「沖縄の霊園でお墓を建てる費用相場が知りたい」
「今、沖縄の霊園でお墓の費用が安いのはなぜ?」
「沖縄の霊園にお墓を建てるには、どうしたらいい?」
ひと昔前までお墓を建てる費用は約300万円以上と言われてきましたが、2024年現代、沖縄の霊園でお墓を建てる費用相場は約80万円~180万円、平均的には約125万円と言われています。
沖縄の霊園でお墓を建てたい、古い個人墓地から霊園へ改葬(お墓の引っ越し)がしたい墓主の方は、仕組みを理解することで墓石のお墓を約100万円で建てることもできるでしょう。
本記事を読むことで、今沖縄の霊園でお墓を建てる費用相場や内訳、現代沖縄の霊園でお墓が安い理由が分かります。後半では霊園にお墓を建てる手順や、個人墓地からの改葬手順もご紹介していますので、どうぞ最後までお読みください。
沖縄の霊園でお墓を建てる費用
沖縄の霊園でお墓を建てる費用相場は、約80万円~180万円ほどです。
ひと昔前は約300万円~600万円以上とも言われたお墓を建てる費用ですが、現代ではデザインによって100万円以下のお墓も見受けます。
近年、沖縄の霊園では永代供養を付けたお墓が定番です。
墓主がいる限りは通常のお墓と変わりありませんが、将来的に墓主がいなくなった際、霊園の墓地管理者が墓じまいを行うため、無縁墓になる心配がありません。
霊園により異なりますが、一般墓に永代供養が付いた場合に約25年~年間の個別安置期間を設けているプラン等があるでしょう。
①墓石代
現代、沖縄の霊園では「墓地(永代使用料)+墓石代」を併せたプランが多いです。
「墓地(永代使用料)+墓石代」のセットプランで費用提示があった場合、約1/3ほどが墓石代になるでしょう。
平均的には約28万円~50万円が墓石代の内訳ですが、墓石のグレード・お墓のデザイン等により墓石代の振り幅は大きいです。
質の良い墓石や大きなお墓・彫刻複雑なお墓、オリジナルデザインのお墓であれば費用も高くなるでしょう。
②永代使用料
「永代使用料」とは沖縄の霊園における墓地代です。個人墓地は墓主名義ですが、霊園(管理型墓地)の名義は墓地管理者となります。
霊園(管理型墓地)の墓地はお墓を建てることを前提にした契約です。けれども契約をしてから5年以内など、お墓を建てるまでに一定の期間を設けたプランも多く見受けます。
沖縄の霊園でお墓を建てる場合、永代に渡り墓地を使用する権利「永代使用料」を支払う仕組みです。墓じまいをする時には、墓地を返還する流れになるでしょう。
③付属品等
沖縄の霊園でお墓を建てる時には墓石代だけではなく、敷地内の砂砂利・外柵・花立等の付属品への費用もかかります。
花立等は数千円~2万円等小さな費用ですが、外柵を付ける・墓石の床を敷く等のオプションを付けたい場合は、追加費用がかかるため最初に確認をしましょう。外柵・墓石の床が備わっている墓石デザインも多いです。
④彫刻代
墓石に家名や文字を彫刻する際に彫刻代がかかります。約3万円~8万円が目安です。
沖縄の霊園で建てるお墓では、納骨室の上に棹(さお)が立つ「軸石型」などで棹部分に家名を彫刻するでしょう。
また洋墓も沖縄の霊園では人気があるお墓です。
洋墓では家名よりも、「絆」「ありがとう」「風」等の抽象的な文字が好まれる傾向にあります。
ワンプレート型の墓碑を置いた樹木葬墓地等、セット料金に彫刻代が含まれているプランも多くあるでしょう。ただし音符・花等のイラストを彫刻した場合、追加費用がかかるプランが一般的です。
⑤お布施
お布施はお墓を建てた後、お墓に魂を込める「開眼供養」にて僧侶にお渡しするお金です。
本来は仏教における修行のひとつですが、現代では読経供養に対するお礼として包まれます。
開眼供養では僧侶を手配して読経供養を依頼するため、お布施を用意しましょう。僧侶の手配は霊園(管理型墓地)スタッフに尋ねると、紹介してくれます。
お布施を包むお金は決まっていませんが、全国的に1回の読経供養に対して約3万円~5万円です。また僧侶に出張いただいている場合には交通費として、タクシー代を目安に約3千円~1万円を別途、「御車代」の表書きで包みましょう。
お布施は香典用ではなく白い封筒に納めて表書きを書きます。お布施の準備の仕方・渡し方のマナーに関しては、下記コラムをご参照ください。
・沖縄の法要でお布施を包む。僧侶へ渡す時の準備やマナーとは
⑥維持管理費
墓地管理者が敷地内を管理する霊園(管理型墓地)では、お墓を建てた後に毎年の「年間管理料」がかかります。寺院墓地であれば「護持会費」「お布施」としてお渡しする寺院もあるでしょう。
いずれも敷地内の公共設備・サービスの維持管理費に使用されます。霊園内の清掃・常勤する事務室・セレモニーホール等の維持管理です。
年間管理料の費用相場は毎年約3千円~3万円、平均的には約5千円~2万円ほどです。公営墓地は毎年約千円~3千円の価格帯で安い傾向にあります。
民間霊園等は毎年約9千円~2万円ほどで公営墓地と比べると割高ですが、車椅子・雨傘の無料貸し出しや、セレモニーホール等の設備利用、法要を執り行う相談窓口を兼ね備え、サービスの行き届いた霊園(管理型墓地)が多い傾向です。
沖縄の霊園でお墓費用が安くなった理由
沖縄の霊園でお墓を建てる費用相場は墓地代も含めて約80万円~170万円、平均的には約125万円と言われています。ひと昔前に言われていた約300万円~600万円と比べると、格安になった印象です。
ただし現代の沖縄では組織が崩壊し始めている門中も増えました。沖縄の霊園でお墓を建てる人々には、個人・夫婦・家族単位で入るお墓を求める流れが起きています。
沖縄の霊園でお墓を建てる費用が充分にない場合は、補助金・メモリアルローン等の選択肢があるでしょう。費用相場が安くなった理由を理解して、節約ポイントを見極めるとベストです。
①墓地が小さい
沖縄の霊園で提供する区画は全国的な墓地面積に倣った規格が多いため、沖縄の個人墓地と比べて敷地が小さいです。一般的に墓地区画は約1.5㎡未満になるでしょう。
沖縄ではコンクリート墓が多いとは言え広い墓地に大きなお墓を建てるなら、それなりの費用がかかります。
さらに霊園(管理型墓地)は区画がハッキリと区切られているため、墓地同士の境界線への配慮が必要ありません。希望があれば外柵等を取り付けますが、境界線をハッキリとするために外柵等を付ける必要はないでしょう。
②コンパクトなお墓
沖縄の霊園で墓地区画が小さくなることで、必然的にお墓もコンパクトになります。一般的な墓地区画約1.5㎡を想定した場合、墓石は約8寸ほどになるでしょう。
さらに墓石デザインをシンプルにすることで複雑な彫刻が施されない分、費用を安く抑えることも可能です。
また沖縄の霊園では大量生産の規格墓プランを提案されることもあるでしょう。規格墓は墓地区画に合わせたパック料金も多く、費用を安く抑える手段のひとつです。
③安い墓石が増えた
戦後、沖縄では個人墓地にお墓が多く建ちましたが、お墓は大きく墓石を使用するには充分な費用がないため、コンクリート造りのお墓「コンクリート墓」が急増しました。
御影石等の墓石はコンクリートと比べて高いことは否めませんが、現代では中国産等に代表する格安の墓石も輸入されるようになっています。
コンクリート墓は辺境地でも素材を運搬しやすく、沖縄でお墓を建てる費用も安く抑えられる点がメリットですが、経年劣化が進みやすい問題がありました。
現代では経年劣化によりコンクリートがひび割れ、毎年のように修理修繕を必要とするため、思い切って墓石のお墓を建てる選択が増えています。
④郊外の霊園
沖縄の霊園で建てるお墓の費用は個人墓地と比べて安い傾向にありますが、さらに費用を抑えるならば、郊外の霊園(管理型墓地)を選ぶと良いでしょう。
一般的な土地価格と同じように墓地も安くなるためです。
郊外でも沖縄の霊園(管理型墓地)はアクセス環境に配慮しているため、那覇市等都心部から車で約15分~30分等のベッドタウン等、充分にお墓参りがしやすい立地も見つけられます。
・【2024年度最新版】沖縄でおすすめの納骨堂・永代供養墓10選!特徴、費用相場は?
⑤墓石を使わないお墓
また現代では屋内施設に遺骨を収蔵するお墓「室内墓所」なども登場しました。那覇市等都心部でアクセス抜群ながら、安く遺骨供養ができる選択も一案です。
室内墓所では個別参拝ブースがあり、お参りに行くと収蔵されていた遺骨が個別参拝ブースに搬送される仕組みが多いでしょう。墓石がないため費用を各段に安く抑えます。
納骨堂との違いは収蔵できる遺骨の柱数、そして個別安置期間でしょう。家族で利用するため個別安置期間も、一般的な弔い上げ年数に倣った15年・25年・33年・50年等、長期に渡るプランが多いです。
個別に遺骨を収蔵するならば納骨堂も一案です。個別の納骨堂では個別安置期間が1年・3年・5年等の短いプランが一般的なので、長期を希望するならば契約更新の可否を確認しましょう。
沖縄の霊園でお墓を建てる手順と費用
沖縄の霊園(管理型墓地)でお墓を建てる場合、まず霊園探しから始めます。新聞の折り込みチラシやインターネット等で情報収集をしましょう。
また近年では「終活支援センター」に相談をして、それぞれに適切な霊園(管理型墓地)を紹介してもらうケースも増えました。終活センター等が主催する見学ツアーに参加する方もいるでしょう。
「終活」とは人生の最期に向けた葬儀・お墓・相続等へのアプローチ活動です。希望の葬儀・遺骨供養・遺言書の作成等を行います。
・沖縄で行う終活の優先順位は?終活でやるべき10の事柄をチェック!何歳で始めるべき?
・公益財団法人沖縄メモリアル整備協会「沖縄の終活をサポート」
①資料請求
複数の気になる霊園(管理型墓地)を見つけたら、資料請求をしましょう。基本的な規約を確認しながら、2件~3件まで絞ると比較検討がしやすいです。
公営墓地は民間霊園・寺院墓地と比較して安いですが、自治体が運営するため募集期間しか応募できません。自治体の広報誌等で応募の有無をチェックします。
(応募期間に応募しても、希望者が多い場合は抽選になるためご注意ください。)
民間霊園であれば一般的に宗旨宗派不問ですが、寺院墓地を希望する場合は寺院に属する「檀家」になる必要があるのかも規約から確認をすると安心です。
②墓地見学
資料から2~3件まで気になる霊園(管理型墓地)を絞ることができたら、墓地見学の予約をしましょう。電話予約・ネット予約の方法があります。
5件以上の候補があっても、1日3件までに留めると良いでしょう。3件以上を1日で廻ると体力的にも大変ですし、1件目の印象が薄れて妥当な判断がしにくくなるためです。
墓地見学では区画だけではなく、霊園内の清掃状況・柄杓等の貸し出しの有無・事務室スタッフの対応等もチェックすることで、今後も気持ちよくお墓参りができます。
何よりも相談しやすい環境が整っている霊園(公園型墓地)は、おすすめです。
・霊園を見学するチェックポイント一覧|一般墓・永代供養墓・樹木葬の現地見学の注意点!
・納骨堂の現地見学で確認したいチェックリスト。後悔しない納骨堂選び6つのポイントとは
③石材業者を選ぶ
沖縄でお墓を建てたい霊園を決めたら、石材業者は霊園スタッフが紹介してくれる流れが一般的です。墓地区画や霊園環境を把握している石材業者なので、安心して任せることができます。
けれども石材業者を指定したい場合は、墓地契約前に霊園スタッフに確認をすると安心です。なかには提携する石材業者しか作業を受け入れない霊園(管理型墓地)もあります。
ただし自治体が運営する公営墓地は墓所を提供するだけなので、石材業者から全てを自分達で手配しなければなりません。
④墓石デザインを決める
石材業者と相談をしながら墓石デザインを決めましょう。
石材業者から提案されたいくつかのデザインから気に入ったものを選択し、希望に合わせてオプションを追加する打ち合わせが一般的です。
沖縄の霊園でお墓を建てる時には全国的な和墓・洋墓も選択できますが、沖縄では遺骨を地下に埋葬するのではなく、地上の納骨室に安置する風習があります。
そのため地上の納骨室の上に棹を置いた「軸石型」、家のような屋根のある構造の「家墓」、日本家屋の三角屋根のような「破風墓」、亀の甲羅のような形をした「亀甲墓」等が人気です。破風墓・亀甲墓等はもともと大きなお墓に使用されたデザインですが、コンパクトなデザインも登場しています。
⑤工事の着工
沖縄の霊園でお墓を建てる期間は約2か月~3か月が目安です。
工事の工程は「墓地区画の基礎工事→墓石の切り出し→施行→お墓の設置」の流れになるでしょう。
墓石工事の施工中は、コーヒー等の差し入れを携えて時々墓地区画に立ち寄る方もいます。感謝の気持ちをスタッフの方々へお伝えすることも、良いお墓参りに役立つでしょう。
またお墓が完成したらデザイン通りの仕上がりか、墓石のひび割れ・地面の傾きなどを確認し、納得してから工事費用を支払います。
⑥開眼供養
お墓が完成した後、納骨する遺骨があれば納骨します。
納骨前には「墓石」から魂の入った「お墓」にするために、読経供養による開眼供養を行う流れが一般的です。僧侶へ読経供養を依頼するため、ここでもお布施を包みます。
ただ近年では終活を通して生前にお墓を建てる「生前墓(寿陵墓)」も急増しました。生前墓の場合は契約した本人が亡くなった時点での納骨です。
生前墓(寿陵墓)の契約でも先にお墓を建て、開眼供養まで進める流れが多いでしょう。墓石に家名を掘る場合、氏名は生前墓であることを表す「朱文字」で文字を入れます。
沖縄の霊園では墓地区画(永代使用権)のみを購入する契約もできますが、一般的に購入してから5年以内にお墓を建てるプランが一般的です。
・開眼供養・閉眼供養とは、いつ行うの?しないとだめ?進め方やお布施、お供え物まで解説
⑦納骨式
お墓が完成してすぐに遺骨を納骨する場合、開眼供養と納骨式を同日に執り行う墓主が多いです。僧侶や参列者のスケジュールも立てやすいためです。
納骨式では石材業者の方々がお墓の扉を開けてくれるため、石材業者ともスケジュールを合わせ、納骨式まで待っていてもらうと良いでしょう。
僧侶へのお布施は開眼供養・納骨式と2回の読経供養を1日でお願いするため、お布施相場の1.5倍~2倍を目安にお金を包みます。一例では約5万円~10万円が目安です。
・沖縄で法要に包むお布施の金額目安。沖縄で戒名まで依頼する?
沖縄の霊園でお墓を建てる書類
沖縄の霊園(管理型墓地)でお墓を建てるにあたり各種書類が必要です。個人墓地では必要のない書類もあるので把握しておきましょう。
沖縄で霊園が提携する石材業者と契約しお墓を建てる場合、業者から直接霊園へ書類を提出してくれることもあります。
①墓地使用許可証
沖縄の霊園でお墓を建てる際には、墓地管理者から「墓地使用許可証」を受け取り石材業者へ提出しましょう。「永代使用書」と呼ばれることもありますが、どちらも同じ書類です。
「墓地使用許可証」は墓地使用権を得ている証明となり、霊園(管理型墓地)と契約を交わし支払いを済ませた時点で受け取ることができます。
②工事届
お墓を建てる工事前には、墓地管理者へ工事届を提出します。工事届は墓石の設計図・工事日程など詳細が記載された書類です。
石材業者から工事届を受け取り墓地管理者へ提出する書類ですが、石材業者が直接、墓地管理者へ提出することもあるでしょう。
③埋葬許可証
埋葬許可証は遺骨を納骨する際に墓地管理者へ届けます。生前墓を建てる場合は、契約した本人が納骨されるまで必要ありません。
「埋葬許可証」は火葬場で発行されます。家族が亡くなると看取った医師から「死亡届」を渡されるので、居住地の役場に提出しましょう。
役場では「火葬許可証」が発行されます。火葬許可証を持参して火葬場で遺体を火葬した後、遺骨とともに「埋葬許可証」が渡される流れです。
・【家族が亡くなったら】死後14日以内に行う事務手続きとは?役所で行う、6つのリスト
沖縄の霊園へお墓を改葬する費用と手順
沖縄では個人墓地のお墓を墓じまいして、墓地管理者がいる霊園(管理型墓地)への改葬(引っ越し)を行う方々が増えました。
個人墓地は墓主名義になるため、墓主にとってお墓の維持管理は大きな負担です。そこで墓地管理者がいる霊園に改葬することで、お墓の維持管理への負担軽減を目的としています。
また墓地管理者が家族に代わり、遺骨を永代に渡り管理・供養する「永代供養」を提供する霊園が多いため、永代供養を付加して継承者問題の解消を目的とした改葬も増えました。
①内部調査・現地見学
個人墓地から沖縄の霊園へお墓を改葬する場合、最初に霊園スタッフに相談して見積もりを取ってもらいましょう。
お墓までの道程や周辺環境、墓地内部では遺骨の柱数・状況を確認しないと正確な見積もりは出せないため、お墓の内部調査・現地見学をした後で見積もりをもらいます。
お墓の改葬の場合、遺骨の衛生状況が悪いとメンテナンス費用もかかりますのでご注意ください。洗骨・乾燥の他、風葬時代の遺骨は再火葬を行ってから納骨します。
②納骨する霊園を決める
複数の業者から相見積もりを依頼した場合、ひとつに絞り契約を交わします。
沖縄で個人墓地から改葬を行う場合、取り出した全ての遺骨を新しいお墓に移動するとは限りません。
沖縄の霊園で建てるお墓の納骨室は一般的に約6柱~12柱ですので、多数の遺骨が取り出された場合には、古いご先祖様の遺骨から永代供養墓(合葬墓・合祀墓)等で供養をする選択もあるでしょう。
遺骨を粉骨してコンパクトにすることで納骨室に入る柱数を増やす方法もありますが、一般的には合祀する遺骨・個別安置をする遺骨に分かれます。
※「合祀」とは骨袋や骨壺から遺骨を取り出して、他の遺骨とひとつの場所に納骨することです。
・火葬後の粉骨とは?どうしたらいい?料金目安やメリットデメリット、自分で粉骨できる?
③お墓を建てる
新しく契約した沖縄の霊園では、先にお墓を建てると改葬がスムーズです。
墓じまいをすると遺骨を取り出すため、お墓がまだ完成していない時には遺骨の安置する場所に困ることもあるでしょう。
新しいお墓は工事期間が約2か月~3か月かかります。石材業者と相談をしながらスケジュールを立て、墓じまい当日に納骨ができるとスムーズです。
④行政手続き
沖縄の霊園で墓地区画の契約を済ませたら、墓地管理者から「受入許可証」が発行されます。
受入許可証をお墓がある地域の役場で「改葬許可申請」を行うと、遺骨の取り出し・お墓の撤去が許可される「改葬許可証」の発行です。
墓地管理者がいる霊園から霊園への改葬であれば、遺骨の証明となる「埋葬証明書」も提出します。けれども個人墓地は墓主が名義人ですから、所在が分かる地図を求められる自治体が多いでしょう。
改葬許可証を墓石業者・墓地管理者へ提出すると、現存のお墓から遺骨の取り出し・墓石の撤去作業を進めることができます。
⑤閉眼供養
一般的にお墓から遺骨を取り出す時には閉眼供養を行います。閉眼供養によりお墓の魂を抜くことで「墓石」となり、遺骨の取り出し・墓石の撤去ができるためです。
閉眼供養は開眼供養・納骨式と同じく、僧侶に読経供養をお願いします。墓石業者に相談すると適切な僧侶を紹介してくれるでしょう。
閉眼供養のお布施も開眼供養・納骨式と同じく約3万円~5万円です。ネットで僧侶手配をする場合、明瞭な料金を提示していることもあります。
⑥墓石の撤去
閉眼供養を済ませて「墓石」になったら、遺骨を取り出し墓石の撤去作業です。墓石の撤去後は処分されますが、石材業者が一連の作業を担ってくれます。
墓地は個人名義であっても売却はできませんが、墓石を撤去した後の墓地を更地にし、墓地登録を廃止する行政手続きを行うことで、一般的な土地と同じように売買ができるでしょう。
ちなみに霊園から霊園への改葬では、名義人が墓地管理者となるため墓地登録の廃止手続きは必要ありません。墓石を撤去した墓地区画は、更地にして墓地管理者へ返還します。
⑦遺骨安置・搬送
墓じまいで取り出した遺骨は、新しいお墓に納骨します。
すでに新しいお墓が完成している場合、墓じまい当日に納骨することで遺骨を安置する心配がなくなるでしょう。
遺骨の搬送は自家用車等で運搬する方が一般的です。遠方に新しいお墓があり自家用車での運搬が難しい場合、ゆうパックによる遺骨の運送もできます。
新しいお墓の完成までに時間がかかる場合、遺骨は自宅安置の他、納骨堂での一時預かりも可能です。近年では手元供養も広がるため、自宅安置でも良いでしょう。
⑧開眼供養・納骨式
沖縄で霊園への改葬時も開眼供養を行います。
開眼供養に供えるお供え物等は、僧侶にお伺いすると良いでしょう。また開眼供養・納骨式等、法要の進行を、スタッフに相談できる霊園も見受けます。
家族が亡くなった時の納骨式は、親族をお呼びした大きな法事が一般的ですが、改葬時の納骨式は家族のみの、規模が小さな納骨式も多いです。
・公益社団法人沖縄メモリアル整備協会「メモリアルホールについて」
沖縄の霊園へお墓を改葬する書類
沖縄の霊園へお墓を改葬する場合、遺骨を取り出すにあたり行政手続きが必要です。改葬許可証がないまま、個人で遺骨を移動すると遺棄罪として法に触れます。
石材業者も遺骨の取り出し・墓石の撤去作業を進めることができません。お墓の改葬手順で触れましたが、下記にまとめますので参考にしてください。
・「改葬」とは?墓じまいとは何が違う?沖縄に多い改葬7つのパターンと手順、理由も解説
①埋葬証明書
霊園から霊園へ改葬をする場合は、遺骨の証明書「埋葬証明書」を墓地管理者から取得して改葬許可申請時に提出します。
個人墓地では墓主が墓地名義人ですので墓主のサインや印鑑の他、墓地の所在地が分かる地図が求められる自治体が多いでしょう。
②受入許可証
改葬による墓じまいで取り出した遺骨を新しく受け入れる墓所の証明が必要です。
新しくお墓を建てる霊園(管理型墓地)の墓地管理者から「受入許可証」を受け取り、改葬許可申請時に提出しましょう。
改葬許可申請書に墓地管理者からのサイン・印鑑を求められる自治体もあるため、事前に形式を確認しておくとスムーズです。
手元供養等で遺骨の受け入れ先が自宅になる場合、自治体によって対応が異なります。自治体窓口で相談をして進めましょう。
③改葬許可証
「改葬許可証」は改葬許可申請を行うことで発行される書類です。現存のお墓がある自治体の役場窓口で、改葬許可申請を行います。
改葬許可証は遺骨1柱に対して1枚必要です。
・お墓の引越し「改葬・墓じまい」
沖縄の霊園でお墓を建てる
沖縄では個人墓地にお墓を建てる風習がありましたが、管理やサービスが行き届いた管理型公園墓地が登場したことで、個人墓地から霊園へお墓を引っ越す「改葬(かいそう)」が増えています。
また新しくお墓を建てる際にも霊園にお墓を建てる方が増えました。
「墓地+お墓」の費用が明瞭であること、お墓の維持管理のしやすさ、将来的な継承者問題にも対応できることが、霊園へと移行している理由です。
何よりも新しくお墓を建てるにあたり、沖縄県が墓地管理者がいる霊園を推奨している点が大きく影響しています。新しい個人墓地の登録を許可しない自治体もあるでしょう。
・沖縄県「墓地等に関すること」
①個人墓地と霊園の違い
沖縄は個人墓地に建つお墓が多い珍しい地域です。
「個人墓地」とは私有地にお墓が建つ土地ですが、本来は昭和23年に制定された「墓地、埋葬等に関する法律(以下、墓埋法)」により、私有地にお墓を建てることはできません。
全国的には戦前から私有地にお墓が建っていた「みなし墓地」が許されていますが、新しくお墓を建てる時には、都道府県知事が認めた墓地管理者がいる「霊園(墓地)」に遺骨を埋葬しなければならないでしょう。
沖縄では1972年の本土返還まで私有地を墓地登録してお墓を建ててきたため、個人墓地のお墓を建てることが緩和されてきました。
個人墓地は祭祀財産として固定資産税はかかりませんが、個人で管理しているため定期的なメンテナンス・遺骨供養等、全てを墓主が管理しなければなりません。
お墓の継承者不在問題が深刻化するとともに、墓主不在で放置された沖縄の無縁墓が問題になっています。自治体でもお墓を撤去する充分な予算がなく、放置され続けるお墓もあります。
・沖縄で深刻化するお墓問題とは?本州と違う特徴や、墓主が抱える5つの問題や対策を解説
・厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」
②管理型墓地の種類
墓地管理者がいる霊園・寺院墓地等の「管理型墓地」は、運営会社による3つの種類があります。沖縄の霊園でお墓を建てるならば、3つの種類を理解して適切な墓地を決めましょう。
「公営墓地」は自治体が運営する墓地となり、格安でお墓を建てることができます。ただし応募期間があるのでいつでも利用できる訳ではありません。また希望者が多い場合は抽選です。
費用は安いものの自治体がサポートはしないため、建墓・法要等の一切は墓主が手配します。
「民間霊園」は公益社団法人等の民間が運営する墓地です。ホウキや柄杓などの貸し出し、なかには車椅子や雨傘の無料貸し出しなど、サービスや設備が行き届いている霊園が多くあります。
一方で毎年支払う年間管理料は約1万円~2万円となり、公営墓地等と比べて割高傾向です。
「寺院墓地」は寺院が運営する墓地となり、ご住職が遺骨の管理・供養を担ってくれます。遺骨供養だけではなく、法事・法要も相談できるでしょう。
またお墓を建てた寺院に属する「檀家」になることが義務付けられる寺院墓地もあります。
・霊園とは?墓苑や墓地、寺院との違いは?それぞれの特徴や選び方、メリット・デメリット
沖縄の霊園でお墓を建てるメリット
沖縄で個人墓地から霊園への改葬が増えた背景には、墓主の高齢化があります。お墓の継承者がいない現代、高齢者だけでの個人墓地のお墓参りは大変です。
また戦後に建てられた大きなコンクリート墓の劣化が進み、建て替えを避けられないお墓も数多く出てきました。お墓の建て替えにも50万円~170万円かかるため「どうせお墓を建て替えるなら」と、管理がしやすい快適な霊園(墓地)に改葬する相談も多いです。
・沖縄でお墓を建て替えるタイミング7つの目安いは?建て替え費用相場・手順・注意点も解説
①アクセスしやすい
沖縄では風葬の歴史があったことも影響して、墓地「あの世」と居住地「この世」を分けるために辺境地に建つお墓も少なくありません。
一方で沖縄で近年登場した霊園は、快適にお墓参りができるようアクセス環境の良い立地が多いです。
辺境地に建つ個人墓地は高齢になるとお墓の維持管理はもちろん、お墓参りも困難になりがちですが、バリアフリー設計の霊園なども増えたため快適なお墓参りが実現します。
②環境が整備されている
墓地管理者が日々管理をする霊園(管理型墓地)は共有スペースの清掃・維持管理を担います。そのためいつお墓参りに来ても、整備された清潔な環境での供養ができるでしょう。
沖縄には美しい草花に囲まれた庭園型の樹木葬墓地も見受けます。
那覇市・浦添市など沖縄都心部からアクセス環境の良い立地でも、青い海を見下ろす落ち着いた・穏やかな環境でのお墓参りも可能です。
③スタッフが常駐している
霊園(管理型墓地)では事務室があり、スタッフが常駐しているシステムが一般的でしょう。車椅子・雨傘の無料貸し出しを行っている霊園も多く、相談しやすいです。
沖縄には辺境地に建つ足場の悪いお墓も多かったため「むやみにお墓参りをしない」風習がありますが、霊園であれば非常時にもスタッフが常駐しているため、開園時間内であれば気軽にお墓参りができます。
ただし自治体が運営する公営墓地はスタッフが常駐していないことが多いです。事前に墓地管理者に電話確認をすると良いでしょう。
④サービスを利用できる
特に公益社団法人等が運営する民間霊園では、契約者が快適に利用できる多様なサービスを提供する霊園が多いです。
霊園内で法要ができるセレモニーホールを設け、葬儀社・石材業者とも提携し、法要時の僧侶・お供物・会食の手配等を請け負ってくれる霊園等も見受けるようになりました。
⑤お墓掃除がしやすい
墓地区画内はお墓掃除を行いますが、比較的近い場所に複数の水場を用意していてお墓掃除もしやすいです。桶や柄杓などの無料貸し出しを行う霊園も多く、手ぶらでのお墓参りもできるでしょう。
お墓掃除代行業者を紹介してくれる霊園(管理型墓地)もあります。遠方で定期的なお墓参り・お墓掃除ができない墓主等にとって、お墓掃除代行は大変助かるサービスになるでしょう。
⑥無縁墓の心配がない
墓主が墓地の名義人である個人墓地は、将来的に継承者がいないと放置され無縁墓になります。沖縄の無縁墓は町の景観を汚すとして問題視されていますが、予算が足らずに荒廃したまま放置される無縁墓も少なくありません。
墓地管理者がいる霊園(管理型墓地)にお墓を建てた場合、将来的に墓主がいなくなると年間管理料の支払いが滞ります。
数年年間管理料の支払いが滞ると、一定の工程を経て墓地管理者によりお墓は撤去されるでしょう。撤去前には墓主に通達が届きますので、突然お墓が無くなることもありません。
⑦永代供養の相談ができる
さらに現代、沖縄の霊園で建てるお墓の多くに「永代供養」が付いています。「永代供養」とは墓地管理者が永代に渡り遺骨の供養・管理を担うサービスです。
個別安置期間は25年・50年等、通常の遺骨の弔い上げに倣った年数が多く、期間内に更新を行うことができるプランが一般的でしょう。
沖縄の霊園でお墓を建てる際に永代供養を付けることで、将来的にお墓の継承者がいなくなっても遺骨は永代に渡り丁重に供養されます。
「永代供養」について、詳しくは下記コラムをご参照ください。
まとめ:今、沖縄の霊園でお墓の費用相場は約80万円~180万円です
2024年の今、沖縄の霊園でお墓を建てたい場合は約80万円~180万円、平均的には約125万円の費用が目安となります。
墓地は霊園(管理型墓地)の立地の他に敷地内で墓地区画の環境にも影響されるため、現地見学に行った時には墓地区画の周辺環境もすかさずチェックしましょう。
緑は美しいものですが大樹が墓地区画のすぐ後ろにあると、虫が出やすく刺されやすい等の心配もあるでしょう。また敷地内の隅っこにあると、墓地に入ってからお墓に到着するまでに苦労する高齢者の姿も少なくありません。
沖縄ではお墓とともに得先祖代々位牌「トートーメー」も継承問題に悩まされる方がいますので、お墓を建てる・改葬する時期と併せて検討することもポイントです。
沖縄ではトートーメーをはじめとした位牌を供養する「位牌堂」もあるため、霊園スタッフや石材業者、仏壇仏具店等でも相談すると良いでしょう。
・沖縄の墓じまいで、位牌や仏壇はどうする?仏壇じまいの手順やトートーメー5つの扱い方