納骨堂の現地見学で確認したいチェックリスト。後悔しない納骨堂選び6つのポイントとは

2024.04.18
納骨堂の現地見学で確認したいチェックリスト。後悔しない納骨堂選び6つのポイントとは

納骨堂は見学前に納骨後のイメージを明瞭にすることがポイントです。「納骨堂」とは遺骨を収蔵する屋内施設で現代では「お墓のいらない供養」として広がりました。本記事では納骨堂見学時のチェックポイント、契約前に確認しておきたい規約内容が分かります。

・納骨堂見学のチェックポイントは?
・納骨堂の契約まえに何を確認する?
・納骨堂見学で後悔しないポイントは?

利用者のさまざまな希望や目的に対応し、多用な種類が登場した納骨堂は、見学前に納骨後の供養イメージを明瞭にすることがポイントです。

納骨堂」とは遺骨を収蔵する屋内施設で、かつては一時的な保管場所として利用されてきましたが、現代では「お墓のいらない供養」として広がりました。

本記事を読むことで、後悔しない納骨堂見学時のチェックポイント、契約前に確認しておきたい規約内容が分かります。

納骨堂を見学する流れ

納骨堂の「室内墓所」とは?
◇複数の納骨堂を見学することがポイントです

遺骨供養の新しい形となる納骨堂は、一般墓の霊園とは違い、納骨堂施設により納骨方法や参拝方法、規約もさまざまなものがあります。

納骨堂の種類によって費用幅も広く、費用が高くとも納得できる納骨堂も多いため、複数の納骨堂を比較検討することで、相場や特徴が分かるでしょう。

<納骨堂を見学する流れ>
①資料請求(納骨堂の見学前)
②納骨堂の見学予約
③納骨堂の見学
④不明点を確認(納骨堂の見学後)
⑥契約(納骨堂の見学後)

最初に見学した納骨堂の印象を忘れないよう、見学は1日に3件までと決めます。
また納骨堂の見学時にデジタルカメラなどで施設内の画像を残しておくと、納骨堂見学時の様子を思い出し、比較検討がしやすくなるでしょう。

そもそも納骨堂とは?

◇「納骨堂」とは、遺骨を収蔵する屋内施設です

そもそも「納骨堂(のうこつどう)」とは、遺骨を収蔵する屋内施設で、ひと昔前まではお墓のない遺骨を納骨する場所、お墓を建てるまでの一時的な預かり場所として、利用されてきました。

けれども近年では、屋内のお墓「室内墓所」も登場し、お墓に並ぶ遺骨供養のひとつの形として広がっています。

<納骨堂の種類>
[種類] [特徴]
●ロッカー型納骨堂 ・従来の納骨堂
・ロッカーに遺骨を収蔵する
●位牌型納骨堂 ・寺院に多い納骨堂
・位牌が並ぶ
・遺骨は別スペースに安置
(最初から合祀されることもある)
●仏壇型納骨堂 ・仏壇が並ぶ納骨堂
・仏壇内に遺骨を収蔵
(位牌を祀る仏壇型もある)
●自動搬送型納骨堂
(ビル型納骨堂)
・個別の参拝ブースがある
・遺骨は機械式で搬送される
(普段は別スペースに安置)
●室内墓所 ・自動搬送型の室内墓所
・個別の参拝ブースがある
・家族で入るプランがる
・継承できるプランがある

…など、納骨堂のさまざまなニーズに合わせて種類も豊富です。
お墓と並ぶ葬送としての納骨堂施設では、個別の法要室などを設けた施設もあります。
納骨堂の種類ごとの費用相場は、後ほどお伝えしますので、最後までお読みください。

納骨堂への希望を整理する

◇納骨後にどのような供養がしたいかを整理します

納骨堂の見学へ行く前に、納骨堂に遺骨を納骨後、どのような供養をしたいのか、イメージを明瞭にしておくことは大切です。

<納骨堂の希望を整理する>
・頻繁にお参りしたいか?
・参拝スペースは必要か?
・個別法要はしたいか?
・個別に長く安置したいか?
・将来、お墓に移す予定はあるか?

納骨堂にさまざまな種類があるのは、それだけ利用者の目的が異なる背景があります。
お墓を建てるまでの一時預かりはロッカー型や位牌型納骨堂などに多く、充分な参拝スペースがない分、費用が安くなる傾向があるでしょう。

このように目的をハッキリとさせて、お参りイメージを明瞭にすることが大切です。

①資料請求(納骨堂の見学前)

①自動搬送タイプ納骨堂の費用目安
◇納骨堂は見学前に資料請求をして情報を整理します

納骨堂の資料から情報を整理するには、基本的な納骨堂のシステムを理解しなければなりません。

納骨堂の価格帯は約10万円~180万円と幅が広いですが、価格の差は施設や設備の他、個別に安置する期間や納骨方法、参拝方法などに現れます。
そのため納骨堂を絞っていくには、希望を整理する必要があるでしょう。

<資料請求(納骨堂の見学前)>
(1)経営主体の種類
(2)納骨堂の価格
(3)宗旨宗派の規約
(4)個別安置期間
(5)納骨する人数
(6)参拝の制限
(7)納骨後の供養方法

資料の情報から2~5件ほどに絞り込んだら、納骨堂を実際に見学して、不明な点は質問して理解したうえで、総合的に判断しましょう。

(1)経営主体の種類

◇納骨堂の経営主体は主に3つの種類があります

納骨堂は経営主体に3つの種類があり、特徴も大きく異なるため、予め確認しておくと良いでしょう。

<運営会社の種類>
[経営主体] [特徴]
①寺院(宗教法人) ●寺院が運営
・寺院墓地など
・費用は高め
・宗旨宗派がある
(不問の納骨堂もある)
②民営(公益法人) ●寺院が経営し民間企業が運営
・民間霊園など
・費用は平均的
・宗旨宗派を問わない
・独自のサービスやシステム
③公営 ●自治体が運営
・公営墓地など
・費用は安い
・宗旨宗派を問わない
・応募には条件がある
・応募者多数の場合は抽選

墓じまいでは仲介業者が石材業者や納骨堂の紹介をすることもありますが、仲介業者は葬送業界の業者ではないこともしばしばです。
葬送業界でなくても誠実な仲介業者は多いですが、紹介してもらった後は、直接石材業者や納骨堂とのやり取りになるでしょう。

この他、霊園などが提供する墓じまいサービスの場合、「墓じまいパック」など、グループ内の納骨堂や永代供養墓(合祀墓)を紹介してくれます。

(2)納骨堂の価格

◇予算に見合った納骨堂の価格帯かどうかを確認します

予算に見合った価格かどうかは、納骨堂の見学前に確認したい必須事項です。
ただし納骨堂は価格と併せて、納骨方法や個別安置期間、個別法要の可否まで総合的に比較検討しなければなりません。

霊園や納骨堂までのアクセス環境、立地が価格に影響する点は同じですが、納骨堂とお墓では費用内訳が変わるため、価格が影響する要素も違います。

<納骨堂とお墓、費用内訳>
[納骨堂とお墓] [費用の要素]
①納骨堂 ・納骨する人数
・納骨方法
・個別安置期間
②お墓 ・永代使用料(区画の位置、広さ)
・墓石代(大きさ、デザイン)

この他、納骨堂トラブル事例では、「最初に提示された初期費用の他に、遺骨を納骨する際に別途「納骨料」が発生するなど、追加料金がかさんで予算オーバーになった」などの相談があるため、追加料金はあり得るのかどうかも確認が必要です。

 

(3)宗旨宗派の規約

◇寺院墓地の場合、檀家になる必要があるか確認をします

経営主体が民営や公営の納骨堂では、基本的に宗旨宗派を問わない施設が多いです。
ただ寺院(宗教法人)が経営主体である場合、その寺院の「檀家」になる必要がないか、予め確認を取ると良いでしょう。

檀家」とは、経営主体の寺院「菩提寺(ぼだいじ)」に属する制度で、檀家になることで家はその寺院の信家となり、お布施などを通して寺院を支えます。

ただ檀家になると、毎年お布施や護持会費(ごじかいひ)を支払いますが、民営の納骨堂でも、個別安置期間においては公共部分や設備の管理費用として、護持会費に相当する年間管理料を支払う納骨堂が多いです。

<宗旨宗派の規約を確認>
[寺院の納骨堂] 檀家になる必要があるか?
・納骨にあたり納骨式は必須か?
・納骨にあたり開眼供養があるか?
・納骨式や開眼供養のお布施相場
・毎年の護持会費の料金
[民営の納骨堂] 毎年の年間管理料
・合同供養の宗旨宗派
[両方] 遺骨の前で個別法要はできるか?
・個別の法要室はあるか?

一方、民営の納骨堂では利用者の宗旨宗派は問わないものの、個別安置期間を過ぎて合祀した後、合同供養は特定の宗派に基づき、僧侶が読経供養を定期的に行うことが多いです。

 

(4)個別安置期間

◇「個別安置期間」とは、遺骨を個別に安置する期間です

納骨堂には永代供養が付いているので継承者を必要としません
永代供養は家族に代わり、永代に渡って遺骨の管理・供養を納骨堂の施設管理者が担ってくれるサービスです。

けれども永代に渡り遺骨を「個別で」管理・供養を行う訳ではなく、契約時に交わした一定期間が過ぎると、施設内の永代供養墓(合祀墓)に、他の遺骨と一緒に合祀され、合同供養されます。

●「個別安置期間」とは、この遺骨を個別で安置し管理供養できる期間を指し、個別安置期間が長いほど、納骨堂の初期費用も高くなるでしょう。

また、個別安置期間は一般的に、公共部分や設備の維持管理費用として「年間管理料」を支払う納骨堂が多いです。

個別安置期間や年間管理料は、納骨堂によりさまざまに設定されているので、資料請求や見学時に確認をしましょう。

(5)納骨する人数

◇納骨堂の多くは、納骨する人数に比例します

お墓を建てる建墓費用の内訳は「墓地(永代使用料)+墓石(お墓)」ですので、一基建てたら、可能な限り、何柱の遺骨を納骨しても構いません。

コンパクトなお墓であれば6柱、平均的~大きなお墓になると12柱入るお墓もありますし、最近では遺骨を粉骨して小さくする事例もあります。

●一方で遺骨を収蔵する個別スペースを契約する納骨堂では、スペースごとの契約ではなく、遺骨1柱ごとの料金形態が一般的です。

納骨堂プランでは、個人(1柱)・夫婦(2柱)・家族(3~4柱)の他、近年の沖縄では(継承者を立てる必要はないものの)家族が代々入り供養できる「継承型(6~8柱)」なども登場しました。

 

(7)経営主体の永続性

納骨堂は永代供養が付いているので、管理者は遺骨を永代に渡り管理・供養をしてくれますが、倒産すると永代供養ができません。

納骨堂の倒産はほとんどありませんが、不安があるならば、検討している納骨堂の運営会社の実績を確認すると良いでしょう。

●霊園や納骨堂などを運営する葬送業界で実績があり、社会に根付いている企業なのか?利用者の口コミや評判では、どのような声があるのかを調べます。

納骨堂の倒産は滅多にないと言えますが、過去、稀に納骨堂の経営主体が倒産した事例では、他の団体が経営を引き継ぎました。

②納骨堂の見学予約

墓じまい後、5つの永代供養とは
◇納骨堂の見学は電話やネットで予約をしてから行きましょう

納骨堂には開館時間があり、9時~18時など参拝時間を制限した施設も多いです。
また自動搬送型(ビル型)納骨堂など、利用者が個別のICカードを通して参拝するシステムの納骨堂もあるため、納骨堂見学には事前予約が必要になります。

<納骨堂の見学予約>
(8)スタッフの対応
(9)管理人の常駐時間
(10)納骨堂の開館時間

納骨堂の見学予約で分かることは、施設の管理状況です。
納骨堂に管理人が常駐しているか、参拝時間の制限や、常駐している管理人やスタッフの対応も確認できます。

(8)スタッフの対応

納骨堂の見学予約では、常駐するスタッフの対応を確認することができるでしょう。
納骨後に気軽に参拝した場合、受付で常駐スタッフと関わることになります。

また個別法要室を設けた納骨堂では、法要室を使う際に予約するなど、関わりも深くなるため、気持ちの良い、誠実な対応が求められるでしょう。

充分な人数で無理のない管理がされているかも、予約電話で分かります。
なかには「納骨日を間違えていた」などのトラブル事例もありますが、納骨堂の見学予約により、管理状況が分かりやすいです。

(9)管理人の常駐時間

◇一般的に納骨堂は、開館時間は常にスタッフが常駐しています

ただ全国的には、自治体が管理する公営納骨堂のなかには、管理人が常駐せず、利用者は開館時間であれば自由に参拝できるシステムもありました。

特に遺骨の一時預かりとしての役割ではなく、納骨後も定期的に参拝して、丁寧な供養がしたい場合には、スタッフの常駐時間も確認すると良いでしょう。

(10)納骨堂の開館時間

◇納骨堂は日中の開館時間が一般的です

納骨堂は屋内施設ですので、一般的に開館時間を設けて、開館時間の範囲内であれば参拝できるシステムが多くなります。

全国的な納骨堂のなかには、24時間いつでもスタッフが常駐し、仕事の後でも気軽に参拝できる納骨堂も登場しました。

③納骨堂の見学

まとめ:納骨堂の費用は約10万円~180万円、平均値は約80万円です
◇納骨堂の見学では、参拝を想定して行きましょう

納骨堂の見学は、実際に納骨堂へ納骨してからの参拝イメージを明瞭にして、1日に2件~3件までを目安に回ることがポイントです。
3件以上を1日に回ってしまうと、1件目の印象が薄れてしまいます。

<納骨堂見学のチェックポイント>
(11)納骨堂までのアクセス
(12)納骨堂の周辺環境
(13)施設内の管理状況
(14)納骨堂の設備
(15)参拝ブース
(16)納骨堂の雰囲気

納骨堂の見学には、デジカメとメモ帳も持参すると良いでしょう。
スマホで撮影しても良いですが、画像があると納骨堂見学時を思い出しやすいです。
また気づいた点はこまめに残しておきます。

(11)納骨堂までのアクセス

◇高齢になってからのアクセスもイメージします

納骨堂はもともと全国的に都心部に位置する施設が多く、交通アクセスが良い点が大きなメリットです。

沖縄の納骨堂見学では、車によるアクセスの利便性の他、駐車場の台数をチェックしますが、将来的に高齢による運転免許証の返納も視野に入れなければなりません。
公共交通機関が利用できる、送迎バスが定期的に出ている納骨堂は便利でしょう。

特に沖縄では、高齢になっても無理なくお参りをするため、辺境地に建つ個人墓地を閉じて、取り出した遺骨を納骨堂へ移す「改葬(かいそう)」が増えました。

(12)納骨堂の周辺環境

◇納骨堂周辺の治安も重要です

納骨堂見学に行くならば、ぜひ周辺環境や治安も確認すると良いでしょう。
近くのコンビニで学生が集まっているなどはないか、などです。

また納骨堂見学に行ったところ、現地の様子が「雨天時に排水溝から水が溢れやすい」「崖崩れが起こりそうな立地だった」などの体験談もあります。

(13)施設内の管理状況

◇施設内が乱雑になっていないかをチェックします

納骨堂見学に行ったら、施設内にゴミが落ちていないか、スタッフが常駐している様子や、施設や設備の老朽具合を確認してください。

公共設備であるトイレや施設の汚れが気になる場合、管理会社の質も低い傾向にあるため、遺骨の維持管理にも不安が残ります。

(14)納骨堂の設備

◇納骨堂の設備は、施設によりさまざまです

一時預かりの役割が大きい従来の納骨堂は、シンプルな造りで、上下左右に骨壺を置く棚やスペースが並びます。
ただしシンプルな造りになる分、費用は安め傾向です。

一方で遺骨供養の目的が大きい納骨堂では、ゆったりと参拝できる個別の参拝ブースがあったり、年忌法要などで利用できる法要室が備わっている施設もあります。

納骨堂に見学に行くなら、それぞれの目的に合わせた納骨堂の設備を備えている施設を選びましょう。

(15)参拝ブース

◇納骨堂で参拝するスペースは、施設により違います

上下左右に遺骨の収蔵スペースが並ぶロッカー型や、遺骨とは別に位牌棚が設置され、供養用の位牌が並ぶ位牌型納骨堂などでは、充分な参拝スペースがありません。

その代わりに、敷地内に共用の参拝スペースが設けられ、観音像など、共通の礼拝対象へ向かって参拝する納骨堂などがあります。

一方で自動搬送型(ビル型)納骨堂などは、個別の参拝スペースに案内され、遺骨が参拝スペースに搬送されるシステムです。

また仏壇型では、遺骨が安置された仏壇前で、手を合わせる納骨堂などがあります。

(16)納骨堂の雰囲気

◇納骨堂に入った時の印象は重要です

納骨堂見学時のチェックポイントをさまざまお伝えしてきましたが、納骨堂へ入った時、直観的に感じる印象や雰囲気は、思いのほか重要なポイントとなります。

清潔感があるのはもちろん、納骨堂のなかにはラグジュアリー感溢れる施設も増えたので、気持ちの良い参拝イメージが明瞭になる納骨堂を選ぶと良いでしょう。

④不明点を確認(納骨堂の見学後)

納骨堂をやめる手順は?
◇納骨堂の見学後、不明点はスタッフに質問しましょう

納骨堂の見学を通して疑問に思ったことや、資料では明記されていない不安要素があれば、臆せずスタッフに質問をして、不安や疑問点は解消することもポイントです。

<納骨堂の見学時に多い不明点>
(17)個別安置期間の延長
(18)年間管理料
(19)修理修繕時の対応
(20)納骨後の供養方法

特に上記4点は、資料請求時に見落としがちな情報で、納骨堂の修理修繕時の対応や、個別安置期間の延長など、なかにはその時になって希望が叶わない納骨堂トラブルも見受けます。

(17)個別安置期間の延長

◇個別安置期間を延長したい人は確認が必要です

納骨堂は個別安置期間が過ぎると永代供養墓(合祀墓)に合祀、合同供養されます。
永代供養墓(合祀墓)に合祀されてしまった遺骨は、二度と個別に取り出すことはできません。

ただ個別安置期間に遺された家族が、期間の延長や更新を行うことで、費用は掛かりますが、個別安置期間を延ばすことができる納骨堂も多くあります。

一方で、納骨堂のなかには個別安置期間の延長や更新ができないプランも多いです。
将来的に遺骨を残したい場合は、個別園地期間の延長や更新ができる規約かを確認しましょう。

(18)年間管理料

◇個別安置期間は年間管理料が掛かります

納骨堂は個別安置期間において、年間管理料を毎年支払うシステムが一般的です。

寺院墓地ではお布施や「護持会費」などの呼び名になることもありますが、いずれも納骨堂の公共部分や施設の維持管理費となります。
仕組みとしては分譲マンションと同じですね。

●年間管理料の費用目安は、約3千円~2万円/年間ほどです。

公営納骨堂は約千円~3千円ほどと安い傾向にあります。
納骨堂の立地の他、公共施設や設備が整っている納骨堂ほど、年間管理料も高い傾向です。

(19)修理修繕時の対応

◇修理修繕時に別途費用が請求されるのかを確認します

納骨堂は建物ですので、老朽化による修理修繕はいずれ必要です。
将来的に納骨堂の大規模な修理修繕がある場合、修理修繕費用が利用者負担になるかどうかを確認しましょう。

特に年間管理料が相場よりも安い納骨堂だった場合には、将来的な修理修繕への対応、費用は誰が負担するのか?遺骨の扱いも確認しておくと安心です。

「年間管理料が安い納骨堂を選んだら、数年後に別途、修理修繕費用が請求された」などの納骨堂トラブル事例があります。

(20)納骨後の供養方法

◇参拝制限や、納骨後の定期的な供養方法などを確認します

屋内施設の納骨堂では、規約を通してさまざまな参拝制限を設けた施設も多いです。
特に供え花やお供え物の持ち込みを禁止していたり、火の元管理の理由から、お線香の使用を禁じる納骨堂もあります。

<納骨後の供養方法>
[参拝制限] ●参拝スペースはどこか?
・お供え物の持ち込み
・供え花の持ち込み
・お線香の扱い
[合同供養] 供養の宗旨宗派
・合同供養へ参加できるか?
[個別法要] ・遺骨前で個別法要はできるか?
・法要室はあるか?

一般的に納骨堂は宗旨宗派を問わないため、無宗教でも利用できますが、合祀した後の合同供養は、特定の宗旨宗派に基づいた供養がされるでしょう。

また個別期間が過ぎて合祀された後の合同供養は、利用者の家族が参加できる納骨堂も多いです。

合同供養では基本的にお布施を必要としませんが、お布施箱が置かれている納骨堂もあるので、千円~3千円ほどのお布施を包んで合同供養に参加する家族も多くいます。

⑥契約(納骨堂の見学後)

メモリアルローン以外の分割払い
◇納骨堂見学で納得したら契約です

納骨堂の見学で充分に納得したら、契約に進みます。
ただ契約前には家族や親族の同意を得ることも、トラブル回避のポイントです。

<納骨堂契約の流れ>
(21)契約時の必要書類
(22)分割払いをする場合
(23)納骨のタイミング

一度持ち帰って家族で話し合ってから、改めて契約に進んでも良いですし、家族や親族で納骨堂見学に行き、そのまま契約に進んでも良いでしょう。

(21)契約時の必要書類

◇契約時には住民票などが必要になる納骨堂もあります

契約時には、住民票や戸籍謄本を必要とする納骨堂が多いので、見学後にそのまま契約へ進みたい時には、事前に確認を取っておくと安心です。
納骨堂スペースを確保したい時にも、手付金が必要になる納骨堂もあります。

<契約時の必要書類>
・住民票など(戸籍謄本)
・身分証明書類
・印鑑(実印)

印鑑は原則的に実印ですが、納骨堂によっては認印で良いこともあるでしょう。
ただ一方で実印とともに印鑑証明書まで提出する納骨堂契約もあるので、予め確認をしておくと二度手間になりません。

また身分証明書類は、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどです。
納骨堂契約を終えたら、遺骨を納骨する日程を調整しましょう。

(22)分割払いをする場合

◇分割払いを希望する場合は、担当者に相談しましょう

納骨堂の契約で扱うお金は決して安くはないため、分割払いを希望する人も多いです。
一括払いでも現金でのやり取りは少なく、後からの振り込みとなるでしょう。

まずは納骨堂契約の担当者に相談をすると、適切な分割払い方法を紹介してくれます。
ただし分割払いでも頭金や手付金を支払う契約が多いので、確認してから契約を進めると安心です。

<分割払いの方法>
・管理会社が提供する分割払い
・メモリアルローン
・多目的ローン
・クレジットカードローン
…など

金融機関で扱う多目的ローン、クレジットカードローンの利用もできますが、審査条件により利用できないケースもあるでしょう。

メモリアルローン」は葬儀やお墓など、葬送に目的を限定したローン商品です。
比較的審査が通りやすいメリットがあり、一般的に納骨堂や霊園管理会社を通して契約を進めます。
いずれにしても生活費を見直して、支払っていける金額で契約をしましょう。

 

(23)納骨のタイミング

◇納骨には「埋葬許可証」を提出します

納骨のタイミングは基本的にいつでも構いません。
一般的な納骨のタイミングは、沖縄では葬儀の後、全国的には四十九日法要の後が多いですが、納骨式を執り行うならば一周忌など法要の後だと、進めやすいでしょう。

納骨にあたり納骨式を行ったり、戒名を授かる・位牌を仕立てるなど、僧侶に依頼する場合には、一般的に別途費用がかかります。

沖縄では納骨堂に全てお任せする人もいますから、この場合は、別途掛かる費用も確認しておくと安心です。

●納骨堂であっても納骨には火葬場でもらう「埋葬許可証明」が必要です。

墓じまいで取り出した遺骨は「改葬許可証」を提出します。
基本的には骨壺と一緒に保管されていますが、手元供養などで埋葬許可証明を無くしていた場合、再発行をしてください。

(24)生前契約の場合

◇生前契約も年間管理料が発生する納骨堂が多いです

納骨堂は生前契約も多く、契約者が亡くなるまで納骨堂スペースが確保されるケースも多いです。

ただし生前契約ができる納骨堂のなかには、契約してから契約者が亡くなるまでの間も、毎年の年間管理料が発生する施設も多いので確認してください。

また一般的な納骨堂では、個別安置期間は「契約した最後の人が納骨されてから」カウントされますが、個別安置期間のカウント方法も確認しておくと良いでしょう。

また公営の納骨堂では、遺骨が手元にないと契約できない規約も多くあります。

納骨堂の見学で納得できない

樹木葬とは
◇納骨堂の見学で納得できないなら、他の供養方法も検討しましょう

しばしば納骨堂を見学したものの「屋内施設の環境が気に掛かる」などの理由で、契約を迷う声もあります。

この場合には遺骨を自然に還す「自然葬」や、屋外で供養する「樹木葬」など、自分達の供養イメージに見合った、他の遺骨供養も検討すると良いでしょう。

<納骨堂以外の供養方法>
①樹木葬
②永代供養墓(合祀墓)
③散骨
④一般墓
⑤手元供養・自宅墓

お墓をもたない・お墓がいらない遺骨の供養方法を比較検討する要素は、遺骨を残すか残さないか、お参りの頻度や個別法要の有無、予算などがあります。

①樹木葬

◇「樹木葬」は、墓標が樹木になる遺骨供養です

樹木葬」にはさまざまな種類があり、基本的に墓標が樹木や草花になります。
墓石を建てないため一般墓と比べて費用が安い傾向です。

ただし自然葬のひとつでもあるので、一度埋葬すると二度と遺骨は取り出せない、お墓など、遺骨を移動する「改葬(かいそう)」ができないプランが多いでしょう。

 

②永代供養墓(合祀墓)

◇「永代供養墓(合祀墓)」は、他の遺骨と一緒に合祀されます

永代供養墓(合祀墓)は、他の遺骨と一緒に合祀される遺骨供養の方法です。
納骨堂の多くは、契約した一定年数の個別安置期間が過ぎると、施設内の永代供養墓(合祀墓)へ合祀され、合同供養されます。

この永代供養墓(合祀墓)に最初から合祀されるため、改葬はできません
一方でお墓のない遺骨供養のなかでは最も安く、屋外の供養塔も多い傾向です。

[永代供養墓]
・「永代供養墓」とはどんなお墓かを分かりやすく解説!永代供養との違いや、費用目安は?

 

③散骨

◇「散骨」とは、粉骨した遺骨を自然に撒く方法です

散骨では、粉骨した遺骨を海や山林に撒きます。
散骨は法的にグレーゾーンとされますが、厚生労働省のガイドラインでは、葬送を目的とした散骨は、公衆衛生面で適切に行う限り、可能です。

ただし遺骨の粉骨は2mm以下のパウダー状まで細かくすること、散骨を禁止している自治体もあることから、適切な散骨業者を通じて散骨することをおすすめします。

散骨は海洋散骨、山林散骨が広く知られていますが、この他にも遺骨を入れた風船を飛ばして空へ撒く「空葬」や、宇宙葬なども登場しました。

 

 

④一般墓

◇一般墓にも永代供養を付けることができます

現代、納骨堂を見学する人々は「お墓の継承者がいない」「お墓の維持管理への負担を軽減したい」など、現在のお墓継承や維持管理に問題を抱えている声が多いです。

沖縄では個人墓地が多く、個人墓地は墓主個人の所有となりますが、管理会社が墓地を管理する霊園などでは、一般的に一般墓でも永代供養を利用できます。

一般墓に永代供養を付ける費用は霊園や墓地によりさまざまですが、費用目安は約40万円ほどになるでしょう。

 

⑤手元供養・自宅墓

◇遺骨を自宅に安置し、供養する方法です

手元供養や自宅墓は、遺骨を自宅に安置して日々供養する方法となります。

遺骨の扱いに関する法律「墓地、埋葬等に関する法律」では、墓地以外の場所に遺骨を「埋葬」することは禁じられていますが、自宅に安置することは違法ではありません。

遺骨をそのまま自宅に安置しても問題はありませんが、現在では住まいに違和感なく、おしゃれに遺骨を祀るため、粉骨してコンパクトな骨壺に納める人が多いです。

また「自宅墓」とは、複数の遺骨を自宅に安置し供養することで、本型の骨壺に納めて仏壇下のスペースに収蔵するなどします。

[参照]
・厚生労働省:昭和23年5月31日法律第48号「墓地、埋葬等に関する法律

 

 

 

まとめ:納骨堂の現地見学は必須です

納骨堂に納めていた遺骨
よほどの事情がない限り、納骨堂を検討するなら現地見学は行って、納骨後の参拝方法や現地までのアクセス、周辺環境まで確認することをおすすめします。

また納骨堂に遺骨を納める理由や目的は、人によりさまざまです。
納骨堂も、その目的に応じるようにさまざまな種類があるので、納骨堂の見学前に、希望や目的、納骨後の参拝や供養イメージを明瞭にします。

納骨堂の個別安置期間も1年間~33年間、継承型までさまざまです。
納骨堂の見学時には、個別安置期間や納骨する人数、参拝方法、供養方法を確認しましょう。


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