・お正月はなぜ祝うの?
・正月飾りはいつからいつまで飾る?
・正月飾りの処分方法は?
・沖縄の旧正月の正月飾りは?
●2027年のお正月は、1月1日(金)です。
…年神様をお迎えする準備として、正月飾りを整えます。
お正月は、新しい年の幸福と実りをもたらす年神様を迎えるための、伝統行事です。正月飾りをいつから飾り、いつ片付けるのか、迷う人も多いのではないでしょうか。
●沖縄では、新正月に続いて、旧正月(2027年は2月7日(日))もお祝いします。
…新正月の正月飾りを、旧正月まで飾る家庭もあります。
本記事を読むことで、2027年の正月飾りの飾り方・飾る時期・片付け方・処分方法が分かります。門松・しめ縄・鏡餅などの意味や、沖縄を含む地域ごとの正月行事の違いも、ご紹介します。
※このコラムは、沖縄の供養・仏壇に関するご相談(供養の窓口)を通じて、多くのご家族に寄り添ってきた供養ギャラリーが解説しています。本記事では記事内で自社サービスをご紹介する場合があります。(2026年10月22日更新)
お正月はなぜ祝うの?
◇お正月は、その年を司る「年神様」を迎え入れ、おもてなしをするために祝います。
…年神様は、一年の福徳を持って、それぞれの家庭にやってくる神様です。
年神様は、地域によって「歳徳神(としとくじん)」や「正月様」とも呼ばれます。田の神様、遠いご先祖様が神になった姿とも言われてきました。
●年神様は、子孫繁栄・五穀豊穣のご利益があるとされます。
…たくさんの幸せ・福徳を授かる年神様を、今年も迎え入れることができたことが有難いとして、「おめでとうございます」と祝います。
①お正月にやってはいけないこと
◇お正月は、年神様をおもてなしする期間なので、地域によって、いくつかのタブーが言われてきました。
…これからの一年に影響するお正月は、縁起の悪いことを避けて、過ごしてきました。
| <お正月にやってはいけないこと(地域によって言われること)> | |
| ・掃き掃除 | …福の神を掃き出さないため |
| ・洗濯や裁縫をしない | …福を洗い流さないため |
| ・動物の肉を食べない | …殺生を控えるため |
| ・刃物を使わない | …年神様との御縁を切ってしまわぬため |
| ・ケンカをしない | …争いの年としないように |
| ・お金を使わない | …浪費の年としないように |
| ・火を使わない(煮炊きなど) | …竈(かまど)の神に休んでいただく |
この他、一部の地域では、福を洗い流してしまわないよう、正月三が日は風呂に入らないというしきたりもあります。またお正月を血で穢さぬように、爪を切らないとされる地域もありました。
2027年の正月飾りのスケジュール
◇正月飾りは、12月13日(日)以降に飾り始め、12月28日(月)までに飾るのが、おすすめです。
…12月29日と12月31日は、避けます。片付けは、松の内が明ける1月8日(金)ごろが、目安です。
| <2027年の正月飾りのスケジュール> | |
| 12月13日(日) | …正月事始め・煤払い(大掃除) |
| 12月28日(月) | …正月飾りを飾る(「八」が末広がりで縁起が良い) |
| 12月29日(火) | …避ける(「二重苦」「苦待つ」の語呂合わせ) |
| 12月31日(木) | …避ける(「一夜飾り」は年神様に失礼) |
| 2027年1月1日(金) | …元日 |
| 1月7日(木) | …松の内の最終日(人日の節句) |
| 1月8日(金) | …松の内が明ける。正月飾りの片付けの目安 |
| 1月11日(月) | …鏡開き(関東など) |
| 1月15日(金) | …小正月(関西の鏡開き、どんど焼き) |
| 1月20日(水) | …二十日正月(正月行事の最後) |
| 2月4日(木) | …立春(寒中見舞いは、この前日まで) |
| 2月7日(日) | …旧正月(沖縄) |
●12月28日(月)は、「八」が末広がりで縁起が良いとされ、正月飾りを飾るのに向いています。
…12月29日(火)と12月31日(木)は、避けます。
[参照]
・国立天文台「令和9年(2027)暦要項|二十四節気および雑節」
正月飾りはいつから飾る?
◇正月飾りは、12月13日の「正月事始め」から、いつでも飾り始められます。
…2026年12月13日(日)が、正月事始めにあたります。
毎年12月13日の正月事始めが過ぎたら、いつでも正月飾りを飾り始めることができますが、12月28日(月)頃には、済ませると良いでしょう。
①煤払い
◇毎年12月13日は、屋敷を大掃除する「煤払い」です。
…江戸時代には江戸城でも行われ、庶民に広まって、現在に至ります。
12月13日は、江戸時代中期まで使われていた暦(宣明暦)で、婚礼以外は万事に大吉とされる「鬼宿日」にあたりました。年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日として、正月事始めに定着したとされます。12月8日を、事始めとする地域もあります。
<12月13日煤払いの順番>
・神棚の掃除
・台所の掃除
・各部屋の掃除
・煤払い祝い
煤払いでは、葉を付けた竹・笹、竹の先に藁を括ったものを使用してきました。
煤払いの大掃除後に行う「煤払い祝い」では、「煤払い団子」「煤払い餅」「煤払い粥」を家族でいただきます。掃除でキレイになった神棚にも、お供えしましょう。
●沖縄の旧正月では、旧暦12月24日が、煤払い(大掃除)の日です。
…2027年の旧暦12月24日は、1月31日(日)です。
[12月の年中行事]
・【沖縄旧暦カレンダー2026】新暦12月(旧暦10月・11月)☆トゥンジー(冬至)の行い方
②正月準備を避ける日
◇毎年12月29日と12月31日は、正月準備を避けます。
…12月13日の煤払いが過ぎるといつでも飾れますが、この2日間は、避けるとされてきました。
| <正月準備を避ける日> | |
| ・12月29日 | …「二重苦」「苦待つ」の語呂合わせで、縁起が悪い |
| ・12月31日 | …「一夜飾り」と言って、年神様に失礼な行為 |
12月31日の「一夜飾り」は、慌ただしく行う葬儀の準備でも使われる言い方です。年神様へ失礼なばかりではなく、縁起が悪いと忌まれてきました。
正月飾りの飾り方と意味
◇正月飾りは、年神様を迎えるために飾るものです。
…昨年のものを使い回さず、毎年、新しい正月飾りを使います。
正月飾りは、昨年のものを使い回すことは、今年の年神様への失礼にあたるとされるため、毎年新しい正月飾りを使う習わしです。
①門松
◇門松は、年神様がいらっしゃる際の、家の目印です。
…年神様が訪問する際に、家を見つけやすいように飾ります。
平安時代の宮中では、「小松引き」という遊びが行われていて、これが門松の起源とされます。
●門松をはじめとした正月飾りのモチーフは、松・竹・梅です。
…松は落葉しないことから縁起が良いとされます。
・竹はタケノコから成長が早い生命力
・梅は新春に開花する縁起の良いもの
…とされてきました。
門松が3本の竹で象られるのは、2で割り切れない奇数の数字が、縁起の良い「陽数」だからです。対して、2・4などの2で割り切れる偶数を「陰数」と言います。竹の長さも、縁起の良い奇数を基準に整えることが多いです。
②鏡餅
◇鏡餅は、正月の間、年神様が家にいる時の依り代になります。
…もちの丸い形が、神棚に祀る鏡「銅鏡」に似ていたため、神様の依り代となりました。
●鏡餅は、12月28日(月)ごろに飾り、鏡開きまで飾ります。
…関東では1月11日(月)、関西では1月15日(金)ごろです。
…12月29日と31日は、避けます。
鏡餅周辺の正月飾りは、それぞれに、一年を守護し祈願する意味があります。
| <鏡餅の飾り物> | |
| ●鏡餅 | ・白餅の二段重ね ・年神様の依り代 (銅鏡に似ているため) |
| ●橙(だいだい) | ・みかん類 ・家族が代々繁栄する |
| ●裏白(うらじろ) | ・裏が白いシダの葉 ・古い葉を残し新しい葉を出す ・生命力、長寿 |
| ●ゆずり葉 | ・冬も緑の葉を付ける常緑樹 ・親から子へ引き継がれる (若葉が生えると前年の葉が落ちるため) |
| ●四方紅 | ・鏡餅の下に敷く白紙 (縁に赤い線が入っている) |
| ●御幣(ごへい) | ・神様の祭祀で用いる ・周囲の穢れを払う ・家内安全 |
鏡餅は、丸餅を二段に重ねています。二段重ねになった理由は、丸い鏡餅が、月と太陽を象っているためです。また二段に重ねることから、「円満に年を重ねる」「福が重なる」と喜ばれてきました。
③しめ飾り
◇しめ飾りは、家に結界を張る正月飾りです。
…神様の領域(神域)と、私達の暮らす世界を、区切る役割があります。
玄関先にしめ飾りを飾り、年神様をお迎えする準備が整ったことをお知らせします。しめ飾りには、この他にも、厄災を払う・新年の来福や健康を祈願する目的もあります。
おせち料理の詰め方と、おかずの意味
◇おせち料理は、日持ちのする料理を、お重に詰めたものです。
…起源は、弥生時代の稲作で、収穫を終えると神様へお供えする風習とされます。
平安時代には、宮中行事として年始に「節会」が行われ、その時に出された食事「御節供(おせちく)」が、おせちの始まりとされます。
①お重は四段、三段重ね
◇おせち料理の基本は、四段重ねのお重です。
…「四」は「死」を連想するため、四段目は「与の重」と呼びます。
現代では、三段のお重も多いでしょう。詰めるおかずや詰め方には、地域で違いもありますが、各段ごとに詰める料理が、大まかに決まっています。
| <おせち料理の詰め方(四段重)> | |
| ●一の重 | …祝い肴・口取り (黒豆・数の子・田作り/伊達巻・かまぼこ・栗きんとん) |
| ●二の重 | …焼き物(鯛・海老・ブリなど) |
| ●三の重 | …酢の物(紅白なますなど) |
| ●与の重 | …煮物(筑前煮など) |
三段重では、一の重に祝い肴・口取り、二の重に焼き物・酢の物、三の重に煮物を詰めます。
②奇数品目を詰める
◇おせち料理を詰める品数は、5品目・7品目・9品目が一般的です。
…日本では、中国の陰陽思想から、2の数字で割り切れない奇数を縁起の良い「陽数」とします。
縁起の良い陽数は、お祝い事で用いられるため、お重に詰めるおせち料理の品数も、5品目・7品目・9品目の奇数「陽数」が基本です。おせち料理に詰めるおかずには、それぞれ語呂合わせなど縁起の良い品が詰められます。
| <おせち料理のおかずの意味> | |
| ・黒豆 | …まめまめしい、勤勉、邪気祓い |
| ・数の子 | …子孫繁栄 |
| ・紅白かまぼこ | …魔除け、祝い事 |
| ・栗きんとん | …金運・勝負運、豊かな一年 |
| ・伊達巻 | …知識が増えるように |
| ・昆布巻き | …喜びが増えるように |
| ・海老 | …不老長寿・立身出世 |
| ・卵料理 | …子孫繁栄・金運向上 |
| ・たけのこ | …子どもの健やかな成長、出世 |
| ・紅白なます | …水引を象る、平和・平安 |
| ・鯛の姿焼き | …恵比寿様の持ち物、めで鯛 |
| ・筑前煮 | …将来の見通し(レンコン)、子孫繁栄(里芋) |
| ・煮ハマグリ | …夫婦和合 |
おせち料理には、この他、田作り(ごまめ)やたたきごぼうなどもあります。里芋など根菜類は、土中で芋が連なって収穫されるので、子孫繁栄とされます。
お正月の迎え方
◇お正月の前日は大晦日(おおみそか)で、その昔は、夜通し起きて年神様を迎え入れる家もありました。
…大晦日から年明けにかけて鳴らされる「除夜の鐘」も、有名です。
●除夜の鐘は、大晦日から新年にかけて108回鳴らされます。
人間の煩悩は108つあることから、除夜の鐘を108回鳴らすことで、煩悩を消し去り、正しい心で新年を迎えるためです。
神社では、12月31日に「年越の大祓(おおはらえ)」が行われ、半年間の罪や穢れが祓われます。
①年越しそば
◇大晦日にいただくそばが、「年越しそば」です。
…基本的には、大晦日に食べ終わるよう、家族でいただきます。
年越しそばには、「厄を断ち切る」役割があります。
今年の厄を今年で終わらせる意味があるため、年明け前がベストなタイミングです。反対に、細く長い年越しそばは、残したい御縁を、細く長く繋げてくれます。長いそばを人の命と捉え、長寿・健康・家運長命も、ご利益のひとつです。
●縁起の良い年越しそばは、残さずいただきます。
…そばを残すことは「そば切り」であり、大切な御縁を切ることのないよう、適切な量を盛り付けて、食べ残しは避けましょう。
②初詣
◇年が明けてから初めての神社・寺院への参拝が、初詣です。
…日頃からお世話になっている神社や寺院に参拝し、旧年中の御守護に感謝するとともに、新年のご加護を祈願します。
年神様(歳徳神)のいる方角を恵方といい、その方角の神社・寺院へ参拝する「恵方詣り」も、古くからあります。恵方は、その年の十干で決まります。
●大晦日から年明けにかけて初詣に行く「二年参り」も、人気です。
…大晦日の午前0時をまたぎお参りをするので、2年を跨ぐことから「二年参り」です。
元旦~1月3日までの正月三が日、もしくは松の内(松七日)の1月7日までに、初詣へ行きます。
混雑を避けて、小正月の1月15日、二十日正月の1月20日までに、初詣とする人も多いです。
忌中に迎えるお正月では、神社への初詣は忌まれますが、寺院では初詣ができます。神道では「死を穢れ(けがれ)」とするためです。
[初詣マナー]
・2027年新正月!沖縄で初詣におすすめ神社・寺院は?知っておきたい初詣マナーも紹介
③お年玉
◇お年玉は、鏡餅の古い呼び名「御歳魂(おとしだま)」がルーツです。
…年神様(歳徳神)の依り代となる鏡餅は、鏡開きで割られて、家族で分け合いいただきます。
この丸餅を分け合いいただく風習が、のちに、お金を渡す形に広がったとされます。
●お年玉は、基本的に、目上の人から目下の人へ渡します。
…お年玉をあげる年齢は、家庭や地域によりさまざまですが、広くは、幼稚園~高校生までを目安とします。
お年玉をあげる期間は、
・関東地方で、松の内(松七日)の1月7日まで、
・関西地方は、小正月の1月15日まで
とする家庭が多いです。
<お年玉をあげるマナー>
・ポチ袋に入れる
・お札の顔は表面
・新札を入れる
・親の前で渡す
・縁起の悪い数字は避ける
(4千円・9千円など)
④年賀状を返す
◇いただいた年賀状のお返事は、松の内(松七日)の1月7日までに届くのが、目安です。
…1月8日以降になりそうならば、「寒中見舞い」として送ります。
●ただし、寒中見舞いも、立春の前日までです。立春は、
立春は、毎年2月4日ごろ(節分の翌日)で、2027年は2月4日(木)です。この時期を過ぎると、寒中見舞いの時期も過ぎるので、早めに郵送しましょう。
●2027年用の年賀状は、12月20日(日)から出せます。
…元日に届けるための差出目安は、12月27日(日)です。
[年賀状の書き方]
・沖縄で送る年賀状の書き方【2027年度版】マナー・宛名・例文を徹底解説
[寒中見舞い(1月8日~2月3日)]
・【2026年度最新版】寒中見舞いの書き方|いつからいつまで?出すタイミング・マナー・例文も紹介
正月飾りはいつ片づける?

◇年神様をお見送りしてから、正月飾りを片付けます。
…正月飾りは、年神様をもてなすために飾るものなので、年神様が天へお帰りになったら、役目も終わりです。
一般的には、門松で屋敷内に結界を張る「松の内(松七日)」が目安です。松の内は1月7日ですので、その翌日(1月8日)になります。ただし、年神様が滞在する期間は、地域によって違います。
①松の内の翌日(1月8日)
◇2027年の松の内は、1月1日(金)~7日(木)です。
…門松を飾る期間が「松の内」で、広くは「正月七日」「松七日」とも言います。
松の内が明けると、年神様はお帰りになるとされるため、年神様をもてなすために飾った正月飾りは、1月7日の翌朝(8日)に片づけるとされてきました。この門松を片付けることで、翌日からは日常に戻ります。
1月7日は、七草の節句「人日の節句」です。七草粥をいただいて、年末年始のご馳走で疲れた胃腸を労わる節句です。
[全国的な正月行事(松の内・鏡開き)]
・2027年1月、全国的な正月行事にはなにがある?松の内、鏡開きの日程は?初詣も紹介
②鏡開き(1月11日)
◇1月11日は、鏡餅を木槌で割る「鏡開き」です。
…2027年1月11日(月)は、年神様の依り代となった鏡餅を開きます。
●年神様が宿っているので、包丁は使わず、木槌などで叩いて割り分けるのが特徴です。
割り分けた鏡餅は、お汁粉・お雑煮・餅せんべいなどにして、家族でいただき、年神様のパワーと福徳をいただきます。
鏡開きのころや小正月に、どんど焼き・お焚き上げなど、集落の人々が広場に集まって、正月飾りを焚き上げる風習もありました。神社では、「左義長」と呼ばれる、お焚き上げ行事も行われています。アルミホイルに巻いたお餅を、正月飾りを焚き上げるなかに入れて、美味しく焼いていただいたものです。
③小正月(1月15日)
◇小正月は、毎年1月15日、2027年は1月15日(金)です。
…お月様の満ち欠けが基準となる旧暦の時代は、年が明けて初めての満月が、小正月でした。
●昔は、1月15日が成人式でしたよね。
…全国では、小正月までを「松の内」とする地域もあります。
小正月は、年末年始に台所仕事などで忙しかった、奉公人や女性が休む日でした。
そのため、忙しく働いていた女性達を労わる意味で、「女正月(おんなしょうがつ)」の別名もあります。
元旦~1月7日までの松の内を「大正月」、対して1月15日を「小正月」と呼ぶことから始まりました。
④二十日正月(1月20日)
◇2027年1月20日(水)は、正月最後の締めくくりの日です。
…大寒に近いこの日は、昔は、二十日正月までに、正月のご馳走を全て食べ尽くすとされました。
●肴の骨を煮込んだりしていただいたため、「骨正月」とも呼ばれます。
行事食は、体を労わり邪気を祓う小豆を使った「小豆粥」などです。
地域によってお飾りを片付ける日はさまざまですが、多くは、この日までには片付けが終わり、日常生活に戻るでしょう。
⑤正月飾りの片付けは地域でも違いがある
◇全国的には、鏡開きは毎年1月11日、この日までには正月飾りを片付けるとされます。
…けれども実は、鏡開きの日程自体が、違う地域も多くあります。
| <地域で違う鏡開き> | |
| ●毎年1月11日 | ・2027年1月11日(月) ・関東地方 ・九州地方 ・東北地方など |
| ●毎年1月15日 | ・2027年1月15日(金) ・関西地方 |
| ●毎年1月20日 | ・2027年1月20日(水) ・関西地方の一部地域 |
| ●毎年1月4日 | ・2027年1月4日(月) ・京都など一部地域 |
昔ながらの風習もありますが、最近では、お飾りを焚く「どんど焼き」や「お焚き上げ」は、地域の神社や寺院、集落などで行うことが多く、そのお焚き上げに合わせて、お飾りを片付ける家も多いためです。
正月飾りの処分方法

◇役目を終えた正月飾りは、どんど焼きやお焚き上げで、感謝して納めます。
…ゴミとして処分する場合は、塩でお清めして、白い紙に包みます。
①どんど焼き・お焚き上げ
◇どんど焼きやお焚き上げは、小正月(1月15日)ごろに、地域の神社や広場で行われます。
…年神様を、煙とともにお送りする意味があります。
正月飾りを神社へ納めるときは、プラスチックや金属の部分、餅やみかんなどの生ものを外して、持ち込みます。神社で授かったお札・お守りは神社へ、お寺のものはお寺へ返納するのが、一般的です。受付の時期や費用は、神社によって異なるので、事前に確認してください。
●沖縄では、那覇市の波上宮で、毎年1月15日の小正月に、どんど焼き(古神札焚上祭)が行われます。
…2027年は、1月15日(金)です。
[参照]
・琉球新報「お守りや縁起物たき上げ 那覇の波上宮でどんど焼き」(2026年1月15日)
[初詣とお焚き上げ]
・2027年新正月!沖縄で初詣におすすめ神社・寺院は?知っておきたい初詣マナーも紹介
②可燃ごみとして出す
◇近所に、お焚き上げ・どんど焼きがない家庭では、燃えるゴミとして出しても構いません。
…感謝の気持ちを込めて、お清めをしてから、出します。
<正月飾りを可燃ごみとして出す手順>
①正月飾りに、塩を振ってお清めする
②新聞紙で包む
③さらに白い紙で包む
④燃えるゴミとして出す
(プラスチック・金属は外して、自治体の分別ルールに従う)
【お客様の体験談】
毎年、正月飾りは、1月15日の小正月に、近所の神社の納札所へ持って行きます。
プラスチックの飾りは外して、しめ縄だけを、白い紙に包んでいきます。納めたあとは、一年の感謝を伝えられた気持ちになります。
沖縄では正月飾りをいつ片づける?
◇沖縄には旧正月があり、新正月から旧正月まで、正月飾りを飾り続ける家庭もあります。
…2027年の旧正月は、2月7日(日)です。
那覇市など都心部では、沖縄でも旧正月を祝わない地域も増えましたが、旧正月が根付く地域では、新正月~旧正月まで飾り続ける家も多いのではないでしょうか。沖縄の旧正月も、旧暦で数えるだけで、新正月と同じように、小正月や二十日正月があり、それぞれの家や門中で、片づけるタイミングが異なります。
①新正月に合わせる
◇沖縄県でも、旧正月ではなく、新正月を基準として新年を迎える家庭は、増えました。
…特に那覇市など都心部、移住者の多い地域では、新正月の習慣に併せて、正月飾りを片付けます。
●一方で、沖縄では旧正月に祝う家庭が多いです。
…新正月・旧正月をともに祝う家庭では、しめ縄などの正月飾りを、そのまま旧正月まで飾る方法もあります。
②ソーグァッチグァー(小正月):旧暦1月14日
◇ソーグァッチグァー(小正月)は旧暦1月14日、2027年は2月20日(土)です。
…沖縄県内では、主に本島北部地域に多い風習になるでしょう。
この日を、旧正月を締めくくるウイミ(折目=節目)として、ンムニー(芋の練り物)や豚足などのご馳走を、ヒヌカン(火の神)や仏壇へお供えします。
③ハチカソーグァッチ(二十日正月):旧暦1月20日
◇ハチカソーグァッチ(二十日正月)は旧暦1月20日、2027年は2月26日(金)です。
…沖縄県内では、主に本島全域や離島エリアに多いでしょう。
旧正月の締めくくりにも、いくつかの節目がありますが、ハチカソーグァッチ(二十日正月)が、最終的なウイミ(節目)です。また那覇市辻地域では、「じゅり馬」祭りが催される日でもあります。
| <2027年 正月飾りを片付ける日> | |
| [全国(新正月)] | [沖縄(旧正月)] |
| 小正月 1月15日(金) | ソーグァッチグァー(旧暦1月14日) 2月20日(土) |
| 二十日正月 1月20日(水) | ハチカソーグァッチ(旧暦1月20日) 2月26日(金) |
沖縄の旧正月の正月飾り
◇全国的な正月飾りと、沖縄の旧正月の正月飾りは、異なります。
…新正月の正月飾り・旧正月の正月飾りを分けて考え、一度片づける沖縄の家庭も、見受けられます。
ただ、それだけお金も掛かってしまうのが難点です。そのため、旧正月の正月飾りを、新正月から飾る家庭が、一般的でしょう。
①正月飾りを飾るタイミング
◇沖縄で旧正月の正月飾りを飾るタイミングは、トゥシヌユール(大晦日)です。
…旧正月の前日で、2027年は2月6日(土)にあたります。
全国的な新正月では、煤払いの12月13日以降は、いつでも正月飾りを飾り始めます。
…12月29日・12月31日に正月飾りを飾ることは忌まれてきたので、一般的には12月28日頃までに飾り終えます。
●昔の新正月では、しめ縄には、つきたての餅を飾ってきたため、餅つきを済ませた12月30日・31日頃に飾る家庭も、多くありました。
一方、沖縄では、玄関・門前・床の間の3箇所をメインに、正月飾りを飾ります。
[トゥシヌユール(大晦日)]
・【2026年年度版】沖縄の大晦日トゥシヌユールはいつ?お供え物や行事食レシピ・過ごし方を解説!
②沖縄のしめ縄「注連飾り」
◇昔の沖縄では、しめ縄を飾らない家庭も、多くありました。
…近年になって、神様を迎え入れる目印・結界として、飾るようになりました。
●沖縄のしめ縄は、「注連飾り」です。
子孫繁栄のみかんの他にも、「たん(炭)と喜ぶ」として、炭と昆布が付いているのが、沖縄のしめ縄「注連飾り」の特徴です。
③床の間の正月飾り
◇かつて沖縄に多い平屋の屋敷には、一番座に床の間がありました。
…沖縄では、床の間にも「トゥクシン(床神)」と呼ばれる神様がいるためです。
●旧正月では、床の間に、縁起の良い南天などを生けた生け花を飾るとされています。
…縁起の良い南天(難を転ずる)・若い葉・若い木枝を生けてください。
ただ現在では、沖縄でも、そもそも床の間のない家庭が増えました。この場合は、リビングなどに、南天や菊など、縁起の良い花々を飾ってみてはいかがでしょうか。
④沖縄の門松は若木
◇全国的には、門前に飾る正月飾りは「門松」ですが、沖縄では、門松の風習はなく、代わりに、門前に若木など縁起の良いものを飾ります。
門松のように仰々しいお迎えではなく、門に若木をひと差しするなどです。若木の他にも、若松や大根の花などを飾る家庭もあるでしょう。
[沖縄の旧正月の過ごし方]
・【2026年版】沖縄の旧正月はどう過ごす?お飾り・ヒヌカン・仏壇へのお供えを図解で解説
正月飾りについてのよくある質問

| <正月飾りについてのよくある質問> | |
| お正月はなぜ祝う? | その年を司る年神様を迎えて、おもてなしをするためです。年神様は、一年の福徳を持って、家庭にやってきます。 |
| 正月飾りは、いつから飾る? | 12月13日の正月事始め以降、いつでも飾り始められます。2027年は、12月28日(月)までに飾るのが、おすすめです。 |
| 12月29日・31日に飾らないのはなぜ? | 29日は「二重苦」「苦待つ」の語呂合わせで縁起が悪く、31日は「一夜飾り」と言って、年神様に失礼とされるためです。 |
| 正月飾りは、いつ片付ける? | 一般的には、松の内が明ける1月8日(金)ごろです。鏡開き(1月11日)や小正月(1月15日)に合わせる地域もあります。 |
| 鏡餅は、いつまで飾る? | 鏡開きまでです。関東は1月11日(月)、関西は1月15日(金)ごろ、京都など一部では1月4日です。 |
| 正月飾りの処分方法は? | どんど焼きやお焚き上げで、神社へ納めます。難しい場合は、塩でお清めして、新聞紙と白い紙で包み、燃えるゴミとして出します。 |
| 沖縄の旧正月の正月飾りは? | 注連飾り(みかん・炭・昆布)、床の間の南天、門の若木が、特徴です。旧正月の前日のトゥシヌユール(2027年は2月6日(土))に飾ります。 |
| 沖縄では、いつ片付ける? | 家庭によって異なります。新正月に合わせて片付ける家庭もあれば、旧正月まで飾る家庭、ソーグァッチグァー(2月20日)やハチカソーグァッチ(2月26日)まで飾る家庭もあります。 |
まとめ:新正月の正月飾りは12月13日頃から飾ります
◇正月飾りは、年神様をお迎えするための、大切な準備です。
…2027年は、12月13日(日)以降に飾り始め、12月28日(月)までに飾ります。
全国的には、12月13日以降(正月事始め)から飾り始め、29日・31日を避けるのが、伝統的な習わしです。片付けは、松の内が明ける1月8日ごろ、または鏡開きの1月11日が、目安とされています。
●2027年の旧正月(ソーグァチ)は、2月7日(日)です。
…沖縄では、新正月と旧正月の両方を祝う家庭も多く、地域ごとに、飾りを下げる時期も異なります。
それぞれの土地の風習を大切にしながら、年神様への感謝とともに、新しい一年を穏やかに迎えましょう。
まとめ
正月はなぜ祝う?正月飾りはいつ飾る?
●なぜ祝う
・年神様を迎えるため
・一年の福徳を授かるため●正月飾りはいつ飾る
・正月事始め(12月13日(日))以降
・12月28日(月)ごろまで●飾りつけを避ける日
・12月29日(火)
・12月31日(木)●正月飾りの片付け
【新正月】
・松の内の翌日(1月8日(金))
・鏡開き(1月11日(月))
・小正月(1月15日(金))
・二十日正月(1月20日(水))
【旧正月】※2027年2月7日(日)
・小正月…旧暦1月14日
※2027年2月20日(土)
・二十日正月…旧暦1月20日
※2027年2月26日(金)【執筆・監修:供養の知恵袋編集長】
株式会社琉球メモリアルパーク 企画担当 仲間 仁史
2021年11月入社。
仏壇販売、商品仕入れの他、IT企業に務めていた前職の経験を活かして当社Webサイト等の運営も担当。
お客様やお取引先から学んできた知識や経験を発信いたします。[TEL]0120-107-940(受付時間9:15~17:30/年中無休・通話無料)


















