永代供養とは?沖縄で永代供養の費用相場や、5万円~格安の永代供養を選ぶチェック項目

2024.06.01
永代供養とは?沖縄で永代供養の費用相場や、5万円~格安の永代供養を選ぶチェック項目

沖縄では永代供養で継承者問題を解消する選択が増えていますよね。永代供養墓や納骨堂など、さまざまな形の永代供養があります。そこで本記事では「永代供養」とは何か?選ぶ時のチェック項目や種類で違う費用相場、沖縄でおすすめの永代供養をが分かります。

・そもそも「永代供養」とは?
・沖縄で永代供養の費用相場は?
・沖縄で格安の永代供養を選ぶ時のチェック項目は?

お墓の継承問題が深刻化する沖縄では、永代供養によって継承者問題を解消する選択が増えていますよね。

ただ「永代供養」は家族に代わり遺骨の管理や供養を墓地管理者が担う形のないもので、形式としては永代供養墓や納骨堂など、さまざまな形があります。

本記事を読むことで、そもそも「永代供養」とは何か?また、沖縄で永代供養を選ぶ時のチェック項目や、種類で違う沖縄の永代供養の費用相場が分かります。

後半では、沖縄でおすすめの永代供養を3件、ご紹介していますので、どうぞ最後までお読みください。

 

沖縄で増える「永代供養」とは?

沖縄で増える「永代供養」とは?
◇「永代供養」とは永代に渡り遺骨の管理や供養を託すことです

永代供養(えいたいくよう)」とは、遺骨の維持管理や供養を、霊園など墓地管理者に永代に渡って託すことで、形はありません。

霊園など墓地管理者に託すサービスになるため、墓地に遺骨を安置することが条件です。
そのため沖縄に今も多い、個人墓地では永代供養を付加することができないため、墓じまいをして霊園に遺骨を移す流れが多いでしょう。

「墓じまい」とは、遺骨を取り出して現存のお墓を撤去し、新しい場所へ遺骨を移動・供養することを指します。

 

 

①位牌の永代供養もできる?

◇位牌の永代供養ができる「位牌堂」もあります

沖縄では先祖代々位牌「トートーメー」を祖霊として祀る風習がありますが、「トートーメータブー」の言葉があるように、祀るにあたりさまざまな禁忌に悩まされる家も多いです。

沖縄にはトートーメーを家族に代わり、永代に渡って管理・供養をする永代供養「位牌堂」があり、1位牌につき約3万円~5万円ほどで依頼できます。

また遺骨の永代供養をする際、本位牌を必ず仕立てなければならない訳ではありません。
一方で、遺骨を永代供養したとしても、本位牌を仕立てることも可能で、位牌や仏壇の有無は家族の判断に委ねられます。

 

[位牌供養]
位牌の永代供養プラン

 

 

②永代供養の後、遺骨はどうなる?

◇最終的には霊園内の供養塔に合祀されます

沖縄で永代供養を依頼すると、個別に遺骨を安置できるプランも数多くありますが、最終的には霊園内の永代供養墓(合祀墓)に、他の遺骨と一緒に合祀され、永代に渡り合同供養される仕組みが一般的です。

ただ永代供養には「個別安置期間」を設けたプランもあり、なかには17年・33年と、一般的な遺骨の弔い上げと同じ長さのものも見受けます。

また沖縄で永代供養付きプランのなかには、個別安置期間に残された家族が契約更新をすることにより、延長できるものもあるので、希望に合わせて選ぶと良いでしょう。

 

 

③永代供養の後、お盆や法要はどうなる?

◇永代供養をした後も、故人の供養はできます

沖縄の永代供養では、納骨した後も、墓前で個別法要や供養ができるプランが多いです。
また沖縄では遺骨の永代供養をした後でも、自宅で旧盆やイヌイ(一年忌)やサンニンチ(三年忌)などの年忌焼香(回忌法要)を執り行う家族は多くいます。

沖縄の永代供養を扱う霊園などでは、年忌焼香など個別法要のための部屋「法要室」などを備えた施設もあるので、個別法要を希望する人はチェックしてみると良いでしょう。

沖縄では遺骨や位牌の永代供養をした後でも、旧盆や法要を執り行うか否かは、家族の判断によるものです。

 

 

④戒名なしでも永代供養はできる?

◇沖縄では戒名なしでも永代供養は可能です

寺院墓地に建つお墓では、納骨にあたり寺院の檀家となり、出家した証として戒名を授かってから納骨されますが、沖縄では宗旨宗派を問わない永代供養が多くあります。

特に沖縄では独自の祖霊信仰を持つため、トートーメーに記す名前も生きていた頃の名前「俗名」が多いですが、近年では僧侶による戒名をいただくことが増えました。

ただ沖縄の永代供養の場合、寺院墓地で運営する施設であっても宗旨宗派を問わないプランはあるので、戒名を授かることに抵抗を感じるならば、チェックをして選ぶと良いでしょう。

 

 

⑤永代供養と永代使用は違う?

◇「永代使用」とは、永代に渡り墓地を使用することです

「永代供養」と「永代使用」は見た目はとても似ていますが、内容は全く違います。
霊園など墓地にお墓を建てる際、「永代使用権」を購入する契約を交わすでしょう。

永代供養は墓地管理者が、家族に代わり永代に渡って遺骨の供養・管理をします。
一方で「永代使用権」は、墓地などを永代に渡って使用できる権利です。

そのため例えば、お墓を建てるために永代使用権を得て、そのお墓に埋葬されている遺骨を永代に渡り管理・供養してもらうために、永代供養を付加することができます。

 

 

⑥「永代」は「永遠」ではない?

◇「永代」は長い時間を指します

「永代」と「永遠」や「永久」も似たような言葉ですが、似て非なる言葉です。
「永遠」は限りなく続くことであり、「永久(えいきゅう)」は果てしなく続くこと、「永久(とわ)」になると、時の流れを超えて続くことになります。

けれども「永代」は代々にも続く「長い年月」となり、沖縄の永代供養での「長い年月」は、17年忌(回忌)・33年忌(回忌)・50年忌(回忌)など、遺骨の弔い上げが目安です。

 

沖縄の永代供養を選ぶチェック項目

沖縄の永代供養を選ぶチェック項目
◇個別安置期間と納骨人数が大きく影響します

沖縄の永代供養で費用が変動する大きな要素は、個別安置期間と納骨人数です。
またこの他にも、施設のラグジュアリー度や機能などもあるでしょう。

例えばホテルのフロアー並みの参拝ブースが並ぶ納骨堂は、費用も高くなります。
また参拝ブースに行くと自動的に遺骨がブースまで搬送される「自動搬送型納骨堂(ビル型納骨堂)」は、機械式で仕組みも複雑になるため、それだけ費用も高い傾向です。

一方で同じ納骨堂で比較すると、ロッカーのような個別スペースが並ぶロッカー型納骨堂では、永代供養の費用も、相応になります。

 

①個別安置期間

◇「個別安置期間」とは、遺骨を個別に管理・供養できる期間です

永代供養は永代に渡り遺骨を管理・供養してくれますが、個別に安置される訳ではありません。
永代供養墓(合祀墓)など、永代供養のなかには最初から合祀されるプランもあります。
「合祀(ごうし)」とは、ひとつの場所に他の遺骨と一緒に埋葬・供養されることです。

ただし納骨堂など、永代供養プランによっては個別安置期間が設けられています。
永代供養プランにより3年・5年・10年・17年・33年・50年など、個別安置期間はさまざまです。

 

●この個別安置期間が長ければ長いほど、永代供養プランの費用も高くなるでしょう。

 
また数ある永代供養プランのなかには更新型もあり、個別安置期間に残された家族が契約更新をすることで、個別安置期間が延長されるものもあります。

けれども更新もなく個別安置期間が過ぎると、遺骨は合祀され、合同供養されるでしょう。

 

②納骨する人数

◇永代供養は基本的に1人ごとの料金システムです

沖縄の永代供養には永代供養墓(合祀墓)もあるため、基本的には納骨する人数ごとの料金システムです。

ただ納骨堂など個別スペースが提供される永代供養では、個人用・夫婦用・家族用など、個人の他にも夫婦や家族が一緒に納骨できるプランもあります。
この場合、納骨できる人数に比例して、永代供養プランの費用も高くなる傾向です。

 

③年間使用料

◇沖縄の永代供養では年間管理料がかからないプランが多いです

年間管理料」とはお墓など個別区画がある場合に、公共スペースの維持管理費用を分担して支払う料金を指します。

分譲マンションの維持管理費と同じ仕組みですので、基本的に永代供養墓(合祀墓)など、最初から合祀されて個別スペースを持たない永代供養には、適用しません。

また納骨堂など個別安置期間を設けた沖縄の永代供養プランでも、後から支払う年間管理料を含まないものが多いです。
けれどもなかには、個別安置期間のみ年間管理料を支払う施設もあります。

ただ沖縄で生前契約の永代供養契約を行う場合、個別安置期間の年間管理料をまとめて一括で支払うケースが多いです。

 

沖縄で合祀型永代供養の費用目安

沖縄で合祀型永代供養の費用目安
◇合祀型の永代供養は、約5万円~30万円が費用目安です

最初から他の遺骨と一緒に合祀される沖縄の永代供養で、費用目安は約5万円~30万円ほど、合祀に付随するメモリアルサービスによって費用幅が生まれるでしょう。

合祀により故人の遺骨は個別に残らないため、合祀型永代供養のなかには、霊園内に墓碑を設けて故人の名前を刻むサービスや、メモリアルプレートの提供などを見受けます。

このようなメモリアルサービスや、納骨後の合同供養の頻度、家族の個別供養の可否、個別法要の可否などが、費用に幅がある理由です。

 

①永代供養墓(合祀墓)

◇沖縄で永代供養墓の費用目安は、約5万円~30万円です

永代供養墓は「合祀墓」「合葬墓」、もしくは「供養塔」などとも呼ばれるお墓で、最初から他の遺骨と一緒に合祀埋葬される仕組みです。
そのため一度永代供養墓(合祀墓)に合祀されると、二度と取り出すことはできません。

納骨後は霊園の主催で定期的に合同供養が行われ、なかには家族参加が可能な施設もあります。
永代供養墓(合祀墓)を検討しているならば、納骨後の参拝ルールや個別法要の可否、合同供養参加の可否なども確認しましょう。

 

②合祀型樹木葬

◇合祀型樹木葬の費用目安は、約5万円~20万円です

合祀型樹木葬の多くは、シンボルツリーとなる樹木のふもとに合祀されます。
永代供養とともに遺骨はいずれ土に還る自然葬でもあり、遺骨は骨壺や骨袋から取り出して、最初から他の遺骨と混じって、ひとつの場所に埋葬されるでしょう。

そのため合祀型樹木葬でも、一度埋葬した遺骨は再び取り出すことはできません
里山型樹木葬など、なかには埋葬した場所に印を付ける程度で、月日が経つごとに、どこに埋葬されたのかも分からなくなる樹木葬もあります。

 

 

沖縄で個別安置期間がある永代供養の費用目安

沖縄で個別安置期間がある永代供養の費用目安
◇個別安置期間を設けた永代供養は、その分費用も高い傾向です

沖縄で個別安置期間を設けた永代供養は、費用も高くなるため、個別安置期間の年数や納骨する人数のチェックは必要になるでしょう。

また納骨堂はお墓を建てるまでの一時的な遺骨の安置場所として利用する人もいますよね。
昔からある「ロッカー型納骨堂」などでは、1年の短い個別安置期間を設けて、費用を抑えたプランもあります。

 

①納骨堂

◇納骨堂の費用目安は、約10万円~150万円です

沖縄の納骨堂で永代供養をする場合、費用目安は約10万円~150万円と費用幅が広くなります。
これは、現代の納骨堂はニーズに合わせて、さまざまな種類が登場したためです。

前述したように納骨堂をお墓が建つまでの一時的な安置場所とした場合、ロッカー型のシンプルな永代供養を契約します。

 

<納骨堂の費用目安>
・位牌型納骨堂 …約10万円~20万円
・ロッカー型納骨堂 …約20万円~80万円
・仏壇型納骨堂 …約45万円~150万円
・自動搬送型納骨堂
(ビル型納骨堂)
…約80万円~150万円
・室内墓所 …約80万円~150万円

 
一方でお墓同様に遺骨供養のひとつの形として利用する場合、供養施設として整えられた自動搬送型納骨堂(ビル型納骨堂)や、屋内のお墓「室内墓所」などを選ぶ家族もいるでしょう。

位牌型納骨堂は安い傾向にありますが、位牌は並ぶものの遺骨は合祀される仕組みも多いです。
また遺骨を粉骨して位牌に納める方法などもあります。

 

 

②ガーデニング型樹木葬

◇ガーデニング型樹木葬の費用目安は、約40万円~100万円です

ガーデニング型樹木葬」は「庭園型樹木葬」とも呼ばれています。
霊園に美しい草花や樹木で整備された特別区画に、個別に眠ることができる樹木葬です。
樹木葬プランによって異なりますが、一般的に納骨できる人数によって費用が異なります。

 

<ガーデニング樹木葬の費用目安>
・個人用 …約40万円
・家族三人 …約85万円
・家族四人 …約90万円

 
一般的には永代供養としての樹木葬で、個別スペースに契約した一定年数だけ遺骨は安置され、契約年数が過ぎると霊園内の永代供養墓(合祀墓)に合祀される仕組みです。

美しい草花や樹木のふもとに提供された個別区画に墓碑を設けたものもあり、故人の名前や言葉を自由に彫刻することができるでしょう。

 

[ガーデニング型樹木葬プランの一例]
永代供養付き樹木葬「花想(はなうむい)」

 

③集合墓

◇家族型の集合墓で費用目安は約70万円~100万円です

「集合墓」とは、屋外にある墓石で建てられたロッカー式の、遺骨を収蔵するスペースを提供するお墓となり、「屋外納骨堂」とも呼ばれます

集合墓なので上下左右に他の家族の遺骨を収蔵するスペースがありますが、コンパクトでお墓掃除の負担がないなか、気持ちの良い屋外でコンパクトに遺骨供養ができる点が魅力です。

家族型は子ども世代まで納骨できるため、個別安置期間も50年間など長いものが多く、個別安置期間も最後の人が納骨してからカウントされるプランが多いでしょう。

 

 

④永代供養付き個別墓

◇永代供養のみ(建墓代別)の費用目安は、約40万円~150万円です

永代供養は形のないサービスなので個別墓に付加することもできます。
墓石代や墓地代(永代使用料)とは別に、永代供養の費用のみで約40万円~150万円が目安です。

また沖縄では個別墓を建てる際、永代供養が必ず付く霊園も多くあります。
これは墓主が不在になった時、霊園の判断で遺骨を永代供養するためですので、いずれにしても無縁墓になる心配がありません。

 

⑤室内墓所

◇屋内のお墓タイプの納骨堂で、約60万円~120万円です

室内墓所はお墓タイプの納骨堂で、多くは家族4人~6人など家族単位で納骨できます。
沖縄では、お参りに行くとお墓がある参拝ブースへ案内される「自動搬送型(ビル型)」の室内墓所が多いです。

一般墓と同じように年間管理料が毎年約1万円~2万円を目安にかかりますが、屋外の一般墓のように定期的な掃除や、お墓の維持管理の必要がありません。

屋内墓所の契約者は必要となりますが、永代供養が付いているため、継承者が不在になると管理者が永代供養墓(合祀墓)へ永代供養するため、無縁仏になる心配もないでしょう。

 

 

沖縄で永代供養をするメリット

沖縄で永代供養をするメリット
◇無縁墓・無縁仏になる心配がありません

沖縄での永代供養は今、現存するお墓を閉じる「墓じまい」によって、取り出した遺骨の新しい納骨先として選ばれるケースが多いです。

また、すでに墓じまいを済ませてお墓がない人々の遺骨供養や、自分亡き後、納骨するお墓がないであろう人々の生前契約が多くあります。

 

①継承者問題が解消する

◇永代供養をすることで、お墓の維持管理の負担が解消されます

沖縄で永代供養のニーズが年々高まる大きな理由は、墓主の高齢化、そして次代のお墓の継承者の不在です。

お墓を維持管理するには定期的なお墓掃除や供養など、体力的な負担がかかる他、老朽化したお墓の修理修繕費など、経済的な負担も大きくかかります。

けれども永代供養は家族に代わって、墓地管理者が遺骨の供養や管理を永代に渡り担ってくれるため、一度納骨したら、その後は墓主は必要なく、墓主の負担もほとんどありません

 

②お墓がなくても遺骨供養ができる

◇永代供養はお墓のない遺骨供養の形です

継承者の不在、墓主の高齢化によるお墓の維持管理の負担により、墓じまいをした場合、残された家族や墓主が亡くなった時、納骨するお墓がありません。

けれどもそこで新しくお墓を建ててしまうと、再び建てたお墓の維持管理や継承者問題が勃発します。
墓じまいの後や、行き場のない遺骨の納骨先として、永代供養は大変有効な選択です。

 

[沖縄でお墓を建てる費用]
・沖縄の霊園で、お墓を建てる費用は平均的にどれくらい?安くお墓を建てるポイントとは?

 

③墓主の負担が軽減する

◇永代供養により墓主の責任がほとんどなくなります

継承者を必要としない永代供養は、そもそも墓主を必要としません
そのため墓じまいをして取り出した遺骨を永代供養した後は、墓主の負担は軽減します。
そもそも墓主ではなくなるため、次の継承者を立てる必要もありません。

故人を偲びお参りがしたい時には、いつでも参拝ができる一方、お墓の維持管理や継承者問題から解放される選択肢が、永代供養です。

 

 

④法事や法要の負担が軽減する

◇法事や法要の判断は自由です

沖縄の永代供養では多くが宗旨宗派を問いません
そのため遺骨や位牌の永代供養をした後に行う、焼香(スーコー)など、法事・法要の判断は家族の自由です。

一方、「永代供養をした後も、年忌焼香(回忌法要)がしたい」と希望する家族は、墓前での個別法要ができる霊園もあります。

 

⑤費用を安く抑える

◇墓石代がなく、費用を安く抑えます

沖縄でニーズが高い永代供養は、納骨堂や永代供養墓(合祀墓)などです。
永代供養は形がないため、個別墓に永代供養を付けることができますが、納骨堂や永代供養墓(合祀墓)を選ぶならば、墓石代がかからず費用を安く抑えることができます。

ただし永代供養は基本的に、納骨できる人数ごとの料金システムです。
そのため墓じまいなどで複数の遺骨を永代供養にする場合、今までのお墓の費用システムとは違うため、注意をして予算立てをしてください。

 

⑥定期的な合同供養がある

◇墓地管理者による定期的な合同供養があります

沖縄の多くの永代供養では、墓地管理者が主催する定期的な合同供養があり、費用は無料です。
霊園や施設により合同供養の頻度は、月に1回、年に4回などさまざまですが、永代に渡って供養をしてくれます。

なかには家族参加が可能な合同供養も多く、ネットでの参加ができる霊園もあるでしょう。
また合同供養に参加する際、基本的にお布施は不要です。
ただし「お布施を包みたい」と思うならば、約千円~3千円を目安に包んでも構いません。

沖縄で永代供養の契約をする際、一般的に宗旨宗派は問いませんが、合同供養では墓地管理者が提携するご住職に依頼するため、特定の宗旨宗派に基づいて供養されます。

 

沖縄で永代供養をするデメリット

沖縄で永代供養をするデメリット
◇永代供養のデメリットも理解して選択しましょう

沖縄で永代供養を進める場合、最終的にご遺骨は残らないこと、まだまだ新しい遺骨供養なので、家族や親族のなかには理解を得にくい可能性があることは理解して進めます。

ご遺骨が残らないので、家族や親族に相談しながら進めることはもちろん、遠い親族とのトラブル対策のためにも、特に墓じまいによる永代供養の場合は、複数で進めると安心です。

 

①最終的には合祀される

◇永代供養は最終的に合祀されます

沖縄でニーズが高い永代供養には、個別に遺骨を安置できる「納骨堂」がありますが、納骨堂は契約した個別安置期間が過ぎると、施設内の永代供養墓(合祀墓)に合祀される仕組みです。

個別安置期間に家族が契約更新を行うこともありますが、なかには更新ができないプランもあるので、不安な人は確認してから契約を進めましょう。

ただし家族型・継承型の室内墓所など、個別安置期間が33年・50年と長いものも出てきました。
家族や親族で遺骨をどれくらいの期間残したいのかを確認して、取捨選択をしてください。

 

②参拝の仕方が違う

◇永代供養の形によって、一般墓とは参拝方法が変わります

沖縄の永代供養には永代供養墓(合祀墓)もありますが、一般墓は個別の区画と参拝対象であるお墓がある一方、永代供養墓(合祀墓)は、他の家族と参拝対象は同じです。

また納骨堂は屋内になるため、火気厳禁としてお線香を禁止したり、香りの強い花を供えることを禁じる施設もあります。
納骨堂施設が用意をする「電子線香」を利用して参拝する規約もあるでしょう。

シーミー(清明祭)など、一般的なお参り期間は参拝者で混雑することもあります。
契約前に参拝に関する規約を確認し、納骨後もイメージしてから選ぶと安心です。

 

 

③家族や親族の理解が必要

◇永代供養は新しい遺骨供養の形です

沖縄で永代供養をするにあたり、家族や親族には理解してもらう必要があるでしょう。
特に個人墓地にお墓が建つ墓主が、沖縄で墓じまいをして永代供養を選ぶ場合、まず代々続いてきたお墓を閉じる「墓じまい」への理解が必要です。

永代供養は霊園など墓地管理者に、遺骨の管理や供養を担うため、個人墓地に埋葬されている遺骨を永代供養にすることはできません。

沖縄ではこの点を理解して、永代供養の手続きを進める必要があるでしょう。

 

沖縄で永代供養以外の遺骨供養と費用目安

◇海洋散骨や手元供養があります

全国的には、永代供養以外に選択できるお墓がいらない遺骨供養では、墓地管理者が所有する山林で行う樹木葬や散骨などの自然葬が有名です。

山林奥深くで粉骨した遺骨を散骨する「里山散骨」や、山奥に自生した樹木のふもとで、骨壺や骨袋から取り出した遺骨を埋葬する「山林型樹木葬」などがあります。

山林型樹木葬のなかには、月日が経つとどこに埋葬したかも分からなくなるプランなど、本格的な自然葬もあるほどです。
けれども沖縄では海洋散骨や手元供養が、一般的な選択肢となるでしょう。

 

①海洋散骨

◇海洋散骨の費用目安は、約5万円~30万円以上です

「海洋散骨」とは、遺骨を粉骨して海に撒く自然葬のひとつの形となります。
海洋散骨には業者に委託する委託散骨など、散骨方法によって費用幅があるでしょう。

 

<海洋散骨の費用目安>
・委託散骨
(業者に委託)
・約5万円~15万円
・合同散骨
(他の家族と一緒)
・約12万円~18万円
・チャーター散骨
(家族のみで散骨)
・約25万円~30万円以上

 
遺骨の散骨は法的にグレーゾーンと呼ばれ、違法ではありません
自治体で散骨を禁止する海域があったり、近隣住民のトラブルになるリスクもあります。

また自分で遺骨を粉骨することも違法ではありませんが、精神衛生上あまりおすすめできるものではないため、費用はかかりますが専門業者に依頼すると安心です。

 

 

②手元供養

◇手元供養は、予算に合わせた遺骨供養ができます

「手元供養」とは、遺骨を自宅に祀り供養することを指し、仏壇に遺骨を祀り供養する方法の他、骨壺をそのまま祀る方法、アクセサリーに納めて持ち歩く方法なども手元供養です。

そのため予算に合わせて遺骨供養ができるうえ、自宅に遺骨を祀るので日々の手厚い供養もできる点が大きなメリットとなります。

現代では遺骨を粉骨してコンパクトにまとめ、小さく祀ることが多いです。
遺骨を粉骨する費用目安が約3万円ほど~、ミニ骨壺は費用幅がありますが、約5千円~5万円ほどとなるでしょう。
手元供養を扱う仏壇仏具店で現物を見てみるのもおすすめです。

 

 

[手元供養を扱う仏壇・仏具店の一例]
供養ギャラリー

 

沖縄の永代供養と費用目安

沖縄の永代供養と費用目安
◇沖縄の永代供養の費用目安は、約5万円~150万円と幅広いです

沖縄の永代供養は永代供養墓(合祀墓)・納骨堂・室内墓所の人気が高く、墓じまい後に選ぶ永代供養では、古いご先祖様の遺骨と、身近な家族の遺骨で永代供養の方法を分けるケースも少なくありません。

沖縄で安く永代供養を行いたい場合、最初から合祀あれる永代供養墓(合祀墓)が適切ですが、個別に遺骨を残したい身近な家族などは、納骨堂を選ぶ人もいます。

 

5

◇世界遺産「識名園」正面に登場した室内墓所です

琉球御廟は世界遺産「識名園」の正面にある無量寿山光明寺、沖縄別院琉球識名院内に新しく解説された、自動搬送型の室内墓所が「琉球御廟」となります。

識名園の正面なのでアクセス環境は抜群で、参拝に行くと天候を問わない屋内施設のなか、個別の参拝ブースに案内され、プライベート空間で参拝が可能です。

赤瓦の木造建築が美しく、浄土真宗、無量寿山光明寺が供養・管理をされているので、他県から移住したご家族にも選ばれています。
家族揃って安心して、遺骨の管理や供養をお任せできるでしょう。

 

 

②泡瀬メモリアルパーク

◇海をバックに永代供養ができる納骨堂です

個別に遺骨が安置できる納骨堂では、海が広がる見晴らしの良い立地、落ち着いた環境の元でお参りができる、県内初の室内墓所である泡瀬メモリアルパーク「久遠の想い」は人気があります。

参拝ブースに案内されお参りができる泡瀬メモリアルパークは清潔感もあり、明るい雰囲気のなか、家族のプライベート空間のなかでお参りができます。

駐車場にも余裕があり停めやすいですが、施設まで細道もあるため、現地見学により車によるアクセス環境をチェックしましょう。

 

 

③八重瀬メモリアルパーク

◇2018年に開園したアクセス環境の良い管理型公園墓地です

八重瀬メモリアルパークは2018年に開園した管理型公園墓地で、永代供養付き個別墓の他、家族で利用できる個別安置期間50年の集合墓「結Familiar」などがあります。

管理型公園墓地なので、永代供養付き個別墓・一般墓・集合墓など、スタッフに相談をすると、予算とニーズに合わせた適切な永代供養を提案してくれるでしょう。
南風原南インターから車も混みにくく、アクセス環境も良いです。

 

 

④宗教法人成田山福泉寺あらかわ霊園

◇檀家になる必要がない寺院墓地です

寺院が運営する墓地「寺院墓地」にお墓を建てる場合、運営する寺院の檀家になる条件があるかが気になりますが、宗教法人成田山福泉寺あらかわ霊園では檀家になる必要がありません

一般墓を建てることももちろん可能ですが、永代供養では納骨堂が併設されています。
また位牌堂もあり、位牌の永代預かりの相談もできる、頼りがいのある存在です。

ゆいレール首里駅から車で6分、開邦中学・高校前から徒歩4分と那覇市都心部にあります。

 

 

まとめ:沖縄で永代供養の費用相場は約10万円~100万円です

まとめ:沖縄で永代供養の費用相場は約10万円~100万円です
お墓の継承問題が進む沖縄では、墓主の高齢化により墓じまいが進んでいます
墓じまいとは遺骨を取り出して、墓石を撤去・墓地を整地してお墓を閉じることです。

特に沖縄は個人墓地にお墓を建てる風習があるため、墓主不在になるとお墓も遺骨も放置された結果、無縁墓となってしまうでしょう。

沖縄では遺骨のある場所に魂が根付くと考える人も多いため、遺骨やお墓の移動に抵抗感を感じる人々も少なくありませんが、無縁墓・無縁仏になることを避けるためにも、お墓の継承者問題を解消することは大切です。

費用を抑えて遺骨を残す場合には、手元供養の選択もあるので、沖縄の永代供養、自然葬、手元供養など、さまざまな選択肢から、納得できる遺骨供養を選びましょう。

 

 


前の記事
次の記事

関連記事

「納骨堂」は遺骨を納める屋内施設です。以前の沖縄で納骨堂は、一時的な預かり場所と言うイメージでした。けれども近年は新しい供養の形として認知され始めています。本記事では納骨堂の特徴やメリット、契約前に確認したい5つの注意点をご紹介します。
【沖縄の納骨堂】お墓のない「納骨堂」とは?遺骨はどうなる?費用相場やメリット注意点
墓じまいで補助金は出る?自治体の事例や申請方法、補助金以外で費用を抑える方法を解説
墓じまいで補助金は出る?自治体の事例や申請方法、補助金以外で費用を抑える方法を解説
メモリアルローンとは?メリット・デメリットや注意点、永代供養に利用できるローンは?
メモリアルローンとは?メリット・デメリットや注意点、永代供養に利用できるローンは?
菩提寺・檀那寺とは?檀家になる・離檀するとは?寺院とのお付き合いで心得るマナーとは
菩提寺・檀那寺とは?檀家になる・離檀するとは?寺院とのお付き合いで心得るマナーとは

カテゴリー

topへ戻る