「沖縄のトゥンジージューシーって何?」
「全国的な冬至と、沖縄の冬至の違いは?」
「冬至の行事食、トゥンジージューシーの作り方は?」
●沖縄で親しまれる「トゥンジージューシー」は、沖縄の言葉で「冬至雑炊」、冬至の行事食です。
…沖縄では冬至を「トゥンジー」と言い、2026年のトゥンジー(冬至)は、12月22日(火)です。
呼び方や行事食は、沖縄と全国で違いますが、どちらも日にちは同じです。
●沖縄のトゥンジージューシーは、芋類と、豚バラの脂身が特徴です。
…炊飯器で簡単に作るコツと、コクを出す裏技(牛脂)も、ご紹介します。
本記事を読むことで、沖縄でいただく冬至の行事食「トゥンジージューシー(冬至雑炊)の作り方」、美味しくいただくコツが分かります。後半では、沖縄で行うトゥンジー(冬至)で、ヒヌカン(火の神)・仏壇に供えるお供え物もご紹介していますので、どうぞ最後までお読みください。
※このコラムは、沖縄の供養・仏壇に関するご相談(供養の窓口)を通じて、多くのご家族に寄り添ってきた供養ギャラリーが解説しています。本記事では記事内で自社サービスをご紹介する場合があります。(2026年10月22日更新)
沖縄の「トゥンジージューシー」
◇沖縄で冬至の行事食が「トゥンジージューシー」です。
…「トゥンジー」は「冬至」、「トゥンジージューシー」は「冬至雑炊」の意味です。
沖縄では寒い冬至の日に沖縄風炊き込みご飯「ジューシー」をいただきます。
旧暦行事が盛んな沖縄ですが、トゥンジー(冬至)は、天文学的に太陽の黄経が270度に達し、一日の日照時間が最も短くなる日なので、全国と沖縄で日にちは変わりません。
●冬至の頃、沖縄は季節風が吹き、寒い日が続きます。
…この寒さを、沖縄では「トゥンジービーサ」と言います。
沖縄では、寒さが本格的になるトゥンジー(冬至)に、流行り病などの疫病から身を守り、厄を祓い、家族の健康祈願をします。全国的にも、冬至の目的は健康祈願です。
全国的な冬至

◇全国の冬至の行事食は、カボチャと小豆です。
…ゆず湯に入り、「ん」の付く食べ物をいただく習慣もあります。
夏に収穫したカボチャを冬まで保存して食べる知恵や、赤い色が厄を祓うとされる小豆を使った「小豆粥」「カボチャのいとこ煮」が定番です。また、柚子湯に入って身を清める風習も、全国的に広く知られています。
[全国的な冬至の習慣]
・冬至とは?2026年の冬至はいつどのように行う?ゆず湯やカボチャ料理はなぜ食べる?
沖縄のトゥンジー(冬至)
◇沖縄ではトゥンジー(冬至)の日に、トゥンジージューシー(冬至雑炊)を行事食としていただきます。
…豚肉・昆布・にんじん・カマボコなどを入れます。
寒い冬の栄養補給食としていただきますが、沖縄ではトゥンジージューシー(冬至雑炊)をヒヌカン(火の神)・ブチダン(仏壇)にも供えて、健康を祈願する習わしです。
[沖縄のトゥンジー(冬至)]
・2026年沖縄のトゥンジー(冬至)はいつ?供え物や拝み方・意味を解説
①トゥンジージューシー(冬至雑炊)
◇沖縄風炊き込みご飯「ジューシー」は、沖縄の旧暦行事には欠かせない行事食です。
…子どもから高齢者まで、家族みなに親しまれています。
寒い冬に栄養価が高く、英気を養う根菜類が入っている点が特徴的で、沖縄では脂身がある豚バラ肉、豚三枚肉を賽の目に切った具材が好まれます。
沖縄の炊き込みご飯「ジューシー」は、基本的にもち米は加えません。パラパラとしたジューシーを作ります。
②カチャー湯(力湯)
◇沖縄のトゥンジー(冬至)でいただく行事食「カチャー湯・かちゅー湯」は、沖縄の言葉で「力湯」です。
…力がみなぎる湯、という意味ですね。
●カチャー湯(力湯)は、トゥンジー(冬至)の他にも、寒い日・風邪の日・二日酔い・疲れて食欲が出ない日にもいただきます。
…寒い日に部活に行く時、水筒にカチャー湯を入れる人もいますよね。かつお節の出汁がたっぷりの温かい汁なので、体がほっと温まります。
【お客様の体験談】
寒い日の朝は、カチャー湯を一杯いただいてから出かけます。
かつお節の出汁に、ネギと生姜を少し入れると、体がぽかぽか温まります。
トゥンジーの日の朝も、ジューシーと一緒に、カチャー湯を用意します。
③カチャー湯の作り方
◇カチャー湯は、たっぷりのかつお節で煮出すだけです。
…基本的には、かつお節の出汁のみです。家庭によっては、しょうゆ・味噌で味付けすることもあるでしょう。
そのまま水筒に入れて持ち歩くなど、基本的にはかつお節の出汁のみです。
●お椀に注ぐ前に、薬味を入れる沖縄の人も多いです。
…カチャー湯と相性の良い人気の薬味には、ネギ・生姜・にんにく・卵などがあります。
沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)の特徴
◇沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)は、イモが特徴です。
…沖縄風炊き込みご飯「ジューシー」ではありますが、体を温める「イモ」を、ふんだんに入れて炊きます。
イモは、根を引っ張ると連なり収穫されることから「子孫繁栄」とされ、転じて、子どもの健やかな成長や、家族の無病息災・健康を意味するためです。
[参照]
・JAグループ「クワファジューシー(炊き込みご飯)」JAおきなわ女性部
・オリオンビール「沖縄の炊き込みご飯。行事に欠かせない郷土料理『ジューシー』とは?」
①トゥンジージューシー(冬至雑炊)のお芋
◇トゥンジージューシー(冬至雑炊)のお芋は、基本的に、ターンム(田芋)やチンヌク(里芋)が一般的です。
…その昔は、縁起の良いターンム(田芋)やチンヌク(里芋)が、トゥンジージューシー(冬至雑炊)の定番でした。
ただ現代では、子どもも喜ぶ、身近で親しみやすいサツマイモやカボチャを、トゥンジージューシー(冬至雑炊)に用いる家庭も多いでしょう。
[芋料理を含む、沖縄のお祝い料理レシピ]
・沖縄の旧正月に供える沖縄料理レシピ☆イナムドゥチ・クーブイリチー・ンムニーの作り方
②クファジューシーと、ヤファラジューシー(ボロボロジューシー)
◇沖縄のジューシーは、炊き込み型の「クファジューシー」と、雑炊型の「ヤファラジューシー」に分けられます。
…「クファ」は「堅い」、「ヤファラ」は「軟らかい」という意味です。
沖縄風炊き込みご飯の「ジューシー」は、水分を少なめにして炊く、クファジューシーです。一方、水分を多めにして、雑炊のように炊いたものは、「ヤファラジューシー」や、「ボロボロジューシー」とも呼ばれます。
●高齢者や乳幼児がいる家庭では、トゥンジージューシー(冬至雑炊)を雑炊にした、「ボロボロジューシー(ジューシー雑炊)」をいただくこともあります。
…またトゥンジージューシー(冬至雑炊)の、お茶漬けをいただく家庭もあるでしょう。
美味しいトゥンジージューシー(冬至雑炊)
◇伝統的なトゥンジージューシー(冬至雑炊)は、大袋ひと袋分ものたっぷりのかつお節で煮出した、濃い出汁で炊き込みます。
…ただ現代は、市販の白だしを使用する家庭も多いでしょう。ジューシーの素なども販売されるようになりましたね。
家庭によって食材も自由ですが、美味しい沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)をいただくために、ぜひ取り入れたい食材をご紹介します。
①肉の脂身
◇沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)のコクは、豚バラの脂身です。
…沖縄の食文化に欠かせない豚肉は、滋養をつける大切な食材です。
ジューシー(冬至雑炊)のコクは、豚バラなど肉の脂身から出ます。材料の豚バラを茹でた茹で汁を、ジューシーの炊飯に利用することが、ポイントになります。
●豚ロースを使用しても良いですが、牛脂を入れてコクを出しても良いでしょう。
…豚バラの茹で汁は、捨てずに、炊飯の水に使います。
②かまぼこ、干し椎茸
◇沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)には、カマボコ・干し椎茸も欠かせません。
…カマボコや干し椎茸を加えることで、甘味が増します。
●干し椎茸の戻し汁も、炊き込みに使用する家庭が多いです。
具材は食べやすい大きさの、小さな賽の目に切りましょう。大きさを小さめの賽の目で揃えて、下ごしらえをします。
沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)の材料
◇お米のみで炊きますが、もち米を利用しても良いです。
…沖縄風炊き込みご飯ジューシーは、全国的な炊き込みご飯と比べて、パラパラした炊き込みご飯です。
そのため基本的にもち米は使いません。
けれどもお好みで、お米の分量内にもち米を加えても良いでしょう。もっちりとした、全国的な炊き込みごはん風の仕上がりになります。
●もち米を入れる場合は、「お米:もち米=3:1」ほどが適切です。
…お米2合であれば、「お米1.5合+もち米0.5合」ほどになるでしょう。
トゥンジージューシー(冬至雑炊)の材料例
◇「出汁(だし)」は市販の白だしを使うと便利ですが、昔ながらの沖縄では、たっぷりのかつお節でかつお出汁を作りました。
| <材料> | |
| ・お米 | …2合分 |
| ・イモ類 | …約200g |
| ・にんじん | …約50g |
| ・干し椎茸 | …約2枚 |
| ・豚バラ (豚ロース) | …約180g |
| ・出汁 (かつお出汁) | …約3合分 |
| ・塩 | …適量 |
| ・醤油 | …大さじ1.5杯 |
沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)で出汁を作るならば、かつお出汁は濃いめで作ると良いでしょう。
また豚バラは、豚ロースでも構いません。
豚バラを炒める時にサラダ油を使う家庭が一般的ですが、牛脂を使うとさらにコクがでます。
【お客様の体験談】
うちでは、お米2合に、イモはサツマイモを入れています。子どもが食べやすく、ほんのり甘くなって、毎年、おかわりをしてくれます。
昔の沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)
◇昔の沖縄では、トゥンジージューシー(冬至雑炊)に入れるお芋は、おめでたいターンム(田芋)やチンヌク(里芋)が一般的でした。
…親しみやすいサツマイモも美味しいですが、今年は、昔ながらのトゥンジージューシー(冬至雑炊)にも、挑戦してみてはいかがでしょうか。
①たっぷりのフーチバー
◇昔の沖縄では、フーチバーをふんだんに入れました。
…「フーチバー」とは、全国的なヨモギです。
●フーチバーは、沖縄で厄を祓う薬草として知られます。
…独特の香りが邪気を遠ざけ、流行り病「ヤナカジ(嫌な風)」を防ぐと信じられてきました。
沖縄そばにもフーチバーをたっぷり入れる人がいますよね。また沖縄では、ヤギ汁の臭み消しとして、フーチバーを入れていただくことでも有名です。
●ただ、独特な香りのフーチバー(よもぎ)は、癖が強いことでも知られています。
フーチバーは、お雑炊のなかに入れて調理をしても良いですが、たっぷりのフーチバーを用意して、家族が思い思いに適量を入れて楽しむ方法もあるでしょう。
【スタッフのマメ知識】
フーチバー(よもぎ)は、もみ洗いをして、葉を傷つけると、えぐみが薄れて、食べやすくなります。苦手な方は、少量から試してみてください。
[参照]
・沖縄ファミリーマート「沖縄料理の『ジューシー』とは?レシピや語源を徹底解説」
②ターンム(田芋)
◇賽の目に切ったターンム(田芋)やチンヌク(里芋)が入っているのが、本来の、沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)です。
また沖縄では、ターンム(田芋)は、旧正月・結婚などおめでたい時にもいただく風習がありました。ターンム(田芋)に田楽味噌を付けたターンムディンガク(田芋田楽)などが、お祝い行事の定番おかずですね。
沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)の作り方
◇現代の家庭で簡単に作るには、炊飯器を利用します。
…材料は、賽の目に揃えます。
沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)の特徴で、材料は賽の目に揃えることをお伝えしました。大きさは基本的に5mm角ほどの小さい賽の目状ですが、豚バラや豚ロースなどの肉類は、1cm角ほどでも良いでしょう。
| <作り方の流れ> | |
| ①豚バラを茹でる | …下茹でして、茹で汁を取っておく |
| ②かつお出汁 | …たっぷりのかつお節で煮出す |
| ③干し椎茸を戻す | …かつお出汁で、ゆっくり戻す |
| ④具材の下準備 | …5mm角(肉は1cm角)の賽の目に揃える |
| ⑤具材を炒める | …牛脂で炒めて、味付けする |
| ⑥炊飯器にセット | …出汁・茹で汁を、水代わりに使う |
| ⑦炊飯前に味を整える | …白だしやお塩で、少しずつ調える |
| ⑧炊き上がり | …熱した牛脂を回し入れて、蒸らす |
①豚バラを茹でる
◇豚バラブロックは、下茹でをします。
…豚バラブロックは4cmほどの厚みに切り、たっぷりの熱湯に肉を入れたら、2分くらい茹でてください。
●一度ザルにあげた後、水洗いをして、表面の灰汁取りをします。
再び、豚バラ肉が被るほどの水を入れて茹でたら、茹で汁の灰汁取りです。しょうがやネギの青い部分も入れると、臭いが気にならなくなるでしょう。
●沸騰後は弱火にして、茹で汁が少なくなったら水を足しながら、豚バラブロックを茹でます。
…竹串を刺しながら、適度な柔らかさになったら終了です。ネギ・しょうがは取り出して、茹で汁は、後ほどの炊飯に残します。
②かつお出汁
◇大きな鍋に水を張り、たっぷりのかつお節で出汁を作ります。
…大きなかつお節ひと袋を入れ、沸騰させて煮出しましょう。
出汁を充分に煮出したら、かつお節はザルにあげます。
③干し椎茸を戻す
◇お米2合分を洗い、干し椎茸は、作ったかつお出汁で戻しておきましょう。
…干し椎茸は、ゆっくり戻すのが基本です。
かさを上向きにしたら、干し椎茸が被るくらいのかつお出汁に浸します。その上から、落し蓋の要領でラップをして、冷蔵庫へ入れておくと良いでしょう。
●薄い干し椎茸なら約3時間ほどですが、電子レンジで早く戻す人もいます。
…耐熱容器にかさを上向きに入れたらラップをして、600wで2分半~3分の加熱です。戻り方を見ながら、追加加熱します。
④具材の下準備
◇沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)は、具材が小さい点が特徴です。
…同じ大きさで揃えることで、食べやすく、味がまとまります。
●豚バラブロックは、約1cm角が目安です。
…にんじん・干し椎茸・イモ類・カマボコは、約5mm角と、細かい賽の目状に整えましょう。
フーチバー(よもぎ)や万能ねぎなどは、細かく刻めば良いです。
フーチバー(よもぎ)を炊き込む前に、炊飯器にセットする家庭もありますが、炊きあがった後、仕上げに万能ねぎやフーチバー(よもぎ)を振りかけると、香りが広がります。
⑤具材を炒める
◇炊飯器にセットする前に、具材を炒め味付けします。
…茹でた豚バラ肉は、炒める前に塩もみもしてください。
賽の目に切った干し椎茸・にんじん・豚肉は、少量の油を敷いたフライパンで炒めます。醤油や白だしなどで和風に味付けすると、味がしまるでしょう。
●炒める油は、サラダ油ではなく、牛脂を使うと、よりコクがでておすすめです。
…ぜひ、牛脂を持ち帰って、試してみてください。
【スタッフのマメ知識】
牛脂は、スーパーのお肉売り場で、無料で置かれていることが多いです。お店によって異なるので、売り場で確認してみてください。
⑥炊飯器にセット
◇干し椎茸を水にもどし、お米2合をお釜にセットします。
…この時、昔ながらの沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)は、たっぷりのかつお節で作ったかつお出汁を、お水代わりに用いました。
<お水代わりに使用>
・濃厚なかつお出汁
・豚肉の茹で汁(アク取り)
・干し椎茸の戻し汁
また豚バラ肉を茹でた残り汁を入れても、濃厚でおすすめです!この際は、アクをしっかり取りましょう。
⑦炊飯前に味を整える
◇炊飯のお釜にお米と調理した具材を入れた後、炊飯前に、白だしやお塩で味を調えます。
…洗った昆布も、美味しいジューシーの隠し味になるでしょう。家庭によってさまざまです。
また豚バラ肉の茹で汁やかつお出汁を入れているなら、味も変わってくるでしょう。味見をしながら調整をするのがポイントです。
<味を整える>
・白だしを加える
・お塩を加える
いっぺんに多く入れるのではなく、お塩であればひとつまみずつなど、少しずつ加えていきます。味を調えたらスイッチ、オン!普通の炊飯モードで問題ありません。
⑧炊き上がり
◇炊きあがった炊飯器に、熱した牛脂を少し投入すると、よりコクのある沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)に仕上がります。
<炊き上がりの仕上げ>
①フライパンに少々の牛脂を熱する
②炊飯器の扉を開ける
③①の牛脂を回し入れる
④炊飯器を再び閉める
⑤少しの間だけ蒸らす
●刻んだフーチバーがあれば、刻んだフーチバーも一緒に投入します。
沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)を盛りつけたら、刻んだ小口ネギを振りかけると、香りが高く、見た目にも鮮やかです。
【お客様の体験談】
わが家では、炊き上がりに、熱した牛脂を炊飯器に回し入れるのが、毎年の仕上げです。ふたを開けた瞬間の香りが、いつものジューシーと、全然違います。
モーウィのウサチ(酢の物)
◇ウリ科の野菜「モーウィ(赤毛瓜)」のウサチ(酢の物)は、イチョウ型に薄く切ると、手軽でおすすめです。
…おめでたい雰囲気も出ます。
●沖縄で「モーウィ」は、市場などで多く販売されています。
…皮を剥いて種を取り、イチョウ型の薄切りにすることで、おめでたい雰囲気も出るウサチ(酢の物)が、手軽にできます。
【お客様の体験談】
毎年、トゥンジーの仏壇のお膳には、モーウィのウサチを添えます。市場で安く買えて、イチョウ型に切るだけで、おめでたい雰囲気になります。
①材料
◇キュウリの酢の物などさまざまありますが、モーウィは市場でとても安く販売されていて、経済面でも手軽でおすすめです。
| <材料> | |
| ・モーウィ | …300g |
| [和え汁] | ・お酢…大さじ3 ・かつお出汁…大さじ3 ・砂糖…大さじ3 ※お塩…適量 |
●和え汁は、基本的に[お酢:かつお出汁:砂糖]の分量が、[1:1:1]で整えると、味が決まりやすいです。
②下準備
◇モーウィは、皮を剥いて種を取り、イチョウ型の薄切りにして整えます。
…末広がりを表すイチョウ型は、お祝いの席で提供される形です。
モーウィはどこまで薄く切るかは、家族の好みがあるでしょう。ただウサチ(酢の物)なので、スライサーを使用して薄く切る家庭が多いです。
③和え汁を作る
◇和え汁は、鍋で煮立たせて作ります。
…薄く切ったモーウィに、暫く漬けて味付けするだけの作り方なので、簡単です。
<和え汁>
・お酢
・かつお出汁
・砂糖
分量は1:1:1なので、初めてでも美味しく仕上がりやすいでしょう。お砂糖は家庭によって好みが分かれるところです。少しずつ加えながら調整をしてください。
④モーウィの水分を絞る
◇イチョウ型の薄切りにしたモーウィは、水分を絞って下準備をします。
…手でギュッと握ると簡単に水分が絞れますが、よりしっかりと絞りたい場合は、布巾を使用すると良いでしょう。
●たくさんのモーウィをウサチ(酢の物)にする場合にも、布巾は便利です。
沖縄の旧暦行事ではウサチ(酢の物)を添えることが多いので、綿・麻・リネンなど、専用の布巾があっても良いですね。
⑤漬ける
◇絞ったモーウィに和え汁を浸し、しばらく漬けておきます。
…冷蔵庫で30分も漬けておけば味が染みますが、長く浸けていても問題はありません。
最後に味見をして、物足りなければ、塩などで味を調えて完成です。
沖縄のトゥンジーでのお供え物と拝み方

◇沖縄のトゥンジー(冬至)では、ジューシーを食べるだけではなく、ヒヌカン(火の神)とブチダン(仏壇)にお供えをします。
…家族の健康と無病息災を祈願するのが、特徴です。
ヒヌカン(火の神)への供え方
◇ヒヌカン(火の神)へは、朝に、トゥンジージューシー(冬至雑炊)を供えます。
…お箸は添えず、ジューシーのお椀のみです。
●お線香は、日本線香15本分にあたる「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」を供えます。
・日本線香…15本、もしくは5本
・沖縄線香(ヒラウコー)…タヒラ半(2枚半)
ブチダン(仏壇)への供え方
◇ブチダン(仏壇)へは、お昼時に、トゥンジージューシーにウサチ(酢の物)を添えたお膳を整え、お箸を添えて供えます。
●お線香は、「ジュウニフンウコー(十二本御香)」を供えます。
・日本線香…12本、もしくは4本分
・沖縄線香(ヒラウコー)…タヒラ(2枚)
ご先祖様へ感謝と祈願を伝えます。
供えた後は、家族で手を合わせ、ウサンデーとして一緒にいただくのが習わしです。
[沖縄で供えるお線香の本数について詳しく]
・沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」とは?線香の燃え方に意味がある?日本線香と違いは?
・沖縄でお線香を供える本数は?沖縄線香ヒラウコー(平御香)|内容で違うコーブンとは?
拝み言葉の一例
◇沖縄のトゥンジーでは、「グイス(祝詞)」と呼ばれる拝み言葉を唱えます。
…形式ばったお経ではなく、神仏に語りかけるように、思いを伝えるのが特徴です。
<拝み言葉の基本>
①今日がトゥンジーであることの報告
②トゥンジージューシーを供えたこと
③日頃の感謝の気持ち
④家族の健康や子どもの成長への祈願
●現代語でも構いません。
「今日が冬至であることをお伝えします。
いつも家族を見守ってくださりありがとうございます。
これからも健康で元気に過ごせますように」
…といった、素直な言葉で大丈夫です。
[沖縄のトゥンジー(冬至)|お供え物や拝み方]
・2026年沖縄のトゥンジー(冬至)はいつ?供え物や拝み方・意味を解説
全国の冬至との違い

◇沖縄ではトゥンジージューシーを中心に冬至を迎えますが、全国的には、カボチャ・小豆・ゆず湯が定番です。
…日程は、全国と沖縄で同じ、2026年12月22日(火)です。
| <全国の冬至と、沖縄のトゥンジー> | ||
| [項目] | [全国的な冬至] | [沖縄のトゥンジー] |
| 行事食 | ・カボチャ料理 ・小豆料理(いとこ煮・小豆粥) ・「ん」の付く食べ物 | ・トゥンジージューシー ・カチャー湯 ・ボロボロジューシー |
| お風呂 | ・ゆず湯 | ― |
| お供え | ・仏壇があれば、供える家庭も | ・ヒヌカンと仏壇へ、まず供える |
カボチャと小豆を一緒に煮る「いとこ煮」や、「冬の七草」など、全国の冬至の行事食や、ゆず湯の由来は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
[全国的な冬至の過ごし方]
・冬至とは?2026年の冬至はいつどのように行う?ゆず湯やカボチャ料理はなぜ食べる?
冬至とトゥンジージューシーについてのよくある質問
| <よくある質問> | |
| トゥンジージューシーとは? | 冬至にいただく、沖縄風の炊き込みご飯です。ターンム(田芋)やチンヌク(里芋)などの芋類を入れ、ヒヌカンと仏壇へ供えて、家族の健康を祈願します。 |
| 2026年のトゥンジー(冬至)はいつ? | 2026年12月22日(火)です。全国の冬至と同じ日です。 |
| 炊飯器で作れる? | 作れます。具材を炒めて味付けし、かつお出汁や豚バラの茹で汁を水代わりにして、普通の炊飯モードで炊きます。 |
| もち米は入れる? | 基本的に入れません。パラパラとしたジューシーになります。入れる場合は、「お米:もち米=3:1」ほどです。 |
| コクを出すコツは? | 豚バラの脂身と茹で汁を使い、具材を炒める油に牛脂を使います。炊き上がりに、熱した牛脂を回し入れると、さらにコクが出ます。 |
| フーチバーが苦手なときは? | もみ洗いをして葉を傷つけると、えぐみが薄れます。炊き込まず、仕上げに少量から、または家族が思い思いに入れて楽しむ方法もあります。 |
| クファジューシーとヤファラジューシーの違いは? | クファジューシーは、水分を少なめに炊く炊き込み型、ヤファラジューシー(ボロボロジューシー)は、雑炊型です。 |
まとめ:沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)は豚肉を入れます
◇沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)の特徴は、イモ類が入っていることです。
…また沖縄のジューシーで、美味しくコクを出すには、豚バラ肉の茹で汁や牛脂を利用します。
●フーチバー(よもぎ)は、その個性的な香りが厄を祓うとされます。
…インフルエンザなどの流行り病「ヤナカジ(嫌な風)・シタナカジ(穢れた風)」を祓う食材です。
※現代は苦手な人も多いですが、入れてみると癖になる人も少なくありません。
また全国的な冬至の邪気祓いは、赤い小豆を入れた小豆粥などがありますが、小豆は沖縄でも邪を祓う食材とされますので、美味しくいただいてみてはいかがでしょうか?
[小豆粥]
・ダイエットで人気「小豆粥」とは?冬至や小正月の行事食のなぜ?茹で小豆缶で簡単レシピ
まとめ
●沖縄のトゥンジージューシー(冬至雑炊)
●トゥンジージューシー(冬至雑炊)とは
・冬至の行事食
・冬至にいただくジューシー
・イモ類がふんだんに入る●トゥンジージューシー(冬至雑炊)の作り方
①下準備
・干し椎茸の戻し汁は炊飯の水に
・豚肉の茹で汁も炊飯の水に②具材は賽の目
・根野菜類は約5mmほどの賽の目
・豚肉は約1cmほど
・フーチバーは刻む③具材は調理
・豚肉は塩もみ
・フライパンを油か牛脂で熱する
・具材をフライパンで炒める
・味付けする④炊飯器にセットする
・白だし
・醤油
・塩
…で味付け⑤炊き上がりで仕上げ
・牛脂(油)を熱する
・炊飯器に熱した牛脂を入れる
(フーチバーを入れる)
・しばらく蒸す
【執筆・監修:供養の知恵袋編集長】

株式会社琉球メモリアルパーク 企画担当 仲間 仁史
2021年11月入社。
仏壇販売、商品仕入れの他、IT企業に務めていた前職の経験を活かして当社Webサイト等の運営も担当。
お客様やお取引先から学んできた知識や経験を発信いたします。
[TEL]0120-107-940(受付時間9:15~17:30/年中無休・通話無料)



















