつ?拝み方や拝み処、潮干狩りスポットも紹介!

2024.01.11
2024年沖縄のハマウイ(浜降り)はいつ?拝み方や拝み処、潮干狩りスポットも紹介!

沖縄の「ハマウイ(浜降り)」は旧暦3月3日、2024年4月11日(木)!女性が潮水で穢れを祓う行事ですが、最近では家族で行く海遊び行事に近いですよね!今回はハマウイ(浜降り)の拝み方、ウガンジュ(拝み処)や潮干狩りスポットをお伝えします。

・沖縄のハマウイ(浜降り)とは?
・2024年、沖縄のハマウイ(浜降り)はいつ?
・おすすめ沖縄のハマウイ(浜降り)スポットは?
・「竜宮の神」拝みとは?
・サングァッチウジュウ(三月御重)とは?

沖縄の「ハマウイ(浜降り)」は、毎年旧暦3月3日に家の女性がみんなで海へ行き、潮水に穢れを祓う女性の行事です。

ただ最近、沖縄のハマウイ(浜降り)は家族のイベント行事に近い様相になりました。
海へ降りることから潮干狩り行事として定着し、家族で沖縄でも人気の潮干狩りスポットに出掛ける様子が伺えます。

2024年沖縄のハマウイ(浜降り)は、4月11日(木)です!
今回は、今も残る沖縄で人気のハマウイ(浜降り)について、昔ながらの行い方、潮干狩りスポットまでお伝えします。

 

昔ながらのハマウイ(浜降り)


◇昔の沖縄のハマウイ(浜降り)は、女性の行事です

沖縄のハマウイ(浜降り)は、旧暦3月3日(2024年4月11日木曜日)に家の女性が浜まで降り、潮水に手足を浸して心身の穢れを祓います。

赤ちゃんなどには「ミジナディ(水撫で)」と言って、大人が潮水に付けた指を赤ちゃんのおでこにチョン、チョン、チョンと三回付けて清める方法が一般的でしょう。

またこの日は女性だけで海へ降りる、楽しいイベントでもありました。
ご馳走お重「サングァッチウジュウ(三月御重)」を持参して出掛けました。

 

<昔ながらの沖縄のハマウイ(浜降り)>
●旧暦3月3日に女性の幸せを祈願する
①ハマウイ
(浜降り)
●女性の禊祓い
・浜へ降りる
・手足を海水に浸ける
②サングァッチウジュウ
(三月御重)
●行事食
・フーチムチ
(よもぎもち)
・三月菓子
・おかず(花イカなど)

沖縄のハマウイ(浜降り)は、いつも家の仕事や育児で忙しい女性が、家を離れて思い切り海を楽しむ日でもありました。

そのため昔ながらの沖縄のハマウイ(浜降り)を「サングァッチアシビー(三月遊び)」と呼ぶ地域があります。

 

リューグヌカミ(竜宮の神)への拝み

リューグヌカミ(竜宮の神)への拝み
◇水とご縁の深いハマウイ(浜降り)では、リューグヌカミ(竜宮の神)へ拝みます

全国的にも3月3日のお雛様は、女性の行事、そして水とご縁が深い行事です。
お雛様はもともと、女の子の厄災の身代わりとなる、紙人形を川に流す行事がありました。

旧暦3月3日に参る「リューグヌカミ(竜宮の神)」で有名なウガンジュ(拝み処)は、「竜宮底親産潮砂の神(リューグスクシンウブスナヌカミ)」です。

 

<リューグヌカミ(竜宮の神)への拝み:目的>
(1)亡き魂への供養 ●魂招き
…行方の分からない故人の魂を引き寄せる
(2)リューグマチ
(竜宮祭)
●ウミスーカーの魂救い
…海で亡くなった故人の魂を供養する
(3)ウトゥーシドゥクル
(お通し処)
・あらゆる神々様へ繋いでくれる
・遠い人の心へ繋いでくれる
・遠い故人の魂へ繋いでくれる
(4)安全祈願 ・航海安全
・世界平和
・家内安全
(5)家庭の祈願 ・家族の健康祈願
・子宝祈願、安産
・合格祈願
・仕事の達成
(6)サングァッチアシビー
(三月遊び)
・貝拾い
・魚取り
※リューグヌカミ(竜宮の神)への道すがら

「リューグヌカミ(竜宮の神)」への拝みでは、どこで亡くなったか分からない人の魂を呼び寄せる、海で亡くなった人の供養も行います。

 

「竜宮底親産潮砂の神」とは?

◇「竜宮底親産潮砂の神」は、干潮時に道ができるウガンジュ(拝所)です

「竜宮底親産潮砂の神(リューグスクシンウブスナヌカミ)」は、大潮の干潮時に道ができます。

 

<竜宮底親産潮砂の神>
●備瀬の灯台付近
竜宮底親産潮砂の神
[住所] 〒905-0207 沖縄県国頭郡本部町備瀬付近

そこで、毎年旧暦3月3日頃の大潮干潮になると、沖縄ではハマウイ(浜降り)として、道を渡り拝みに来る人々を見受けます。
フランスのモンサンミッシェルみたいですよね。

 

「竜宮底親産潮砂の神」へ行けない時は?

◇「竜宮底親産潮砂の神」への道が開かない年もあります

ただ、年によっては満潮・干潮の影響から、沖縄でもハマウイ(浜降り)時期に、リューグヌカミ(竜宮の神)への道ができない年もしばしばありました。
さらに近年では、「人で混雑していて拝めない」などの声も聞きます。

そこで沖縄では道ができない年は、陸地にあるニレーシン(ニライ神)から拝む人が多いです。

 

<ニレーシン(ニライ神)>
●海洋博公園内、郷土村
海洋博公園内、郷土村
[住所] 〒905-0206沖縄県国頭郡本部町石川529

これらのリューグマチ(竜宮祭)は、かつては先の戦争などで亡くなった人々の供養のために行われてきました。
遠い地で亡くなった魂を、浜で供養するため「浜焼香(ハマスーコー)」とも言われます。

竜宮底親産潮砂の神(リューグスクシンウブスナヌカミ)やニレーシン(ニライ神)ではなくとも、集落のリューグヌカミ(竜宮の神)や、海岸の浜で海に向かって拝んでも、問題はありません。

 

2024年:ハマウイ(浜降り)のお供え物

◇サングァチウジュウ(三月御重)を持って、海へ降ります

ハマウイ(浜降り)の行事食と言えば、三月菓子やフーチムチ(よもぎ餅)を詰めた重箱料理「サングァッチウジュウ(三月御重)」です。

 

●ハマウイ(浜降り)では、三月菓子・赤寒天・花イカなどのおかずが行事食です。

 
重箱料理は「チュクン(両方)」のおかず重2段、お菓子重2段、計4段を用意しました。

ただし沖縄では昔から、ハマウイ(浜降り)へご馳走の重箱料理を持って行きますが、旧盆やシーミー(清明祭)で準備する重箱料理ではありません。

 

ハマウイ(浜降り):三月御重とは

◇揚げ菓子「三月菓子」やよもぎ餅、お赤飯などを詰めた重箱料理です

「サングァッチウジュウ(三月御重)」とは、沖縄でハマウイ(浜降り)に持参する、4段重ねの重箱料理です

シーミー(清明祭)や旧盆で準備をする重箱料理とは違い、色鮮やかなおかずと、三月菓子やフーチムチ(よもぎ餅)を詰めた4段の重箱料理が、昔ながらのサングァッチウジュウ(三月御重)でした。

 

<2024年沖縄のハマウイ(浜降り):三月御重>
●下記4段の重箱からなります
[段和] [内容]
[1段目]
・おかず重箱
●奇数品目を詰める
・花イカ
・紅寒天
・昆布巻き
・紅梅玉子
・カステラかまぼこ
・紅かまぼこ
・てんぷら
・紅白ジーマーミー(お豆)
…などなど
[2段目]
・お赤飯
●奇数個を詰める
・お赤飯おにぎり
[3段目]
・フーチムチ
●奇数個を詰める
・ヨモギもち
[4段目]
サングァッチグァーシ
(三月菓子)
●奇数個を詰める
・揚げ菓子

沖縄のハマウイ(浜降り)の行事食、サングァチウジュウ(三月御重)は、1段目~4段目それぞれに、お赤飯などのハレの料理を詰めたピクニック料理です。

三月菓子はおやつにあたり、小麦粉とお砂糖、玉子の生地を揚げた、揚げ菓子となります。

 

ハマウイ(浜降り):行事食の作り方

ハマウイ(浜降り):行事食の作り方
◇三月菓子は現代の、短い「ドーナツ棒」です

サングァッチグァーシ(三月菓子)は、短い「ドーナツ棒」に似ています。
ただ、一般的にドーナツなどを作る時には生地を泡立てますよね。
けれども三月菓子では昔のお菓子なので、あまり泡立てて生地を作らない点が違います。

 

<三月菓子の作り方>
[材料] ●材料A
・小麦粉…300グラム
・玉子…3個
・砂糖…200グラム
●材料B
・サラダ油…大さじ1
[作り方] ●タネづくり
(1)材料Aをヘラで混ぜる
(2)材料B(サラダ油)を加え混ぜる
●休ませる
(3)タネをラップで包む
(4)冷蔵庫で30分ほど休ませる
●形作り
(5)伸ばして3cm×6cmほどに切り分け
(6)(5)の中央に軽い切り目を入れる
●完成
(7)揚げて完成

三月菓子は現代の沖縄でも、ハマウイ(浜降り)が行われる旧暦3月3日頃になると、スーパーで手作りのものが販売されています。

あまり泡立てずにできるため、子どもと手作りを楽しむのも良いですし、手軽にスーパーで購入しても良いでしょう。

 

ハマウイ(浜降り):沖縄のおもちはもち粉です

◇沖縄のおもちはもち粉で作ります

全国的にはもち米をついておもちを作りますよね。
沖縄のおもちはハマウイ(浜降り)に限らず、もち粉からおもちを作ります。

ハマウイ(浜降り)のおもちはフーチムチ(ヨモギもち)ですので、すりつぶしたフーチバー(ヨモギ)をもち粉で作ったタネに混ぜて作ると良いでしょう。

 

<ハマウイ(浜降り)のフーチムチ>
[材料] ・フーチバー(ヨモギ)
・もち粉
・砂糖(適量)
・あんこ
・きなこ
[フーチムチ] (1)フーチバー(ヨモギ)を、ミキサーですりつぶす
(2)もち粉で作ったおもちのタネに混ぜる
(3)タネにあんこを入れる(紅芋あんこなど)
(4)きなこをまぶす

沖縄のヨモギは「フーチバー」ですが、全国的なヨモギとは違い、独特な酸味、爽やかな香りがします。

また大きな葉も特徴的ですので、今ならば全国的なヨモギでも、フーチバーでもお好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

2024年:ハマウイ(浜降り):ヒヌカンへの拝み方


◇ヒヌカン(火の神)のお供え物は、フーチムチ(ヨモギもち)です

ハマウイ(浜降り)へ出かける日の朝は、日ごろヒヌカン(火の神)のお世話をしている家族が、一人でも良いのでフーチムチ(ヨモギもち)を供えて拝みます。

<ハマウイ(浜降り):ヒヌカン(火の神)への拝み>
本日は旧暦3月3日のハマウイ(浜降り)の日です。
美味しいフーチムチ(ヨモギもち)をお酒とともに供えておりますので、どうぞお受け取りください。
ブジにハマウイ(浜降り)を済ませることができますよう、どうぞお見守りくださいますように…。」

このようにお伝えしてお供え物をお供えし、手を合わせます。
続いてお仏壇のご先祖様へもフーチムチ(ヨモギもち)をお供えして同じように拝みを捧げた後、サングァチウジュウ(三月御重)を持参して海へ出かけると良いでしょう。

 

<ハマウイ(浜降り)のフーチムチ>
[お供え物] [個数]
[基本のお供え物]
(1)ミジトゥ(お水) ・1杯
(2)マース(塩) ・1杯
(3)ウサク(お酒) ・1杯
(4)供え葉
(チャーギやクロトンなど)
・1立て
[ハマウイ(浜降り)]
(5)フーチムチ(ヨモギもち) ・5個
(お皿に取り分ける)
[お線香]
●ジュウゴフンウコー
(十五本御香)
日本線香…15本もしくは5本
沖縄線香…タヒラ半(2枚と半分)

沖縄線香は日本線香6本がくっ付いた1枚板の「ヒラウコー(平御香)」です。
安いですが煙が多く灰になりやすい、大きいことから、現代では日本線香を5本供える家が増えています。

 

ハマウイ(浜降り):お仏壇へのお供え物

ハマウイ(浜降り):お仏壇へのお供え物
◇お仏壇へもフーチムチ(よもぎもち)を供えます

ハマウイ(浜降り)お出かけ前の拝み先は、最初にヒヌカン(火の神)へ拝んだ後に、お仏壇への拝みです。

ヒヌカン(火の神)と同じく、ハマウイ(浜降り)の行事食であるフーチムチ(よもぎもち)をお供えすると良いでしょう。

 

<ハマウイ(浜降り):お仏壇へのお供え物>
[お供え物] [個数]
[基本のお供え物]
(1)ウチャトゥ(お茶) ・2段目に左右2杯
(2)ウサク(お酒) ・2段目中央に1杯
(3)供え花 ・1段目左右に2立て
[ハマウイ(浜降り)]
(4)フーチムチ
(ヨモギもち)
・5個
(お盆に乗せ、お箸を添える)
[お線香]
●ジュウニフンウコー
(十二本御香)
日本線香…12本もしくは4本
沖縄線香…タヒラ(2枚)

浜へ持参するのは、先ほどご紹介した「サングァッチウジュウ(三月御重)」ですね。
1段目~4段目まで、ご馳走やお赤飯、三月菓子とそれぞれ違います。

ヒヌカン(火の神様)へのお供え物と、お仏壇へのお供え物の違いは「お箸」です。
ご先祖様にはお箸を添えますが、神様へはお箸は添えません。

●よもぎの強い香りが厄祓いの役割です

現代でもフーチムチ(よもぎ餅)や三月菓子は詰められますが、子ども達が喜ぶような、行楽弁当を詰め込んで潮干狩りを楽しむ家が多いでしょう。

 

2024年:現代の沖縄のハマウイ(浜降り)

2024年:現代の沖縄のハマウイ(浜降り)
◇現代のハマウイ(浜降り)は、潮干狩りを楽しむ家族が増えました

現代の沖縄のハマウイ(浜降り)では、男女関係なく、家族で潮干狩りを楽しむ日とする家が多いです。

沖縄のハマウイ(浜降り)、旧暦3月3日(2024年4月11日木曜日)頃は、潮干狩りのピーク時期でもあります。

(獲ろうと思えば一年中潮干狩りはできますが)家族で潮干狩りイベントを楽しむ家の多くが、毎年3月~5月のピーク時だったためか、いつしか潮干狩りを楽しむ家族が増えました。
潮が引いた遠浅の海岸で貝を掘るので、干潮時間の前後を狙います。

 

<2024年のハマウイ(浜降り):潮干狩り!>
●潮見表から干潮時間を調べる
・干潮時間の2時間前~干潮時間の3・4時間後くらいまで

満潮時はどんどん水位が上がってきます。
赤ちゃんなど3歳までのお子様が一緒の時には、「潮が上がって来たな…」と思ったらすぐに海から上がると安心です。

 

2024年:現代の沖縄のハマウイ(浜降り)は行楽弁当?

◇現代は、潮干狩りにピクニック弁当を持参する家族も多くいます

現代の沖縄のハマウイ(浜降り)では、三月菓子やフーチムチ(よもぎ餅)も詰めながら、より、行楽弁当の趣が強いでしょう。

沖縄ではハマウイ(浜降り)の時期になると、スーパーでフーチムチ(よもぎ餅)や三月菓子が販売されるため、気軽に購入して行楽弁当と一緒に楽しむ家族も多いです。

 

<2024年現代のハマウイ(浜降り):貝料理>
・ムール貝
・アサリ
・ティラジャー(マガキガイ)

お味噌汁などにしても良いですね!

沖縄では潮見表も書店のカウンターなど、あちらこちらで販売されています。
潮mieYell」も、毎日の干潮・満潮時間の情報が記載されているので、コチラをチェックするのも良いでしょう。

 

2024年:ハマウイ(浜降り):潮干狩りスポット

2024年:ハマウイ(浜降り):潮干狩りスポット
◇近くにウガンジュ(拝所)がある海岸が好まれる傾向です

現代の沖縄のハマウイ(浜降り)でも、潮干狩りのレジャーとともに、海辺のウガンジュ(拝所)を参る家族も多く見受けます。

 

●女性が罪穢れを清める本来の意味から離れている今も、この時期にウガンジュ(拝所)を訪ねる家もあるでしょう。

なかには潮干狩りができない場所もありますが、近くにウガンジュ(拝所)があり、沖縄のハマウイ(浜降り)で人気のスポットは下記です。

 

ハマウイ(浜降り):ティダウッカー(ティダ御川)

ハマウイ(浜降り):ティダウッカー(ティダ御川)
◇ティダウッカー(ティダ御川)は太陽神として祀られました

「ティダウッカー(ティダ御川)」は沖縄の言葉で「太陽神」を差し、霊水の湧き出る泉でした。

ただし、現代は埋め立てなどにより地形が変わり、水は湧き出ていません。
また海の先には拝みの島として有名な久高島があり、遥拝所の役割もあります。

 

<沖縄のハマウイ(浜降り)スポット①ティダウッカー>
ティダウッカー(ティダ御川)
[住所] 〒901-1503 沖縄県南城市知念知名

遠浅の岩肌が続く海岸ですが、岩に囲まれた水から魚が出てきて、子どもも魚取りを楽しめますよ!

 

ハマウイ(浜降り):瀬長島(せながじま)

ハマウイ(浜降り):瀬長島(せながじま)
◇瀬長島には子宝岩があります

子宝岩のあった瀬長島(せながじま)は、今はかつての子宝岩を再現した岩が建つ海岸があります

かつての子宝岩は、岩に穴が2つ空いていて、そこに小石を投げ込む岩でした。
「穴に小石が入ると子宝に恵まれる」と言われています。

 

<沖縄のハマウイ(浜降り)スポット②瀬長島>
沖縄のハマウイ(浜降り)スポット②瀬長島>
[住所] 〒901-0233 沖縄県豊見城市瀬長

現代では瀬長島ホテルが入ったことにより、龍神の湯や、瀬長島ウミカジテラスも開発され、観光も海遊び、温泉まで楽しめる点も人気の秘密です。

 

ハマウイ(浜降り):ヤハラヅカサ

ハマウイ(浜降り):ヤハラヅカサ
◇ヤハラヅカサは沖縄の天孫降臨神話の地です

「ヤハラヅカサ」とは、琉球開闢の神「アマミキヨ」が、久高島を経て初めて沖縄本島に足を踏み入れた場所として知られています

ヤハラヅカサのある南城市の百名海岸は、バーベキュー・浜釣りで人気です。
満潮時には海に浸かっているものの、干潮時にはその姿を見せるため、沖縄のハマウイ(浜降り)でも選ばれるようになりました。

 

<沖縄のハマウイ(浜降り):ヤハラヅカサ>
ヤハラヅカサ
[住所] 〒901-1400沖縄県南城市玉城百名

ヤハラヅカサのある百名海岸の手前、ミーバルビーチ沿いには、創業20年以上の老舗「浜辺の茶屋」や「山の茶屋」など、観光客にも人気があるカフェスポットもあり、愛されています。

 

泡瀬ビジュル

泡瀬ビジュル
◇泡瀬ビジュルは子授け・子育ての神様です

泡瀬ビジュルは泡瀬交差点の南東にある、子授けや子育ての神様です

泡瀬ビジュル自体は潮干狩りスポットではありませんが、近郊の泡瀬干潟が潮干狩りで人気があるため、泡瀬ビジュルで参拝した後、潮干狩りを楽しむ家族も見受けます。
 
泡瀬ビジュル
 

<沖縄のハマウイ(浜降り):泡瀬ビジュル
●泡瀬ビジュル
泡瀬ビジュル
[住所] 〒904-2172沖縄県沖縄市泡瀬2丁目1
●泡瀬干潟
泡瀬干潟
[住所] 〒904-0000沖縄県沖縄市

泡瀬干潟ではアサリなどの二枚貝が多く捕れる他、カニやヨコエビなど、さまざまな種類の生物を楽しむことができるでしょう。

 

ハマウイ(浜降り):潮干狩りスポット

ハマウイ(浜降り):潮干狩りスポット
◇屋我地海岸や海中道路が人気です

ハマウイ(浜降り)に人気の潮干狩りスポットには、屋我地海岸(やかじかいがん)や海中道路です!

沖縄県北部であれば、名護市の屋我地島にある屋我地ビーチも人気があります。
干潮になって潮が引くと、海藻が広がる景色も有名です。

 

<沖縄のハマウイ(浜降り):潮干狩りスポット
●屋我地ビーチ
屋我地ビーチ
[住所] 〒905-1631沖縄県名護市屋我143番地
●海中道路
海中道路
[住所] 〒904-2427沖縄県うるま市与那城屋平

沖縄県最大の干潟面積として知られる海中道路は、道の駅あやはし館があり、そこにトイレ・シャワー更衣室などの施設が整っているため、子連れの家族には便利でしょう。

 

沖縄のハマウイ(浜降り)で潮干狩りをするなら?

初めてであれば、潮干狩りに行く前に100円均一などに行って、道具を購入すると良いでしょう。

 

<沖縄のハマウイ(浜降り):潮干狩りの道具>
・土を掘るスコップ
・軍手
・貝を集めるバケツ
・貝を掻きだすくまで

ホームセンターだとより本格的に揃いますが、楽しむ程度であれば100円均一でも充分に揃います。

 

まとめ:女性の行事「ハマウイ(浜降り)」は毎年旧暦3月3日です

まとめ:女性の行事「ハマウイ(浜降り)」は毎年旧暦3月3日です
今回は沖縄の旧暦3月3日、現代では家族で行く潮干狩り行事として知られていますが、その昔は「女の子の行事」として親しまれた「ハマウイ(浜降り)」について解説しました。

 

●2024年、沖縄のハマウイ(浜降り)は4月11日(木)

ただ潮干狩りを家族で楽しむのも良いですが、世界の平和や子どもの無事な成長に感謝して、近くのウガンジュ(拝所)を参拝したり、ヒヌカンやお仏壇に感謝を伝えても良いかもしれません。

 

 

 

まとめ

沖縄のハマウイ(浜降り)今と昔

●昔のハマウイ(浜降り)
・三月御重(よもぎ餅・三月菓子)
・女性が浜に降りる日
・潮水に手足を浸して罪穢れを清める
・赤ちゃんは「ミジナディ(水撫で)」
・ヒヌカンとお仏壇へよもぎ餅を供える

●今のハマウイ(浜降り)
・家族で潮干狩り行事
・行楽弁当を持って行く
・よもぎ餅や三月菓子を買う家もある

●御願ができる海
・ティダ御川(魚捕りのみ)
・ヤハラヅカサ(浜遊び/バーベキュー)
・泡瀬ビジュル(泡瀬干潟の帰りなど)

●潮干狩りスポット
・泡瀬干潟
・屋我地海岸
・海中道路

 


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