沖縄のお墓が大きいのは、昔の風習にあった!他県と違う5つの風習、お墓参りルールとは

2024.02.01
沖縄のお墓が大きいのは、昔の風習にあった!他県と違う5つの風習、お墓参りルールとは

本州の人々が沖縄に来ると、お墓の大きさやデザインに驚きますよね。さらに沖縄に住むと、お墓参りのルールが本州とは違う、時には正反対であることに驚きます。本記事では沖縄の門中墓や本州と沖縄のお墓の違い、お参りのルールについて理解が深まります。

・沖縄のお墓、他県と違う特徴とは?
・沖縄のお墓「門中墓」とは?
・沖縄のお墓参り、独特なルールとは?


 
本州の人々が沖縄に来ると、まずお墓の大きさに驚きますよね。
さらに沖縄に住むと、お墓参りのルールが本州とは違うことに驚きます。

 
本記事を読むことで沖縄のお墓が大きい理由や、他県とは違う特徴、沖縄での独特なお墓参りルールが分かります。

 

沖縄のお墓の特徴とは?

沖縄のお墓の特徴とは?
◇沖縄のお墓は骨壺を収蔵する「カロート」が地上にあります

 
カロート」とは遺骨を収蔵するお墓内のスペースです。
日本では広くお墓の下にカロートを設けて遺骨を埋葬してきました。
けれども沖縄のお墓の多くが、地上にカロートを設けています。

 

<沖縄のお墓、構造的な5つの特徴>
①カロートが地上にある
②家のような造りで大きい
③個人墓地が多い
④コンクリート造りも多い
⑤広いお墓参りスペース

 
またカロート部分は広く大きく、上から屋根を設けているので「沖縄のお墓は家のよう」とも言われます。

 
お墓が大きいため、古い沖縄のお墓は資材も墓石ではなく、コンクリート造りのものを多く見かけるでしょう。

 

沖縄のお墓①カロートが地上にある

沖縄のお墓①カロートが地上にある
◇沖縄では風葬の歴史がありました

 
風葬(ふうそう)」とは、ご遺体を供養する方法のひとつで、風など自然にさらされながら少しずつご遺体を風化します。

 
1948年に制定された「墓地、埋葬等に関する法律」墓埋法(ぼまいほう)により、遺骨の火葬が義務化された後は、風葬がなくなりましたが、かつての風葬の名残りです。

 
そのため沖縄のお墓は、地上にカロートがある方が自然です。
カロートの多くは観音開きになっており、入口前に供花や供物を供えます。

 

<沖縄のお墓:地上に納骨>
・風葬の歴史があったため
・ご先祖様を囲んで御馳走をいただくため

 
ただし大規模な門中墓では、お墓の納骨スペースの底が土になっており、遺骨を取り出して納骨することで、自然に土に還るスタイルもあります。

 

沖縄のお墓②家のような造りで大きい

沖縄のお墓②家のような造りで大きい
◇風葬の歴史により、沖縄のお墓は大きいです

 
風葬ではご遺体が風化されて朽ちるまでお墓内に安置します。
時が経ちご遺体が朽ちた頃に再びお墓を開き、洗って骨にして骨壺に納める風習がありました。

 

●長くご遺体をお墓に安置するため、沖縄のお墓はご遺体が住む家のように大きいです。

 
このような理由から、ご遺体を洗うまで安置する場所「シルヒラシ」があります。
シルヒラシはカロートの手前にあり、「新人はお墓の門番」とも言われてきました。

 

<沖縄のお墓:風葬の名残り>
①シルヒラシ
・お墓の手前のスペース
・新しい故人「新人」が入る
・新人はお墓の門番をする

②ジーシガーミ
・沖縄の骨壺
・本州の骨壺より大きい

 
沖縄の骨壺「ジーシガーミ」が大きいのは、火葬した遺骨ではなく、かつては風葬により朽ちた骨を収蔵してきたためです。

 
1948年に制定された墓埋法により風葬はなくなりましたが、現代の80代・90代のおばぁでも洗骨経験があるなど、比較的近代まで残されてきました。

 

沖縄で最も大きいお墓

◇沖縄県糸満市にある「幸地腹・赤比儀腹両門中墓」です

 
幸地腹・赤比儀腹両門中墓」は沖縄県南部の漁師町、糸満市にある門中墓で、「門中」とは後ほど詳しくお伝えしますが、父方血族の集まりとなります。

 

●幸地腹・赤比儀腹の2つの門中で、門中の子孫は5,000人を超えるとされ、現代使われているトーシー墓(当世墓)の周囲に、新しい故人「新人」が入るシルヒラシ墓が4基にわたり建っています。

 
敷地は1,600坪となり入口には風よけのヒンプンが建っているでしょう。
幸地腹門中の人々は入口の右側から、赤比儀腹両門中の人々は左側から入ります。

 
あまりに規模が大きいため、幸地腹・赤比儀腹両門中は法人化され管理されており、お墓参りも列をなして、その年の当番「アタリ」の管理のもと、順番にお線香をあげる流れです。

 

ジーシガーミは骨董品?

まとめ:遺骨はゆうパックで郵送できます
◇沖縄のジーシガーミは骨董品としての価値もあります

 
また沖縄の骨壺「ジーシガーミ」は、火葬していない骨を納めるため、本州の骨壺よりも大きい点が特徴です。

 
ジーシガーミは漢字で書くと「厨子嚢(ずしがめ)」、家を模した屋根のある建物の形をしていて、死後の世界を表しています。

 

●ジーシガーミは焼き物の美しさから、美術品としても評価があります。

 
ジーシガーミには窓を設けたものも多くあり、あの世とこの世が繋がる窓ともされるなど興味深く、現在では他県と同じ骨壺に納めるのが一般的ですが、ジーシガーミを芸術品として注目する声も増えました。

 

沖縄のお墓③個人墓地が多い

沖縄のお墓③個人墓地が多い
◇沖縄では今現在も、個人墓地が多く残る地域です

 
他県にも家の裏山などに先祖代々墓があるなど、戦前から残るお墓が多くありますが、沖縄では個人で土地を所有して「墓地」とし、お墓を建てたものが多くあります。

 
沖縄の地方では自然発生的にお墓が集まる墓地がありますが、それぞれが墓地を所有している集まりも多いでしょう。

 

<沖縄のお墓に個人墓地が多い理由>
①檀家制度がない
②広い墓地が必要

 
日本では江戸時代から寺院がその集落に住む人々を把握する「戸籍」の役割を果たすため、檀家制度を設けてきました。

 
そのため人々は集落の寺院に所属し、その寺院「菩提寺」が運営する墓地「寺院墓地」にお墓を建てる義務があったのですが、その頃の沖縄は琉球王朝時代です。

 
そこで、そもそも檀家制度が根付いておらず、個人墓地が一般的でした。
風葬を行うための広い墓地も、個人墓地だからこそでしょう。
沖縄ではお墓が集まる場所を「あの世」、境界線はあの世とこの世の入り口です。

 

 

沖縄のお墓問題と個人墓地の変化

◇現代では沖縄のお墓問題解消から、霊園への引っ越しが増えています

 
けれども現在の沖縄では、個人でのお墓の維持管理が難しく無縁墓が増えました。
無縁墓化した個人墓地は放置され危険でもあり、問題視されるようになります。

 
また沖縄の個人墓地は街中に突然現れる立地も多いです。
景観としても問題視されるようになった結果、現在では新規のお墓に対して墓地管理者がいる霊園が推奨されるようになりました。

 

<沖縄のお墓:個人墓地の現在>
●沖縄県では基本的に、新規のお墓は霊園を推奨
・自治体によって対応が異なる

 
沖縄県では無縁仏の増加を避けるため、基本的に新規のお墓を建てる際、管理が行き届いた霊園を推奨しています。
新規では行政的に、個人墓地にお墓を建てることができない地域も多いでしょう。

 
ただ集合墓地が少ない地域の自治体では、新規の個人墓地が許可される自治体も見受けます。

 
一方、お墓の管理が便利なことや、お墓の継承問題を解消する目的で、個人墓地から霊園へとお墓を引っ越す沖縄の人々が増えています。

 

 

沖縄のお墓④コンクリート造りも多い

沖縄のお墓④コンクリート造りも多い
◇古い沖縄のお墓ではコンクリート造りも多いです

 
家のように大きな沖縄のお墓では、かつては墓石でお墓を建てると予算的にオーバーしてしまうため、コンクリートで建てたものも多くありました。

 
ただコンクリート造りのお墓の多くが戦後すぐに建てられたもので、経年劣化による問題が生じています。

 

<沖縄のお墓:コンクリート造り>
・戦後のコンクリート造りで質があまり良くない
・経年劣化によるひび割れ問題

 
コンクリートのひび割れは一度入ると、多少修繕をしてもひび割れ口から雨風が入り壁が柔らかくなるなど、毎年の修繕が必要になるケースも少なくありません。

 
そこでお墓の建て替えや、「どうせ建て替えるなら」と、お墓の維持管理がより楽になる霊園などへの引っ越しが増えています。

 

[お墓の建て替え]
・お墓を建て替える費用はどれくらい?修繕するなら?相場や、建て替えの流れを詳しく解説

 

沖縄のお墓⑤広いお墓参りスペース

沖縄のお墓⑤広いお墓参りスペース
◇沖縄のお墓には、墓前に広いお参りスペースがあります

 
沖縄ではお墓に関わる親族が一同に集まり、墓前で宴会を行うお墓参りが多いことから、墓前のお墓参りスペースが設けられたものが多いです。

 
風葬の歴史があったことから、沖縄では気軽にお墓参りをするものではないとされ、年中行事を通して、親族が同じ日にお墓参りをしてきたことが背景にあります。

 

<沖縄のお墓参り行事>
[日にち] [行事] [特徴]
①旧暦1月16日 ・ジュールクニチー
(十六日祭)
●あの世の正月
・離島地域
・亡くなって間もない故人がいる家
(1年~3年ほど)
②清明の節気
(毎年4月頃)
・シーミー
(清明祭)
・本島地域
門中行事
③旧暦7月7日 ・タナバタ(七夕) ●旧盆のご案内
・家族行事

 
沖縄のお墓参りで最も全国的に有名な行事はシーミー(清明祭)です。
全国的にも「沖縄の春の風物詩」とも言われてきました。

 
一方、離島地域に多いジュールクニチー(十六日祭)は、沖縄本島では1年~3年以内の、亡くなって間もない故人が家族にいる家でも、お祭り行事であるシーミー(清明祭)に代わり行われています。

 

 

沖縄の他県と違うお墓参りルール

沖縄の他県と違うお墓参りルール
◇沖縄でお墓参りは、旧暦行事の日のみです

 
本州と沖縄ではお墓参り以外にも、さまざまな風習の違いがあります。
神道と仏教の違いのようなもので、例えば沖縄ではお墓参りのお供え物でも、豚肉を供えますが、本州ではタブーです。

 

<沖縄のお墓参り5つのルール>
①お墓参り行事のみ
②宴会(墓前祭)を行う
③ヒジャイガミへ拝む
④お墓に行ってはいけない人がいる
⑤他人のお墓は見ない

 
また沖縄で行う年忌法要は「年忌焼香(スーコー)」と言いますが、年忌焼香が命日にできない時、本州では命日の前に法要を設定します。
一方で沖縄では、命日より後に済ませるしきたりです。

このようにさまざまな違いがあるので、注意をして沖縄のお墓参りを進めてください。

 

 

沖縄のお墓参りルール①行事のみ

◇沖縄のお墓参りは、思い立った時に行くものではありません

沖縄のお墓参りは本州とは違い、いつでもお参りをするものではなく、お墓参りをする旧暦行事で、門中や親族で盛大に行います。

 

・他のお墓のご先祖様が寂しがるから
・無縁仏が家まで付いて来るから

 
これは風葬の歴史もあるのでしょう。
また昔の沖縄のお墓は、人々が住む集落から離れた辺境地にあることも多く、事故などの危険もあったためかもしれません。

 

沖縄のお墓参りルール②宴会を行う

◇沖縄ではお墓の前でご先祖様を囲み、ご馳走をいただきます

沖縄では限られたお墓参り日程のなか、門中・親族が集まり、墓前を囲んで賑やかに盛大に行うため、ご馳走を囲んだ墓前祭が風物詩です。

ただし沖縄のお墓参り行事は下記3日ありますが、旧暦7月7日の旧タナバタは、お仏壇のあるムートゥーヤー(元家)の家族のみで行う地域が多いでしょう。

 

<沖縄のお墓参り三大行事>
ジュールクニチー(十六日祭)…旧暦1月16日
シーミー(清明祭)…清明の節句
タナバタ(旧七夕)…旧暦7月7日

 
ジュールクニチー(十六日)は離島地域に多いお墓参り行事で、本島では主にシーミー(清明祭)でお墓参り行事を行います。
本島ではジュールクニチー(十六日祭)は、初盆の家が行うお墓参りの位置づけです。

重箱料理の御馳走「ウサンミ(御三味)」は、昔から定番の沖縄のお供え物で、ご先祖様へお供えした後、共食し楽しみます。

 

 

 

沖縄のお墓参りルール③ヒジャイガミへ拝む

◇沖縄のお墓参りでは、最初にヒジャイガミへ拝みます

沖縄のお墓にはお墓の左側、向かって右側に「ヒジャイガミ(左神)」と呼ばれる墓地の土地神様がいらっしゃいます。

 

●そのため沖縄ではお墓に到着したら、最初にヒジャイガミ様へ日ごろの守護を感謝し、お墓参りに来たことをご報告してから、ご先祖様への拝みです。

 
個人墓地だった沖縄ならではの風習ではないでしょうか。
墓地に入る時には入り口中央を歩かず、右端から入りヒジャイガミ様へ拝み、ご先祖様への拝みと移ります。

そして出る時は左端から出るとする家や地域が多くありました。

 

沖縄のお墓参りルール④お墓に行ってはいけない人

◇特にお墓の間口を開ける時、沖縄にはお墓に行ってはならない人がいます

沖縄ではお墓参りに行くと、故人の霊に「引かれる」ことを恐れてきました。
そのため昔は子どもや赤ちゃんをお墓に連れていくのを、嫌がることもあったようです。

 

<沖縄のお墓参り:行ってはいけない人>
・妊娠中の人
・新居を建築中の人
・故人と同じ干支の人(納骨式)

 
特にお墓の間口を開ける納骨式では、沖縄で該当する人々のお墓参りは避けられます。参列する人に香典を預けて、不参加とする事例が多いでしょう。

 

 

沖縄のお墓参りルール⑤他人のお墓は見ない

◇沖縄で集合墓地にあるお墓に参る場合、他人のお墓に目を向けません

沖縄でも全国的にも、お墓は「あの世の家」です。
生きている人の住まいを通りすがりの人々が凝視すると、気味悪かったり、嫌な感情が沸くように、他人のお墓は触れたり目を向けないとされます。

また「霊が寂しがる」と言われる沖縄では、他人のお墓にむやみに目を向けることで、そのお墓の霊が付いて来る、などとも言われますので、避けてください。

 

沖縄のお墓「門中墓」とは

沖縄のお墓「門中墓」とは
◇沖縄のお墓「門中墓」とは、父方の血族単位で建つお墓です

門中墓(むんちゅうばか)」とは、父方の血筋「門中(むんちゅう)」の人々が全員入るお墓なので、本州の先祖代々墓とは異なり、規模も大きくなります。

そのため大きな門中では、所属する家族が門中の人々全てを把握できている訳ではありません。

 

<沖縄のお墓「門中墓」とは>
[門中墓とは] ・父系の始祖から始まる血族が入るお墓
[門中墓を継承する人] ・代々嫡男が継承
・次男以降は新しく門中墓を建てる
[門中墓に入る人] ・継承した人の家族
・継承した人の親族

 
大勢の人々が門中に所属しているため、お金を定期的に集める「模合制度」により、沖縄ではお墓の修繕費用・メンテナンス費用を出す傾向です。

 

父方の血族「門中」とは?

◇「門中」とは、始祖を同じくする父方の血族です

他県では父方・母方含めて親族ですが、沖縄の「門中」の場合、父方の血が繋がっていなければ門中にはなりません。

沖縄のお墓の単位「門中墓」の基本となる父方の血族集団「門中」は、父方の血で繋がっていますので、例えば下記のような関係性は、家族であっても門中ではないことになります。

 

<門中に入らない人々>
・嫁
・婿養子
・養子
・養女

 
この点は本州の先祖代々墓と大きく違い、婿養子であれば門中墓を継承できませんし、嫡男であっても養子であれば、継承者には当たりません。

ただ嫁に関しては夫が門中であれば、夫とともに嫁ぎ先の門中墓に入ることができる門中も多いです。

 

沖縄のお墓「門中墓」で起きる問題

◇門中墓では、お墓に入れる人が限定されます

沖縄のお墓「門中墓」は、父方の血族として入る人のタブーが問題です。
沖縄の先祖代々位牌「トートーメー」に並び、お墓の継承や管理において、さまざまな問題が起きています。

ただし門中墓のしきたりは門中によって見解がさまざまです。
なかには人を選ばず、お墓に入れる沖縄のお墓もあるでしょう。

 

<沖縄のお墓:入る人のタブー>
[タブー] [対策]
①兄弟は同じ墓に入らない ●弟が新しいお墓を立てる
②お墓に入れない人がいる
・独身女性
・子どもを産んでいない女性
・幼くして亡くなった子ども
・自死や事故死
●墓地内に祠を設ける

 
大きな規模の門中墓には、本墓と多くの小さなお墓(祠)が並ぶ墓地もあります。
このような墓地では、本墓に入れない人々が墓地内の祠に納骨されてきました。

 

●特に子どもを産んでいないまま亡くなると、実家の門中墓にも、嫁ぎ先の門中墓にも入れないケースが生じることになります。

 
祠に納骨されるとしても、「祠に入るなんて」と反発を感じるケースも過去にはあり、門中から独立して個別墓を建てる選択も見受けます。

 

 

沖縄のお墓5つの種類

沖縄のお墓5つの種類
◇沖縄のお墓は、墓前祭に適した5つの種類があります

沖縄のお墓は、本州の三段墓のような「和墓」はほとんどありません。
集落に見る集合墓地に行くと、小さな家のような印象を持つ人々が多いでしょう。

 

<沖縄のお墓5つの種類>
①破風墓(はふばか)
②亀甲墓(かめこうばか)
③家墓(いえばか)
④掘り込み墓
⑤コンパクト墓

 
また沖縄のお墓には、しばしば始祖が眠る古いお墓「アジシーハカ(按司墓)」があり、門中の本家ムートゥーヤー(元家)は、お墓参りに行く家もあります。

けれども古いアジシーハカは山林の辺境にあるものも多く、お墓参りが大変危険で、墓じまいや放置される傾向もあるでしょう。

 

沖縄のお墓の種類①破風墓

沖縄のお墓の種類①破風墓
◇沖縄のお墓「破風墓(はふばか)」は、破風屋根になっています

琉球王朝時代では位の高い人々に多い沖縄のお墓で、屋根の形状が日本家屋に見られる「破風屋根(はふやね)」の形状です。三角屋根ですね。

 

・はふばか
・ハフーバカ

 
琉球王朝時代から続く、位の高い人々が入る沖縄のお墓なので、観光地では首里王家の墓玉陵(たまうどぅん)でも、破風墓を採用しています。

 

沖縄のお墓の種類②亀甲墓

沖縄のお墓の種類②亀甲墓
◇沖縄のお墓「亀甲墓(かめこうばか)」とは、屋根が亀の甲羅のようです

沖縄では主に一部の士族が建てたお墓の形状でしたが、1871年の廃藩置県により日本とされて以降、1879年頃から一般市民の間にも広がりました。

 

・かめこうばか
・きっこうばか
・カーミナクーバカ

 
亀甲墓は亀の甲羅のような形状が、女性の子宮を表しているともされ、人は子宮から産まれて、亡き後には子宮に戻る、との意味を差すとも言われます。

 

沖縄のお墓の種類③家墓

沖縄のお墓の種類③家墓
◇小さな家のようなお墓です

破風墓も家のような形なのですが、屋根部分が破風ではなく、平らな形状の屋根を乗せたようなお墓を差します。

デザインも複雑ではなく凝っていないので、集合墓地にも多いです。
また離島地域にも多く見受けます。

 

沖縄のお墓の種類④掘り込み墓

沖縄のお墓の種類④掘り込み墓
◇山や崖などを掘っただけのお墓で、納骨後に穴を塞ぎます

粟国島では西側一体の白色凝灰岩を掘って作る、集落や門中のお墓を差しますが、本島では崖や山を掘り込んで作ったお墓が一般的です。

掘り込み墓は風葬の時代に、ご遺体が朽ちるまで納める「シルヒラシ」として、仮のお墓とする地域も多くありました。

 

<沖縄のお墓:掘り込み墓>
・山や崖を掘って作る
・入口は石や漆喰で塞ぐ

 
風葬の時代には、ご遺体を納めた後に石や漆喰で間口を閉じ、数年経つと洗骨のために間口を壊した、仮のお墓です。

ただ、現在でもアジシーバカ(按司墓)など古い門中墓になると、大きな掘り込み墓を見受けることもあります。

 

沖縄のお墓の種類⑤コンパクト墓

沖縄のお墓の種類⑤コンパクト墓
◇沖縄のお墓を霊園用にコンパクトにしたデザインです

近年では沖縄にも民間霊園が広がり、新規のお墓は霊園内に建てる人が増えました。
門中墓の改葬も多い一方、個人が入る個人墓や夫婦墓も増えています。

 

●そこで小さな霊園内の区画に合わせた沖縄のお墓も増えました。

 
個人墓や夫婦墓が増えたこと、個人墓地の門中墓を閉じて、遺骨を納骨する家も増えたことから、霊園施設側が遺骨の供養を永代に渡り行う「永代供養」が付いたものが多いです。

ただしお墓が永代に渡り残るのではなく、契約した一定年数を過ぎると、遺骨は霊園内の合祀墓に埋葬されるスタイルが多いでしょう。

 

 

まとめ:沖縄のお墓やお墓参りは本州とは違う

独自の琉球王朝時代の歴史を持つ沖縄では、お墓の形状もお墓参りのしきたりも、本州とは大きく違います

特に沖縄のお墓のしきたりは、いつでもお参りできるものではなく、ご馳走であれば肉類を供えて良いなど、本州とは正反対の慣わしも多いです。

ただ沖縄のお墓に似た形状は中国の福建省でも見受けます。
同じように沖縄のお墓参りや弔事の習慣も、中国の影響を受けたものも多くあるでしょう。

 


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