沖縄の琉球七観音の霊場はどこにある?奥武観音堂から久志観音堂まで7か所の霊場を解説

2023.09.23
沖縄の琉球七観音の霊場はどこにある?奥武観音堂から久志観音堂まで7か所の霊場を解説

沖縄では観音信仰があり祠や観音堂が点在します。沖縄で観音様は産まれた時から人々の一生を見守り寄り添う仏様です。特に大きな祈願事がある年は、琉球七観音を巡拝すると良いでしょう。本記事では、沖縄の琉球七観音のアクセス、御利益、特徴が分かります。

・沖縄の琉球七観音は?
・沖縄の琉球七観音の霊場はどこ?
・沖縄の琉球七観音の御利益は?

沖縄では観音信仰があり、各地に観音様の祠や観音堂が点在します。
沖縄で観音様は、家族の健康や子どもの健やかな成長、人々の人生に寄り添い見守り仏様です。

特に大きな祈願事がある年は、琉球七観音を巡拝すると良いでしょう。
本記事を読むことで、沖縄の琉球七観音とはどこにあるか?アクセスやそれぞれの観音堂の概要や、御利益、特徴などが分かります。
 

沖縄の琉球七観音とは?

沖縄の琉球七観音とは?
◇沖縄の琉球七観音とは、沖縄本島、南部から北部にかけて点在する観音堂です

沖縄の琉球七観音は、沖縄県南部から北部にかけて7か所の観音堂を差します。
民衆で広がった沖縄の観音信仰では、琉球七観音の他にも各地に観音様の祠が点在し、集落の人々が拝んできました。

沖縄の琉球七観音は、特に病弱な子どもの病気平癒や、厄年・受験など、家族に特別な祈願事がある時に巡拝する人が多い傾向です。
 

<沖縄の琉球七観音とは>
[観音堂] [場所]
(1)奥武観音堂 ・南部奥武島
(2)首里観音堂 ・那覇市首里
(3)喜名観音堂 ・読谷村
(4)嘉手刈観音堂 ・うるま市石川
(5)金武観音寺 ・国頭郡金武町
(6)久志観音堂 ・名護市久志集落
(7)屋部寺(凌雲院) ・名護市

 
沖縄本島各地に琉球七観音は広がっているので、必ずしも全ての観音様を巡拝しなければならない訳ではありません。

住まいの近くや、自分達の祈願事に適した特徴や御利益を持つ観音様のみ、参拝するのも良いでしょう。
沖縄の観音信仰や拝み方については、下記にて詳しくお伝えしています。
 

 

沖縄の琉球七観音(1)奥武観音堂

沖縄の琉球七観音(1)奥武観音堂
◇沖縄南部の島、奥武島の観音堂です

奥武島は今でこそ本島と橋で繋がっていますが、かつては孤島でした。

もともと沖縄では中国(唐)の船が奥武島へ漂流してきたところを島民が手厚く介抱し、後ほど中国(唐)からお礼として献上された「黄金の観音像」が奥武観音堂の始まりと言われています。

ただ、当時中国(唐)から贈られた黄金の観音像は、当時建てられた観音堂とともに、先の大戦で焼失しました。
 

<沖縄の琉球七観音(1)奥武観音堂>
奥武観音堂
[住所] 〒901-1400 沖縄県南城市玉城奥武108
[TEL] 098-946-8990

 
※奥武観音堂は地域の人々で管理をしているため、基本的には無人となります。

奥武島の風物詩でもある奥武島ハーリー大会(毎年ユッカヌヒーの旧暦五月四日頃に開催)では、大会前後に島民で海の安全祈願(島民の健康祈願)を行うなど、奥武島の住民にとってはとても身近な存在です。
 

奥武島に行ったら…

◇奥武島には龍神様の祠もあります

奥武島は孤島なので、島内には海沿いに龍神様の祠もあります。
また、琉球石灰岩で囲まれた島なので初心者にはケガの心配もありますが、人気サーフポイントのひとつでもあり、サーファーのメッカ!

沖縄で琉球七観音巡りをしに奥武観音堂へ訪れたら、奥武島で人気のてんぷら屋さん(大城てんぷら)を訪れてみてはいかがでしょうか。
美味しい沖縄てんぷらは評判です。
 

<沖縄の琉球七観音巡りに:大城てんぷら>
大城てんぷら
[住所] 〒901-0614 沖縄県南城市玉城字奥武193
[TEL] 098-948-4530
[定休日] 毎週月曜日

 
日によって営業時間や営業日が変わることもありますので、大城てんぷら店を目的に訪れる場合は、一度確認を取っても良いでしょう。
 

 

沖縄の琉球七観音(2)首里観音堂

首里観音堂
◇首里観音堂は沖縄の観音信仰の聖地です

沖縄で琉球七観音のなかでも、首里観音堂は全国的にも有名でしょう。
首里にある観音堂と言うことで「首里観音堂」の名で親しまれていますが、正式名称は「臨済宗慈眼院」です。

首里十二支巡りでも霊場である首里観音堂の御願では、拝み人の十二支・性別が自己紹介です。
沖縄の琉球七観音としては、千手観音、薬師如来が祀られています。
 

<沖縄の琉球七観音(2)首里観音堂>
首里観音堂
[住所] 〒903-0825 沖縄県那覇市首里山川町3丁目1
[TEL] 098-884-0565
[定休日] https://www.shuri-kannondo.com/

 
首里観音堂は沖縄の御願に倣い、お米や酒、塩を戻す瓶や、御願用の長机も配置され、とても拝みやすいです。
 

 

沖縄の琉球七観音(3)喜名観音堂

沖縄の琉球七観音とは
◇喜名観音堂は喜名公園内に、集落の氏神様「土帝君」とともに祀られています

沖縄の琉球七観音のなかでも、特に現代まで地域との関係性の深い観音堂です。

忌み月である正五九月(旧暦1月・5月・9月)、喜名観音堂がある喜名集落では観音拝み「ジュウハチヤー(十八夜)」を行います。
 

<沖縄の琉球七観音(3)喜名観音堂>
沖縄の琉球七観音(3)喜名観音堂>
[住所] 〒904-0302 沖縄県中頭郡読谷村喜名
※喜名公園内

 
喜名観音堂は、土帝君(トゥーティークン)とともに喜名公園内にあります。
 

喜名観音堂の歴史

◇喜名観音堂は、金武観音寺より千手観音を勧請されています

かつて喜名の人々は後述する金武観音寺まで観音参りに訪れていました。
そこで江戸時代の1841年旧暦9月18日、金武観音寺より千手観音を勧請されています

喜納観音堂と並ぶ土帝君は、2012年に読谷村有形民俗文化財として指定されましたが、先の大戦により仏像は焼失してしまいました。

代わりに土帝君の祠にはビジュル(霊石)が祀られています。
喜名観音堂と併せて土帝君を拝む時には、こちらに手を合わせてください。
 

沖縄の琉球七観音(4)嘉手刈観音堂

まとめ:沖縄の琉球七観音巡りは、家族を幸せに守護します
◇嘉手刈観音堂は、うるま市石川にある小さな祠です

嘉手刈観音堂は地域の人々に親しまれる観音様、金武観音寺を建てた日秀上人が、時の権力者、五代伊波按司(いはあじ)へ進言し建てられました。

しかし嘉手刈観音堂は幾度も被災し、その度に引っ越した歴史があります。
先の大戦でも被害を被り、嘉手刈観音堂は戦後の1947年に再建されました。

現在の沖縄で嘉手刈観音堂は観音様と言うよりも、地域の守護神として親しまれているのが特徴です。
 

<沖縄の琉球七観音(4)嘉手刈観音堂>
嘉手刈観音堂
[住所] 〒904-1114 沖縄県うるま市石川嘉手苅163

 
ジューハチヤー(十八日拝み)の習慣はないものの、旧暦1月7日に地域の人々の繁栄を祈願する年頭御願が残っています。

昔ながらの御願文化が色濃く残る嘉手苅には、周辺には地域のヒヌカン(火の神様)の祠である地頭火神様や、嘉手刈ガーも有名です。
一緒に廻ってみてはいかがでしょうか。
 

沖縄の琉球七観音(5)金武観音寺

沖縄の琉球七観音(5)金武観音寺
◇金武観音寺は鍾乳洞(日秀洞)が、国内外で有名です

沖縄の琉球七観音のなかでも首里観音堂と並び、全国的にも知られる観音堂が金武観音寺ではないでしょうか。

金武観音寺は鍾乳洞(日秀洞)が有名で、いつしか全国的に「パワースポット」と呼ばれるようになりました。

ただ沖縄では琉球七観音巡りの霊場、琉球王朝時代に特別に扱われた「琉球八社」の霊場として、拝まれています。
 

<沖縄の琉球七観音(5)金武観音寺>
金武観音寺
[住所] 〒904-1201 沖縄県国頭郡金武町金武222
[TEL] 098-968-2411

 
金武観音寺は聖観音菩薩様を御本尊、脇侍に薬師如来と阿弥陀如来が祀られます。

裏道から入ると駐車場がありますが、これは長い道のりを歩くことが困難な妊婦さんや高齢の方々、車椅子の方々のための駐車場なので、ご注意ください。

昔ながらの木造建築として知られ、沖縄の潮風や台風にさらされてきました。
老朽化は感じるかもしれません。
木造建築に赤瓦の寺院は珍しいのではないでしょうか。
 

日秀洞と周辺情報

◇金武観音寺の洞穴、日秀洞は熊野権現と水天が祀られます

金武観音寺の境内にある「日秀洞」に入り奥深く潜っていくと、祠ですが金武権現や水天が現れます。

また金武観音寺の礼拝道を歩くと現れる大きな樹木は、金武町により天然記念物にも指定された、樹齢350年のフクギの樹です。
 

<金武観音寺を訪れたら:キンタコ>
●キングタコス金武本店
キングタコス金武本店
[住所] 〒904-1201 沖縄県国頭郡金武町金武4244-4
[営業時間] 10:30~21:00
[TEL] 090-1947-1684
※祝日は時間変更の可能性あり

 
沖縄観光では老舗のタコス屋さん「キングタコス金武本店(キンタコ)」も人気です。
金武観音寺から金武大通り(国道329)、車で2分ほどですので、帰りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
 

沖縄の琉球七観音(6)久志観音堂

沖縄の琉球七観音(7)屋部寺(凌雲院)
◇久志観音堂は、集落で「寺のお爺さん」の愛称で親しまれています

名護市の久志集落で「ティラヌタンメー(寺のお爺さん)」と呼ばれ、親しまれている沖縄の観音様が久志観音様です。
 

<沖縄の琉球七観音(6)久志観音堂>
[住所] 〒905-2173 沖縄県名護市久志

 
初めての沖縄の琉球七観音巡りでは、「見つからない」などの声もあります。
久志若按司のお墓の近く、左に曲がる道を進んでください。

「観音堂」と案内があるので、分かるのではないでしょうか。
大きなガジュマルが並んでいるため、分かりにくいのかもしれません。

久志集落では、下記日程で地域の住民の健康祈願や集落の繁栄祈願を行います。
 

<久志集落の観音拝み>
[観音様の縁日] ・旧暦1月18日
・旧暦9月18日
[年末] ・旧暦12月24日
[目的] ・旅の安全
子育て祈願
・合格祈願
ヌジファー(抜魂)

 
久志の人々は旅に出る時の安全祈願、この一年に子どもが産まれた家での子育て祈願、受験生は合格祈願、ヌジファー(抜魂)も久志観音堂で行われてきました。
ヌジファー(抜魂)とは、亡くなった人の魂を抜いて成仏していただく儀礼です。
 

沖縄の琉球七観音(7)屋部寺(凌雲院)

沖縄の琉球七観音(7)屋部寺(凌雲院)
◇屋部寺も「お寺のお爺(おじぃ)」と、集落の人々に愛される寺院です

屋部寺は「ヤブ医者」の語源ともなった寺院です。
かつて中国から来た医者が優秀だったにも関わらず、医師免許を持っていなかったことに端を発しているため、現代の意味とは反対ですね。
 

<沖縄の琉球七観音(7)屋部寺(凌雲院)>
屋部寺
[住所] 〒905-0007 沖縄県名護市

 
屋部寺は集落の氏神様「ウガンジュ(拝所)」として、「お寺のおじぃ(ティラヌタンメー)」と親しまれています。
地域の人々が管理をしていて、普段は無人のお寺です。

屋部寺では、薬師如来様を中心にして、子安地蔵菩薩様、七難から守る聖観音菩薩様、延命観音様など、七尊いらっしゃいます。
 

家族の健康祈願:観音様を家に迎える

◇屋部寺も家に迎え入れる観音様として人気です

屋部寺も七尊の観音様が祀られていますが、沖縄で複数の観音様を祀っている場合、家のリビングで祀る観音像は、そのなかのひとつ、自由に決めて構いません。
 

<沖縄は神仏習合>
●神仏習合で自由な御願文化のある沖縄では、掛け軸であれ仏像であれ、「あくまでも依り代」と言う感覚があります。

 
そのため、なかにはビジュル(霊石)を置いたり、何も置かずにウコール(香炉)のみのトゥクヌカミ(床の神)も見受けるでしょう。

屋部寺の観音様の前には、ウコール(香炉)も添えられています。
迎え入れの御願を行う際には、多めにお線香を持って行くと良いでしょう。
 

 

まとめ:沖縄の琉球七観音は南部から北部まで点在します

まとめ:沖縄の琉球七観音巡りは、家族を幸せに守護します
沖縄の琉球七観音は、このように沖縄本島の南部から北部まで広く点在します。
そのため十二支の御本尊を巡る「首里十二支巡り」などとは違い、移動距離も広くなるでしょう。

沖縄では1日で琉球七観音を巡拝する人もいますが、1ヶ月を掛けて数回に分け、巡拝しても良いでしょう。

また定期的に沖縄の琉球七観音を巡拝する家庭では、3年マール・5年マールなどのように、数年おきに巡拝をすることも多いです。
 

 


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