【沖縄の旧暦行事】六月ウマチー・六月カシチーとは?2026年の日程と家計安泰の祈り方

【沖縄の旧暦行事】六月ウマチー・六月カシチーとは?2026年の日程と家計安泰の祈り方

2026.05.01

沖縄の旧暦6月に行う六月ウマチーと六月カシチーは、家計安泰・収入安定を祈願する行事です。2026年の日程はウマチーが7月28日(火)、カシチーが8月6日(木)・7日(金)。門中・集落・家族単位での拝み方とお供え物を詳しく解説します。

沖縄の旧暦6月に行われる「六月ウマチー」「六月カシチー」は、もとは稲穂や米の収穫を神様に感謝する農耕祭でした。

 ●現代では農耕の風習は薄れましたが、「クェーブー(食べる運)」として家計安泰収入安定を祈願する行事として、今も多くの家庭で親しまれています。

旧暦5月のハーリー(ユッカヌヒー)旧暦9月のジューグヤ(十五夜)ほど広く知られてはいませんが、門中や集落単位で綱引きを行う地域も残っており、家族単位で気軽に拝む家庭も増えています。

2026年の日程は、
●ウマチーが7月28日(火)
●カシチーが8月6日(木)・7日(金)

…です。

本記事では、六月ウマチー・六月カシチーの意味と由来、門中・集落・家族それぞれの拝み方とお供え物を詳しく解説します。

六月ウマチーとは?2026年は7月28日(火)

◇ウマチー(御祭)はその昔、沖縄の重要な農耕儀礼でした。
…麦と稲の収穫祈願と感謝祭を意味し、年に四回行われたことから「四大祭」とも呼ばれています。

 ●現代では集落や門中単位でウマチーを行う様子もたまに見受けられますが、家族単位での拝みが増えています。

…ウグァン(御願)の目的も、昔ながらの収穫祈願から家計安泰・収入安定の祈願へと変化しました。

琉球王朝時代や農耕が盛んだった時代には、麦や稲の穂を供え、穂を摺り醸して作ったミキウンサクを供えてきました。

これを神酒(ミキ)と言います。近年では農耕が廃れたことから、ヤクルトヨーグルト市販のミキなど発酵した飲み物を供える家庭が多くなっています。

[ウマチーの四大祭・カシチーについて、より詳しく]
沖縄のウマチー(御祭)、四つのお祭りとは?その歴史と今に残したい拝み方 

◇大きな門中では、毎年「アタリ」と呼ばれる、その年の担当者がいることもあります。
…その「アタリ」さんが中心となって、ミキサーで炊いたご飯をすり潰して醸したウンサクをバケツいっぱいに作り、集まった人々に配るなど、規模の大きな行事となっています。

ただし近年はコロナ禍などの影響で中止している門中も多いようです。

門中では先祖代々のトートーメーが祀られているムートゥーヤー(宗家)に集まり、祖神を祀るカミウタナー(神御棚)やお仏壇にお供え物をして拝みます。

<お供え物の一例>
・カラミハナ(花米)
・果物の盛り合わせ
・お菓子の盛り合わせ

<お線香>
●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・ヒラウコー(平御香)…タヒラ(2枚)
・日本線香なら…12本、もしくは4本(簡易版)

※カラミハナ(花米)は、乾いたお米

門中で行うウマチーは、稲穂の感謝祭の意味合いよりも、門中の繁栄子宝・安泰を祈願する意味合いが強いです。

ムートゥーヤー(宗家・本家)を訪問する分家は1,000円程度の手土産を持参し、帰りには呪力があると伝わるカラミハナ(花米)を手土産に持ち帰ります

[沖縄の門中(むんちゅう)とは?問題など、より詳しく]
沖縄の門中墓から抜けるには?次男・三男の悩みや手順、注意点を専門家が解説

[手土産のカラミハナ(花米)に信じられてきた「呪力」とは]
沖縄グングァッチウマチー(五月祭り)5つの御願☆手土産ミハナ(お米)の呪力とは?

 

②集落単位でのウマチー

沖縄の旧暦行事としてはあまり広く残っていませんが、集落単位で行う六月ウマチーもあります。

地方エリアでは
「ウマチージナ(綱)」
「カシチージナ(綱)」

…と呼ばれる綱引き大会が行われてきました。

<お供え物の一例>
・ウンサク(発酵した飲み物など)
・カラミハナ(御花)
・稲穂(あれば)

<お線香>
●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー(平御香)…タヒラ半(2枚と半分)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)

集落単位でウマチーを行う時は、主に集落のウガンジュ(拝所)へお供え物をして拝みます。

集落のノロやユタ(神女)がいれば中心にして拝み、地域によっては門中のムートゥーヤー(宗家)が、それぞれ家紋の入ったビンシー(瓶子)を持って集まることもあります。

◇最近増えているのが、家族単位でのウマチーです。
家族が住む集落のウガンジュ(拝所)を訪れ、集落単位と同じお供え物をして拝みます。

「どのように拝めば良いか分からない」と戸惑う方も多いですが、専門職(ユタやノロ)でなければ、丁寧に気持ちを伝えれば問題ありません。

○○市○○(住所)から来ました、
〇年○○(家長の干支・名前)の男と、
その結び〇年○○(妻の干支・名前)の女でございます。

本日は〇年○○(子どもの干支・名前)も参りました。
いつもお見守りくださりありがとうございます。

これからもどうぞお見守りくださり、
クェーブー(食べる運)に恵まれ
身体も健康に、幸せに繁栄しますように。」

[ウマチーのグイス(拝み言葉)について、より詳しく]
沖縄グングァッチウマチーで豊かな暮らしを祈願☆お供え物や拝みの言葉

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六月カシチーとは?2026年は8月6日(木)・7日(金)

◇カシチーは「強飯」と書き、いわゆる「おこわ」のことです。
…沖縄の旧暦6月には、米の収穫祭として六月カシチーが行われてきました。

 ●現代ではウマチーとカシチー、それぞれに定期的に拝むことで神様とお近づきになりやすいとされます。

 …ウマチーカシチー関係なく家族単位で気軽に拝む家庭も多くなりました。

基本的な拝み先は家庭のヒヌカンとお仏壇です。ただし地域によって南部ではアミシの御願、中部ではミメーウイミ(新米節目)が見受けられます。

◇カシチー(強飯)の特徴的なお供え物はおこわです。
…もち米を炊くのが本来のスタイルですが、普通のお米2合にもち米1合を混ぜて炊飯器で炊く方法が手軽でおすすめです。

<ヒヌカンへのお供え物>
・ウサク(お酒)
・白カシチー(白米のおこわ)
・供え葉(チャーギやクロトン)
・お塩
・ミジトゥ(お水)

<お線香>
●ジュウゴフンウコー(十五本御香)
・ヒラウコー(平御香)…タヒラ半(2枚と半分)
・日本線香なら…15本、もしくは5本(簡易版)

ヒヌカンへお供え物をして拝んだら、続いてお仏壇(祖霊様)へもお供え物をして拝みます。

◇ヒヌカンへ拝んだ後は、お仏壇(祖霊様)へもお供え物をして拝みます。
…お仏壇は人間だった記憶のあるご先祖様・祖霊様なので、おこわの他に汁物やウサチ(酢の物)を添えた御膳を供える家庭が多いです。

<お仏壇へのお供え物>
・白カシチー(おこわ椀)
・汁椀(お吸い物やお味噌汁など)
・ウサチ(酢の物)
お箸を添えて御膳として供えます

<お線香>
●ジュウニフンウコー(十二本御香)
・ヒラウコー(平御香)…タヒラ(2枚)
・日本線香なら…12本、もしくは4本(簡易版)

ウマチーやカシチーのグイス(拝み言葉)の内容はほぼ同じです。
③家族単位でのウマチーのグイスを参考にしてください。

●アミシの御願
…アミシの御願は主に沖縄県南部地域の旧暦行事で、もとは雨乞い行事でもありました。

<ヒヌカンとお仏壇へ供えるご飯>
朝一番のお水とお酒で、新米を炊いたご飯

かつては
・集落のガー(水場)で沐浴
・朝一番に汲んだ水「若水(ワカミジ)」でミジナディー(水撫で)

…をしてきました。

ただ、今では朝一番に汲んだ家のお水をいただいたり、ご飯を炊く家庭が多いでしょう。

●ミメーウイミ(新米節目)
…沖縄中部地域では旧暦6月24日・25日(2026年8月6日・7日)に「ミメーウイミ(米の節目)」を行います。

米の収穫祭としての意味合いはアミシの御願と同じです。
新米やお米を炊いて、ヒヌカンやお仏壇へ供えます。

[ヒヌカンの仕立て方]
沖縄のヒヌカンシタティ☆最初に神様を迎え入れる方法

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六月ウマチー・六月カシチーは、沖縄の旧暦6月に行われる家計安泰・収入安定を祈願する大切な旧暦行事です。

もとは農耕の収穫祭でしたが、現代では「クェーブー(食べる運)」として、より身近な祈願の場として親しまれています。

<2026年の日程>
●六月ウマチー
…旧暦6月15日
・2026年7月28日(火)

[拝所]
・カミウタナー(神御棚)
・集落のウガンジュ(拝所)

●六月カシチー
…旧暦6月24日・25日
・2026年8月6日(木)・7日(金)

[拝所]
・ヒヌカン(火の神)
・お仏壇

門中や集落単位で行うのが難しい場合でも、家族でウガンジュ(拝所)を訪れて手を合わせるだけで十分です。難しいグイス(拝み言葉)も、気持ちを込めて自分の言葉で伝えれば問題ありません。

収入が上がったり家計が安定するなど良いことがあれば、ぜひお礼参りに訪れてみてはいかがでしょうか。

旧暦行事を通じてご先祖様や神様と向き合うひとときが、家族の絆を深めることにもつながるでしょう。

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