「お墓を継ぐ人がいない」
「長いあいだお参りできていない実家のお墓が気になる」
沖縄では、管理する人がいなくなったお墓が「無縁墓」となり、県内でも市町村が無縁墳墓の改葬を公告する例が見られます。
沖縄で無縁墓になると、遺骨はやがてほかの方と一緒に合祀され、家族がお参りできなくなることもあります。
本記事では、沖縄で無縁墓が増える理由や、無縁墳墓等の改葬の流れ、家族の負担を減らして無縁墓を防ぐ対策、永代供養などの供養先の選び方まで解説します。
※お墓や改葬のご相談を通じて、多くのご家族に寄り添ってきた「供養の窓口」の視点から、沖縄の改葬・墓じまい事例をお届けします。供養ギャラリーが提供するサービスへのご案内を含む場合があります。(2026年10月21日更新)
沖縄の無縁墓とは?無縁仏との違い

◇沖縄でお墓の今後を考えるとき、知っておきたいのが「無縁墓」という言葉です。
…まずは、その意味や無縁仏との違い、管理されなくなった後のお墓と遺骨の行方を見ていきましょう。
沖縄の無縁墓とは:管理する人がいなくなったお墓
◇無縁墓とは、お墓を継いで管理する家族や親族がいなくなり、誰にも供養されなくなったお墓のことです。
…法律上は「無縁墳墓等」と呼ばれ、墓地、埋葬等に関する法律の施行規則では、死亡者の縁故者がない墳墓または納骨堂とされています。
●管理する人がいなくなりやすいお墓の例
・お墓を継ぐ家族や親族がいない
・墓地の管理費が長いあいだ支払われていない
・墓地の使用者と連絡が取れなくなっている
管理されなくなったお墓は、雑草が茂ったり墓石が傾いたりして、周りのお墓や墓地の維持にも負担がかかります。沖縄県内でも、公営墓地や個人墓地で同じような問題が起きています。
沖縄の 無縁墓と無縁仏の違い
◇無縁墓は「管理する人がいないお墓」を、無縁仏は「供養する縁者がいない故人」を指す言葉です。
…似た言葉ですが、一方はお墓そのもの、もう一方はお墓に眠る故人や遺骨に目を向けた言葉という違いがあります。
●無縁墓と無縁仏の違い
・無縁墓…家族や親族がいなくなり、管理されなくなったお墓
・無縁仏…祀る人がいなくなり、供養されなくなった故人や遺骨
管理されないお墓に眠る故人は、無縁仏になってしまいます。
沖縄では、ご先祖様を大切に祀る習俗が根付いているからこそ、「ご先祖様を無縁仏にしたくない」と考え、お墓の今後を早めに家族で話し合う人が増えています。
沖縄で無縁墓になったお墓と遺骨はどうなる?
◇管理されなくなったお墓は、合祀されます。
…一定の手続きを経て墓地の管理者によって改葬され、遺骨はほかの方の遺骨と一緒に合祀されるのが一般的です。
このように、管理者が縁故者のいないお墓を整理することを「無縁改葬」と呼びます。
●お墓が整理されるまでの主な流れ
・墓地の管理者が、墓地の使用者や親族などの縁故者を調査する
・官報への掲載と、お墓への立札の掲示で、1年間申し出を待つ
・申し出がなければ、市町村長の改葬許可を受けて遺骨を改葬する
・遺骨は合祀墓や納骨堂などに移され、墓石は撤去されるのが一般的
一度合祀された遺骨は、後から家族が取り出すことはできません。
沖縄の大切なお墓を無縁墓にしないためには、管理が難しくなる前に、墓じまいや永代供養などの供養先を検討しておくことが大切です。
[お墓がいらない時の遺骨の供養]
・沖縄でお墓がいらない時、遺骨はどうする?お墓は必要?予算で選ぶ、お墓のない遺骨供養
沖縄で無縁墓が増えている理由

無縁墓は、沖縄だけでなく全国で増えている問題です。国や市町村による調査から、その実態を見ていきましょう。
個人墓地・門中墓が多い沖縄ならではの無縁墓の事情
◇総務省の調査では、
…公営墓地・納骨堂を持つ765市町村のうち、約6割にあたる445市町村(58.2%)が、無縁墳墓等が1区画以上ある(疑いのあるものを含む)と回答しています。
この調査は、総務省が全国の市町村を対象に行ったもので、公営墓地・納骨堂の無縁墳墓等の現状と、管理の課題がまとめられています。
●市町村が無縁墳墓等かどうかを判断する主な目安
・墓地の管理費が長い期間、支払われていない
・墓地の使用者が亡くなったり、所在が分からなくなったりしてから一定の期間がたっている
・お墓を継ぐ意思のある家族や親族がいない
・立札を掲示しても反応がなく、お墓参りされている様子がない
一度管理されなくなったお墓は、時間がたっても自然に解消することはありません。
無縁墳墓等を改葬する手続きには多くの手間と時間がかかり、過去5年間で遺骨の移管や墓石の撤去まで進めた市町村は、6.1%(47市町村)にとどまっています。
[沖縄のお墓問題]
・沖縄で深刻化するお墓問題とは?本州と違う背景や、墓主が直面する問題と解決策を解説
[参照|沖縄県の墓地の許可]
・墓地等に関すること|[沖縄県公式ホームページ]
継承する家族がいない・沖縄県外へ移住する人が増えている
◇沖縄県内でも、市町村が無縁墳墓等の改葬を公告するなど、管理されないお墓への対応が行われています。
…特に沖縄は個人墓地が多く、墓地を管理する家族や親族がいなくなったお墓も少なくありません。
●沖縄県内の市町村や県の主な取り組み
・市町村による無縁墳墓等改葬公告(豊見城市など)
・県や市による、個人墓地の設置の許可制
・新たな個人墓地を認めない市町村の増加
県も、個人墓が無秩序に散在すると、無縁墳墓による都市計画への支障などにつながるとしています。
家族のお墓が無縁墓にならないよう、お墓がある市町村の墓地の情報や改葬の公告も、ときどき確認しておくと安心です。
※ただし、県内の市町村ごとの無縁墓の件数や、すべての市町村の取り組みまでは、公表されている情報が少なく、本記事では確認しきれていません。
[お墓の継承者と墓主の負担]
・沖縄でお墓の継承者は誰?墓主はどんな負担がある?継承できない時の対処法などマメ知識
イナググヮンスなど、沖縄のトートーメー習俗が、無縁墓に関係することも
◇沖縄では、トートーメー(位牌)の継承に関する習俗が、無縁墓や遺骨の無縁化につながることもあります。
…代表的なのが、トートーメーの4つのタブーの一つとされる「イナググヮンス」です。
●イナググヮンスとは
・女性がトートーメーを継いだり、一族の元祖(グヮンス)として祀られたりすることを避ける考え方
・そのため、娘だけの家族ではトートーメーやお墓を継ぐ人がいないとされ、無縁墓の原因になることがある
・未婚のまま亡くなった女性や、離婚した女性の遺骨や位牌の祀り先が決まらないこともある
イナググヮンスの考え方から、お墓を継ぐ男性がいない家族の墓や、祀り先が決まらない女性の遺骨が、無縁化してしまうケースもあります。
ただし近年は、イナググヮンスにこだわらず、娘が墓主になったり、永代供養を選んだりと、柔軟に考える家族も増えています。
※イナググヮンスをどこまで重んじるかは、地域や門中、家族によって考え方が大きく異なり、一つの正解があるわけではありません。
【お客様の体験談】
我が家は女性3人姉妹で、両親は娘がトートーメーを継ぐことを「イナググヮンス」として否定的でした。
父が亡くなり、実家を売却して母がマンションへ移ることになったため、霊園に相談してトートーメーを一時預かりに。今は小さな仏壇に父の位牌だけを祀り、位牌堂にも手を合わせに通っています。
息子が継ぐと言ってくれていますが、永代供養も含めて、家族でゆっくり考えられるのが助かっています。
[沖縄のトートーメータブー]
・沖縄のトートーメー4つのタブーとは?継承問題を現代的に解決する5つの方法
無縁墓の実態と自治体の調査

沖縄で無縁墓が増えている背景には、全国共通の少子高齢化に加えて、県ならではのお墓の事情や習俗が関係しています。主な理由を3つ見ていきましょう。
全国の自治体で進む無縁墓の実態調査
◇沖縄では、
・個人の土地にお墓を建てる個人墓地
・一族で守る大きな門中墓
…が多く、管理する人がいなくなると無縁墓になりやすいのが特徴です。
本州のような寺院の檀家制度が根付かなかったため、県内では霊園ではなく個人墓地にお墓を建てる習俗が長く続いてきました。
●個人墓地や門中墓が無縁墓になりやすい主な事情
・個人墓地は、霊園のように管理者が常にいるわけではない
・門中墓は規模が大きく、継承する人一人にかかる管理の負担が大きい
・墓地の名義人が亡くなった後、名義変更がされないままになりやすい
県も、個人墓が無秩序に散在すると、生活環境の悪化や無縁墳墓による都市計画への支障につながるとしています。
近年は、新たな個人墓地の設置を認めない市町村も増えており、県内でもお墓の管理や維持のあり方が変わりつつあります。
※「無縁墓はすぐに自治体が撤去する」と思われがちですが、実際に墓石の撤去まで進めた市町村はごく一部です。多くの無縁墓は、荒れたまま残り続けています。
[参照|無縁墓の実態調査]
・墓地行政に関する調査-公営墓地における無縁墳墓を中心として-|[総務省]
沖縄県内での市町村で無縁墓の取り組み
◇お墓の管理や維持が難しくなる家庭が増えています。
・お墓を継ぐ家族がいない、
・子どもが県外で暮らしている
…少子化で子どもが少なくなり、進学や就職で県外に移り住む人も多いため、家族だけでお墓を維持する負担が大きくなっています。
●お墓の継承が難しくなる主なケース
・子どもがいない、または娘だけの家族
・子どもが県外や市外に住み、お墓参りや墓地の管理ができない
・親族が高齢になり、墓地の維持や費用の負担が重くなっている
お墓を継ぐ人が決まらないまま時間がたつと、やがて管理する家族や親族がいなくなり、無縁墓になってしまいます。家族や親族が元気なうちに、お墓を誰がどのように守るのかを話し合っておくことが大切です。
無縁墳墓等の改葬とは?沖縄で無縁墓が整理されるまでの流れ

◇無縁墓は、法律上「無縁墳墓等」と呼ばれ、決められた手続きを経て改葬されます。
…ここでは、沖縄でも行われている無縁墳墓等の改葬の流れと、無縁墓から改葬された遺骨の行き先を解説します。
墓地管理者による無縁墳墓等の改葬許可申請
◇無縁墳墓等の改葬は、市町村長に改葬許可を申請して行います。
…墓地の管理者が縁故者のいないことを確認したうえで、進めましょう。
無縁墓であっても遺骨を勝手に取り出すことはできず、墓地、埋葬等に関する法律の施行規則に基づいた手続きが必要です。
●無縁墳墓等の改葬許可申請までの主な流れ
①墓石に刻まれた名前や建立者などを記録
…墓地の使用者や縁故者を調査する
②近隣の墓地使用者や地域の人に聞き取り
…縁故者の有無を確認する
③官報への掲載と立札の掲示
…1年間、縁故者からの申し出を待つ
④申し出がなければ
…必要な書類をそろえて市町村に改葬許可を申請する
改葬許可申請には、無縁墳墓等の写真や位置図、官報の写しや立札の写真、申し出がなかったことを記した書面などが必要です。調査を尽くしても縁故者が見つからない場合に限り、無縁墓として改葬が認められます。
[改葬とは]
・「改葬」とは?墓じまいとの違いから、沖縄に多い改葬パターンと新しい供養の形まで解説
官報への掲載と立札による公告
◇無縁墓を改葬する前には、
・官報への掲載
・お墓の見やすい場所への立札の設置
…で、1年間の公告を行います。
墓地の使用者や死亡者の縁故者に対して、1年以内に申し出るよう呼びかけるためです。
●無縁墳墓等改葬公告の主な内容
・無縁墳墓等の所在地と名称
・死亡者の本籍と氏名
・改葬を行おうとする者
・1年以内に申し出るべき旨
沖縄県内でも、市町村による無縁墳墓等改葬公告の例があります。
たとえば豊見城市では、公園整備のために無縁墳墓等を改葬することになり、縁故者などに対して令和8年10月1日までの申し出を求めています。
期日までに申し出がない場合は、無縁仏として改葬されます。
沖縄で長くお参りできていないお墓がある方は、無縁墓として公告の対象になっていないか、市町村の公告を確認しておくと安心です。
[参照|沖縄県内の無縁墳墓等改葬公告の例]
・無縁墳墓等改葬公告|[豊見城市役所 公式ホームページ]
[参照|無縁墳墓等の改葬の手続き]
・墓地、埋葬等に関する法律施行規則|[e-Gov法令検索]
改葬された遺骨の行き先(合祀・納骨堂など)
◇無縁墓から取り出された遺骨は、
・墓地の管理者が用意する合祀墓や納骨堂などに移され、
・ほかの方の遺骨と一緒に供養される
…のが一般的です。
一度合祀された遺骨は、後から家族が見つかっても取り出すことはできません。
●無縁墳墓等の改葬後の主な流れ
①遺骨は合祀墓や納骨堂など
…墓地の管理者が定める場所に移される
②墓石は撤去
…一定期間保管された後に処分されることもある
③墓地は整理
…新しい使用者に貸し出されることもある
総務省の調査では、無縁改葬の後の墓石の扱いに悩む市町村があることも報告されています。
沖縄の大切なご先祖様の遺骨が、家族の知らないうちに無縁仏として合祀されないよう、お墓の管理が難しくなったら早めに無縁墓の対策を考えておきましょう。
※なお、無縁改葬後の墓石の扱いや、個人墓地・門中墓が無縁墓になった場合の対応は、市町村によって異なるため、お墓がある市町村に確認してください。
お墓を無縁墓にしないための対策

沖縄のお墓を無縁墓にしないためには、管理する人がいるうちに、家族や親族でお墓の今後を決めておくことが大切です。主な対策を3つ紹介します。
家族・親族で承継者と管理の負担を話し合う
◇無縁墓を防ぐ一番の対策は、家族や親族でお墓を継ぐ人と、管理の負担をどう分けるかを話し合っておくことです。
…お墓を継ぐ人が決まっていないと、墓主が亡くなった後に管理する人がいなくなり、無縁墓になりやすいためです。
●家族・親族で話し合っておきたいポイント
・お墓を継ぐ人(墓主)を誰にするか
・墓地の管理費や維持の費用を誰が負担するか
・お墓参りや掃除などの管理を誰が担うか
・継ぐ人がいない時は、墓じまいや永代供養を選ぶか
沖縄の門中墓のように親族で守るお墓は、一人で決めずに親族みんなで話し合うことが必要です。お墓を継ぐ人と管理の負担を早めに決めておけば、家族の負担も減らせます。
[門中墓から抜ける手順]
・沖縄の門中墓から抜けるには?次男・三男の悩みや手順、注意点を専門家が解説
墓じまいをして永代供養へ移す
◇お墓を継ぐ人がいない場合は、墓じまいをして遺骨を永代供養の供養先へ移すことで、無縁墓になるのを防げます。
…永代供養なら、家族に代わって霊園や寺院が遺骨の管理と供養を続けてくれるためです。
●墓じまいをして永代供養へ移す主な流れ
・家族や親族で話し合い、新しい供養先を選ぶ
・供養先から受入証明書をもらい、市町村に改葬許可を申請する
・閉眼供養をして遺骨を取り出し、墓石を撤去する
・永代供養墓や納骨堂などの供養先に納骨する
●墓じまいには費用がかかりますが、将来の管理の負担や、無縁墓になる心配がなくなるのが大きなメリットです。
沖縄の個人墓地の場合は、墓地の名義変更などの手続きが必要になることもあります。
※「墓じまいはご先祖様に失礼」という考え方もありますが、私たちは、無縁墓にして家族の知らないところで合祀されるより、家族の手で送り出す前向きな選択だと考えています。
[墓じまいの流れ]
・墓じまいを進める9つの流れとは?ステップごとの費用目安やかかる日数、墓石や遺骨は?
[個人墓地の墓じまい]
・沖縄の個人墓地を墓じまいする手順は?手続き・費用・土地の扱いをプロが解説
維持が難しいときは早めに相談する
◇お墓の維持や墓じまいの費用の負担が難しいときは、一人で抱え込まず、早めに相談することが大切です。
…管理費が払えないまま時間がたつと、やがて無縁墓として扱われてしまう可能性があるためです。
●お墓の維持が難しいときの主な相談先
・墓地の管理者(霊園や寺院など)
・お住まいの市町村の窓口
・石材店や、墓じまい・永代供養の相談窓口
費用の分割払いに対応している業者や、費用を抑えられる永代供養を選ぶなど、予算に合った方法が見つかることもあります。沖縄のお墓を無縁墓にしないために、管理が難しいと感じた時点で、まずは相談してみましょう。
【スタッフのマメ知識】
「ご先祖様に申し訳ない」と、お墓の今後を決めきれないご相談も寄せられます。
私たちは、すぐに答えを出せなくても、お墓を誰も管理しないまま放置してしまうことが一番の心配だと考えています。
門中墓のように親族で守るお墓は、墓じまいにも親族の同意が必要になるため、早めの話し合いが欠かせません。
墓じまいの後、新しい供養先がすぐに決まらない場合は、遺骨を一時的に預けられる年間預かりを利用する方法もあります。決めきれない時こそ、早めに相談してみてください。
[墓じまい費用が払えないとき]
・【墓じまい費用が払えない方へ】お金がないときの対処法と公的な補助・相談先まとめ(2026年版)
無縁墓を防ぐ供養先の選び方と費用の目安

◇お墓を継ぐ人がいない場合は、家族に代わって管理と供養を続けてくれる供養先を選ぶことで、無縁墓を防げます。
ここでは、沖縄で選ばれている主な供養先の特徴と費用の目安、選び方のポイントを紹介します。
永代供養墓・納骨堂・樹木葬の特徴とメリット
◇無縁墓を防ぐ供養先には、主に永代供養墓・納骨堂・樹木葬の3つがあります。
…どれもお墓を継ぐ人がいなくても管理と供養を任せられるのがメリットです。
それぞれ特徴や費用が異なるため、家族の希望や予算に合わせて選びましょう。
●無縁墓を防ぐ主な供養先の特徴とメリット
①永代供養墓
…霊園や寺院が遺骨を管理・供養する。
・最初から合祀するタイプは費用を抑えやすい
②納骨堂
…屋内に遺骨を安置する。
・天候を気にせずお参りできる
・個別に安置できる期間がある
③樹木葬
…樹木や草花を墓標にする。
・自然の中で眠りたい人に人気がある
沖縄県内では、一定期間は個別に安置し、その後に合祀して永代供養する納骨堂や、一定期間は家族のお墓として使える樹木葬もあります。
家族がお参りしたい期間と、その後の供養の形をあわせて比べると、選びやすくなります。
[沖縄の永代供養墓]
・沖縄の永代供養墓はどんなお墓?費用相場は?他の「永代供養」と何が違うかも詳しく解説
供養先の費用と予算の目安
◇供養先の費用の目安は、
・個別に安置する期間
・納骨する人数
…によって大きく異なります。
個別に安置する期間が長いほど、また納骨する人数が多いほど、費用は高くなる傾向があります。
●沖縄県内の供養先の費用の目安(プランの一例)
①1年間個別安置…1人15万円~
(後に合祀する永代供養)
②7年間個別安置…1人25万円~
(後に合祀する納骨堂)
③2人用の納骨堂…38万円~
④家族で使える室内墓所…58万円〜
(別途年間管理費)
⑤50年間家族のお墓として使える樹木葬…93万円~
最初から合祀する永代供養墓は、さらに費用を抑えやすい供養先です。
墓じまいの費用とあわせて予算を考え、家族に負担が残らない供養先を選ぶことが、無縁墓を防ぐことにもつながります。
※料金は変わることがあるため、最新の費用は各霊園で確認してください。
[墓じまいの費用]
・墓じまいの費用は平均いくら掛かる?内訳ごとの目安や費用の抑え方、永代供養料まで解説
供養の窓口で相談できる沖縄の供養先

◇お墓を無縁墓にしないための供養先は、1つの霊園だけで決めず、複数を比べて選ぶのがおすすめです。
ここでは、無縁墓を防ぐ紹介先の一例を紹介します。
琉球御廟(那覇市)
◇琉球御廟は、那覇市真地の無量寿山 光明寺 沖縄別院 琉球識名院内にある、県内初の室内墓所です。
…参拝ブースに遺骨が運ばれてくる自動搬送式の納骨堂で、世界遺産「識名園」の正面にあります。
●琉球御廟の主な特徴
・継承を前提とした契約ができ、家族で遺骨を納められる
・寺院が家族に代わって遺骨の管理と永代供養を担う
・将来、継承する人がいなくなっても、無縁仏になる心配がない
屋内の墓所なので、天候を気にせずお参りできます。那覇市周辺に住む家族や、寺院による供養で無縁墓を防ぎたい人に向いている供養先です。
[参照|琉球御廟]
・[琉球御廟 公式サイト]
沖縄県メモリアル整備協会のメモリアルパーク(県内各地)
◇公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会は、本島から宮古島・石垣まで、県内8か所のメモリアルパークです。
…永代供養付きの納骨堂や供養墓を案内しています。
家族で使える室内墓所から、一定期間の個別安置の後に合祀して永代供養するプランまで、予算や人数に合わせて選べます。
●沖縄県メモリアル整備協会の主な特徴
・中城・具志川・やんばる・宮古島・大里・石垣・泡瀬・八重瀬の8か所にメモリアルパークがある
・遺骨や位牌の年間預かり、位牌(トートーメー)の永代供養にも対応
・霊園で毎月、合同供養法要を行っている
住んでいる地域の近くで無縁墓を防ぐ供養先を探したい家族や、トートーメーの供養もあわせて相談したい人に向いています。
[参照|永代供養付きプラン]
・永代供養付きプラン一覧|[公益財団法人 沖縄県メモリアル整備協会]
沖縄清明の丘公園(糸満市)
◇沖縄清明の丘公園は、糸満市大度にある、公益財団法人沖縄県平和記念墓苑管理協会が運営する公園墓地です。
…園内の樹木葬墓地「結花(ゆいか)」は、最初の納骨から50年間は家族のお墓として使え、その後は公益財団法人が永代供養します。
●樹木葬墓地「結花」の主な特徴
・契約後の管理費が不要
(次の世代に負担を残さない)
・宗教・宗派を問わず利用できる
[樹木葬タイプ]
・承継タイプ(6~8名)126万円
・夫婦・家族タイプ(2〜4名)93万円
自然の中で家族そろって眠りたい人や、お墓の管理の負担なく無縁墓を防ぎたい人に向いています。那覇から車で30分ほどの場所にあります。
[参照|樹木葬墓地 結花]
・[樹木葬墓地 結花(ゆいか)|沖縄清明の丘公園]
まとめ:沖縄の無縁墓を防ぐために、今できること

◇お墓が無縁墓になると、遺骨は最終的に合祀され、家族がお参りできなくなることもあります。
…管理する家族や親族がいるうちに、お墓の今後を決めておくことが大切です。
最後に、この記事のポイントを振り返ってみましょう。
●沖縄の無縁墓を防ぐためのポイント
・個人墓地や門中墓が多い沖縄では、継承する人がいなくなるとお墓が無縁化しやすい
・無縁墳墓等は、官報と立札による1年間の公告を経て、市町村長の許可を受けて改葬される
・家族や親族で、お墓を継ぐ人と管理・維持の費用の負担を話し合っておく
・継ぐ人がいない場合は、墓じまいをして永代供養墓や納骨堂、樹木葬へ移す
・供養先は、費用の目安や予算、宗教・宗派、個別に安置できる期間を比べて選ぶ
お墓の管理や供養先選びに迷ったら、供養ギャラリーの「供養の窓口」に相談してみてください。家族の予算や希望に合わせて、県内の供養先をご紹介します。
[お墓問題の解決事例]
・遠い、継承できない、老朽化…沖縄のお墓問題が解決した改葬・墓じまい事例集
【執筆・監修:供養の知恵袋編集長】

株式会社琉球メモリアルパーク 企画担当 仲間 仁史
2021年11月入社。
仏壇販売、商品仕入れの他、IT企業に務めていた前職の経験を活かして当社Webサイト等の運営も担当。
お客様やお取引先から学んできた知識や経験を発信いたします。
[TEL]0120-107-940(受付時間9:15~17:30/年中無休・通話無料)








