秋のお彼岸にはお墓参りに行く?お参りに善い・悪い日、避ける時間や持ち物やマナーとは

2023.08.13
秋のお彼岸にはお墓参りに行く?お参りに善い・悪い日、避ける時間や持ち物やマナーとは

お彼岸のお墓参りは全国の風習と捉える人も多いですが、沖縄でも秋彼岸にお墓参りを行う地域がありました。また現代は霊園の登場により、お彼岸のお墓参りが増えています。本記事ではお墓参りに善い日・悪い日、避けたい時間や持ち物、マナーが分かります。

・お彼岸にはお墓参りに行く?
・お彼岸のお墓参りに良い日、悪い日とは?
・お彼岸のお墓参りに避ける時間帯はある?

「お彼岸のお墓参りは全国的な風習」と捉える沖縄の人々も多いですが、昔から一部の地域や門中では、秋のお彼岸はお墓参りを行いました。

また沖縄のお墓も変化しつつある今、お彼岸にお墓参りに行く人々も増えています。
本記事を読むことで、お彼岸にお墓参りへ行くのに良い日、タブーとなる悪い日、また避けたい時間が分かります。

後半ではお彼岸のお墓参りでの持ち物やマナーもお伝えしますので、どうぞ最後までお読みください。
 

お彼岸にお墓参りに行くのはなぜ?

お彼岸にお墓参りに行くのはなぜ?
◇春分の日・秋分の日の前後3日間のお彼岸は、あの世とこの世が繋がるとされます

お彼岸の「彼岸(ひがん)」はあの世、対してこの世は「此岸(しがん)」です。
春分の日・秋分の日は太陽が赤道線に入ります。
この日は太陽が真東から真西に一直線に進み、昼と夜の時間が同じです。
 

<お彼岸にお墓参りに行く理由>
[ご先祖様供養] 彼岸と此岸が通じる日
・故人と繋がりやすい
[極楽浄土]
(ニライカナイ)
・西方浄土と通じる日
徳を積み極楽浄土へ近づく

 
彼岸(あの世)と此岸(この世)が繋がりやすいため、故人やご先祖様と繋がりやすく、ご先祖様供養が通じやすい、故人と繋がりやすいとお墓参りに行きます。

またお墓参りは仏教道で徳を積むことになりますから、お彼岸にお墓参りに行き徳を積むことで、太陽が沈む西方にある極楽浄土(西方浄土)に近くなるでしょう。
 

 

沖縄でもお彼岸にお墓参りをする?

◇沖縄でも秋のお彼岸にはお墓参りをする風習があります

沖縄ではどこもお彼岸はお墓参りはせず、仏壇で供養を行う「仏壇拝み」と考える人々が多いですよね。

けれども沖縄では、春のお彼岸は仏壇拝みを行い、秋のお彼岸はお墓参りを行う家や地域、門中もありました。
 

<沖縄で秋のお彼岸にお墓参りをする>
[お彼岸の時期] [拝み方] [呼ばれ方]
(1)春のお彼岸 ・仏壇拝み ・内祀り彼岸
(ウチマチヒングァン)
(2)秋のお彼岸 ・お墓参り ・外祀り彼岸
(フカマチヒングァン)

 
特に沖縄で秋のお彼岸にお墓参りを行う家は、現代は使用していない、古いご先祖様が眠る「按司墓(アジシーバカ・アジバカ)」を管理していることが多いです。

お彼岸に家族のみでお墓参りをして、日ごろの御守護を感謝しながら、掃除をする流れが多いでしょう。
 

 

春と秋のお彼岸は少し違う?

◇春のお彼岸と秋のお彼岸で、その役割が少しだけ違うためです

「お彼岸」が仏教行事でありながら日本独自の年中行事で、古き民衆による太陽信仰がミックスされた行事であることが影響しているのでしょう。
 

<お彼岸:春と秋の違い>
[春のお彼岸] ・自然を崇拝する
今あるものに感謝をする
[秋のお彼岸] 先祖供養
・脈々と続く生命に感謝をする

 
キリスト教ではキリストの誕生日を祝う「復活祭」としてイースターが行われますが、イースターエッグを隠して探すなど、春の訪れを愛でる行事でもあります。

同じように春のお彼岸はより、寒い日々から解放される春の訪れを祝い、自然を愛でる意味が、より強くなる傾向です。
 

2023年秋のお彼岸はいつ?

◇2023年秋のお彼岸は、9月20日(水)~26日(火)です

お彼岸は毎年、国立天文台が2月に発表する春分の日・秋分の日を軸に前後3日間、合計7日間の日程が決まります。

そのため毎年同じ暦ではありませんが、旧盆や旧正月とは違い、お彼岸は沖縄も全国的にも、同じ日程です。
 

<2023年~2024年:お彼岸日程>
[2023年秋のお彼岸] 2023年9月20日(水)~9月26日(火)
・秋分の日…9月23日(土・祝)
[2024年春のお彼岸] 2024年3月17日(日)~3月23日(土)
・春分の日…3月20日(水・祝)
[2024年秋のお彼岸] 2024年9月19日(木)~9月25日(水)
・秋分の日…9月22日(日・祝)

 
ちなみにお彼岸時期の新暦9月は、敬老の日との休日の兼ね合いにより、休みが続く秋のゴールデンウィークならぬ「シルバーウィーク」と呼ばれます。

けれども2023年の秋のお彼岸は、敬老の日が9月18日(月)となり、秋分の日(9月23日)とは日にちが離れるため、続くことはないでしょう。
 

 

お彼岸のお墓参りはいつ行く?

お彼岸のお墓参りはいつ行く?
◇お彼岸のお墓参りは、六曜や干支で選びます

お彼岸のお墓参りに良い日、悪い日は、沖縄と全国で吉凶の判断が変わる家も多いでしょう。
全国的には厄日を見る時に六曜(ろくよう)で判断します。
 

<お彼岸のお墓参り:良い日・悪い日>
[全国] ・六曜(ろくよう)
[沖縄] ・干支

 
ただ現代は沖縄でも六曜を気にする人が増えました。
できるならば、六曜でも干支でも厄日にならない良い日を選び、お彼岸のお墓参りに行く家族が増えています。
 

お彼岸のお墓参り:六曜とは?

お彼岸のお墓参り:六曜とは?
◇「六曜」とは、その日の吉兆を占う暦注です

お彼岸であればお墓参りはいつでも良いですが、全国的には良い日・悪い日の目安として六曜を意識するでしょう。

「六曜(ろくよう)」は、名前の通り6つの曜に分かれています。
沖縄のみならず全国的にも吉凶を表す暦として、結婚などの人生行事などで参考にされてきました。
 

<六曜:6つの暦>
[暦] [読み方]
・先勝 ・せんしょう・せんかち・さきかち
・友引 ・ともびき・ゆういん
・先負 ・せんぷ・せんぶ・せんまけ・さきまけ
・仏滅 ・ぶつめつ
・大安 ・たいあん・だいあん
・赤口 ・しゃっく・じゃっく・しゃっこう・じゃっこう・せきぐち

 
地域や人によって六曜の読み方は変わるので、注意をしてください。
沖縄でも全国的にもお彼岸でお墓参りを避けるのは赤口と友引です。

ただ六曜は民間信仰で生まれた、その日その日の吉凶を占う「暦注」であり、仏教とは全く関係がありません。
 

六曜それぞれの意味とは?

◇ただ「午前中なら良い日」など、六曜にはそれぞれ意味があります

例えば「先勝」は「先んずれば勝つ」ため、午前中のお墓参りが幸先良いです。
また仏滅は日ごろは忌まれる暦ですが、お墓参りなど弔事では良いとする人もいるなど、判断が分かれます
 

<お彼岸のお墓参り:六曜で良い日は?>
[六曜] [お墓参り] [意味]
[先勝] ・午前…吉
・午後…凶
・急ぐは禁物
[友引] ●お墓参りは凶!
[全体運]
・朝夕…吉
・正午…凶
・祝い事良し
・弔事は忌む
[先負] ・午前…凶
・午後…吉
・何事も平静
・控えめに
[仏滅] 万事凶 ・仏が滅する
(弔事は良い)
[大安] 万事大吉 ・祝い事良し
・婚礼なお良し
[赤口] 万事凶
[全体運]
・牛の刻のみ良い
(午前11時~13時)
・火元に注意
・刃物に注意
・怪我、血

 
沖縄ではお彼岸のお墓参りをする家も少ないですし、六曜もあまり意識しませんが、六曜を意識する家では、特に友引を嫌がる傾向です。
 

<友引は良い日?悪い日?>
●友引は良い意味でも悪い意味でも「友を引く」
・結婚式 …友達が次に続く
・弔事(お墓参り) …故人が友を引く

 
現代では「赤口」が仏滅を超える大凶日であることに驚く人も少なくありません。
けれども赤口の赤を「血」と捉え、「事件が起きやすい」と避けられます。
特に刃物に注意をする日とされてきました。
 

 

お彼岸のお墓参り:同じ干支とは?

2023年秋のお彼岸のお墓参り:六曜と十干十二支は?
◇沖縄では、お彼岸のお墓参りの際、参拝者と同じ干支の日を避けてきました

一方沖縄のお彼岸のお墓参りでは、参拝者と同じ干支の日を避ける風習があります。
沖縄の昔ながらの厄年の考え方で、生まれ年と同じ干支を「厄」とするためです。

<沖縄のお墓参りタブー>
[厄日] ・干支が同じ日
[避けたい人]
(地域により)
●妊娠中の人
●故人と同じ干支の人
(3年忌まで)
●年内に祝い事がある人
・新築祝い
・結婚祝い
…など

 
ただ現在は参拝を避けたい人に対して、あまり気にする家は多くはないでしょう。
門中墓などでは、「故人と同じ干支の人」が参拝を避ける風習はイヌイ(一年忌)、もしくは三年忌(サンニンチ)までとするなど、地域によって風習が異なります。
 

「十干十二支」で判断する

◇十二支の干支日は12日ごとに訪れるため、60日ごとに訪れる「十干十二支」を基準にすると、家族が会わせやすいです

ただ、「同じ干支日の参拝を避ける」なら慣わしでは、十二支が12日ごとに訪れるため、忙しい現代社会でお墓事の日取りは、いつまで経っても決まりません。

そこで多く用いられている暦が、十二支に「十干(じっかん)」を合わせて60通りになる暦です。
 

<お彼岸のお墓参り:「十干十二支」とは>
[十干(じっかん)]十二支の前に付く十の要素
・甲(きのえ) ・乙(きのと) ・丙(ひのえ) ・丁(ひのと) ・戊(つちのえ)
・己(つちのと) ・庚(かのえ) ・辛(かのと) ・壬(みずのえ) ・癸(みずのと)
[十二支(じゅうにし)]暦や方角を表現する12の動物を表す漢字
・子(ね) ・丑(うし) ・寅(とら) ・卯(う) ・辰(たつ)
・巳(み) ・午(うま) ・未(ひつじ) ・申(さる) ・酉(とり)
・戌(いぬ) ・亥(い)
[十干十二支の暦の例]
・甲子(きのえね) ・乙亥(きのとい) ・丁酉(ひのとのとり) ・己卯(つちのとう) ・癸未(みずのとのひつじ)

 
十干十二支で考えると、最大公約数の60日に一度訪れることになり、ずっと日取りを決めやすくなるのです。
 

2023年秋のお彼岸のお墓参り:六曜と十干十二支は?

2023年、沖縄のタナバタ(七夕)はいつ?
◇2023年秋のお彼岸は、9月20日(水)~26日(火)です

前述したように現代の沖縄では「家拝み」と呼ばれ、お彼岸は仏壇で供養をして、屋敷の御願を行う風習が一般的ですが、古い祖霊が眠る「按司墓(アジシーバカ)」を守る家などは、秋のお彼岸にお墓参りをすることもあります。

2023年秋のお彼岸にお墓参りをする時、六曜十干十二支は下記をご参照ください。
 

<2023年秋のお彼岸:六曜と十干十二支>
●2023年9月20日(水)~26日(火)
[日取り] [六曜] [十干十二支]
・9月20日(水) ・先勝 ・辛巳
・9月21日(木) ・友引 ・壬午
・9月22日(金) ・先負 ・癸未
・9月23日(土) ・仏滅 ・甲申
・9月24日(日) ・大安 ・乙酉
・9月25日(月) ・赤口 ・丙戌
・9月26日(火) ・先勝 ・丁亥

 
ちなみに2023年9月20日(水)~26日(火)、秋のお彼岸期間は旧暦8月6日~12日です。
地域によっては旧暦8月15日の十五夜(ジューグヤ)に向け、準備で忙しい時期になるでしょう。
 

 

お彼岸のお墓参り:3つのタブーとは

お彼岸のお墓参り:3つのタブーとは
◇お彼岸のお墓参りは、先勝でなくても午前中が理想的です

お彼岸のお墓参りに良い日取りについてお伝えしてきましたが、1日のなかでも夕方以降は邪気が増す、「夜のはあの世の時間」として避けられてきました。

この他にもお彼岸のお墓参りでは、下記3つのタブーがあります。
 

<お彼岸のお墓参り:3つのタブー>
(1)他家のお墓を見ない
(2)ついで参りをしない
(3)夕方以降のお参りをしない

 
…それでは、それぞれ詳しく解説していきましょう。
 

(1)他家のお墓を見ない

◇お墓は、あの世の「家」と同じと考えます

お彼岸のお墓参りに行くと、途中で多くの他家の墓前を通り過ぎますよね。
この時、「家」として捉えないと、他家のお墓へ失礼をしてしまうこともあるので注意をしましょう。
 

<お彼岸のお墓参り:他家のお墓を見ない>
[他家のお墓へのタブー]
・他家のお墓をじろじろ見て通り過ぎる
・軽く会釈をする

 
人が家の前を通り過ぎた時、家のなかをじろじろと見られると嫌ですよね。
このような感覚で、他家のお墓は注視せずに通り過ぎてください。
 

 

(2)ついで参りをしない

◇お彼岸のお墓参りは、ご先祖様供養を目的に出掛けましょう

お彼岸は「お墓参りを目的として」家族で出掛けます。
また仕事帰りに寄るお彼岸のお墓参りは、夜遅くなる意味合いでも避けた方が安心です。
 

<お彼岸のお墓参り:ついで参りをしない>
[ついで参りのタブー]
・買い物ついでにお墓参りに行く
・仕事帰りにお墓参りに行く

 
…このようなタイミングは好まれません。
ただ現代であれば、お彼岸のお墓参りの帰りに、お食事や喫茶店に寄って家族で休む…、なんてことは、あっても良いのではないでしょうか。
 

(3)夕方以降のお参りをしない

◇お彼岸のお墓参りは、夕方16時以降は避けます

お彼岸のお墓参りは日取りを気にする家が多いですが、実は最も大切な事柄は時間帯です。
お墓参りや参拝は澄んだ空気を吉とするので、基本的に午前中が好まれます。
 

<お彼岸のお墓参り:時間帯>
[お墓参りに悪い時間帯] 夕方以降(16時頃~)
・夜間はより凶
[お墓参りに良い時間帯] 午前中
・午後なら14時頃までが吉

 
秋のお彼岸にあたる旧暦8月、沖縄では旧盆を終えて、迷う無縁仏やヤナムン(悪霊)が現れやすいとされ、悪霊祓い(結界を張る)シバサシ(柴差し)やヨーカビー(八日火)の儀式も行われてきたほどです。
 

<お彼岸のお墓参り:夕方がタブーである理由>
●夕方以降、墓所は「あの世」の時間
[集まるもの] 無縁仏
・チガリムン(餓鬼)
[持ち帰るもの] ・ヤナムン(悪霊)
●お彼岸はあの世と繋がる ・あの世に迷い込む
あの世に引っ張られる
・ヤナムン(悪霊)が現れやすい

 
ただ現実的には沖縄では墓所は「あの世」として、集落から離れた場所にあったため、暗くなると足場が見えず危ないことも、理由にあったのでしょう。

現代では納骨堂など、安全な環境が整った屋内施設であれば、夕方以降のお墓参りや、仕事帰りに立ち寄る「ついで参り」を良しとする考え方が広がっています。
 

 

まとめ:現代ではお彼岸のお墓参りも、供養のしやすい日が優先です

まとめ:現代ではお彼岸のお墓参りも、供養のしやすい日が優先です
ここまでお彼岸のお墓参りに良い日取りや時間帯をお伝えしてきましたが、忙しい現代ではタブーを気にすると、そもそもお墓参りに行けない人も少なくありません。

沖縄では供養や御願(拝み)を怠ると「ウグァンブスク(御願不足)」と、祟りを恐れる風習もありますが、けれどもご先祖様は子孫の幸せを願っているので、祟りを気にする必要はないでしょう。

気になる人は「今日は○○の日に来てしまいましたが…」と、ご先祖様にお断りを入れて拝めば良いです。

ただ現代、沖縄でも霊園のお墓が増えましたが、霊園は管理者が管理をしています。開園時間・閉園時間があるので、時間内にお彼岸のお墓参りに行きましょう。
 

 
まとめ

お彼岸にお墓参りに行くタブーとは

(1)タイミング
・六曜…友引、赤口(仏滅)
・十干十二支を避ける

(2)2023年の秋のお彼岸
・9月20日(水)…先勝(辛巳)
・9月21日(木)…友引(壬午)
・9月22日(金)…先負(癸未)
・9月23日(土)…仏滅(甲申)
・9月24日(日)…大安(乙酉)
・9月25日(月)…赤口(丙戌)
・9月26日(火)…先勝(丁亥)

(3)お墓参り3つのタブー
・他のお墓を見ない
・ついで参りをしない
・夕方以降のお参りをしない

 


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