沖縄での手元供養11のデメリットとは?残りのご遺骨はどうする?注意点や対処法を解説

2024.06.30
沖縄での手元供養11のデメリットとは?残りのご遺骨はどうする?注意点や対処法を解説

沖縄で手元供養が増えていますが心配もありますよね。また手元供養で遺骨が残る・いずれ処分すべき時、残りの遺骨をどうするかも気になります。本記事では事前に理解すると回避できる、手元供養5つのデメリットや注意点、トラブル対策や対処法が分かります。

・沖縄で手元供養をするデメリットは?
・沖縄の手元供養で残りの遺骨はどうする?
・手元供養のトラブルを回避する方法、対処法は?

墓じまいが進む沖縄では手元供養が増えていますが、まだまだ新しい遺骨供養の形なので、「気軽に進めるとトラブルが起きないか?」心配の声もありますよね。
また手元供養で遺骨が残る時、いずれ処分すべき時、残りの遺骨をどうするかも気になります。

本記事を読むことで、事前に理解することで回避できる、沖縄の手元供養11のデメリットや、進める時の注意点、トラブル対策、トラブルが起きた時の対処法が分かります。

 

沖縄で手元供養をするのにデメリットはある?

沖縄で手元供養が急増の理由☆儀式から家族の供養へ
◇手元供養は費用を抑えながらご遺骨を残す、お墓のいらない供養方法です

沖縄で手元供養のニーズが増えたのは、お墓の継承者問題や墓主の高齢化による、墓じまいが進んでいることが背景にあります。

墓じまいなどで納骨できるお墓がないご遺骨は、費用を抑えた永代供養墓(合祀墓)や散骨、自然葬などが選ばれますが、いずれも手元にご遺骨が残りません

そのため全てを済ませてから後悔したり、家族親族からクレームを受けてトラブルに発展することも多いのです。

一方で手元供養は自宅で自由にご遺骨を供養するため、費用を抑えながらご遺骨を残し、日々の手厚い供養ができます

けれども自宅にご遺骨を安置すると言う新しい発想のご遺骨供養であるため、まだまだデメリットとも取れる側面はあるでしょう。

下記より、沖縄の手元供養で受けた質問や不安、デメリットをご紹介し、その対策を解説していきます。

 

(1)親族から理解を得にくい

親族から「成仏できないよ」と説得される
◇新しい遺骨供養の形であるため、親族から理解を得にくい傾向です

沖縄や日本では昔から、家族が亡くなるとあの世の住処であるお墓に納骨してきました。
自宅にご遺骨を残す手元供養は、まだまだ新しい遺骨供養となるため、抵抗感を示すご家族や親族も多いです。

 

「霊魂が家に根付く」
「仏様が浮かばれない(成仏しない)」
「自宅に遺骨を置くのは違法ではないのか?」

 
…などの声がありますが、現代ではお墓のない遺骨供養として手元供養が多く選ばれています。
また法的にも宗教的にも、手元供養が良くないとされる根拠はなく、長くご遺骨をお墓に納骨してきた風習から生まれたイメージとも言えるでしょう。

 

 

対策①最初に相談する

◇家族や親族には最初に相談しましょう

心情として相談をされると親身になって聞いてくれますよね。
沖縄で手元供養を行う理由には、家族を失った悲しみや喪失感を癒すためであったり、お墓を建てるなど、他の遺骨供養を進めるには経済的な負担が大きい、などの事情があります。

「反対を受けるかもしれない」と心配する家族・親族がいるならば、最初に自分から相談を切り出して、対処法として手元供養を考えていることを伝えてみましょう。

また沖縄で手元供養への強い希望があるならば、勝手に進めてしまう前に、早い段階で伝えるだけでも伝わりやすいです。

 

対策②一緒に仏壇仏具店へ行く

◇一緒に手元供養の準備を進めます

沖縄で手元供養を渋る家族や親族がいるならば、一緒に手元供養の品を扱う仏壇仏具店へ行き、店舗スタッフと話しながら準備を進めることも有効です。

専門的な知識を持つ仏壇仏具店のスタッフの話や、具体的な手元供養の品を目の前にすることで、気持ちが変わるかもしれません。
手元供養に賛成している家族や親族がいるならば、3人・4人で進めても良いでしょう。

 

対策③いつでも納骨はできる

◇ご遺骨が手元に残るため、いつでも納骨できることを伝えます

永代供養墓(合祀墓)では、故人のご遺骨は最初から他のご遺骨と混ざり、ひとつの場所に合祀されるため、一度合祀すると、お墓を建てても再びご遺骨を取り出すことはできません。

けれども手元供養はご遺骨が残る遺骨供養ですので、気持ちや事情が変われば、いつでもお墓などに納骨できます

自宅でキレイな状態も維持できるため、ご家族が悲しみを癒す時間や、新しくお墓が建つまでの時間、一時的なご遺骨の安置場所としても手元供養は選ばれやすいです。

 

対策④分骨は昔から行われている

◇分骨は仏教でも「仏舎利」があります

沖縄で分骨をして一部を手元供養にする「分骨安置」の場合、家族や親族が手元供養を反対する理由のなかには、「分骨をするなんて故人が成仏しない」などの声があります。

分骨をすることで体がバラバラになる、魂が納まる場所がない、などと反対する家族・親族も多くいますが、仏教ではお釈迦様のご遺骨を分けて祀る「仏舎利(ぶっしゃり)」がありました。

またキリスト教でも、聖人のご遺骨や遺品を分けてお守りとする「聖遺物(せいいぶつ)」があります。

 

(2)お参りが自宅になる

仏壇のお参り:毎日の「六種供養」とは
◇知人や友人はお墓参りのように気軽なお参りがしにくくなります

手元供養をするとご遺骨が自宅に安置されるため、ご家族は暮らしのなかで、いつでも思い立ったら故人を供養できる点がメリットです。

一方でご家族ではない知人や友人は、お墓参りのように気軽にはお参りができません
故人が生前から特に親しくしていた知人友人や交際相手はもちろん、籍を入れていない事実婚の相手などがいるならば、手元供養にあたり配慮が必要になります。

ただし沖縄ではそもそも頻繁に個人的なお墓参りはしません
そのため他県よりは、より手元供養を進めやすい環境にあるでしょう。

 

対策①近しい友人知人に連絡をする

沖縄では葬儀や法要で案内状を送る風習は他県ほどありませんが、手元供養を済ませたことへのお断りを、知人友人にハガキなどでご報告することで、理解を得やすいです。

また知人友人をご家族も良く知っていて、自宅弔問を許すならば、「故人をお参りしてくださる際は どうぞご連絡の後 自宅までお越しください」などの一文を入れても良いでしょう。

 

対策②定期的に集まる場を設ける

◇先祖供養の年中行事では弔問客を受け入れます

沖縄のお墓参り行事は、4月頃のシーミー(清明祭)がありますよね。
また旧盆はお仏壇を前にご家族や親族が集まり、帰省したご先祖様をもてなします。

お墓がない・お仏壇がない手元供養では、これらの年中行事を行う必要はありませんが、家族以外で故人を供養したい人々へ向けて、自宅弔問を受け入れることも可能です。
ご家族が大丈夫であれば、ご遺骨を前に通常通りの年中行事を行っても良いでしょう。

 

 

対策③専用の部屋に祀る

◇ご遺骨を祀る専用の部屋を設け、弔問客に対応しやすくします

故人の人間関係によっては、頻繁に弔問客が訪れるケースもあるでしょう。
このような場合に、玄関から近い距離に専用の仏間を設けることで、突然の弔問客でも対応しやすくなります。
家の奥が見えない玄関近くであれば、家を常に掃除して気を張る必要もありません。

 

(3)ご遺骨が自宅に安置される

赤ちゃんを手元供養にする方法
◇ご遺骨が自宅にあることに抵抗感を感じる人もいます

手元供養は自宅にご遺骨を安置しますが、ご遺骨があることに抵抗感を感じる人も多いため、来客への配慮も必要です。

火葬場で受け取った骨箱のままお仏壇脇に祀る方法も手元供養のひとつですが、四十九日法要を過ぎると、自宅に骨壺のままのご遺骨があることに違和感を覚えるお客様がいるかもしれません。

 

対策①粉骨する

◇粉骨をしてコンパクトにまとめます

ご遺骨をパウダー状に粉骨してコンパクトにまとめ、手元供養専用の小さな骨壺に納めることで、火葬場から持ち帰った状態のまま祀るよりも、インテリアに溶け込み違和感がありません。

骨壺の容器もおしゃれな陶器など、骨壺らしくないものを選ぶことで、そもそもご遺骨だと分からないこともあるでしょう。

 

対策②おしゃれに仕立てる

◇住まいにマッチしたおしゃれな仏壇仏具も増えました

ご遺骨を中心に祀るステージ(祭壇)や仏壇の場合、手元供養だと分かるものもありますよね。
このようなケースでも、現代の暮らしにマッチしたモダン仏壇(家具調仏壇)を選ぶことで、違和感がなく、おしゃれなインテリアとして祀ることもできます。

 

対策③扉の閉まるステージ

◇来客時に扉を閉めて対応します

手元供養では、扉で開閉が簡単にできるステージ(祭壇)や仏壇も多いです。
日頃は扉を開けて骨壺を祀り、日々供養を行いながら、来客時には扉を閉めて骨壺を隠し、お客様に対応ができます。

 

(4)火事や災害で紛失の恐れ

子ども達も独立し、夫婦二人暮らし
◇自宅にご遺骨があるため、災害時には紛失リスクもあります

自宅にご遺骨を保管する場合、自宅が火災にあったり、災害に見舞われた時にはご遺骨も紛失リスクに遭うデメリットは否めません。

ただ災害が起きた時のデメリットは手元供養の方がリスクは大きいかもしれませんが、墓地であってもお墓が崩れた時にはご遺骨が紛失する、バラバラになるリスクは残ります。

 

対策①分骨をする

ご遺骨を分骨して手元供養とし、残りをお墓に納骨することで、災害や地震によって手元供養のご遺骨が紛失しても、分骨したご遺骨がお墓に残るリスク回避の方法です。

ただしご遺骨を個別に残す遺骨供養の方法は限られていますのでご注意ください。
個別墓や納骨堂などが、個別のご遺骨を残すタイプの遺骨供養になりますが、永代供養墓(合祀墓)や樹木葬などの自然葬は、ご遺骨を個別に取り出すことができないプランがほとんどです。

 

対策②分けて手元供養をする

例えば兄弟姉妹でご遺骨を分骨し、それぞれ手元供養をするリスク回避の対策もあります。
この場合は分骨する家族が、それぞれ手元供養を希望するケースが多いです。
反対に手元供養に抵抗感があるのに、ムリに分けると、後々トラブルにもなり兼ねません。

家族で分骨をする場合には、火葬場で骨上げの時に分骨を済ませてしまうと、火葬場ですぐに分骨証明書を発行してくれるので、とてもスムーズです。

 

対策③セキュリティボックスに納める

金庫のようなセキュリティーボックスに一部のご遺骨を納めた体験談もあります。
沖縄の手元供養で祀るご遺骨は、一般的に小さな骨壺で祀られるため、全骨を納める必要はありません。

坂本さん(仮名)の体験談では、喉仏を骨壺に納めて祀った後に専門業者に粉骨とともに真空パックまで依頼して、セキュリティーボックスに納めました。

 

(5)アクセサリー供養で紛失の恐れ

人用手元供養
◇持ち歩くアクセサリー供養は紛失リスクもあります

より身近に故人を感じながら供養がしたい家族は、粉骨したご遺骨をペンダントトップなどのアクセサリーに納め、日ごろから持ち歩く手元供養も多いです。

ただ常に持ち歩くアクセサリーによる手元供養では、ふとした時に外したまま忘れるなど、紛失リスクも伴います。
リングタイプなど、一度付けたら外さないアクセサリーを選ぶ方法も一案です。

 

対策①置き場所を決める

◇自宅では常に置き場所を決めます

アクセサリーによる手元供養では、実は自宅で紛失する事例も少なくありません。
仕事で疲れた時など、自宅では気が緩みがちになりますし、お風呂に入る時などに外す習慣がある人もいるでしょう。

そのため外したら必ず置く場所を決めて、常に置く習慣を付けるだけで、紛失リスクは大幅に改善します。

 

対策②分骨をする

小さなアクセサリーは納めるご遺骨も少量なので、ご遺骨を分骨しても支障はありません。
アクセサリーに納める手元供養では粉骨をしますが、残ったご遺骨を海洋散骨などで供養(処分)してしまうご家族も多いです。

けれどももしもアクセサリーを紛失した時に備え、別の骨壺などで残ったご遺骨を保管しておくと紛失リスクが回避できます。

 

(6)家族が亡くなった時の対処

(6)家族が亡くなった時の対処
◇手元供養はご遺骨が残る供養です

手元供養は自宅に個別に残る遺骨供養なので、手元供養を行っていた家族が亡くなった時など、何らかの事情で遺骨供養ができなくなった時にご遺骨をどうするか、対策が必要になります。

現代では両親や祖父母など、複数のご遺骨を収納棚に納めて祀る遺骨供養「自宅墓」も増えていますが、「主に手元供養を行っていた家族が亡くなった時、残されたご遺骨はどうなるのか?」まで、家族間で話し合うことは必須です。

 

対策①納骨先を生前契約する

◇生前契約をして自分と一緒に納骨します

ご夫婦で終活を進めた吉田さん(仮名)の体験談では、ご夫婦二人で永代供養墓(合祀墓)への生前契約を済ませた後、奥様が亡くなられた後は手元供養とし、ご自身が亡くなった後に一緒に永代供養墓(合祀墓)で供養されています。

このようにもしもの時に備えて、手元供養をしているご遺骨の納骨先を契約しておくことで、周囲に迷惑を掛けずに対処ができるでしょう。

 

[終活]
・沖縄で行う終活の優先順位は?終活でやるべき10の事柄をチェック!何歳で始めるべき?

 

対策②家族で話し合う

◇残された家族が手元供養を担う方法です

ご両親と奥様のご遺骨を自宅墓として手元供養を行っている山本さん(仮名)は、山本さんが亡くなった時には、子ども達が遺骨供養を引き継ぐことを約束しています。

「遺骨が残って子どもや孫に迷惑をかけないように」と、ご遺骨が残らない永代供養を生前契約するケースは多いですが、ご遺骨を残した供養を望む子どもがいるかもしれません

手元供養を始める時に、手元供養を行っている家族が亡くなった時の対処法まで、最初に家族で話し合っても良いでしょう。

 

 

対策③死後事務委任契約

◇死後事務委任契約により、第三者へ託します

身内のいないご夫婦で、配偶者のご遺骨を手元供養にしたケースなど、自分亡き後のご遺骨の扱いを任せることができない場合もありますよね。

永代供養墓(合祀墓)などを生前契約した後、「死後事務委任契約」により自分や残した配偶者の遺骨供養を託すことも可能です。

死後事務委任契約は、司法書士や弁護士事務所などの法律事務所の他、請負制度を設けている自治体、霊園などで生前契約の際、相談できることもあります。

 

 

対策④遺言を残す

◇遺言を残すことで、より確実に遺志が伝わります

遺言は法的に遺志を残すことができるため、主に相続に関する内容に関して用いられますが、遺骨供養に関しても、より確実に自分の遺志を伝えることができる方法です。

自筆遺言であれば費用をかけずに遺言を残すことができます。
ただ自筆遺言は自宅に保管すると紛失リスクもあるので、法務局の遺言書保管所で遺言を保管できる「保管制度」を利用しても良いでしょう。

 

[参照]
・法務局「自筆証書遺言書保管制度

 

 

対策⑤エンディングノートを残す

遺言のように法的能力はありませんが、エンディングノートに手元供養をしていたご遺骨の納骨先の希望を記載しておくことで、残された家族に伝わります。

手元供養で残したご遺骨をどのように供養(処分)するかは、遺骨供養に関して費用がかかるものの、相続そのものに関係する事柄ではありませんよね。

そのため遺産分割の条件でなければ、また、ご遺骨の扱いを状況によって、残された家族が臨機応変に対応して良いと考えるならば、エンディングノートに遺志を残しても良いでしょう。

 

 

(7)ご遺骨のカビ対策

ペットの手元供養とは
◇お墓よりも衛生的ですが、ご遺骨にカビが生えることもあります

湿気の多い沖縄では、お墓ほどではありませんが、自宅でご遺骨を安置する手元供養でも、長く置くことでご遺骨にカビが生えるケースがあるため、対策が必要です。

また長くお墓に納骨されていたご遺骨を手元供養にする場合、取り出した時にカビが生えていたり、骨壺に水が溜まっているご遺骨も多く衛生的ではありません。

手元供養の前に専門業者に、ご遺骨の洗浄と乾燥を依頼しましょう。
沖縄の手元供養では粉骨をする流れが多いため、粉骨と一緒に依頼をすることで、費用を安く抑えることができます。

 

[ご遺骨のメンテナンス・カビ対策]
・遺骨にカビが生えた時の対処法!手元供養で役立つ5つのカビ対策、古い遺骨はどうする?

 

対策①風通しの良い場所に置く

カビ対策には風通しの良い、乾燥した環境が重要です。
ご遺骨を安置する場所は、直射日光を避けた、湿気ができるだけ少ない、風通しの良い環境を選びましょう。

反対に冷暖房の風が直接当たる場所も、ご遺骨の安置には適していません。
カビ対策を兼ねた置き場所は、仏壇の維持管理にも適しています。

 

対策②乾燥剤を入れる

骨壺にシリカゲルなどの乾燥剤を入れることで、乾燥剤が骨壺内の湿気を吸収してくれるので、湿気によるカビの繁殖を防ぐ手助けをしてくれるでしょう。
ただし乾燥剤には期限があるので、定期的に交換する必要があります。

 

対策③密閉性の高い骨壺に入れる

しっかりと密閉するタイプの骨壺は空気の侵入を遮断するため、カビの原因となるカビ胞子の侵入対策に適切です。

ご遺骨を納める時には、骨壺の底に抗菌・防カビシートを敷いてからご遺骨を納め、さらにシリカゲルなどの乾燥剤を入れて密閉すると、よりカビ対策に繋がります。

 

対策④真空パックにする

パウダー状に粉骨されたご遺骨は湿気を吸いやすく、カビも生えやすい状態ですが、湿気の侵入を防ぐ真空パックでのカビ対策が有効です。

粉骨業者では真空パック作業まで請け負ってくれる業者もあるので、確認しても良いですし、自分たちで真空パックができる家庭用の機械も、お手頃な価格で購入できます。

 

(8)手元供養の置き場所

【沖縄の墓じまい】取り出した遺骨を手元供養?複数の遺骨を収蔵「お墓型仏壇」
◇おしゃれな手元供養の品であれば置き場所を選びません

沖縄では「手元供養は置き場所に困る」との声もありますが、これは火葬場から持ち帰ったご遺骨を骨箱のまま祀る場合です。

沖縄で広がる現代の手元供養では、多くがご遺骨を粉骨してコンパクトにまとめ、手元供養の仏具を揃えて祀るため、見た目にもおしゃれで暮らしのなかに溶け込むデザインが多くあります。

 

対策①リビングに祀る

家族が集まるリビングに祀る手元供養は多いです。
沖縄在住の上原さん(仮名)の手元供養体験談では、若くして亡くした奥様のご遺骨を、子ども達が家族が集まるリビングに祀っています。

子ども達はご遺骨に語りかけながらテレビを見たり日々を過ごすため、奥様亡き後も、奥様を中心にリビングに家族が集まり、家族団らんが実現しているとのことです。

 

対策②ベッドサイドに祀る

プライベート空間であるベッドサイドに祀ることで、グリーフケアに役立ちます。
グリーフケアとは、ご家族など身近な人を亡くした喪失感やショックを癒すことです。

竹本さん(仮名)は結婚して間もなく旦那様を亡くし、喪失感に苛まれていましたが、ご遺骨をアクセサリー供養にしたことで、旦那様を身近に感じ、日々を乗り越えてきました。
アクセサリーの置き場所をベッドサイドにすることで、夜も眠れるようになっています

 

(9)お仏壇や位牌の扱い

(9)お仏壇や位牌の扱い
◇手元供養にした場合、お仏壇や位牌をどうするか迷う家族もいます

お仏壇がすでに家にある場合、手元供養のご遺骨をどのように祀るのか、迷う家族も多いです。
基本的に手元供養は、どの宗旨宗派にも倣うことのない、自由な遺骨供養の方法なので、お仏壇や位牌がある家でも、祀ることはできます。

ただ沖縄では先祖代々位牌「トートーメー」を祀る家などでは、「ご先祖様に悪いのでは?」などの声がある他、家が手狭で充分な手元供養の場所がない、などの相談も多い傾向です。

 

対策①仏壇じまい

◇仏壇じまい、位牌は永代供養する方法です

沖縄で手元供養を選ぶきっかけとして、お墓とともに先祖代々位牌「トートーメー」の継承問題に悩む家族も少なくありません。

そこで手元供養をきっかけにお墓は墓じまい、トートーメーは位牌堂に永代供養をして、仏壇じまいを決める家族も多いです。

トートーメーの永代供養を位牌堂に依頼すると、位牌は位牌堂に納められ、管理者が家族に代わり永代に渡って合同供養してくれます。

 

 

 

 

対策②仏壇の脇に祀る

◇仏壇を残す場合、仏壇脇に祀る家族が多いです

沖縄で仏壇は祖霊神を祀っています。
中心に祀る沖縄の先祖代々位牌「トートーメー」は、沖縄独自の先祖崇拝の象徴となり、兄弟姉妹の位牌であっても、脇位牌として脇に祀るとされてきました。

一方、全国的な仏壇でも中心には、家が属する仏教宗派のご本尊で、仏壇は家にある「小さな寺院」とされるため、本来であれば写真なども仏壇の脇に飾るとしています。

そのため手元供養自体は決まり事のない自由な遺骨供養ですが、仏壇との関係性を不安に思うのであれば、仏壇の脇にご遺骨を祀るスタイルなどがおすすめです。

 

対策③対面して祀らない

◇仏壇や神棚がある場合、対面を避けます

沖縄で仏壇や神棚がすでにあり、さらに手元供養を進める場合には、仏壇や神棚と対面する配置でご遺骨を祀らないように注意をしましょう。

手元供養のご遺骨を供養する際、神様や祖霊神(ご先祖様)に背中を向けることになり、失礼とされるためです。

また一般的に神棚は最も背の高い位置に配置し、その下に仏壇を置きます。
仏壇や神棚がある沖縄の家で手元供養の遺骨を祀る場合、その仏壇の脇に祀ることになるでしょう。

 

 

(10)行政手続きが整備されていない自治体

手続き
◇行政手続きの整備がされていない自治体もあります

沖縄では手元供養が広がりつつありますが、従来から「ご遺骨はお墓に埋葬するもの」とされ、お墓のない供養の形としても、納骨堂や永代供養墓(合祀墓)など、霊園や墓地内で提供される遺骨供養でした。

そのため埋葬したご遺骨を取り出して手元供養とする場合、行政手続き上はご遺骨を別のお墓に納骨する「改葬許可申請」を行う必要があります。

改葬許可申請書には、取り出したご遺骨の新しい納骨先を記載する欄がある自治体も多く、納骨先のない手元供養の場合、手続きに戸惑う家族も少なくありません。

改葬許可申請で新しい納骨先の記載を求められた場合は事情を話して、どのように進めれば良いか、窓口で相談をしましょう。

下記では新しい納骨先の記載が求められた手元供養の行政手続きで、自治体の対応が分かる体験談を3つ、お伝えします。

 

対策①納骨先なしで進める

山田さん(仮名)の体験談では、窓口で相談したところ、新しい納骨先の欄を空欄にして提出するように求められました。
空欄で提出し、ご遺骨をお墓から取り出す許可証「改葬許可証」を発行してもらい、無事にお墓からご遺骨を取り出して、手元供養を済ませています。

 

対策②家主を受け入れ先とする

玉城さん(仮名)の体験談では、新しい納骨先に家主である自分の印鑑を捺印しました。

改葬ではご遺骨を取り出すお墓の墓地管理人から遺骨の埋葬証明をしてもらい、取り出した遺骨の新しい納骨先から、遺骨を受け入れる証明をしてもらわなければなりません。

けれども個人墓地に建つお墓だったため、ご遺骨の埋葬を証明するのも墓主である玉城さん、新しいご遺骨の納骨先も玉城さん、全て自分で証明を行う手続きとなりました。

 

対策③そもそも「改葬」としない

山本さん(仮名)は、一度埋葬した妻のご遺骨を取り出して手元供養にしています。
役所の窓口で事情を相談したところ、初めてのことで役所の人々も戸惑っていました

最終的に墓石を撤去する墓じまいではなく、個人のご遺骨を取り出すだけとして、改葬手続きなしでご遺骨を取り出すことになったそうです。

以上が行政手続きの体験談ですが、あくまでも個人の事例ですので、戸惑った時には役所窓口で相談しながら手続きを進めましょう。

 

 

(11)菩提寺への配慮

(11)菩提寺への配慮
◇菩提寺がある場合、ご住職から理解を得にくいこともあります

沖縄では少ないですが、全国的には菩提寺がある場合、ご住職から理解を得られずトラブルに発展するケースもあるので注意が必要です。

「菩提寺」とは家が代々属する寺院で、その家の供養全般を担います。
そのため一般的に寺院墓地にお墓が建っていれば、その寺院が「菩提寺」です。
反対に菩提寺にとって属する家は「檀家」となり、供養の全てを任せて、経済的に菩提寺を支えます。

このような関係性ですから、菩提寺へ相談することなく手元供養を選んだ場合、菩提寺のご住職から苦情を受けて、思わぬトラブルにも発展しかねません。

 

 

対策①菩提寺にまず相談する

菩提寺があるなかで手元供養を選択するならば、それなりの理由があるでしょう。
このようなケースで特に多い理由は、「故人を亡くしたショックや喪失感が強く、ご遺骨を納骨する気持ちになれない」と言うものです。

多くは葬儀の際、すでに戒名はいただいている筈ですので、正直にご住職へ相談することで、手元供養にする気持ちを理解してもらえることが多くあります。

 

対策②お布施を包み離檀する

墓じまいを決断する、今後もお墓を持たない遺骨供養を検討している場合には、菩提寺と檀家の関係性を終わらせる「離檀」の選択肢もあるでしょう。

ただ離檀は菩提寺のご住職にとって、決して嬉しい話ではないことも理解して、今までお墓を管理・供養していただいたことに感謝をしながら、真摯にご相談する必要があります。

また離檀の際には、今までのお礼の気持ちを包み、お布施としてお渡しするのが一般的です。
お礼の気持ちですのでいくらでも良いのですが、包むお金の目安としては5万円~20万円ほどが多いでしょう。
ただし「離檀料」として法外な金額を請求されても払う必要はありません。

 

対策③分骨してお墓に埋葬する

菩提寺との関係性を今後も続けたいが、ご住職からご遺骨の埋葬を求められているのであれば、ご遺骨を分骨して一部を埋葬する方法もあります。

また、墓じまいをしても菩提寺と檀家の関係性を続けることもできる方法が「外檀家」です。
「外檀家」は菩提寺にお墓がない檀家ですが、家の法要など、供養事は菩提寺のご住職へ依頼します。

また墓じまいをした場合、手元供養をしない、取り出した他のご遺骨を、菩提寺の永代供養墓(合祀墓)へ合祀することで、関係性を保つケースもあるでしょう。

 

沖縄で行う手元供養6つの注意点

沖縄で行う手元供養6つの注意点
沖縄で広がる手元供養は法的に違法ではなく、グリーフケアやお墓のいらない遺骨供養として、多くの家族に選ばれるようになりました。

なによりもご遺骨を家でそのまま祀ることもできるので、予算に合わせた手元供養を進めることができて、少しずつ手元供養の品を揃えていくこともできます。

けれども沖縄で手元供養を行った体験談を紐解くと、事前に理解してトラブル回避したい注意点もいくつかありました。

 

注意点①埋葬許可証を保管する

手元供養はご遺骨をすぐに埋葬する訳ではないので、火葬場でいただいた「埋葬許可証」を提出する必要がありません。

「埋葬許可証」はご遺骨をお墓などに埋葬する際に必要な書類で、墓地管理者や納骨作業を依頼する石材業者へ提出します。

この「埋葬許可証」を長い手元供養の間に紛失してしまった体験談は少なくありません。
けれども永代供養墓(合祀墓)やお墓への埋葬だけではなく、納骨堂や海洋散骨でも業者から遺骨の証明として埋葬許可証の提出が求められます。

手元供養をしている遺骨を埋葬する時のため、引き出しなど特定の置き場所を設けて大切に保管しましょう。

 

注意点②分骨証明書を受け取る

火葬場でご遺骨を分骨して手元供養にする際、火葬場から必ず分骨証明書を受け取ります。
「分骨証明書」は、ご遺骨を分骨したことを証明する、引いてはご遺骨の証明書です。

いずれご遺骨を埋葬する際、分骨したご遺骨は埋葬許可証はありませんので、代わりに分骨証明書の提出をします。

 

注意点③庭先で祀らない

ご遺骨は家で祀ることは違法ではありませんが、ご遺骨を知事が認めた「墓地」以外の場所で、勝手に埋葬することは、法令違反にあたります。

庭先でご遺骨を手元供養にしても、決してご遺骨を埋葬している訳ではありませんが、外を往来する人々の目にも留まるため、思わぬトラブルを回避するためにも、むやみに屋外でご遺骨を祀ることは避けた方が安心です。

 

注意点④残ったご遺骨を捨てない

人のご遺骨は勝手に破棄する行為も刑法190条に触れるため、手元供養で残ったご遺骨をゴミとして処分するなどはしないよう、注意をしてください。

刑法190条では「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。」と定めています。

 

 

注意点⑤残ったご遺骨を勝手に埋葬しない

前述したように、人のご遺骨を墓地以外の場所で勝手に埋葬することは「墓埋法(地、埋葬等に関する法律)」により法令違反です。
ただペットのご遺骨は墓埋法の範囲ではなく、庭にお墓を作ることはできます。

またご遺骨を埋葬することは墓埋法により法令違反とされますが、粉骨したご遺骨を散骨する行為は法令上グレーゾーンとされ、違反ではありません。
厚生労働省のガイドラインでは、2mm以下のパウダー状まで粉骨することを薦めています。

 

 

 

注意点⑥ご遺骨を公共の場に置かない

電車の棚や公園、駅のコインロッカーなど、公共の場にご遺骨を保管することも死体遺棄罪となり違法ですので、必ず自宅でご遺骨は保管するようにしてください。

実際に再婚した元夫が、新しい配偶者との結婚生活のため邪魔になった、亡き妻のご遺骨をJR東京駅のコインロッカーに捨てたとして、2016年9月30日に逮捕されました。

手元供養をしていたご遺骨を処分する時には、霊園や墓地などに相談して、永代供養墓(合祀墓)や自然葬など、しかるべき方法で対処しましょう。

 

沖縄の手元供養で残りのご遺骨はどうする?

沖縄で増える手元供養、残りの遺骨をどうする?お墓を建てない3つの葬送
沖縄で手元供養をしていた家族が亡くなった時には、子どもや孫にご遺骨を引き継ぐ方法もありますが、一般的には永代供養や散骨などの方法で供養(処分)されます。

手元供養をしていた人が亡くなった後、残された家族が永代供養などを依頼することも多くありますが、手元供養をしている本人が、生前契約をして供養先を決めるケースが多いです。

 

納骨先①永代供養墓

永代供養墓は、継承者を必要としない永代供養のなかでも、最も安く遺骨供養ができます
費用目安は1柱約10万円~15万円ほどで依頼できるでしょう。

永代供養墓は合祀墓・合葬墓とも言われ、最初から他のご遺骨と混ざって、ひとつの場所に合祀埋葬される遺骨供養の方法です。
そのため一度納骨してしまうと、二度と手元に取り出すことはできません

 

[永代供養墓とは]
・沖縄の永代供養墓はどんなお墓?費用目安は?他の「永代供養」と何が違うかも詳しく解説

 

[沖縄県内の永代供養墓]
永代供養・納骨堂 「おきなわ霊廟」

 

納骨先②海洋散骨

海洋散骨は粉骨したご遺骨を海に散骨する遺骨供養の方法です。
法的に違法ではなく、厚生労働省によるガイドラインでは、欧米諸国の散骨の規則に倣って、約2mm以下まで粉骨して、散骨するとされています。

今、沖縄の手元供養は多くが粉骨をした後に行うので、そのまま残ったご遺骨を海洋散骨にする選択は、比較的多い傾向です。

 

 

 

納骨先③納骨堂

納骨堂は遺骨を収蔵するスペースが提供される屋内施設です。
現代では日頃は別の場所にご遺骨が安置され、参拝に行くと参拝ブースに案内された後、ご遺骨が参拝ブースまで搬送される「自動搬送式(ビル型)」の納骨堂も増えました。

個別にご遺骨が安置されるので、将来的にお墓など、他の場所に移動することもできます。
また契約した個別安置期間が更新なく終了すると、自動的に永代供養墓(合祀墓)に合祀される仕組みの納骨堂が多いです。

 

 

 

まとめ:沖縄では暮らしに馴染む手元供養が人気です

人用手元供養
「手元供養」はご遺骨を自宅に安置し供養する遺骨供養の方法なので、なかには火葬場から受け取ったご遺骨の姿そのままに、仏壇の脇に祀る姿をイメージする人も少なくありません。

けれども今、沖縄で増える手元供養の多くは、火葬場で受け取ったご遺骨を専門の粉骨業者に依頼して、2mm以下のパウダー状に粉骨した後、小さくおしゃれな骨壺に納めて祀るスタイルが一般的です。

またアクセサリーにご遺骨を納めて持ち歩くアクセサリー供養では、男性にも似合うおしゃれなブレスレットなども登場し、全く手元供養であることを思わせません。

このように自然な形で暮らしに馴染む、身近な遺骨供養として手元供養が広がっています。
本記事でもお伝えしていますが、お墓がない時にできる遺骨供養の方法について、より詳しく知りたい方は、下記コラムも併せてご参照ください。

 

 


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