沖縄の小正月・二十日正月とは?2026年はいつ|ウイミ(折目)とスクノーシの目安

沖縄の小正月・二十日正月とは?2026年はいつ|ウイミ(折目)とスクノーシの目安

2026.01.28

沖縄の旧正月の後、小正月や二十日正月を目安に締めくくります。ただ正月飾りは、いつ・どの節目で片づけると縁起が良いのか迷いますよね。本記事では、2026年の小正月・二十日正月の考え方、片付けの目安を、沖縄の年中行事の流れに沿って整理しています。

沖縄の旧正月は、元日だけで終わるものではなく、その後も小正月や二十日正月といった「ウイミ(折目)」を迎えながら区切りをつけていきます。
2026年の沖縄旧正月は旧暦1月1日にあたる2月17日(火)。
その後、いつが小正月なのか、二十日正月は新暦で何日にあたるのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、2026年の沖縄旧正月を軸に、小正月(ソーガチグァ)・二十日正月(ハチカソーグァチ)がいつか、それぞれのウイミの意味や役割、スクノーシを行うタイミングについて、年中行事の流れに沿って分かりやすく解説します。

沖縄では旧暦行事などの節目を「ウイミ(折目)」と言います。
新正月と似たタイミングですが、このウイミ(折目)の日に旧正月のお飾りを片付ける「スクノーシ(正月直し)」が行われるでしょう。

 ●全国的な新正月では、集落で鏡開きが行われるタイミングで、正月飾りを片付ける家が多いです。

そのため広く知られるところでは、鏡餅を木槌で割り砕き、年神様をお見送りする1月11日の鏡開きを目安とし、松の内明けの1月7日に正月飾りを片付けます。

それでは、下記より沖縄旧正月で、スクノーシ(正月直し)を行う3つのタイミングをご紹介します。

 [全国の新正月:小正月、二十日正月]
 ・小正月・二十日正月とは、どんな日?2026年はいつ?何を行うの?行事食や作り方は?

沖縄の七草粥「ナンカヌシク(七日節句)」は旧暦1月7日、2026年2月23日(月)にあたります。また、2026年2月23日は天皇誕生日の祝日でもあります。

旧正月で疲れた胃腸を労り、沖縄に生息する7種の薬草を加えた「ナージューシー(菜雑炊)」をいただく日ですが、同時に門松を飾る7日間「松の内」が明ける日です。

旧正月からの宴を締めくくり胃腸を労り、門松やしめ縄など、正月飾りを片付けるタイミングとなります。

 [ナンカヌシク(七日節句)]
 ・沖縄の七草粥、ナンカヌシク(七日節句)の過ごし方|2026年はいつ?沖縄の七草は?

沖縄の旧正月では、旧暦1月14日をソーグァチグァー(小正月)として、旧正月に忙しかった人々が、ひと休みできる日としました。

 ●今年のソーガチグァー(小正月)・旧暦1月14日は、2026年3月2日(月)です。

一方で旧正月を祝った人々にとっては、仕事に戻るタイミングとされます。特に沖縄では畑を営む人々「ハルサー(畑人)」にとって、畑仕事に戻るウイミ(折目)です。

旧暦1月2日から始まる十二支の干支日の拝みトゥシビーウグァン(年日御願)も一巡した後なので、旧正月のお飾りを片付けるスクノーシ(正月直し)に良い日でしょう。

 [マドゥトゥシビー(隙間年日)]
 ・沖縄旧正月の干支拝み「マドゥトゥシビー」とは|2026年はいつ?拝み方・行い方を解説

沖縄の旧正月、最後のウイミ(折目)は旧暦1月20日、2026年3月8日(日)となり、主に沖縄では本島、特に首里でも多いタイミングとなります。

 ●離島地域など沖縄の一部地域では、旧暦1月16日に行うお墓参り行事「ジュールクニチー(十六日)」を終えた後のウイミ(折目)です。

また観音信仰を持つ家庭では、旧暦1月18日に観音様への拝み「ジューハチヤー(十八夜)」も済ませ、ホッとひと息つく頃です。

 [ジュールクニチー(十六日)]
 ・沖縄ジュールクニチー(十六日祭)。あの世のお正月を祝う拝み方

トゥシビーウグァン(年日御願)」では、旧正月が明けて最初に訪れる、生まれ年と同じ干支の日に、厄祓いのウグァン(御願)を行います。

 ●マドゥトゥシビーの期間は、旧暦1月2日~13日です。
 …2026年2月18日(水)~3月1日(日)にあたります。

家族の干支によってはナンカヌスク(七日節句)までに終えていない家も多いでしょう。

ナンカヌシク(七日節句)の旧暦1月7日にトゥシビーウグァン(年日御願)を終えていなければ、ソーグァチグァー(小正月)、もしくはハチカソーグァチ(二十日正月)に、旧正月のお飾りを片付ける、スクノーシ(正月直し)を行います。 

 [2026年2月:沖縄の旧暦行事]
 ・【沖縄旧暦カレンダー2026】新暦2月(旧暦1月)☆沖縄の旧正月到来!年末準備は?

また旧暦1月16日、2026年3月4日(水)のあの世の正月「グソー(後生)の正月」を執り行う家では、ジュールクニチー(十六日)を終えた後で良いでしょう。

 ●ただしジュールクニチー(十六日)は弔事のひとつです。
 …特に家族を亡くして1年~3年に行う供養「ミージュールクニチー(新十六日)」を執り行うのであれば、沖縄ではお祝い事である旧正月も控えめです。

そのためスクノーシ(正月直し)とは呼べないほどの、簡単な片付けになるでしょう。

 [ミージュールクニチー(新十六日)]
 ・沖縄本島でもジュールクニチー(十六日祭)はある?お供え物と拝み方

主に離島地域で行われる旧暦行事で、沖縄本島では通常、ジュールクニチー(十六日祭)に代わりシーミー(清明祭)を行います。この祭りを行う家々は、特に祖先を大切にする家庭や地域で見受けられます。

項目詳細
旧暦行事
  • ジュールクニチー(十六日祭)
開催時期
  • 旧暦1月16日
執り行う家
  • 主に離島地域など
    ※シーミー(清明祭)は行わない地域が多い
目的
  • あの世の正月お墓参り行事
    (主に離島地域)先祖供養家庭の安寧と繁栄祈願
活動内容
  • 墓参り仏壇での供養重箱料理を供える弔事用の重箱料理
文化的意義
  • 家族の絆を深める地域の伝統を守る
信仰
  • 先祖の霊が加護を与えると信じられる

ジュールクニチーは、祖先の霊を迎え、家庭の安寧や繁栄を願う行事として受け継がれてきました。
家族が集まり、墓前や仏壇で手を合わせることで、先祖への感謝をあらためて表す機会ともなっています。

この行事では、亡くなって間もない新しい霊(ミーサー)を祖先の一員として迎え入れる意味が込められています。

項目詳細
旧暦行事
  • ミージュールクニチー(新十六日祭)
執り行う家
  • 家族が亡くなり始めて旧暦1月16日を迎える家(喪中の家)
目的
  • 祖先や新しい霊を迎える
開催日
  • 旧暦1月16日
  • (2026年3月4日・水)
行事内容
  • 家族が集まり仏壇や墓前で供養供物の準備故人への祈り
地域の特徴
  • 地域ごとに異なる風習や儀式がある
文化的意義
  • 家族や地域の絆を深める機会

当日は、仏壇や墓前に供物を供え、故人の冥福と家族の平穏を祈ります。
行い方や細かな作法は地域ごとに異なり、沖縄本島内でも独自の風習が見られる点が特徴です。

ジュールクニチーとミージュールクニチーは、どちらも旧暦1月16日に行われる行事ですが、意味と対象が異なります

  ・ジュールクニチー(十六日祭)…祖先全体を供養する行事
  ・ミージュールクニチー(新十六日祭)…新しい霊を迎えるための行事

それぞれの立場や家庭の状況に応じて、どの行事を行うのかを判断することが大切とされています。

◇沖縄の旧暦1月14日は、イモウイミー(芋折目)と呼ばれる年中行事の日です。
この日は、畑仕事に携わるハルサー(畑人)にとって、一年の芋の豊作を祈る大切な節目とされています。

 ●2026年の旧暦1月14日は、新暦では3月2日(月)にあたります。
 …イモウイミーは、沖縄における小正月(ソーガチグァ)にあたり、旧正月行事を締めくくる意味を持つ日でもあります。

全国的に「事八日(ことようか)」が正月を終えて日常に戻る節目とされるように、沖縄ではイモウイミーがその役割を担ってきました。

そのため地域や家庭によっては、トゥシビーウグァン(年日御願)を終えたあと、この日をもって正月行事を一区切りとする考え方も見られます。

こうした背景から、イモウイミーの日には、普段のお供え(ウサギムン)はそのままに、芋料理などの縁起物を「ハレの膳」として別に供える家庭が多い傾向です。

芋は「実り」や「繁栄」を象徴する食材とされ、一年の農作物の豊穣を願う意味が込められています。

◇イモウイミーの代表的なお供えが、ウムニー(芋煮)です。
さつまいもやチンヌク(里芋)などを使った煮込み料理で、家庭ごとに具材や味付けが異なります。

特別な料理というよりも、「芋を使った滋味深い煮物」を行事の日に皆で味わう、
という位置づけに近い料理です。

 【ウムニーの基本的な作り方】
 ・芋類を食べやすく切る
 ・人参、こんにゃく、豚肉などを加える
 ・だし汁で煮込み、醤油・みりん・砂糖・塩で調味
 ・アクを取りながら、味を含ませる

出来上がったウムニーは、お仏壇へ供えたあと、家族で分け合っていただきます。
調理の手間よりも、「節目の日に同じ料理を囲む」こと自体が、この行事の大切な意味と言えるでしょう。

テビチ

小正月は、正月行事を締めくくる節目であると同時に、畑仕事の事始めとして一年の豊作を願う日でもあります。
そのため、芋料理や豚肉料理といった、「実り」や「繁栄」を象徴する料理が選ばれてきました。

特に代表的なお供えが、ンムニー(芋煮)です。
日ごろのお供え(ウサギムン)はそのままに、小正月には別にハレの膳として御膳を用意する家庭が多く見られます。

<小正月のお供えものの一例>
●お供え先…お仏壇
[日ごろのウサギムン]・ウサク(お酒)…中央に1杯
・ウチャトゥ(お茶)…2杯(左右一対)
・供え花…2つ(位牌の左右)
[小正月のウサギムン]
●御膳を供える
 
①ご馳走ンムニー(芋煮)
・テビチ(豚足)
・ラフテー(豚三枚肉の煮物)
②ウサチ(酢の物)扇形の紅白大根
(一部は赤く染める)
・ミミガー
③ウブク(ご飯)白ご飯
・お赤飯でも良い
・お箸を添える

豚肉料理が多いのも沖縄らしい特徴ですが、小正月は畑の行事でもあるため、芋を使った料理を重視する家庭も少なくありません。

◇小正月に欠かせない行事食が、ンムニー(芋煮)です。
ターンム(田芋)や紫芋などを使い、砂糖と水でじっくり練り上げる料理で、芋の実りに感謝し、豊作を願う意味が込められています。

 ●紫芋など色味のある芋は、おめでたい日のお供えとして特に好まれます。調理には時間がかかりますが、圧力鍋を使えば負担を軽減できます。

また、テビチ(豚足)ラフテー(豚三枚肉の煮物)など、豚肉料理を添える家庭も多く、御膳全体で「滋養」と「繁栄」を表します。

ラフテー

◇ラフテーは、沖縄料理を代表する豚三枚肉の煮物です。
圧力鍋を使うことで、短時間でも柔らかく仕上がります。

 【ラフテーの基本手順】
 1.豚三枚肉を適当な大きさに切り、余分な脂を落とす
 2.熱湯でさっと下茹でし、アクを取る
 3.圧力鍋に豚肉、水、酒、砂糖、醤油、みりんを入れる
  好みで生姜やネギを加える
 4.強火で加圧後、弱火で約20分加圧
 5.自然に圧を抜き、煮汁を煮詰めて味を調える
 6.一晩寝かせ、食べる前に温め直す

一晩置くことで味がなじみ、行事食としても、普段のおかずとしても楽しめます。

 [この他の肉料理レシピ]
 ・沖縄の旧正月は豚正月?ソーキ・ラフテー・中味汁・テビチまで市販のお肉で簡単レシピ!

 ・日本線香…12本(略式では4本)
 ・ヒラウコー(平御香)…タヒラ(2枚)

家庭によっては、日本線香6本分が一体になったヒラウコーを用いることもあります。いずれの場合も、地域や家庭で受け継がれてきた作法を優先することが大切です。

 [沖縄におけるお線香のコーブン(本数)]
 ・沖縄でお線香を供える本数は?沖縄線香ヒラウコー(平御香)|内容で違うコーブンとは?

◇沖縄の旧正月で、最後のウイミ(折目)にあたるのがハチカソーグァチ(二十日正月)です。
旧暦1月20日に行われ、2026年は新暦3月8日(日)にあたります。

この日は、旧正月行事を締めくくる節目の日として位置づけられており、正月飾りを片付ける「スクノーシ(正月直し)」を行う目安ともなります。

一方、ジュールクニチー(十六日祭)を行う家では、二十日正月のタイミングで正月を締めくくるのが自然とされています。

特に、次のような家庭では、二十日正月を旧正月の区切りとするケースが見られます。

 ・本島の一部地域
 ・離島地域
 ・ジュールクニチー行事のある地域
 ・離島出身の家族がいる家庭
 ・家族が3年以内に亡くなっている家庭

沖縄では、離島地域を中心にジュールクニチー(十六日祭)のお墓参り行事が根付いています。

 ●本島でも、離島出身者が那覇市の三重城(みえぐすく)などで、故郷に向かって供養を行う例が見られます。

また、家族が亡くなって間もない場合には、祝い行事であるシーミー(清明祭)を控え、代わりにジュールクニチーや二十日正月で供養を行う考え方もあります。

二十日正月では、ヒヌカン(火の神)とお仏壇(祖霊神)へ、それぞれお供えをする家庭が多く見られます。

ソーガチグァー(小正月)ではンムニー(芋煮)を供える家が多い一方、二十日正月では、ラフテーなどのご馳走を中心とした御膳を整えるのが特徴です。

 ●ヒヌカン(火の神)
 ・ウサク(お酒)
 ・ミジティ(お水)
 ・マース(盛り塩)
 ・神木(供え葉)
 ・ウチャワキ(ご馳走を盛る)※お盆に乗せる

 ●お仏壇(祖霊神)
 ・ウサク(お酒)…中央に1杯
 ・ウチャトゥ(お茶)…左右一対
 ・供え花…位牌の左右

 ●御膳
 ・ウチャワキ(ご馳走)
 ・ウサチ(酢の物:紅白大根・ミミガーなど)
 ・お箸を添える

地域によっては、那覇市首里周辺でタームニー(田芋煮)を供える風習もあります。
親芋から多くの子芋・孫芋が育つ田芋は、子孫繁栄を象徴する縁起物とされてきました。

ミミガー

ミガー(豚耳)の酢の物は、二十日正月の御膳に添えられることの多い副菜です。
歯ごたえのある食感と、さっぱりした味わいが特徴です。

 【ミミガー酢の物の基本手順】
 ●下ごしらえ
 ・豚耳を流水で洗い、汚れや毛を取る
 ・5分ほど下茹でし、冷水で冷やす

 ●味付け
 ・酢、砂糖、醤油を混ぜる
 ・薄切りにしたミミガーを和える

 ●仕上げ
 ・千切りきゅうり、人参を加える
 ・すりおろし生姜、刻みネギを添える
 ・冷蔵庫で冷やす

かつて沖縄では、年の瀬に豚を一頭さばき、余すことなく料理してきました。
ミミガーもその文化を今に伝える一品です。

 [この他の副菜レシピ]
 ・沖縄の旧正月に供える沖縄料理レシピ☆イナムドゥチ・クーブイリチー・ンムニーの作り方

家族で旧正月二十日正月にお供えを整えたら、ヒヌカンには日ごろ台所に立つ家族が手を合わせ、本日が二十日正月であること、旧正月の終わりを告げます。

お仏壇では、家族そろって次のように拝みます。

<二十日正月の拝み言葉>
「ウートゥートゥー ウヤフジガナシー

今年もブジに年神様のおもてなしができました。
ありがとうございます。

これから正月飾りを片付けますが、
今後もミーマンティー ウタビニスーリー。

ウートゥートゥー。」

◇那覇市辻では、毎年旧暦1月20日に「じゅり馬まつり」が行われてきました。
沖縄では二十日正月に合わせて、地域ごとの行事が行われることもあります。

 ●じゅり馬まつりは、女性が正装をして木馬にまたがり行列を作り、一年の無事や繁栄を祈願する行事です。

家庭で旧正月を締めくくる二十日正月と同じ日に行われることから、地域全体で節目を迎える意味合いを持つ行事ともいえるでしょう。

※開催の有無や内容は年によって異なるため、最新情報の確認が必要です。

 [じゅり馬祭り]
 ・辻の祭祀と歴史伝統文化を守り伝える「一般社団法人辻新恩会」

これらのお飾りは、年神様を迎え、家庭を守る役割を担ってきたもの。
単なるゴミとして扱うのではなく、感謝の気持ちを込めて、適切な方法で処分することが大切とされています。

しめ縄やお飾りの処分方法には、いくつかの選択肢があります。家庭や地域の事情に合わせて、無理のない方法を選びましょう。

 ●お焚き上げ
 ・神社やお寺で行う
 ・火によって浄化し、感謝を込めて天に返す

 ●自分で処分する
 ・地域のゴミ出しルールに従い、可燃ゴミとして出す
 ・処分前に感謝の気持ちを込めて手を合わせる

 ●土に還す
 ・許可を得た場所で行う
 ・分解し、自然に還りやすい形にする

近くにお焚き上げを行う場所がない場合でも、自宅で丁寧に処分することは問題ありません。大切なのは「どの方法か」よりも、役目を終えたことへの感謝を忘れないことです。

お焚き上げができない場合や、自治体の回収を利用する場合は、次のような手順が一般的です。

 【自分で処分する際の方法】

 ●塩を振って包む方法
 ・お飾りに塩を振る
 ・白い紙に包む
 ・紙袋に入れて処分する

 ●火を使う方法(可能な場合)
 ・自宅や墓前で安全に配慮して行う
 ・火の取り扱いには十分注意する

 ●自治体の回収を利用する
 ・特別回収日が設けられている場合がある
 ・地域の案内を事前に確認する

燃やすことが難しい場合でも、塩で清め、白い紙に包んで処分すれば問題ありません。
その際、一言「ありがとうございました」と心の中で伝えるだけでも十分です。

お飾りを丁寧に片付けることは、旧正月をきちんと締めくくり、次の一年を迎えるための大切な節目です。

形式にとらわれすぎず、感謝の気持ちをもって行うことを何より大切にしましょう。

鏡開きのお餅:美味しい食べ方

◇小正月や二十日正月は、旧正月のお飾りやお供えを下げ、正月行事を締めくくる節目の時期です。
このタイミングで行われるのが「鏡開き」で、年神様を見送る意味を持つ大切な行事とされています。

鏡もちは年神様が宿るとされる特別なお供え物であり、単なる食材ではありません。
そのため、鏡開きは「片付け」ではなく、感謝を込めて行う行為として位置づけられています。

◇鏡開きでは、包丁を使わず、木槌や手で割るのが基本とされてきました。
「切る」という行為は縁起を損なうと考えられてきたためです。

割ったおもちは、家族でいただくことで、年神様の力を分けていただき、無病息災を願う意味が込められています。
鏡開きは、正月行事の締めくくりであると同時に、一年の始まりをあらためて家族で確認する機会でもあります。

鏡開きの時期は地域や家庭によって異なり、小正月や二十日正月に行う家も少なくありません。

 ●沖縄を含め、旧正月行事を大切にする地域では、正月行事の「終わり」と区切りがつくタイミングで鏡開きを行うことで、年神様を丁寧に見送る意味合いが強まります。

日程や細かな作法に正解はなく、無理のない形で、家ごとの習慣を尊重して行うことが何より大切です。

まとめ:2024年の鏡開きは1月11日(木)です

小正月や二十日正月は、旧正月行事を締めくくる節目の日です。鏡開きで割った鏡もちは、年神様を見送ったあと、家族で分け合っていただきます。

ここからは、小正月・二十日正月に向いた鏡もちの食べ方を、レシピとあわせて紹介します。

お汁粉は、鏡開き後の定番料理として親しまれてきた甘味です。
お正月に供えた鏡もちを使い、家族の健康と一年の無事を願っていただきます。

 【材料(目安)】
 ・鏡もち:2個
 ・小豆:150g
 ・砂糖:100g
 ・塩:ひとつまみ
 ・水:1リットル

 【作り方】

  1. 小豆を洗い、鍋に水を入れて強火で沸騰させる
  2. 弱火にして約1時間、小豆が柔らかくなるまで煮る
  3. アクを取り、砂糖と塩を加えて味を調える
  4. 鏡もちを割り、トースターやオーブンで軽く焼く
  5. 小豆の煮汁に焼いたもちを加え、数分煮込む

甘さは好みに合わせて調整してください。
塩昆布や梅干しを添えると、甘さが引き締まります。

お雑煮は、新年の無事と健康を願って食べる料理で、鏡開き後にもよく作られます。
地域や家庭によって具材は異なりますが、基本の流れは共通しています。

 【基本の作り方】

  1. 昆布と鰹節でだしを取る
  2. 鶏肉・大根・人参・里芋・椎茸などを食べやすく切る
  3. だしに鶏肉を入れて煮て、アクを取る
  4. 根菜と椎茸を加え、柔らかくなるまで煮る
  5. 醤油・みりん・塩で味を調える
  6. 割ったもちを焼く、または直接鍋に加える

仕上げに青菜や柚子皮を添えると、香りよくいただけます。

鏡開き後に余ったおもちは、おもち煎餅にするのもおすすめです。
保存がきき、おやつやお茶請けとして楽しめます。

 【作り方】

  1. おもちを薄くスライスする
  2. 天日干し、または冷蔵庫で数日乾燥させる
  3. フライパン(弱火)またはオーブン(180度)で焼く
  4. 醤油やみりんのタレを塗り、香ばしく仕上げる

甘辛味や七味唐辛子、海苔を巻くなど、家庭ごとのアレンジも楽しめます。す。ぜひ、このレシピでおもちを美味しく変身させてみてください。

沖縄の旧正月、旧暦1月1日は2026年2月17日(火)、旧正月へ向けた年末の準備が旧暦12月24日の2026年2月11日(水)から始まっています。

そして沖縄で旧正月と最後のウイミ(折目)とされる暦が旧暦1月20日、2026年3月8日(日)のハチカソーグァチ(二十日正月)ですから、2026年2月は旧暦1月、旧正月月間と言えるでしょう。

新正月を祝う現代の沖縄では、新正月からしめ縄を玄関に飾り、沖縄の旧正月を経て、いずれかのウイミ(折目)に、正月飾りの片づけスクノーシ(正月直し)を行うまで、1か月近く、飾り続ける家庭もあります。

 [沖縄の旧正月]
 ・【図解】沖縄の旧正月はどう過ごす?お飾りや過ごし方、ヒヌカンやお仏壇へのお供えもの

 [沖縄の大晦日]
 ・沖縄の大晦日「トゥシヌユール(年の夜)」の過ごし方とは?お供えものやレシピ、拝み方

まとめ

沖縄で旧正月の終わりはいつ?
[旧正月の節目]
①ナンカヌシク(七日節句)
・旧暦1月7日(2026年2月23日)
②ソーガチグァー(小正月)
・旧暦1月14日(2026年3月2日)
③ハチカソーグァチ(二十日正月)
・旧暦1月20日(2026年3月8日)

[片付けの節目]
・トゥシビーウグァン(年日御願)の後
・ジュールクニチー(十六日)の後

[お供えもの]
・小正月…ンムニー(芋煮)
・二十日正月…ご馳走
※首里はタームニー(田芋煮)

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