・2024年沖縄の旧暦12月(新暦1月)カレンダーは?
・2024年沖縄の旧暦12月(新暦1月)に行う主な行事は?
・沖縄で旧暦12月8日に行う「ムーチー(鬼餅)」とは?
2024年新暦1月は、沖縄の旧暦11月20日~12月21日にあたります。
全国的には正月を迎え、一連の正月行事を閉じる1ヶ月になりますが、沖縄の旧暦行事では、旧正月に向け静かな時期となるでしょう。
本記事を読むことで2024年1月、沖縄の旧暦11月後半~12月前半までの旧暦行事や、全国的な正月から正月終いまでの年中行事が分かります。
2024年1月:沖縄の旧暦12月カレンダーとは?
◇沖縄の旧暦12月8日に行う「ムーチー(鬼餅)」が大きな旧暦行事です
2024年度の旧正月、旧暦1月1日は2024年2月10日(土)と翌月になるため、旧正月へ向けた、沖縄で行う一連の旧暦行事は翌月になります。
ただ沖縄では1年のなかでも極寒の時期「ムーチービーサー」が体に染み込む、旧暦12月8日に行う「ムーチー(鬼餅)」行事が有名でしょう。
<2024年1月:沖縄の旧暦12月前半カレンダー> | ||
[新暦] | [旧暦] | [旧暦行事] |
[1]]1月11日(木) | ・旧暦12月1日 | ・チィタチの拝み |
[2]1月18日(木) | ・旧暦12月8日 | ・ムーチー(鬼餅) |
[3]1月25日(木) | ・旧暦12月15日 | ・ジューグニチの拝み |
沖縄で旧正月に向かう旧暦行事は、旧暦12月24日に行う「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」「ヒヌカン上天の拝み」から始まります。
2024年度の旧暦12月24日は2月3日(土)にあたるため、2024年新暦1月は、全国的な正月行事に集中できそうです。
・【沖縄の旧暦行事】旧暦12月24日ヒヌカンのお見送り「上天の拝み」
2024年1月:全国的な正月行事
◇全国的な正月行事は、「二十日正月」まで正月行事が続きます
2024年1月は全国的な正月行事に集中できそうですよね。
1月1日~7日までをお正月の「幕ノ内」と言い、7日が過ぎた頃から少しずつ日常生活へ戻ります。
お正月の飾り物を処分する1月11日の「鏡開き」、小正月を経て、一般的には1月20日の「二十日正月(はつかしょうがつ)」でひと段落となるでしょう。
<2024年1月:全国的な正月行事カレンダー> | |||
[新暦] | [旧暦行事] | [内容] | |
[1] | ・1月1日(月)~3日(水) | ・三が日 (さんがにち) |
・祝い箸を使い、おせちやお雑煮で祝う |
[2] | [関東・全国]~7日(日) [大阪近郊・一部地域]~15日(月) |
・松の内(松七日) (まつのうち) |
・お正月明けのおめでたい期間 ●出来事や行いが年間で影響する ・争い事やケンカを慎む ・笑顔で過ごす |
[3] | ・1月7日(日) | ・人日の節句 (じんじつのせっく) ・春の七草 |
●七草粥をいただく ・年末年始で疲れた胃腸を休める ・家族の一年の健康を祈願 |
[4] | ・1月8日(月) | ・成人式 | ・1月第2月曜日 (2000年に変更) |
[5] | [関東・全国]1月11日(木) [関西一部地域]1月15日(月)・20日(土) [京都一部地域]1月4日(木) |
・鏡開き | ●鏡餅を割っていただく日 ・鏡餅は包丁で切らない (木槌などを使って割る) ●行事食 ・お雑煮 ・おしるこ |
[6] | ・1月15日(月) ※1月14日(日)~16日(火)の3日間 |
・小正月 (しょうしょうがつ) |
●お正月の締めくくり ・元旦忙しかった人のお正月 ●行事食 ・ぜんざい ・十五日粥(小豆粥) ・火祭り (どんど焼き) |
[7] | ・1月20日 | ・二十日正月 (はつかしょうがつ) |
●正月行事の祝い納め |
全国的に「お正月とはいつまで?」と言われると、1月7日までの幕の内を差しますが、正月飾りを片付ける「お正月の締めくくり」としては、全国的にいくつかの日程に分かれます。
またその昔、お正月の料理やおもてなしで慌ただしく働いた奉公人が、1月15日に里帰りできたとされ、お正月に忙しかった人の休む日として、小正月もひとつの区切りです。
・2024年新正月とは、いつからいつまで?正月飾りはいつ外す?小正月・二十日正月とは
・「七草粥」とは、どういう意味?七草の材料は?なぜ1月7日に食べるの?美味しい作り方
「初天宮」や「初薬師」とは?
◇お正月に初めて天宮や薬師如来、観音様を参拝することです
また2024年が始まる1月は、信仰する神様仏様の縁日に初詣を行う人もいます。
「初天宮」は正月明け初めての縁日に天宮様を参拝することです。
「縁日」とは1ヶ月30日、神様仏様それぞれに割り当てられた日を差します。
例えば毎月18日は観音様の縁日、薬師如来様は8日が縁日です。
<2024年1月:神様仏様の縁日> | |
[縁日] | [神様仏様] |
・1月5日(金) | ・初天宮 |
・1月8日(月) | ・初薬師 |
・1月18日(金) | ・初観音 |
・1月21日(日) | ・初大師 |
・1月24日(水) | ・初地蔵 |
・1月25日(木) | ・初天神 |
・1月28日(日) | ・初不動 |
沖縄では旧暦行事が盛んながら、新正月も盛大に祝うようになりました。
1月1日元旦~7日の松の内に掛け、琉球八社へ参拝に行く家庭が多いでしょう。
けれども人の喧噪が苦手だったり、サービス業でお正月を逃した初詣を検討しているならば、信仰する神様仏様の縁日を狙って、初詣を行うのも一案です。
・沖縄で観音様・仏様を「三十日秘仏」の縁日に迎え入れる☆仏様の御利益と縁日を解説!
2024年1月:沖縄の旧暦行事「ムーチー(鬼餅)」
◇2024年1月25日(木)は、沖縄の旧暦12月8日「ムーチー(鬼餅)」です
寒い冬に行う沖縄の旧暦行事「ムーチー(鬼餅)」は、現代は家族の健康祈願として行いますが、かつては家に入り込む悪疫や疫病など、「ヤナカジ(嫌な風)、シタナカジ(穢れた風)」を祓う厄祓い行事でした。
現在は寒い冬に疫病を防ぎ、家族の無病息災、子どもの健やかな成長を祈願する行事になっています。
<沖縄の旧暦行事:ムーチー(鬼餅)> | |
[日時] | ・旧暦12月8日 ・2024年1月25日(木) |
[目的] | ・厄祓い ・家族の無病息災 ・子どもの健康祈願 |
[お供え物] | ●ムーチー(鬼餅) ①もち粉でもちを作る ②サンニン(月桃)で包む ③蒸す |
もち粉で作った沖縄のおもちは、香りが強く独特なサンニン(月桃)の葉で包み蒸して作ります。
ビニール紐などで包み縛り蒸した後、家の軒先や梁に、子どもの年齢分のムーチー(鬼餅)を吊るして健康を祈願するとともに、ヒヌカン(火の神)・ブチダン(仏壇)へ供えて健康を祈願すると良いでしょう。
・沖縄の旧暦12月8日に行う旧暦行事「ムーチー(鬼餅)」とは?作り方や拝み方を解説!
2024年1月:沖縄の旧暦12月カレンダー
◇2024年1月、沖縄の旧暦12月の二十四節気は冬至→小寒→大寒です
2024年1月、旧暦11月20日~12月21日に当たる二十四節気は冬至→小寒→大寒、「ムーチービーサー」に行うムーチー(鬼餅)を迎えるように、1年のなかでは残寒、寒さが残る立春前の季節を迎えます。
関西圏では年明けの1月9日(火)~1月11日(木)の3日間に掛けて「十日戎(とおかえびす)」が行われ、1年の商売繁盛祈願に熊手など、縁起物を入手する人が多いでしょう。
<2023年11月:沖縄の旧暦10月の節気> |
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【二十四節気】冬至(とうじ) | ||
●七十二候 | ||
(末候) | 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる) | ・1月1日(月)~1月5日(金) |
【二十四節気】小寒(しょうかん) | ||
●七十二候 | ||
(初候) | 芹乃栄(せりすなわちさかう) | ・1月6日(土)~1月10日(水) |
(次候) | 水泉動(しみずあたたかをふくむ) | ・1月11日(木)~1月15日(月) |
(末候) | 雉始雊(きじはじめてなく) | ・1月16日(火)~1月19日(金) |
【二十四節気】大寒(だいかん) | ||
●七十二候 | ||
(初候) | 款冬華(ふきのはなさく) | ・1月20日(土)~1月24日(水) |
(次候) | 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) | ・1月25日(木)~1月29日(月) |
(末候) | 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) | ・1月30日(火)~2月3日(土) |
1月の和名はお正月に仲良く宴を催す「睦月(むつき)」、お正月を祝う意味で「祝月(いわいづき)」とも呼ばれますね。
年賀状や喪中ハガキ(年賀状欠礼状)を出せなかった人は、松の内明け1月8日(月)~2月3日(金)、立春の前日に掛けて「寒中見舞い」を出しましょう。
時候の挨拶は「残寒の候」「余寒厳しき折りから」などがあり、結びには「まだまだ厳しい寒さが続きますが、どうぞ風邪など召されませぬように」などと、お身体を気遣います。
まとめ:2024年1月:沖縄の旧暦12月前半はムーチー(鬼餅)です
翌月2024年2月10日(土)に旧正月を迎える2024年1月は、沖縄では旧暦12月前半の行事、旧暦12月8日のムーチー(鬼餅)のみが行われます。
そのため正月三が日から始まる七草粥、鏡開きと一連の新正月行事に集中することができるでしょう。
全国的な新正月の締めくくりは地域によって違いがあります。
主には1月11日(日)の鏡開き、15日(木)の小正月、1月20日(火)の二十日正月が主な節目であり、主に旧正月の風習を重んじる沖縄では、新正月の締めくくりは、それぞれの家庭で決めても良いでしょう。
厄を祓う小豆料理、小豆粥などをいただいて体を労わり、お祝いを締めくくってはいかがでしょうか。
・沖縄の旧正月☆ヒヌカンやお仏壇、床の間のお供え物や拝み方