沖縄で古いトートーメーを、新しく買い替えたい!タブーもリセットする買い替え方とは?

2023.01.09
沖縄で古いトートーメーを、新しく買い替えたい!タブーもリセットする買い替え方とは?

近年の沖縄では「古いトートーメーを買い替えたい」との相談が多いです。ただ「タブーが怖い」などの声が今もあります。今回は現代の暮らしに合わせて供養する、トートーメーの買い替え方法や、沖縄ならではの儀礼、タブーを恐れず行う方法を解説します。

近年の沖縄では「古いトートーメーを買い替えたい」との相談が多いです。
古いトートーメーは位牌札が並んで祀られる、ウチナーイフェー(沖縄位牌)がほとんどですが、現代の住まいでは大きすぎる点が背景にあるでしょう。

・沖縄でトートーメーの買い替え方は?
・僧侶の読経供養で問題はない?
・沖縄の御願に倣った儀礼はある?
・トートーメータブーが怖い!
・現代の暮らしに合わせたイフェー(位牌)に変えたい

今回は、現代の暮らしに合わせて供養するため、沖縄で増えるトートーメーの買い替えについて、その方法や沖縄ならではの儀礼、タブーを恐れず行う方法などを解説します。

沖縄で、トートーメーを買い替える方法は?

現代の沖縄で人気仏具の選び方
●沖縄でトートーメーを買い替える場合、仏壇仏具店へ相談するとスムーズです

現代の沖縄でトートーメーの買い替えを検討しているなら、まずは仏壇仏具店へ相談すると良いでしょう。

最初に新しいイフェー(位牌)を購入することに、何も問題はありません。
その後、新しいイフェー(位牌)と古いトートーメーを前に、故人の魂を移します

<沖縄でトートーメーを買い替える方法>
[1]仏壇仏具店で新しいイフェー(位牌)を購入する
[2]古いトートーメーから魂を抜く
[3]新しいトートーメーへ魂を入れる
[4]古いトートーメーの処分

…大まかな手順としては上記4段階になりますが、独自の御願文化を持ちながら、一方で仏教文化が本州から流れている沖縄では、それぞれの段階で選択肢が分かれるので、親族で話し合うなど注意をしてください。

[1]仏壇仏具店で新しいイフェー(位牌)を購入する

縄で仏壇の新調はいつ行う?
●現代の暮らしに適した新しいイフェー(位牌)を、仏壇仏具店で購入してください

昔ながらの沖縄のトートーメーを買い替えたい家の多くは、「現代の暮らしに合わせたイフェー(位牌)を祀りたい」声が多いです。

分譲マンションやアパートなどでそもそものスペースが小さいケースや、現代風のおしゃれな住まいに合わせ、モダンな仏壇で整えたいとの声もありました。

<沖縄でトートーメーを買い替える[1]新しい位牌>
カライフェー(唐位牌)…単体の魂を祀る
ヤマトイフェー(大和位牌)…先祖代々を祀るが、コンパクトにまとめる

そこで昔ながらのウチナーイフェー(沖縄位牌)は大きすぎる・存在感が強すぎて合わないことや、ウチナーイフェー(沖縄位牌)を仕立てることで、沖縄に昔から伝わるトートーメータブーに悩まされることを避けます。

ウチナーイフェー(沖縄位牌)以外のイフェー(位牌)は、下記にも詳しいです。
沖縄トートーメーの仕立て方とは。最初に仕立てる・すでにある家、仕立てる時期はいつ?

 

[2]古いトートーメーから魂を抜く

沖縄のトートーメーを残しながらタブーを解消☆祟りなく継承する3つの方法
●現代の沖縄で古いトートーメーから魂を抜く方法は、僧侶による読経供養が一般的です

昔ながらの沖縄では御願文化に倣ったイフェーノーシ(位牌移し)の儀礼が一般的に行われてきましたが、現代の沖縄では、僧侶に依頼して魂を抜く読経供養「閉眼供養」を行います。

<沖縄でトートーメーを買い替える[2]魂抜き>
●閉眼供養(魂抜き)の費用目安…約3万円~5万円/1回
仏壇仏具店で相談
近隣の寺院で相談

家で信仰する特定の寺院「菩提寺」がない沖縄では、昔は近隣の寺院でご住職にお願いすることが多くありました。

ただ現在の沖縄で古いトートーメーから買い替えをする場合、新しくイフェー(位牌)を購入した仏壇仏具店へ相談し、僧侶を手配してもらうことが多いでしょう。

全国的には家で信仰する特定の寺院「菩提寺」がある地域も多いです。
「檀家制度」とは、「戒名」は必ず必要?菩提寺(檀那寺)との関係性

 

[3]新しいトートーメーへ魂を入れる

【沖縄のトートーメー問題】人々が「祟り」を恐れる理由
●現代の沖縄では、閉眼供養(魂抜き)と開眼供養(魂入れ)を同時に行う流れが多いでしょう

現代は僧侶へ依頼する読経供養による、閉眼供養(魂抜き)と開眼供養(魂入れ)がほとんどですよね。

この場合、現代は古いトートーメーと新しいイフェー(位牌)を並べて、僧侶が同時に閉眼供養(魂抜き)と開眼供養(魂入れ)を行う流れが多く、こちらも読経供養で行います

<沖縄でトートーメーを買い替える[3]魂入れ>
●開眼供養(魂入れ)の費用目安…約3万円~5万円/1回
閉眼供養と同時に行う
・新旧のイフェー(位牌)を二基並べる

開眼供養(魂入れ)を終えると、ただの物だった新しいイフェー(位牌)は、故人の魂が宿ったトートーメーになるでしょう。
一方で、閉眼供養(魂抜き)を終えた古いトートーメーは、ただの物になります。

僧侶へ閉眼供養(魂抜き)・開眼供養(魂入れ)を依頼する際、現金を渡すのではなく、「お布施」としてお金を白封筒に包みお渡しするので、作法に注意をしてください。

※僧侶へお布施をお渡しするマナーについては、下記に詳しいです。
沖縄の法要でお布施を包む。僧侶へ渡す時の準備やマナーとは

 

[4]古いトートーメーの処分

残されたトートーメーは永代供養
●古いトートーメーを処分する場合、①沖縄の御願に倣う、②僧侶に倣う、③仏壇仏具店へ託す、の3つの方法があります

沖縄でトートーメーを買い替える場合、現代では仏壇仏具店や僧侶に託してしまう方法がほとんどです。

けれども昔ながらの古い沖縄のトートーメーを処分する場合、買い替えの際に沖縄の御願文化に倣ったお焚き上げを実践する家もあります。

<沖縄でトートーメーを買い替える[4]処分>
①沖縄の御願に倣う…自分達でお焚き上げ
②僧侶に倣う…寺院でお焚き上げ
③仏壇仏具店へ託す…仏壇仏具店で処分

ただ仏壇仏具店に古いトートーメーを託す場合にも、最終的には仏壇仏具店から寺院などへ依頼して、お焚き上げを行う流れが多いでしょう。

また昔はお焚き上げもせずに、塩を振り掛けて浄化した後、燃えるゴミの袋で古いトートーメーを処分する家もありました。

けれども古いトートーメーを引き取ってくれる仏壇仏具店が増えた今、「縁起が悪い」として燃えるゴミの袋で捨てる人は、すっかり少なくなっています。

沖縄の御願に倣う、お焚き上げの方法

沖縄で秋のお彼岸、いつお墓参りに行く?
●沖縄の御願では、古いトートーメーを焚いた灰を、ウコール(香炉)の灰に混ぜます

本来は沖縄で古いトートーメーを買い替えるにあたり、僧侶が行う読経供養に代わり、ヌジファー(抜魂)の儀礼を行うため、お供え物や手順が必要です。

けれどもすでに僧侶による読経供養を終えている場合、お供え物やお米は、必ずしも必要ではありません。
沖縄で古いトートーメーのお焚き上げは墓前で行います。

<沖縄でトートーメーを買い替える:お焚き上げ>
●持ち物
・古いトートーメー
・ウコール(香炉)
・ロウソクなど●お焚き上げの手順
①イフェー(位牌)から、故人の名前を削る
②削った部分を墓前で焚き上げる
③残ったイフェー(位牌)も焼却する
④焼却した灰を、指でつまんで三回とる
⑤仏壇のウコール(香炉)の灰に混ぜる

僧侶による読経供養を行わず、沖縄の御願に倣い新旧のトートーメーを取り換える場合には、花米・酒・お餅を供えた後、お線香ジュウゴフンウコー(十五本御香)を供え、お線香を依り代として、進めると良いでしょう。

※シジュウクンチ(四十九日)のイフェーノーシ(位牌移し)とほぼ同じです。
沖縄のシジュウクンチ(四十九日)、シルイフェー(白位牌)はどうするの?

 

①墓前に行けない時

●墓前でお焚き上げができない場合、自宅の庭で行っても良いでしょう

沖縄ではいつでも気軽にお墓参りに行く風習がありません。
また大きな門中墓だと、気軽に行くことがはばかられることもありますよね。

ヒヌカン(火の神様)があれば、ヒヌカンとお仏壇へご報告してから始めてください。

②残りの灰

●残りの灰は、庭などに撒きます

ただ現在の沖縄では駐車場など、コンクリートで覆われている家の敷地も多いです。
このような時には塩を振って、燃えるゴミとして出して構いません。

沖縄でトートーメーの取り換えに良い日取り

次回のユンヂチは2023年1月22日~!
●沖縄でトートーメーの取り換えに良いとされる日取りは、①ユンヂチ(閏月)と②タナバタ(七夕)です

沖縄の御願文化は仏教よりも神教に近い、自然崇拝のアミニズム文化とも言えます。
そのため「死は穢れ(けがれ)」との考え方が大きく、その昔の葬儀では、ウティン(御天)へ人の死を見せぬよう、黒傘を差しかけていました。

このようなことから、例えお仏壇やお墓の新調など、供養として良いことでも、神様の目が届かぬように、進められてきました。

そこで①ユンヂチ(閏月)と②タナバタ(七夕)は、ヒーナシ(日無し)と呼ばれ、神様の世界で無いとされる日取りです。

<沖縄でトートーメーを買い替える:ヒーナシ(日無し)>
①ユンヂチ(閏月)…旧暦と新暦の調整月(を含めた1年間)
●2023年1月22日(日)~2024年2月9日(金)
※閏月は旧暦2月…2023年3月22日(水)~4月19日(水)●2025年1月29日(水)~2026年2月16日(月)
※閏月は旧暦6月…2025年7月25日(金)~8月22日(金)

②タナバタ(七夕)…旧暦七月七日
・2023年(令和5年)…8月22日(火)
・2024年(令和6年)…8月10日(土)
・2025年(令和7年)…8月29日(金)

ただタナバタ(七夕)はもともと、6日後に来る旧盆に向けてお墓を掃除し、ご先祖様へ旧盆のご案内をしたり、海で亡くなった家族を供養する日取りでもあります。
(沖縄のヒーナシタナバタ(日無し七夕)ってなに?お墓事や仏壇事を行う日とは?)

そのためじっくりと進められるユンヂチ(閏月)が便利でしょう。

ユンヂチ(閏月)に関しては、下記で詳しく解説しています。
「ユンヂチ」とは?2023年1月22日~2024年2月9日が沖縄でお墓事に良い理由

 

最後に

今回は沖縄で古いトートーメーを新しく取り替えたい時に行う手順を、昔ながらの沖縄の御願に基づいた儀礼とともにお伝えしました。

ただ現代では、新しいイフェー(位牌)を購入した仏壇仏具店へ、古いトートーメーを託す、閉眼供養を依頼した僧侶へ託す家が多いでしょう。

●現代、古い位牌を処分する方法は…
・仏壇仏具店に預ける(最終的にお焚き上げ)
・霊園など位牌堂のある施設で永代供養
・寺院でお焚き上げ

また近年ではお仏壇を処分する業者も見受けるようになりました。
沖縄仏壇も現代の暮らしに合わせるには大きく、コンパクトなお仏壇に買い替える家増えています。

すでに閉眼供養(魂抜き)を済ませているならば、沖縄でトートーメーを取り換える際、お仏壇も処分するようであれば、お仏壇を引き取ってくれる処分業者へ相談するのも良いでしょう。

まとめ

沖縄でトートーメーを買い替える方法
[1]仏壇仏具店で新しいイフェー(位牌)を購入

[2]古いトートーメーから魂を抜く
●費用目安…約3万円~5万円/1回
・仏壇仏具店で相談
・近隣の僧侶へ相談

[3]新しいトートーメーへ魂を入れる
●費用目安…約3万円~5万円/1回
・閉眼供養と同時に行う
・新旧のイフェー(位牌)を二つ並べる

[4]古いトートーメーの処分
①沖縄の御願に倣う…自分達でお焚き上げ
②僧侶に倣う…寺院でお焚き上げ
③仏壇仏具店へ託す…仏壇仏具店で処分

●自分で行うお焚き上げの手順
①イフェー(位牌)から、故人の名前を削る
②削った部分を墓前で焚き上げる
③残ったイフェー(位牌)も焼却する
④焼却した灰を、指でつまんで三回とる
⑤仏壇のウコール(香炉)の灰に混ぜる


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