年末年始の葬儀はどうなる?火葬場の正月休みは?忌中の年越し、年賀状を出していたら?

2023.11.27
年末年始の葬儀はどうなる?火葬場の正月休みは?忌中の年越し、年賀状を出していたら?

年末年始の訃報では、葬儀や火葬日程に戸惑う家族も少なくありません。葬儀日程の他、年賀状を出してしまった、忌中の年越しも気になります。本記事では年末年始の葬儀はいつまで・いつからできる?葬儀社や斎場、火葬場の日程や一般的な進め方が分かります。

・年末年始は葬儀ができる?
・火葬場の正月休みは?
・年末年始の葬儀で年賀状を出していたら?
・年末年始で葬儀後の法要は?

年末年始の訃報では、葬儀や火葬日程に戸惑う家族も少なくありません。
また年末年始は葬儀日程の他、年賀状を出してしまっていたり、無事に葬儀ができても忌中の年越しを迎えます。

本記事を読むことで、年末年始の葬儀はいつまで・いつからできるのか?
年末年始の葬儀社や斎場、火葬場の日程や一般的な進め方が分かります。
 

年末年始の葬儀はいつまでできる?

年末年始の葬儀はいつまでできる?
◇一般的に年末年始の葬儀は避けて執り行います

葬儀社の多くは365日24時間営業が一般的ですが、年末年始の葬儀で配慮すべきは参列者のスケジュール、そして火葬場の年末年始休みです。

民間企業が運営する葬儀社や斎場は年末年始の葬儀にも対応する業者がありますが、基本的に公営斎場や火葬場は、年末年始の葬儀には対応せず、休業しています。
 

<年末年始の葬儀はできる?>
●一般的な年末年始休み
(1)公営火葬場・斎場 [休業日]
・12月30日~1月3日
(2)民営火葬場・斎場 [休業日]
・1月1日(元旦)
※旧暦7月15日(沖縄)
(3)葬儀社 [休業日]なし
(24時間365日)

 
現代では民営の火葬場や斎場では、1月1日元旦以外の日程であれば、年末年始の火葬や葬儀に対応する業者が増えています。

ただ全国的に公営の火葬場や斎場には年末年始休みがあり、多くは12月30日~1月3日です。
 

<年末年始の葬儀はできる?>
●南斎場
南斎場
[住所] 沖縄県豊見城市字豊見城925
[時間] 8:30~17:15
[休業日] ・1月1日
・旧暦7月15日
・及び管理上必要と認める日(台風等)
[HP] https://www.okinawa-nanbu.jp/minami/
●金武町火葬場
[住所] 沖縄県国頭郡金武町字金武6166-2
[時間] 24時間
[休業日] ・1月1日
・1月2日

 
…他、沖縄には公営・民営ともに多くの火葬場があります。
問い合わせても良いでしょうし、葬儀社に相談してみると良いでしょう。
 

公営と民営の施設は何が違う?

◇公営と民営では、主に料金が違います

一般的に公営の火葬場や斎場は使用料が安い傾向にあるため、公営施設で年末年始に火葬や葬儀を行うならば、12月29日まで・1月4日以降の日程になります。
 

<一般的な施設使用料の目安>
[公営施設] 火葬場…約8,000円~
斎場…約6,000円~
[民営施設] 火葬場…約30,000円~
斎場…約10,000円~

 
公営の火葬場では、条件によって無料になることもあります。
(以上の費用目安は施設使用料のみですので、ご注意ください。)
それまでは自宅やご遺体の安置施設で火葬を待つことになるでしょう。
 

火葬場は友引が休み?

◇全国的には、火葬場は友引きを休みとする施設が多いです

日々の吉凶を占う暦注「六曜」により配慮する全国的な風習では、六曜「友引」は、良い意味でも悪い意味でも「友を引く」暦とされます。

結婚式など慶事で友を引くことは良いのですが、弔事では「生きている人々があの世に引かれる」とされ、年末年始に関係なく葬儀や火葬を、友引に行うことを避けてきました。
 

<全国と沖縄:葬儀の違い>
●全国の葬儀 ・友引を避ける
・葬儀後の火葬が多い
●沖縄の葬儀 ・友引の葬儀も多い
・葬儀前の火葬「骨葬」が多い

 
そのため全国的には、火葬場も友引に休みを取る施設が多いです。
けれども沖縄では友引に葬儀を執り行うことも多いでしょう。

ただ年末年始12月31日~1月3日までの4日間は、火葬場や斎場の営業時間はもちろんながら、何よりも参列者への負担が大きい点は配慮をします。
 

年末年始の葬儀形式

年末年始の葬儀形式
◇年末年始の葬儀は、密葬の方法もあります

何らかの事情で年末年始に葬儀を執り行いたいのであれば、故人とごく近しい身内のみで行う「密葬」を選ぶのも一案です。

現代では家族のみで執り行う「家族葬」や、火葬場で済ませる「直葬」も注目されていますが、家族葬や直葬では、知人友人が別れを告げる場がありません。

一方密葬であれば、年末年始に身内のみで葬儀を済ませた後、落ち着いた頃に本葬を設けることで、一般の人々が葬儀に参列する機会があります。
 

<年末年始の葬儀:選択>
[葬儀の形式] [メリット] [デメリット]
(1)家族葬(直葬含む) 年末年始に葬儀が済む
・身内のみで進めやすい
・金銭的にも安く収まる
知人友人の別れの場がない
・自宅への弔問が増える可能性
(2)密葬 ・年末年始に葬儀が済む
知人友人の別れの場がある
(後ほど本葬を行うため)
葬儀の準備や労力が増える
・葬儀費用が、より掛かる
(3)骨葬(沖縄の一般葬)
(火葬のみ先に済ませる)
・火葬のみ先に済ませる
ご遺体安置の日数が少ない
・ご遺体を前に別れができない
(一般参列者)
(4)全国的な一般葬
(ご遺体を前に葬儀)
・ご遺体を前に別れができる
(一般参列者)
ご遺体安置の日数が掛かる
・ご遺体安置の費用が掛かる

 
沖縄では年末年始の葬儀ではなくても、葬儀の日の午前中に火葬を済ませ、ご遺骨の形で祭壇を設ける「骨葬」が一般的です。
 

年末年始の葬儀日程は?

◇12月29日のご逝去であれば、年内の葬儀も可能です
…1月1日(元旦)のご逝去では、1月2日のお通夜が多いでしょう

民間の葬儀社は24時間265日営業の業者が多く、民営の火葬場では1月1日(元旦)のみを休業とする施設が多いため、12月29日のご逝去であれば年内の葬儀もできます。
 

<年末年始の葬儀日程>
●火葬はご臨終から24時間経ってからです
(1)12月29日のご逝去 お通夜…12月30日
火葬、葬儀…12月31日
(2)1月1日(元旦)のご逝去 お通夜…1月2日
火葬、葬儀…1月3日

 
ただし年末年始の葬儀いずれの日程も、火葬場や斎場など施設の予約状況がひっ迫していない場合です。
予約状況がひっ迫しているならば、直近の空きを待つことになります。

年内の予約がいっぱいであれば、12月29日のご逝去であっても翌年に持ち越される可能性はあるでしょう。
 

年末年始の葬儀、火葬場はひっ迫している?

火葬場で両親の骨を分骨
◇全国的に年末年始の火葬場は混雑する傾向です

火葬や葬儀スケジュールは、火葬場や斎場の予約がポイントですが、実際に年末年始の火葬場や葬儀会場は、混雑していることが多いでしょう。

コロナ禍でも問題になりましたが、火葬の順番を待つ可能性もあります。
火葬さえ終われば、落ち着いた頃に本葬やお別れ会に向けて、ゆっくり準備を進めることも可能です。

けれども火葬場がひっ迫していた場合は、ご遺体を安置する必要があります。
ご遺体の腐敗を防いで美しく安置するためには、適切な環境や処置が必要です。
 

ご遺体を安置する

◇年末年始に葬儀までご遺体を長く安置する場合、処置が必要です

ご遺体を長く安置するには、ご遺体を美しく保つ温度に保たなければなりません。
数日であればドライアイスや室温への配慮で、ご遺体を美しく保つこともできるでしょう。

けれども近年では年末年始に火葬場がひっ迫する年もありました。
約7日を超えるご遺体の安置であれば、防腐処置や消毒の処置を施す「エンバーミング」も検討しなければなりません。
 

<ご遺体を長く安置するには?>
(1)涼しい環境 室温18℃以下
(涼しい場所に安置)
(2)ドライアイス ・ベッドや体にドライアイス
約3日~5日ほど保つ
(3)エンバーミング ・ご遺体の消毒
・ご遺体の防腐処置
約10日~30日ほど保つ

 
エンバーミングは費用が掛かるうえ、家族は立ち会うことができません。
ご遺体を預かり、数日(2日ほど)掛かることもあるでしょう。
 

ご遺体安置に掛かる費用

◇ご遺体を安置する場合、ドライアイスや安置室使用料が追加されます

全国的な葬儀のように、ご遺体を葬儀まで安置することを優先する家族は少ないですが、年末年始の葬儀でご遺体を前にお別れを告げる場合、安置日数によって葬儀費用も大きく変わります。
 

<ご遺体を長く安置して変わる費用>
(1)ドライアイス 約8,000円~/1日あたり
(2)安置室使用料 約10,000円~/1日あたり
(3)エンバーミング 約15万円~25万円ほど
※他、ご遺体の搬送費(往復)など

 
自宅で安置するとしてもドライアイスは必要です。
またご遺体を安置した部屋は、常に18℃以下に保たねばなりません。
年末年始は真冬ですが、室内だと温かな部屋も多くあるでしょう。

冷房の電気料金やドライアイス費用を考えると、年末に骨葬や密葬を済ませる選択が多いでしょう。
 

 

年末年始の葬儀:手続きや支払いは?

年末年始の葬儀:手続きや支払いは?
◇年末年始の火葬や葬儀では、現金を早めに準備すると安心です

年末年始の火葬や葬儀は、火葬場や斎場の予約だけではなく、行政や金融機関窓口の受付時間も影響しいます。

火葬場では使用料が現金支払いになる施設も多く、クレジットカードなどの使用ができないケースもあるなか、年末年始のATMは通常利用時間よりも短縮する金融機関も多いためです。
 

<ご遺体を長く安置して変わる費用>
(1)行政手続き
●代理人でも可
[窓口休業]
・12月29日~1月3日
[年末年始の死亡届]
・時間外窓口
・火葬許可証の発行
(2)支払い
●現金を準備
[年末年始のATM]
・営業時間を確認
(祝日扱いなど)

 
現在はコンビニATMなど、年末年始も利用できるサービスがあるでしょう。
ただ積立貯金からの引き出しなど、窓口での受付を必要とする時は、12月31日~1月3日までお休みの金融機関が多いため、確認をしてください。

また年末年始は日曜祝日扱いになっているATMが多いです。
準備できる時に現金を用意して、年末年始の葬儀に臨みましょう。
 

年末年始の葬儀で現金が必要なシーン

◇僧侶へのお布施や、お礼に包む「志」などがあります

年末年始の葬儀で注意したい現金の準備ですが、必要になるシーンは僧侶へ包むお布施や、お世話役など、葬儀に際しお世話になった人々へ包む御礼「寸志」などです。

年末年始の火葬場料金は現金支払いが多いですが、一般的に火葬場料金の支払いは後払いができないので、クレジットカードや葬儀ローンでの決済例も多くあります。
 

<年末年始の葬儀:現金の準備>
(1)お布施 読経料…約3万円/1回
戒名料…約3万円ほど~
御膳料…約1万円ほど~
御車代…約5千円ほど~
(2)世話役へのお礼 「志」「御礼」…約3千円ほど~
(3)火葬場の利用料
火葬料金…約6千円(公営)ほど~

 
参列者からいただいた香典で清算することも多い葬儀費用は、年末年始に執り行ったとしても、葬儀から7日間後ほどを目安に後払いも可能な業者が多いです。

戒名料は約3万円~50万円以上のケースもありますが、沖縄ではそもそも戒名を付けない家庭もあるでしょう。

戒名はあくまでも仏教の信仰の元、仏様の弟子としての名前なので、独自の祖霊信仰が根付く沖縄では俗名で位牌に彫刻することも多いでしょう。
 

年末年始の葬儀の流れ

年末年始の葬儀の流れ
◇年末年始であっても、基本的な葬儀の流れは変わりません

基本的に年末年始の葬儀も、通常の流れと変わりはありません。
病院で故人を看取ったら、病院の霊安室をお借りできる時間内で葬儀社を探し、2~3社を比較検討して連絡を取ります。

病院では少ない霊安室で、亡くなる人も多い場所なので、霊安室を利用できる時間は、長くて24時間以内、短いと3時間以内で霊安室を出なければならないこともあります。
 

<年末年始の葬儀の流れ>
(1)連絡 [葬儀社]
ご遺体の搬送依頼
・ご遺体の安置
[訃報]
・近親者
・菩提寺(あれば)
(2)ご遺体の安置 ・自宅
・葬儀社の安置施設
(3)葬儀社との打ち合わせ 火葬場の予約(状況確認)
斎場の予約(状況確認)
・日程調整
・葬儀の打ち合わせ
[参列の準備] ・喪服
(4)行政手続き 死亡届の提出
・火葬許可葬の受取り
(葬儀社スタッフでも良い)
(5)僧侶の手配 ・読経供養の依頼

 
年末年始に身内のみで葬儀を執り行う場合、喪服も早く確認すると良いでしょう。
喪服がない場合、年末年始は商業施設が休業していることも少なくありません。

葬儀は突然訪れる為、日ごろから喪服一式を揃えて置く対策がベストですが、12月28日、29日頃の訃報で喪服がない場合、空いている時期に早急に準備すべきです。

またご遺体の自宅安置を検討している場合には、自宅に迎える前にご遺体を安置する布団、シーツなども確認します。
葬儀社が準備してくれることが多いですが、そうでない場合、準備が必要です。
 

年末年始の葬儀での注意点

◇年末年始にご遺体を安置する場合、面会できない施設もあります

年末年始にご遺体を安置する場合、特に公営だと年末年始の休業中は、ご遺族であっても面会できない施設も多いです。

できるだけ最後の時間を共に過ごしたい場合には、エンバーミングなどご遺体の処置をしっかりと鳥ながら、自宅安置を検討すると良いでしょう。
下記に年末年始に葬儀をする際の注意点をまとめます。
 

<年末年始の葬儀:注意点>
(1)安置施設の環境を確認 ●面会時間
・使用料金(1日分)
(2)施設の予約状況 火葬場
・斎場
・ご遺体の安置施設
(3)現金を準備 ●ATMの利用時間
・現金が必要なもの
(4)日程調整 ●年末年始の日程調整
・僧侶
・葬儀の司会者
(5)訃報の範囲 ・年末年始でも知らせる人
葬儀後に知らせる人
(6)商業施設の営業時間
喪服の準備
・封筒の準備
(お布施、志など)

 
年末年始の火葬や葬儀で知っておくと良いことは、「故人の逝去後、24時間経ってからでなければ火葬ができない」と言う点です。

そのため12月31日に家族が亡くなった場合、この法律から最短でも翌1月1日(元旦)の火葬や葬儀となる計算ですが、1月1日(元旦)は、民営も含めてほとんどの施設が休業日となります。
 

年末年始に葬儀案内や訃報を出しにくい

年末年始に葬儀案内や訃報を出しにくい
◇年末年始の訃報は身内のみとし、落ち着いてから訃報を出しても良いでしょう

年末年始の葬儀は見受けますが、いずれも家族葬や密葬、直葬などで、故人と近しい身内のみでの葬儀がほとんどです。

「年末年始の訃報は伝えにくい」との声がありますが、必要な人のみに訃報を届け、残る人々は全て済ませてから、後日訃報を送っても問題はありません。
 

<年末年始の訃報>
(1)事前に知らせるが身内のみ
「年末年始ですので 身内のみで葬儀を執り行いたいと思います」
(2)後日知らせる
「誠に勝手ではございますが 年末年始により近親者のみで葬儀を執り行いました」
[注意点]
●自宅への弔問、香典、供花を辞退する場合
「なお 御弔問や御香典 御供花等につきましてもご辞退申し上げます」

 
訃報を後日知った相手は、自宅への弔問や香典・供花の郵送を検討するでしょう。
余裕があれば受け付けた後、四十九日法要後に香典返しをお送りすれば良いのですが、自宅の弔問が途絶えずに、家族が対応に疲れてしまうケースもあります。

故人とお別れをしたい人が大勢いると予想される場合には密葬とし、年末年始が過ぎて落ち着いてから、本葬を執り行うと良いでしょう。
 

忌中の年越しで法要はどうなる?

◇沖縄では繰り上げ法要により、年内に四十九日法要まで行う家族が多いです

神道に近い祖霊信仰が根付く沖縄では、特に忌中の年越しを忌む傾向にあります。
そこで年内に葬儀を執り行う場合、その場で四十九日法要まで、「繰り上げ法要」を行う選択が多いです。
 

<繰り上げ法要とは>
[繰り上げ法要] ・本来別の日に行う法要を、葬儀の日に一緒に執り行うこと
・僧侶による読経供養
[繰り上げ法要の例] ・繰り上げ初七日
・繰り上げナンカスーコー(週忌法要)
繰り上げ四十九日法要

 
繰り上げ四十九日法要まで済ませることで、忌中の法要を全て終えることにはなりますが、家族を亡くした身内は忌中として、年末年始のお祝いを控えて、「死の穢れ」を広げぬよう、身を慎み過ごします。
 

 

年末年始の葬儀:年賀状を出していたら?

年賀状の書き方にタブーはある?
◇配達前であれば「郵便物の取り戻し請求」ができます

年末に身内が亡くなり、すでに年賀状を出していた場合、できるだけ早く郵便局へ行き「郵便物の取り戻し請求」を行うと良いでしょう。

投函地域の郵便局で年賀状が止まっていれば、無料で年賀状の取り戻しができます。年賀状代金は返金されませんが、手数料5円/1枚で、他の官製ハガキや切手などと変換はできるでしょう。
 

<年賀状はどうする?>
(1)12月上旬の訃報 ・年賀状は出さない
・12月15日に間に合えば喪中ハガキを出す
(2)12月中旬の場合 ・喪中ハガキは出さない
・年明けに「寒中見舞い」を出す
(3)年賀状を出してしまった
[投函地にある] 無料
[投函地を出ている] 配達郵便局へ請求…手数料420円/1枚
その他の郵便局に請求…手数料580円/1枚

 
ただし年賀状の取り戻し請求について知らない人も多いです。
そのため年賀状を出してしまった後に、身内が亡くなったケースでは、12月中旬の場合と同じく、年明けの「寒中見舞い」や訃報ハガキで知らせる人もいるでしょう。
 

 

年末年始の葬儀:寒中見舞いの文例

◇年末年始の訃報を、年明けに知らせる際はお詫びの言葉を添えます

年末年始の訃報を年明けに寒中見舞いで知らせる場合、訃報が遅れたことへのお詫びの一文を添えると良いでしょう。
下記がその一礼です。
 

<年末年始の葬儀:寒中見舞いの文例>
「寒中御見舞い申し上げます。

ご丁寧なお年賀のご挨拶をいただきありがとうございました。
皆さまご健勝でお過ごしとのこと、お慶び申し上げます。

旧年〇月に母○○が○○歳で他界いたしましたため、
新年のご挨拶を遠慮させていただきました。

本来であれば旧年中にご挨拶を申し上げないといけないところ、
遅くなり大変失礼をいたしました。

本年も皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。

令和6年1月
○○ ○○(氏名)」

 
寒中見舞いとは言え訃報ですので、お祝い事である年賀ハガキは使用せず、私製ハガキもしくは官製ハガキを使用しましょう。

また寒中見舞いを送る時期は、次の立春の前日までです。
毎年少しずつ暦は異なりますが、2月4日頃までとなるため、1月中に寒中見舞いを出すことをおすすめします。
 

 

まとめ:年末年始の葬儀は、火葬場の予約を確認します

まとめ:年末年始の葬儀は、火葬場の予約を確認します
年末年始の葬儀は、民営の火葬場や斎場であれば休業日が1月1日(元旦)のみとする施設が多く、12月29日に亡くなった場合、年内に葬儀を済ませるケースもあるでしょう。

年末年始は広く葬儀の案内をすると、参列者に大きな負担を掛けてしまいます。
一般的に年末年始に葬儀を執り行う場合は、身内のみの家族葬を執り行い、後日年明けに訃報を届ける流れが多いです。

ただし年末年始の火葬場や斎場は予約がひっ迫していることも多いでしょう。
また公営の火葬場や斎場は12月29日~1月3日まで休業日とする施設が多いため、まずは火葬場、斎場の休業日や予約確認を行います。

また法律上、故人が亡くなってから24時間は火葬ができませんので、この点も配慮して日程調整を行いましょう。
 


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