「ヒヌカン(火の神)の掃除にタブーはあるの?」
「ヒヌカン(火の神)の灰を、掃除しても良い?」
「いっぱいになったヒヌカン(火の神)の灰はどう処分する?」
「ヒヌカン(火の神)」とは沖縄の家で台所に鎮座される、家を守護する最高神です。「ヒヌカン(火の神)」は、毎年年末の旧暦12月24日に掃除をする風習があります。
次回の旧暦12月24日は2024年1月23日(木)、旧正月に向けた行事「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」「上天の拝み」も同じ日です。
本記事を読むことで、旧暦12月24日に行うヒヌカン(火の神)掃除の手順、いっぱいになった灰の処理やタブーが分かります。
ヒヌカン(火の神)とは
ヒヌカン(火の神)は家を守護する最高神、その家に住む家族を守護する最高神です。また、遠方の神様仏様を繋ぐ「遥拝所」としての役割も持っています。
かつての沖縄では、どの家でも台所にヒヌカン(火の神)を祀り日々の安全や健康、そしてクェーブン(食べる運)を祈願してきました。
クゥエーブン(食べる運)とは、家族が無事に今日も食事をいただける御運です。現在では家計・収入にあたる御運ですね。
このことから一時期は廃れつつあったヒヌカン(火の神)ですが、経済的に不安定な現代に改めて注目され、安定した家計・収入を守るパーソナルな神様として祀る家が増えました。
・【沖縄のヒヌカン】家の守護神ヒヌカンが持つ5つの役割。日々のお世話やタブー3つの知識
①ヒヌカン(火の神)は灰に宿る
全国的には神様仏様を象ったご本尊を祀りますよね。けれども沖縄のヒヌカン(火の神)にはご本尊がありません。ヒヌカン(火の神)の神様はウコール(香炉)の灰に宿るためです。
そのためウコール(香炉)はステージ(祭壇)の中央に祀ります。
ヒヌカン(火の神)はウコール(香炉)の底に鎮座されると言われてきました。そしてウコール(香炉)の灰には、その家の出来事が記載された「帳簿」があります
②ヒヌカン(火の神)は灰から継承する
ヒヌカン(火の神)のステージ(祭壇)を仕立てる時は、実家・義実家のヒヌカン(火の神)から灰を分けてもらい継承してきました。
自分が元祖となって新しくヒヌカン(火の神)を迎え入れる時には、ヒヌカン(火の神)の神様がいる拝所「ウタキ(御嶽)」で拝み事「ウグァン(御願)」をして来ていただきます。
地域・家によっても異なりますが、現代はウタキ(御嶽)で火を灯さずに供える「ヒジュルウコー(冷たい線香)」を依り代とする方法が一般的です。
ウタキ(御嶽)で迎え入れのウグァン(御願)を行った後に、ヒジュルウコー(冷たい線香)を持ち帰り、準備を済ませた自宅のウコール(香炉)に供えてヒヌカン(火の神)を迎え入れます。
・沖縄ヒヌカン(火の神)の始め方は引き継ぐだけ?ウタキ(御嶽)から迎える方法も解説!
③むやみに掃除してはならない?
沖縄ではウコール(香炉)の灰がヒヌカン(火の神)の依り代となっていることから「むやみにヒヌカン(火の神)を掃除してはならない」との言い伝えもあるでしょう。
けれどもヒヌカン(火の神)の灰が依り代であることを理解したうえで、掃除をする理由を伝えお断りをすれば問題はありません。
ヒヌカン(火の神)の掃除をする前に
ヒヌカン(火の神)の掃除をする前に、ウコール(香炉)の灰の大切さをより詳しく解説します。この点を理解することで、多くなった灰を処分しながらもヒヌカン(火の神)を残すことができるためです。
ヒヌカン(火の神)はウコール(香炉)のどこに宿っているのか?ウコール(香炉)の灰が持つ「帳簿」の役割を知ってから、ヒヌカン(火の神)の掃除を始めましょう!
①ウコール(香炉)のどこに宿っている?
ヒヌカン(火の神)はステージ(祭壇)の中央に祀られたウコール(香炉)の灰のなかでも、奥底に宿っています。
そのためヒヌカン(火の神)の掃除では、上澄みの灰は処分できるものの奥底の灰は丁重に扱わなければなりません。
ヒヌカン(火の神)の掃除は、ウコール(香炉)の底からティースプーン3杯ほどの灰を取り分けてから始めます。
②ヒヌカン(火の神)の「帳簿」とは?
ヒヌカン(火の神)は日々、その家の出来事を「記帳」します。この記録がヒヌカン(火の神)の「帳簿」と言われるものです。
ヒヌカン(火の神)が記録する帳簿の内容は、その家の良き事柄ばかりではありません。ケンカをしたなど家の悪しき事柄も全てが記載されています。
③ヒヌカン(火の神)の里帰り
ヒヌカン(火の神)は毎年旧暦12月24日になると、ウティン(御天)の神様の元へ里帰りをするとされてきました。ウティン(御天)への里帰りでは灰に記録された帳簿も持ち帰ります。
ヒヌカン(火の神)は帳簿を基に、その家の1年間の出来事をウティン(御天)の神様へご報告します。ただ帳簿には良き事柄も悪しき事柄も記録されていますよね。
そこでヒヌカン(火の神)へのお断りもなく掃除をすると「悪しき事柄を隠そうとした」と捉えられると言われます。これが「むやみにヒヌカン(火の神)の掃除をしてはならない」と言い伝えられてきた所以です。
④ヒヌカン(火の神)掃除のタイミング
けれどもヒヌカン(火の神)は日々ウグァン(御願)を行いお線香をあげる神様です。
やがてウコール(香炉)の灰はいっぱいになります。また台所に祀るヒヌカン(火の神)は、ステージ(祭壇)も汚れやすくなるでしょう。
沖縄の家でヒヌカン(火の神)掃除は、基本的に3つのタイミングがあります。
・春のお彼岸
・秋のお彼岸
・旧暦12月24日
春のお彼岸・秋のお彼岸・旧暦12月24日は、家(屋敷)を守護する四方八方の神々様へ感謝を捧げる「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」を行う時期です。
ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)にあたり家じゅうの大掃除、そしてヒヌカン(火の神)の掃除を行います。
・沖縄ではお彼岸に何をする?ヒヌカンやお仏壇、屋敷の神様に拝む「屋敷の御願」を解説!
ヒヌカン(火の神)掃除のタブー
ヒヌカン(火の神)の帳簿には家族の戸籍・生活の記録が記されてきました。いわば個人情報ですから、灰を扱うヒヌカン(火の神)の掃除ではいくつかのタブーがあります。
①主に担う家族のみが触れる
②掃除前に理由を述べる
③灰を全て捨てない
ポイントは個人情報を漏らさないこと、灰とともにヒヌカン(火の神)まで失ってしまいわないことです。
①主に担う家族のみが触れる
ヒヌカン(火の神)は日頃から、主にお世話をする家族のみが触れるものです。
また、かつて台所に立つ家族は妻・母であったことから、ヒヌカン(火の神)は女性を守護する神様とされ、本来はヒヌカン(火の神)は女性から女性へと受け継がれてきました。
そのため、本来はヒヌカン(火の神)を男性が触れることはタブーです。けれども現代では事情が違います。
「台所に主に立つ家族」がヒヌカン(火の神)のお世話を担い、その他の家族は触れないようにすると良いでしょう。
②掃除前に理由を述べる
ヒヌカン(火の神)掃除の前には、お線香を供えて理由を伝え許可を得ます。
ウコール(香炉)の灰は依り代であり、いわばヒヌカン(火の神)の住まいです。いきなりヒヌカン(火の神)掃除を進めることは失礼にもあたります。
<ヒヌカン(火の神)掃除前の手順> | |
①お線香を供える | 【サンブンウコー(三本御香)】 ・日本線香…3本、もしくは1本 ・ヒラウコー(沖縄線香)…半ヒラ(半分) |
②掃除の理由を伝える |
例えば「本日は旧暦12月24日、ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)の日ですので、ヒヌカンを掃除しております」などです。お線香は日本線香3本分の「サンブンウコー(三本御香)」が良いでしょう。
沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」とは日本線香6本文を縦にくっつけた板状のお線香です。半ヒラの場合、日本線香3本分ですので縦半分に割って供えましょう。
・【沖縄のヒヌカン】旧暦1日・15日ヒヌカンの拝み方☆お供え物やお線香の本数を解説!
③灰を全て捨てない
ウコール(香炉)の灰は依り代、ヒヌカン(火の神)が宿っていますよね。また帳簿には貴重な個人情報が記録されていますので残さなければなりません。
ヒヌカン(火の神)や帳簿は灰の奥底にあるので、掃除の前にウコール(香炉)の奥底から茶さじ3杯の灰を取り出しましょう。残りは茶こしなどでこして、掃除をしても大丈夫です。
ヒヌカン(火の神)掃除の手順
ヒヌカン(火の神)掃除の目的をお伝えしたら、いよいよ掃除の始まりです。ヒヌカン(火の神)掃除にあたり特別に購入するものはありませんが、事前に下記の道具を用意します。
・新聞紙
・こし器
・さじ(匙)
こし器・さじ(匙)は他の用途で使っていたものではなく、ヒヌカン(火の神)掃除専用のものを準備しましょう。ヒヌカン(火の神)掃除専用でさえあれば、こし器は茶こしなど、さじ(匙)はティースプーンなどで代用しても問題はありません。
①灰をこす
ヒヌカン(火の神)のウコール(香炉)の奥底から、灰をさじ(匙)3杯を取り出します。取った灰はティッシュや新聞紙など、別に取っておきましょう。
その後、別に新聞紙を広げた上から残りのウコール(香炉)の灰をこし器にかけてこします。沖縄のヒヌカン(火の神)はウコール(香炉)が大きいので、仏具用のこし器ではなく金網ボウルでこす家も多いです。
②ウコール(香炉)を清める
ヒヌカン(火の神)のウコール(香炉)や器は、潮水に浸けて清めます。塩水ならばボウルに張った水いっぱいに茶さじ3杯ほどのマース(お塩)を入れて混ぜましょう。
空になったウコール(香炉)を潮水(塩水)に浸けたら、2~3時間ほどが目安です。ウコール(香炉)の清め方は、次の項で詳しく解説します。
③灰を入れる
潮水に浸したヒヌカン(火の神)のウコール(香炉)は、水洗いをした後によく乾かします。湿っているとウコール(香炉)の内側に灰がくっつき固まってしまうので注意してください。
乾かしたウコール(香炉)には、最初に取り分けたさじ(匙)3杯の灰を入れます。続いてこした灰を八分目ほどを目安に適量を入れてください。
④ヒヌカン(火の神)を移動する
以上の手順でヒヌカン(火の神)はキレイになったウコール(香炉)に移っているでしょう。けれども、もしかしたら残された灰にヒヌカン(火の神)や大切な家の情報が残っているかもしれません!
そこで新聞紙の上に残された灰にヒジュルウコー(冷たい線香)を供えます。「ヒジュルウコー(冷たい線香)」とは、火を灯していないお線香です。
お線香は日本線香3本分の「サンブンウコー(三本御香)」となります。ヒヌカン(火の神)移動をする拝み事「ウグァン(御願)」の進め方は後ほど詳しく解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
ヒヌカン(火の神)の容器を清める
ヒヌカン(火の神)のウコール(香炉)や仏具は、潮水・塩水に数時間浸けて清めます。
沖縄のヒヌカン(火の神)掃除はウコール(香炉)ばかりではありません。日ごろお供えをしている、ミジトゥ(水)・マース(お塩)・ウサク(お酒)・供え葉(チャーギなど常緑樹)・ハナイチ(花活け)も掃除をします。
ヒヌカン(火の神)で揃える容器は全て神様専用の器です。海の潮水・塩水で穢れまで清めましょう。塩水は茶さじ(耳かきほどの匙)3杯ほどを入れるとされてきました。
①潮水に浸ける
ボウル(桶)の水にマース(お塩)や潮水(海水)を混ぜ、ウコール(香炉)を浸けましょう。コップやハナイチ(花活け)など、ステージ(祭壇)上の仏具を一緒に清めても問題はありません。
ボウル(桶)に水を張ったら、マース(お塩)であれば耳かきほどの茶さじ3杯、潮水ならば小さじ3杯を混ぜれば大丈夫です。2~3時間以上を潮水(塩水)に浸けたらお清めができます。
②水ですすぐ
清めたウコール(香炉)や仏具は水ですすいで洗います。この時、水で7回すすぐと言われてきました。
沖縄ではあの世へ続く道に7つの役所がある「七役所」や、葬儀からお墓までの道で7つの辻(交差点)を通るなど、「7」の数字を大切に扱っています。
水で7回すすいだらよく乾かした後、キッチンタオルで拭いて灰が付かないようにしましょう。
③ステージ(祭壇)の掃除
ヒヌカン(火の神)掃除では、ステージ(祭壇)も潮水(塩水)で清めます。潮水(塩水)を入れた霧吹きでステージ(祭壇)に霧吹きをして清めましょう。
その後はキッチンタオルで水拭き、続いて乾いた別のキッチンタオルで乾拭きです。
潮水で清めることが大切なので、ヒヌカン台の掃除ではキッチンタオルがなければ、キッチンペーパーなどでも問題はありません。
ヒヌカン(火の神)をウコール(香炉)へ移す儀礼
ヒヌカン(火の神)はウコール(香炉)の奥底の灰に宿っていますが、万が一にも灰にヒヌカン(火の神)が残されていたら、灰と一緒に処分してしまいますよね。これは避けなければなりません。
そこで処分する灰に残されたヒヌカン(火の神)・帳簿情報を、お線香を依り代として移す儀礼を行います。
①準備するもの
特別な準備は必要ありませんが新聞紙に残った灰にお線香を供えるため、まとめる容器が必要です。
・灰をまとめる容器
・お線香
お線香は日本線香3本分「サンブンウコー(三本御香)」です。日本線香なら3本、沖縄線香ヒラウコー(平御香)なら半ヒラ(半分)を用意します。
②お線香を供える
新聞紙に残った灰を器にまとめたら、灰にお線香「サンブンウコー(三本御香)」を供えてください。お線香はヒヌカン(火の神)の依り代です。
<お線香を供える> | |
【サンブンウコー(三本御香)】 | |
・日本線香 | …3本、もしくは1本 |
・ヒラウコー(平御香) | …半ヒラ(半分) |
本来、供えるお線香は火を灯します。けれども火の用心の観点から、近年ではこの時点で供えるお線香は火を灯さないヒジュルウコー(冷たい線香)を用いる家が増えました。
家族構成や家の環境に併せてどちらを採用しても構いません。
③ヒヌカン(火の神)へご案内
ヒヌカン(火の神)へお線香へ移っていただく言葉「グイス(祝詞)」は、下記のような内容となります。地域・家によってもグイス(祝詞)は違います。
「ウートゥートゥー、ヒヌカンガナシー、
(あな尊き ヒヌカン(火の神)様)
ウコール(香炉)の灰が多くなりましたので、ただいま分けております、どうぞお線香へ移ってください。
本体までご案内いたしますので、お戻りください。」
このような内容をウチナーグチ(沖縄言葉)でも現代の言葉でも構いません、最も心がこもりやすい言葉で伝えます。
④ヒヌカン(火の神)移しの儀礼
ヒヌカン(火の神)の依り代となっているお線香は、処分する灰から移す時の「抜き方」があります。
<ヒヌカン(火の神)の移し方> | |
【処分する灰】 | ・渦を巻くように抜く ・左回りに3回 |
【ウコール(香炉)】 | ・渦を巻くように供える ・右回りに3回 |
魂を抜く時には左回りに3回巻きながら抜く、魂を込める時には右回りに3回巻きながら供える方法が基本です。これで無事にヒヌカン(火の神)はウコール(香炉)に移ってくださいました。
ヒヌカン(火の神)の灰を処分する儀礼
ヒヌカン(火の神)の灰は家の庭などに捨ててきました。現在では燃えるゴミとして捨てる家が多いでしょう。
ヒヌカン(火の神)には移っていただきましたが、残された灰を処分する前に、ミハナ(御花)・マース(お塩)を混ぜて捨てる風習があります。
今まで家を守るために骨身になってくださった灰です。感謝の儀礼とともに捨てましょう。
①ミハナ(御花)・マース(お塩)
「ミハナ(御花)」とはお米のことです。沖縄でお米「ミハナ(御花)」は神仏やご先祖様への供養と感謝の気持ちを表すものとして、供えられてきました。白いお米は穢れない気持ち、生命を育むお米の力から神仏と一族の繋がりを表します。
残された灰にミハナ(御花)・マース(お塩)を少しずつ混ぜた後、感謝とともに合掌してください。「今まで家のためにご尽力くださり、ありがとうございました。」などと言葉にしても良いでしょう。
儀礼を終えた灰は、そのまま庭や家の周りに捨ててきましたが、現在ではマンションなどの集合住宅も多いですよね。
燃えるゴミとして捨てる時には、灰を半紙などに包んで捨てると良いです。庭や家の周りに捨てる時には人が通らない場所を選んでください。
②ヒヌカン(火の神)へ掃除を終えたご報告
最後にキレイになったヒヌカン(火の神)のウコール(香炉)へ「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」を供え、無事に掃除を終えたことを報告します。
<ヒヌカン(火の神)掃除終了のご報告> | |
【ジュウゴフンウコー(十五本御香)】 | |
・日本線香 | …15本、若しくは5本 |
・ヒラウコー(沖縄線香) | …タヒラ半(2枚と半分) |
ヒヌカンへのお掃除を終えた報告では、無事に終えたことへの感謝も伝えてください。
まとめ:ヒヌカン(火の神)の掃除は灰を残します
いかがでしたでしょうか、今回は旧暦12月24日に行うヒヌカン(火の神)掃除の手順をご紹介しました。旧暦12月24日ではなくとも、ヒヌカン(火の神)へお断りさえすれば、いつでもヒヌカン(火の神)掃除はできます。
現代の沖縄ではスーパー・ホームセンターへ行くと、ヒヌカン(火の神)専用として白い仏具が販売されていますよね。
けれども実は、ヒヌカン(火の神)で扱う仏具が白い器なければならない決まりはありません。ヒヌカン(火の神)専用の仏具であれば、家族が好む器で良いのです。
今も沖縄ではそれぞれの家庭で自由にヒヌカン(火の神)専用の仏具を利用する家は多くあります。今もヒヌカン(火の神)に慣れ親しんでいる地域は、仏具の色も豊かです。
コンパクトなヒヌカン(火の神)を好む人が増えた最近では、手元供養で扱うミニ仏壇・仏具も選ばれるようになりました。
注意事項があるとすれば、ヒヌカン(火の神)専用であることです。家族が日常的に使っている器を共有をしないことのみ注意をしてください。
・【沖縄の旧暦行事】旧正月前に行う、旧暦12月24日ヒヌカン送り「上天の拝み」とは?
まとめ
ヒヌカン(火の神)の掃除の手順
●ヒヌカン(火の神)の灰
・ヒヌカンの神様は灰に宿る
・灰には情報も記録されている●ヒヌカン(火の神)の灰を掃除
・香炉の底から小さじ3杯の灰を取り出す
・残された灰は茶こしで漉す
・漉した灰を八分目ほどまで香炉に足す●ヒヌカン(火の神)の灰を移す
・捨てる灰にお線香を差して案内する
・左に3回渦を巻きお線香を抜く
・右に3回渦を巻きお線香を供える●ヒヌカン(火の神)の灰を捨てる
・捨てる灰には米粒と塩を混ぜる
・灰は庭に撒く●ヒヌカン(火の神)の仏具を清める
・器は潮水(塩水)で穢れを取る