葬儀で避ける忌み言葉一覧とは?チェックして適切な言葉に言い換え|お悔みの言葉も紹介

2023.08.25
葬儀で避ける忌み言葉一覧とは?チェックして適切な言葉に言い換え|お悔みの言葉も紹介

葬儀では忌み言葉の一覧をチェックして、無用にご遺族を傷つけないよう、心配りをしたいですよね。寄り添う言葉を添えたくても、傷つけないようお声掛けがしにくい人も多いです。本記事を読むことで忌み言葉を避け、適切なお悔みの言葉を掛けることができます。

・葬儀で避ける忌み言葉とは?
・葬儀で忌み言葉の一覧チェックは?
・葬儀の忌み言葉、適切な言い換えは?
・安心できるお悔みの言葉は?

葬儀では事前に忌み言葉の一覧をチェックして、無用にご遺族を傷つけないよう、心配りをしたいですよね。

寄り添うお悔みの言葉を伝えたいものの、葬儀では忌み言葉が気に掛かり、お声掛けがしにくい人も多いです。

本記事を読むことで、葬儀で避けたい忌み言葉の一覧チェックができて、適切なお悔みの言葉を掛けることができます。
 

葬儀で避ける「忌み言葉」とは

葬儀で避ける「忌み言葉」とは
◇葬儀での「忌み言葉」とは、不吉を連想させるため避けるべき言葉です

葬儀の席で避けたい「忌み言葉(いみことば)」とは、不幸が続くことを連想させる、ご遺族の哀しみを深める、不吉を連想させるため忌まれ、避けるべき言葉を差します。
 

<忌み言葉に配慮するシーンとは>
[シーン] [避ける内容]
[葬儀] 不幸の続きを連想
・不吉を連想
・哀しみを深める
・直接的な表現
・宗教的な配慮
[結婚] 別れを連想
・再婚を連想
・夫婦関係の悪化を連想
・性格の悪さを連想
・子どもの話
・夫婦の暴露話

 
結婚式ではお祝いの席で、今後の別れを連想させる言葉や話を避けますが、葬儀でも今後の不幸の連想、不吉を連想させる言葉が忌まれるため、どちらの忌み言葉も基本的に避けるべきです。
 

葬儀で避ける忌み言葉の種類

葬儀で避ける忌み言葉の種類
◇葬儀で避ける忌み言葉には、重ね言葉や直接的な表現などがあります

葬儀で避ける忌み言葉は、前日に忌み言葉をチェックする人々が多いのですが、さまざまな忌み言葉があるので、「なぜ忌まれるのか」を理解すると良いです。

そのためには、葬儀で避ける忌み言葉の種類で分けると良いでしょう。
 

<葬儀で避ける忌み言葉の種類とは>
[忌み言葉の種類] [例]
(1)不吉を連想 浮かばれない
・消える
・大変
(2)重ね言葉
(不幸が続くことを連想)
・再び
たびたび
・追って
(3)宗教的な配慮 ご冥福
・成仏
・供養
(4)直接的な表現 急死
・生きていた
・死ぬ
(5)哀しみを深める 安易な励まし
・後悔
・鼓舞する言葉

 
ここでは代表的な、葬儀で避けるべき忌み言葉を例として挙げました。
下記より、葬儀で避けるそれぞれの忌み言葉の種類を、言い換えの言葉とともに詳しく解説します。
 

葬儀の忌み言葉(1)不吉を連想

葬儀の忌み言葉(1)不吉を連想
◇「消える」「迷う」など、不吉を連想する言葉は、忌み言葉です

故人が成仏に至る冥土の道を「迷う」など、葬儀の忌み言葉には不吉を連想する言葉が多く入ります。

有名な葬儀の忌み言葉が、数字の「4(死)」や「9(苦)」ですよね。
4(死)や9(苦)が葬儀の忌み言葉であると理解していなくても、香典で割り切れる偶数や、4千円、9千円などの数字を避けるマナーは知っている人が多いでしょう。

不吉を連想する言葉は、使う必要がないものがほとんどです。
言い換えを考えるのではなく、そもそも「使わない」ようにします。
 

<葬儀の忌み言葉(1)不吉を連想>
[忌み言葉] [似た忌み言葉]
●とんでもない
●浮かばれない
●迷う
●消える ・切れる
・途切れる
・流れる
●最後に ・終わりに

 
ちなみに4(死)や9(苦)をどうしても使わないくてはならない場面では、言い方を変えて発します。
 

<(1)不吉を連想:言い換え>
[忌み言葉] [言い換え]
●4(死) ・よっつ、よん
●9(苦)  ・ここのつ、きゅう

 
意外ですが沖縄の葬儀では忌み言葉であっても、会話のなかで「とんでもない」の言葉が出ていたり、弔事で「最後に」と言ってしまうことも少なくありません。
 

葬儀の忌み言葉(2)重ね言葉

葬儀の忌み言葉(2)重ね言葉
◇「ますます」などの重ね言葉は避けます

「ますます」や「度々」などは日常の会話でよく使用しますが、不幸が続くことを連想されるとして、葬儀の席では忌み言葉です。
この重ね言葉ですが、とても多くの言葉があるので注意をしましょう。
 

<(2)重ね言葉:言い換え>
[忌み言葉] [言い換え]
●重ね重ね ・加えて
・深く
●くれぐれも ・充分に
・どうぞ
●皆々様 ・皆さま
●みるみる ・見る間に
●いろいろな ・さらに
・もっと
●日々 ・毎日
●つくづく ・心から
●しばしば ・よく
・いつも
●まだまだ ・まだ
・もっと
・より
●とうとう ・ついに

 
例えば、「重ね重ねお礼を申し上げます」と日常で話す言葉は、葬儀の席では「深くお礼を申し上げます」と言い換えます。

日々、病と向き合ってきましたが…」と挨拶をしたい時には「毎日、病と向き合ってきましたが…」と言い換えるなどです。
 

不幸が続くことを連想

◇不幸が続くことを連想する言葉も、葬儀の忌み言葉です

不幸が続くことを連想される言葉は、単純に言葉が重なるばかりではありません。
下記のような言葉も、葬儀の席では忌み言葉なので注意をしてください。
 

<(2)不幸が続くことを連想:言い換え>
[忌み言葉] [言い換え]
●再び(再度) ・改めて
・今一度
●また ・さらに
・今一度
・その他に
●繰り返し ・しきりに
・月日を過ごし
●追って ・後ほど
・同様に
●引き続き ・これからも
・今後とも
●もっと ・一段と
●重ねて ・誠に
・深く
●次に ・その後
・新たに

 
例えば「時間が戻るならば…」や「再び会えるならば…」などの言葉を聞きますが、これは忌み言葉の部類です。

喪主挨拶で「入退院を繰り返しており…」と伝える場合、正しくは「入退院の月日を過ごしており…」などと言い換えます。
 

葬儀の忌み言葉(3)宗教的な配慮

葬儀の忌み言葉(3)宗教的な配慮
◇「成仏」や「冥福」は仏教の言葉です

葬儀の忌み言葉とは少し意味が異なりますが、仏教・キリスト教・神道では、人の死後の概念が異なります。

例えば仏教では人が亡くなると四十九日の冥土の旅を経て成仏するため、ご遺族は追善供養により、故人の成仏を後押しする概念です。
けれどもキリスト教では、故人が亡くなると神様の元で次の生を待ちます。

人の死への概念に基づき、葬儀の席でご遺族へ掛ける言葉も異なるのです。
 

<葬儀の忌み言葉(3)宗教的な配慮>
[宗旨] [用語] [忌み言葉]
(1)仏式 ・往生
・成仏
・供養
極楽浄土
・御冥福
・合掌
・浮かばれない
迷う
(2)キリスト教式 天国
・空の上
(から見守る)
・成仏
・供養
冥福
・往生
・お悔み
・あの世
・弔う
(3)神道 御霊(みたま)
・ご平安
・お祈り
・安らかに
・成仏
・供養
冥福
・弔う
・あの世
・往生
・焼香

 
…一般的な葬儀形式は仏式がほとんどなので、最も間違えやすい言葉は、キリスト教式や神道で仏教用語を述べることです。

キリスト教式神式(神道)でお悔みの言葉を述べるならば、下記のような事例があります。
 

<仏式以外でのお悔みの言葉>
[キリスト教式] 安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。
・どうか安らかに眠られますように。
・天に召された故人の平安をお祈りいたします。
[神式] 御霊(みたま)の平安をお祈り申し上げます。
・このたびはご愁傷様でございました。
・胸中、お察しいたします。

 
ご愁傷様でございました」は故人に対してではなく、ご遺族の哀しみに寄り添うお悔みの言葉ですので、あらゆる宗旨宗派で利用できます。
 

 

菩提寺のない沖縄では?

◇沖縄では葬儀の形式に倣い、お悔みの言葉を述べます

沖縄は独自の祖霊信仰により、特定の寺院を信仰する「檀家制度」がありません。
そのため沖縄の葬儀では宗旨宗派による忌み言葉を、あまり意識しない傾向です。

けれども現代の沖縄では、僧侶や司祭などの宗教者が入る葬儀がほとんどでしょう。
宗教者はその宗旨宗派に信心しているので、依頼した宗旨宗派に倣い敬意を表します。
 

<宗教者の宗旨宗派に倣う>
[お悔やみの言葉] ・宗旨宗派に倣った言葉使い
[香典] ・表書き
・封筒
[焼香] ・焼香の回数
[数珠] ・数珠の持ち方
(略式数珠で良い)

 
宗旨宗派の違いは香典の袋や表書き、ご焼香の回数や押しいただく方法まで違いはあります。

数珠は仏教によるものですが、宗派により違いがありますが、現代はどの宗派にも添うよう、全国でも略式数珠が一般的です。
昔も、自分の宗派に添った数珠を持参して良いとされました。
 

 

 

仏教でも浄土真宗は考え方が違う

◇仏教でも浄土真宗だけは、香典の表書きやお悔みの言葉が異なります

浄土真宗は同じ仏教でも、人の死への概念が他の宗派と異なります。
他の仏教宗派は、人が亡くなると四十九日間の冥土の旅の後、成仏しますが、浄土真宗だけは、人が亡くなるとすぐに成仏するためです。
 

<浄土真宗と他仏教宗派の違い>
[宗派] [考え方] [香典の表書き]
[浄土真宗] ●忌中がない
・亡くなってすぐに成仏
・御本尊へ拝む
●忌中がない
・お通夜から「ご仏前
[他の仏教宗派] ●忌中がある
・四十九日後に成仏
・遺族は追善供養
●忌中と忌明けで違う
・忌中「ご霊前」
・忌明け「ご仏前」

 
浄土真宗の概念「往生即成仏」では、阿弥陀如来様の「他力本願」により、どのような人でも、人が亡くなるとすぐに極楽浄土へ成仏します。

そのため他の宗派で、故人が冥土の旅へ出ている四十九日間の忌中がなく、「ご冥福」や「ご霊前」がないのです。
 

<浄土真宗でのお悔みの言葉>
・御浄土よりご照覧ください。
(浄土より見守っていてください。)
謹んで哀悼(あいとう)の意を表します。
・ご逝去を悼み(いたみ)、謹んでお悔み申し上げます。

 
ただ現代では宗教による概念の垣根を超え、「死後も安らかでありますように」の意味合いで「心よりご冥福をお祈りします」とお悔みを伝える参列者もいるでしょう。
 

 

葬儀の忌み言葉(4)直接的な表現

現代の沖縄の葬儀で、遺族が行うことは?
◇「病死」など、あまりに直接的な表現は、哀しみを増幅させます

例えば「死ぬ」など、あまりに直接的な表現はインパクトが強く、ご遺族にとっても哀しみを増幅させる表現として、葬儀では忌み言葉ですし、失礼です。

また故人の亡くなった時を思い起こさせる表現も、ご遺族の気持ちを汲み取り避けましょう。
例えば「病死」「急死」など、亡くなった時の状況を表現する言葉などです。
 

<(4)直接的な表現:言い換え>
[忌み言葉] [言い換え]
●死ぬ ・お亡くなりになる
●ご死去 ・ご逝去
・ご他界
・ご永眠
●急死 ・突然のこと
・急逝

 
「死ぬ」はさすがに葬儀では忌み言葉として、あまり失言は聞こえませんが、しばしば「ご死去」は耳にします。
より柔らかい言い回しによる表現が必要ですが、上記の言い換えが適切です。
 

<事故などで急に無くなった時>
・この度は突然のことで…、

 
お悔やみの言葉を添えるのが難しい急な訃報ですが、「○○の急死には大変驚きました。」は葬儀では忌み言葉ですので、上記のように言い換えます。
 

「生きていた頃」もNG

◇「ご生存中」「生きていた頃」も直接的な表現です

「死ぬ」「ご死去」は葬儀の忌み言葉として避ける人が多いのですが、失言しやすいものが「生きていた頃」などの表現となります。

「ご存命中はお世話になりました」などのお悔みの言葉も聞こえますが、ご遺族にとっては悲しみを再確認するような言葉にもなり得ます。
 

<ご存命中などの言い換え>
[忌み言葉] [言い換え]
●ご生存中 ・ご生前
●生きていた頃 ・元気な頃

 
また時々、若い人が亡くなると「お子様が大人になるまでは生きていて欲しかった」との会話も聞こえますが、「生きていて欲しい」も葬儀の忌み言葉です。

「ご存命中はお世話になりました」は「お元気な頃には、大変お世話になりました」などと言い換えます。
 

葬儀の忌み言葉(5)哀しみを深める

葬儀の忌み言葉(5)哀しみを深める
◇ご遺族を励ますつもりでも、哀しみを深める言葉に配慮します

葬儀の席で発する言葉は、いずれもご遺族の哀しみに寄り添う配慮が必要です。
ご遺族の心に土足に踏み込む、不安や哀しみを増幅する言葉を避けます。

そのなかで参列者に多い失敗例として多いものが、ご遺族を励ます表現です。
 

<葬儀の忌み言葉(5)哀しみを深める>
[避ける励まし] [例]
・安易な励まし
・後悔
・鼓舞する言葉
・早く忘れて
・故人が悲しむ
・頑張らないと
[より良い言葉] [例]
・寄り添う言葉 ・お察しします
・どんなにお辛いことかと思います

 
ご遺族は「あの時、電話にすぐ出ていたら」「あの時、あの治療に切り替えていたら…」と、後悔の念に苛まれている人も少なくありません。

参列者には分からないご遺族の大きな喪失感を、安易な励ましで元気づけることは難しいでしょう。
 

●言葉が出なければ、特別な声掛けは必要ありません。

 
この度はご愁傷様でした。」と丁寧に故人を弔うことが、ご遺族への励ましですが、声を掛けるならば、深く傷付けることなく寄り添い共に在るよう、配慮をします。
 

生前の故人を表す言葉に注意

◇生前の故人の性格について、悪く捉えられる可能性がある表現は避けます

葬儀の忌み言葉には、不吉を連想させるもの、不幸が続くことを連想されるものなどがありますが、何よりもご遺族の哀しみを増幅される言葉遣いを控えることが先決です。

そのため結婚式の忌み言葉同様、例え温かな気持ちから出た言葉だとしても、亡き故人の性格を貶めるような言葉遣いは避けましょう。
 

<性格に関する忌み言葉>
[忌み言葉] [言い換え]
・頑固 ・意思が強い
・頼りない ・控えめ
・(試合に)敗れる ・言わない

 
故人との思い出話のなかには、同じ部活動のチームメイトなどであれば、試合に敗れた思い出などを語ることもあります。

ただ故人の生前の業績や生き方を貶めるような言葉遣いはそもそも慎み、温かな気持ちでご遺族に寄り添う言葉を発するよう、心掛けましょう。
 

まとめ:葬儀の忌み言葉は、ご遺族への配慮です

まとめ:葬儀の忌み言葉は、ご遺族への配慮です
ほとんどのお通夜や葬儀は故人が亡くなって7日間と経たない、ご遺族にとってはショックと哀しみの真っただ中で行うものです。
そのためお悔みの言葉も最小限で良いでしょう。

目が合った時に深くお辞儀をする行為だけでも、心をもって行えば、むしろ言葉掛けよりも深く気持ちは伝わります。

また参列前に先方の宗旨宗派を確認し、その宗旨宗派に倣いながら適切な作法でご焼香などを進めるだけで、その「動き」からご遺族への心遣いや、お悔みの気持ちは伝わるでしょう。
 

 

まとめ

葬儀の忌み言葉
(1)不吉を連想
・浮かばれない
・消える
・大変
(2)重ね言葉
(不幸が続くことを連想)
・再び
・たびたび
・追って
(3)宗教的な配慮
・ご冥福
・成仏
・供養
(4)直接的な表現
・急死
・生きていた
・死ぬ
(5)哀しみを深める
・安易な励まし
・後悔
・鼓舞する言葉

 


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