初盆のご仏前はどうする?金額相場は?お金を包む・供物を選ぶ|両方贈る時はどうする?

2023.05.25
初盆法要はご仏前にお金を包みますが、法要がないとご仏前にお金を包むか、供物を送るか迷う人も多いです。本記事では、初盆を迎える親族へお金を包むか・供物が良いかの判断基準をお伝えし、お金を包む時の金額相場や、供物に適した5つの品もご紹介します。

初盆法要はご仏前にお金を包みますが、法要がないとご仏前にお金を包むか、供物を送るか迷う人も多いです。本記事では、初盆を迎える親族へお金を包むか・供物が良いかの判断基準をお伝えし、お金を包む時の金額相場や、供物に適した5つの品もご紹介します。

・初盆にご仏前はどうする?
・初盆のご仏前は供物でも良い?
・初盆にご仏前にお金と供物を持参する場合は?

従来の沖縄では初盆法要を行わず、家族のみで過ごしましたが、近年は他県の習慣に倣い、初盆法要を行う家が増えました。

初盆法要があればご仏前にお金を包みますが、ご案内がない場合、初盆を迎える親族にはご仏前にお金を包むか、供物を送るべきか、迷うこともあります。

本記事を読むことで、初盆でのご仏前をどうするかの判断や金額相場、供物が良いケースについて、またお金と品の両方を持参するバランスを解説します。

後半では初盆のご仏前に供物を持参・送る時におすすめ5つの品々をご紹介しますので、どうぞ最後までお読みください。
 

初盆法要では、ご仏前にお金を包む

初盆法要では、ご仏前にお金を包む
◇初盆法要があればご仏前としてお金を包み持参します

沖縄で初盆のご仏前にお金を包むケースの多くは、法要への参列です。

法要でお渡しするお金は施主への相互扶助の役割が強いため、会食など、受けたおもてなしに見合った金額をお渡しすると良いでしょう。
 

<初盆のご仏前をどうする?>
初盆法要がある…お金を包む
・初盆法要はない…供物を送る

 
一方、法要がない沖縄の初盆は、喪に服すため家族のみで静かに過ごす沖縄独自の初盆の風習に倣っている可能性が高いです。

そこで法要のご案内が来ない初盆では、ご仏前は持参せずに郵送で届ける方が、沖縄の初盆マナーに沿っています。
もしくは初盆の時期をずらして訪ねると良いでしょう。
 

 

初盆法要のご仏前の金額相場

初盆法要のご仏前の金額相場
◇初盆法要のご仏前にお金を包む金額相場は、約3千円~5千円です

初盆法要の後に会食の場が設けられている場合は、会食の内容に合わせて多めに包むと良いでしょう。
 

<初盆法要のご仏前:金額相場>
●奇数の数字で整える
・3千円
・5千円

●会食があれば多めに包む
・5千円
・1万円

 
沖縄の会食は仕出し弁当なども多いです。
会食の内容が、それほど大きなものでなければ5千円ほどを目安に包みます。
 

 

初盆法要のご仏前の表書き

初盆法要のご仏前の表書き
◇四十九日以前に行う初盆法要の表書きは、ご仏前ではなく「ご霊前」です

沖縄の一般的な考え方として、初盆は四十九日の忌中を過ぎて初めて迎えるとされるため、四十九日の忌中に行う初盆法要はほとんどありません。

けれども稀に、四十九日の忌中の間に迎える初盆法要もあります。
この場合は、故人がまだ成仏していないので「ご霊前」で整えてください。
 

<初盆法要のご仏前:包み方>
[表書き]
・四十九日前…ご霊前
・四十九日後…ご仏前
・どちらも良い…御香典

 
他県の初盆法要では、ご仏前の他に「御提灯代」をお渡しする地域もあります。
他県では初盆に、初めて家に帰省する故人への目印として、白提灯を玄関先に飾るためです。

御提灯代は約3千円ほどで、初盆法要のご仏前とは別々に包みますので、不安があれば事前に確認を取ると良いでしょう。
 

 

 

初盆法要に欠席なら、ご仏前は?

初盆法要に欠席なら、ご仏前は?
◇初盆法要に欠席する場合、ご仏前を送ることもできます

初盆法要のご案内が来たら、できるだけ参列できるように調整すべきですが、やむを得ず欠席するならば、初盆法要のご仏前を現金書留で送ることも可能です。
 

<初盆法要を欠席:ご仏前は?>
[その1]ご仏前のお金を郵送する
・不祝儀袋に入れて郵送
現金書留で送る
(不祝儀袋ごと入る大きな封筒がある)

[その2]ご仏前の供物を郵送する
・供物として品を郵送する
・初盆の3日間に合わせて送る

 
施主は初盆法要を行う場合、ご仏前に対して返礼品をお渡しします。
初盆法要のご案内が来たけれど参列できない場合は、分かった時点で施主へ連絡することを心掛けてください。
 

●施主からは気を使わない供物の方が好評です。

 
現金書留で初盆法要のご仏前にお金を包んでも郵送できますが、施主としては「返礼品を送らなくては…」など気を使ってしまいかねません。

金額的には同じでも、供物として品を送る方が施主側に好評な傾向にあります。
 

 

初盆にご仏前の供物を送る

沖縄の初盆に贈るのは「供物」
◇法要のご案内が来ない初盆では、ご仏前として供物を送ると丁寧です

沖縄式の初盆では、家族のみで静かに過ごして弔問客を受け付けません。

ただ毎年旧盆のお中元を持参したり、送っている家では、「初盆だからってご仏前もなにも送らないのは…」と迷うでしょう。
このような場合は下記のような対応がおすすめです。
 

<初盆で御仏前はどうする?>
●初盆日程を避け、弔問に伺う
…2023年度は8月28日(月)~30日(水)を避ける

●初盆に向けて、お供物を届ける
…2023年度は8月28日(月)~30日(水)に供物を郵送

 
ただ初盆法要のご案内がない場合、先方にも香典返しなどの手数を掛けてしまうため、あまり高級な品は送りません
 

 

初盆のご仏前に供物を送るマナー

初盆法要に供物を送る
◇初盆のご仏前に供物を送る場合、弔事用に整え、表書きは「供物」です

特に沖縄では従来の旧盆で、ナカヌヒー(中の日)にお中元を持参する習慣がありますが、初盆は訪問できないため、ご仏前に供物を送ると良いでしょう。
 

<初盆のご仏前に供物を送る>
●初盆の3日間に到着するように送る

[金額相場]
・約3千円~5千円

[弔事用で包む]
・表書き…ご仏前、供物
・水引き…黒×白の結び切り

 
沖縄の初盆でご仏前に供物を送る注意点としては、普段の旧盆が慶事用であるのに対し、初盆は弔事用で包むことです。「いつも通り」ではありません。
 

一筆箋で手紙を添える

一筆箋で手紙を添える
◇初盆のご仏前を送る際、一筆箋でメッセージを添えると丁寧です

初盆はまだ故人が無くなって間もない場合もあります。
お通夜や葬儀と同じくお悔みのひと言を添え、ご家族への労わりの言葉を添えたいところです。
 

<初盆のご仏前に添えるメッセージ>
・お悔みの言葉
・御仏前に供えてください
・暑いさなかですが、皆さまご自愛ください

 
供物は新霊(みーさー)への初盆のご仏前であること、先方のご家族のお体を気遣う一文を添えます。
 

 

初盆のご仏前に、お金と供物を贈る時は?

初盆のご仏前に、お金と供物を贈る時は?
◇ご仏前のお金を包みながら、供物も持参する場合は、お金を少なくしてバランスをとります

初盆にはご仏前にお金を包むとともに、ご家族への手土産として渇き菓子などの供物を持参する人も多いですよね。
 

●このような場合、お金を少なめに包んで、供物とのバランスを取ります。

 
初盆法要がある場合、ご仏前にお金を包み持参しますから、初盆法要でお金と供物のどちらかと言えば、施主への相互扶助として、お金を包む選択が良いでしょう。
 

初盆のご仏前に適した供物

初盆の家は「供物」
◇初盆のご仏前に供物を贈るなら、「御供(ごくう)」が適しています

日ごろの旧盆でお中元として持参する手土産の多くは、ご仏壇のあるムチスク(宗家)や集まった人々に贈る品を選ぶ人が多いです。

一方初盆は旧盆以上に故人への弔いが強いため、故人に向けた品が良いでしょう。
仏教の教えで初盆のご仏前に供える品には、「御供(ごくう)」があります。
 

<初盆のご仏前に供える「御供」>
・香
・花
・灯明
・飲食
・水

 
「水」はそのまま水ですが、神道で祀る御位牌「霊璽」には、お酒を供える人も少なくありません。

沖縄の初盆でもご仏前にお酒を持参して問題はないのですが、アルコールなのでお酒を飲まないなど、先方の事情にも配慮して選ぶ必要があるでしょう。

「御供」とは、品に対して用いる言葉です。
初盆のご仏前にお金を包む場合には、表書きはご仏前やご香典が良いでしょう。
 

 

初盆のご仏前:香

お盆の簡単な飾り方:香り
◇「香(こう・かおり)」とは、お線香を差します

特に初盆のご仏前に好まれる品がお線香です。
もともと沖縄では旧盆期間中は、ヒラウコーよりも香りが高い日本線香をお仏前に供えるとされてきました。
 

<初盆のご仏前:香>
仏様が召し上がるご馳走
・場を清める
・邪気を取り去る

 
後生(あの世)に行くと食事をいただかず、香りをいただくとされるため、お線香は故人の食事です。

沖縄では一度の拝み事で12本・15本と、多くのお線香を供えます。
また日持ちのする品なので、贈られて困ることはありません。
 

 

初盆のご仏前:花

お盆の簡単な飾り方:供え花
◇「花(はな)」とは、そのまま供え花です

初盆のご仏前に供花を贈るのも良いでしょう。
どちらかと言えば供花は持参するよりも、郵送の際に選ばれる傾向です。

お花の手入れが好きな人であれば問題はないのですが、先方の状況が分からない場合には、手入れの必要がなく、飾りやすい供花が好まれます。
 

アレンジフラワー
・ブリザーブドフラワー
・ハーバリウム

 
ただ、初盆のご仏前は亡くなった故人を偲ぶ供花なので、命のない花は避けた方が良い傾向です。

例えば、ドライフラワーは朽ち果てたとして忌まれますし、造花であるアーティフィシャルフラワーも、家族が準備するなら良いのですが、贈る場合にはあまり好まれません。
 

<初盆のご仏前:花>
●供え花
・控えめな花
・場を和ませる
・心の在り方

 
また初盆のご仏前に供花を選ぶ場合、花色はカラフルで良いのですが、トゲや毒など、弔事の供花にあるタブーには注意をしてください。
お花屋さんで「弔事の花」とお願いすれば、適切な花を選んでくれるでしょう。
 

 

初盆のご仏前:灯明

初盆のご仏前:灯明
◇「灯明(とうみょう)」とは灯り、ロウソクです

沖縄の旧盆では、ご先祖様のお迎え「ウンケー」とお見送り「ウークイ」で、大きなロウソクを灯して灯明としますので、ロウソクも重宝されるでしょう。
 

<(3)灯明(とうみょう)>
●ロウソク
・気付きを与える
・場を照らす
・行く道を照らす

 
ただロウソクのみを初盆のご仏前に贈る人はあまりいません。
多くはロウソクとお線香のセットを贈ることが多いでしょう。
 

初盆のご仏前:飲食

初盆のご仏前:飲食
◇「飲食(おんじき)」とは、食べ物などです

故人は食べ物をいただきませんが、お仏壇に供えるため飲食(おんじき)も一般的に、初盆のご仏前に選ばれます。

特に多くの親族や子ども達が集まる初盆法要に贈るご仏前では、集まった人々で取り分けやすい個包装の渇き菓子などが好評です。
 

<初盆のご仏前:飲食>
●食べ物
・個包装の渇き菓子
丸い果物
そうめん(乾麺)

[タブー]
●生ぐさもの(腐りやすいもの)
・生もの
・肉、魚、魚介類

●臭いのキツイもの
・にんにく
・にら
・らっきょう

 
初盆のご仏前に多く選ばれる品は果物です。
特にリンゴやメロンなど、故人の魂を表す丸い果物は初盆に適したご仏前とされてきました。
ご仏前の品に果物が好まれる傾向は、旧盆のお中元でも同じです。
 

 

初盆のご仏前:水

神道で初盆は行うの?
◇初盆のご仏前で贈る「水」とは、お酒を差すことが多いです

御供において「水」とは、日々供えるお水を差します。
一方、初盆のご仏前に贈る「水」は、お酒を表すことが多いでしょう。

ただ神道ではお酒の供物も日常的なのですが、お酒はアルコールなので注意が必要です。
 

<初盆のご仏前:水>
●贈る供物としてはお酒が多い
・日本酒
・泡盛
※透明な清いお酒が好まれる

[お酒を贈る配慮]
・全国ではお酒をタブーとする一部地域もある
・先方の家族が禁酒をしている

 
日ごろからお酒が好きな人がいて、喜ぶ姿がイメージできるのであれば、お酒を贈っても良いかもしれません。
 

 

初盆のお仏前は弔事用で整えます

沖縄の初盆に贈るのは「供物」
2023年、沖縄の旧盆は8月28日(月)~30日(水)、一方全国的なお盆日程は、一般的な月遅れ盆であれば8月13日(日)~15日(火)です。

2023年の旧盆は、お盆よりも随分日にちが空くため、特に全国のお盆に向けて初盆のご仏前を贈る場合には、遅れて失礼にならないよう、注意をしてください。

近しい親族などで、法要のない初盆に参加する時にも、通常のお中元ではなく、弔事として包んでお渡しします。

時期をずらしてご自宅まで弔問に訪れる場合の手土産は、ご仏壇に拝んだ後、「供物を供えさせていただいても良いですか?」とお断りを入れてから、お仏壇に供えます。

玄関先で初盆のご仏前をお渡しし、「お仏壇に供えてください」としても良いでしょう。
 

[弔問マナー]
・弔問とは?自宅へ弔問する時の5つのマナー|手土産や服装・お線香のあげ方はどうする?

 


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