沖縄の伝統的なおやつ、ちんぴん・ポーポーとは?簡単な作り方でユッカヌヒーに供えよう

2024.03.17
沖縄の伝統的なおやつ、ちんぴん・ポーポーとは?簡単な作り方でユッカヌヒーに供えよう

沖縄のちんぴんやポーポーとは「沖縄風クレープ」と呼ばれる、少し厚めの生地を巻いた戦前から現代まで愛される伝統的なおやつです。今回は沖縄のちんぴんやポーポーとは?その違いや簡単な作り方、美味しく作るポイント、市販のミックス粉などご紹介します。

・沖縄のちんぴん・ポーポーとは?
・沖縄のちんぴんやポーポーの違いは?
・沖縄のちんぴん、ポーポーの作り方は?

沖縄のちんぴんやポーポーは「沖縄風クレープ」と呼ばれる、少し厚めの生地を巻いた、戦前から現代まで愛される伝統的なおやつです。

戦前の沖縄では焼いた後にサンニン(月桃)の葉に乗せて粗熱を取ったため、サンニン(月桃)の香りが広がりましたが、現代は家庭の好みによって違うでしょう。

 

沖縄のちんぴん・ポーポーとは

沖縄のちんぴん・ポーポーとは
◇沖縄のちんぴん・ポーポーとは、伝統的な「沖縄風クレープ」です

伝統的な沖縄のおやつ、ちんぴん・ポーポーとは、黒糖や油味噌などを塗って巻いた、「沖縄風クレープ」です

沖縄ではハーリー大会で有名な旧暦5月4日のユッカヌヒー(四日の日)の行事食で、戦前の子ども達は、ヒヌカン(火の神様)やお仏壇へ供えたちんぴんやポーポーをウサンデーするのを楽しみにしていました。

ちなみに「ウサンデー」とは、お供え物を下げて家族でいただくことです。
沖縄のちんぴん・ポーポー、どちらも沖縄風クレープですが、中身が違います

 

<沖縄のちんぴん・ポーポーとは>
ちんぴん…黒糖や砂糖味の甘味クレープ
ポーポー…沖縄の油味噌を巻いた塩味クレープ

 
沖縄では油味噌をよく使い、市販の「あんだんす~」なども定番です。
賽の目に切った豚の三枚肉などを混ぜると、ちょっとした軽飯にもなるでしょう。

 

ユッカヌヒー(四日の日)の行事食

◇沖縄ちんぴんやポーポーは、ユッカヌヒー(四日の日)の行事食です

ユッカヌヒー(四日の日)」とは、海神様へ海の安全や豊漁を祈願するための海神祭、全国的には奉納行事の沖縄ハーリー大会で知られています。

最も有名な那覇ハーリーは、観光客へ向けて新暦5月4日を中心に、ゴールデンウィーク中の5月3日~5日に毎年開催されますが、ローカルでは旧暦5月4日の開催です。

 

<旧暦5月4日ユッカヌヒーの行事食>
[旧暦行事] [日にち] [行事食]
①ユッカヌヒー
(四日の日)
・旧暦5月4日
・2024年6月9日(日)
・ちんぴん
・ポーポー
②グングァチグニチ
(五月五日)
・旧暦5月5日
・2024年6月10日(月)
・あまがし

 
ちなみに翌日旧暦5月5日は、旧暦のこどもの日「グングァチグニチ(五月五日)」となり、前日の沖縄ちんぴんやポーポーに続いて、沖縄の伝統的なおやつ「あまがし」をいただきます。

どちらも家にヒヌカン(火の神)やお仏壇がある場合には、最初にヒヌカン(火の神)やお仏壇に供え、お供え物を下げる「ウサンデー」をしていただくと良いでしょう。

 

 

 

沖縄ちんぴんの作り方

沖縄ちんぴんの作り方
◇沖縄ちんぴんは、黒糖のあまいおやつです

沖縄ちんぴんは黒糖を生地に入れますが、三温糖やきび砂糖などでも良いでしょう。
ちんぴんは甘い生地をクレープのように薄く焼いて巻きます。
基本は巻くのみですが、黒糖シロップなどを塗って巻いても美味しいです。

 

<ちんぴんの材料>
粉黒糖…150g
・薄力粉…250g
・水…2カップ
・ベーキングパウダー…適量
・玉子…1個
・サラダ油…適量

 
黒砂糖は粉状のものを使用して均等に混ざるようにします。きび砂糖などはすぐ溶けますが、黒砂糖であれば最初に小鍋でお水とともに煮ながら溶かすと良いでしょう。

 

<沖縄ちんぴんの作り方>
①生地のタネを作る
②生地を休ませる
③焼いて巻く

 
沖縄風クレープとされますが、実際はクレープよりも厚めに焼くので、作り方さえ分かれば、ホットケーキのように作りやすいです。
下記より沖縄ちんぴんの作り方を、より詳しく解説します。

 

[おすすめ]
・上野砂糖の「焚黒糖」など

 

①生地のタネを作る

薄力粉とベーキングパウダーを混ぜ、さらに粉黒糖とサラダ油を加えます
一般的にはボウルなどに入れて混ぜますが、ジップロックなどの袋に薄力粉とベーキングパウダーを入れて振り混ぜると便利です。

 

<①生地の種を作る>
(1)薄力粉とベーキングパウダーを混ぜる
(2)粉黒糖(黒糖液)を混ぜる
(3)サラダ油を混ぜる

 
ヘラでも混ざりますが泡だて器を使用するとより繊細に混ざります。
三温糖やきび砂糖でなければ、前述したように粉黒糖を水で溶いて「黒糖液」を作り冷ましておくと良いでしょう。

 

②生地を休ませる

よく混ざり生地ができたらラップを掛けて、冷蔵庫で生地を休ませます。約30分ほどは放っておいてください。

 

③焼いて巻く

フライパンは中火の弱が適切です。
テフロン加工のフライパンであれば油を敷く必要はありません。

沖縄のちんぴんはクレープよりも少し厚めです。
要領としてはホットケーキと同じで、弱火で焦げないようにゆっくりと焼き、表面の気泡がプツプツと現れたら、裏返します。

 

<沖縄ちんぴんの焼き方>
(1)油を薄く敷く
(2)生地をフライパンに流す
(3)気泡が出てきたら裏返す
(4)裏面も少し焼く
(5)生地を巻く

 
裏面を少しだけ焼いたら、気泡が残る面を下にして網やバットに生地を上げ、まだ粗熱が残るうちにくるくると巻き上げて完成です!

気泡が表面に見えるのも、ちんぴんの特徴になります。サンニン(月桃)の葉の上に置いても、サンニン(月桃)の香りが広がるでしょう。

 

ポーポーの作り方

ポーポーの作り方
◇沖縄ポーポーは、油味噌「あんだんすー」が定番です

沖縄ポーポーは、あまいちんぴんと比べてしょっぱい美味しいおやつで、沖縄の油味噌「あんだんす~」を利用すると簡単にできあがります。

ただ家庭や地域によって中身にもバリエーションがあるでしょう。
賽の目切りの豚肉やひき肉、ピーナッツのみじん切りを混ぜた「餡」を塗って巻くポーポーもあります。

 

<沖縄味噌ポーポー:材料>
・薄力粉…250g
・砂糖…120g
和風だし(顆粒タイプ)…小さじ1
・サラダ油…適量
・水…2カップ
●あんだんすー(油味噌)は最後に塗る分量で

 
沖縄の油味噌は市販品で良いでしょう。
沖縄の油味噌は伝統的なものなので、商品によって味がさまざまです。

そこに好みによってピーナッツを砕いたものや、賽の目に切って焼いた豚肉などを入れてアレンジしても良いです。

 

<沖縄味噌ポーポーの作り方>
①生地のタネを作る
②生地を焼く

 
しょっぱさが魅力の沖縄ポーポーは、和風だしなどの顆粒だしを加えます。
そのため肉まんのような餡を入れると、より美味しく仕上がるでしょう。

 

①生地のタネを作る

沖縄味噌ポーポーは顆粒だしを加えて作る、お惣菜のようなおやつです。
薄力粉はふるい器で細かい粉状にし、そこに砂糖と和風だし(顆粒タイプ)を入れて軽く混ぜます。

 

<①生地のタネを作る>
(1)薄力粉、砂糖、和風だしを混ぜる
(2)さらに水を加える
(3)冷蔵庫で生地を約1時間ほど休ませる

 
薄力粉や砂糖を混ぜた後、水を加える時は、泡だて器で混ぜながら少しずつ加えて滑らかに整えてください。

 

②生地を焼く

沖縄風クレープ」ですが、ちんぴん同様にポーポーも少し厚めに焼くのが特徴です。

焼きムラが付きやすいですが、最初に油を塗った時にキッチンペーパーなどで均等に伸ばすと、見た目にも焼きムラのないキレイな仕上がりになるでしょう。

 

<②生地を焼く>
(1)油を敷いて熱する
(2)クレープより、少し厚めに生地を流す
(3)弱火でじっくり焼く
(4)ひっくり返し、裏面は軽く焼く
(5)網やバットに避けて粗熱を取る(裏面に置く)
(6)表面にあんだんすー(油味噌)などを塗る
(7)端っこからくるくる巻く

 
最後は手でぐっと押さえるようにすると、戻ることなく落ち着きます。
ひっくり返すタイミングは、周辺の水分が飛んだ頃を目安にしてください。

ポーポーは生地に和風だしを入れているので、あんだんすー(油味噌)以外の具材を入れる時にも、和風の具材と相性が良いでしょう。

 

沖縄のちんぴん・ポーポーミックス

沖縄のちんぴん・ポーポーミックス
◇沖縄のスーパーでは、市販のちんぴんやポーポーミックスが販売されています

沖縄ちんぴんやポーポーの作り方はとても簡単ですが、近年では沖縄で「ちんぴんミックス」や「ポーポーミックス」が販売されているので、利用するとさらに便利です。

甘味おやつのちんぴんならばホットケーキミックスでも代用できますが、黒糖の甘味が失われるので、内側に蜜黒糖などを塗ると良いでしょう。

 

<沖縄のちんぴん・ポーポーとは:ミックス>
ちんぴんミックス(沖縄製粉)…335円(350g)
沖縄満喫セット(沖縄製粉)…4,371円

 
沖縄製粉では「ちんぴん」ではなく「ちんびん」と呼びますが、家や地域によって呼び方が変わり、いずれも同じです。

また沖縄ではちんぴん・ポーポーの区別がない家や地域もありますが、こちらも家や地域によって違うだけで、どちらも間違いではありません。

 

沖縄ちんぴんやポーポーは昔ながらのおやつ!

沖縄ちんぴんやポーポーは昔ながらのおやつ!
◇沖縄では今も、戦前から愛された伝統的な沖縄のおやつが、子ども達に人気です

今でも沖縄では、スーパーなどで「ちんぴんやポーポーミックス」などが販売されています。

ちなみに翌日の旧暦子どもの日「グングァチグニチ(5月5日)は、小豆(緑豆)や金時豆、押し麦を煮詰めた沖縄風ぜんざい「あまがし」が行事食です。

 

<戦前の沖縄で人気のおやつ>
・ちんぴん
・ポーポー
・あまがし
・サーターアンダギー

 
などなどは戦前の沖縄で子どもが大好きなご馳走おやつでした。
毎年旧暦5月4日のユッカヌヒー(四日の日)が近付くと、スーパーのお惣菜コーナーには手作りのちんぴんやポーポーが並ぶ光景が見られるでしょう。

この他にも沖縄土産として人気が高いちんすこう、塩せんべいなどなど…、沖縄では伝統的なおやつが今も現役で残っています。

 

 

まとめ:沖縄ちんぴん・ポーポーは沖縄風クレープです

まとめ:沖縄ちんぴん・ポーポーは沖縄風クレープです
沖縄の伝統的なおやつ、ちんぴんやポーポーは、少し厚めに焼いて具材を巻いた、沖縄風クレープとして、戦前からこども達に親しまれてきました。
現在でも総菜コーナーには沖縄ちんぴんやポーポーが並んでいるでしょう。

そのため沖縄のスーパーでは、ちんぴんやポーポーミックスが販売されていますが、この他にも沖縄の伝統的なおやつは、簡単に作れるミックス粉が出ています。

 

<沖縄でみられるミックス粉>
ヒラヤーチーミックス
サーターアンダギーミックス
…など。

 
沖縄では伝統的なおやつが現代まで、ずっと愛されていることが分かりますよね。

また沖縄ちんぴんやポーポーは、ハーリー大会で知られる、旧暦5月4日の海神祭「ユッカヌヒー(四日の日)」の行事食です。

今年の旧暦5月4日は2024年6月9日(日)!この機会に、沖縄ちんぴんやポーポーを親子で手作りして、楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

沖縄のちんぴん・ポーポーとは
沖縄風クレープ
・クレープよりも少し厚め
・クレープの要領で焼く
・気泡が残る裏側を表に巻く
・ちんびんミックスがある

 
●ちんぴん
・黒糖のあまいおやつ
・生地に粉黒糖を入れる
・蜜黒糖を塗って巻いても良い

 
●ポーポー
・味噌など総菜的なおやつ
・生地に顆粒のだしを入れる
・あんだんすー(油味噌)などを入れる
・ミンチ肉など具材を入れても良い

 
●ユッカヌヒーのお供え物
・旧暦5月4日「ユッカヌヒー」の行事食
・ヒヌカン(火の神様)へ供える
・仏壇へ供える
・ウサンデーして皆でいただく

 
●今も愛される沖縄の伝統的おかし
・ちんぴん
・ポーポー
・あまがし
・サーターアンダギー
・ちんすこう
…などなど

 

 


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