寒中見舞いの書き方|いつからいつまで?どういう時に出す?構成や例文もあわせて紹介!

2024.12.10
寒中見舞いの書き方|いつからいつまで?どういう時に出す?構成や例文もあわせて紹介!

「寒中見舞い」は冬のご挨拶状です。遅れた年始のご挨拶・喪中・年賀状じまいなどで適切なご挨拶状を送ることができます。本記事では寒中見舞いを送るタイミングや書き方、マナーが分かります。さまざまなケースに対応した寒中見舞いの例文もご活用ください。

寒中見舞い」は、年賀状の時期を過ぎた1月8日頃~2月3日の立春頃までの期間に送る、寒い季節に相手の健康を気遣うご挨拶状です。

年賀状の期間が遅れてしまった、喪中だけどご挨拶状を送りたい、などのケースで適切なご挨拶状を送ることができます。近年では年賀状じまいを目的とした寒中見舞いも増えました。

本記事を読むことで寒中見舞いを送るタイミングや送り方・書き方、マナーが分かります。後半ではさまざまなケースに対応した寒中見舞いの例文もご紹介していますので、どうぞ最後までお読みください。

寒中見舞い」は寒い時期に送る挨拶状です。一般的には自分より年上の相手に対して、寒い冬に相手の健康を気遣います。そのため自分の近況報告よりも、相手の健康を気遣う内容が良いでしょう。

一般的に二十四節気「小寒」の時期に送ります。寒い時期に送る寒中見舞いは、雪・椿など寒い冬をイメージしたデザインが一般的です。

寒中見舞いは年賀状が遅れない事情がある時、年賀状代わりに送ります。この他にも年末のお歳暮やお年賀をお渡しできなかった場合にも、挨拶状を送ることがあるでしょう。

また結婚・出産など家族構成が変わった時、引っ越しなど変化があった時のご報告を兼ねて寒中見舞いを送ることがあります。

送っていない相手から年賀状が届いた時、急ぎ返信をしますよね。年賀状を送りそびれた時には寒中見舞いとしてご挨拶状を送ると良いでしょう。

年賀状を届ける期間は元旦~1月7日までの「松七日」とされます。正月三が日に届いた年賀状は、すぐに送ると松七日までに間に合います。

1月7日以降のご挨拶は「寒中見舞い」として送る方法が一般的です。

喪中にはお祝い事を控えるため、一般的には年賀状を欠礼するご報告として「喪中ハガキ」を送ります。

郵便局の年賀状受け付け期間に合わせて、人々が年賀状の準備を始める12月15日頃までには喪中ハガキが届くように郵送すると良いでしょう。

けれども喪中に年賀状の代わりとして寒中見舞いを送ることもあります。喪中ハガキを送りそびれてしまった時などです。

また現代は喪中でも年賀状を受け取りたい場合に、年賀状の返信として寒中見舞いを送るケースも増えました。

相手が喪中と知らずに年賀状を送ってしまった場合、寒中見舞いを送ってお詫びとお悔やみを送る方法もあります。

年賀状は新年を祝うおめでたいご挨拶状ですが、喪中は明るい雰囲気のデザイン、お祝いの言葉かけは控えなければなりません。

お詫びを目的とした寒中見舞いでは、明るい雰囲気は控えて落ち着いた色合いのご挨拶状を選びましょう。忌み言葉など、言葉遣いへの気遣いも必要です。

喪中に年賀状が届いた場合にも、寒中見舞いを送ります。喪中ハガキを送っていない相手から年賀状が届いた場合には、故人の訃報、年賀状欠礼のお詫びも添えて送りましょう。

年末年始に家族の不幸があった家では、喪中でも年賀状を送り合っているケースが多いですよね。この場合にも訃報ハガキではなく、訃報を添えた寒中見舞いを送ることがあります。

近年は「年賀状じまい」が増えました。「年賀状じまい」とは、毎年送る年賀状を辞めて身軽になることです。

年賀状じまいでは、日ごろ年賀状を送り合っていた相手に年賀状じまいのご報告をします。けれども年賀状じまい後も、年賀状が届くこともありますよね。

この場合には年賀状の返信だけではなく、年賀状じまいを済ませたことを記載した寒中見舞いを送ります。

「年賀状じまい」は近年注目されるようになった事柄なので、分からずに年賀状を送っている人もいるでしょう。年賀状への感謝の言葉は添えたいところです。

寒中見舞いは二十四節気「小寒」の時期に送ります。少し遅くはありますが「大寒」の時期に送っても良いでしょう。二十四節気で小寒は冬の最後にあたる節気、次の節気は春の訪れを表す「立春」です。

一方、年賀状はお正月を祝う期間に送るご挨拶状ですから、お正月祝いの期間「松の内」までに送らなければなりません。松の内は元旦~1月7日まででしたよね。

1月7日を過ぎると郵便局の消印も「年賀はがき」扱いになりません。年賀状の返信が1月8日以降になる場合は、「寒中見舞い」として送ると良いでしょう。

寒中見舞いは冬の時期に健康を気遣うご挨拶状なので、春の到来とともに時期が終わります。そのため立春を迎える前に送りましょう。

暦は毎年変わりますが立春の始まりは、大まかに2月3日前後です。節分は立春の日に厄払いを行う年間行事ですね。節分を目安とすると分かりやすいです。

立春を迎えてしまった後には、寒さが残る「余寒見舞い」としてご挨拶状を送ることができます。

寒中見舞いは年賀状ではないので、相手の健康を気遣う内容が主体です。近況報告を入れる寒中見舞いは多いですが、長く書かずに一文ほどで納めます。

近年はメールでの寒中見舞いも増え、ハガキで送る時にもカジュアルな横書きが増えました。ただ目上の人へ送る寒中見舞いであれば、縦書きで送ると丁寧です。

基本的に「寒中お見舞い申し上げます」もしくは「寒中お伺い申し上げます」がご挨拶です。本文よりも大きめに最初に記載しましょう。市販の寒中見舞いであれば、印刷しているものが多いです。

ご挨拶状では時候の挨拶を最初に記載しますよね。寒中見舞いは「寒中お見舞い申し上げます」の冒頭の挨拶が時候の挨拶になるので、改めて書く必要はありません

年賀状と同じく、ボールペンや鉛筆はカジュアルな筆記用具になるので避けます。筆ペン・インクペン・万年筆など、正式な文書で利用できる筆記用具で書きましょう。

寒中見舞いは寒い季節に相手の健康を窺う挨拶状なので、最初に相手を気遣う一文を入れましょう。

寒い季節に健康を気遣う例文として「厳寒の候、お変わりありませんか」「厳しい寒さを迎える折 いかがお過ごしでしょうか」などが適切です。

寒中見舞いが1月後半以降になってしまったら「ご挨拶が遅れてしまいましたことをお詫び申し上げます」などの一文も入れると良いでしょう。

寒中見舞いで自分の近況報告は必須ではありませんが、ひと言添えることで今後のお付き合いのきっかけになるものです。

今年も家族揃って無事に新年を迎えることができました」「こちらは初雪も降り一段と寒さが増しています」「昨年末に結婚をいたしました」など、親しみの度合いに合わせて短く一文を添えると良いでしょう。

喪中のために寒中見舞いを送る場合は、近況報告として喪中であることをご報告します。

締めのご挨拶は、今後の円滑なお付き合いをお願いする一文を添える流れが一般的です。例えば「本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします」などがあります。

また改めて相手の健康を気遣う「寒さが続いておりますのでどうぞご自愛くださいますようお祈り申し上げます」などの一文が適切です。

ビジネスでの関係性でしたら「今後益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」などでも良いでしょう。

寒中見舞いの最後には日付を記載します。「令和七年〇月」などですね、日にちまで正確に記載しない人もいるでしょう。

ただ現在はメールで送る寒中見舞いも増えました。ハガキで送る寒中見舞いは最後に日にちを添えますが、メールは日付情報が自動的に添付されるので日付を添える必要はありません。

寒中見舞いは基本的な構成や文章が決まっています。そのため状況に合わせた基本的な例文をサンプルとして、相手との親しさによってアレンジを加えると便利です。

あまりに定例文では形式的なご挨拶状になり過ぎるので、相手の状況や思い出も交えて、オリジナルの一文を入れながら完成すると親しみやすい寒中見舞いに仕上がります。

「寒中お見舞い申し上げます

寒さ厳しい折 皆様いかがお過ごしでしょうか
おかげさまで私どもは無事に新年を迎えることができました

まだまだ厳しい寒さが続いております
どうぞお体を大切にお過ごしくださいますように
お祈り申し上げます

令和七年一月」
「寒中お見舞い申し上げます

年始のご挨拶は喪中のことと遠慮させていただきましたが
厳寒の候 ご家族の皆様いかがお過ごしでしょうか

寒さも厳しき折 体調など崩されませぬようご自愛ください

令和七年一月」
「喪中お見舞い申し上げます

この度はご挨拶状をいただき誠にありがとうございました
〇〇様のご訃報に接し 驚きました

心から哀悼の意を表すとともに
安らかに永眠されますようお祈り申し上げます

寒さ厳しき折 どうぞご自愛くださいませ
新年が穏やかな年となりますよう お祈り申し上げます

令和七年一月」
「喪中お見舞い申し上げます

〇〇様が永眠されてから〇ヵ月になりますね
ご家族様にとってはご心痛の日々かとお察し申し上げます

私も何かお役に立てることがあればと存じますので
どうぞいつでもご連絡ください

お気を落とされいることと存じますが
徐々に寂しさが和らぐことを
心よりお祈り申し上げます

令和七年一月」
「寒中お見舞い申し上げます

この度は丁寧なお年賀のご挨拶をいただきましてありがとうございました
皆様お元気そうで嬉しく拝読いたしました

昨年〇〇月(享年月日)に父(続柄)〇〇(名前)が永眠いたしました
喪中のため年始のご挨拶を失礼させていただきました

本来ならば旧年中にお知らせ申し上げるべきところ
連絡が行き届かず失礼をいたしました

本格的な寒さを迎えていますが
ご自愛くださいますようお祈り申し上げます

令和七年一月 長男〇〇〇〇(差出人の氏名)」
「寒中お見舞い申し上げます

寒さ厳しい折 皆さまいかがお過ごしでしょうか

昨年〇〇月(享年月日)に母(続柄)〇〇(名前)が〇〇歳にて永眠いたしましたため
年始のご挨拶を失礼させていただきました
欠礼のお知らせもせず 大変失礼をいたしました

故人が旧年中に賜りましたご厚情に 深く感謝申し上げます
今後とも変わらぬご厚誼のほど よろしくお願いいたします

令和七年一月 長女〇〇〇〇(差出人の氏名)」
「寒中お伺い申し上げます

この度はご丁寧な年賀状をいただきまして ありがとうございました
母(続柄)〇〇(名前)は昨年〇〇月(享年月日)に永眠いたしました

旧年中にお知らせ申し上げるべき処でございましたが
あまりの哀しみにご通知がおくれましたことをお詫び申し上げます

故人が生前に賜りましたご厚情に 深謝申し上げますとともに
寒さ厳しき折柄 皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます

令和七年一月 長男〇〇〇〇(差出人の氏名)」
「寒中お見舞い申し上げます

ご丁寧な年頭のご挨拶をいただき誠にありがとうございました
父(続柄)〇〇(名前)は昨年〇〇月(享年月日)に他界いたしました

旧年中にお知らせ申し上げるべきものを
ご通知が遅れましたご無礼を どうかお赦しください

生前に故人が賜りましたご厚情に 深く感謝申し上げます
まだまだ寒さが続きますが何卒お身体を大切にお過ごしくださいませ

令和七年一月 長女〇〇〇〇(差出人の氏名)」
「寒中お見舞い申し上げます

この度は〇〇様のご逝去のことを存じ上げず
年頭のご挨拶を申し上げてしまいましたこと深くお詫び申し上げます

また遅ればせながら謹んで〇〇様のご冥福をお祈りいたします

寒さも一段と厳しくなっておりますので
ご家族の皆様には何卒ご自愛くださいますようお祈り申し上げます

令和七年一月」
「喪中お見舞い申し上げます

この度はご丁寧なご挨拶状をいただき 誠にありがとうございました
〇〇様の喪中とは存じ上げなかったとはいえ
年始状を送ってしまったことをお赦しください

〇〇様のご冥福を慎んでお祈り申し上げます

寒い日が続きますので風邪など召されませんよう
皆様どうぞお体を大切にお過ごしください

令和七年一月」
「寒中お見舞い申し上げます

年賀のご挨拶状を誠にありがとうございました
新年のご挨拶が遅くなりまして大変失礼をいたしました

一段と寒くなってまいりましたが 皆様いかがお過ごしでしょうか
おかげ様で私ども皆 元気に過ごしております

まだまだ寒さが続いております
どうぞお体を大切にお過ごしください

この一年が皆様にとって良い年になりますようお祈り申し上げます

令和七年一月」
「寒中お見舞い申し上げます

年頭のご挨拶をいただきながらご挨拶が遅れ大変失礼をいたしました
ご家族で佳き年を迎えられたご様子、心からお喜び申し上げます


寒さもこれからが本番となりますので どうぞご自愛くださいませ
新しい年のご家族のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます

本年もよろしくお願いいたします

令和七年一月」

「年賀状じまい」とは、毎年の年賀状のご挨拶を辞めることです。高齢になり年賀状が負担になったなど、それぞれの事情による年賀状じまいが増えました。

また若い世代ではSNSを中心として年始の挨拶が通例になり、年賀状が必要ないと判断する人々も増えています。

寒中見舞いのなかで年賀状じまいのご報告する流れは多いですよね。下記では年賀状じまいによる寒中見舞いでの注意ポイントをいくつかご紹介します。

寒中見舞いで年賀状じまいをする人も増えましたよね。年賀状じまいを目的とした寒中見舞いでは、年賀状じまいを主軸に文章を書くことは避けましょう。

あくまでも寒中見舞いとして相手の健康を気遣う一文を記載した後、年賀状じまいをご報告すると相手の心象に良いでしょう。

年賀状じまいをご報告するとお付き合いが切れるようで寂しく感じる相手もいるでしょう。寂しい心象を残さないためにも、誰に対しても年賀状じまいを行っていることを伝えましょう。

例えば「今後、年始のご挨拶はどなた様に対しても控えさせていたえだくことにいたしました」「皆様に対して毎年の年賀状を今年限りで失礼することとなりました」などです。

年賀状じまいの理由を伝えることで相手から理解を得ることができるでしょう。誤解なくスムーズに年賀状じまいを進めることができます。

年賀状じまいは定年退職・高齢になり負担が大きくなったなどの理由が一般的です。

例えば「高齢になり文字を書くことが大変難しくなりました」「私も寄る年波には勝てず、年賀状作成が難しくなってきました」などが良いでしょう。

年賀状じまいをするものの、相手との今後のお付き合いは続けたい旨を伝えます。電話やメールでのやり取りの他、現代ではSNSによるお付き合いもありますよね。

例えば「今後は電話やメールなどでご挨拶できればと思います」「近年は〇〇〇〇(SNS)でのやり取りが盛んですので、今後は〇〇〇〇(SNS)でご挨拶できれば幸いです」などです。

「寒中お見舞い申し上げます

この度は丁寧な年賀状をいただきありがとうございます
ご家族で穏やかな新年をお迎えのご様子 楽しく拝見いたしました

私からのご挨拶が遅れて申し訳ございません
寄る年波を感じるに至り 年賀状の作成が難しくなってまいりました

誠に勝手ではございますが
本年をもって皆様への葉書でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました
今後は電話やメールなどで変わらぬお付き合いをいただければ幸いです

寒さ厳しき折 どうぞご家族皆様お元気にお過ごしくださいますよう
心よりお祈り申し上げます

令和七年一月」
「寒中お見舞い申し上げます

これまで長い年月年賀状でのご挨拶をさせていただいておりましたが
おかげさまで還暦を迎えることとなり 
年賀状をしたためることが難しくなってまいりました

つきましてはどなた様にも
年賀状でのご挨拶は失礼させたいただきたく存じます
どうかご了承のほど よろしくお願い申し上げます

今後とも電話やメールにて
変わらぬお付き合いをいただければ幸いです

誠に勝手ではございますが
向寒のみぎり くれぐれもご自愛くださいますよう
お祈り申し上げます

令和七年一月」

寒中見舞いは年賀状を送る時期を過ぎた1月8日以降、立春までの間に送ります。「寒中見舞い」とあるように、寒い時期に相手の健康を気遣う文章がメインです。

一般的に寒中見舞いは目下から目上の者へ送る風習があったため、基本的には失礼のない定例文で送ります。そのうえで相手との親しさを考慮して、手書きで一文を添える形が良いでしょう。

喪中お見舞い、年賀状じまいを理由とした寒中見舞いでも、それらの内容ばかりを主軸とせずに相手の健康を気遣い、慮る内容を意識してください。



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