沖縄のシジュウクンチ(四十九日)☆お供え物と進め方

2021.12.18
沖縄のシジュウクンチ(四十九日)☆お供え物と進め方

檀家制度が広がる全国の風習と同じように、沖縄もシジュウクンチ(四十九日)はお供養の大切な節目ですよね。ナンカスーコー(週忌焼香)のなかでも最後の締めくくりとして、ウサギムン(お供え物)や進め方も少しずつ変わります。今回は、沖縄で執り行うシジュウクンチ(四十九日)の進め方やウサギムン(お供え物)をお伝えします。

檀家制度が広がる全国の風習と同じように、沖縄もシジュウクンチ(四十九日)はお供養の大切な節目ですよね。

納骨こそ葬儀後に済ませてしまう家が多いですが、沖縄でもシジュウクンチ(四十九日)を目途に仮位牌から本位牌へと変わり、後飾りからお仏壇を通して供養を行うようになります。

そのため、沖縄のシジュウクンチ(四十九日)はナンカスーコー(週忌焼香)のなかでも最後の締めくくりとして、ウサギムン(お供え物)や進め方も少しずつ変わります。

今回は、沖縄で執り行うシジュウクンチ(四十九日)の進め方やウサギムン(お供え物)をお伝えしていきますので、どうぞ参考にしてください。

沖縄でシジュウクンチ(四十九日)に行う儀礼

沖縄の葬儀とスーコーの特徴
冒頭でお伝えしたように、全国的には四十九日に納骨を行う習慣がありますが、沖縄では葬儀のすぐ後に納骨を済ませてしまう習慣があります。

そのため沖縄のシジュウクンチ(四十九日)では納骨こそ行いませんが、仮位牌から本位牌に変わるため、スーコー(焼香)の後に墓前で仮位牌のヌジファ(魂を抜く儀礼)を行い、本位牌に魂を入れる(イフェーノーシ)を行う家は多いです。

【 沖縄のシジュウクンチ(四十九日)に行う儀礼 】

(1) 早朝のお墓参り
(2) ナンカスーコー(週忌焼香)
(3) シルイフェー(仮位牌)のヌジファー(抜魂)
(4) シルイフェーの焼却
(5) マブイワカシ(魂分かち)※
(6) 本位牌の魂入れ(イフェーノーシ)

…以上が一般的な流れです。

檀家制度が根付いていない沖縄でも、シジュウクンチ(四十九日)とハチナンカ(初七日)では近隣やご縁の深いお坊さんを招いて読経供養をお願いする家が多いため、最近ではイフェーノーシ(本位牌の魂入れ)も読経供養により行うようになりました。

ですから昔ながらの仮位牌の焼却やヌジファー(抜魂)などは墓前で行われてきましたが、最近の沖縄ではシジュウクンチ(四十九日)の読経供養の後、自宅で本位牌の魂入れを来ない、仮位牌の閉眼供養をお願いして、葬儀社に片づけていただくケースも増えています。

※ マブイワカシ(魂分かち)はイチミ(生きる身)とシニミ(死んでいる身)を分かつ儀礼です。

詳しくは別記事「沖縄の四十九日焼香☆白木位牌のヌジファー(抜魂)」でヌジファー(抜魂)の儀礼とともにお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。

また、沖縄でシジュウクンチ(四十九日)までに用意を済ませる本位牌についても別記事「沖縄でトートーメーを仕立てる方法☆先祖代々位牌がある家」でお伝えしています。

沖縄のシジュウクンチ(四十九日)、ウサギムン(お供え物)

沖縄のシジュウクンチ(四十九日)☆お供え物と進め方
大きな節目となる沖縄のシジュウクンチ(四十九日)ですが、基本的にはハチナンカ(初七日)のウサギムン(お供え物)とほとんど同じです。

違う点は「フニムチ(骨もち)」と呼ばれる人の骨を模した四十九個のさまざまな形のおもちで、全国的にも「骨もち」を四十九日に供える習慣は見受けます。

【 沖縄のシジュウクンチ(四十九日)、ウサギムン(お供え物) 】

● ハチナンカ(初七日)と同じお供え物

(1) 重箱料理(おもち重+おかず重箱)をチュクン(二組)

(2) ダーグ(お団子)を七個盛りつけたお皿を二皿
(3) ハーガー(ミーフグァーシ/ヒグァーシ)を七個盛りつけたお皿を二皿
(4) 果物の盛り合わせを二皿
(5) ムィグァーシ(お菓子の盛り合わせを二皿

(6) 精進料理の御膳に、ご飯/すまし汁/ウサチ(酢の物)/ウチャワキ(おかず)を盛りつけたお膳

(7) 日々のウサギムン(お供え物)として、ウチャトゥ(お茶)/ミジトゥ(水)/ウサク(お酒)と左右対の供え花

● シジュウクンチ(四十九日)のお供え物

(8) フニムチ(骨もち)

…が一般的ですが、最近の沖縄ではシジュウクンチ(四十九日)のスーコーも小規模になることが多く、その場合には重箱料理もカタシー(片方)として、おもち重+おかず重をそれぞれ一重ずつ供える家も増えました。

ハチナンカ(初七日)と同じお供え物については、別記事「沖縄のハチナンカ(初七日)☆お供え物と進め方」もご参照ください。

また、重箱料理のウサギムン(お供え物)に関しても別記事「沖縄で供える重箱料理☆スーコーとお祝い行事で違う供え方」や「沖縄で供える重箱料理☆お家で簡単につくるおかずのレシピ」でお伝えしています。

沖縄のシジュウクンチ(四十九日)で供えるフニムチ(骨もち)

沖縄のシジュウクンチ(四十九日)☆お供え物と進め方
沖縄でシジュウクンチ(四十九日)に供えるウサギムン(お供え物)と言えば、フニムチ(骨もち)です。

もともとフニムチ(骨もち)は、インドからやってきたとされており、人の骨を模した白いおもちをもち粉などで作ります。

【 沖縄のシジュウクンチ(四十九日)に供えるフニムチ(骨もち) 】

● フニムチ(骨もち)は四十九個の白もちですが、人の骨を模して形や大きさの違うおもちを作るのが一般的です。

・チブルムチ(頭もち) → 一個
・ヒサムチ(足もち) → 二個
・マルムチ(丸もち) → 四十六個

マルムチ(丸もち)は小さな丸いおもちで、チブルムチ(頭もち)は名前の通りに頭を模した大きなおもち、ヒサムチ(足もち)は足を模した長めのおもちを差します。

お膳を準備したら、まずマルムチ(丸もち)を四十六個積み上げた後、中央にチブルムチ(頭もち)を中央のてっぺんに乗せ、その左右脇にヒサムチ(足もち)を添えるように積み上げて完成です。

焼香客への仕出し弁当とお布施

焼香客への仕出し弁当とお布施
以上が沖縄でシジュウクンチ(四十九日)に供えるウサギムン(お供え物)ですが、全国的な風習と同じように、沖縄でもシジュウクンチ(四十九日)には焼香客を招き入れますから、仕出し弁当を振る舞っておもてなしをします。

【 沖縄のシジュウクンチ(四十九日)、その他の準備 】

(1) 仕出し弁当 → スーコー用とし、規模に合わせて人数分を仕出し屋さんへ注文してください。

(2) お布施 → お坊さんを及びして読経供養をお願いする場合には、お坊さんが休憩をするお部屋をご提供するとともに、お布施をお渡しします。

(3) マブイワカシ(魂分かち)ヌジファー(抜魂)などでユタさんなどにお願いするのであれば、相応の金額を包むことになるでしょう。

お布施の目安は料金を定めている寺院はほとんどありませんが、一回の読経供養につき三万円~五万円を目安として「お布施」の表書きで包んでください。

マブイワカシ(魂分かち)ヌジファー(抜魂)は、今ではユタさんが付いている家も少ないので、自分達で進める家が多いです。ただ、伊是名島など一部地域ではユタさんが執り行う地域もあるので、もしも必要あれば相談をしながら進めます。

四十九日法要

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄のシジュウクンチ(四十九日)で供えるウサギムン(お供え物)や、スーコー(焼香)の進め方についてお伝えしました。

沖縄では四十九日を境に、お墓とお仏壇を行き来していた故人の魂は神様仏様に迎え入れられ、落ち着くようになると言われています。

この沖縄のシジュウクンチ(四十九日)でマブイワカシ(魂分かち)を行うことで、故人の魂はグソー(後生=あの世)へと分かれ、その後はお墓で安定するとされてきました。

沖縄では頻繁にお墓参りは行いませんが、お墓とお仏壇は繋がっているとされるため、その後からイチミ(生きている身)は、お仏壇の本位牌を通してお供養ができるようになります。
まとめ

沖縄の四十九日、お供え物や進め方

●当日に行うこと
・早朝のお墓参り
・ナンカスーコー(週忌焼香)
・シルイフェー(仮位牌)のヌジファー(抜魂)
・シルイフェーの焼却
・マブイワカシ(魂分かち)※
・本位牌の魂入れ(イフェーノーシ)

●四十九日のお供え物
・重箱料理をチュクン
・ダーグを二皿
・ハーガーを二皿
・果物の盛り合わせを二皿
・ムィグァーシを二皿
・精進料理の御膳
・ウチャトゥ(お茶)
・ミジトゥ(水)
・ウサク(お酒)
・左右対の供え花
・フニムチ(骨もち)

●フニムチ(骨もち)
・チブルムチ(頭もち)一個
・ヒサムチ(足もち)二個
・マルムチ(丸もち)四十六個

●その他の準備
・仕出し弁当(スーコー用)
・お布施


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