自宅弔問のマナーとは?いつ・どんな服装で行く?お供えなど持ち物、お線香の上げ方とは

2023.07.19
自宅弔問のマナーとは?いつ・どんな服装で行く?お供えなど持ち物、お線香の上げ方とは

「弔問」とは、訃報を受けてご遺族へお悔みを伝えに伺うことです。お通夜前の弔問や、お通夜や葬儀後にご自宅へ伺う弔問もあります。本記事では弔問に伺うタイミングや、服装・お線香の上げ方などの弔問マナー、持参する持ち物や手土産マナーが分かります。

・弔問とは?会葬とは違うの?
・自宅へ弔問のマナーとは?
・葬儀後の弔問はいつまでに行く?
・弔問に行く時の服装や持ち物は?
・弔問でのお線香の上げ方は?

「弔問」とは、訃報を受けてご遺族へお悔みを伝えに伺うことです。
お通夜前の弔問や、お通夜や葬儀後にご自宅へ伺う弔問もあります。

本記事を読むことで、弔問とはなにか?伺うタイミングや、服装・お線香の上げ方などの弔問マナー、持参する持ち物や手土産マナーが分かります。
 

弔問とは

弔問とは
◇弔問とは、訃報を受けてご遺族の元へお悔みを伝えに伺うことです

弔問(ちょうもん)」とは、故人と親しい人がご遺族から訃報を受けて、自宅やご遺族の家へ訪問し、お悔みを伝えて弔うことを差します。
弔問に伺うのは、大きく2つのタイミングです。
 

<弔問とは:2つのタイミング>
[タイミング] [理由]
(1)お通夜前 ・危篤、訃報を受けて
(2)葬儀後 ・葬儀に参列できずに

 
理由からも分かるように、お通夜前のタイミングで弔問に行く人は、故人と生前に非常に親しくしていた関係であることが伺えます。

基本的にはお通夜前の弔問は控えますが、ご遺族から直接、危篤や訃報の連絡を受け、弔問をお願いされた場合には、駆け付けても良いでしょう。
 

 

弔問を控えるケースとは

◇ご遺族が弔問客を避けている場合は、ご意向に沿います

特にお通夜前の弔問は、基本的にご遺族から危篤や訃報の知らせを受け、ご遺族からお願いされた時に限り伺うと良いでしょう。

この他、現代では精神的負担を軽減するため、ご遺族のみでお通夜や葬儀を執り行う「家族葬」も増えました。

ご遺族の精神的負担から、弔問などを控えたい場合には、四十九日後の訃報はがきが届く家族葬もあります。
 

<弔問を控えるケース>
[お通夜前の弔問] ご遺族からの連絡ではない
・故人と会社関係
[葬儀後の弔問] ご遺族から訃報の連絡がない
・事情が複雑な訃報
・体調が良くない
・妊娠中

 
原則としてお通夜前の弔問は控えるのがマナーです。
また葬儀後の弔問でも、ご遺族から訃報はがきなどで連絡が来てから、連絡を取ってみると良いでしょう。
 

 

お通夜前の弔問マナーとは

お通夜前の弔問マナーと
◇お通夜前の弔問では、お香典や服装は整えません

お通夜前に訃報を受けたばかりのタイミングで、お香典や服装を整えて弔問に訪れるのは、訃報を事前に予測していたようで失礼にあたります。

お通夜前に訃報を受けて弔問に訪れる場合、親族であれば生前から親しくしていた第三親等までが目安です。
 

<ご遺族がお通夜前に呼ぶことの多い人々>
[親等] [故人との関係性]
[実家]
[0親等] ・配偶者
[1親等] ・父母
・子ども(+配偶者)
[2親等] ・祖父母
・孫
・兄弟姉妹(+配偶者)
[3親等] ・曾祖父母
・ひ孫(+配偶者)
・おじおば(+配偶者)
・甥姪(+配偶者)
[婚家] ・義父母
・義祖父母
・義曾祖父母
・義兄弟姉妹
・義おじおば
・義姪甥
[その他] ・近所の人々
・近しい友人

 
第三親等までは訃報の連絡をすぐに入れるとも言いますが、お通夜前の弔問に訪れるのは、あくまでも生前の故人と親しくしていた人々です。

昔のように夜通しお通夜を取り行う風習もなくなっていますから、基本的にはご遺族が望んだ時のみ、弔問します。
 

 

お通夜前の弔問での流れ

◇お通夜前の弔問では、故人との対面をします

お通夜前に弔問をする場合、故人と対面をする場面があるでしょう。
沖縄では葬儀前に火葬を済ませる「前火葬」が多く、故人と対面する機会は少ないので、対面マナーには注意をしてください。
 

<お通夜前の弔問での流れ>
[やること] [注意点]
(1)ご遺族から弔問のお願い ●駆け付ける
・ご香典は持参しない
・服装は平服
[玄関先]
(2)お悔みを伝える 「この度はご愁傷様です」
「心からお悔やみ申し上げます」
(3)家に上がる ・ご遺族にすすめられてから
[故人との対面]
(4)故人の枕元に正座
(5)両手をついて一礼
(6)ご挨拶 お別れをさせていただきます
(7)ご遺族が白布を外すのを待つ ・両膝に両手を置く
(左手が上、右手が下)
(8)故人を前に深く一礼
(9)合掌
(10)後ろに下がる
(11)両手をついて一礼
※(関係性によって)お手伝いを申し出る 「御迷惑でなければ私も何かお手伝いをさせていただければと存じます。」

 
お通夜前の弔問で、故人との対面が辛く感じられるようであれば、正直にご遺族にお伝えし、辞退しても問題はありません
すすめられても長居せず、弔問を済ませたら早々に帰宅しましょう。
 

お通夜前の弔問での注意点

◇お通夜前の弔問では、ご遺族に促されてから家に上がります

お通夜前の弔問では、まず玄関先でお悔みの言葉をお伝えしましょう。
弔問自体も、ご遺族からお願いされて伺うもので、こちらから「弔問に伺ってもいいですか?」とお願いするのは、本来はマナー違反です。
 

<お通夜前の弔問:注意点>
[弔問の許可] ・ご遺族からお願いされたら
[玄関先] ご遺族に促されてから上がる
[故人との対面] ・ご遺族が白布を取るまで待つ
(弔問客は白布に触れない)

 
お通夜前の弔問に訪れているのですから、故人とは生前から深い関係性であったことが伺えます。
 

●故人との対面を終えたら「穏やかなお顔ですね」と、短く弔意を伝えても良いです。

 
ご遺族とも親しい間柄であることが多いとは思いますが、お通夜前の弔問では、言葉も少なく、早々に立ち去りましょう。
 

葬儀後の弔問とは

葬儀後の弔問とは
◇お通夜や葬儀に参列できなかった時、後日ご自宅へ伺います

葬儀後の弔問とは、お通夜や葬儀の後にご自宅へ伺い、弔意を伝えることです。
一般的にはお通夜や葬儀に参列できなかった時に、弔問します。
 

<葬儀後の弔問の準備>
[持ち物] [備考]
●ご香典 約5千円~1万円(友人知人)
・袱紗(ふくさ)に入れる
●お供え物
(手土産)
供花
・食べ物(菓子、果物など)
・お線香など
●数珠 簡易数珠で良い

 
ご案内を受けたのに、お通夜や葬儀に参列できなかった時は、後日弔問に伺う他、お通夜や葬儀当日の弔電、供花などでも弔意を表すことは可能です。

ご香典を現金書留で郵送することもできますから、ご遺族の体調や様子が気になる時には配慮をして、弔問を控えることもあるでしょう。
 

 

葬儀後の弔問はいつまでに行く?

◇葬儀後の弔問は、四十九日までが目安です

お通夜や葬儀に参列できず後日弔問に伺う時は、四十九日法要までが目安になります。
 

<葬儀後の弔問:タイミング>
[四十九日までが基本]
●3日~5日後 ・ご遺族が忙しい
●8日~40日後 ・忌中の弔問
●45日~49日後 ・ご香典返しの手間暇
●49日以降 ・必ずしも失礼にあたらない

 
ただご遺族は、四十九日の忌明けすぐに香典返しの手配をしなければなりません。
四十九日ギリギリに弔問に伺うと、お通夜や葬儀でいただいた分のご香典返しの手配を済ませており、ご遺族としては二度手間になります。

ご香典が1万円以上の高額になる場合、故人が亡くなってから2週間前後を目安に、早めに弔問すると、先方も助かるでしょう。
 

 

葬儀後の弔問の流れ

◇葬儀後の弔問では、お線香を上げたら早々に帰ります

葬儀後の弔問でも、お悔みの言葉を伝えたら言葉は少なく、長居せずに早々に帰るのが弔問マナーです。
弔問に伺う時には必ずご遺族に連絡を取り、弔問の許可を得てください。
 

<葬儀後の弔問の流れ>
[やること] [注意点]
(1)ご遺族に弔問の許可を得る ・ご遺族へ連絡
[玄関先]
(2)お悔みを伝える 「この度はご愁傷様です」
「心からお悔やみ申し上げます」
(3)お供え物、ご香典を渡す ご霊前にお供えください
(4)家に上がる ・ご遺族にすすめられてから
[ご霊前(ご仏前)]
(5)お焼香、お線香をあげる 「お焼香させていただきます」

 
※お線香の上げ方については、後ほど詳しく解説します。
檀家制度が根付いていない沖縄では、特定の仏教宗派を信仰する家は少ないですが、お通夜や葬儀の宗旨宗派を確認しておくと安心です。

後ほど詳しく解説しますが、ご遺族にかけるお悔みの言葉や、ご香典の表書き、お線香の本数などにも違いが出てきます。
 

 

弔問でお線香を上げるマナーとは?

◇お仏壇の前で一礼し、ご遺族にご挨拶をしてからお線香をあげます

ご遺族にお線香をあげるよう促されたら、お仏前に正座しましょう。
座布団には立って入らず、手前で正座をした後に、両膝から入ります。
 

<弔問でお線香を上げる>
[手順] [備考]
[お線香をあげるまで]  
(1)座布団前に正座
(2)遺影を見て、一礼
(3)ご遺族を向く
(4)ご遺族へ一礼・ご挨拶 「お線香をあげさせていただきます」
(5)お座布団に両膝から入る
(6)数珠を掛け、遺影に一礼
[お線香をあげる]
(1)ロウソクに火を付ける (付いていればそのまま)
(2)お線香に火を付ける (本数は後ほど解説)
(3)煙が出ていることを確認
(4)左手で仰いで火を消す
(5)香炉に立てる (宗派により、寝かせる)
(6)おりんを1回鳴らす
(7)合掌
(8)遺影に一礼
(9)ご遺族へ一礼

 
仏教経典「倶舎論(くしゃろん)」によると、人が亡くなると食事ができなくなり、代わりに香りを食べるとされます。

最初にご遺族へご挨拶する時には「お線香をあげさせていただきます」の他に「お供養をさせていただきます」と言う人もいるでしょう。
 

宗派で違う、お線香の本数とは

◇お線香の本数は仏教宗派でも違います

お線香の本数たあげ方は、仏教宗派で違いがあるため、先方が特定の仏教宗派を信仰しているかどうかを確認しておくと、より丁寧です。
沖縄は独自の祖霊信仰があるので、一般的には1本~3本でしょう。
 

<沖縄で供えるお線香の本数>
●サンブンウコー(三本御香)
[日本線香] …3本、もしくは1本
[沖縄線香] …半ヒラ(半分に割る)

現代の沖縄では四十九日までの弔問の際、日本線香を準備するご遺族が増えました。
日本線香では1本を供える人が多いものの、沖縄の風習に倣う3本でも、失礼にはあたりません。

<宗派で違う、お線香の本数>
[宗派] [本数] [あげ方]
●臨済宗
●曹洞宗
●日蓮宗
1本
・2本
(どちらでもいずれか)
・立てる
●天台宗
●真言宗
3本 ・立てる
●浄土宗 1本 ・2つに折り立てる
●浄土真宗 ・決まりはない ・寝かせる

 
「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱える浄土真宗に関しては、どのような人でも亡くなるとすぐに成仏し、極楽浄土へ行く「往生即成仏」の考え方があるため、供養の概念がないのです。
お線香をあげる時にも「お供養させていただきます」は避けます。
 

 

葬儀後の弔問での服装

葬儀後の弔問での服装
◇葬儀後の弔問では、「平服」での訪問が基本です

葬儀後、時間が経ってからの訪問は「平服」で伺います。
「平服」とは、畏まったお出掛け着、フォーマルな服装を差しますが、弔問の場合は落ち着いた色合いで訪問しましょう。
 

<「平服」とは>
[男性] ●ビジネススーツ
黒やグレー、濃紺など
・無地のスーツ
・白いYシャツ
・落ち着いた色目のネクタイ
・光沢や飾りのない革靴
・アクセサリーは控える
(結婚指輪は可)
[女性] ●フォーマルスーツ
落ち着いた色目
・アンサンブル
・露出を控える
・派手な服装は控える
・アクセサリーはパールのみ
(結婚指輪は可)
・ストッキングは光沢のない肌色

 
など、準喪服である必要はありませんが、弔事として失礼のない、落ち着いた色合いで整えたフォーマルな服装で伺います。
 

[平服]
・【沖縄の法要マナー】弔事で「平服」とは、どんな服装?どの法要から平服で参加するの?

 

 

弔問に数珠は必要?

◇数珠は持って行くとより丁寧です

沖縄では数珠をお通夜や葬儀に持参する風習はありませんが、数珠は持参すると、より弔意が伝わります。
現代ではお供養に際し、数珠を持つ人が増えました。
 

<弔問に数珠は必要?>
[数珠の種類] 簡易数珠で良い
(全ての仏教宗派で対応)
[持ち歩き方] 左手4本の指を数珠の輪に通す
(親指と一刺し指の間に掛ける)
・親指で数珠を抑える
[合掌の仕方] 〇片手
・左手4本の指を数珠の輪に通す
(親指と一刺し指の間に掛ける)
右手を重ねて合掌
  〇両手
・左手4本の指を数珠の輪に通す
(親指と一刺し指の間に掛ける)
右手4本を数珠の輪に通す

 
簡易数珠の房が、手の小指側から下に垂れるように掛け、合掌します。
片手4本に数珠の輪を掛けても、両手に通しても、どちらでも構いません
 

 

弔問でのご香典、金額目安

◇ご香典は友人知人の場合、5千円~1万円が目安です

葬儀後、ご自宅へ弔問へ伺う際に持参するご香典の金額目安は、一般的に5千円~1万円ほど、平均値は約5千円となるでしょう。

沖縄ではお通夜や葬儀に参列する際、約千円~の地域もありますが、後日伺う弔問では、少なくとも3千円以上を持参する人が多いです。
 

<弔問でのご香典マナー>
[金額目安] ●友人知人
・約3千円~1万円
[表書き] ●四十九日前
・ご霊前
・ご香典
●四十九日後
・ご仏前
・ご香典

 
お通夜や葬儀が浄土真宗だった場合、四十九日前でもご香典の表書きは「ご仏前」となりますが、沖縄では宗旨宗派にこだわらない家も多いです。
「ご香典」の表書きで準備をすると失礼にはなりません。
 

 

弔問に持参するお供えマナーは?

◇供花や手土産の持参はマナー違反にはなりません

供花や手土産を持参することは、基本的に問題ありません。
お通夜前の弔問ならば、故人の枕元に飾る枕花として持参することになるでしょう。
 

<弔問のお供えや供花>
[おすすめ] [タブー]
[お供え]
果物(丸い果物が尚良い)
・個包装の乾き菓子
・魚や肉(殺生を連想)
・鰹節や昆布(おめでたいもの)
[供花]
・白い花

・カーネーション
…など
・バラ(トゲがある)
・鈴蘭など(毒がある)
・カラフルな花
・持ちが短い花

 
故人が好きだった花でタブーにあたるならは、ご遺族に了承を得てからであれば、供花として持参しても良いでしょう。

ただ、宗旨宗派によってもお供え物や供花のマナーは違うので、気になる人はご遺族に確認をすると安心です。
 

 

お供え物や供花の料金相場

◇基本的な相場は約5千円~2万円、約8千円~1万円が平均値です

お通夜前に弔問に行く場合、持参するものは枕花が一般的ですが、枕花の相場は約5千円~2万円ほどとなるでしょう。
ご香典を持参するならば約5千円ほど、手土産の予算を低めに調整する傾向があります。
 

<お供え物や供花の料金相場>
[種類] [場面] [料金相場]
[枕花] ・お通夜前 ・約5千円~2万円
[供花] ・葬儀後 ・約5千円~1万円
[お供え物] ・葬儀後 ・約3千円~1万5千円

 
弔問に供花を持参するのであれば、生花店で予算と目的を伝えることで、供花マナーにも配慮したアレンジを整えてくれます。

タブーにあたるバラのトゲを取ってくれるなど、気遣ってくれる生花店も多いので、相談してみるのもおすすめです。
 

弔問でのお悔みの言葉

弔問でのお悔みの言葉
◇「この度は、誠にご愁傷様です」などが適切です

弔問ではあまり多くを話さず、お悔みの言葉とお礼に留めます。

弔事では避けたい話題や忌み言葉もあるので、タブーに触れぬよう、慣れない人なら、お悔みの言葉は形式的でも良いでしょう。
 

<弔問でのお悔みの言葉>
[基本例] 「この度は、誠にご愁傷様です」
「心からお悔やみ申し上げます」
[ご遺族への言葉] 「さぞ、お力落としのことと存じます」
「思いがけないことで、まだ信じられません」

 
ご遺族への励ましの言葉は、誰でも非常に難しいのです。
そのため言葉が見つからないようであれば、お悔みの言葉のみをお伝えした方が、返ってご遺族の哀しみを広げることを避けられます。
 

宗旨宗派で違う言葉遣い

◇キリスト教や神道では、仏教用語は用いません

キリスト教では故人が亡くなると、神様の元へ召されて天国へ行き復活を待ちます。
そのためキリスト教の考え方では、「死」は悲しいものではありません。

このような、それぞれの宗旨宗派で違う「死」への考え方を踏まえた、お悔みの言葉を伝えます。
 

<宗旨宗派で違うお悔みの言葉>
[キリスト教] 心よりお祈り申し上げます
「安らかな眠りにつかれますように」
「心から哀悼の意を表します」
[神道] 「お悔み申し上げます」
「お力落としのないように」
御霊(みたま)の御平安をお祈りします
[仏教の言葉] ご冥福をお祈りします
[仏教用語] ・冥福
成仏
・供養
・往生

 
では仏教で使わない言葉はなにかと言えば「天国」です。
天国はキリスト教の考え方であり、仏教用語ではありません。
 

弔問で避けたい話題とは

◇繊細な話題や、おめでたい・明るい話題は避けます

弔問では、ご遺族の哀しみに寄り添い、言葉を少なく態度で示した方が良いです。
子どもが産まれた、結婚した、進学したなどのお祝い話は、後日話しましょう。
 

<弔問で避ける話題>
[明るい話題] ・結婚
・出産
・お祝い事
・面白い、明るい話題
[死因について] ・死因を聞く
・死因の詳細を訪ねる
・死因について話す

 
繊細な話題は、死因について言及する・聞くことです。
故人が高齢で亡くなったとしても、死因の話題になることで、ご遺族がご臨終の時を思い出し、哀しむことにもなります。

少し話すとするならば、生きていた頃の思い出などが良いでしょう。
 

弔問で避けたい「忌み言葉」とは

◇「忌み言葉」とは、弔事で忌まれる縁起の悪い言葉です

例えば、不幸が重なるとして忌まれる「後々」「くれぐれも」などの重ね言葉、「死ぬ」などの直接的な言葉、不幸を連想させる言葉などがあります。
 

<弔問で避ける:忌み言葉>
[重ね言葉] ・くれぐれも…充分に
・重ね重ね…加えて
[直接的な表現] ・死ぬ…ご逝去
・生きている頃…ご生前
[続くことを連想させる] ・追って
[不吉な言葉] ・消える
・切れる
・さまよう

 
忌み言葉はさまざまな言葉があるため、日ごろ使っていると気を付けていても出てしまいがちです。
 

●高齢の人が亡くなった時「大往生した」などと言いますが、これはご遺族の言葉ですので、弔問側は控えてください。

 
弔問では言葉は少なく、予めどのような言葉を伝えるか検討して、当日に備えることをおすすめします。
 

 

まとめ:自宅弔問は、ご遺族を最優先に考えます

まとめ:自宅弔問は、ご遺族を最優先に考えます
ご遺族の自宅へ弔問する最大のマナーは、ご遺族が望まない弔問を控えることです。
お通夜前の弔問は、基本的に自分から頼むことはしません。

葬儀後の弔問でも、お通夜や葬儀のご案内を受けていて、参列できなかった場合などに留め、第三者から故人の訃報を知ったのであれば、控える方が無難です。

弔意はご香典の郵送や、お供え物(御供物)、供花を届けるだけでも伝わります。
ご遺族の気持ちを第一に、検討すると良いでしょう。
 


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