2023年、竹富島の種子取祭(タニドゥル)の日程は?沖縄各地で行う種子取祭の行い方

2023.09.30
2023年、竹富島の種子取祭(タニドゥル)の日程は?沖縄各地で行う種子取祭の行い方

2023年竹富島での種子取祭(タニドゥル)で行う奉納芸能は11月28日(火)から始まります。一方、沖縄本島の種子取祭(タントゥイ)は立冬の節の吉日です。本記事では2023年種子取祭、各地のスケジュールや内容、家庭での拝み方を解説します。

・2023年、竹富島の種子取祭はいつ?
・竹富島の「種子取祭」とは?
・2023年種子取祭の御利益や拝み方は?

沖縄の「種子取祭(タントゥイ)」とは粟や稲の種おろし行事で、種を撒く前に稲穂が無事に育つことを祈願する豊作祈願行事です。
2023年現代では、種子取祭は収入祈願として、家族で拝む家庭も増えました。

特に竹富島の種子取祭(タニドゥル)は、国の重要無形民俗文化財に指定され、国内外から観光客も訪れています。

本記事を読むことで、種子取祭とは何か?2023年竹富島の種子取祭の日程や、家庭での拝み方が分かります。

2023年「種子取祭」とは?

2023年「種子取祭」とは?
◇「種子取祭」とは、立冬の吉日に行う、来年の豊作を祈願する行事です

「種子取祭」は沖縄本島で「タントゥイ」、離島地域では「タニドゥル」「タナドゥイ」などと呼ばれる、今年1年の感謝と、来年の豊作を祈願する集落行事として行われてきました。

2023年現在、沖縄の種子取祭は本当や離島地域で、それぞれ呼び名や継承されてきた状況が違います。

<2023年種子取祭とは?>
[地域] [呼び名] [現状]
(1)沖縄本島 ・タントゥイ
(種子取祭)
●稲の種子おろし
・集落行事(一部)
・家庭行事(一部)
(2)宮古島 ・ウヤガン
(祖霊御願)
●門中行事
・ムトゥ(宗家)中心
(3)八重山地方
(竹富島など)
・タナドゥイ
・タニドゥル
(種子取祭)
●粟の種子おろし
・集落行事
・重要無形文化財
・10日間に渡り行う
(竹富島)

2023年現在、沖縄本島でも種子取祭(タントゥイ)は残っていますが、集落行事としても地方の一部地域で残り、家庭行事としてはかつてほど盛んではありません。

けれども琉球王朝時代から続く農耕儀礼は企業家や商売人を中心に、近年「収穫=収入」として家族単位で行う人が増えています。

2023年沖縄本島の種子取祭「タントゥイ」

2023年沖縄本島の種子取祭「タントゥイ」
◇沖縄本島では、演舞奉納を行う集落行事でした

沖縄本島の種子取祭「タントゥイ」は、氏神様や農耕の神様に感謝を捧げ、踊りや旗頭といった奉納演舞を行ってきました。
また家庭でも、大きなおにぎり「テームイ」を供えます。

<2023年沖縄本島の種子取祭:タントゥイ>
[行う時期] ・立冬の節の吉日
2023年11月8日(水)~11月22日(水)
[集落行事] ●奉納演舞
・旗頭
・踊り
…など
[家庭行事] ●おにぎりを供える
・ススキの箸を添える

沖縄本島の農耕儀礼として行うタントゥイは、稲の種おろしです。
一年の農耕儀礼の締めくくりとして、今年一年の感謝を神々様へ捧げ、翌年からの豊作(現代は収入)を祈願します。

家庭の種子取祭「タントゥイ」の拝み方

◇2023年家庭で種子取祭「タントゥイ」を行うなら、大きなおにぎりを供えます

2023年、沖縄本島の家庭で種子取祭「タントゥイ」を行う場合、大きなおにぎりをヒヌカン(火の神様)やお仏壇へ供えます。

この大きなおにぎりは「テームイ」「イバティー」などと呼ぶ地域が多いでしょう。

<2023年家庭での種子取祭「タントゥイ」>
[お供え物] [備考]
(1)大きなおにぎり
・豊作のシンボル
●おにぎりの呼び名
・テームイ
・イバティ
(2)小さなおにぎりを7個 ・お団子のように積む
ユウナをお皿にする
[ユウナ]
●オオハマボウの葉
(3)ススキの茎を2本 ・お箸代わり

ススキは丈夫な植物で、毎年特別な手入れをしなくともふさふさと生い茂ってくれます。

このことから「ススキのように来年も稲穂(現代では収入)が生い茂ってくれますように。」と願い添える、お箸代わりのお供え物です。

「翌年もこれだけ大きなおにぎりをいただけるよう、豊作の年にしてください。」と願い供える役割があります。

2023年種子取祭:タントゥイの拝み

◇お線香15本「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」を供えて祈願します

ヒヌカン(火の神)は家の女性が朝に拝みを済ませて構いません。
一方、お仏壇は家長を中心にして家のみんなが集まって拝みます。

一般家庭で行う2023年の種子取祭であれば、グイス(祝詞)まで気にする必要はないでしょう。

<2023年種子取祭:タントゥイの拝み>
「ウートゥートゥー ヒヌカンガナシー(ウヤフジガナシー)今日の善き日、勝る日にタントゥイの御願を行っております。
大きなテームイをお供えしましたので、どうぞお受け取りください。いつも私達家族をお見守りいただき、大変感謝しています。

このテームイのように、来年も豊作の年でありますように。
どうぞ、今後もお見守りとお導きをください。

ウートゥートゥー(あぁ、尊い)。」

2023年現在も、沖縄本島の家庭で種子取祭タントゥイを行う際、ススキの茎を2本添える風習が残っています。

沖縄で除霊・厄除け効果があるとされるススキの茎、かつてのタントゥイでは、逞しいススキに似て生い茂る稲になるようにと、お箸代わりにしてきました。

2023年宮古島の種子取祭「ウヤガン」

2023年宮古島の種子取祭「ウヤガン」
◇宮古島の種子取祭は「ウヤガン」、主に門中です

「門中(むんちゅう)」とは父方の血族で繋がる親族で、宮古島の種子取祭「ウヤガン(祖霊御願)」は、門中の始祖を祀る本家「ムトゥ(宗家)」を中心に行う祭祀行事となります。

<2023年狩俣・島尻の種子取祭:ウヤガン>
[行う時期] 旧暦10月~12月(不定期)
[集落行事] ・祖霊神を招く
ユーの祈願
(豊作、幸福)

また、宮古島から4kmほどの距離に位置するカミ(神)が宿る島「大神島」の種子取祭ウヤガンは、昔から写真家が訪れるなど、古くからの儀礼が残る行事です。

大神島の山籠もり

◇カミ(神)が宿る島「大神島」では、神女が5日間の山籠もりをします

大神島では女性祭祀集団の神女「フシャ」が5日間にわたり山籠もりをします。
ただし、かつては10人以上いたフシャも、2021年時点で山籠もりを行う神女は84歳の女性一人でした。

<2023年大神島の種子取祭:ウヤガン>
[行う時期] ●年5回ほど
・旧暦6月~10月
[集落行事] ●女性祭祀の山籠もり
①5日間の山籠もり
・つる草を被る
・神の杖を持つ
②禁忌
・5日間は飲まず食わず
・他の人は見てはならない
・世話人「トモウマ」のみ入る
[家庭行事] ●スイジ(水字)貝を祀る
・水難から守る

トモウマ」とは5日間の山籠もりで、着替えを山籠もりの場所へ届けるなど、神女フシャのお世話をする人です。

大神島でウヤガンが行われる時期は不定期で、神女フシャ自身も、数日前に知らされます。

大神島は「カミ(神)が宿る島」、古くからのルールがありますので、勝手に動き回らず、ガイドなどを依頼して廻ると安心です。
島に降り立ったら、まず最初に「島守りの神様岩」へ参拝します。

2023年竹富島の種子取祭「タニドゥル」

2023年11月、沖縄の旧暦10月カレンダーとは?
◇竹富島の種子取祭「タニドゥル」は、10日間に渡り行われます

国の無形文化財にも指定されている、竹富島の種子取祭が「タニドゥル(タニドゥイ)」です。

毎年立冬(りっとう)の「甲申(きのえさる)」から「癸巳(みずのとみ)」の10日間に掛けて開催されるため、毎年日程は変化します。

<2023年竹富島の種子取祭:タニドゥル>
[行う期間] ●立冬の節10日間
・甲申(きのえさる)~癸巳(みずのとみ)
[2023年の日程] ●11月22日(水)~12月1日(金)
[2023年奉納芸能] ・第1日…11月28日(火)
・第2日…11月29日(水)
[スケジュール] (参加者)
・第1日目~5日目…稽古を積む
・第6日目…禁忌
・第7日目…御嶽(ウタキ)へ御願
(観光客も入る)
・第7日目以降…ユークイ(奉納芸能)
[その他] ・夜に神女が家々を訪れる(収穫祈願)
[注意点] ※コロナの影響により、観覧できないこともあります。

最初の5日間は奉納芸能のための練習期間ですので、島民の人々の準備です。
第6日目の禁忌の日を置いて、7日目以降の3日間で奉納芸能が御嶽(うたき)前や、ウガンジュ(拝所)前の仮設舞台で行われます。

第6日目の禁忌、第7日目以降のユークイとは

◇第6日目の禁忌は身を慎み、第7日以降は奉納芸能です

禁忌とは穢れを祓い身を慎む忌み日であり、お祝いや騒ぐことを避けます。
実質的には翌日から始まる本番の奉納芸能に向け、稽古で疲れた体や頭を休め、明日へ備えるためでしょう。

<2023年竹富島の種子取祭:禁忌>
[第6日目の禁忌とは] ●島内は静まり返ります
・鳴り物を鳴らさない
・騒がない
・身を慎む

竹富島で種子取祭の10日間、夜は島の神女(ユタ、ノロ)が島内の家々を巡回し、翌年の豊作祈願を行います。
けれども第6日目は、静まり返った静かな1日となるでしょう。

<2023年竹富島の種子取祭:ユークイ>
①最初に御嶽(ウタキ)へ御願
②奉納芸能が繰り広げる

以上の一連の流れを竹富島の種子取祭では「ユークイ(世乞い)」と言い、数日に渡り行われます。

竹富島でも今に残る一大旧暦行事で、竹富島出身の人々は、種子取祭タナドゥルの10日間に合わせて休みを取り、帰郷する人々も少なくありません。

 

まとめ:2023年種子取祭「タントゥイ」は、立冬の吉日です

まとめ:沖縄の旧暦10月は、種子取祭が有名です
農耕が盛んだった頃に翌年の豊作祈願として行われてきた種子取祭、2023年の今では「豊作=収入」として、経済や健康が不安定な時代に、改めて見直されています。

「沖縄の御願を行ったところで…」と感じる方ももちろんいらっしゃるでしょう。
実際に神様がいらっしゃるのか、それさえも分かりません。

ただ、さまざまな困難を乗り越えながら何とかやっとであっても、今日この日、種子取祭ができることに感謝をして節目となると良いですね。

来年も無事にこの日を迎えますように。」と祈願をすることで、来年も幸せであろうとする、自分との約束にもなります。

一般家庭であれば、お仏壇やヒヌカン(火の神様)、どちらも仕立てていない家庭では、リビングに大きなおにぎり「テームイ」を供えるだけでも良いでしょう。

昔から信仰されてきた行事、2023年にこの種子取祭タントゥイを、改めて取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

2023年種子取祭タントゥイは?
[種子取祭とは]
・種おろし行事(稲、粟)
・今年の農耕儀礼の締めくくり
・翌年の豊作祈願

[種子取祭の呼び方]
●沖縄本島
・タントゥイ(種子取祭)

●八重山地方
・タナドゥイ(種子取祭)
・タニドゥル(種子取祭)

●宮古市
・ウヤガン(祖先御願)

[竹富島のタニドゥル]
●10日間行う
・立冬の甲申~癸巳

●奉納芸能は第7日目~
・第1日…11月28日(火)
・第2日…11月29日(水)

[家庭内で拝む]
●見直される理由
・「豊作=収入」として拝む

●お供え物(下記いずれか)
・テームイ(大きなおにぎり)
・ゆうなの葉に小さなおにぎり
(5個・7個など奇数個が良し)

 


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