沖縄の「スーコー」とは?独自の御願文化を持つ沖縄では、どのように故人を供養するの?

沖縄の「スーコー」とは?独自の御願文化を持つ沖縄では、どのように故人を供養するの?

2026.10.10

「スーコー」とは沖縄の法事・法要全般を指し、漢字で「焼香」と書きます。主には「ナンカスーコー(七日焼香)」と「ニンチスーコー(年忌焼香)」に分かれます。今回はスーコー(焼香)とは何か、いつどのようなタイミングでスーコー(焼香)を行うかを解説します。

◇「スーコー」とは沖縄の法事・法要全般を指し、漢字で「焼香」と書きます。
…主には「ナンカスーコー(七日焼香)」と「ニンチスーコー(年忌焼香)」に分かれます。

今回はスーコー(焼香)とは何か、いつどのようなタイミングでスーコー(焼香)を行うかを解説します。

◇「スーコー」とは沖縄の法事・法要全般を指し、漢字で「焼香」と書きます
…主には「ナンカスーコー(七日焼香)」と「ニンチスーコー(年忌焼香)」に分かれ、読み方に違いはあるものの、全国的な法要とほとんど同じ役割です

◇スーコー(焼香)とは、沖縄の法事法要など、追善供養の儀礼です。
…全国的な習慣で言うところの法要や追善供養にあたりますが、独自の御願文化を持ち、檀家制度が根付いていない沖縄では、必ずしも読経供養が行われる訳ではありません。

●沖縄のスーコー(焼香)の2つの形
・御願文化に基づく儀礼
・僧侶を手配した、読経供養

その昔、沖縄で行うスーコー(焼香)の司祭者は、セジ(霊力)を持つとされるユタやノロでした。家付きのユタやノロが少なくなった現在では、僧侶に読経供養を依頼する家庭が多くなっています。

それでも沖縄のスーコー(焼香)は、本州の法要と全く同じではなく、独自のお供え物や御願文化で整えたうえで、読経供養を行う家庭が多いでしょう。

[一例として、沖縄の初七日にあたるハチナンカの進め方]
・沖縄のハチナンカ(初七日)☆お供え物と進め方

◇沖縄のスーコー(焼香)は、四十九日までのナンカスーコー(七日焼香)と、1年後から始まるニンチスーコー(年忌焼香)が基本です。
…沖縄で故人やご先祖様を供養する行事は、旧暦行事(年中行事)と、スーコー(焼香)とに分かれます。

●旧暦行事で行う主な供養行事
・ジュールクニチー(十六日)
・シーミー(清明祭)
・タナバタ(七夕)
・旧盆
・お彼岸

…などで、ミーボン(初盆)なども旧暦行事のひとつです。

●旧暦行事で行う主な供養行事
①ナンカスーコー(七日焼香)
・ウフナンカ
・マドゥナンカ

②ニンチスーコー(年忌焼香)
・ワカスーコー(若焼香)
・ウフスーコー(大焼香)

四十九日までに行う週忌法要がナンカスーコー(七日焼香)、その後の一周忌にあたるイヌイ(一年忌)から始まる追善供養がニンチスーコー(年忌焼香)です。

また、四十九日後のヒャッカニチ(百か日)は、ニンチスーコー(年忌焼香)とする家もありますが、どちらにも当てはまらないとして「スーコー(焼香)」と呼ぶ人も多いでしょう。

◇沖縄では、命日よりも前にスーコー(焼香)を行うことは良くないとされています。
…全国的な法要とは、日程をずらす時の考え方が正反対です。

●スーコー(焼香)は命日の後に行う
・全国的な法要…命日よりも前に執り行う
・沖縄のスーコー(焼香)…命日よりも後に執り行う

全国的には、命日に間に合わせることで故人への敬意を表します。
一方、沖縄では命日よりも先に執り行うと「早く済ませたいと思われる」と言われてきました。
本州出身のご家族がいる場合などは、この違いに注意してください。

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◇「ナンカスーコー(七日焼香)」とは、家族が亡くなった日から数えて、七日ごとに行う法要です。
…亡くなった日を1日目として数え、7日目に行うハチナンカ(初七日)から、四十九日のシジュウクンチまで、7日ごとに7回行います。

本州の週忌法要は家族のみで執り行いますが、沖縄のナンカスーコー(七日焼香)では、奇数週に弔問客を受け入れる点が大きく違います。

また、沖縄では四十九日までの期間は「霊が不安定」「霊が家とお墓を行き来する」とされ、ナンカスーコー(七日焼香)の間は、お墓と自宅のお仏壇の両方で追善供養を行うのが特徴です。

●ナンカスーコー(七日焼香)の7回
(奇数週がウフナンカ、偶数週がマドゥナンカ)
・ハチナンカ(ウフナンカ) …初七日
・タナンカ(マドゥナンカ) …二七日
・ミナンカ(ウフナンカ) …三七日
・ユナンカ(マドゥナンカ) …四七日
・イチナンカ(ウフナンカ) …五七日
・ムナンカ(マドゥナンカ) …六七日
・シジュウクンチ(ウフナンカ) …七七日

ナンカスーコー(七日焼香)の期間は、供養をすればするほど、後生(ごしょう=あの世)の故人を後押しすると信じられ、丁寧に執り行われてきました。

ただ最近では、自宅を開放できないなどの理由から、葬儀の日に「繰り上げナンカスーコー(七日焼香)」を行い、シジュウクンチ(四十九日)までのスーコー(焼香)をまとめる遺族も増えています。

[ナンカスーコー(七日焼香)について、詳しく]
・沖縄のナンカスーコー☆葬儀から四十九日までのスーコー

◇ウフナンカとは、ナンカスーコー(七日焼香)の奇数週にあたる、
・ハチナンカ(初七日)
・ミナンカ(三七日)
・イチナンカ(五七日)
・シジュウクンチ(七七日)

…のことです。

シジュウクンチ(七七日)は四十九日にあたります。弔問客を受け入れるため規模も大きなスーコー(焼香)となり、重箱料理もチュクン(2セット)と多いです。

●ウフナンカの香典
・香典の金額の相場は、1回千円ほど
※昔ながらの沖縄では、ウフナンカの弔問客は何度弔問しても、その都度、香典を持参しました。

本州の葬儀のマナーでは、通夜と葬儀の両方に参列する際も、香典はどちらか1回に包むのが一般的です。沖縄では、弔問のたびに香典を包んできた点が、本州と大きく違います。

[ウフナンカについて、詳しく]
・沖縄のナンカスーコー②奇数週ウフナンカの進め方

◇マドゥナンカとは、ナンカスーコー(七日焼香)の偶数週にあたる、
・タナンカ(二七日)
・ユナンカ(四七日)
・ムナンカ(六七日)

…のことです。弔問客は迎えず、家族のみで追善供養を行います。

●マドゥナンカの読経供養とお供え物
・僧侶は呼ばず、家族のみで故人を偲ぶ家が多い
・重箱料理は、カタシー(片方)と呼ばれる、おかず重ともち重の1セットのみ
・現代では重箱にまとめず、お皿にご馳走を供える家庭も増えている

ナンカスーコー(七日焼香)で僧侶に読経供養をお願いするのは、ウフナンカのうちハチナンカ(初七日)とシジュウクンチ(四十九日)の2回だけという家が多い傾向です。

[重箱料理の詰め方]
・【2026年度版】沖縄の重箱料理(ジューバク)|慶事と弔事の違い・詰め方・意味を図解でやさしく解説

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◇「ニンチスーコー(年忌焼香)」とは、ナンカスーコー(七日焼香)以降の法要です
…具体的には、亡くなった翌年の命日に行うイヌイ(一年忌)から始まり、サンジュウサンニンチ(三十三年忌)まで、命日に行う年忌法要を指します。

全国的には一周忌(法要)、三回忌(法要)、七回忌(法要)…と呼ばれますが、沖縄では法要をスーコー(焼香)と呼ぶとともに「年」で数えるため、イヌイ(一年忌)、サンニンチ(三年忌)、シチニンチ(七年忌)となります。

●ニンチスーコー(年忌焼香)の種類と時期
[ワカスーコー(若焼香)]
・イヌイ(一年忌)
 …満1年目の命日
・サンニンチ(三年忌)
 …満2年目の命日
・シチニンチ(七年忌)
 …満6年目の命日
・ジュウサンニンチ(十三年忌)
 …満12年目の命日

[ウフスーコー]
・ニジュウグニンチ(二十五年忌)
 …満24年目の命日
・サンジュウサンニンチ(三十三年忌)
 …満32年目の命日

従来の沖縄では、サンジュウサンニンチ(三十三年忌)が最後のスーコー(焼香)とされ、「ウワイスーコー(終わり焼香)」と呼ばれてきました。

[弔い上げの行い方]
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◇ワカスーコー(若焼香)とは、家族を亡くしてまだ間もない時期に行う、イヌイ(一年忌)からジュウサンニンチ(十三年忌)までのスーコー(焼香)です。
…4回執り行われるワカスーコー(若焼香)は、追善供養の意味合いが強く、弔事として執り行います。

●ワカスーコー(若焼香)は弔事
①重箱料理は弔事用で整える
 ・白かまぼこ
 ・あんこの入っていない白もち
 ・返し昆布
 …など。

②おめでたい食材は使わない
 ・紫芋
 ・ターンム
 …など、

③香典は、白黒の水引き(印刷も可)で包む

現代の沖縄では本州の風習にならい、通夜や葬儀で包む香典の金額は約3千円〜5千円以上が相場になりつつあります(昔は千円ほど)。ただ、スーコー(焼香)では千円ほどを包んでも良いでしょう。

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◇ウフスーコー(大焼香)とは、
・ニジュウグニンチ(二十五年忌)
・サンジュウサンニンチ(三十三年忌)

…のことで、お祝いとして行うスーコー(焼香)です。

家族が亡くなってから24年目の命日に執り行うニジュウグニンチ(二十五年忌)以降は、お祝いのスーコー(焼香)になります。

●ウフスーコー(大焼香)は慶事
①重箱料理は慶事用で整える
 ・紅白かまぼこ
 ・あんこ入りや色付きのおもち
 ・結び昆布
 …など

②おめでたい食材を入れる
 ・紫芋
 ・ターンム
 …など、

③香典は、紅白の水引き(印刷も可)で包む

全国的には十三回忌の後も、十七回忌、二十七回忌などがありますが、沖縄ではジュウサンニンチ(十三年忌)の後は、ニジュウグニンチ(二十五年忌)とサンジュウサンニンチ(三十三年忌)の2回のみ執り行います。

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◇沖縄のスーコー(焼香)は、
・ナンカスーコー(七日焼香)
(四十九日まで)
・ニンチスーコー(年忌焼香)
(イヌイ(一年忌)から三十三年忌の弔い上げまで)
…で、故人を供養します。

昔ながらの沖縄では、ユタやノロが司祭者を務めたり、読経供養を行わずに家長を中心に家族や親族だけで執り行ったりする家も多くありました。

現代では、本州の風習にならって僧侶を手配し、読経供養を行う家庭が増えています。地域や家によって習わしは異なるため、迷った時は親族の年長者や、供養の窓口などに相談しながら進めると安心です。

【スーコー(焼香)の種類】
①ナンカスーコー(七日焼香)
●奇数週がウフナンカ
・ハチナンカ(初七日)
・ミナンカ(三七日)
・イチナンカ(五七日)
・シジュウクンチ(七七日)
●偶数週がマドゥナンカ
・タナンカ(二七日)
・ユナンカ(四七日)
・ムナンカ(六七日)

②ニンチスーコー(年忌焼香)
●ワカスーコー(若焼香)

・イヌイ(一年忌)
・サンニンチ(三年忌)
・シチニンチ(七年忌)
・ジュウサンニンチ(十三年忌)
●ウフスーコー(大焼香)
・ニジュウグニンチ(二十五年忌)
・サンジュウサンニンチ(三十三年忌)

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