沖縄のお墓参りはいつ行く?三大行事・持ち物・お線香の本数をわかりやすく解説【2026年版】

沖縄のお墓参りはいつ行く?三大行事・持ち物・お線香の本数をわかりやすく解説【2026年版】

2026.01.26

沖縄のお墓参りはいつ行く?本州とは違い、沖縄ではシーミー(清明祭)・タナバタ(七夕)・ジュールクニチー(十六日祭)など決まった行事日に行います。持ち物やお線香の本数など、沖縄独自の墓参りマナーを2026年版で解説。

◇沖縄のお墓参りは、本州のように「思い立ったら行く」ものではありません。
シーミー(清明祭)・タナバタ(七夕)・ジュールクニチー(十六日祭)といった、決まった行事の日に、門中(親族)で集まり賑やかに供養するのが特徴です。

本記事では、沖縄のお墓参りはいつ行くのか、三大行事の意味や違い、持ち物・お線香の本数など、初めての方にも分かりやすくまとめました。

沖縄と本州のお墓参りの違い

◇沖縄では本州とは違い、頻繁にお墓参りをしません。
これは沖縄のお墓が、人々の住む地域から離れた辺境地に多いことも理由にあるでしょう。

 ●江戸時代から檀家制度があり寺院がお墓を管理してきた本州とは違い、沖縄のお墓は昔から個人が所有する墓地「個人墓地」にお墓を建ててきました。

現在では霊園へお墓の改葬(引っ越し)が進むものの、個人墓地はまだまだ多いです。
沖縄の一部地域ではお墓が密集する地域を「あの世」とし、用事がなければ足を踏み入れない風習もあります。

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本州でお墓参りは月命日になると毎月訪れる家族もいるなど、思い立った時にいつでも故人に会いに行きますよね。
沖縄では「お墓と仏壇は繋がっている」とされるため、故人を偲び会話をしたい時には仏壇に向かうでしょう。 

◇沖縄ではつい最近まで風葬の歴史が残っていました。
戦後1948年に「墓地、埋葬等に関する法律」が制定され火葬が義務化されるまで沖縄では風葬が残っていたため、高齢の人々は風葬の経験が残る人もいるでしょう。

 ●「風葬(ふうそう)」とは故人のご遺体を自然にさらして風化する葬送方法です。
 …沖縄ではご遺体の周囲に石を積み囲ったりお墓の扉を閉じ、数年後に再びご遺体を取り出して洗う「洗骨」を行ってから、沖縄の骨壺「ジーシガーミ(厨子甕)」に納めました。

亡くなって間もない故人は「新人」として、お墓の扉近くの「シルヒラシ」に納められ門番の役割を果たします。 

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沖縄のお墓参り三大行事

沖縄では頻繁にお墓参りには行きませんが、その代わり大勢で賑やかに行う三大お墓参り行事を毎年行います。

 ●沖縄では「門中(むんちゅう)」と呼ばれる父方血族で集まる親族の単位が一般的で、お墓も「門中墓(むんちゅうばか)」が多いです。
 …沖縄のお墓参り行事では父方血族単位で集まるので、大勢の親族が集まって故人やご先祖様を賑やかに供養します。

そのため全国的にも沖縄のお墓参り風景は有名で、シーミー(清明祭)などは「沖縄春の風物詩」などとも呼ばれてきました。 

◇「シーミー(清明祭)」とは、毎年4月頃に訪れる二十四節気のひとつ「清明」の時期に行う沖縄のお墓参り行事です。
 …シーミー(清明祭)はもともと沖縄にやってきた中国福建省の人々から、1768年頃に琉球王朝へ伝わり、沖縄の庶民へと広がりました。

 ●お墓参り行事ですがシーミー(清明祭)はお祝い事「慶事(けいじ)」です。
 …シーミー(清明祭)より先に、現代は使われていない古くからある沖縄のお墓「按司墓(あじばか)」にお墓参りをする「カミウシーミー(神御清明祭)」も見受けます。

カミウシーミー(神御清明祭)」は沖縄で先祖代々位牌「トートーメー」を祀る本家「ムチスク(宗家)」の家族のみでお墓参りをしてきました。 

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◇沖縄でタナバタ(七夕)に行うお墓参りの目的は、6日後に訪れる旧盆のご案内です。
全国的な七夕とは違い沖縄のタナバタ(七夕)は旧暦7月7日、毎年西暦による日付は異なるので注意をしてください。

 ●ちなみに2026年の旧暦7月7日タナバタ(七夕)は8月19日(水)です。
 …シーミー(清明祭)とは違い、ムチスク(宗家)の家族のみでお墓参りを行います。
 (夏場に草木が茂るためタナバタ(七夕)はお墓掃除のみを行う家も多いでしょう。)

またタナバタ(七夕)は神様の目が届かない「ヒーナシ(日無し)」と言われ、日取り決めが必要なお墓の建て替えや墓じまい、仏壇交換などの仏事ができる日です。 

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◇ジュールクニチー(十六日祭)は毎年旧暦1月16日、次回は2026年3月4日(水)となります。
…旧正月が旧暦1月15日のソーグァチグァー(小正月)で区切りを迎え、落ち着いた翌日に迎える行事があの世の正月「ジュールクニチー(十六日祭)」です。

 ●「あの世の正月」と言われるジュールクニチー(十六日祭)のお墓参りは、沖縄のなかでも主に離島地域で行われてきました
 …沖縄本島に移住した離島の人々は、毎年旧暦1月16日になると那覇市三重城で故郷に向かって拝みます。

シーミー(清明祭)は慶事ですが、ジュールクニチー(十六日祭)は弔事です。
沖縄本島では故人が亡くなって間もない喪中の時期は、慶事として行うシーミー(清明祭)を控え、代わりに弔事であるジュールクニチー(十六日祭)を行います。 

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◇沖縄でお彼岸にお墓参りをする家は、あまり多くはありません。
…沖縄ではお彼岸に入ると、家を守護する神々様へ拝む「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」を行うことが通例です。

 ●沖縄で行うお彼岸の供養行事は、仏壇を前にした御仏前行事が多いでしょう。
 …けれども一部地域では、秋のお彼岸に関してはお墓参りを行う「フカマチヒングァン(外祀り彼岸)」の風習も残ります。

ちなみに御仏前で行うお彼岸の供養行事は「ウチマチヒングァン(内祀り彼岸)」です。 

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沖縄でお墓参りに行く持ち物は?

◇沖縄のお墓参りではお墓掃除の道具や墓花などの他、沖縄独自の持ち物があります。
大規模な門中のお墓参りの場合、朝からお墓掃除を済ませ、親族を迎えるムチスク(宗家)のもあるでしょう。

個人墓地に建つお墓のなかには草木がボウボウと茂り、草刈り機を必要とする墓地があるかもしれません。

古くからある沖縄のお墓はコンクリート造りのものも多いため、墓石とは掃除の仕方も異なります。お墓掃除の仕方・持ち物やポイントについて、詳しくは下記コラムをご参照ください。 

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◇沖縄のお墓参りでは重箱料理のご馳走「ウサンミ(御三味)」を供えます。
重箱におかずは奇数品目とされ、碁盤の目のようにキッチリと詰め分ける風習です。

重箱料理の定番おかずは、豚の三枚肉の煮つけ・かまぼこ・昆布の煮しめ・魚天ぷら・大根やゴボウの天ぷらなどがあります。

シーミー(清明祭)は慶事・ジュールクニチー(十六日祭)は弔事とお伝えしましたが、重箱料理は慶事と弔事で詰めるおかずが異なるため注意をしてください。 

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◇沖縄のお墓には、向かって左側に墓地を守護する神様「ヒジャイガミ(左神)」がいます。
沖縄ではお墓参りに来ると、最初にヒジャイガミ(左神)へ拝み、日ごろの感謝と本日の目的を報告してきました。

 ①ヒジャイガミ(左神)へ重箱料理のウサンミ(御三味)を取り分けて供える。
 ②その後、取り分けたおかずで空いた穴に、補充用おかずを詰める。
 …そのため補充用おかずはタッパーなどに詰めても問題はありません。

本来はヒジャイガミ(左神)と墓前両方に重箱料理を供えるべきですが、そんなに多く準備はできないため、補充用おかずで詰めなおす流れが一般的です。 

◇「シルカビ(白紙)」とは紙様へ捧げる「税金」です。
神様へ捧げるお金なので、墓前ではなくヒジャイガミ(左神)への拝みの際に供えます。

シルカビ(白紙)は習字の半紙を四つ切りにし、さらに二つ折りにするだけで、作り方も簡単です。ただしハサミなどの刃物を用いて作ることはご法度なので、折り目を丁寧に付け、手で千切ります。 

◇「ウチカビ(打ち紙)」とはご先祖様があの世で使うお金「ワタクサー(へそくり)」です。
沖縄ではお墓参りや旧盆などの供養行事で、最後に焚いて煙としてあの世へ送ります

かつてのウチカビ(打ち紙)は、◎の刻印「カビウチ(紙打ち)」で手作りしましたが、現代は沖縄のスーパーやホームセンターで手軽に入手できるでしょう。

ウチカビ(打ち紙)は墓前で焚くので、お墓の右手(お墓に向かって左手)にジングラ(銭蔵)がなければ、アルミボウルに水を張った「カビバーチ(紙鉢)」の準備も必要になるでしょう。 

[ウチカビ・シルカビについて詳しく]
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◇沖縄のお墓参りでは沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」が多く使用されます。
ヒラウコー(平御香)は、日本線香6本文が付いて板状になったお線香です。

ただヒラウコー(平御香)は安いものの原料がでんぶんで香りがないため、近年増えた霊園に建つお墓などでは、本州の風習と同じく日本線香を用いる人々も増えました。

故人やご先祖様へ煙として生きる者の気持ちを届けるため、ヒラウコー(平御香)・日本線香どちらでも構いません。 

[お線香(ヒラウコー)]
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沖縄のお墓参りの流れ

◇沖縄でお墓参りをする日の朝、台所にヒヌカン(火の神)を祀る家庭ではご報告をします。
今日の日にお墓参りへ行くことを報告し、無事に済むよう御守護を祈願してください。

「ヒヌカン(火の神)」とは、沖縄で母から娘・義母から嫁へと代々伝わってきた台所の神様で、家族を守るパーソナルな守護神です。

昔は主に女性が台所仕事を担ってきたため、女性がヒヌカン(火の神)のお世話をしました。そして主にヒヌカン(火の神)を担ってきた者のみ、祭具を触ったり拝みを捧げます。 

お墓に着いたら最初にお墓の左手(お墓に向かって右手)に鎮座される、墓地を守護する神様「ヒジャイガミ(左神)」へ拝み、本日お墓参りに来たことをご報告しましょう。

 ●お供え物は重箱料理カタシー(おかず重1重+もち重1重)・ウサク(お酒)・シルカビ(白紙)を供えます。
 …お線香は日本線香12本分の「ジュウニフンウコー(十二本御香)」、ヒラウコー(平御香)ならタヒラ(2枚)です。

本日お墓参りに来た目的と日頃の御守護への感謝を伝えて拝んだ後、シルカビ(白紙)はヒジャイガミ(左神)の前で焚きましょう。焚き終わったら供えていたウサク(お酒)を掛けます。

最後に供えていた重箱料理から数品を取り出してお皿に取り分け、初めのひと口「ウハチ(御初)」を供えたら終わりです。 

重箱料理のヒジャイガミ(左神)へのお供えとして取り出した穴に、準備していた補充用のおかずを詰める作業が「ウチジヘイシ(御継ぎ替え)」です。

ヒジャイガミ(左神)の後に墓前に重箱料理のウサンミ(御三味)を供えますから、穴を詰めてキレイな状態にしましょう

◇墓前に重箱料理のウサンミ(御三味)を、チュクンを供えます。
チュクンはおかず重2重+もち重2重のお供え物です。集まった家族や親族がお供え物を持参していれば、各々で墓前に供えましょう。

 ●墓前に供える重箱料理には並べ方があります。横一列に並べるのであれば、お墓に向かって一番左からおかず重・もち重・おかず重・もち重の順番です。

また重箱の上にはご先祖様が使うお箸を数膳、ウチカビ(打ち紙)も乗せて供えます。
ムチスク(宗家)は5枚のウチカビ(打ち紙)を、残りの家族はそれぞれ3枚ずつを重箱の上に置きましょう。

墓前での重箱料理の供え方について、詳しくは下記コラムもご参照ください。 

[重箱料理の並べ方]
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◇墓前で供えるお線香の本数はムチスク(宗家)が12本、残りの家族がそれぞれ3本です
お墓参りに参加できなかった家族がいる場合、家族単位で12本を供えることもあります。(詳しくは後述しますので、どうぞ最後までお読みください。) 

 「ウートゥートゥー ウヤフジガナシー、
 (あな尊き ご先祖様、)

 チューヤクァンマガン ムルスルティー シーミーウサギーガチョーイビイン。
 (本日は子孫が揃って シーミーのお参りに来ています。)

 ムル ウミヌエームンアギヌエームン ウサギトゥーイビングトゥ、ウキトゥイジュラサーウタビミスーリー。
 (海の幸・山の幸をお供えしていますので、どうぞ受け取ってください。)

 マタ クヮンマガンチャー ムル カラダガンジューアラチ ウタビミスーリー、サカイハンジョーシミティ キミスーリー。
 (また子々孫々みな、体も丈夫に繁盛させてくださいますように。)

 ウートゥートゥ。
 (あな尊い)」

ムチスク(宗家)の家長が中心となって以上のように祈り、残る家族は家長に倣って手を合わせ、各々に祈りましょう。

今回は沖縄言葉での祈りの言葉「グイス(祝詞)」をお伝えしましたが、地域や家によっても違い、必ずしも沖縄言葉の必要はありません。故人やご先祖様に伝わるよう、現代の言葉でも構いません。 

◇続いては墓前でウチカビ(打ち紙)を焚き、煙としてあの世へ送る儀式です。
ウチカビ(打ち紙)はムチスク(宗家)の家長が5枚、残る家族や親族はそれぞれ3枚を焚くと良いでしょう。

ムチスク(宗家)の家長がウチカビ(打ち紙)5枚を焚いたら、続いて家族・親族が「孫の〇〇です、お受け取りください」などと自己紹介をしてから焚いていきます。

その場にいない家族・親族のウチカビ(打ち紙)も「〇〇家の〇〇からです、真心をお受け取りください」などとご紹介して、1人につき3枚を代理で焚きましょう。 

「ウハチケースン(御初返し)」とは、重箱料理ウサンミ(御三味)の最初のひと口「ウハチ(御初)」を供える際、おかずをひっくり返して重箱の上に置くことを指します。

集まった家族や親族が重箱料理のご馳走「ウサンミ(御三味)」から、好きなおかずを数品取り出し、ひっくり返して重箱の上に置くだけです。 

故人やご先祖様がウハチ(御初)を食べた頃を見計らい、重箱料理ウサンミ(御三味)をお供え物から下げる「ウサンデー(お下がり)」をして、集まった家族や親族でいただきます。

ご先祖様を囲んで子や孫たちが楽しく共食することで、故人やご先祖様が喜び供養となるでしょう。現代は重箱料理の他にも、オードブルなどが並ぶことが多いです。

沖縄のお墓参り:お線香の本数

◇沖縄でお墓参りの日に供えるお線香は、拝み先によって本数が異なります。
全国的なお盆やお彼岸のお墓参りであれば、家が属する宗派によって3本、1本と決まっていますが、沖縄では独自の御願文化(ウグァン文化)があるので注意をしてください。

近年では霊園に建つお墓が小さくなったり、屋内施設の納骨堂・室内墓所などの登場により、煙が多く出るヒラウコー(平御香)を控え、煙の少ない日本線香を供える家も増えました。

さらに沖縄では12本・15本とお線香を供える本数が多いため、周囲への配慮として簡易化した少ない本数4本・5本で留める様子も見受けます。 

沖縄でお墓参りをする朝、ヒヌカン(火の神)を祀る家庭で供えるお線香の本数は「ジュウゴフンウコー(十五本御香)」とされています。

ジュウゴフンウコー(十五本御香)は日本線香15本分、ヒラウコー(平御香)ではタヒラ半(2枚と半分)です。近年では簡易化し、日本線香5本とする家庭もあります。 

ヒジャイガミ(左神)に供えるお線香の本数はジュウニフンウコー(十二本御香)、日本線香12本分です。

日本線香を12本供えても良いですし、ヒラウコー(平御香)であればタヒラ(2枚)にあたります。簡易版として日本線香を4本供えることもあるでしょう。 

 ●墓前でムチスク(宗家)の家長がジュウニフンウコー(十二本御香)を供えます。
 …日本線香12本・簡易版なら4本、ヒラウコー(平御香)ならタヒラ(2枚)ですね。

 ●その他の家族・親族は、それぞれサンブンウコー(三本御香)を供えます。
 …日本線香3本・簡易版は1本とし、ヒラウコー(平御香)なら半ヒラ(1/2枚)です。

参加した家族のなかで、欠席者がいた場合は家族単位でジュウニフンウコー(十二本御香)を供えることも可能です。この時は「〇〇家からです」とご先祖様へご報告しましょう。

個別で代理としてお線香を供えたい時には、「〇〇家の〇〇からです」とご先祖様へご報告しながら、一人分のお線香サンブンウコー(三本御香)を供えます。 

沖縄で分家へのお墓参り

沖縄ではしばしば、ムチスク(宗家)が担う門中墓や先祖代々墓へお墓参りをした後、周辺に建つ分家した兄弟のお墓参りを行うことがあります。

一族のお墓は隣近所に密集していることが多いため、沖縄のお墓参り行事ではムチスク(宗家)へのお墓参りの後、同じ日に巡拝することが多いでしょう。 

◇分家のお墓へ供える重箱料理はカタシー(片方)で良いです。
…カタシー(片方)ですから、おかず重1重+もち重1重ですね。

ムチスク(宗家)のお墓参りで空いたおかずの穴は、ウチジヘイシ(御継ぎ替え)で補填します。ただし分家のお墓参りでは「ヒジャイヌガミ(左神)へのご報告は必要ない」とする家が多いです。 

◇ムチスク(宗家)のお墓参りと変わらずジュウニフンウコー(十二本御香)です。
他に付き添う者がいればサンブンウコー(三本御香)を供えます。

お線香をあげる時には、分家のお墓にも「本日は〇〇(清明祭など)に参りました、どうぞお受け取りください」と、目的を伝え祈りを捧げてください。 

分家のお墓に供えるウチカビ(打ち紙)は3枚が基本です。一連のお供えと祈りを終えた後、ウチカビ(打ち紙)は墓前で焚いて天へ送ります。 

沖縄のお墓参りマナー

風葬の歴史や個人墓地による背景もありますが、沖縄では霊魂の存在が信じられています。
お墓はあの世の棲み処なので、故人やご先祖様の霊魂を煩わせぬよう配慮が必要です。

◇基本的に沖縄ではお墓参り行事以外で、むやみに墓地に近づかないとされています。
けれどもどうしてもお墓参りがしたい時には、まずヒジャイガミ(左神)へご挨拶をして、お墓参りに来た理由をお伝えしましょう。

また近年増えた霊園でのお墓参りは本州に倣ったマナーが一般的です。そのため気が向いたらいつでもお墓参りをして、故人とお話しをしても構いません。

永代供養が付いた納骨堂や室内墓所でも建物の開館時間内であれば、いつでもお参りができるでしょう。 

◇お墓は「終の棲家」と言われるように「あの世の家」です。
生きる者が暮らす家も、ジロジロと覗かれては不審に思われますよね。

同じように関係のないお墓も、むやみに覗くことはマナー違反です。
しばしば通り過ぎる時にご挨拶として手を合わせる人もいますが、霊魂が寂しがるため必要ありません。 

◇沖縄のお墓参りでは、お墓に持参した水やお茶は使い切るとされます。
その場で全て利用して、自宅に持ち帰らないようにしましょう。

お供え物で持ち寄った食べ物は残ることが多いので、集まった家族・親族で分け合い持ち帰ることが多いです。 

オススメ モダン仏壇

まとめ:沖縄ではお墓参り行事でお参りします

◇沖縄では、お墓は「あの世の家」と考えられており、行事以外で頻繁に訪れる場所ではありません。
その代わり、シーミー(清明祭)ジュールクニチー(十六日祭)などの決まった日に、家族・親族が集まり、食事や祈りを通してご先祖様を囲む供養文化が根づいています。

本州とは大きく異なる沖縄のお墓参りの考え方を知ることで、地域の風習を尊重した、失礼のないお参りができるでしょう。

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