【沖縄旧暦カレンダー2023】新暦12月(旧暦11月)☆トゥンジー(冬至)の行い方

2023.11.01
【沖縄旧暦カレンダー2023】新暦12月(旧暦11月)☆トゥンジー(冬至)の行い方

2023年新暦12月は沖縄の旧暦10月19日~11月19日の30日間、この時期はお芋を供える「ウンネーウイミ(芋折目)」トゥンジー(冬至)があります。本記事では2023年12月、旧暦10月後半~11月前半の行事と日程、行う事柄が分かります。

・2023年沖縄の旧暦11月(新暦12月)カレンダーは?
・2023年沖縄の旧暦11月(新暦12月)に行う主な行事は?
・沖縄の冬至「トゥンジー」とは?

2023年新暦12月は、沖縄の旧暦10月19日~11月19日の30日間にあたります。
この時期は練ったお芋を供える「ウンネーウイミ(芋折目)」の他、新暦12月22日はトゥンジー(冬至)がありますよね。

本記事を読むことで2023年新暦12月、沖縄では旧暦10月後半~11月前半の年中行事と日程、行う事柄が分かります。

2023年12月:沖縄の旧暦11月カレンダーとは?

2023年12月:沖縄の旧暦11月カレンダーとは?
◇沖縄の旧暦11月はトゥンジー(冬至)があります

来る旧暦の年末~旧正月に向け、忙しくなる嵐の前の静けさではないですが、毎年旧暦10月・11月、沖縄では多くの旧暦行事がありません。

あまりに行事が少ないことから、昔の沖縄ではこの時期を「アキハッティージューグヮッチ(飽き飽きしちゃう十月)」「シムジチガーキ(霜月渇き)」と例えていました。

昔の沖縄では旧暦行事でご馳走と宴で頼みましたから、人々にとっては「美味しいものがいただけず、飽き飽きしちゃう」と思ったのでしょう。

<2023年12月:沖縄の旧暦11月前半カレンダー>
[新暦] [旧暦] [旧暦行事]
[1]12月13日(水) ・旧暦11月1日 ・チィタチの拝み
[2]12月22日(水) ・旧暦11月10日 ・トゥンジー(冬至)
[3]12月25日(月) ・旧暦11月13日 ・ウンネーウイミ(芋折目)
[4]12月27日(水) ・旧暦11月15日 ・ジューグニチの拝み

2020年からの新型コロナ到来以降、家計安泰を守護していただこうと、家の守護神ヒヌカン(火の神)を仕立てる家が増えました。

けれども昔のように、実家や義実家からヒヌカンの灰を引き継ぐ方法は、少ない傾向です。

金運の神様など、目的の神様の元へ拝みに行き、そこで供えたお線香(もしくはヒラウコー)を、自宅で用意したヒヌカンに火を灯して供え、ウコール(香炉)の灰に神様に宿っていただく方法が多いでしょう。

 

2023年12月:年末の年中行事とは?

◇新暦12月「師走(しわす)」は、一年を締めくくる大晦日に備えて、全国的にもさまざまな年中行事があります

沖縄の旧暦行事でご紹介したトゥンジー(冬至)は、全国的にも昼の時間が最も短くなる冬至の日として、寒い冬を家族が元気に乗り切るため、柚子湯に入ったり、カボチャの煮物などの行事食をいただきますよね。
 

<2023年12月:全国的な年中行事>
[新暦] [年中行事]
[1]12月5日(火) ・納めの水天宮
[2]12月8日(金) 針供養(主に関西地方)
[3]12月13日(水) ・正月事始め
煤払い(大掃除)
[4]12月17日(日) ・羽子板市
[5]12月18日(月) ・納めの観音
[6]12月21日(木) ・納めの大師
[7]12月22日(金) 冬至
[8]12月25日(日) ・終い天神
[9]12月28日(木) ・納めの不動
[10]12月31日(日) ・大祓い
大晦日
●キリスト教の年中行事
[11]12月24日(日) ・クリスマスイブ
[12]12月25日(月) ・クリスマス

納め観音や納めの不動、終いの天神などの日は、それぞれの神様仏様とよりご縁が深い日「縁日」にあたります。

例えば観音様の縁日は18日で、毎月18日が縁日になるのですが、1年を締めくくる参拝の日として、12月はそれぞれの神様仏様の縁日に、一年のお礼拝みをするのです。

●沖縄でもヒヌカンを迎え入れた家では、年始の初詣より前、年末に迎え入れた神様仏様へお礼拝みに行く人が増えました。

沖縄では観音様が多いので、観音様の拝み納めは12月18日になりますね。
すでに自宅にヒヌカンを迎え入れた家であれば、ヒヌカンは遥拝所(ようはいじょ)の役割を果たしてくれますので、自宅のヒヌカンから神様仏様へ感謝を捧げると良いでしょう。

 

沖縄旧暦11月行事:ウンネーウイミ(芋折目)

沖縄旧暦11月行事:ウンネーウイミ(芋折目)
◇芋を煮詰めた「ンムニー(芋煮)」をヒヌカンとお仏壇へ供えます

芋の収穫祭「ウンネーウイミ(芋折目)」は現代、家計安定や収入向上祈願行事です。

沖縄の旧暦行事は農耕と深い関わりがありますが、すっかり農耕が廃れた現代の沖縄では、「収穫=収入」へと変化しています。
サラリーマン家庭や自営業者のご家庭でも、自宅で行うようになりました。

<沖縄の旧暦11月行事:ウンネーウイミ>
[農耕儀礼(昔)の目的] [現代の目的]
芋の収穫祭
・芋の収穫への感謝
・次期の豊作祈願
・クェーブン(食運)への感謝
家計の安泰
・安定した収入の向上

宮古島「ウンプーズ」や、竹富島「ハンチメーの願い」も芋の収穫祭ですが、本当では北部を中心に、毎年旧暦11月13日頃の吉日にウンネーウイミ(芋折目)を行ってきました。

クゥエーブン(食べる運)」とは、直訳すると「日々食べる運」を差し、意訳すると家計の安定です。

ウンネーウイミ(芋折目)の拝み方

◇煮た芋を練った「ンムニー(芋煮)」を供えます

沖縄の旧暦行事は、ヒヌカン(火の神)とブチダン(仏壇)が中心です。
家にブチダン(仏壇)がない家庭では、ヒヌカン(火の神)のみでも良いですし、リビングに簡易的な祭壇を設けて、お供えをしても良いでしょう。

<ウンネーウイミ(芋折目)のお供え物>
[ヒヌカン] [仏壇]
・ウサク(酒)
ンムニー(芋煮)
・ウチャトゥ(お茶)
・ウサク(お酒)
ンムニー(芋煮)
●お線香(十五本御香) ●お線香(十二本御香)
日本線香5本
(もしくは15本)
・沖縄線香2枚半
日本線香4本
(もしくは12本)
・沖縄線香2枚

もともとは集落行事だったウンネーウイミ(芋折目)は、かつては神女であるノロやユタが、集落の家々から芋を集めて、集落のウガンジュ(拝所)に供え、祈願を行ってきました。

けれども集落行事が廃れ、現代の沖縄では各家庭の旧暦行事と変化するなか、家族で集落の御嶽(うたき)や、神社寺院などのウガンジュ(拝所)へ拝む家庭も増えています。

 

ンムニー(芋煮)とは?

◇「ンムニー(芋煮)」とは、芋を煮て練った食べ物です

沖縄の旧暦行事ウンネーウイミ(芋折目)で供える「ンムニー(芋折目)」は、沖縄ならではのお芋、紅芋やターンム(田芋)を練りながら煮詰めたものが多いでしょう。

けれども現代であれば、さつま芋を煮詰めて作っても良いですし、市販のスイートポテトなどでも構いません。

<ウンネーウイミ(芋折目)のお供え物>
[昔] [現代]
●ンムニー(芋煮)
・紅芋
・ターンム(田芋)
・チンヌク(里芋)
…などを煮詰める
・スイートポテト
・マッシュポテト
…など

現代では、紅芋やターンム(田芋)をレンジでチンしてマッシュし、生クリームやバター、お砂糖などを入れて甘いお菓子に仕上げたりもしています。

●現代でも家計安泰祈願に芋料理が供えられるのは、芋が連なり収穫されるためですので、「芋であれば良い」との考え方も多いです。

また現代は子ども達も美味しくウサンデー(お供え物を下げていただくこと)をするために、サツマイモやジャガイモでお供え物を作る家庭も増えました。

 

沖縄の旧暦行事:12月のトゥンジー(冬至)

沖縄の旧暦行事:12月のトゥンジー(冬至)
◇沖縄の旧暦行事としてのトゥンジー(冬至)は「カチュー湯」を供えます

全国的な「冬至」では、カボチャ料理や柚子のお風呂が有名です。
けれども沖縄の旧暦行事としての「トゥンジー(冬至)」では、寒い冬に体を労わるために、トゥンジージューシーカチュー湯をいただきます。

<沖縄の旧暦行事:トゥンジー(冬至)>
[行事食] [内容]
①トゥンジージューシー
(冬至雑炊)
●沖縄風炊き込みご飯
(雑炊でも良い)
・ターンム(田芋)
・チンヌク(里芋)
…などを入れるのが特徴
②カチュー湯
(力湯)
●かつお節のだし汁
・たっぷりのかつお節
・出し汁

沖縄の旧暦行事のトゥンジー(冬至)としては、トゥンジージューシー(冬至雑炊)を造りヒヌカン(火の神)とブチダン(仏壇)に供えて、カチュー湯を家族でいただきます。

ウンネーウイミ(芋折目)と同じく、ヒヌカン(火の神)やブチダン(仏壇)がない家庭では、リビングに簡易祭壇としてお盆に供えて拝んでも良いでしょう。

 

 

全国的な冬至は何をする?

◇全国の冬至では、カボチャや小豆料理をいただきます

「冬至」は二十四節気「冬至」が始まる日、年間で最も昼が短くなる1日です。
そのため毎年同じ暦ではなく、2023年の冬至は12月22日(金)となります。
ただ、数日のずれはあるものの、ほとんど同じ時期に冬至になるでしょう。

<冬至とは>
[意味] ・昼が最も短い日
・太陽の力が最も弱い日
冬至を境に力が復活する
[行事食] ●滋養を付ける
・カボチャ料理
●邪気祓い
・小豆料理
[行うこと] ●無病息災
・柚子湯に入る

また冬至では「冬の七草」と呼ばれる冬至の七草をいただくと良いともされます。
なんきん(南瓜)とは、カボチャです。

<冬至にいただく「冬の七草」>
・なんきん(南瓜)
・にんじん(人参)
・ぎんなん(銀杏)
・かんてん(寒天)
・きんかん(金柑)
・れんこん(蓮根)
・うんどん(うどん)

冬至の七草とは「ん」の付く食べ物で、最も太陽の力が底を付き、これから上昇しかない運気である冬至の日に、「運(うん)」を付けるとも言われてきました。

 

沖縄の旧暦カレンダー:二十四節気

沖縄の旧暦カレンダー:二十四節気
◇2023年12月の二十四節気は、小雪→大雪→冬至です

2023年12月22日(金)から冬至が始まりますね。
沖縄で雪は降りませんが、12月の年末へ向かう二十四節気は、寒さを表す小雪→大雪→冬至へと移る暦です。

<2023年12月:沖縄の旧暦11月の節気>
【二十四節気】小雪(しょうせつ)
●七十二候
(次候) 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) ・11月27日(月)~12月1日(金)
(末候) 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) ・12月2日(土)~12月6日(水)
【二十四節気】大雪(たいせつ)
●七十二候
(初候) 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) ・12月7日(木)~12月11日(月)
(次候) 熊蟄穴(くまあなにこもる) ・12月12日(火)~12月16日(土)
(末候) 鱖魚群(さけのうおむらがる) ・12月17日(日)~12月21日(木)
【二十四節気】冬至(とうじ)
●七十二候
(初候) 乃東生(なつかれくさしょうず) ・12月22日(金)~12月26日(火)
(次候) 麋角解(おおしかのつのおつる) ・12月27日(水)~12月31日(日)

12月は年の瀬に走る「師走(しわす)」、別名では雪月(ゆきづき)などもありますが、沖縄では雪は降りませんね。

毎年郵便局は12月15日(金)頃から年賀状の受付を始めますので、12月初旬に年賀状の注文や準備を始め、12月8日(金)の煤払い(すすはらい)の時期から、年末に掛けての大掃除や縁起物の購入など、準備を始めます。

野菜ではカブや白菜、お魚ではタラや牡蛎、柚子も旬な冬真っただ中です。

時候の挨拶には「年の瀬もおしせまり」「歳末多忙のおりから」などと書くことが多く、結びには「来年も素晴らしい年になりますように」「ご多忙のおりではございますが、ご自愛ください」などとなるでしょう。

 

 

まとめ:沖縄の12月(旧暦11月)はトゥンジー(冬至)があります

まとめ:沖縄の12月(旧暦11月)はトゥンジー(冬至)があります
旧正月が今も残る沖縄では、旧暦10月・11月は師走に向けての静かな月で、あまり大きな旧暦行事がありません。

そこで「アキハッティージューグァッチ(飽き飽きしちゃう十月)」などの言葉もありますが、全国的に新暦12月には冬至があり、沖縄では「トゥンジー(冬至)」と呼んで家庭行事を行うでしょう。

沖縄のトゥンジー(冬至)は、トゥンジージューシー(冬至雑炊)をいただきますが、全国的にはカボチャ料理や小豆料理をいただき、柚子湯に入りますよね。

現代の沖縄ではトゥンジーの旧暦行事のみではなく、全国的な冬至として、柚子湯カボチャのいとこ煮を楽しむ家庭も増えました。

 


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