2025年沖縄の旧暦カレンダー|新暦9月(旧暦7月8月)旧盆・お彼岸・斗掻祝い♪

2025年沖縄の旧暦カレンダー|新暦9月(旧暦7月8月)旧盆・お彼岸・斗掻祝い♪

2025.06.04

2025年沖縄の新暦9月は旧暦7月10日~8月9日、この期間は旧暦7月13日~15日に沖縄の三大行事「旧盆」が巡る月です。さらに9月20日(土)~26日(金)は秋のお彼岸も控え、忙しいスケジュールとなるでしょう。本記事では2025年9月、沖縄の旧暦行事をご紹介します。

・2025年、沖縄の旧盆はいつからいつまで?
・2025年の秋のお彼岸はいつからいつまで?
・2025年88歳の長寿祝い、トーカチユーエー(斗搔祝い)はいつ?

2025年沖縄の新暦9月は旧暦7月10日~8月9日にあたります。

この期間は沖縄の三大旧暦行事のひとつ、旧盆の到来!でもそれだけではなく、秋のお彼岸や、トーカチユーエー(斗掻祝)まで、沖縄の旧暦行事の目白押しです。

このコラムを読むことで、2025年新暦9月、沖縄の旧暦7月・8月の年中行事がわかります。後半には二十四節気もご紹介しているので、どうぞ最後までお読みください。

2025年新暦9月は、沖縄の旧暦7月・8月にあたり、最初に旧盆が訪れます!

2025年新暦9月に入って最初に訪れるのは、旧暦8月13日~15日(4日間日程では16日まで)にあたる沖縄の旧盆♪初日が「ウンケー(御迎え)」・二日目は「ナカヌヒー(中日)」・最終日は「ウークイ(御送り)」ですね。

2025年、沖縄の旧盆は9月4日(木)~6日(金)、4日間日程では7日(土)となりますので、9月に入ってすぐ!初盆法要などを予定している家では、8月中からの準備をします。

ナカヌヒー(中日)には先祖代々位牌「トートーメー」を祀る本家へ、分家がお中元の手土産を持参しながら、御挨拶に訪れる風習があり、とても賑やかに祝う供養行事です。

<2025年沖縄の新暦9月:旧暦8月の行事カレンダー>
 [新暦][旧暦][旧暦行事]
【沖縄の旧暦行事】
[1]・2025年9月4日(木)~6日(土)
※4日間日程では9月7日(日)まで
・旧暦7月13日~15日(4日間日程では16日)●旧盆♪
[2]・2025年9月6日(土)・旧暦7月15日・ジュウグニチの拝み
(十五日の拝み)
[3]・2025年9月22日(月)・旧暦8月1日・ジュウグニチの拝み
(十五日の拝み)
[4]・2025年9月26日(金)・旧暦8月5日・トーカチユーエー(斗掻祝)のメーニゲー(前祝い)
[5]・2025年9月29日(月)・旧暦8月8日・トーカチユーエー(斗掻祝)
[6]・2025年9月29日(月)~10月2日(木)・旧暦8月8日~11日・ヨーカビー(八日目)
[7]・2025年9月30日(火)~10月2日(木)・旧暦8月9日~11日・シバサシ(柴差し)
[8]・2025年9月30日(火)~10月2日(木)・旧暦8月9日~11日・八月カシチー(八月強飯)
●沖縄の記念日
[1]2025年9月4日(木)・旧暦7月13日・クース(古酒)の日
[2]2025年9月17日(水)・旧暦7月26日・ヤンバルクイナの日
[3]2025年9月18日(木)・旧暦7月27日・島くとぅばの日
【全国行事】
[1]2025年9月15日(月)・旧暦7月24日・敬老の日
[2]2025年9月20日(土)~26日(金)秋のお彼岸
●2025年9月20日(土)・旧暦7月29日・秋彼岸の入り
●2025年9月23日(火)・旧暦8月2日・秋分の日
 ●2025年9月26日(金)・旧暦8月5日・秋彼岸明け
[3]2025年9月26日(金)・旧暦8月5日秋の社日(秋社)
●節気
[1]2025年9月7日(日)・旧暦7月16日・白露
[2]2025年9月23日(火)・旧暦8月2日・秋分

八月カシチー(ハチグァッチカシチー)は、沖縄では魔除けの旧暦行事となるシバサシ(柴差し)と併せて行う家が一般的ではありますが、一部、別日に行うこともあります。

2025年9月4日(木)~|沖縄の旧暦7月13日「旧盆」

2025年、沖縄最大の旧暦行事「旧盆」は9月4日(木)~6日(土)、4日間日程のお盆が行われる地域では9月7日(日)となります。

2024年現代では沖縄の旧暦行事として「旧盆」名称が全国的に知られていますが、昔ながらの沖縄では「シチグァッチ(七月)」と呼び親しまれてきました。

<沖縄の旧盆とは>
●「旧盆(きゅうぼん)」とは名前の通り、明治時代初期まで続いた月の満ち欠けで進む陰暦「旧暦」日程で行われるお盆です。
…昔ながらの旧盆は毎年旧暦7月13日~15日で行われてきました。

お彼岸やシーミー(清明祭)とは違い、自宅にご先祖様をお迎えする沖縄の旧盆は、初日ウンケーの日、夕方から迎え火で迎えます

オススメ モダン仏壇

2025年沖縄の旧暦7月13日~15日は、新暦9月4日(木)~6日(土)にあたります。全国的な月遅れ盆(8月13日~15日)とは日程が離れていますが、反対に、本州から帰省する場合にはお盆休みのピークを避けることができるでしょう。

全国的な月遅れ盆では、8月12日(火)に有給休暇を取ることで、8月9日(土)~17日(日)まで休むこともできるため、「2025年のお盆休みは最大9連休!」と喜ぶ人もいます。

<2025年9月4日(木)~:沖縄の旧盆>
[日程][お盆スケジュール]
①3日間日程の旧盆
・9月4日(木)
(旧暦7月13日)
●初日
・ウンケー(お迎え)
・9月5日(金)
(旧暦7月14日)
●中日
・ナカビ
・ナカヌヒ
・9月6日(土)
(旧暦7月15日)
●最終日
・ウークイ(お見送り)
②4日間日程の旧盆
・9月4日(木)
(旧暦7月13日)
●初日
・ウンケー(お迎え)
・9月5日(金)
(旧暦7月14日)
●中日
・ナカビ
・ナカヌヒ(中日)
・9月6日(土)
(旧暦7月15日)
●中日
・ナカビ
・ナカヌヒ(中日)
・9月7日(日)
(旧暦7月16日)
●最終日
・ウークイ(お見送り)

沖縄の旧盆は一般的にムチスク(宗家)に一族が集まり、門前で迎え火を焚いて始まります。
ただ一部(離島など)では、お墓まで行きご先祖様を自宅までご案内する地域もあるでしょう。

最終日のウークイ(御送り)では、夕方頃から地域の青年会や子ども会のエイサーが町中を練り歩く「道ジュネー」でご先祖様の霊を見送ります。

日中はお仏壇や御位牌の乾拭きなど掃除をして、お供え物を整えましょう。

沖縄の旧盆は全国とは全く違い、キュウリやナスに割り箸を四本差した精霊馬(しょうろううま)や、提灯に見立てた鬼灯(ほおずき)などは飾りません。

<2025年9月4日(木)|沖縄の旧暦7月13日ウンケー>


沖縄のジューシーではありますが、チガリムン(餓鬼など)が寄り付かぬよう、香りの強いショウガなどを入れて炊くのが特徴です。

ご先祖様が後生(あの世)からこの世へ移動するための杖「ソーローバーシー」や七本のウージをひとまとめにしたもの、果物の盛り合わせなどを飾ります。

2025年9月5日(金)、沖縄の旧暦7月14日にあたる「ナカヌヒー(中日)」は、分家の人々が先祖代々位牌「トートーメー」を祀る本家を訪問します。

本家の人々は分家の人々をもてなすとともに、ご先祖様と過ごす日ですので、朝・昼・晩の三食とおやつのお供え物を供えましょう。

現代では畏まらず、家族がいただくご飯やおやつをそのままご先祖様へ供える家が多いですが、ここでは昔ながらの三食とおやつのお供え物をご紹介します。

<2025年9月5日(金)|沖縄旧暦7月14日ナカヌヒー>
[朝ごはん]・ご飯(おかゆ)
・汁物
・酢の物
[お昼ごはん]・素麺(そうめん)
[おやつ]・あまがしなど
[夜ごはん]・ご飯
・汁物
・煮物

本家を尋ねる分家の人々は、約千円~2千円ほどの手土産をお中元の熨斗を付けて持参する風習が一般的です。

内容は洗剤や油などの日用品の他、親族があつまる旧盆の手土産として、渇き菓子などでも良いでしょう。

一方、本家は分家の人々への振る舞いとして、おやつに準備したあまがしや、お昼のお素麺を振る舞います。

2025年9月6日(土)沖縄の旧暦7月15日は、旧盆最終日のウークイ(御送り)です。
4日間日程の旧盆ならば2025年9月7日(日)、沖縄の旧盆7月16日がウークイとなります。

沖縄の旧盆最終日「ウークイ(御見送り)」で行う事柄は、夕方から行うご先祖様をお見送りする儀式です。

重箱料理のウサンミ(御三味)を供えてご先祖様と共食の後、仏壇前で拝み、ウチカビ(打ち紙)を焚いてお見送りをします。

<2025年9月6日(土)|沖縄旧暦7月15日ウークイ(御送り)>
[お供え物]・ウサンミ(御三味)

[ウークイ(御送り)]
①家長がお線香を焚く
②家長を中心に拝む
③ウチカビ(打ち紙)を焚く
④軒先で送り火
⑤片付け

ウークイ(御送り)の日に集まった親族は、本家の家長を中心に仏間でウチカビを焚き上げた後、門前で送り火を焚いてご先祖様をお見送りします。

ご先祖様が「後ろ髪を引かれる」ため、お見送りをしたら、その日のうちに旧盆のお供え物などは片付けると良いでしょう。
ウークイの行い方や流れについて、詳しくは下記コラムをご参照ください。

位牌 48時間仕上げ

ウークイは沖縄3日間の旧盆日程のなかでも、最も盛大に行う点が特徴的です。

なかでも沖縄の人々が楽しみにしているのは、夕方頃から沖縄県の各集落の街中で、道を練り歩きながら披露されるエイサー「道ジュネー」でしょう。

主に地域の子ども会や青年会を中心に、道を練り歩いてエイサーを披露し、地域によっては住民がおひねりとして御祝儀を渡します。

道ジュネー」はご先祖様をお見送りする奉納行事のひとつですが、今では観光客が集まる地域も見受けるほどです。

ヒヌカン(火の神)の2つの始め方

◇毎月旧暦1日と15日は、拝みの日です

旧暦は月の暦となり、毎月旧暦1日は新月、旧暦15日は満月にあたります。
沖縄では毎月、旧暦1月と15日を拝みの日、目的は家族の平穏な暮らしや安全の祈願です。

地域の御嶽(ウタキ)や神社、ウフガー(産川)などの神様「産土神(うぶすながみ)」様へ拝む人もいますが、取り分けヒヌカン(火の神)を家の台所に祀る家庭で拝まれることが多いでしょう。

新月に当たる旧暦1日に、家族の平穏な暮らしと安全を祈願して、15日には無事に平和に暮らしていることへの感謝を示します。

お供え物はお線香とマース(お塩)、そしてウブク(仏飯)を3膳です。
ヒヌカンへのお線香はジュウゴフンウコー(十五本御香)とする家庭が多く、日本線香15本
もしくは5本、沖縄線香「ヒラウコー(平御香)」であれば、タヒラ半(2枚半)にあたります。

詳しくは、下記コラムご併せてご参照ください。

 

干支年に長寿を祝う沖縄ですが、旧暦8月8日の米寿(88歳)は、全国と同じく沖縄でも盛大に祝います

全国的な米寿でも同じですが、「米」の文字を分解すると「八十八」になることから、旧暦8月8日がトーカチユーエー(斗掻祝)になりました。

<2025年9月29日(月)|沖縄の旧暦8月8日>
●トーカチユーエー
(斗掻祝)
[日程][行事]
●2025年9月26日(金)
・旧暦8月5日頃~
・メーニゲー(前祝い)
●2025年9月29日(月)
・旧暦8月8日
・トーカチユーエー(斗掻祝)

集落で祝う地域もあれば、家族や親族で祝う家もあるでしょう。
長寿を祝うことで、長生きへの感謝と今後のお見守りを祈願するとともに、一緒に祝う人々は、長寿にあやかることができます。

◇沖縄では旧暦8月5日、トーカチユーエーの3日前に前祝いの祈願をします

来る3日後の旧暦8月8日(2025年9月26日・金)に、トーカチユーエー(斗掻祝)を行うことを集落の神社やウガンジュ(拝所)である「産土神(うぶすながみ)様」へご報告する行事です。

<2025年9月26日(金)|メーニゲー>
[拝所]・集落のウガンジュ(拝所)
・集落のウフガー(産まれた川)
・ご先祖様のお墓
…など
[祈願すること]
・無事にお祝いが済ませられますように
・お導きがありますように
…など

ウフガー(産川)とは、産まれた時に産湯を汲んだ井戸を差しますが、現代は住んでいる集落や、産まれた集落の井戸や川のウガンジュ(拝所)を差します。

また家によっては、集落の神社や御嶽(うたき)などのウガンジュ(拝所)、古いご先祖様のお墓「按司墓(あじはか)」などを廻ることもあるでしょう。

トーカチユーエー(斗掻祝)の「トーカチ(斗掻)」は、その昔にお米を枡(ます)で計っていた頃、山盛りにしたお米を平らにならす時に使用した竹の棒です。

これを床の間にお米と飾って祝い、長寿にあやかるため、集まった人々に「あやかり昆布」などのお祝いを配ります。

オススメ モダン仏壇

 

2024年沖縄の旧暦8月8日:ヨーカビー

今では少なくなりましたが、ヨーカビー(八日目)もシバサシ(柴差し)も、妖怪や悪い霊(ヤナカジ)などを祓う、悪霊祓い行事です。

ヨーカビー(八日日)は「妖怪火」とも書き、現代における「火の玉」を差します。
旧暦7月13日~15日の旧盆を終えた翌月、お祓い行事を行う流れです。

その昔の沖縄では旧暦8月8日になると、丘の上など集落が見渡せる高い場所から火の玉が現れるかを確認し、火の玉が入った家では厄祓いを行う風習がありました。

<2025年9月29日(月)~|沖縄の旧暦8月8日ヨーカビー>
●爆竹を鳴らして悪霊祓い
[沖縄の言葉][意味]
●イニンビー(遺念火)
…悔恨を残した魂
●チングトゥ
…棺桶などを作る音

夜にヨーカビー(妖怪火)やイニンビー(遺念火)、チングトゥの音が聞こえた家では、爆竹を鳴らして悪霊祓いをします。

ただ現代は蛍光灯が常設されているため、昔のような風習は残さない集落が多いでしょう。

シバサシ(柴差し)」は、家の四隅など要所に悪霊祓いの呪具「サン(ゲーン)」を差し、結界を作る行事です。

サン(ゲーン)は呪具と言っても桑の葉をススキ3本に結んだもので、手軽に作れるものです。

<2025年9月30日(火)|沖縄の旧暦8月9日シバサシ>
●悪霊・悪疫祓いの呪具
[沖縄の言葉][呪具]
●サン
…ススキ
●ゲーン
…桑の葉

桑の葉を使用したゲーンはススキ3本を結んだサンよりも、より呪力が高いとする考え方もあります。

またススキのみのサンは、沖縄ではお弁当の上に乗せるなど、今も地方では日常的に使用する厄除け、悪霊祓い道具です。

2024年沖縄の旧暦8月9日:八月カシチー

2025年9月30日(火)~10月2日(木)頃、沖縄で旧暦8月9日~11日にあたる八月カシチー(ハチグァッチカシチー)は、旧暦6月に行われる六月カシチー(ルクグァッチカシチー)に続く収穫祭です。

「カシチー」とは、漢字で「強飯」と書き、もち米を加えて炊いた「おこわ」を差します。

六月カシチーは白飯(白米+もち米)ですが、八月カシチーでは赤飯(白米+もち米+小豆)を焚いて、ヒヌカンとお仏壇へ供えます。

<2025年沖縄の旧暦8月10日頃:八月カシチー>
●六月カシチー
…シルカシチー
(白い強飯)
●八月カシチー
…アカカシチー
(赤い強飯)

米の収穫に感謝して来年度も無事に豊作を願う収穫祭なので、もともとは農耕集落で行われてきた儀礼です。
ただし、今では集落行事としてはほとんど見受けることはありません。

「今年も一年、家族が何事もなく、ご飯に困らない暮らしができますように」との願いを込めて、ヒヌカンやお仏壇に供えるようになりました。

<八月カシチーの現代の役割>
無事にご飯を食べられる暮らしに感謝する
・家族の健康と繁栄祈願
・(豊作に掛けて)安定した収入祈願

…このようなことから、一時は廃れたカシチー行事でしたが、2023年現代の沖縄では旧暦8月10日に家族単位でお赤飯を炊き、ヒヌカンやお仏壇、トゥクヌカミ(床の神)に供える家が増えています。

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沖縄で秋のお彼岸とは?

秋のお彼岸は秋分の日を中心に、前後3日間の合計7日間の期間を指します。
2025年の秋分の日は9月23日(火)、そのため2025年は9月20日(土)が秋のお彼岸の入り日、2025年秋のお彼岸は9月20日(土)~26日(金)です。

<2025年秋のお彼岸日程>
●2025年9月20日(土)~26日(金)
[お彼岸の入り日]
・2025年9月20日(土)
[秋分の日]・2025年9月23日(火)
[お彼岸の明け日]・2025年9月26日(金)

秋のお彼岸は、春分の日・秋分の日を中心としているので、全国と同じ日程となります。昨年は直前の旧暦8月15日に沖縄の三大年中行事、大綱引き「ジューグヤー(十五夜)」が開催されましたが、今年は旧暦8月8日の長寿祝い「トーカチユーエー(斗搔祝)」が迫っていますね。

秋のお彼岸期間中、沖縄ではヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を行いますので、慌ただしい日々になるかもしれません。

沖縄の秋のお彼岸は「ハチグァッチヒガン(八月お彼岸)」です。
全国的な秋のお彼岸と日程は同じですが風習は違い、この7日間で「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」を行いました。

●「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)」とは、名前の通り住まいの要所要所にいらっしゃる神々様へ、日ごろの感謝と今後のお見守りを祈願するものです。

春のお彼岸・秋のお彼岸・年末(旧暦12月24日)の3回とされていますが、家や地域によっては1回~2回に省略することもあります。

そのなかでも秋のお彼岸である八月ヒガンは、ご先祖様を供養するお彼岸として、家を掃除して拝みを行う家庭は少なくありません。

春分の日・秋分の日は太陽の基軸が赤道線上にあり、真東から太陽が昇り、真西へ沈むため一直線上に繋がる日です。

仏教には「西方浄土(せいほうじょうど)」があると説かれていることから、お彼岸は「あの世とこの世が最も近い日」とされてきました。

全国的にはあの世とこの世が繋がる秋のお彼岸期間にお墓参りをします。
また秋分の日であることから、この1週間は旬の食べ物をいただいてきました。

県内でお墓を探す-供養の窓口おススメ霊園
シルバーウィーク

秋のお彼岸は2025年9月23日(火)の秋分の日を中心として、前後3日間を含めた1週間、9月20日(土)~9月26日(金)の7日間です。

2025年度は秋分の日となる9月23日(火)が祝日、9月22日(月)が平日となり、飛び石連休になっていますので、9月22(月)を有給休暇にすることで、4連休も期待できます。

一方、2025年の敬老の日は9月15日(月)ですので、土日を含めて2025年は9月13日(土)~15日(月)が3連休です。

そもそも「シルバーウィーク」とは?

4月末~5月初頭に訪れるゴールデンウィークに対して、シルバーウィークと名付けられました。

2003年(平成15年)に施行された「ハッピーマンデー」により、毎年9月の敬老の日が第3月曜日に移動したため、シルバーウィークが期待されるようになりました。

ハッピーマンデー」とは、成人の日・体育の日・海の日など、いくつかの祝日に適用された制度で、祝日を月曜日に移動させることで、土曜日・日曜日・月曜日の三連休とすることです。

そのため敬老の日は毎年9月の第3月曜日、2025年は9月13日(土)~15日(月)が3連休となります。

敬老の日は名前のまま、おじいちゃん・おばあちゃんなど、お年を召した人々を敬い、感謝する日となり、始まりは1947年でした。

1947年昭和22年の9月15日に、兵庫県で敬老会が開催されたことをきっかけに全国的に敬老の日の習慣が広まった結果、1965年昭和37年には正式に「敬老の日」として、国民の祝日となったのです。

一般的には家族へのお祝いですが、本来は血縁関係なく、関係性としてお祝いをしたい、感謝や敬いを表したい高齢の相手であれば良いとされます。

日頃の感謝を込めたプレゼントを渡したり、近年ではレストランを予約して、家族で会食の場を設ける家族も増えました。

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2024年新暦9月の節気

◇2025年新暦9月、沖縄の旧暦7月・8月の節気は処暑→白露→秋分です

2025年新暦9月、沖縄では旧暦7月10日~8月9日に当たる二十四節気は、秋に向かう白露→秋分へと続きます。

<2025年新暦9月:沖縄の旧暦8月の節気>
【二十四節気】処暑(しょしょ)
●七十二候
(次候)・天地始粛
(てんちはじめてさむし)
・8月28日(木)~9月1日(月)
(末候)・禾乃登
(こくものすなわちみのる)
・9月2日(火)~9月6日(土)
【二十四節気】白露(はくろ)
●七十二候
(初候)・草露白
(くさのつゆしろし)
・9月7日(日)~9月11日(木)
(次候)・鶺鴒鳴
(せきれいなく)
・9月12日(金)~9月17日(水)
(末候)・玄鳥去
(つばめさる)
・9月18日(木)~9月22日(月)
【二十四節気】秋分(しゅうぶん)
●七十二候
(初候)・雷乃収声
(かみなりすなわちこえをおさむ)
・9月23日(火)~9月27日(土)
(次候)蟄・蟄虫坏戸
(むしかくれてとをふさぐ)
・9月28日(日)~10月2日(木)

2025年新暦9月、沖縄の旧暦8月は旧盆や悪霊祓いのヨーカビー(八日目)・シバサシ(柴差し)が訪れた後、秋のお彼岸へと移り、次第に秋の訪れを実感する季節です。

暦としても9月は日に日に夜が長くなる「夜長月」が、いつしか「長月」になったように、夏から秋への移り変わりを感じます。

時候も「早秋の候」「鈴虫の音が美しく」「鰯雲が秋を告げております」など、秋を感じる言葉から始めると良いでしょう。

「二百二十日」とは「にひゃくはつか」と読み、立春の節気から数えて220日目にあたる雑節の日です。

2025年の立春は2月3日(月)ですので、この日から起算して220日目(起算しているので正確には219日目)が、2025年9月10日(水)の二百二十日となります。

この日は大型台風が訪れやすい時期とされ、特に農業を営む家庭では警戒をする「厄日」として、警戒を怠らず備えてきました。

また、沖縄では旧暦9月9日、お酒に菊の葉を3枚かべていただく「チクザキ(菊酒)」の年中行事がありますが、全国的には新暦9月9月の「菊酒」です。

「菊酒」は名前の通り「きくざけ」と読み、重陽の節句にあたります。
全国的な菊酒行事では、お酒に菊の葉ではなく、菊の花を浮かべていただく家庭が多いでしょう。

2025年は旧盆ズレで沖縄旅行がお得?

2025年は33ヵ月に1度、太陽暦(新暦)と太陰暦(旧暦)のズレを調整するために訪れる、旧暦の1ヵ月が2度巡る「ユンヂチ(閏月)」の影響から、2024年よりもゆっくりと旧盆が訪れ、9月にずれ込みます。

そのため2025年9月は旧盆を終えたと思ったら、すぐに秋のお彼岸がやってくる、少し忙しいスケジュールとなるでしょう。

とは言え、ユンヂチが訪れる年は旧暦の1年間を通して、神様の目が届かない「ヒナーシ(日無し)」として、日取りを気にせず仏壇の交換や新調、墓じまいなどのお墓ごとをしても、神様からお叱りを受けない、と言うスペシャルな年回りでもあります。

2025年新暦10月、続くは沖縄の三大行事のひとつ、大綱引きも訪れますね!沖縄では楽しみの多い9月・10月となるでしょう!

改葬・墓じまい・永代供養

 

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