2024年沖縄の旧暦カレンダー|新暦9月(旧暦8月)トーカチユーエー・十五夜到来!

2024.07.01
2024年沖縄の旧暦カレンダー|新暦9月(旧暦8月)トーカチユーエー・十五夜到来!

2024年沖縄の新暦9月は旧暦7月29日~8月28日、この期間は大綱引きで有名なジューグヤ(十五夜)、秋のお彼岸、トーカチユーエー(斗掻祝)など、旧暦行事で目白押しです。本記事では、2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月の行事がわかります。

・2024年沖縄の旧暦8月15日の十五夜はいつ?
・2024年の秋のお彼岸はいつからいつまで?
・2024年沖縄の旧暦8月(新暦9月)の行事は?

2024年沖縄の新暦9月は旧暦7月29日~8月28日にあたります。

この期間は大綱引きで有名なジューグヤ(十五夜)や、秋のお彼岸、トーカチユーエー(斗掻祝)など、沖縄の旧暦行事で目白押しです。

本時期を読むことで、2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月の行事がわかります。
後半には二十四節気もご紹介しているので、どうぞ最後までお読みください。

 

2024年、沖縄の新暦9月(旧暦8月)の年中行事

2024年、沖縄の新暦9月(旧暦8月)の年中行事
◇2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月はジューグヤー(十五夜)が盛大に行われます

2024年9月17日は、沖縄で旧暦8月15日のジューグヤ(十五夜)です。
沖縄各地で集落を上げた大綱引きや奉納行事で賑わる地域も少なくありません。

さらにジューグヤ(十五夜)」の一週間前は旧暦8月8日「トーカチユーエー(斗掻祝)」、沖縄でも数え年88歳のこの日、米寿をお祝いします。

<2024年沖縄の新暦9月:旧暦8月の行事カレンダー>
[新暦] [旧暦] [旧暦行事]
【沖縄の旧暦行事】
[1] 2024年9月3日(火) ・旧暦8月1日 ・チィタチの拝み
[2] 2024年9月7日(土) ・旧暦8月5日 ・メーニゲー(前祝い)
[3] 2024年9月10日(火) ・旧暦8月8日 ・トーカチユーエー(斗掻祝)
[4] 2024年9月10日(金)~13日(金) ・旧暦8月8日~11日 ・ヨーカビー(八日目)
[5] 2024年9月11日(水)~13日(金) ・旧暦8月9日~11日 ・シバサシ(柴差し)
[6] 2024年9月11日(水)~13日(金) ・旧暦8月9日~11日 ・八月カシチー(八月強飯)
[7] 2024年9月17日(火) ・旧暦8月15日 ・ジューグヤ(十五夜)
[8] 2024年9月17日(火) ・旧暦8月15日 ・ジュウグニチの拝み
●沖縄の記念日
[1] 2023年9月4日(月) ・旧暦8月2日 ・クース(古酒)の日
[2] 2023年9月17日(日) ・旧暦8月15日 ・ヤンバルクイナの日
[3] 2023年9月18日(月) ・旧暦8月16日 ・島くとぅばの日
【全国行事】
[1] 2024年9月16日(月) ・旧暦8月14日 ・敬老の日
[2] 2024年9月19日(木)~25日(水)秋のお彼岸
? ●2024年9月19日(木) ・旧暦8月17日 ・秋彼岸の入り
? ●2024年9月22日(日) ・旧暦8月20日 ・秋分の日
●2024年9月25日(水) ・旧暦8月23日 ・秋彼岸明け
[3] 2024年9月21日(土) 旧暦8月19日 社日
●節気
[1] 2024年9月7日(土) ・旧暦8月5日 ・白露
[2] 2024年9月22日(日) ・旧暦8月20日 ・秋分

八月カシチー(ハチグァッチカシチー)は、沖縄では魔除けの旧暦行事となるシバサシ(柴差し)と併せて行う家が一般的ではありますが、一部、別日に行うこともあります。

 

チィタチ・ジュウグニチの拝み

◇毎月旧暦1日と15日は、拝みの日です

旧暦は月の暦となり、毎月旧暦1日は新月、旧暦15日は満月にあたります。
沖縄では毎月、旧暦1月と15日を拝みの日、目的は家族の平穏な暮らしや安全の祈願です。

地域の御嶽(ウタキ)や神社、ウフガー(産川)などの神様「産土神(うぶすながみ)」様へ拝む人もいますが、取り分けヒヌカン(火の神)を家の台所に祀る家庭で拝まれることが多いでしょう。

新月に当たる旧暦1日に、家族の平穏な暮らしと安全を祈願して、15日には無事に平和に暮らしていることへの感謝を示します。

お供え物はお線香とマース(お塩)、そしてウブク(仏飯)を3膳です。
ヒヌカンへのお線香はジュウゴフンウコー(十五本御香)とする家庭が多く、日本線香15本
もしくは5本、沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」であれば、タヒラ半(2枚半)にあたります。

詳しくは、下記コラムご併せてご参照ください。

 

 

 

沖縄の旧暦8月8日:トーカチユーエー

沖縄の旧暦8月8日:トーカチユーエー
◇2024年9月10日(火)、沖縄の旧暦8月8日は米寿のトーカチユーエーです

干支年に長寿を祝う沖縄ですが、旧暦8月8日の米寿(88歳)は、全国と同じく沖縄でも盛大に祝います

全国的な米寿でも同じですが、「米」の文字を分解すると「八十八」になることから、旧暦8月8日がトーカチユーエー(斗掻祝)になりました。

<2024年9月10日:沖縄の旧暦8月8日>
●トーカチユーエー
(斗掻祝)
[日程] [行事]
●2024年9月7日(土)
・旧暦8月5日頃~
・メーニゲー(前祝い)
●2024年9月10日(火)
・旧暦8月8日
・トーカチユーエー(斗掻祝)

集落で祝う地域もあれば、家族や親族で祝う家もあるでしょう。
長寿を祝うことで、長生きへの感謝と今後のお見守りを祈願するとともに、一緒に祝う人々は、長寿にあやかることができます。

 

メーニゲー(前祝い)とは

◇沖縄では旧暦8月5日、トーカチユーエーの3日前に前祝いの祈願をします

来る3日後の旧暦8月8日(2024年9月10日・火)に、トーカチユーエー(斗掻祝)を行うことを集落の神社やウガンジュ(拝所)である「産土神(うぶすながみ)様」へご報告する行事です。

<2024年9月7日:メーニゲー>
[拝所] ・集落のウガンジュ(拝所)
・集落のウフガー(産まれた川)
・ご先祖様のお墓
…など
[祈願すること]
・無事にお祝いが済ませられますように
・お導きがありますように
…など

ウフガー(産川)とは、産まれた時に産湯を汲んだ井戸を差しますが、現代は住んでいる集落や、産まれた集落の井戸や川のウガンジュ(拝所)を差します。

また家によっては、集落の神社や御嶽(うたき)などのウガンジュ(拝所)、古いご先祖様のお墓「按司墓(あじはか)」などを廻ることもあるでしょう。

 

トーカチユーエー(斗掻祝)の祝い方

◇トーカチユーエー(斗掻祝)では、床の間にお米九合を飾ります

トーカチユーエー(斗掻祝)の「トーカチ(斗掻)」は、その昔にお米を枡(ます)で計っていた頃、山盛りにしたお米を平らにならす時に使用した竹の棒です。

これを床の間にお米と飾って祝い、長寿にあやかるため、集まった人々に「あやかり昆布」などのお祝いを配ります。

 

 

2024年沖縄の旧暦8月8日:ヨーカビー

2024年沖縄の旧暦8月8日:ヨーカビー
◇ヨーカビー(八日日)やシバサシ(柴差し)は、悪霊・悪疫祓い行事です

今では少なくなりましたが、ヨーカビー(八日目)もシバサシ(柴差し)も、妖怪や悪い霊(ヤナカジ)などを祓う、悪霊祓い行事です。

ヨーカビー(八日日)は「妖怪火」とも書き、現代における「火の玉」を差します。
旧暦7月13日~15日の旧盆を終えた翌月、お祓い行事を行う流れです。

 

ヨーカビー(八日日)

◇集落では夜に丘の上から火の玉を確認し、家では爆竹を鳴らしました

その昔の沖縄では旧暦8月8日になると、丘の上など集落が見渡せる高い場所から火の玉が現れるかを確認し、火の玉が入った家では厄祓いを行う風習がありました。

<2024年9月10日:沖縄の旧暦8月8日ヨーカビー>
●爆竹を鳴らして悪霊祓い

[沖縄の言葉] [意味]
●イニンビー(遺念火)
…悔恨を残した魂
●チングトゥ
…棺桶などを作る音

夜にヨーカビー(妖怪火)やイニンビー(遺念火)、チングトゥの音が聞こえた家では、爆竹を鳴らして悪霊祓いをします。

ただ現代は蛍光灯が常設されているため、昔のような風習は残さない集落が多いでしょう。

 

シバサシ(柴差し)

◇シバサシ(柴差し)では家に結界を作り、悪霊や悪疫を払いのけます

シバサシ(柴差し)」は、家の四隅など要所に悪霊祓いの呪具「サン(ゲーン)」を差し、結界を作る行事です。

サン(ゲーン)は呪具と言っても桑の葉をススキ3本に結んだもので、手軽に作れるものです。

<2024年9月11日:沖縄の旧暦8月9日シバサシ>
●悪霊・悪疫祓いの呪具

[沖縄の言葉] [呪具]
●サン
…ススキ
●ゲーン
…桑の葉

桑の葉を使用したゲーンはススキ3本を結んだサンよりも、より呪力が高いとする考え方もあります。

またススキのみのサンは、沖縄ではお弁当の上に乗せるなど、今も地方では日常的に使用する厄除け、悪霊祓い道具です。

 

 

2024年沖縄の旧暦8月9日:八月カシチー

2024年沖縄の旧暦8月9日:八月カシチー
◇2024年9月11日~13日頃、沖縄の旧暦8月9日~11日「八月カシチー」です

2024年9月11日~13日頃沖縄で旧暦8月9日~11日にあたる八月カシチー(ハチグァッチカシチー)は、旧暦6月に行われる六月カシチー(ルクグァッチカシチー)に続く収穫祭です。

「カシチー」とは、漢字で「強飯」と書き、もち米を加えて炊いた「おこわ」を差します。

 

八月カシチーは赤飯

◇六月カシチーは白飯ですが、八月カシチーは赤飯です

六月カシチーは白飯(白米+もち米)ですが、八月カシチーでは赤飯(白米+もち米+小豆)を焚いて、ヒヌカンとお仏壇へ供えます。

<2024年沖縄の旧暦8月10日頃:八月カシチー>
●六月カシチー
…シルカシチー
(白い強飯)
●八月カシチー
…アカカシチー
(赤い強飯)

米の収穫に感謝して来年度も無事に豊作を願う収穫祭なので、もともとは農耕集落で行われてきた儀礼です。
ただし、今では集落行事としてはほとんど見受けることはありません。

 

八月カシチーで安定収入を祈願

◇昔は農耕儀礼のひとつでしたが、現代は安定収入を祈願します

「今年も一年、家族が何事もなく、ご飯に困らない暮らしができますように」との願いを込めて、ヒヌカンやお仏壇に供えるようになりました。

<八月カシチーの現代の役割>
無事にご飯を食べられる暮らしに感謝する
・家族の健康と繁栄祈願
・(豊作に掛けて)安定した収入祈願

…このようなことから、一時は廃れたカシチー行事でしたが、2023年現代の沖縄では旧暦8月10日に家族単位でお赤飯を炊き、ヒヌカンやお仏壇、トゥクヌカミ(床の神)に供える家が増えています。

 

 

2024年9月17日:沖縄の旧暦行事「ジューグヤ」

2024年9月17日:沖縄の旧暦行事「ジューグヤ」
◇旧暦8月15日ジューグヤ(十五夜)は、大綱引きなどの奉納行事を行います

2024年9月17日(火)は沖縄で旧暦8月15日にあたる「ジューグヤ(十五夜)」です。
全国的な十五夜では白だんごを供えてお月見をしますが、沖縄では大綱引きなど、集落をあげた旧暦行事を行います。

<2024年9月17日:沖縄の旧暦8月15日ジューグヤ>
[集落行事] ・大綱引き
・奉納行事
(エイサー、組踊り、相撲など)
[家庭行事] ・フチャギムチ

沖縄では今も各地で、前述した六月カシチー、八月カシチー、ジューグヤ(十五夜)のいずれかで大綱引きなど盛大な行事を行うため、全国的にも人気が高い、沖縄の旧暦行事のひとつです。

 

ジューグヤ(十五夜)の大綱引き

◇ジューグヤ(十五夜)の大綱引きは、糸満や那覇が有名です

ジューグヤ(十五夜)と言えば大綱引きです。
沖縄では本島をはじめ、離島各地で大綱引きや相撲大会が行われますが、特に那覇や糸満大綱引きは人気です。

<沖縄の大綱引き>
[大綱引き大会] [日程]
・那覇大綱引き …2024年10月13日(土)~15日(月・祝)
・糸満大綱引き …2024年9月17日(火)

この日に向けて大繩を皆で編み、地域の子ども達はお披露目するエイサーや旗頭などの演武を練習して、当日は地域の御嶽(うたき=拝み処)などへ奉納します。

 

ジューグヤ(十五夜)のフチャギムチ

◇「フチャギムチ」とは、おもちに小豆をまぶしたものです

また2024年9月17日、沖縄旧暦8月15日のジューグヤ(十五夜)では、「フチャギムチ」と呼ばれるおもちを供えます。

<2024年沖縄の旧暦8月15日:フチャギムチ>
[フチャギムチとは]
・おもちに小豆をまぶしたもの
[お供え] ・ヒヌカン
・お仏壇
・トゥクヌカミ(床の間)

全国的なお彼岸で供えるおはぎとは違い、すり潰していない小豆をまぶしたおもちで、甘くありません。

フチャギムチは月、小豆は星や月に掛かった雲を表します。
そのため、小豆をすり潰して真っ黒に染めない作り方が特徴です。

 

 

2024年9月19日~:秋のお彼岸

2024年9月19日~:秋のお彼岸
◇2024年9月19日(木)~25日(水)までは、秋のお彼岸です

秋のお彼岸は秋分の日を中心に、前後3日間の合計7日間の期間を指します。
2024年の秋分の日は9月22日(日)、そのため2024年は9月19日(木)が秋のお彼岸の入り日、2024年秋のお彼岸は9月19日(木)~25日(水)です。

<2024年秋のお彼岸日程>
●2024年9月19日(木)~25日(水)

[お彼岸の入り日]
・2024年9月19日(木)
[秋分の日] ・2024年9月22日(日)
[お彼岸の明け日] ・2024年9月25日(水)

秋のお彼岸は、春分の日・秋分の日を中心としているので、全国と同じ日程となります。
2024年は直前の9月17日(火)が旧暦8月15日となるため、沖縄では三大年中行事と言われる大綱引き行事「ジューグヤー(十五夜)」です。

秋のお彼岸期間中、沖縄ではヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を行いますので、慌ただしい日々になるかもしれません。

 

沖縄の秋のお彼岸

◇沖縄ではヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を行います

沖縄の秋のお彼岸は「ハチグァッチヒガン(八月お彼岸)」です。
全国的な秋のお彼岸と日程は同じですが風習は違い、この7日間で「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」を行いました。

●「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」とは、名前の通り住まいの要所要所にいらっしゃる神々様へ、日ごろの感謝と今後のお見守りを祈願するものです。

春のお彼岸・秋のお彼岸・年末(旧暦12月24日)の3回とされていますが、家や地域によっては1回~2回に省略することもあります。

そのなかでも秋のお彼岸である八月ヒガンは、ご先祖様を供養するお彼岸として、家を掃除して拝みを行う家庭は少なくありません。

 

 

 

全国的な秋のお彼岸

◇全国的には秋のお彼岸期間中にお墓参りを行います

春分の日・秋分の日は太陽の基軸が赤道線上にあり、真東から太陽が昇り、真西へ沈むため一直線上に繋がる日です。

仏教には「西方浄土(せいほうじょうど)」があると説かれていることから、お彼岸は「あの世とこの世が最も近い日」とされてきました。

全国的にはあの世とこの世が繋がる秋のお彼岸期間にお墓参りをします。
また秋分の日であることから、この1週間は旬の食べ物をいただいてきました。

 

 

 

2024年9月のシルバーウィークは?

2024年9月のシルバーウィークは?
◇2024年のシルバーウィークは、3連休が2回あります

秋のお彼岸は2024年9月22日(日)の秋分の日を中心として、前後3日間を含めた1週間、9月19日(木)~9月25日(水)の7日間です。

秋分の日が9月22日(日)、その振り替え休日が9月23日(月)となり、土日を含めた2024年9月21日(土)~23日(月)は3連休となります。

一方、2024年の敬老の日は9月16日(月)ですので、土日を含めて2024年は9月14日(土)~16日(月)が3連休です。

 

そもそも「シルバーウィーク」とは?

◇「シルバーウィーク」とは、9月に期待される大型連休です

4月末~5月初頭に訪れるゴールデンウィークに対して、シルバーウィークと名付けられました。

2003年(平成15年)に施行された「ハッピーマンデー」により、毎年9月の敬老の日が第3月曜日に移動したため、シルバーウィークが期待されるようになりました。

ハッピーマンデー」とは、成人の日・体育の日・海の日など、いくつかの祝日に適用された制度で、祝日を月曜日に移動させることで、土曜日・日曜日・月曜日の三連休とすることです。

そのため敬老の日は毎年9月の第3月曜日、2024年は9月14日(土)~16日(月)が3連休となります。

 

敬老の日には何をする?

◇敬老の日は1947年「としよりの日」が始まりです

敬老の日は名前のまま、おじいちゃん・おばあちゃんなど、お年を召した人々を敬い、感謝する日となり、始まりは1947年でした。

1947年昭和22年の9月15日に、兵庫県で敬老会が開催されたことをきっかけに全国的に敬老の日の習慣が広まった結果、1965年昭和37年には正式に「敬老の日」として、国民の祝日となったのです。

一般的には家族へのお祝いですが、本来は血縁関係なく、関係性としてお祝いをしたい、感謝や敬いを表したい高齢の相手であれば良いとされます。

日頃の感謝を込めたプレゼントを渡したり、近年ではレストランを予約して、家族で会食の場を設ける家族も増えました。

 

2024年新暦9月の節気

2024年新暦9月の節気
◇2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月の節気は処暑→白露→秋分です

2024年新暦9月、沖縄では旧暦7月29日~8月28日に当たる二十四節気は、秋に向かう白露→秋分へと続きます。

<2024年新暦9月:沖縄の旧暦8月の節気>
【二十四節気】処暑(しょしょ)
●七十二候
(末候) ・天地始粛
(てんちはじめてさむし)
・8月28日(水)~9月1日(日)
(末候) ・禾乃登
(こくものすなわちみのる)
・9月2日(月)~9月6日(金)
【二十四節気】白露(はくろ)
●七十二候
(初候) ・草露白
(くさのつゆしろし)
・9月7日(土)~9月11日(水)
(次候) ・鶺鴒鳴
(せきれいなく)
・9月12日(木)~9月16日(月)
(末候) ・玄鳥去
(つばめさる)
・9月17日(火)~9月21日(土)
【二十四節気】秋分(しゅうぶん)
●七十二候
(初候) ・雷乃収声
(かみなりすなわちこえをおさむ)
・9月22日(日)~9月27日(金)
(次候) 蟄・蟄虫坏戸
(むしかくれてとをふさぐ)
・9月28日(土)~10月2日(水)

2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月は秋のお彼岸やジュウグヤー(十五夜)など、秋の訪れを実感する季節です。

暦としても9月は日に日に夜が長くなる「夜長月」が、いつしか「長月」になったように、夏から秋への移り変わりを感じます。

時候も「早秋の候」「鈴虫の音が美しく」「鰯雲が秋を告げております」など、秋を感じる言葉から始めると良いでしょう。

 

全国的な9月の年中行事

◇全国的には9月10日(火)に二百二十日が訪れます

「二百二十日」とは「にひゃくはつか」と読み、立春の節気から数えて220日目にあたる雑節の日です。

2024年の立春は2月4日(日)ですので、この日から起算して220日目(起算しているので正確には219日目)が、2024年9月10日(火)の二百二十日となります。

この日は大型台風が訪れやすい時期とされ、特に農業を営む家庭では警戒をする「厄日」として、警戒を怠らず備えてきました。

また、沖縄では旧暦9月9日、お酒に菊の葉を3枚かべていただく「チクザキ(菊酒)」の年中行事がありますが、全国的には新暦9月9月の「菊酒」です。

「菊酒」は名前の通り「きくざけ」と読み、重陽の節句にあたります。
全国的な菊酒行事では、お酒に菊の葉ではなく、菊の花を浮かべていただく家庭が多いでしょう。

 

まとめ:2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月はジューグヤです

まとめ:2024年新暦9月、沖縄の旧暦8月はジューグヤです
2024年新暦9月は、旧暦7月29日~8月28日にあたります。
特に沖縄では旧暦8月15日、2024年9月17日(火)のジューグヤ(十五夜)は、沖縄の三大旧暦行事とも言われるほど、大きな規模で大綱引き行事を開催する地域も多いです。

ジューグヤ(十五夜)では地域の神社やウタキ(御獄)などのウガンジュ(拝所)を終点として、子ども会や婦人会、地域の団体が行列をなしながら、棒術や旗頭・エイサーと言った、奉納行事を披露します。

そのためジューグヤ(十五夜)の大綱引き行事に向けて、練習や準備で慌ただしくなる人々も多いでしょう。

那覇市の大綱引き行事は観光客へ向け、スポーツの日を中心とした3連休で開催されますが、糸満をはじめとした地域の大綱引き行事は、この旧暦8月15日に毎年開催される日程です。

 


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