2024年沖縄の旧暦カレンダー|新暦10月(旧暦9月)長寿を祝う97歳のカジマヤー

2024.07.05
2024年新暦10月、沖縄の旧暦9月は旧暦8月29日~9月29日です。沖縄の大綱引き行事も終わった頃ですが、旧暦9月は97歳の長寿を祝うカジマヤーがあります。本記事では2024年10月、沖縄の旧暦9月の年中行事の行い方、拝み方が分かります。

2024年新暦10月、沖縄の旧暦9月は旧暦8月29日~9月29日です。沖縄の大綱引き行事も終わった頃ですが、旧暦9月は97歳の長寿を祝うカジマヤーがあります。本記事では2024年10月、沖縄の旧暦9月の年中行事の行い方、拝み方が分かります。

・新暦2024年10月、沖縄の旧暦カレンダーは?
・沖縄の旧暦カレンダーで、カジマヤーはいつ?
・沖縄の旧暦カレンダーでチクザキ(菊酒)は?
・沖縄の旧暦10月のカミウガミ(神拝み)とは?

2024年10月、沖縄の旧暦9月カレンダーは旧暦8月29日~9月29日です。
沖縄の大綱引き行事「ジューグヤ(十五夜)」も終わった頃ですが、沖縄の旧暦9月カレンダーは97歳の長寿を祝うカジマヤーユーエーがあります。

本記事を読むことで2024年10月、沖縄の旧暦9月カレンダーと、それぞれ沖縄の旧暦行事の拝み方、概要が分かります。

後半では2024年10月の二十四節気や全国的な年中行事もご紹介しますので、どうぞ最後までお読みください。

 

2024年10月、沖縄の旧暦9月カレンダー

2024年10月、沖縄の旧暦9月カレンダー
◇2024年10月、沖縄の旧暦9月はカジマヤーやチクザキがあります

2024年10月、沖縄の旧暦カレンダーは旧暦8月29日~9月29日、この時期の年中行事は97歳長寿祝いの「カジマヤーユーエー(風車祝い)」や、健康祈願「チクザキ(菊酒)」が有名です。

 

<2024年10月:沖縄の旧暦9月カレンダー>
  [新暦] [旧暦] [旧暦行事]
●沖縄の旧暦行事
[1] 2024年10月3日(木) ・旧暦9月1日 ・チィタチの拝み
[2] 2024年10月9日(水) ・旧暦9月7日 ・カジマヤーユーエー
(風車祝い)
[3] 2024年10月11日(金) ・旧暦9月9日 ・チクザキ
(菊酒)
[4] 2024年10月15日(火) ・旧暦9月13日 ・ジューサンヤ
(十三夜)
[5] 2024年10月17日(木) ・旧暦9月15日 ・ジューグニチの拝み
●沖縄の記念日
[1] 2024年10月17日(木) ・旧暦9月15日 ・沖縄そばの日
[2] 2024年10月25日(金) ・旧暦9月23日 ・空手の日
[3] 2024年10月12日(土)~14日(月) ・旧暦9月10日~12日 ・那覇大綱引き
●全国行事
[1] 2024年10月14日(月) ・旧暦9月12日 ・スポーツの日
[2] 2024年10月20日(日) ・旧暦9月18日 ・秋土用入り
[3]  2024年10月22日(火) ・旧暦9月14日 ・秋土用の間日
[4] 2024年10月24日(木) ・旧暦9月24日 ・秋土用の間日
[5] 2024年10月26日(土) ・旧暦9月24日 ・秋土用の間日
●節気
[1] 2024年10月8日(火) ・旧暦9月6日 ・寒露(かんろ)
[2] 2024年10月23日(水) ・旧暦9月21日 ・霜降(そうこう)

 
また全国行事では立冬に向けた前18日間に訪れる「秋土用」が、2024年10月20日から始まります。

立春・立夏・立秋・立冬前18日間の土用は、土を司る土神様「トゥーティークー(土公帝)」の時期ともされ、基礎工事や土を耕すなど、土を掘り起こす作業や土いじりは忌まれてきました。

ただ土用の間日は、土いじりをしても良いとされます。

 

[土用の丑の日]
・2024年土用の丑の日はいつ?「土用」とは?やってはいけないこと・やると良いこと?

 

2024年10月、沖縄の旧暦9月は「五九正月」

2024年10月、沖縄の旧暦9月は「五九正月」
◇「五九正月」は「忌み月」です

沖縄で旧暦9月を含めた旧暦1月・5月・9月は「正五九月」と呼ばれ、不吉な物事を呼ぶ時期「忌み月」とされてきました。

もともとは仏教の三斎月(さんさいがつ)に由来があり、台風などの厄災の他、物事の節目の時期と考えて身を慎み、勢いのある時期に見落としがちな災い・災害を祓う意味があります。

 

 

五九正月の「カミウガミ」とは

◇五九正月に神社や御嶽(ウタキ)を参拝することです

「カミウガミ」は漢字で「神拝み」、人々は忌み月に安全に暮らすため、また神様への感謝と今後の繁栄を祈願するため、集落や祖先に関係する神様を巡拝します。
沖縄では地域や家によって、拝む御嶽(ウタキ)やルートが異なるでしょう。

 

<沖縄のカミウガミの一例>
・アガリウマーイ(東御参り)
・ウラシーウガミ(浦添拝み)
・ナカグシクマーイ(中城回り)

 
なかでも沖縄南部を巡拝する「アガリウマーイ(東御参り)」は、琉球王朝時代から、王朝に仕えた神職「ノロ」を中心に、毎年厳かに開催された儀式です。

沖縄開闢(かいびゃく)の祖「アマミキヨ」の痕跡を辿る巡拝行事となるため、現代では沖縄の人々はもちろん、観光客による巡拝も見受けるようになりました。

 

 

五九正月の「ティラヌムメー」とは

◇「ティラヌムメー」は「寺参り」です

「ティラヌムメー」を漢字で書くと「寺参り」、言葉の通り忌み月である五九正月に寺院や神社を巡拝します。

沖縄では床の間に観音様の絵を祀る「観音信仰」も見受けますが、主に子どもの健やかな成長を願う役割りがありました。
そのため子どもの成長や学業、取り分け病弱な子どもの健やかな成長を願います。

 

<沖縄のティラヌムメーの一例>
・首里十二か所参り(十二支参り)
・琉球七観音参り

 
また健康や家族団らんはもちろんのこと、子どもの学業成就を目的としたティラヌムメーもあるでしょう。
琉球七観音参りなどは、比較的近代行われるようになりました。

 

 

沖縄の旧暦カレンダー:カジマヤー

沖縄の旧暦カレンダー:カジマヤー
◇沖縄の旧暦9月7日はカジマヤーです

沖縄では干支年は「トゥシビー(年目)」と呼び、厄年としてお祓い行事を行いますが、還暦を過ぎると長生きしたとして、厄年からお祝いへと変わります。

そして100歳を控えた数え年97歳のトゥシビー(年目)に長寿として、沖縄では家族だけではなく、地域で盛大に行うお祝いが「カジマヤーユーエー(風車祝い)」、略して「カジマヤー(風車)」です。

 

●沖縄では数え年97歳になぞらえ、毎年旧暦9月7日にカジマヤーを行ってきました。
今年の旧暦9月7日は、2024年10月9日(水)です。

 
ちなみに「カジマヤーユーエー」は漢字で「風車祝い」ですが、風車は子どもや赤ちゃんの玩具(おもちゃ)ですよね。

これは人生97年を経て一巡し、「子どもに還る」意味があります。
88歳のトーカチで沖縄では「亡くなる儀式」を行いますが、97歳にして生まれ変わることを意味するためです。

また沖縄で厄年にあたる干支年は、正確には「トゥシビー」ではなく「ウフトゥシビー(大年目)」、対して干支年ではない年度を「マドゥトゥシビー」と言います。

 

 

数え年九十七歳は「ウフトゥシビー」

◇沖縄の「ウフトゥシビー」は干支年で厄年とされます

全国的な長寿祝いは、88歳「米寿(べいじゅ)」・90歳「卒寿(そつじゅ)」・99歳「白寿(はくじゅ)」が有名ですよね。

そう考えると沖縄のカジマヤーの年目にあたる97歳は、中途半端な数字にも見えます。
沖縄で数え年97歳に長寿祝いは、前述したように「トゥシビー」の考え方が根底です。

「トゥシビー(年目)」は、この他にも「クルブシ(黒星)」とも呼ばれ、人生で勢いがあり大きな運「大運」を運ぶ年ともされますが、その分だけ厄災にも注意しなければならない年、と言う意味合いです。

ちなみに沖縄では全国的な長寿祝いに倣い、88歳の米寿も「トーカチユーエー(斗掻祝)」として、旧暦8月8日にお祝いをします。

 

 

 

2024年にカジマヤーを迎える方は?

◇カジマヤーを迎える方は数え年で97歳にあたります

沖縄でカジマヤーを迎える方は「数え年」で97歳ですので、現代の実年齢は96歳です。
西暦1928年(昭和3年)生まれの方々がカジマヤーにあたります。

 

<2024年にカジマヤーを迎える方々>
[生年月日]
1928年(昭和3年)生まれ
[年齢] ・数え年97歳
(年齢96歳)
[干支]
・戊辰
(つちのえたつ)

 
カジマヤーには「初物七五日」の言葉があります。
この時期に初めて収穫された農作物、水揚げされた魚などをいただくことで、若さ溢れる命をいただき、より長生きさせていただく考え方です。

 

地域で行うカジマヤー

◇カジマヤーでは華やかな車で集落を巡回します

カジマヤーは地域でも大きく開催される長寿祝いとして、沖縄のみならず、県外や世界的にも観光客が訪れるほどです。

紙花などで華やかにデコレーションされたオープンカーやトラックに乗り、集落を巡回する「パレード」が開催されます。

集落の人々は長寿にあやかろうと、沿道に並び賑やかにお祝いをする、盛大な行事です。
トラックからおじぃちゃん・おばぁちゃんが風車や昆布「あやかり昆布」を配ります。
(年度や地域によって、詳細は異なるでしょう。)

コロナ禍の2020年以降、集落のカジマヤーユーエー(風車祝い)が中止になることも多く、家族単位でのお祝いも増えましたが、2022年・2023年からは、集落のカジマヤーユーエーパレードも復活の兆しを見せています。

 

家庭で行うカジマヤー

◇床の間にお米や風車を祀り、お祝いをします

沖縄のカジマヤーは豪華にラッピングされた車で巡回する行事が有名ですが、家庭内でも神様へお供え物をしてお祝いをします。

昔ながらの沖縄の平屋では、床の間にお米や風車を祀り、家族や親族、集落の方々がお祝いに訪れる一日です。

 

<カジマヤーの飾り方>
床の間に9升と7合のお米と、風車を9本、お米を計る枡(ます)を飾ります。
・風車9本はお盆に盛り付けたお米に差して飾る家庭が多いです。

 
カジマヤーを迎えたおじぃ・おばぁは美しく着飾って出迎え、準備していた長寿にあやかる「あやかり昆布」や小さな風車、お菓子などを配ります。

また最近では、ホテルの豪華ディナーによる会食の場を設ける家族もいるでしょう。

 

カジマヤーのお祝い

◇沖縄では約千円~3万円ほどが相場です

年上に現金を贈ることはマナー違反」と言う考え方もあるので、気になる方は果物などお祝いの気持ちを込めた品を贈ります。
ただカジマヤーユーエー(風車祝い)の場なので、お祝儀を包んでも良いでしょう。

カジマヤーのお祝いでお祝儀を包む時には、関係性に考慮した金額を包みます。
また全国的な長寿祝いに倣うのか、沖縄の相場に倣うのかも判断基準です。

隣近所や友人・知人であれば、約千円~5千円ほどを包むと良いでしょう。
より親しい間柄や親戚なら約5千円~1万円ほど、近しい身内や兄弟姉妹になると約2万円~3万円ほどが包む金額の目安になります。

近年では2万円を香典や祝儀に包む事例は増えましたが、本来偶数の数字は忌み数字です。
また「4」「9」の数字は「死」「苦」として縁起が悪いので、4万円・6万円・9万円は避けた金額を包みましょう。

 

 

沖縄の旧暦カレンダー:チクザキ

縄の旧暦カレンダー:チクザキ
◇「チクザキ(菊酒)」では、菊の葉を3枚浮かべた泡盛をいただきます

2024年10月11日(金)、沖縄の旧暦カレンダーでは旧暦9月9日が「チクザキ(菊酒)」です。
沖縄では暦のまま「クングァッチクンチ(9月9日)」とも言います。

チクザキ(菊酒)では、菊の葉3枚を浮かべた泡盛(お酒)をヒヌカン(火の神)や仏壇にお供えして、家族でも菊の葉3枚を浮かべた泡盛(お酒)をいただく健康祈願です。

 

旧暦9月9日は「重陽の節句」

◇旧暦9月9日は五節句のひとつ「重陽の節句」です

「五節句」とは陽数で縁起の良い奇数の数字が重なる暦を指し、1月1日・3月3日・5月5日・7月7日・9月9日と、1年で5回あります。

五節句は、暦を並べると分かるように、日本でも親しまれる節句ばかりです。
ちなみに1月1日は元旦にあたるため、五節句のお祝いとしては、お正月を祝う幕の内が明ける1月7日とされてきました。

 

<日本の五節句>
[暦]
[五節句]
①1月7日 ・人日の節句
・七草粥
②3月3日 ・桃の節句
・雛祭り
③5月5日 ・端午の節句
・菖蒲の節句
・こどもの日
④7月7日 ・七夕の節句
・タナバタ(七夕)
⑤9月9日 ・重陽の節句
・チクザキ(菊酒)

 
なかでも9月9日と、1桁の奇数のなかで最も大きな陽数が並ぶ9月9日は役割りが大きな日として、厄払いとともに健康を祈願する行事を行います。

 

チクザキ(菊酒)のお供え物

◇お供え先は、ヒヌカンとお仏壇です

沖縄のチクザキ(菊酒)は菊の葉を3枚、泡盛やお酒に浮かべていただきます。
全国的には菊の花を浮かべるため、同じ日に健康祈願でありながら、少しずつ異なりますね。

ヒヌカン(火の神)を台所に祀っている家庭では、朝からヒヌカン(火の神)へチクザキ(菊酒)を供えて、無事に健康祈願ができるように祈願します。
その後、お仏壇へチクザキ(菊酒)をお供えして、日ごろの感謝を伝えましょう。

 

チクザキ(菊酒)の行い方

◇ウサンデーをして、ご先祖様と一緒にいただきます

お仏壇にお供えしたしばらく経ったら、お供えしたチクザキ(菊酒)をうさげます。
これを沖縄では「ウサンデー」と呼び、ウサンデーした供物は家族が残さずいただいてきました。

大人は供物と同じように、菊の葉3枚浮かべた泡盛やお酒をいただきます。
一方、子どもはおでこにお酒をつける「ウビナディ(指撫で)」による健康祈願です。

「ウビナディ(指撫で)」では親など、大人が指の腹にチクザキ(菊酒)を浸け、子どものおでこにちょんちょんちょんと、3回付けます。

その後、日ごろのお見守りへの感謝、次の一年へ家族の健康を祈願してください。

 

 

チクザキ(菊酒)の時期に行う寺参り

◇チクザキ(菊酒)の時期、赤ちゃんを神様にお披露目するお参り習慣がありました

沖縄の旧暦9月カレンダーでは、家族の健康を祈願するチクザキ(菊酒)の時期に、この一年内に産まれた赤ちゃんを神様仏様へお披露目して、神親(仏親)になっていただく習慣もあります

また、赤ちゃんが産まれていない家庭でも、忌み月にあたるこの時期、家族の健康を祈願するティラヌムメー(寺参り)も盛んです。

 

 

沖縄の旧暦カレンダー:関帝王への拝み

沖縄の旧暦カレンダー:関帝王への拝み
◇2024年10月15日、旧暦9月13日は商売繁盛の祈願です

関帝王は、沖縄では「クワンティンオー」と呼ばれています。
那覇市久米にある「久米至聖廟」に祀られてきたことで有名な商業の神様ですよね。

沖縄で関帝王と繋がるとされる縁日は五九正月の旧暦13日です。
なかでも強い陽数の月である9月は、縁日となる旧暦13日に参拝や家庭内の拝みで、商業や経済的な発展を祈願してきました。

 

全国的な関帝王

◇横浜中華街近く、横浜関帝廟の関聖帝君が有名です

この関帝王は実は、三国志で広く知られる人物「関羽(かんう)」と同じ人物となり、162年~219年に活躍した、中国後漢末期の武将、蜀漢(しょくかん)の将軍を差します。

歴史書のなかで関羽は主君劉備(りゅうび)に忠義を貫き、信義・信用に厚い、義理堅く人並み外れた武勇の武将として有名です。

 

<関聖帝君のご利益>
・交通安全
・商売繁盛
・入試合格
・学問

 
全国的には「関聖帝君(かんせいていくん)」と呼ばれ親しまれ、横浜中華街の近くに位置する、横浜関帝廟(よこはまかんていびょう)が知られています。

 

関帝王は金銭(ジングトゥ)の神様

◇沖縄で関帝王は商売神「金銭(ジングトゥ)」の神様として知られます

数多くの武勇伝を残す関羽が、沖縄では商売神「関帝王」として拝まれているのは、関羽の義理を重んじ、信頼を得る性格が評価されているためです。

関帝王は2024年現在、波の上宮のすぐ近くにある天妃宮(天尊廟地)に、祀られています。

関帝王信仰は明の時代、琉球王朝に職能集団として中国から移住した「久米三十六姓」が信仰し、広がりました。
その久米三十六姓が移り住んだ地が、久米です。

 

<関帝王の拝所>
<関帝王の拝所>
[住所] ・沖縄県那覇市若狭1-25-1
[天妃宮(天尊廟地)] ・天尊廟
・龍王殿
・関帝廟
・天上聖母
(千里眼・順風耳)
[拝観時間] ・午前9時~午後5時まで

 
沖縄で関帝王は「商売神」、「金銭(ジングトゥ)の神様」として知られ、那覇や首里近郊の家で、床の間(トゥクヌマ)に多く祀られているのが特徴です。

今ではジングトゥ(金銭)の神様として、あらゆる商いを営んでいる方々、金銭的な祈願を行う方々に信仰されています。

 

 

関帝王へ参るジューサンヤー(十三夜)

◇沖縄で関帝王信仰が受け継がれている家では13日が縁日です

「縁日」とは、特定の神様と繋がりやすい日とされます。
沖縄で旧暦13日は、関帝王との縁日です。
お参りが盛んな正五九月の13日に、関帝廟へ参拝する家もあるでしょう。

 

<沖縄の関帝王参り>
・旧暦1月13日
・旧暦9月13日

 
関帝王を昔から信仰する家は、床の間(トゥクヌマ)に、代々継承される関帝王の掛け軸を飾る本家も多いため、この日は掛け軸にお供え物をします。
現代、新しく商売神として信仰する家では、リビングに置く人が多いですね。

ただ忌み月でも5月は、家庭でヒヌカン(火の神様)を通して遥拝(ようはい)し、九月のみお参りする家が多いです。

 

 

沖縄の旧暦カレンダー:観音拝み

2024年新暦10月:沖縄の旧暦9月カレンダー
◇2024年10月20日(日)、旧暦9月18日は観音様の縁日です

関帝王の縁日「ジューサンヤー(十三夜)」と同じように、神様や仏様にはそれぞれ縁日があります。

そのなかで観音様の縁日は18日となり、観音信仰がある沖縄では大切な日です。
なかでも五九正月の18日には、家族や子どもの健やかな成長と健康、守護を願い、参拝に行く風習があります。

 

<沖縄の観音拝み>
・旧暦1月18日
・旧暦9月18日

 
関帝王が金銭の神様、商売の神様であるのに対して、観音様は家内安全、家族の平穏な暮らしを祈願する、家族に向いたご利益が強いです。

また赤ちゃんをご紹介して、仏親になっていただいた神様・仏様へ、毎年旧暦9月18日に参拝をして、「今年も無事に大きくなりました」とご報告するのも良いでしょう。

ちなみに観音様の縁日は「三十秘仏」、神様の縁日は「三十番付」によるものです。

 

 

観音様を参る

◇沖縄で観音拝みで有名な拝所は「首里観音堂」です

首里観音堂は観音参りの他、干支の守り本尊様を巡る「首里十二支参り」など、さまざまな拝み事で参拝します。

ただし沖縄には各地に観音様がおり、昔ながらの観音拝みでは、集落の観音様へ毎年拝むものでした。
あまりに多いので、今回は多くの人々に知られる首里観音堂をご紹介します。

 

<首里観音堂>
首里観音堂
[住所] ・沖縄県那覇市首里山川町3丁目1
[御本尊] ・千手観音菩薩
[祀られる仏様] ・薬師如来
・地蔵菩薩
・普賢菩薩
・虚空蔵菩薩
・勢至菩薩
…など
[HP] https://www.shuri-kannondo.com/
[拝観時間] ・午前9時30分~午後5時まで

 
家庭では旧暦9月18日に観音様を迎え入れ、ヒヌカン(火の神様)を通して遥拝(ようはい)することもあります。

地域の集落の他、「琉球七観音」など、沖縄には多くの観音様がいますので、相性の良い観音様を訪れるのも良いでしょう。

 

 

 

家庭から観音様を拝む

◇家庭のヒヌカンやリビングから観音様を遥拝できます

観音様へ参拝できればベストですが、忙しいなど事情があり参拝ができなくても、ヒヌカン(火の神)やリビングが、遥拝所(ようはいしょ)として参拝が可能です。

リビングは昔の家では床の間にあたり、沖縄では床の間に観音様の掛け軸を掛けて拝むなどしてきました。

現在では台所にヒヌカン(火の神)が祀っていれば、ヒヌカン(火の神)が遥拝所となってくれますが、近年ではヒヌカン(火の神)を祀っていない家庭も多いですよね。

ヒヌカン(火の神)を祀っていない家庭では、リビングの棚上などにお盆などのステージを設けて、香炉を中心にお供え物を供えて拝んでみてください。

お供え物はお酒・お米・7回すすいだお米・果物の盛り合わせがベストです。
果物の盛り合わせは、母性を表す林檎(りんご)、父性を表すバナナ、子孫繁栄を意味するみかんを供えると尚、良いでしょう。

沖縄で行う観音拝みについて、お供え物や拝み言葉「グイス(祝詞)」など、詳しくは下記コラムも併せてご参照ください。

 

 

2024年新暦10月:沖縄の旧暦9月カレンダー

2024年新暦10月:沖縄の旧暦9月カレンダー
◇2024年10月、沖縄の旧暦9月の二十四節気は秋分→寒露→霜露です

2024年10月、旧暦8月17日~9月17日に当たる二十四節気は、秋分→寒露→霜露と寒さが厳しくなる季節ですよね。

全国的には冬物へ衣替えの季節、七五三の準備を行い、運動会や秋祭りなどで賑わう時期でしょう。

 

<2024年新暦10月:沖縄の旧暦9月の節気>
【二十四節気】秋分(しゅうぶん)
●七十二候
(次候) ・蟄虫坏戸
(むしかくれてとをふさぐ)
・9月28日(土)~10月2日(水)
(末候) ・水始涸
(みずはじめてかる)
・10月3日(木)~10月7日(月)
【二十四節気】寒露(かんろ)
●七十二候
(初候) ・鴻雁来
(こうがんきたる)
・10月8日(火)~10月12日(土)
(次候) ・菊花開
(きくのはなひらく)
・10月13日(日)~10月17日(木)
(末候) ・蟋蟀在戸
(きりぎりすとにあり)
・10月18日(金)~10月22日(火)
【二十四節気】霜降(そうこう)
●七十二候
(初候) ・霜始降
(しもはじめてふる)
・10月23日(水)~10月27日(日)
(次候) ・霎時施
(こさめときどきふる)
・10月28日(月)~11月1日(金)

 
10月は寒さを感じ始める言葉が多いですよね。
インフルエンザの予防接種が盛んになるのもこの季節です。

10月の和名は「神無月(かんなつき)」八百万の神様が出雲の国へ集まるため、神様がいなくなる月とされますが、出雲のみ「神在月(かみありつき)」になります。

時候は「清秋の候」「日増しに秋も深まり」結びの言葉には「秋冷の折、くれぐれもご自愛ください」など、少しずつ寒さを感じる様子が伺えるでしょう。

 

まとめ:沖縄の旧暦9月はカジマヤーです

まとめ:沖縄の旧暦9月はカジマヤーです
沖縄の旧暦9月は旧暦9月7日、新暦10月9日(水)のカジマヤーユーエー(風車祝い)が有名です。
チクザキ(菊酒)もささやかな拝み事として、現在も見受けます。
この時期になると、沖縄のスーパーで菊の葉を販売しているお店もあるでしょう。

また昔から旧暦9月は、日ごろは家でヒヌカン(火の神)を通して神々様へ拝む家庭もあれば、ウガンジュ(拝所)へ巡拝する家もあります。

首里観音堂のような寺院や神社もありますが、自然崇拝が強い沖縄では、自然のなかにイビ(拝み処)がある、御嶽(うたき)への巡拝も多いです。

 


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