忌中・忌明けとは?喪中との違いや忌中にやってはいけないこと、忌明けにすることを解説

2023.07.09
「忌中」とは、故人が亡くなって冥土の道を辿り成仏するまでの四十九日です。家族は忌中の四十九日間、故人を弔い、家で穢れを祓います。本記事では忌中や忌明けとはなにか?喪中との違いや、忌中にしてはいけないこと、忌明けにやるべきことをお伝えします。

「忌中」とは、故人が亡くなって冥土の道を辿り成仏するまでの四十九日です。家族は忌中の四十九日間、故人を弔い、家で穢れを祓います。本記事では忌中や忌明けとはなにか?喪中との違いや、忌中にしてはいけないこと、忌明けにやるべきことをお伝えします。

・「忌中」とは?期間はどれくらい?
・忌中は何をしてはいけない?
・忌中と喪中の違いは?

「忌中」とは、故人が亡くなってから冥土の道を辿り成仏するまでの四十九日です。
家族は忌中の四十九日間、故人の成仏を祈り、家で穢れを祓います。

本記事を読むことで、忌中や忌明けとはなにか?喪中との違いや、忌中にしてはいけないこと、忌明けになったらやるべきことが分かります。
 

「忌中」とは?

手元供養のタイミングによるデメリット
◇「忌中」とは、故人が亡くなってから四十九日間です

「忌中(きちゅう)」とは、故人が亡くなってから四十九日間を差し、家族は忌中の間、家にこもって死の穢れ(けがれ)を祓います。
古代神道では死を穢れとし、神様の目に触れないようにしてきました。
 

<忌中とは?>
[言葉] [期間] [内容]
●忌中(きちゅう) ・四十九日間 ・穢れを祓う
●忌明け(きあけ) ・四十九日後 ・忌中が明ける
●喪中(もちゅう) ・1年間 ・喪に服す

 
その昔、忌中は死の穢れを他者や神様に見せぬよう、家にこもり過ごしてきましたが、現代の暮らしではそうは行きません。
ただ「死は穢れ」は神道の考え方ですから、忌中の神棚は封印します。
 

 

忌中と喪中の違いは?

◇忌中と喪中の違いは期間が違いますが、意味も少し異なります

忌中と喪中の大きな違いは、故人が亡くなってからの期間です。
忌中が四十九日間・喪中は1年間、故人を弔い喪に服すことは同じながら、忌中は穢れを祓う役割があります。
 

<忌中と喪中の違い>
●忌中 
[故人の成仏を祈る]
・喪に服す
死の穢れを祓う
・神様の目に触れない
穢れを他者に移さない
●喪中
[喪失を乗り越える]
・喪に服す
お祝いの場を控える
・社交的な行動を控える

 
喪に服すことは同じなのですが、忌中の四十九日間は故人の霊魂も冥土の道を辿る過程にあり、成仏していません。

そのため忌中は故人の成仏を祈る追善供養の役割があり、喪中の1年間は故人を失った哀しみを癒す、ご遺族のための期間でもあります。
 

 

忌中にやってはいけないことは?

忌中にやってはいけないことは?
◇忌中は、神様の目に触れること、穢れを他者へ移すことを控えます

神道では「死の穢れ」が、ご遺族にもついているとされるため、その昔の忌中は家にこもり、故人の成仏を祈って過ごしました。

ただ現代は毎日の暮らしのなかで、家族が家にこもることは現実的ではありません。

忌中と喪中でやってはいけないことの違いは、特に神社参拝神棚、他者へ「死の穢れ」を移す行為です。
 

<忌中にやってはいけないこと>
[神様の目に触れない] 神棚を開く(封印する)
・神社参拝を控える
[他者へ穢れを移さない] ●贈り物を控える
・お中元
・お歳暮
・香典返し
[社交場への参加] ・旅行
・スポーツ
・飲み会
…など、交流の場
[お祝い事、神事] ●慶事
・結婚式
・新築祝い
…など
●お祝い事
・祭典
・七五三
…など

 
ただ式典への参加など、前々から決まっていた事柄を突然キャンセルするのは忍びないですよね。

現代では無宗教など、さまざまな考え方が増えました。
けれども高齢の人々など、縁起にこだわる人々も多いため、まずは主催者に事情を話して、相談してみると良いでしょう。
 

喪中にやってはいけないことは?

◇喪中はお祝い事を避けます

忌中が明けると「死の穢れ」は祓われ故人は成仏するため、神社参拝はできますが、喪失の哀しみを癒す喪中の1年間は、お祝い事を避けます。
 

<喪中にやってはいけないこと>
[お祝い事] ●自分のこと
・結婚、入籍
・結婚式
・新築
●周囲のこと
・慶事の参列
・祭典
・七五三
…など
[お正月] ・年賀状を出す(喪中欠礼はがきを出す)
・「おめでとうございます」
・正月飾り
・おせち料理
初詣(神社)

 
喪中は基本的にお祝い事を避けるため、年賀状は控えると良いでしょう。
お屠蘇(とそ)や正月飾りなど、お正月のお祝い行事は避け、11月中旬頃から順次「喪中欠礼はがき」にて、年賀状が出せないお詫びをします。
 

 

忌明けにやるべきことは?

◇忌明けは四十九日法要を執り行い、香典返しなどを贈ります

忌明けにあたる法要が四十九日法要です。
一般的に忌明けにあたる四十九日法要を目安に、仮位牌から本位牌へと交換します。

また、納骨式も四十九日法要後に行うことが多いでしょう。
 

<忌明けにすべきこと>
[供養] 四十九日法要
・仮位牌から本位牌へ交換
・納骨(納骨先がある)
[忌明け] 神棚封じを解く
[法事マナー]
香典返しを贈る
・訃報はがきを送る
(家族葬などに多い)

 
「訃報はがきを送る」ケースは、家族葬などで会葬者を広く受け入れない葬儀を選んだ際、弔電や香典、供花なども辞退したご遺族などに多い選択です。

お通夜や葬儀、四十九日法要まで、ひと通り終わってから、お詫びとともに遅れて訃報を伝えます。
 

 

[家族葬の訃報マナー]
・家族葬の訃報は、いつ、どのタイミングで誰に伝える?事後報告の人や伝え方、例文を解説

 

忌中にやって問題ないことは?

◇忌中でも、寺院参拝はできます

忌中の「死は穢れ」と言う考え方は神道に基づくため、忌中でも寺院に参拝をすることは可能です。
またお正月などのお祝い事でなければ、忌中・喪中でも年中行事を行います。
 

<忌中・喪中にやっても良いこと>
[お参り] ●忌中
・寺院参拝
●喪中
・祈祷
・神社参拝
[年中行事] ●忌中
・お祓い行事(節分など)
●喪中
・お祝い以外(書き初めなど)
[その他]
・縁起物を飾る

 
年末年始に忌中がまたいでいるなら、初詣は控えた方が良いですが、破魔矢(はまや)や熊手などの縁起物を家に飾ることは構いません。
ただし忌中の神社参拝は忌まれるため、誰かに買ってきてもらうと良いでしょう。

また不幸が続くと祈祷を受ける人もいるため、なかには「お祓いをして境内に入ることができる」とする神社もあります。
 

忌中でもやるべきことは?

お中元マナー:「お中元」とは
◇忌中でも、お通夜や葬儀でお世話になった人々へのご挨拶回りは行います

基本的に忌中はご遺族は家に入り、故人の成仏を祈る期間になるため、集まりや飲み会など、社交の場は控えた方が良いです。

けれどもお通夜や葬儀でお世話になった人々への挨拶回りは、早めに済ませましょう。
 

<忌中でもやるべき挨拶回り>
[挨拶する相手] [お礼内容] [持参物]
●宗教者
・寺院
・教会
・神社
…など
[葬儀の翌日]
・お礼
・法要の相談
・特になし
●世話役
●世話役代表
[翌日~初七日]
・お手伝いのお礼
[心づけ]
●世話役代表
…約1万円~2万円
●世話役
…約3千円~1万円
●隣近所の人々 [翌日~初七日]
・ご迷惑へのお詫び
・葬儀を終えた報告
[お礼の品]
●約2千円~3千円
・菓子折り
・お米券
・ビール券
…など

 
寺院などには基本的に何も持参しませんが、お通夜や葬儀当日にお布施を受け取らない祭祀者もいるので、この場合には挨拶回りでお渡しします。

また世話役は「御礼」「心づけ」としてお金を包みますが、喪主より目上の人であればお金ではなく、お礼の品を用意する人も多いです。
 

 

心づけの包み方

◇心づけは、ポチ袋などに包んでいれます

心づけは、お通夜や葬儀のお手伝いをしてくれた人々にお渡しするお金です。
昔ながらの葬儀では、世話役代表や世話役をお願いした人々にお渡しします。

葬儀スタッフに葬儀当日、お渡しすることもありますが、葬儀業者の決まりなどで受け取らないスタッフも多いです。
 

<葬儀の心づけマナー>
[入れ物] [内容] [表書きなど]
●ポチ袋  ・千円~2千円 [表書き]
・なし
[マナー]
三つ折り
・縦方向
●白い厚手封筒 ・3千円以上 [表書き]
・心づけ
・志
・御礼
[マナー]
黒筆
・お顔が上
・お顔が正面

 
「寸志」の表書きは、目上の人には失礼にあたるため、御礼などが良いでしょう。
弔事ですがお悔みのお金ではないので、お布施同様に封筒に対して正面に入れます。

葬儀当日にお渡ししますが、忙しく直接お渡しできないこともありますので、この場合は葬儀翌日から、遅くても初七日までを目安にご挨拶回りをしてお渡ししましょう。
 

 

忌中の親族はどこまで?

忌中の親族はどこまで?
◇忌中にあたる家族親族は、第二親等までです

忌中・喪中の家族は、故人から第二親等まで、故人から見て兄弟姉妹や祖父母、孫までが第二親等です。

また一般的に忌中は四十九日、喪中は1年間ですが、親族によって期間が変わる考え方もあります。
 

<忌中はどこまでの親族?>
[親等] [忌中] [喪中]
[0親等]
・配偶者 ・30日間 ・13カ月
[一親等]
・父母 ・50日間 ・13カ月
・義理父母 ・30日間 ・5カ月
・子ども ・20日間 ・3カ月
[二親等]
●故人の二親等
・兄弟姉妹 ・20日間 ・3カ月
・兄弟姉妹の配偶者 ・20日間 ・3カ月
・祖父母 ・30日間 ・3カ月
・孫 ・10日間 ・1カ月
●故人の配偶者の二親等
・兄弟姉妹 ・20日間 ・3カ月
・兄弟姉妹の配偶者 ・20日間 ・3カ月
・祖父母 ・30日間 ・3カ月

 
ただ親等で違う忌中や喪中の考え方は、明治7年に制定された「服忌令」が戦後まで続いた名残りによるものです。
今では喪中が、二親等で約3ヶ月~半年、一親等までで約1年とまとめられるでしょう。
 

●現在では一律、初七日までの7日間を忌中とするケースも増えました。

 

忌引きとは?

◇「忌引き」とは、喪に服すために学校や会社を休む期間です

一般的には「忌引き休暇」を差して呼ばれ、親族が亡くなり、お通夜や葬儀の準備や参列のために必要な休みを取ります。

基本的には故人が亡くなった日、もしくは翌日から数えられ、官公庁の職務規程に倣った忌引き休暇が多いです。
 

<忌引き休暇の日数>
[故人との関係性] [忌引き休暇]
・配偶者 ・10日間
[血族]
・父母 ・7日間
・祖父母 ・3日間
・子ども ・5日間
・兄弟姉妹 ・3日間
・孫 ・1日間
・おじおば ・1日間
[姻族(配偶者方)]
・父母 ・3日間
・祖父母 ・1日間
・子ども ・1日間
・兄弟姉妹 ・1日間
・おじおば ・1日間

 
上記は官公庁の職務規程による、故人との関係性で違う忌引き期間ですので、参考にしてください。

会社の福利厚生によりますが、会社では有給扱い(有給休暇の日数は減らない)、学校では忌引き休暇として欠席にカウントされない扱いが多いでしょう。
 

[参照]
・昭和26年8月1日:条例第29号「○職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例

 

 

忌中や喪中がない宗旨宗派?

◇キリスト教と浄土真宗には、忌中・喪中の概念がありません

「忌中」ではほとんどの仏教宗派において、故人が無事に冥土の道を辿り、成仏することをご遺族が祈る、追善供養の期間です。

そのため、そもそも故人が亡くなりすぐに成仏し極楽浄土へ行く、復活する、として、故人が死後に悩み苦しみがないとする宗旨宗派では、忌中の概念がありません。
 

<忌中や喪中がない宗旨宗派>
[宗旨宗派] [理由]
●浄土真宗 「往生即成仏」
・死後すぐに成仏する
・誰でも極楽浄土へ行く
●キリスト教 「召天」
・神のもとに召される
・やがて復活する
・復活まで天国で過ごす

 
浄土真宗では人が亡くなると、阿弥陀如来様の「他力本願」の力により、どんな人でもすぐに極楽浄土へ成仏します。

キリスト教では人が亡くなると神に召され(召天)、天国の神の元で復活を待つため、神道のように死は穢れではなく、キリスト教に関しては命が終わる訳でもありません
 

 

 

まとめ:「忌中」とは、家族が亡くなって四十九日間です

まとめ:「忌中」とは、家族が亡くなって四十九日間です
「忌中」とは、ご遺族が死の穢れを祓い故人の成仏を祈る期間で、香典返しや事後報告の訃報はがきを送るタイミングは忌中が明けた忌明けとなります。

「忌中」と書いて黒枠で囲んだ「忌中札」を、門扉や玄関の壁に貼ったり、額縁入れて下げたりもしますが、現代は忌中札を門前に掲げる家も少なくなりました。
 

・ご近所とのお付き合いがなくなった
・連絡手段が多様になった
・防犯上、留守を公言するため

 
以上の理由で忌中札を掲げる家が少なくなりましたが、沖縄の地方ではまだまだ見掛けることでしょう。

地域によって忌中札の掲示期間など風習が違うため、地域との関係性が深い場合は、高齢の人々に確認すると安心です。
 


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