香典や供物代わりにお線香を送るのは良い?贈答用線香マナーや相場、シーンで違う選び方

2024.03.21
香典や供物代わりにお線香を送るのは良い?贈答用線香マナーや相場、シーンで違う選び方

お線香を送ることで葬儀や法要、年中行事に参列できない時、遅れて訃報を受けた時にも、お悔やみを伝えることができます。お線香はシーンに合わせた相場で適切な品を選びましょう。本記事ではお線香を贈るシーン別の選び方・送り方マナー、相場が分かります。

・香典代わりにお線香を送るのは良い?
・お線香を送るシーン、タイミングは?
・お線香を送る時、シーンで違う選び方は?

通夜や葬儀、法事(法要)に参列できない時や、お盆やお彼岸などの年中行事に参加できない時、お線香を送ることで、故人への追悼を伝えることができます。
食べ物と違い、いつまでも・いつでも使用できる点も送りやすいメリットです。

お線香には「ランク」があり、シーンに合わせた相場や選び方を理解すると丁寧でしょう。

本記事を読むことで、シーンに合わせたお線香の選び方・送り方マナー、費用相場が分かります。

 

香典代わりにお線香を送るのは良い?

香典代わりにお線香を送るのは良い?
◇お線香は故人へ贈るものですので、問題はありません

香典」はもともと香りを届けると書くように、お線香を絶やさない通夜や葬儀において、参列者がお線香を持参したことが由来です。

もともとは供物としてお線香を持参していましたが、通夜や葬儀費用の相互扶助として、いつしかお線香代としてお金を包む「香典」へと変化しました。

また、亡くなった人は「香りを食べる」とされ、故人への贈り物です。
一般的に、通夜や葬儀でお線香を送る・持参する場合、贈答用線香である「進物線香」を選びます。

 

お線香以外で香典代わりになる供物

◇お供え物は「五供(ごく)」が基本です

香典代わりに供物を送る場合、ご霊前・ご仏前に供える「五供(ごく・ごくう)」を基準に準備をします。

 

<五供とは>
①香…お線香
②花…供花(花)
③灯燭…ロウソク
④浄水…水
⑤飲食…食べ物

 
ただ浄水とは水やお酒を指しますが、お酒は神道におけるお供え物ではありますが、仏教では水を供えるため、あまり香典代わりにはなりません。

多くはお線香を送るか、供花を送る人が多いでしょう。
通夜や葬儀ではなく、法事(法要)やお盆などの供養行事では、個包装の乾き菓子などの飲食を送る人も多いです。

 

お悔やみで送るべきではないもの

◇お祝いをイメージするものや、殺生をイメージするものは避けます

通夜や葬儀、法事(法要)などの弔事では、昆布やタイ、紅白など、お祝い事をイメージさせるものを供物として送るべきではありません。

また、仏教では殺生を忌みますので、殺生をイメージする魚や肉など「四つ足生臭もの」は避けましょう。

 

<供物のタブー>
①お祝い物 ・昆布(喜ぶ)
・紅白
・鯛(めでたい)
・金箔
…など
②殺生をイメージ ・肉
・魚
…など
③五辛(ごしん) ●香りがキツイもの
・ネギ
・ニラ
…など

 
この他、刺激が強いネギなど、五つの辛味野菜「五辛(ごしん)」「五葷(ごくん)」も適していません。

五辛」は、道教では禁忌ともされ、にら・にんにく・らっきょう・あぶらな・パクチー(こすい)、の5品目です。

 

沖縄でも日本線香を送るの?

◇お線香を送る「進物線香」は、日本線香です

沖縄には独自の沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」がありますよね。
「ヒラウコー(平御香)」とは、日本線香6本分を横に繋げた一枚板でできた、沖縄独自のお線香です。

沖縄では神様仏様への拝み事「御願(ウガン)」や、お彼岸・旧盆などの旧暦行事、シーミー(清明祭)などのお墓参り行事でも使用します。

 

●けれども進物用線香で包む日本線香は、昔から沖縄では香りが高い「カバシウコー(香り線香)」と呼ばれ、特別な御願(ウガン)や供養で用いられてきました。

 
ヒラウコー(平御香)はかつて、安いお線香として日常的に使用できる線香であり、日本線香は高級な線香と位置付けられていたため、沖縄においてもお線香を送る場合、日本線香で問題はありません。

 

 

贈答用線香を送る8つのタイミング

贈答用線香を送る8つのタイミング
◇贈答用線香を送る時は、追悼をご遺族へ伝えたいタイミングです

贈答用線香は香典代わりに送ることが多いでしょう。
そのため通夜や葬儀に参列できない時の香典代わりにお線香を送る他、四十九日法要や一周忌などの法要でも、参列できない時にお線香を送ることがあります。

 

<贈答用線香を送る8つのタイミング>
①葬儀に参列できない時
②香典辞退の葬儀に参列する時
③ご自宅へ弔問する時
④喪中ハガキで訃報を受けた時
⑤法事(法要)に参列できない時
⑥年中行事に参加できない時
⑦沖縄の旧暦行事
⑧里帰りの手土産

 
ただ「お線香だから」と、あまりかしこまる必要はありません
供花と同じように故人への追悼を伝える手段として、お線香を送ると良いでしょう。

 

①葬儀に参列できない時

◇葬儀に参列できない時、香典代わりにお線香を送るケースです

訃報を知ったものの、遠方に住んでいるなどで通夜や葬儀に参列できない場合、香典を送ることもできますが一般的ではないため、供物としてお線香を送るケースがあります。

 

<贈答用線香を送る①葬儀に参列できない>
[費用相場] 約5千円~1万円
[表書き] ・御霊前
・御供(御供物)
[適した線香] 桐箱入り
・進物線香
(贈答用線香)

 
この場合、香典相当のお線香を送るか、お線香付きの弔電(お悔やみ電報)を送ることもあるでしょう。
また通夜や葬儀では供物としてお線香を送った後、後からご自宅へ弔問へ伺うこともあります。

 

[葬儀に参列できない時]
・葬儀に参列できない時はどうすればいい?丁寧な断り方マナーや、弔意を伝える5つの方法

 

②香典辞退の葬儀に参列する時

◇香典辞退の葬儀でも、お線香を送ることがあります

人数を限定した家族葬など、現代では香典返しの手間を省くため、ご遺族が香典辞退を選択するケースも多いです。

この場合、訃報ハガキに「香典は辞退させていただきます」の一文がありますので、無理をして香典を持参しません。

何も持参せずに通夜や葬儀に参列しても失礼にはあたりませんが、なかには香典の代わりに供花や、供物を持参することがあります。
香典辞退の葬儀では、喪家に気遣いをさせないよう、費用相場を低くすると良いです。

 

<贈答用線香を送る②香典辞退>
[費用相場] 約3千円~5千円
[表書き] ・御霊前
・御供(御供物)
[適した線香] 紙箱入り
・進物線香
(贈答用線香)

 
ただし香典辞退の一文とともに、供花や供物も辞退する葬儀もあるので、訃報ハガキの内容をよく確認してください。

また訃報ハガキを受け取ったものの、通夜や葬儀に参列できない場合、香典辞退の一文があったために、供花や供物を送ることもあるでしょう。

この時、供物としては故人へ贈る意味合いの強いお線香を送る人が多いです。

 

[香典辞退の伝え方]
・家族葬で香典辞退を伝える言い方は?辞退した香典を渡されたら?丁寧な伝え方や例文は?

 

[香典辞退を伝えられたら?]
・香典辞退と言われたらどうしたらいい?香典の代わりになるものは?送る時のマナーとは?

 

③ご自宅へ弔問する時

◇ご自宅へ弔問する際、贈答用線香を持参することがあります

お通夜や葬儀に参列できず、後日弔問をする場合には一般的に香典を持参しますが、香典代わりに贈答用線香を準備することもあるでしょう。
また、故人への手土産として、香典とともに贈答用線香を持参することもあります。

ご自宅へ弔問する場合、香典と合わせて約5千円~1万円が費用相場です。

 

<贈答用線香を送る③ご自宅へ弔問>
①香典なし
[費用相場] 約5千円~1万円
[表書き] ●四十九日前…「御霊前」
●四十九日後…「御仏前」
●いつでも…「御供(御供物)」
[適した線香] ・桐箱入り
・進物線香
(贈答用線香)
②香典+お線香
[費用相場] 約3千円~5千円
(香典と合わせて5千円~1万円)
[表書き] 四十九日前…「御霊前」
四十九日後…「御仏前」
●いつでも…「御供(御供物)」
[適した線香] 桐箱入り
・進物線香
(贈答用線香)

 
また、ご自宅へ弔問する時期が忌中の四十九日前か、四十九日後かで掛け紙の表書きも変わりますので、注意をして準備をしてください。

 

 

 

④喪中ハガキで訃報を受けた時

◇遅れて訃報を受けた場合、お線香を送ることで弔意を伝えます

喪中はがきなど、通夜や葬儀・四十九日法要など、ひと通りの追善供養が終わった後、遅れて知人や友人の訃報を知った場合にも、お線香を送ることがあるでしょう。

 

<贈答用線香を送る④遅れた訃報>
[費用相場] 約3千円~5千円
[表書き] ・「御仏前」
・「御供(御供物)」
[適した線香] ・桐箱入り
・進物線香
(贈答用線香)

 
すでに遅れてはいますが、手紙を添えてお悔やみが遅れたことをお詫びするとともに、訃報を受けたらできるだけ早く、お線香を送るようにします。

 

 

⑤法事(法要)に参列できない時

◇ご案内を受けた法事(法要)に参列できない時にも、お線香を送ると丁寧です

親族の法事(法要)など、案内状を受け取ったけれども参列できない場合に、欠席のお詫びとともに香典代わりにお線香を送ると、お悔やみの気持ちが伝わります。

もともと法事(法要)の香典相場は、年忌が経るごとに少なくなっていくため、香典の金額相場に合わせ、お線香を送る費用相場も少なくなって問題はありません。
ただし、欠席のお詫びや弔意を伝えた手紙は添えるようにしましょう。

 

<贈答用線香を送る⑤法事(法要)>
[費用相場] 約3千円~5千円
[表書き] ・「御仏前」
・「御供(御供物)」
[適した線香] ・桐箱入り
・進物線香
(贈答用線香)

 
ご案内を受けた法事(法要)に参列できない時には、できるだけ早くに欠席する旨を先方に伝えるのがマナーです。

また法事(法要)でお線香を供えるために、前日にはお線香が届くように手配をしましょう。

 

 

⑥お盆や彼岸など、年中行事に参加できない時

◇近しい家族・親族の初盆や初彼岸に参加できない時、お線香を送ります

近しい家族や親族の年中行事に参加できない場合にも、お線香を送ることで気持ちが伝わるでしょう。

特に故人が亡くなって初めて迎えるお盆「初盆」やお彼岸「初彼岸」では、僧侶をお呼びして法要を執り行う家も多いです。
遠方に住んでいるなどで参加できない時には、香典相当のお線香を送ると喜ばれます。

 

<贈答用線香を送る⑥年中行事>
[費用相場] 約2千円~5千円
[表書き] ・「御仏前」
・「御供(御供物)」
[適した線香] 化粧箱(紙箱)入り
・進物線香
(贈答用線香)

 
全国的に初盆では香典代わりに「提灯代」を持参しますが、供物を送る場合は「供物」「御供」などの表書きで、失礼にはあたりません。

 

[お彼岸]
・【2024年春のお彼岸】お彼岸とは?全国と沖縄の違いや、慶事か弔事か、行事食も解説

 

[初盆]
・【2023沖縄の旧盆】沖縄では初盆はしない?他県の初盆との5つの違いやマナーを解説

 

⑦沖縄の旧暦行事

◇沖縄では旧暦行事でお線香を送ることがあります

また沖縄では初盆や初彼岸などの仏教行事の他、古くから続く伝統的な旧暦行事において、参加できない場合に御供物やお中元として、お線香を送ることもあるでしょう。

 

<贈答用線香を送る④旧暦行事>
①喪中など ジュールクニチー(十六日祭)
・初盆
[費用相場] 約3千円~1万円
[表書き] ・「御仏前」
・「御供(御供物)」
[適した線香] ●桐箱、漆箱入り
・進物線香
(贈答用線香)
②毎年の旧暦行事 ・清明祭(シーミー)
旧盆
[費用相場] 約千円~3千円
[表書き] ・御仏前
・御供(御供物)
[適した線香] ギフト用線香
(カジュアルな線香)

 
ちなみに沖縄でジュールクニチー(十六日)とはあの世の正月、旧暦1月16日に行うお墓参り行事です。

またシーミー(清明祭)は、沖縄本島を中心に行われるお墓参り行事ですが、お祝い行事になっているため、故人が亡くなって間もない喪中(地域によっては3年間)は行いません。

 

●故人が亡くなって間もない、喪中(地域によっては3年間)のジュールクニチー(十六日)や初盆では、法事(法要)の規模などを考慮して、香典費用を目安に約3千円~1万円ほどで送ります。

 
一方、毎年の旧暦行事として行う清明祭(シーミー)や旧盆では、手土産やお中元を目安として、約千円~3千円ほどで準備をすると良いでしょう。

 

 

 

⑧里帰りの手土産

◇しばしば、里帰りで故人への手土産として持参する人もいます

また、沖縄で贈答用線香を贈るタイミングとしては、郵送ばかりではありません
両親や兄弟など、亡き家族や親族に向けた手土産として、お線香を送る人もいます。

この場合、準備するお線香は費用目安も内容も自由です。
なかにはコーヒーの香りやお菓子の香りなど、生前の故人が喜びそうな、特別なフレーバーのお線香を選ぶこともあるでしょう。

 

<贈答用線香を送る⑧里帰りの手土産>
[費用相場] 約千円~3千円
[表書き] ・御仏前
・御供(御供物)
[適した線香] ギフト用線香
(カジュアルな線香)

 
この他、毎年旧盆で沖縄に里帰りするケースでは、お供えとして手土産に「お中元」を持参しますよね。

一般的にはシーチキンや海苔などの「消え物」と呼ばれる日用品ですが、故人への贈り物として、お線香を送る人もいます。

 

お線香を送るタイミングは?

お線香を送るタイミングは?
◇喪中ハガキで訃報を受けた時は、12月中に送りましょう

お線香を送るタイミングへの配慮は、先方の状況を理解することがポイントです。

通夜や葬儀に参列できずにお線香を送る場合、四十九日までの忌中が目安ですが、葬儀を終えて落ち着いてから送った方が、喪家としては助かります。

 

①葬儀に参列できずお線香を送る

◇葬儀を終えてから四十九日法要までの忌中に送ります

お線香が付いたタイプの弔電を送る場合、葬儀の日時に合わせて手配をしますが、改めて香典代わりにお線香を送る場合には、通夜や葬儀を終えて、喪家が落ち着いた頃を目安にお線香を送ると良いでしょう。

四十九日法要までの忌中には、お線香を送り終えると丁寧です。

 

②喪中ハガキで訃報を受けた時

◇12月中旬には、お線香を送るように手配をしましょう

喪中ハガキで故人の訃報に触れた場合、喪中ハガキを受け取ってから、できるだけ早くお悔やみの気持ちをお線香に託して送ります。

年末ぎりぎりになると先方も忙しくなること、またお歳暮時期を目安として、12月中旬にはお線香を送るよう、手配をすると良いでしょう。

 

③法事(法要)に参列できずお線香を送る

◇法事(法要)の前日にはお線香を送るよう、手配をします

法事(法要)の御案内状を受け取ったものの、遠方やスケジュール調整の都合で参列できないため、代わりにお線香を送るケースも多いです。

この場合、先方は法事(法要)でお線香を供えるため、前日には届くようにお線香を手配しましょう。

 

④年中行事に参加できずお線香を送る

◇初盆や初彼岸にお線香を送る場合、1週間前に送ると丁寧です

お盆(旧盆)やお彼岸など、近しい家族や親族の年中行事に参列できず、お線香を送る場合、1週間以上前には届いていると、準備を進めやすくて良いでしょう。

初盆や初彼岸などの場合、僧侶をお呼びして読経供養を行う「法要」になることもありますよね。

この場合は法要マナーに倣い、御仏前に供えることができるよう、前日までに届くよう手配することをおすすめします。

 

⑤自宅へ弔問する場合

◇自宅へ弔問する時のお線香は、手土産として持参します

自宅へ弔問する時や帰省により持参するお線香は、手土産として当日に用意して問題はありません。

ただし自宅へ弔問する場合には、先方に電話をしてスケジュール調整をした後に、訪問するようにしましょう。

 

●また手土産として持参するお線香は、「供物」「御供物」などの表書きを書いた掛け紙を掛けた後、紙袋に入れて持参します。

 
訪問時に先方へお渡しする流れが一般的で、直接お仏壇などへ供えるのはマナー違反ですので注意をしてください。

 

お線香を送る金額相場の考え方

お線香を送る金額相場の考え方
◇お線香を送る金額相場は、香典相場に基づきます

お線香は香典の代わりに供物として送るため、香典の金額相場が目安です。
香典とともに送る場合、香典と合わせた金額で整えます。

そのためお通夜や葬儀では金額相場は高くなりますし、年忌法要などの法事では、故人が亡くなってから回忌を重ねるごとに、金額相場も少なくなるでしょう。

この他、故人との関係性や年齢によっても、お線香を送る金額相場が違います。

 

①年中行事はお中元を目安に

◇お盆やお彼岸にお線香を送る場合、お中元が金額相場です

毎年行うお盆やお彼岸などの年中行事では、特別に僧侶をお呼びして読経供養を唱える「法要」がない限り、お中元の金額相場を目安にお線香を送ると良いでしょう。

 

●そのため年中行事では、約千円~5千円です。

 
平均値としては約3千円ほどですが、沖縄の旧盆では約千円~3千円ほどがお中元目安ですので、全国的な金額相場よりも低くなります。

 

②知人や友人の訃報

◇知人や友人の訃報では、通夜や葬儀での香典金額が目安です

故人との関係性が知人や友人、同僚などの場合、通夜や葬儀に参列する香典の金額相場も、約5千円~1万円ほどとなり、平均的には約5千円となります。

 

●そのため知人や友人がお線香を送る場合、約3千円~5千円です。

 
また約3千円以下の供物や香典の場合、喪家は香典返しを送らないこともあります。
喪家へ余計な気遣いをさせぬよう、敢えて約3千円ほどのお線香を送ることも多いです。

この場合には、手紙でひとこと「香典返しは辞退させていただきます」と添えると丁寧でしょう。

 

③親しい人や親族の訃報

◇近しい親族や故人と親しい人がお線香を送る場合、約5千円以上です

故人と近しい親族、また生前に故人と特に親しかった人は、深いお悔やみを伝えるために、約5千円以上のお線香を送ることがあります。
この場合、桐箱に入った上質のお線香を送るケースが多いでしょう。

 

●そのため近しい人がお線香を送る場合、約5千円~7千円以上のものが多いです。
約5千円ほどのお線香を、香典とともに持参する人もいます。

 
約5千円以上のお線香の場合、希少価値が高い香木タイプのお線香や、漆箱に納められたお線香などが選ばれます。

また仕事上で故人と関係があった場合、同僚や部下ならば約3千円~5千円とし、上司以上は約5千円以上と、やや上司や年上の方が金額相場が高いです。
この場合にも、香典とお線香を一緒に持参することもあります。

 

お線香を送るシーンごとの選び方

お線香を送るシーンごとの選び方
◇お線香には、送るシーンに合わせたランクがあります

お線香にはランクがあるため、送るシーンに合わせて、適切なランクのお線香を送ることで、先方に弔意が伝わるでしょう。

お通夜や葬儀など、訃報に触れて間もない時期にはランクも価格も高いお線香を送ることで、お悔やみ線香として弔意を伝えます。

一方で毎年のお盆やお彼岸など、気ごころの知れた家族や親族へ送る時には、化粧箱(紙箱)に整えられたギフト線香でも良いでしょう。

また「高いから良い」と言う訳ではありません。
先方がお返しを気遣うことのないよう、敢えて約3千円ほどの価格帯でお線香を選ぶこともあります。

 

①一般的な葬儀でお線香を送る

◇葬儀の香典代わりにお線香を送る場合、進物線香が適しています

通夜や葬儀に参列できないなど、香典代わりにお線香を送る場合には、伝統的で重厚な進物線香だと、より弔意が伝わるでしょう。

香典相場に合わせてお線香を送る金額相場も、約5千円~1万円以上が適切ですので、漆箱に入った進物線香だと丁寧です。

 

<葬儀の香典代わりにお線香を送る>
[費用相場] 約5千円~1万円以上
(平均約7千円以上)
[梱包] 漆の箱
[特徴] ・香木タイプ

 
一般的に約7千円以上の進物線香になると、より希少価値の高い香木線香が選ばれますが、先方がマンション住まいなど、環境に配慮して煙の少ない少煙タイプのお線香を選ぶこともあります。

お線香を送るとともに香典を送る人もいますが、この場合は香典とお線香は別々に送り、香典は現金書留で送るよう注意をしてください。

 

[香典を郵送する]
・香典は郵送できる?注意点や送り方、送るタイミング、香典に添える手紙や例文まで解説!

 

②家族葬でお線香を送る

◇香典辞退の家族葬では、カジュアルなお線香の方が気遣いがありません

規模の小さな香典辞退を伴う家族葬の場合、喪家も香典返しなど、格式ばった気遣いをせずに故人を弔いたいと考えていることが多いです。

そのため後々御香典返しをするなどの気遣いがないよう配慮して、約千円~3千円ほどのお線香を送る傾向があります。
お線香はカジュアルな短寸の品を選ぶことも少なくありません。

 

<香典辞退の家族葬でお線香を送る>
[費用相場] ・約千円~3千円
[梱包] ・化粧箱(紙箱)
[特徴] ●手土産風
・ギフト線香
カジュアルな香り
(ラベンダー、しゃぼんなど)
・ロウソクとセットなど

 
カジュアルなお線香を送る傾向にあるため、白檀(びゃくだん)などの重厚な香りばかりが選ばれる訳ではありません。

例えば、生前に故人が好きそうな香りとして、ラベンダー・しゃぼん・桜など、カジュアルな香りも選ばれます。

 

③年中行事にお線香を送る

◇季節を感じるカジュアルなお線香が好まれます

年中行事では供養の意味合いが法要よりも薄くなるため、カジュアルなお線香とロウソクがセットになったような「お線香ギフト」が選ばれる傾向です。

 

<年中行事にお線香を送る>
●傾向としては規模の小さな香典辞退の家族葬と似ていますが、年中行事の場合季節がはっきりとしているため、季節を感じるお線香の香りが好まれます。

 
例えば春のお彼岸には桜の香り、秋のお彼岸には金木製の香り、などです。
この他、旧盆など自宅の仏前行事に持参するお線香には、煙の少ないお線香も便利で喜ばれます。

 

④遅れて訃報に触れ、お線香を送る

◇訃報に触れてお線香を送る場合、進物線香を送ります

喪中ハガキなど、遅れて訃報に触れた場合にもお悔やみを伝えるお線香として、桐箱に入った進物線香を送ると良いでしょう。

 

<訃報に触れ、お線香を送る>
[費用相場] 約3千円~5千円
[梱包] 桐箱
[特徴] ・煙の少ない線香
・香木タイプもあり
・短寸

 
ただし一般的に香典返しを送る時期ではないため、先方に余計な気遣いをさせないよう、約3千円~5千円ほどの金額相場が適しています。

またお手紙を添えて「香典返しは辞退させていただきます」の一文を添えると丁寧です。

 

お線香を送るマナーとは?

お線香を送るマナーとは?
◇お線香を送る場合、のし紙ではなく「掛け紙」です

のし紙」はお祝いの熨斗(のし)を付けた掛け紙なので、弔事にのし紙は掛けません。
代わりに、お線香を送る場合には熨斗(のし)の付いていない「掛け紙」を掛けることになります。

一般的に約3千円以下のお線香の場合、掛け紙には白と黒の水引が印刷されているものが多く、水引の上には表書きを、水引の下には送り主の氏名です。

 

お線香を送る掛け紙

◇掛け紙には「内紙」と「外紙」があります

通夜や葬儀、法要などに参列できずにお線香を送る場合、掛け紙を掛けますが、掛け紙には「内紙」と「外紙」があるので注意をしてください。

百貨店や仏壇仏具店で進物線香を購入すると、「掛け紙は内紙にしますか?外紙にしますか?」と尋ねられるでしょう。

 

<お線香を送る掛け紙>
[掛け紙の種類] [内容]
①内紙 包装紙の内側に掛ける
・お線香を郵送する
・御仏前(御霊前)に供えない
②外紙 包装紙の外側に掛ける
・お線香を持参する
・御仏前(御霊前)に供える

 
基本的な区別の仕方として、お線香を持参する場合には掛け紙を外紙にして、誰からの供物なのかを分かるようにします。

また喪中ハガキで訃報を知った場合など、法要(法事)のない時期にお線香を郵送する場合には、内紙で良いでしょう。

 

 

お線香を送る表書き

◇お線香を送る表書きには、「御供」「御供物」があります

お線香を送る際、どのシーンでも失礼にあたらない表書きは「御供」や「御供物」が安心ですが、シーンに合わせた表書きを選ぶと、より丁寧です。

 

<お線香を送る表書き>
[表書き] [用途]
①「御供(御供物)」 ・全般
(いつでも使用可能)
②「御霊前」 ・四十九日前に送る
(お通夜、葬儀など)
③「御仏前」 ・四十九日後に送る
(法要、弔問など)
④「喪中御見舞い」 ・喪中ハガキで訃報に触れた
⑤「新盆御見舞い」 ・初盆でお線香を送る

 
ここでお線香は仏教に倣った仏具なので、基本的に神道やキリスト教ではお線香を送ることは、基本的にありません。
キリスト教の儀式を行う場合、送るものは供花などを送ります。

 

 

まとめ:香典代わりにお線香を送ることはできます

まとめ:香典代わりにお線香を送ることはできます
通夜や葬儀に参列できない時、ご案内を受けた法事(法要)や年中行事に参加できない時に、弔意を表す手段として、香典代わりにお線香を送ることは可能です。

また、近年増えた家族葬などで「香典辞退」を受けた時にも、「供物・供花を辞退します」などの一文がない限り、香典の代わりにお悔やみを表すお線香を送ることができるでしょう。

ただし先方へ余計な気遣いをさせないよう、またきちんとお悔やみを伝えるために、シーンに合わせたランクのお線香を送ることは大切です。

お線香を送る時には、手紙を添えてお悔やみを伝えるようにします。

 

 


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