・2026年、竹富島の種子取祭はいつ?
・竹富島の「種子取祭」とは?
・2026年種子取祭の御利益や拝み方は?
沖縄の「種子取祭(タントゥイ)」とは粟や稲の種おろし行事で、種を撒く前に稲穂が無事に育つことを祈願する豊作祈願行事です。
2026年現代では、種子取祭は収入祈願として、家族で拝む家庭も増えました。
●特に竹富島の種子取祭(タニドゥル)は、国の重要無形民俗文化財に指定され、国内外から観光客も訪れています。
本記事を読むことで、種子取祭とは何か?2026年竹富島の種子取祭の日程や、家庭での拝み方が分かります。
※このコラムは、沖縄の供養・仏壇に関するご相談(供養の窓口)を通じて、多くのご家族に寄り添ってきた供養ギャラリーが解説しています。本記事では記事内で自社サービスをご紹介する場合があります。(2026年8月27日更新)
2026年「種子取祭」とは?

◇「種子取祭」とは、立冬の吉日に行う、来年の豊作を祈願する行事です。
…「種子取祭」は沖縄本島で「タントゥイ」、離島地域では「タニドゥル」「タナドゥイ」などと呼ばれる、今年1年の感謝と、来年の豊作を祈願する集落行事として行われてきました。
2026年現在、沖縄の種子取祭は本島や離島地域で、それぞれ呼び名や継承されてきた状況が違います。
| <2026年種子取祭とは?> | ||
| [地域] | [呼び名] | [現状] |
| (1)沖縄本島 | ・タントゥイ (種子取祭) | ●稲の種子おろし ・集落行事(一部) ・家庭行事(一部) |
| (2)宮古島 | ・ウヤガン (祖霊御願) | ●門中行事 ・ムトゥ(宗家)中心 |
| (3)八重山地方 (竹富島など) | ・タナドゥイ ・タニドゥル (種子取祭) | ●粟の種子おろし ・集落行事 ・重要無形文化財 ・10日間に渡り行う (竹富島) |
2026年現在、沖縄本島でも種子取祭(タントゥイ)は残っていますが、集落行事としても地方の一部地域で残り、家庭行事としてはかつてほど盛んではありません。
けれども琉球王朝時代から続く農耕儀礼は企業家や商売人を中心に、近年「収穫=収入」として家族単位で行う人が増えています。
2026年沖縄本島の種子取祭「タントゥイ」

◇沖縄本島では、演舞奉納を行う集落行事でした。
…沖縄本島の種子取祭「タントゥイ」は、氏神様や農耕の神様に感謝を捧げ、踊りや旗頭といった奉納演舞を行ってきました。
また家庭でも、大きなおにぎり「テームイ」を供えます。
| <2026年沖縄本島の種子取祭:タントゥイ> | |
| [行う時期] | ・立冬の節の吉日 ・2026年11月7日(土)~11月21日(土) |
| [集落行事] | ●奉納演舞 ・旗頭 ・踊り …など |
| [家庭行事] | ●おにぎりを供える ・ススキの箸を添える |
沖縄本島の農耕儀礼として行うタントゥイは、稲の種おろしです。
一年の農耕儀礼の締めくくりとして、今年一年の感謝を神々様へ捧げ、翌年からの豊作(現代は収入)を祈願します。
家庭の種子取祭「タントゥイ」の拝み方
◇2026年家庭で種子取祭「タントゥイ」を行うなら、大きなおにぎりを供えます。
2026年、沖縄本島の家庭で種子取祭「タントゥイ」を行う場合、大きなおにぎりをヒヌカン(火の神様)やお仏壇へ供えます。
●この大きなおにぎりは「テームイ」「イバティー」などと呼ぶ地域が多いでしょう。
| <2026年家庭での種子取祭「タントゥイ」> | |
| [お供え物] | [備考] |
| (1)大きなおにぎり ・豊作のシンボル | ●おにぎりの呼び名 ・テームイ ・イバティ |
| (2)小さなおにぎりを7個 | ・お団子のように積む ・ユウナをお皿にする [ユウナ] ●オオハマボウの葉 |
| (3)ススキの茎を2本 | ・お箸代わり |
●ススキは丈夫な植物で、毎年特別な手入れをしなくともふさふさと生い茂ってくれます。
このことから「ススキのように来年も稲穂(現代では収入)が生い茂ってくれますように。」と願い添える、お箸代わりのお供え物です。
「翌年もこれだけ大きなおにぎりをいただけるよう、豊作の年にしてください。」と願い供える役割があります。
2026年種子取祭:タントゥイの拝み
◇お線香15本「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」を供えて祈願します。
・ヒヌカン(火の神)は家の女性が朝に拝みを済ませて構いません。
・一方、お仏壇は家長を中心にして家のみんなが集まって拝みます。
一般家庭で行う2026年の種子取祭であれば、グイス(祝詞)まで気にする必要はないでしょう。
<2026年種子取祭:タントゥイの拝み>
「ウートゥートゥー ヒヌカンガナシー(ウヤフジガナシー)
今日の善き日、勝る日にタントゥイの御願を行っております。
大きなテームイをお供えしましたので、
どうぞお受け取りください。
いつも私達家族をお見守りいただき、
大変感謝しています。
このテームイのように、
来年も豊作の年でありますように。
どうぞ、今後もお見守りとお導きをください。
ウートゥートゥー(あぁ、尊い)。」
2026年現在も、沖縄本島の家庭で種子取祭タントゥイを行う際、ススキの茎を2本添える風習が残っています。
沖縄で除霊・厄除け効果があるとされるススキの茎、かつてのタントゥイでは、逞しいススキに似て生い茂る稲になるようにと、お箸代わりにしてきました。
【お客様の体験談】
●我が家ではタントゥイに、ヒヌカンとお仏壇へ7個のおにぎりを握って供えます。
朝一番、私が起きた時にまずヒヌカンへお供えし、続いて家族が起きた頃、みんなでお仏壇へお供えして日々の感謝を伝えます。
昔から沖縄では、ウグァン(御願)に供えるものは奇数が良いとされ、他の行事でも3個・7個などの奇数個を供えることが多いです。
●おにぎりをのせるお皿代わりには、ユウナ(オオハマボウ)の葉を使っています。
海岸に近い場所に住む親族が、庭に生えているユウナの葉を分けてくれるのですが、ムーチーの時期などにもサンニン(月桃)の葉と一緒に、何かとおすそ分けしてくれる存在です。
ユウナの葉が手に入らない場合は、南部であれば南浜公園などのマングローブ周辺に自生していることも多く、可愛いハート型をしているので見つけやすいと思います。
2026年宮古島の種子取祭「ウヤガン」

◇宮古島の種子取祭は「ウヤガン」、主に門中です。
「門中(むんちゅう)」とは父方の血族で繋がる親族で、宮古島の種子取祭「ウヤガン(祖霊御願)」は、門中の始祖を祀る本家「ムトゥ(宗家)」を中心に行う祭祀行事となります。
| <2026年狩俣・島尻の種子取祭:ウヤガン> | |
| [行う時期] | ・旧暦10月~12月(不定期) |
| [集落行事] | ・祖霊神を招く ・ユーの祈願 (豊作、幸福) |
また、宮古島から4kmほどの距離に位置するカミ(神)が宿る島「大神島」の種子取祭ウヤガンは、昔から写真家が訪れるなど、古くからの儀礼が残る行事です。
大神島の山籠もり
◇カミ(神)が宿る島「大神島」では、神女が5日間の山籠もりをします。
…では女性祭祀集団の神女「フシャ」が5日間にわたり山籠もりをします。
ただし、かつては10人以上いたフシャも、2021年時点で山籠もりを行う神女は84歳の女性一人でした。
| <2026年大神島の種子取祭:ウヤガン> | |
| [行う時期] | ●年5回ほど ・旧暦6月~10月 |
| [集落行事] | ●女性祭祀の山籠もり ①5日間の山籠もり ・つる草を被る ・神の杖を持つ ②禁忌 ・5日間は飲まず食わず ・他の人は見てはならない ・世話人「トモウマ」のみ入る |
| [家庭行事] | ●スイジ(水字)貝を祀る ・水難から守る |
「トモウマ」とは5日間の山籠もりで、着替えを山籠もりの場所へ届けるなど、神女フシャのお世話をする人です。
●大神島でウヤガンが行われる時期は不定期で、神女フシャ自身も、数日前に知らされます。
…大神島は「カミ(神)が宿る島」、古くからのルールがありますので、勝手に動き回らず、ガイドなどを依頼して廻ると安心です。
島に降り立ったら、まず最初に「島守りの神様岩」へ参拝します。
2026年竹富島の種子取祭「タニドゥル」

◇竹富島の種子取祭「タニドゥル」は、10日間に渡り行われます。
国の無形文化財にも指定されている、竹富島の種子取祭が「タニドゥル(タニドゥイ)」です。
毎年立冬(りっとう)の「甲申(きのえさる)」から「癸巳(みずのとみ)」の10日間に掛けて開催されるため、毎年日程は変化します。
| <2026年竹富島の種子取祭:タニドゥル> | |
| [行う期間] | ●立冬の節10日間 ・甲申(きのえさる)~癸巳(みずのとみ) |
| [2026年の日程] | ●2026年11月6日(金)~11月15日(日) |
| [2026年奉納芸能] | ・第1日…11月12日(木) ・第2日…11月13日(金)※夜通しの「世乞い」 |
| [スケジュール] | ●11月6日(金)初日 ・トゥルッキ (配役決定・誓約) ●11月7日(土)2日目 ・タナウラシ (種子下ろし・種蒔き、1日目) ●11月8日(日)3日目 ・タナウラシ (種子下ろし・種蒔き、2日目) ●11月9日(月)4日目 ・タナウラシ (種子下ろし・種蒔き、3日目) ●11月10日(火)5日目 ・祈願と幕合張り ●11月11日(水)6日目 ・シガンソージ (大精進) ※・最終リハーサル「フクミ」 ●11月12日(木)7日目 ・奉納芸能(初日) ●11月13日(金)8日目 ・奉納芸能(二日目) ※夜通し行われる「世乞い」) ●11月14日(土)9日目 ・支払い議会 (片付けと会計報告) ●11月15日(日)最終日 ・ムスン (物忌み、心身を休める日) |
| [その他] | ・夜に神女が家々を訪れる(収穫祈願) |
| [注意点] | ※ご確認の後、お出掛けしてください。 |
●最初の5日間は奉納芸能のための練習期間ですので、島民の人々の準備です。
第6日目の禁忌の日を置いて、7日目以降の3日間で奉納芸能が御嶽(うたき)前や、ウガンジュ(拝所)前の仮設舞台で行われます。
【スタッフのマメ知識】
奉納芸能の見どころは、世持御嶽(ユームチオン)前の広場や特設舞台で披露される、島民総出による伝統舞踊・狂言・組踊など。
なかでも、五穀豊穣の神「ミルク様」が面をつけて子どもたちを引き連れて登場する場面は、祭りの中でも特に華やかなハイライトです。
なお、神聖な神事にあたるため、私語を慎み、撮影禁止エリアなど島のルールを守って静かに見学することが大切です。
集落を歩きながら、島の人々が大切に受け継いできた文化に触れられる貴重な機会になります。
[参照]
・令和8年度竹富公民館祭事行事表
第6日目の禁忌、第7日目以降のユークイとは
◇第6日目の禁忌は身を慎み、第7日以降は奉納芸能です。
…禁忌とは穢れを祓い身を慎む忌み日であり、お祝いや騒ぐことを避けます。
実質的には翌日から始まる本番の奉納芸能に向け、稽古で疲れた体や頭を休め、明日へ備えるためでしょう。
| <2026年竹富島の種子取祭:禁忌> | |
| [第6日目の禁忌とは] | ●島内は静まり返ります ・鳴り物を鳴らさない ・騒がない ・身を慎む |
竹富島で種子取祭の10日間、夜は島の神女(ユタ、ノロ)が島内の家々を巡回し、翌年の豊作祈願を行います。
けれども第6日目は、静まり返った静かな1日となるでしょう。
<2026年竹富島の種子取祭:ユークイ>
①最初に御嶽(ウタキ)へ御願
②奉納芸能が繰り広げる
以上の一連の流れを竹富島の種子取祭では「ユークイ(世乞い)」と言い、数日に渡り行われます。
竹富島でも今に残る一大旧暦行事で、竹富島出身の人々は、種子取祭タナドゥルの10日間に合わせて休みを取り、帰郷する人々も少なくありません。
【スタッフのマメ知識】
竹富島の種子取祭(タナドゥイ)期間中は、島内の観光サービスが休業・制限されることが多いです。
実際、2026年度は竹富観光センター・お食事処かにふが11月10日(火)〜13日(金)の期間、水牛車観光やレンタサイクルとあわせて休業を発表しています(14日(土)より通常営業)。
行かれる際は、事前に各施設の営業状況を確認しておくと安心です。
●石垣島からは、石垣港離島ターミナルから高速船で約10〜15分で竹富東港に到着します。
祭りの期間中は水牛車・観光バスの営業が休止・制限されることが多いため、島内の移動は徒歩が中心になります。
[2026年種子取祭日程:カレンダー]
・【沖縄旧暦カレンダー2026】新暦11月(旧暦10月)竹富島の種子取祭2026年は?
[参照]
・竹富観光センター|2026年度竹富島神事・祭事・行事による休業のお知らせ
竹富島の種子取祭(タニドゥル)に関するよくある質問

Q. 種子取祭の期間中、竹富島は観光できる?
◇最初の5日間(練習期間)や第6日目(禁忌の日)は静かに過ごす日、観光には不向きです。
…奉納芸能が行われる第7〜8日目(2026年は11月12日・13日)が、観光客が見学しやすいタイミングです。
Q. 奉納芸能は誰でも見学できる?
◇ウタキ(御嶽)やウガンジュ前の仮設舞台で公開される奉納芸能は、島外の方も見学可能です。
ただし神事としての側面が強いため、静かに見守るなどマナーへの配慮が必要です。
Q. 沖縄本島のタントゥイと竹富島のタニドゥルは何が違う?
◇どちらも豊作祈願の種子取祭ですが、規模に違いがあります。
・沖縄本島の「タントゥイ」…集落・家庭単位の比較的簡素な行事
・竹富島の「タニドゥル」…10日間にわたる国の重要無形民俗文化財
…規模も内容も大きく異なります。
Q. 一般家庭で種子取祭を行う場合、何を準備すればいい?
◇お仏壇やヒヌカンがあれば、大きなおにぎり「テームイ」を供えるだけで問題ありません。
…仏壇・ヒヌカンがない家庭でも、リビングにお供えするだけでも良いとされています。
まとめ:2026年種子取祭「タントゥイ」は、立冬の吉日です

◇農耕が盛んだった頃に翌年の豊作祈願として行われてきた種子取祭、2026年の今では「豊作=収入」として、経済や健康が不安定な時代に、改めて見直されています。
…「ウグァン(御願)を行ったところで…」と感じる方ももちろんいらっしゃるでしょう。
実際に神様がいらっしゃるのか、それさえも分かりません。
ただ、今日この日、種子取祭ができることに感謝をして節目となると良いですね。「来年も無事にこの日を迎えますように。」と祈願をすることで、来年も幸せであろうとする、自分との約束にもなります。
●一般家庭であれば、お仏壇やヒヌカン(火の神様)、どちらも仕立てていない家庭では、リビングに大きなおにぎり「テームイ」を供えるだけでも良いでしょう。
昔から信仰されてきた行事、2026年にこの種子取祭タントゥイを、改めて取り入れてみてはいかがでしょうか。
[ヒヌカン(火の神様)の仕立て方]
・【沖縄のヒヌカン】ヒヌカンの始め方。親から引き継ぐ、一から仕立てる2つの方法を解説
まとめ
2026年種子取祭タントゥイは?
[種子取祭とは]
・種おろし行事(稲、粟)
・今年の農耕儀礼の締めくくり
・翌年の豊作祈願[種子取祭の呼び方]
●沖縄本島
・タントゥイ(種子取祭)●八重山地方
・タナドゥイ(種子取祭)
・タニドゥル(種子取祭)●宮古市
・ウヤガン(祖先御願)[竹富島のタニドゥル]
●10日間行う
・立冬の甲申~癸巳●奉納芸能は第7日目~
・第1日…11月12日(木)
・第2日…11月13日(金)[家庭内で拝む]
●見直される理由
・「豊作=収入」として拝む●お供え物(下記いずれか)
・テームイ(大きなおにぎり)
・ゆうなの葉に小さなおにぎり
(5個・7個など奇数個が良し)【執筆・監修:供養の知恵袋編集長】
株式会社琉球メモリアルパーク 企画担当 仲間 仁史
2021年11月入社。
仏壇販売、商品仕入れの他、IT企業に務めていた前職の経験を活かして当社Webサイト等の運営も担当。
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