沖縄の御願でおりんは必要?揃える理由や役割、おりんの種類や選び方

2022.03.16
お倫の3つの役割

沖縄の御願ではおりんはあまり注目されていませんが、ニライカナイへ想いを届ける重要なアイテムです。せっかく拝みを捧げるなら、気持ちを神様やご先祖様へ届けたいですよね。今回は、沖縄の仏壇に迎えるおりんの種類や選び方・注意点を、その役割とともにお伝えします。

沖縄の御願ではおりんはあまり注目されていませんが、この世ではないウティン(御天)やニライカナイ(西方楽土)へ気持ちを伝えるために、ウコー(お線香)とともに役立つアイテムとされています。

せっかく沖縄で丁寧に御願を行うなら、おりんも鳴らして、より確実に祈願事や故人へのメッセージを届けたいですよね。

現代は「仏壇じまい」によりリセットして、新しく仕立てるコンパクトな仏壇も増え、それに応じて沖縄の御願で使用するおりんも、さまざまな種類が販売されるようになりました。

今回は、沖縄の御願でぜひ使いたいおりんについて、おりんの種類や選び方、注意点を、「なぜ必要か」その役割に触れながらお伝えします。

沖縄の御願でおりんは必要?その役割とは

沖縄の御願でおりんは必要?その役割とは
沖縄の御願事ではおりんを鳴らす作法はあまり見受けませんが、お仏壇におりんを供える家は多いです。これは日常生活で行う沖縄の御願でおりんを用いるためではないでしょうか。

仏教宗派によっても違いますが、主に読経を行う時や、朝と夕にお仏壇のお世話をする時などに用います。

【 沖縄の御願でおりんは必要?その役割 】

● 沖縄の御願においておりんの役割は3つ、(1)ウティン(御天)へ届ける、(2)読経(拝み)の合図、(3)邪気・邪念を祓う、です。

→ 沖縄の御願作法では、おりんを拝みの最初に2回鳴らします。1回目が読経の合図として優しく鳴らし、2回目は邪気・邪念を祓うため強めです。そして拝みの最後に3回鳴らして、この祈願やメッセージ(拝み)をウティン(御天)へ届けます。

…これは真言仏教などでも、沖縄の御願作法によるおりんの鳴らし方と似た部分があり、本州の仏教文化から流れた習慣かもしれません。ただ、檀家制度(特定の寺院の信徒となる制度)が根付く本州では、宗派によっておりんの鳴らし方も変わります。

(仏教宗派によるおりんの鳴らし方の違いについて、詳しくは別記事「沖縄の御願に少ないお倫はなぜ必要?お倫を鳴らす役割と鳴らし方を解説!」でお伝えしています。

特に近年の沖縄では、御願としておりんを鳴らす意味合いよりも、手元供養やペット供養で需要が高い傾向です。

【 沖縄の御願でおりんは必要?手元供養やペット供養 】

● 近年の沖縄では御願よりも、おりんは手元供養やペット供養において人気があります。

→ 手元供養では無宗教の家が多いですが、この際におりんとお線香の煙によって、故人やペットを偲ぶ気持ちをニライカナイ(西方浄土)へ届けるためです。

…この他、ご遺骨を永代供養墓などに埋葬した後、新しくお仏壇を仕立てた家でも、沖縄では御願以上に、おりんを合図にお供養をする文化が生まれつつあります。

沖縄の御願で用いるおりんの種類

沖縄の御願で用いるおりんの種類
本州の仏教文化では宗派によっておりんの呼び方が違います。沖縄の御願では「おりん」が一般的ですが、本州の仏教宗派では、多くが「鐘(かね)」などと呼ぶでしょう。

ただ日蓮宗では「鈴」と書いて「りん」、浄土宗や天台宗では「きん」です。

昔ながらの沖縄の御願では広くお椀型のおりんが一般的ですが、最近では「仏壇じまい」によってトートーメー(先祖代々位牌)をリセットし、新しいトートーメータブーのない位牌とともに、コンパクトなモダン仏壇を新調する家が増えました。

それに伴い、沖縄の御願でもさまざまなおりんを用いるようになっています。

【 沖縄の御願で用いるおりんの種類 】

(1) 鉢型 … 一般的なお椀のような鉢型は、座布団になる「りん台」の上に「りん布団」を重ね、沖縄の御願ではおりんを鳴らす「りん棒」を添えるのが一般的です。

(2) 高台りん … 脚付きのおりんと言えば分かりやすいでしょうか。脚が付いているので補助具(りん台やりん布団)がいらない点が便利でしょう。

(3) 印金 … お坊さんがお墓での供養事で用いるおりんが「印金(いんきん)」です。沖縄の御願でも印金おりんはたまに見受けます。棒の先にりん布団とおりんが付いている計上が一般的です。

(4) モダンおりん … 近年の沖縄御願でもニーズが高いおりんが、モダン仏具・モダンおりんです。「たまゆらりん」などと呼ばれる名前も可愛い珠型をしたおりんや、コンパクトな仏壇でもしっくり収まる、小さなおりんなどがあります。

…最後の「モダンおりん」は、今沖縄の御願で人気のおりんです。お仏壇とともに購入するだけではなく、沖縄では御願で用いるため、おりん単体で購入する方も少なくありません。

沖縄の御願でおりんの役割は「邪気・邪念を祓う」ことをお伝えしましたが、このような役割を求めて、おしゃれな現代の家にも似合うモダンおりんを玄関などに置き、時々で鳴らす目的もありました。

沖縄の御願で用いるおりんの選び方

沖縄の御願で用いるおりんの選び方
現代、沖縄の御願ではモダンおりんを用いる家も多いので、サイズは自由自在です。一般的には7センチ~15センチほどの大きさを選びますが、例えばヒヌカン(火の神様)などに用いる家では、小さくてコンパクトなモダンおりんを選びます。

沖縄の御願でお仏壇と一緒におりんを揃えるのであれば、まずは箱となるお仏壇を選んだ後、丁度良いサイズを選ぶことで、ちぐはぐになりません。

この他、沖縄の御願で注意したいおりんのポイントはコチラです。

【 沖縄の御願で用いるおりんの選び方 】

● 沖縄の御願ではおりんはまず、邪気・邪念を祓う役割を求められますので、最初に音を確認してください。おりんの音の魅力は、遠くまで響く透明な音色です。例えば…、

(1)音が割れていないか
(2)「キーン」と耳が痛い音ではないか
(3)音は長く響くか
(4)音がそっと消えて行くか

…などなどが選ぶポイントです。

沖縄の御願でおりんの音は、長く響き少しずつそっと消えていくと良いとされます。

また、沖縄では御願で扱うおりんの音は、キーンと騒がしく聞こえたり、低く怖く聞こえたり…、と、人によって相性が違うとも言われてきましたので、実際に鳴らすと良いでしょう。

いかがでしたでしょうか、今回は日ごろは沖縄の御願でも解説されない、おりんの役割や種類、選び方についてお伝えしました。

最後におりんのお掃除ですが、金属なので白手袋が助かります。手であまりベタベタするとすぐに跡が付いてしまったり、その跡が錆びの原因にもなるためです。

掃除の仕方は、メガネ拭きやカー用品などで見かける、柔らか素材のタオルなどが便利ですが、あまりに錆が付いた…などで困った時には、仏具店で相談すると、専用クリーナーもあるでしょう。

※ この他、沖縄の御願でも揃えたい仏具に関しては、別記事「沖縄の仏壇で揃える仏具には何が必要?仏壇仕立てで一緒に購入したい基本の仏具」などでもお伝えしますので、併せてご参照ください。
まとめ

おりんの種類と選び方

●おりんの種類
・鉢型
・高台りん
・印金
・モダンおりん

●実際に鳴らして
・音が割れていないか
・「キーン」と耳が痛い音ではないか
・音は長く響くか
・音がそっと消えて行くか

●仏壇に合わせておりんを選ぶ


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